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I L O 駐 日 事 務 所(〒150−0001 東京都渋谷区神宮前5−53−70 国連大学本部ビル8階 )は、次のような見解を掲げている。

「児童労働」とは、以下のような子どもの労働のことです。
◆原則15歳未満の子どもが、大人のように働く労働
ILO138号条約 が定める就業最低年齢

最低年齢 15歳
・ 義務教育修了年齢を下回らない(原則)
・ 途上国は14歳とすることができる

軽易な労働 13歳
・ 途上国は12歳とすることできる

危険な労働 18歳
・ 健康・安全・道徳が保護され、適切な職業訓練を受ける場合は16歳

* 子どもたちの健全な成長を妨げる労働をさし、家や田畑での手伝い、小遣い稼ぎのアルバイトなどは含まれません。

◆18歳未満の子どもが行う最悪な形態の労働

ILO182号条約
人身取引、債務奴隷、強制的な子ども兵士、その他の強制労働
買春・ポルノ、麻薬の製造・密売などの不正な活動
子どもの健康・安全・道徳を害し、心身の健全な成長を妨げる危険で有害な労働

◆家族の元で行われる児童家事労働でも、教育に使用をきたすこともあるし、過酷なこともある。路上での物乞いや買い物袋の販売は小遣い稼ぎとて行われる。これが「児童労働」には含まれませんというのは、より過酷な状況の子供たち、「最悪な形態の労働」の救済・保護を優先しているからであって、放置しておいてよい問題ではない。

◆なぜ「児童労働」があるのですか?

一番の原因は <貧困> です。(1日1米ドル未満で暮らす人は10億人) しかし、その他にも...
・ 子どもの教育へのアクセスがない
・ 親の教育の欠如
・ 子どもの地位が低い価値観や社会慣行
・ 地域社会の労働慣行
・ 地方から都市への移住
・ 家庭の問題
・ 不適切な法律の施行

◆なぜ「児童労働」をなくさなくてはならないのですか?
・ 子どもの人権を侵害するから
・ 子どもが教育を受ける権利を侵害するから
→ 十分な教育を受けられまま大人になり、貧困の連鎖につながる
・ 子どもの心身の健全な発達を妨げるから

児童労働撤廃のコストは、途上国の軍事費の約2割と試算されています。
■中国
中国のバイオマスエネルギー:ローカルコモンズ里山での薪採取
貴州省の低地と山村
貴州省の持続可能な農業:肥やしと堆肥
雲南省の窯業:剣川県の農村家内工業の粘土瓦生産
雲南省のタバコ生産
雲南省の牧畜:ローカルコモンズ入会地
雲南省の白族定期市
雲南省の仏教:白族の祭礼
雲南省剣川県の古鎮
北京市街地:公衆トイレ/中日友好病院
北京の食品製造工場:燕京ビール/三元乳業
北京の地下鉄・河南省の寝台列車
中国河南省の農村と薪採取
河南省開封市の繁華街
四川省丹巴県甘孜蔵族の農業とバイオマス/堆肥
福建省南靖県お茶生産
福建省南靖の生活/農業
成都平原の三星堆遺跡:長江文明:四川青銅器文化

■フィリピン
カリンガ州棚田の田植え
Rice Terrace, Kalinga

カリンガ州棚田の稲刈り
Rice Terrace, Cordillera
カリンガ州山村の小学校
Elementary School at Kalinga

カガヤン州ツゲガラオの市場
Market of Tuguegarao, Cagayan

マニラのスモーキーマウンテン
Smokey Mountain, Manila

メトロマニラのスラム街:ケソン市リテック/パヤタス
マニラのパヤタス廃棄物処分場:スカベンジャー
セブ市のアルミ再生工場:サンドダイカスト
バタンガスの自動車工場:修理と廃車リサイクル
セブ島の造船所

