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<過去の戦争について考えてみましょう>
第一次大戦(WW1)以降,市民や植民地住民が戦争に動員され,総力戦(Total War)の中で,戦争に協力しつつも大きな被害を被っています。大量殺戮,虐殺,強制労働も広がりました。ここでは,戦時動員に注目して,平和人権を考えてみたいと思います。
1.世界が協力し持続可能な社会を目指すには,過去の戦争を踏まえた平和人権の視点も必要だと考えます。
2.マスメディアによるプロパガンダに対抗してメディア・リテラシー,平和を望む市民の知性を重視します。
3.戦争俗説,戦争観を動員,総力戦の視点で再検討します。
4.過去に無知であれば,それを恐れるあまり,受け入れることはできません。勇気のない人間には、戦争で実際にあったことを見つめることはできません。そんな歴史は、戦争の事実は、なかった、捏造だとうそぶくか、洗脳された、陰謀だと他人のせいにして怒りだし大声で叫びだす人々です。この責任転嫁は,妄想をたくましくして,未知の歴史の亡霊を恐れるからです。
5.冷静に歴史を知り,殺害された人々,殺害した人々の苦渋にも思いを馳せることで,真実の姿が見えてくるのではないでしょうか。錯誤,罪の範囲が,光明が見えてくれば,どんな過去でも恐れることはないのです。

⇒難民,パレスチナ,テロ,軍縮,国防省,現代の紛争,現代兵器については,「平和・人権と戦争(1):現代の問題」にリンクしてください。
「平和・人権と戦争リンク」に戻る。

戦後60周年特集「写真解説」  Original Web

自爆テロ:特攻・真珠湾攻撃との関連
甲標的丁型(蛟龍)「海龍」特殊攻撃機 キ115「剣」 :最後の特攻兵器
学童疎開船「対馬丸」遭難事件:無制限潜水艦作戦
マリアナ沖海戦・レイテ沖海戦:特攻発動の背景

特攻作戦の崩壊:特攻の総決算と「特攻自然発生説」の再考
沖縄戦での住民集団死:集団自決・チビチリガマ・捕虜処刑
沖縄戦と住民:地上戦と学徒隊・住民の集団自決
戦艦「大和」の海上特攻:沖縄戦の天一号作戦
沖縄戦におけるカミカゼ特攻:菊水作戦・水上特攻艇「マルレ艇」
沖縄地上戦:兵力,兵器、作戦
米国商船の被害:フィリピンと沖縄で特攻の成果
沖縄戦の統計:兵力,砲弾数,損失,揚陸補給物資
神風特別攻撃隊:1944年10月レイテ戦の特攻
検証:南京事件:捕虜・敵性住民の処刑は残虐行為ではない?
盧溝橋事件・上海事変・南京攻略:半年で北京・上海・南京を攻略
米中接近:日中戦争と枢軸国
ノモンハン事件:国共合作・中ソ不可侵条約・フィンランド冬戦争
アメリカ義勇部隊「フライング・タイガーズ」:中国での対日秘密戦争
真珠湾攻撃:騙まし討ちと殺された英雄
真珠湾攻撃の写真集:被害艦船・復旧写真
米国の戦時動員:航空機産業における女子労働者
米国の兵力動員:陸軍・海兵隊・民間防衛軍の増強
戦時ポスター:世界の動員:1940年代の連合国・枢軸国
東京初空襲と山本五十六暗殺:真珠湾攻撃の仇討ち・テロ首謀者の暗殺
真珠湾への特攻:特殊潜航艇「甲標的」・軍神・二階級特進
特攻兵器の開発:人間魚雷「回天」人間爆弾「桜花」自爆艇「震洋」
尋常小学校・旧制中学・旧制高校の鳥飼欣一:大正14年から昭和20年までの青春
戦争博物館  Museum
【世界の平和研究所】:リンク集
【平和博物館・研究所】:リンク集
【Museums & Archives】:リンク集
遊就館:靖国神社戦争博物館
【Russian and World Military Historical museums】:欧米の戦争博物館
【All historical military museums】:歴史戦争博物館リンク
War Museum Resources:戦争情報リンク
【世界の戦争博物館・平和研究所】:リンク集
【東日本の平和博物館・研究所】:リンク集
【西日本の平和博物館・研究所】:リンク集
【戦争展・戦争遺跡】:リンク集
【日本・世界の航空博物館】:リンク集(1)
【日本・世界の航空博物館】:リンク集(2)
【Aviation Museums】:航空博物館リンク集
【世界の海軍・海事博物館】:米国以外のリンク集
【世界の海事博物館】:リンク集
【War Museums listed by country】:欧州の戦争博物館リンク(国別)
Museum of World War II:第二次大戦博物館
War Museum about the Battle of the Bulge:ベルギー戦争博物館
Deutsche Panzermuseum Munster :ドイツ戦車博物館
Army Museum:スウェーデン陸軍博物館
Army Museum:ロシア陸軍博物館
D-Day tank:ヨーロッパ侵攻と戦車
The Tank Museum,United Kingdom:戦車博物館
TANK MUSEUM in KUBINKA :ロシア戦車博物館
ホロコースト記念センター:The Holocaust Memorial Center
強制収容所 日系人弾圧:北米での日系移民の強制収用