■タイ王国
写真解説:タイ農村の米作
写真解説:タイの家内工業:養蚕とシルク反物
写真解説:タイの牧畜・繊維作物生産
論文「タイの家内工業とワークシェアリング」



再生トイレットペーパの製造工程

1)古紙回収(原料)
2)溶解
3)精選
4)脱墨
5)洗浄
6)減菌・漂白
7)抄紙
8)加工
9)製品保管  

ビール製造工程
1)製麦:大麦から麦芽へ
2)仕込み:麦芽から麦汁へ
3)発酵:麦汁からビールへ
4)貯酒:ビールの低温での熟成
5)濾過:おり、酵母を除去し生ビールへ
6)缶詰:容器に酸素が入らないように注入


再生トイレットペーパの製造工程

1)古紙回収(原料)
2)溶解
3)精選
4)脱墨
5)洗浄
6)減菌・漂白
7)抄紙
8)加工
9)製品保管  

ビール製造工程
1)製麦:大麦から麦芽へ
2)仕込み:麦芽から麦汁へ
3)発酵:麦汁からビールへ
4)貯酒:ビールの低温での熟成
5)濾過:おり、酵母を除去し生ビールへ
6)缶詰:容器に酸素が入らないように注入

ケソン市Quezon City)は人口200万人以上で、大規模な廃棄物最終処分場とスラム街がある。特に、パヤタス通りには、トタン板に囲まれたジャンクショップ(屑屋)が並んでいる。そのような場所にも、キリスト教会があるが、普通の家と変わらないバラック造りである。

キアポ市場の市場にある露店は、都市インフォーマル部門urban informal sector)の生業である。会社に雇用されていなければ、お金を稼ぐために都市インフォーマル部門urban informal sector)に雇用機会を見出すしかない。
 政府による社会保障生活保護も不十分であるからこそ、スラムではリサイクル小規模事業=草の根民活の動きがある。
マニラ首都圏に多い都市インフォーマル部門urban informal sector)は、イントラムロスではほとんど見かけない。

 マニラ市エルミタ地区から、デビソリア(Divisoria)行きジプニーで20分のところに、キアポ市場がある。キアポ地区は、16のバランガイ(Barangays:最小の行政単位)からなる人口2.5万人の地区。キリスト教徒のほか、イスラム教徒も住んでいる。



free counters

◆パヤタス廃棄物リサイクルとスカベンジャー
スケベンジャ 1.【地球温暖化】【熱帯林減少】【生物多様性】【国際協力】【人口問題】を現地調査も踏まえて研究します。
2.2010年のフィリピン共和国の面積は30万平方キロ(日本の80%)、人口9900万人、GDP2000億ドルで、工業部門がGDPの30%以上を占めています。フィリピンの1人当たりGDPは2,100ドルと日本の5%で、マニラ首都圏(人口1100万人)にはスラム街も広がっています。
3.当室では,2002年に調査をしたケソン市パヤタスの都市インフォーマル部門の資源再利用・廃棄物リサイクル、教育・衛生を解説します。
4.写真解説一覧フィリピン自動車産業セブ州常石造船マニラのスラム街ツゲガラオの市場フィリピンの棚田の田植え棚田の稲作山村の小学校と児童労働マニラのスモーキーマウンテンも参照。

マニラのリサイクル

 Recycle

 
 

マニラ首都圏パヤタス

 Payatas, Metro Manila


バラックごみ山
2002年2月、メトロマニラにあるケソン市Quezon City)は2010年には人口200万人以上。ここのパヤタスには10年前から大規模な廃棄物最終処分場があり、スラム街があった。パヤタスごみ集積場の周囲には、トタン板に囲まれたスラム街が形成されていた。そこには、ジャンクショップ(屑屋)が並び、その前をごみ運搬ダンプカーがごみを搬入しいた。 バラック