写真(上)1941年,ポーランド,クラコウのユダヤ人検問所
:第二次大戦が1939年9月に勃発,ドイツ占領下のポーランドには,大量のユダヤ人を隔離するゲットーが設けられた。ユダヤ人の生活は,当初はゲットーに持ち込んだ資産で食いつなぐことができたが,次第に窮乏していった。後に,ゲットーは解体され,閉じ込められていたユダヤ人は強制収容所に移送された。
Polen, Krakau (Stadtteil Kazimierz?).- Razzia von deutscher Ordnungspolizei, Kontrolle (Verhaftung?) von Juden (?); PK 666 Dating: 1941 Anfang Photographer: Kintscher 撮影。写真は,ドイツ連邦アーカイブBundesarchiv登録・引用(他引用不許可)。
戦争法規  Law
Total war:総力戦
【軍隊】:フリー百科事典『ウィキペディア (Wikipedia)』用語解説
軍事史:フリー百科事典『ウィキペディア (Wikipedia)』

POW(Prisoners of war):戦時捕虜,俘虜
Laws of war:戦時法規リンク
Law of land warfare:陸戦協定
the Hague Treaties:バーグ陸戦規定
Geneva Conventions:ジュネーブ条約
War crime :戦争犯罪
the Law Of War Home Page:リンク集
【Links War Web Sites】:戦争と平和リンク集

強制収容所

  Camp

フランス敗北後の隷属

ホロコースト(ユダヤ人虐殺,ショアー)
【Holocaust】:snowcrest.netリンク集
【Holocaust(2)】:webster.eduリンク集
Holocaust-Era Assets:archives.govリンク集
Holocaust/Shoah Educational Projects:Educational Projects and Resources
ホロコースト記念博物館(English)
【Romani: Holocaust】:Gypsies
Nazi Crimes on Trial(ナチハンター):German Trial Judgments Concerning National Socialist Homicidal Crimes
Fortunoff Video Archive for Holocaust Testimonies :Manuscripts and Archives, at Sterling Memorial Library, Yale University 証言ビデオ集(1)
Testimonies at the Shoah Foundation:スピルバーグによる証言ビデオ集(2)
Himmler's Speech:ヒムラーの演説(Holocaust History Project)
強制収容所
【ホロコースト否定論者リンク集】:Holocaust Denial(English)
歴史修正主義者:ホロコーストはなかった(?)Instituteof Historical Review:歴史修正主義協会(ホロコースト否定)リンク集
David Irving's Action Report:ホロコースト否定論者
「ヒトラーの戦争」への反批判:David Irvingの提示した証拠
Holocaust Denial on Trial:ホロコースト否定論者との裁判記録(English)
ホロコーストの力学:対ソ戦と日米開戦
ポーランドの歴史:WW?における悲劇
日系人弾圧:北米での日系移民の強制収用
オスカー・シンドラー:Schindlerはユダヤ人を救った(?)
アンネの家:Anneらを助けた人々(English)
アンネは一人ではなかった:たくさんの悲劇
忘れられた非ユダヤ人の虐殺:Non-Jewish Holocaust Victims - the 5 Million Others
【ホロコーストとユダヤ人】:リンク集
ホロコーストの経緯:1933-1945(English)
強制収容所・絶滅収容所の写真
【世界の虐殺現場】:ユダヤ人,ルワンダ,国連の取組みなど

アメリカによる日系人強制収容
【大戦中のアメリカ日系人収容所】:Japanese American Internment(English)
【日系人収容所写真リンク】:PHOTOGRAPHS/Japanese American Internment
【日系人サイト】:National Japanese American Historical Society
【日系人写真リンク】:Exhibits/National Japanese American Historical Society

各国の戦争

 War

 
公債

ドイツの戦争
枢軸国の戦史:forum.axishistory
ドイツ歴史博物館
【ドイツ軍】:feldgrau.com1918-1945
作戦命令:ヒトラーの戦争指導と戦略(English)
リーフェンシュタールの映画:Riefenstahlの宣伝
【第三帝国の犯罪】:The Third Reich
【武装親衛隊】:feldgrau.com
初めて音速を超えた男:luftarchiv.de
ユンカース:the Hugo Junkers Homepage
フォッケウルフ:Focke-Wulf Flugzeugbau

英国の戦争
Imperial War Museum:(帝国戦争博物館)近代から現代
IWM戦史:(帝国戦争博物館)戦史トピックス
IWM総力戦:世界の植民地兵
IWM戦時中の女性:(帝国戦争博物館)動員
大戦中の英国女性:ミッドナイトワッチ
WW2 People's War:BBC/戦う英国人
大戦中の配給制度
Advertising and Information Posters Gallery:BBC/英国の戦時ポスター
The Battle of Britain Taranto:1940年イタリア艦隊奇襲
History Site
The Battle of the Atlantic,By Dr Gary Sheffield:BBC/大西洋の戦い(Uボート戦争)
Winston Churchill: Defender of Democracy:BBC/チャーチルの構想
The Air War, and British Bomber Crews:BBC/英軍の爆撃機搭乗員
British Bombing Strategy in World War Two,By Detlef Siebert:BBC/英軍の戦略爆撃
The Burma Campaign 1941-45:BBC/ビルマ戦線
Battle of Britain(1):BBC/英国本土航空戦
Battle of Britain(2):英国本土航空戦
ポストカード:空襲を受けたロンドン
Evacuees in World War Two:BBC/疎開
Audio: Churchill:BBC/チャーチルの演説(音声)
World War Two Movies:BBCの映像/ダンケルク,戦略爆撃,疎開,秘密部隊,D-Day
英国空軍の損害:WW?の月間被撃墜数,死傷者数

カナダ(英連邦)の戦争
Canada in WWII:ノルマンディー戦ジュノービーチのカナダ軍

フランスの戦争
Vichy France:ヴィシーフランス政府
COLLABORATION:対独協力
French Resistance:レジスタンス
自由フランス:日本語