ケソン市パヤタスのスラム街。有価物のガラス瓶や金属などを収集するスカベンジャー居住区が、ごみ山の中にも拡張されている。ごみが風で飛ばされ、雨で流され、非衛生な場所となっている。
 最終処分場は、10mもごみの山が堆積し、台地のようになっている。その周囲に、住宅が広がっている。ごみ運搬ダンプカーはスラムの道を、ダンピング・サイトに向かう。道に停車しているのは、屑屋の有価物回収車のようだった。
トラックごみ
2002年2月、マニラ首都圏Metro Manila)ケソン市パヤタスの廃棄物最終処分場への通り道。
 ごみの中から有価物を収集するのが、スカベンジャーscavenger)の仕事。スカベンジャーの収集した有価物を分別回収するのが、屑屋Junk shop:ジャンクショップ)。スカベンジャー+ジャンクショップ(屑屋)=リサイクル。
ごみ運搬トラックが通ると、有価物をたくさん含んだ新しいごみの山が着たことがわかる。
バラックごみ山
マニラ首都圏Metro Manila)東部、ケソン市パヤタス廃棄物最終処分場(ごみ捨て場:ダンピングサイト)。ごみの山は、足元が不安定で崩れやすい。その上、針やガラス片など、危険なものが隠れているので、簡単には進めない。また、ごみ山は周囲以上に悪臭が充満している。2011年には、ごみ山の周囲は鉄柵で囲まれ、斜面も盛り土で固められ、草木が覆っている。居住区も完全に分離されたために、このような景観は見ることはできない。
住居ごみ山
2002年2月、フィリピン Philippinesマニラ首都圏に位置するケソン市Quezon Cityのパヤタス(Payatas)廃棄物処分場とそこに入り込んだスクオッターsquatter:不法占拠者)の家屋。ごみの中から有価物を収集するスカベンジャーscavenger)や有価物を買い取る屑屋(ジャンクショップ)の家が多い。2002年には、廃棄物処分場の周囲に柵がなかったが、2011年には柵で囲われ勝手に入ることはできないようになっていた

ケソン市パヤタス

 Payatas, Quezon City


ごみと子供
2002年2月、ケソン市(人口220万人)のパヤタス(Payatas)。廃棄物処分場の出入り口近くにスカベンジャーscavenger)が収集した段ボールの束、ベットなど有価物が集められている。「誰かが置いた有価物」は尊重され、盗まれたりはしない。公園はないので、このような場所が子供たちの遊び場となっている。  

マニラ首都圏パヤタスごみ処分場の地図:南のリテックからジープニーJeepney)がらパヤタス(Payatas)まで運行している。スラム街にジプニーが通っているのは、たくさんの住民が暮らし、需要があるためである。

パヤタスの有価物運搬作業

 Payatas, Quezon City


運搬
 スカベンジャーscavenger)が、プラスチック繊維の大袋(昔の麻袋)に有価物を収集し、それをジャンクショップに運搬している。後方のトタンで囲われた場所もジャンクショップ。スカベンジャーが有価物を売りに行く先のジャンクショップは、いつも同じ店の時が多い。取引関係は安定的なようだ。
缶
 2002年2月、マニラ首都圏ケソン市東部に位置するパヤタス(Payatas)。空き缶など金属の容器を集めて、ジャンクショップに売りに行く児童スカベンジャーchild scavenger)。
 マニラ首都圏のケソン市Quezon City)パヤタスでは、ジャンクショップ(屑屋)が有価物を買い取る。そして、人手を使って、分別リサイクルする。 袋かつぐスカベンジャー
パヤタス(Payatas)で、有価物の入った大袋かつぐスカベンジャー 。収集している有価物は,金属,紙類,プラスチック類など多様である。屑屋はそれを再分類して買い取り、圧縮、半加工して、再生工場にトラックで運搬する。
 政府による社会保障生活保護も不十分なため、自ら仕事を生み出す「起業」が当たり前で、これが草の根民活といわれる所以である。
パヤタスゲート
2002年2月、ケソン市パヤタス廃棄物最終処分場(ごみ集積場)では,5〜6歳のフィリピン児童もスカベンジャーとして,屑屋に有価物を売却し小銭を稼いでいる。ごみ山は、非衛生であり、可燃物、爆発物、有害物質など危険なごみもあり、病気や傷害を負いやすい。けれども貧しければ、お菓子を買ったり、日用品を買ったりするために、小銭を稼ぐことが必要になる。
パヤタスダンピングサイト