ソ連/ロシアの戦争
大祖国戦争:Great Patriotic War
Battle of Stalingrad :1942年冬スターリングラード戦
Battle of Kursk :1943年クルスクの戦い
the Soviet Union:ソビエトの国力
the Russo-Finnish War:ロシア・フィンランド戦争
Battle of Moscow :1941年冬モスクワ攻防戦
Georgy Zhukov:クツゾフ将軍
Vyacheslav Molotov:モロトフ外相
Army Museum:ロシア陸軍博物館
TANK MUSEUM in KUBINKA :ロシア戦車博物館
ROA and "OSTENBATAILLION", German Army auxiliaries :枢軸国軍となったロシア軍人

ノルウェーの戦争
【WW?のノルウェー】
WW2のノルウェー:写真集
占領下のノルウェー:リンク集
WW2のノルウェー政府:Nasjonal Samling” (National Unity) was formed in Oslo on the 17th May 1933, with Major Vidkun Quisling as leader
親ドイツ派:SS兵士として入隊
ノルウェーに墜落した飛行機
極地ノルウェーの軍隊:WW2
北方の航空輸送:seaplane base of Skattøra,Tromsø

オランダの戦争
Wings of Liberation Museum Park:オランダ解放)
アンネの家:Anneらを助けた人々(English)

アメリカの戦争
【欧州大戦WW2】
【太平洋戦争】:World War II, Pacific
【Resources】:Military.comリンク集
【米国陸軍大学】(English)
【トルーマン大統領とWW2】
【米国陸軍 軍事歴史センター】:The Center for Military History
【米国陸軍 軍事歴史機構】:the U. S. Army Military History Institute (USAMHI)
【The Fast Carrier Task Force】:海軍任務部隊
【The Battle of the Philippine Sea】:マリアナ沖海戦;19-20 June 1944
【The Battle for Leyte Gulf】:レイテ沖海戦;23-26 October 1944
【Combat Aircraft of the Pacific War】:米国航空機
【Allied Ships of the Pacific War】:海軍艦艇
太平洋戦争の米国海軍:The Pacific War: The U.S. Navy

米国の写真記録
【WW2米国のカラー写真】:The Perilous Fight
【米国日系人部隊写真集】:100,442
【トルーマン写真】:トルーマン図書館
【First Gov.米国写真リンク】:U.S. Government Graphics and Photos
【米国陸軍写真集】
【米国の工兵部隊写真】:US Army Corps of Engineers
1936-1945年のアメリカ内外の生活:FARM SECURITY ADMINISTRATION/OFFICE OF WAR INFORMATION BLACK-AND-WHITE NEGATIVES 171,000
【米国20世紀写真集】:the National Archives and Records Administration
【米国ギャラリー】:the National Archives and Records Administration
【米国の写真】:firstgov省庁別
1985-1930年のアメリカの写真とイラスト:CABINET OF AMERICAN ILLUSTRATION 4,000 drawings and prints.1850-1930.

アジアの戦争
国民党軍:中華民国(English)
チベットの米軍:1940年代(English)
タイ・フランス戦争:1940-41年(English)
タイ陸軍:1940-41年(English)

第二次大戦まで

 before WW2

 
the Law of War Home Page:リンク集
【Links War Web Sites】:戦争と平和リンク集
【世界の戦史】:リンク集
The English Civil War:BBC/英国の内乱
インディアン虐殺:The Trail of Tears
The first Angro-Afgan War:1842年第一次イギリス・アフガン戦争
The Indian Mutiny:1857年インドの抗争(セポイの反乱)
The Crimean War:1854-56年クリミア戦争
The American Civil War:1861-65年アメリカ南北戦争
日露戦争:皇太子ニコライ,満州撤兵問題,日露戦争史関連年表
日露戦争(2):日本は「アジアの輝ける星」
日露戦争の戦闘経過:明治37年2月〜明治38年9月
【日本の20世紀】:時代別の歴史
日本の内閣成立史:首相一覧
the First World War:第一次大戦(1)
The World War I Document Archive:第一次大戦(2)
WW1:第一次大戦(3)BBC Homepage History<
Total war:総力戦
The Western Front 1914-18:第一次大戦の死傷者数
WW1戦史:ルーマニア,パレスチナ
The Easter Rising, Dublin 1916 :1916年アイルランド反英闘争
Japanese Allies of the Russian Army at the Far East, 1918-1922:シベリア出兵
Chinese Civil War:1926-1949年中国内戦
Northern Expedition:1927年北伐
Spanish Civil War:1936年スペイン内戦
写真(上)1941年6月2日,ギリシャ・クレタ島でパルチザンを捜索するドイツ降下猟兵
:クレタ島を空挺部隊で占領したドイツ軍だったが,英軍,パルチザンの抵抗を受けた。そこで,テロリスト容疑者を住民から選別,男子約20名を銃殺した。
Griechenland, Kreta, Kondomari.- Ermordung von griechischen Zivilisten (Männer) durch deutsche Fallschirmjäger. Griechischer Mann im Gespräch mit drei deutschen Fallschirmjägern (z.T. mit Tropenhelmen), auf der Straße stehend, links Oberleutnant Horst Trebes; PK 690 Dating: 2. Juni 1941 Photographer: Weixler, Franz Peter撮影。写真は,ドイツ連邦アーカイブBundesarchiv登録・引用(他引用不許可)。

終戦70年祈念

70 years after WW2

戦後70年という最後の機会

保阪正康 
戦後70年という節目の年にあって、まず、太平洋戦争を体験的に認識している世代がいまどのくらい残っているかを考えましょう。 
私は敗戦の年に5歳でしたが、戦争を自覚するという意味では、やはり当時15歳くらいだった人たちです。法制上から言っても、昭和20年6月からは男子で15歳になれば義勇兵役法によって兵隊に引っ張られることになっていました。そうするとその人たちは現在85歳以上で、これは現在の人口比の中で5%を切っています。

戦争体験の中核ともいえる戦場での体験を持つ人となると、敗戦時に20歳以上として、現在90歳を超えるわけです。これは戦後50年、60年のときとは明らかに違う。つまり戦後70年とは、戦争体験者自身が戦争を語りうる最後の機会と言っていい。これ以降は、もう当事者が語る戦争体験(とくに戦場体験)は消えていくことになると思います。

現在メディアで語られている戦争体験を注視していると、末端の現象の恣意的なつまみ食いばかりで、体験者の生き死にに関わるような本質的な証言が極端に少なくなっている。これは太平洋戦争が同時代史から歴史に移行したということを意味するのでしょう。

たとえて言うと、織田信長の同時代の人びとは、信長に背いたときの恐怖を絶えず抱いていたはずです。しかし歴史の中では、信長は全国統一を目指した先駆的な武将だというような評価が中心になっていく。つまり一つの事実をめぐって、同時代においての評価と、歴史の中での評価というのはまったく変わることがあるのです。それが太平洋戦争についても言えると思います。

歴史修正主義

そして、ここに歴史修正主義が生まれる素地があります。
歴史修正主義者は、史料を元に歴史的事実を解釈するのではなく、はじめから旗を立てるんです。「大東亜戦争聖戦だった」とか「日本は侵略していない」とか。そしてそれを立証すると称して末端の現象を勝手に拾い集めてくる。

たとえば、昭和20年5月8日のドイツの敗戦から3ヵ月強の間、日本は無謀にも一国で世界を相手に戦った。そのときアメリカは援助と引き換えに南米などの直接戦端をひらいていない国にも、日本に対して宣戦布告させるわけです。それは全部で60ヵ国近くになったと思います。サンフランシスコ講和会議に出席した国だけでも52ある。

これを同時代史から見ると、世界から孤立して袋叩きにあったような状態であり、愚昧な指導者がひどい戦争を最後まで続けたということだけれど、歴史修正主義者からすると、日本は勇敢にも60ヵ国を相手に聖戦をやった、ということになりかねない。歴史の中ではそんなとんでもない発想がまかり通ることがあり得ます。
保阪正康

終戦70年祈念(2)

70 years after WW2

重大放送 まさかの終戦作家

半藤一利
私は花火が嫌いです。遠くから見る焼夷弾そのものだからです。花火に招待してくれる人に悪いから黙っていたけど、見ようとは思わない。あの恐ろしさは今も目に焼き付いています。
 東京大空襲で、向島(現・墨田区)にあった私の家は焼夷弾の直撃を受けました。母や兄弟は先に疎開し、残っていたのは父と私だけ。1945年3月10日未明、「ほら坊っ、起きろ」とたたき起こされて外に出ると、既に南の深川の方は真っ赤に燃え上がっていた。焼夷弾がものすごい音を立てて落ちてくる。火と煙に追われて逃げました。

 焼け出され、茨城・下妻にいた母親たちに合流しましたが、そこで2度も米軍機の機銃掃射を受けた。本土決戦になれば米軍が近くに上陸するというので、一家で父が生まれた新潟県長岡市の近郊の村に疎開しました。私は7月中旬に長岡中学に転入し、勤労動員の工場に通いました。
 8月1日深夜、長岡市に空襲があった。私は疎開先の村で、父と屋根に上がり遠くから見ていました。

 人間の体は、火をかぶると炭俵のように燃える。女性の髪の毛はカンナくずのように燃えます。東京でそれを実際に見ました。今、長岡でもあんな光景が起こっているのだな、と思いながら見ていました。

 勤労動員の工場は焼けずに残ったので、翌日から通いました。作っていた直径約20センチの大ネジは、爆弾の部品だと後で聞きました。
 広島、長崎への原爆投下は工場で知りました。広島の町が一発の新型爆弾で吹き飛んだと、工員さんたちが話していた。長崎は、落ちたらしいぞというくらい。ソ連参戦の方が大きく伝わりました。14日の夜のラジオで、翌日正午に重大放送があると聞きました。でもまさか戦争の終わりを告げる放送とは思いませんでした。

どう負けた 皆知らない
 8月15日朝、勤労動員の工場に着くと、正午に天皇陛下の放送があると告げられました。いつも通り作業を始めましたが、正午少し前、機械を止めるというアナウンスが流れ、ラジオに切り替わりました。 玉音の内容がわからなかったという人もいましたが、15歳だった私にも、戦争が終わったのはわかりました。「堪ヘ難キヲ堪ヘ」も「以もっテ萬世ばんせいノ爲ためニ太平ヲ開カムト欲ス」もはっきりと聞こえました。

 当時は、負けたら男はみんな奴隷に、女は敵のめかけにされると言われていた。だから今のうちに人生の楽しみを味わおうと、まずみんなでたばこを吸いました。次は女だということになったが、さすがに何もしなかった。しばらく工場でぼーっとして、午後2時半の汽車で帰宅しました。
 汽車は満員でした。大人はみんな目を真っ赤に腫らし、恐ろしいくらい黙っていた。そんな中、一人の男が「連合艦隊はどうなったのかな」と言うと、「沈んだに決まっている。最後の一兵まで戦ったんだから」と誰かが答えていました。

 それから18年後の1963年6月。大学を出て出版社に入り、月刊誌「文芸春秋」のデスクをしていた私は、終戦を振り返る座談会を企画しました。戦争のことをずっと調べていたので、人選を任されたんです。存命だった終戦当時の外務次官松本俊一、駐ソ連大使佐藤尚武なおたけ、内閣書記官長迫水久常さこみずひさつね、首相秘書官鈴木一。外地で捕虜体験がある人も含め28人が出席しました。
 座談会は成功でした。迫水さんが「ポツダム宣言が出るとは寝耳に水だった」と言うと、松本さんが「外務省は予期していた」と応じる。大人数だと話が拡散して座談会は成立しないと心配されていたが、みな真剣に聞き入っていた。
 司会をしながら私ははっきり感じた。「ああ、みんな知らないんだ、日本がどう負けたかを。終戦から20年近くたっているのに」