 Payatas Dumping Site


ゲート運搬
マニラ首都圏Metro Manilaパヤタス最終処分場ゲート近くで、ごみとして出された廃棄物から、空き缶などの有価物を収集してたスカベンジャー。これからジャンクショップに売りに行く。
 政府による社会保障給付費も受け取れず、生活保護支給もない状況で、スラム住民が自ら働き、収入を得る道を進んでいる。
 2011年現在、このメインゲートには柵ができて、出入り口も舗装されて、ごみ山とは見えないように花壇や緑で覆われている。出入り口付近のジャンクショップ仮小屋、住居も撤去されている。 パヤタス有価物回収
2002年2月、ケソン市パヤタスPayatas)ごみ集積場の入り口:ここからダンプカーでゴミを搬入する。不正規居住者(Informal Settlers)のスカベンジャーもここから入ってくる場合が多い。ごみ運搬ダンプカー出入り口には、空き缶ごみ運搬トラックやダンプカーでつぶしてもらうように置いてある。打ち捨ててあるのではなく、空き缶を集めたスカベンジャーの占有物である。 日本では空き缶をつぶすのに、電動空き缶つぶし機械を使っている。
 奥にあるバラックの多くは、廃棄物最終処分場の周りにあるジャンクショップ(屑屋)の仮小屋で、居住区ではない。
ごみ捨て場の競争

 Scavengers working


パヤタスごみ山
2002年2月、マニラ首都圏パヤタス廃棄物最終処分場に新しいゴミがごみ運搬トラックやダンプで搬入されると、待機していたスカベンジャーscavenger)が有価物を収集しようと集まってくる。
 政府による社会保障生活保護も不十分であれば、貧しい住民の中には、やむを得ずスカベンジャーを職とするしかないし、不法占拠者となる場合もある。
パヤタスごみ山
パヤタス廃棄物最終処分場のダンピングサイト(ごみ捨て場)。ゴミ運搬用のダンプカーが到着すると、不正規居住者(Informal Settlers)のスカベンジャーが集まってくる。高価な有価物を収集しようと、作業中のごみ運搬ダンプカーに乗込む者もいる。
 2002年2月、マニラ首都圏にあるパヤタスごみ処分場周囲にはスラムが広がり、ごみ処分場の中にも、有価物を買い取る「屑屋」の仮小屋が点在している。写真の左のテント小屋がそれである。回収した有価物を屑屋に運搬し,売却して生計を立てるスカベンジャーたちがたくさん見受けられる。2011年現在、スカベンジャーの出入りは原則禁止で、サイト内のスラムバラックも撤去されている。 ダンプ
2002年2月、マニラ首都圏ケソン市パヤタスのごみ集積場に到着したごみ運搬ダンプカー周囲あつまる不正規居住者(Informal Settlers)のスカベンジャー。スクオッターsquatter:不法占拠者)のバラックに住んでいるスカベンジャーにとって、有価物の収集は貴重な現金収入をもたらす労働集約的技術labor-intensive industry)を用いるビジネスである。
 パヤタスでは出入り口にある管理者に出入りを決める権限はない。事前に承諾を得る必要がある。パヤタスでは、スカベンジャーの集まるダンピングサイトだけでなく、周辺のスラムでも教育・衛生施設を訪問し、あわせて住民に聞き取り調査を行った。
ごみ山
2002年2月、パヤタスのごみ処分場にごみ運搬ダンプカーが到着するや否や、スカベンジャーたちが荷台に乗り込む。高価な中古品を真っ先に見つけるためである。中古品は、処分場周囲に建てられたスクオッターsquatter:不法占拠者)のスラムバラックで利用されたり、売却されたりする。
ごみ山
マニラ首都圏ケソン市パヤタス廃棄物最終処分場。この周囲に広がっているスラムからスカベンジャーがやってきて、ごみ運搬車の搬入する新しいごみから、有価物を収集する。家具や電化製品なども交じっているので、ダンプの荷台にいち早く上り探している。これは、労働集約的技術labor-intensive industry)である。 ごみ山
マニラ首都圏ケソン市パヤタスごみ捨て場。新着の新しいゴミには、若者、子供など元気のいい男性が殺到する。再利用できるものを探そうと、大急ぎでごみをかき回すので、危険な作業である。マニラの富裕層が捨てたものを手に入れるためには、リスクを冒さなければならない。