 これは後々のためにきちんと残すべきだと思った。それで改めて取材して書いたのが玉音放送までの24時間を描いた『日本のいちばん長い日』です。玉音放送を聞いた15歳の夏から20年後、65年の夏でした。

宮城事件」 まだ裏がある

 「宮城きゅうじょう事件」と呼ばれる14日深夜から15日未明の出来事は、当時、玉音放送の録音盤の奪取未遂事件として知られていました。当事者たちは、「あれはクーデターではない。天皇の放送を阻止し、もう一度御前会議をやってもらう計画だった」と言っていた。
 ところが調べていくと、実はクーデターでした。皇居を占拠し、鈴木貫太郎首相以下を監禁して内閣をひっくり返し、軍事政権を立てて徹底抗戦する計画だった。うまくいかず、それなら録音盤を奪おうと方針が変わったんです。
 実はまだ裏がありそうなんです。

 68年、この本が新国劇の芝居になり、招待されて見物に行った帰り道のこと。終戦当時の肩書で言うと、荒尾興功おきかつ・陸軍省軍事課長、井田正孝中佐ら事件の当事者たちも招待されていて、私が後ろにいるのに気づかず、「今度も出ませんでしたね。これは永遠に出ませんね」と話していた。食い下がったが聞き出せなかった。残念です。

 敗戦の原因は、日本人固有の精神構造にあると思います。情報を直視せず、自分に都合のいい結論のままどんどん行った。ミッドウェー海戦では、敵機動部隊は出てこないと決めつけ、ガダルカナル島の戦いでも、敵はすぐに引くと根拠もなく信じた。兵站へいたんが限界を超えても出て行った。
 陸海軍合わせ240万人の戦死者のうち、7割が餓死か栄養失調か、それに伴う病死でした。そんな無残な死に方をする戦争なんてありえません。国全体が集団催眠にかかり、勢いで突き進んだ結果でした。
半藤一利

日中戦争
Marco Polo Bridge Incident:1937年盧溝橋事件
Sino Japanese War (1937-1945):日中戦争
日中戦争:盧溝橋事件からの概説
日中戦争:南京事件・従軍記録
Communist Party of China:中国共産党
Kuomintang:中国国民党
日中戦争体験者:中国帰還者連絡会
日中戦争を記述した歴史教科書
満州事変の献納:国民の戦争協力
日中戦争と富士フィルム:日本写真感光材料統制株式会社
日中戦争:山西省の事例
上海事件:CNN動画
Manchukuo:満州国

WW2の指導者
Chiang Kai shek:蒋介石
Mao Zedong:毛沢東
Aixinjuelo Puyi:愛新覺羅·溥儀
Benito Mussolini:ムッソリーニ
Adolf Hitler:ヒトラー
Joseph Stalin:スターリン
Charles de Gaulle:ドゴール
Josip Broz Tito:チトー(ユーゴスラビア)
Albert Speer:シュペーア軍需大臣
Henri Philippe Pétain:ペタン(ヴィシーフランス)
WinstonChurchill :チャーチル
Audio: Churchill and World War Two:BBC/チャーチルの演説(音声)
Churchill Archives Centre:チャーチルの大学
Franklin Delano Roosevelt:ルーズベルト
【Voice of world war】:WW2の大統領・首相のスピーチ

第二次世界大戦(WW2)概観
【Resources】:Military.comリンク集
【WW2リンク集(1)】:戦史から兵器まで(English)
【WW2リンク集(2)】:戦史,地図,フォーラム
WW2戦史(1):1939年からの年代別経過
WW2戦史(2):BBC Homepage History
The World War ? Document Archive:WW2ドキュメント(1)年代別リンク
WW II histories and documents:WW2ドキュメント(2)分野別リンク
【World War II Commemoration】:The Story of World War II,Biographies & Articles,Air Combat Films,Photographs
【WW2公文書リンク】:THE BRITISH WAR BLUE BOOK,DIPLOMATIC DOCUMENTS,NAZI-SOVIET RELATIONS等
【WW2オンライン図書館】:Online Library
【World War Tow】:Manchuria,Abyssinia,Germany's rearmamentなどWW2の原因・経過
European Theatre of World War II:第二次大戦概説
【World War II European Theater of Operation】:欧州大戦リンク集
【WW2ポスター】:The Government Publications Department at Northwestern University Library
【大戦中の枢軸国】:クロアチア,ブルガリア,スロバキア,ハンガリー,ルーマニア,フィンランド
戦況地図:WW2
the Second World War Experience Centre :大戦経験センター
Partisans: War in the Balkans:BBC/1941-42年のパルチザン
Hitler and 'Lebensraum' in the East:ヒトラーの東方生存圏構想
Operation Barbarossa(1):バルバロッサ作戦
Operation Barbarossa(2):ソ連侵攻作戦
The Soviet-German War:BBC/1941-45年独ソ戦
The Battle of the Atlantic(1):BBC/大西洋の戦い(Uボート戦争)
The Battle of the Atlantic(2):BBC/大西洋の戦い(ビジュアル)
World War Two Movies:BBCの映像/ダンケルク,戦略爆撃,疎開,秘密部隊,D-Day
Battle of Normandy:ノルマンディー戦
Yalta Conference:1945年2月ヤルタ会談


写真(上)1941年,ポーランド,破壊されたワルシャワの後片付け作業
:1939年9月のドイツ軍ポーランド侵攻で破壊された都市では,住民が駆り出され,後片付け作業に従事させられた。特にユダヤ人には,辱めを受けた。その後,ゲットーが設けられ,ユダヤ人は底に押し込められた。
Polen, Warschau.- Beseitigung von Trümmern, Aufräumungsarbeiten, Beladen eines Wagens mit Ziegeln; PK 689 Dating: 1941 Photographer: Knobloch, Ludwig撮影。写真は,ドイツ連邦アーカイブBundesarchiv登録・引用(他引用不許可)。

太平洋戦争
【World War II, Pacific】:1941-45年太平洋戦争リンク集(1)
【World War II Pacific Theater of Operations】:太平洋戦争リンク集(2)
【太平洋戦争リンク集(3)】:戦闘批評,海軍
太平洋戦争(1):日本語
The Pacific war :太平洋戦争(2)
日本の対中国,対アメリカ戦争:共同通信社 【Pearl Harbor Attacked:真珠湾攻撃リンク(English)
Pearl Harbour:帝国戦争博物館
The Battle of Midway:BBC/ミッドウェー海戦
Battle of Guadalcanal:ガダルカナル島攻防戦
【The Battle of the Philippine Sea】:マリアナ沖海戦;19-20 June 1944
【The Battle for Leyte Gulf】:レイテ沖海戦(1);23-26 October 1944
レイテ沖海戦:(2)(日本語)
レイテ決戦:第一師団兵士の体験談
捷号作戦
戦時下の生活・原爆:浄土真宗安芸教区
B29:日本を空襲した爆撃機
B29(2):(日本語)
Battle of Iwo Jima(1):硫黄島攻防
Battle of Iwo Jima(2):硫黄島戦の詳細
硫黄島戦の資料リンク:(日本語)
アジア太平洋戦争の写真:戦争遺跡・強制連行
【大戦中の反日のアメリカポスター】
Japanese Naval Glossary:(日本語英訳)

日本の戦争
日本軍:事典『ウィキペディア (Wikipedia)』
日本海軍:ウィキペディア
【東日本の平和博物館・研究所】:リンク集
【西日本の平和博物館・研究所】:リンク集
【戦争展・戦争遺跡】:県別,組織別のリンク集
アジア歴史資料センター:戦史
靖国神社:英霊をまつる
Japan's Quest for Empire:1931-1945年の大日本帝国の興亡
1937-1945年の戦争通史:毎日新聞社
軍事関連資料:日清戦争,日露戦争,ノモンハン事件
日本海軍:編成,軍艦
戦争関連資料:軍事費,貿易,ユダヤ人,俘虜
南方占領資料:図書目録
太平洋戦争資料・用語集:偕行社,御前会議,作戦要務令等
平和教育・資料:原爆,沖縄,空襲,基地など
徴兵制
Japan: No Surrender in World War Two:降伏しない日本兵
【戦争経験】:体験談リンク集
銃後の生活と動員学徒動員・空襲体験・学童疎開
戦争下の労働者動員:法政大学大原社会問題研究所
学徒動員:東岡崎駅班の日記
名古屋市の戦争資料

沖縄戦
沖縄戦史(1):概説
沖縄戦史(2):編成,戦線別の記録
Battle of Okinawa:沖縄戦史(3)
【沖縄戦リンク集】
【沖縄戦の記憶】:(1)リンク集
沖縄戦の記憶:(2)証言集
沖縄戦の記憶:(3)沖縄戦体験者の絵
沖縄の記憶:(4)戦跡探訪

特別攻撃
知覧特攻平和会館:陸軍の特攻基地
英霊にこたえる会:特攻隊員
特攻隊戦没者慰霊平和祈念協会:財団法人
回天特攻隊:人間魚雷
神風:自爆攻撃

戦争責任・賠償  
南京事件
南京事件:従軍日記などの資料
History we shall never forget (China: 1931-1945):南京事件(English)
南京事件概説:プリンストン大(English)
「わたしの見た証言」:奥宮正武,PHP研究所
【南京事件の証言集】:陣中日誌,戦闘詳報,証言など
父の語った戦争、語らなかった戦争:南京事件の証言
南京攻略司令官:松井岩根慰霊

慰安婦問題
【従軍慰安婦問題リンク集】:政府見解、アジア平和基金,政府の調査,NGO/NPO
アジア太平洋戦争写真集:戦争遺跡・強制連行
慰安婦問題リンク:韓国・フィリヒ゜ン・インドネシア
アジア女性資料センター:Asia-Japan Women's Resource Center
【アジア女性基金】:従軍慰安婦への戦後補償
在日の従軍慰安婦を支える会:戦争・戦後補償裁判一覧表
従軍慰安婦への公式見解:日本の外務省
韓国と戦後補償:半月城通信の総目次
【従軍慰安婦教科書問題】:資料および「新しい歴史教科書をつくる会」との議論
従軍慰安婦資料(2):平成5年8月の外務省の調査経緯・公式見解
インドネシア従軍慰安婦:ブディ・ハルトノ/ダダン・ジュリアンタラ著
従軍慰安婦の論点:国内法・国際法と責任の有無・賠償の問題点
従軍慰安婦の概要
慰安婦批判:慰安婦・南京虐殺は捏造
慰安婦批判(2):狂信的フェミニズム
従軍慰安婦はウソ:戦後に作れれた虚構。強制連行も無かった