 労働集約的リサイクル産業は、労働生産性が低く、労働者の賃金も低く「遅れている」技術しかないと批判されることが多い。しかし、現代の日本で大学生の就職先がサービス業に限定され、ものづくり・製造業の現場での雇用がほとんどない現状に思い至れば、このような発想が単純すぎることがわかる。技術は、簡単化すれば、資本=労働比率(労働の資本装備率)で表すことができ、それは資本レンタル=賃金比率という要素相対価格で決まってくる。高賃金国では、資本節約的技術(労働節約的技術)が、低賃金国では労働集約的技術(資本節約的技術)が採用される傾向がある。

有価物の回収

Recycling


スカベンジャー
マニラ首都圏ケソン市パヤタス処分場のスカベンジャー。リサイクルは、資本節約的技術capital-saving technology)を必要とする。
 政府による社会保障生活保護も不十分であり、老人ホーム入居の機会も生活資金も得ることができない。そこで、高齢者も貧困者も働くしかないのである。
スカベンジャー
マニラ首都圏ケソン市パヤタスダンピングサイトで有価物を収集するスカベンジャー。

 カール・マルクスKarl Marx:1818-1883)『資本論』では、資本主義の本質は、「資本(capital)が無限に自己増殖する価値運動である」とし労働価値説に基づき、資本家は労働者から剰余価値搾取して、資本蓄積をすすめるとの論理を展開した。ゴミから有価物を収集するスカベンジャーは、賃金雇用労働者ではなく、資本の論理に直接従っているわけではない。 スカベンジャー
マニラ首都圏ケソン市パヤタス処分場では、スカベンジャーが有価物をリサイクル施設(屑屋)に売るために、探して収集している。
政府による社会保障給付費も受け取れず、生活保護支給額もゼロであるからこそ、スラムに草の根民活が発達する。 スカベンジャー
マニラ首都圏ケソン市パヤタスのスカベンジャー。廃棄物処分場周囲のスラム街には、分別回収リサイクル施設が沢山ある。
 政府による社会保障生活保護も不十分であるからこそ、民活は粘り強い。
スカベンジャー
マニラ首都圏パヤタスのスカベンジャー。彼らは、ごみ捨て場周辺のスラムに暮らしている。トタン屋根Corrugated iron roof)の簡易バラックが彼らの住居である。貧しい人々が、有価物を収集して暮らしているのは、工場労働者、会社員など正規雇用の機会が乏しく、就職困難なためである。