写真(上)1941年7月,ソ連モギリョフで捕虜となったロシア系ユダヤ人
:ユダヤの星をつけさせられ,戦禍の後片付け作業に使役される。第二次大戦が1939年9月に勃発,ドイツが占領したポーランドには大量のユダヤ人がいたが,収容する施設は無かった。そこで,ドイツは,都市の一角にゲットー作った。1941年6月以降の独ソ戦では,ユダヤ人を処刑したり,強制収容所に収容したりして,迫害した。
Archive title: Rußland, Mogilew.- Arbeitseinsatz von Juden. Gruppe jüdischer Männer mit aufgenähten Judensternen und Spaten und Besen; PK 689 Dating: Juli 1941 Photographer: Kessler, Rudolf撮影。写真は,ドイツ連邦アーカイブBundesarchiv登録・引用。当研究室掲載のドイツ連邦アーカイブ Bundesarchiv写真は,Wikimediaに譲渡された解像度の低いロゴなし写真ではなく,アーカイブに直接,届出・登録をした上で引用しています。引用は原則有料,他引用不許可とされています。

強制連行・強制労働問題
【強制連行ネットワーク】:地域別リンク集
戦争関連の議論:プリンストン大(English)
韓国・太平洋戦争犠牲者遺族会:朝鮮半島出身の軍人・軍属24万人の扱い
軍属への補償:郵便貯金の債権
軍属の預けた郵便貯金の扱い:予算委員会第二分科会
戦時国債
日本人と外国人軍属の差別待遇
中国帰還者連絡会:中国捕虜となった日本軍人の証言
【戦争責任リンク】:徴用工,強制連行,捕虜虐待
POW研究会:捕虜体験談
終戦後の抑留:シベリア,満州の体験
韓国・遺族会の補償請求裁判:控訴審判決要旨
戦時補償裁判:平成13度重要判例解説用資料
朝鮮人・中国人強制連行資料 :1994年までの出版物
日本戦災遺族会:日本人への補償
【新聞記事】:朝鮮人強制連行・強制労働
国家権力による朝鮮人強制連行の経緯
朝鮮人・台湾人軍属:放置された人々
朝鮮人強制連行実数カウント:連行された人数の推計
硫黄島の朝鮮人軍属:激戦地の労働者
収容所監視兵:朝鮮人・台湾人の動員
北海道の強制連行:資料
松代大本営:本土決戦用司令部を作った朝鮮人労働者
センター入試の「強制連行」:解答?
強制連行批判の議論
従軍慰安婦強制連行捏造報道
強制連行の議論:掲示板
THE THAILAND-BURMA RAILWAY:連合軍捕虜・アジア人労働者の酷使

戦争責任論争
『戦争責任論の盲点』:丸山真男
平和博物館ドキュメンテーションセンター :原爆写真
戦争責任関連サイト・リンク集
戦後補償問題:韓国・ドイツ・遺族会
戦争責任:ホームページ原田
新しい歴史をつくる会:戦争責任否定論
ゴーマニズム宣言:小林よしのり賛否
明治学院の戦争責任・戦後責任:明治学院学院長・中山弘正(1995年6月)

動員とメディアリテラシー
『女子の戦時動員』
『米国の反日プロパガンダ』
『米国の戦時動員』
Imperial War Museum
US & War Crimes


【分野別の書籍購入Link】
『写真・ポスターで見る戦争の百年』(青弓社)で,20世紀の戦争史を分析しました。
第二次大戦の文献リスト
戦争論・平和論の文献
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終戦70年総理談話

70 years after WW2

 終戦七十年を迎えるにあたり、先の大戦への道のり、戦後の歩み、二十世紀という時代を、私たちは、心静かに振り返り、その歴史の教訓の中から、未来への知恵を学ばなければならないと考えます。
 百年以上前の世界には、西洋諸国を中心とした国々の広大な植民地が、広がっていました。圧倒的な技術優位を背景に、植民地支配の波は、十九世紀、アジアにも押し寄せました。その危機感が、日本にとって、近代化の原動力となったことは、間違いありません。アジアで最初に立憲政治を打ち立て、独立を守り抜きました。日露戦争は、植民地支配のもとにあった、多くのアジアやアフリカの人々を勇気づけました。。

 世界を巻き込んだ戦後七十年を経て、民族自決の動きが広がり、それまでの植民地化にブレーキがかかりました。この戦争は、一千万人もの戦死者を出す、悲惨な戦争でありました。人々は「平和」を強く願い、国際連盟を創設し、不戦条約を生み出しました。戦争自体を違法化する、新たな国際社会の潮流が生まれました。 
 当初は、日本も足並みを揃えました。しかし、世界恐慌が発生し、欧米諸国が、植民地経済を巻き込んだ、経済のブロック化を進めると、日本経済は大きな打撃を受けました。その中で日本は、孤立感を深め、外交的、経済的な行き詰まりを、力の行使によって解決しようと試みました。国内の政治システムは、その歯止めたりえなかった。こうして、日本は、世界の大勢を見失っていきました。

 満州事変、そして国際連盟からの脱退。日本は、次第に、国際社会が壮絶な犠牲の上に築こうとした「新しい国際秩序」への「挑戦者」となっていった。進むべき針路を誤り、戦争への道を進んで行きました。
 そして七十年前。日本は、敗戦しました。
 戦後七十年にあたり、国内外に斃れたすべての人々の命の前に、深く頭を垂れ、痛惜の念を表すとともに、永劫の、哀悼の誠を捧げます。

 先の大戦では、三百万余の同胞の命が失われました。祖国の行く末を案じ、家族の幸せを願いながら、戦陣に散った方々。終戦後、酷寒の、あるいは灼熱の、遠い異郷の地にあって、飢えや病に苦しみ、亡くなられた方々、広島や長崎での原爆投下、東京をはじめ各都市での爆撃、沖縄における地上戦などによって、たくさんの市井の人々が、無残にも犠牲となりました。

 戦火を交えた国々でも、将来ある若者たちの命が、数知れず失われました。中国東南アジア、太平洋の島々など、戦場となった地域では、戦闘のみならず、食糧難などにより、多くの無辜の民が苦しみ、犠牲となりました。戦場の陰には、深く名誉と尊厳を傷つけられた女性たちがいたことも、忘れてはなりません。