スカベンジャー
マニラ首都圏ケソン市パヤタスのスラム街から、スカベンジャーが集まって有価物を収集する。
殺傷物、可燃物、爆発物、有害物質など危険なごみを含む廃棄物の山の中で、靴はおろか、草履しかはいていない子供たちもいる。スラムの住宅は、コンクリートブロックの二階建ての家屋もあるが、施工から見て、自分たちで建築したもの。マニラ首都圏ケソン市パヤタスのスラム地区は、排水路の末端にあり、排水貯水池のような窪地で、住んでいる住民がいなかった。そこで、不法占拠者がここに仮ごしらえの住居を建築した。それが恒常的な居住地となった。
 政府による社会保障生活保護も不十分であっても、住宅が広がってゆく。 スカベンジャー
マニラ首都圏ケソン市パヤタスのスラム地区のスカベンジャー。排水路はないので、ごみ山は崩れやすい。大雨でどじゃ崩れが起きたこともある。ここに仮ごしらえの住居を建築した不法占拠者の居住地となり、住居も次第に増えているようだ。 スカベンジャー
マニラ首都圏ケソン市パヤタス廃棄物処分場で有価物を収集するごみ拾い。
このようなリサイクル業は、農村家内工業工場制手工業など封建制度から資本主義が形成されるまで過渡期に生まれた資本主義、すなわち初期資本主義(early capitalism)の状況と対比できる。そこで見られる労働集約的産業は、労働生産性が低く、労働者の賃金も低く「遅れている」技術しかないと批判されることが多い。しかし、現代の日本で大学生の就職先がサービス業に限定され、ものづくり・製造業の現場での雇用がほとんどない現状に思い至れば、このような発想が単純すぎることがわかる。技術は、簡単化すれば、資本=労働比率(労働の資本装備率)で表すことができ、それは資本レンタル=賃金比率という要素相対価格で決まってくる。高賃金国では、資本節約的技術(労働節約的技術)が、低賃金国では労働集約的技術(資本節約的技術)が採用される傾向がある。 スカベンジャー
マニラ首都圏パヤタスで有価物を収集するスカベンジャーは労働集約的技術labor-intensive technology)を用いている。スラムトタン屋根Corrugated iron roof)に住んでいるのであろうか。 スカベンジャー
マニラ首都圏ケソン市パヤタスのスカベンジャーの仕事は、労働集約的産業labor-intensive industry)で力仕事はあまりないために、高齢者や子供も従事している。スラム街を見下ろすようなごみ山の台地で働く。有価物を回収するといっても、悪臭が充満し、毒物、爆発物、病原体など危険物もあるゴミ処分場での労働は、悪条件を厭わないことが要求される。
子供スカベンジャー

Child labor


パヤタススカベンジャー
マニラ首都圏ケソン市パヤタス廃棄物処分場で有価物を探して集める子供スカベンジャー
 政府による社会保障生活保護も不十分であるからこそ、スラムではリサイクル小規模事業=草の根民活の動きがある。
スカベンジャー
マニラ首都圏ケソン市パヤタス処分場ダンピングサイトの子供スカベンジャー。新しいゴミが到着する場所に有価物が多いので、スカベンジャーが集まってくる
 リサイクル業は、労働集約的技術labor-intensive technology)を体化しており、従来は、海外市場(外需)ではなく、局地的市場(ローカル・マーケット)、地産地消に向けて生産されていた。 スカベンジャー
パヤタスのスカベンジャーの児童労働。ごみ拾いは、露店と並んで都市インフォーマル部門urban informal sector)の主な生業である。会社に雇用されていなければ、お金を稼ぐために都市インフォーマル部門urban informal sector)に雇用機会を見出すしかない。 子供のスカベンジャー
パヤタススラムで「ゴミ拾い」をする子供スカベンジャー。ゴミ山の中から、有価物を探すことは、労働集約的技術labor-intensive technology)である。ダンプカーは、スラムを通ってゴミを集積場に搬入する。有価物の回収・運搬車もあるが、ダンピング・サイトの中には入れないので、有価物を回収する大きな袋を持っている。 子供スカベンジャー
パヤタスのスラムの子供スカベンジャー 。フィリピンには、300万人の児童労働があるが、多くは農業、それも家族の手伝いである。しかし、スラム街でのごみ拾いは、労働集約的技術labor-intensive industry)を用いる都市インフォーマル部門となる。
 批判するのは容易だが、政府による社会保障生活保護も不十分であれば、子供でも働き工夫しなくては生活できない。
子供スカベンジャー
マニラ首都圏ケソン市パヤタスのスラムバラックフィリピン児童ヘッドランプの付いたヘルメットを被っている。これは,夕方になり暗い時間にやってくるダンプカーが投棄する有価物を探すため。家電製品としては、テレビ、電気洗濯機、電子釜などがある。多くは、ごみとして捨てられたものを回収すればリサイクル品とりて売ることもできる。
 日本で家電リサイクル法によって、廃棄時にリサイクル料金が賦課されるのとは異なって、フィリピンでは、古い家電製品は無料で捨てることができる。それを再利用する消費者も多い。
1978年スカベンジャー

garbage-dump


スモーキーマウンテン
1978年のマニラ市のごみ捨て場。マニラ湾岸トンドスモーキーマウンテンSmokey Mountain)と思われる。A group of poor boys in Manila collecting useable articles at a city garbage-dump. 1978 Manila, Philippines Photo # 149478、United Nations Photo引用。