 何の罪もない人々に、計り知れない損害と苦痛を、我が国が与えた事実。歴史とは実に取り返しのつかない、苛烈なものです。一人ひとりに、それぞれの人生があり、夢があり、愛する家族があった。この当然の事実をかみしめる時、今なお、言葉を失い、ただただ、断腸の念を禁じ得ません。
 これほどまでの尊い犠牲の上に、現在の平和がある。これが、戦後日本の原点であります。
 二度と戦争の惨禍を繰り返してはならない。

 事変、侵略、戦争。いかなる武力の威嚇や行使も、国際紛争を解決する手段としては、もう二度と用いてはならない。植民地支配から永遠に訣別し、すべての民族の自決の権利が尊重される世界にしなければならない。
 先の大戦への深い悔悟の念と共に、我が国は、そう誓いました。自由で民主的な国を創り上げ、法の支配を重んじ、ひたすら不戦の誓いを堅持してまいりました。七十年間に及ぶ平和国家としての歩みに、私たちは、静かな誇りを抱きながら、この不動の方針を、これからも貫いてまいります。

 我が国は、先の大戦における行いについて、繰り返し、痛切な反省と心からのお詫びの気持ちを表明してきました。その思いを実際の行動で示すため、インドネシア、フィリピンはじめ東南アジアの国々、台湾、韓国中国など、隣人であるアジアの人々が歩んできた苦難の歴史を胸に刻み、戦後一貫して、その平和と繁栄のために力を尽くしてきました。こうした歴代内閣の立場は、今後も、揺るぎないものであります。

 ただ、私たちがいかなる努力を尽くそうとも、家族を失った方々の悲しみ、戦禍によって塗炭の苦しみを味わった人々の辛い記憶は、これからも、決して癒えることはないでしょう。ですから、私たちは、心に留めなければなりません。

 戦後、六百万人を超える引揚者が、アジア太平洋の各地から無事帰還でき、日本再建の原動力となった事実を。中国に置き去りにされた三千人近い日本人の子どもたちが、無事成長し、再び祖国の土を踏むことができた事実を。米国や英国、オランダ、豪州などの元捕虜の皆さんが、長年にわたり、日本を訪れ、互いの戦死者のために慰霊を続けてくれている事実を。
 戦争の苦痛を嘗め尽くした中国人の皆さんや、日本軍によって耐え難い苦痛を受けた元捕虜の皆さんが、それほど寛容であるためには、どれほどの心の葛藤があり、いかほどの努力が必要であったか。そのことに、私たちは、思いを致さなければなりません。

 寛容の心によって、日本は、戦後、国際社会に復帰することができました。戦後七十年のこの機にあたり、我が国は、和解のために力を尽くしてくださった、すべての国々、すべての方々に、心からの感謝の気持ちを表したいと思います。

 日本では、戦後生まれの世代が、今や、人口の八割を超えています。あの戦争には何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません。しかし、それでもなお、私たち日本人は、世代を超えて、過去の歴史に真正面から向き合わなければなりません。謙虚な気持ちで、過去を受け継ぎ、未来へと引き渡す責任があります。

 私たちの親、そのまた親の世代が、戦後の焼け野原、貧しさのどん底の中で、命をつなぐことができた。そして、現在の私たちの世代、さらに次の世代へと、未来をつないでいくことができる。それは、先人たちのたゆまぬ努力と共に、敵として熾烈に戦った米国、豪州、欧州諸国をはじめ、本当にたくさんの国々から、恩讐を越えて、善意と支援の手が差しのべられたおかげであります。
 そのことを、私たちは、未来へと語り継いでいかなければならない。歴史の教訓を深く胸に刻み、より良い未来を切り拓いていく、アジア、そして世界の平和と繁栄に力を尽くす。その大きな責任があります。

 私たちは、自らの行き詰まりを力によって打開しようとした過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、我が国は、いかなる紛争も、法の支配を尊重し、力の行使ではなく、平和的・外交的に解決すべきである。この原則を、これからも堅く守り、世界の国々にも働きかけてまいります。唯一の戦争被爆国として、核兵器の不拡散と究極の廃絶を目指し、国際社会でその責任を果たしてまいります。

 私たちは、二十世紀において、戦時下、多くの女性たちの尊厳や名誉が深く傷つけられた過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、我が国は、そうした女性たちの心に、常に寄り添う国でありたい。二十一世紀こそ、女性の人権が傷つけられることのない世紀とするため、世界をリードしてまいります。

 私たちは、経済のブロック化が紛争の芽を育てた過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、我が国は、いかなる国の恣意にも左右されない、自由で、公正で、開かれた国際経済システムを発展させ、途上国支援を強化し、世界の更なる繁栄を牽引してまいります。繁栄こそ、平和の礎です。暴力の温床ともなる貧困に立ち向かい、世界のあらゆる人々に、医療と教育、自立の機会を提供するため、一層、力を尽くしてまいります。

 私たちは、国際秩序への挑戦者となってしまった過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、我が国は、自由、民主主義、人権といった基本的価値を揺るぎないものとして堅持し、その価値を共有する国々と手を携えて、「積極的平和主義」の旗を高く掲げ、世界の平和と繁栄にこれまで以上に貢献してまいります。
 終戦八十年、九十年、さらには百年に向けて、そのような日本を、国民の皆様と共に創り上げていく。その決意であります。

平成27年8月14日 内閣総理大臣  安倍 晋三
当研究室へのご訪問ありがとうございます。当サイトには,2004年3月1日作成です。論文,データ,写真等を引用する際は,URLなど出所を明記してください。

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