 スラムの特徴として高失業率があげられるが、これは正確な表現ではない。なぜならスラム住民で、正規の工場労働者、サラリーマンはきわめて少なく、多くは自らが仕事を作り出している状況にあるからである。 スモーキーマウンテン
1978年のマニラ市のごみ捨て場のスカベンジャー。遠方にマニラ湾が見えるので、マニラ市トンドのスモーキーマウンテン(Smokey Mountain)と思われる。A young boy looking for treasures in a garbage-dump in Manila. 1978 Manila, Philippines Photo # 149479、United Nations Photo引用。

 スラム街の居住者を中心に貧困者が、少ない元手で自営的に零細な仕事を起こしているのが、都市インフォーマル部門である。具体的には、食品など材料を安く買って加工したり、小さな袋に分けたりして、露店で売る転売、路上で客を待つ靴磨きや荷物運び、商店やタクシーやバスの客引き、駐車する車の番人など、さまざまな職を自ら生み出している。この特徴は、小規模な元手で行う自営的サービス業という点であり、高失業率といった主に会社の正規雇用を念頭に置いた概念で図ることはできない。 スモーキーマウンテン
1978年のMaynilaのごみ捨て場で有価物収集に従事するスカベンジャー労働集約的産業の児童労働従事者といえる。A young boy collecting useable items at a garbage-dump in Manila. 1978 Manila, Philippines Photo # 149498、United Nations Photo引用。

 スラム街の特徴は、都市インフォーマル部門程度しか雇用機会を提供できないという貧困であるが、だからといって「犯罪や麻薬、アルコール依存症や自殺などが多発する」というのも誤解である。開発途上国でなくとも、非衛生的な環境であれば、病気、伝染病が蔓延するが、だからと言って、スラム住民が強盗や盗人に成り下がるということは言えない。
屑屋による有価物の買い取り

Junk Shop

有価物買い取りの屑屋
マニラ首都圏ケソン市パヤタスの屑屋(Junk shop:ジャンクショップ)。屑屋の女性が、少年(スカベンジャー)に有価物の代価を支払ったところ。

パヤタスの屑屋(Junk shop:ジャンクショップ)では,鉄屑,鉛,アルミニウム,各種プラスチックなどを買い取る。その時に重量を図るのに使う小型のバネ式計量器。屑屋も労働集約的技術を用いる。 有価物買い取りの屑屋
 政府による社会保障生活保護も不十分であっても、人々は労働集約的技術labor-intensive technology)を用いて工夫して働いている。作業工程が手作業であり、機械化していないことをもって「遅れている技術」とする見解は、豊富な低賃金の労働供給がある開発途上国の労働市場を無視しており、非合理的であるだけでなく、ビジネス感覚が欠如している。
有価物買い取りの屑屋
マニラ首都圏ケソン市パヤタスのジャンクショップ(屑屋)とそこに鉄屑を売却した代金を受け取る少女(右)。金属,アルミニウム,各種プラスチックを買い取るが、この1kg当たりの買い取り単価が,右上奥の段ボール製の看板に掲示してある。 有価物買い取りの屑屋
パヤタスの屑屋(Junk shop)。聞き取り調査に快く応じていただいた。
 
有価物買い取りの屑屋
マニラ首都圏ケソン市パヤタス屑屋Junk shop:ジャンクショップ)。右は、フィリピン児童(スカベンジャー)の拾ってきた空き缶を計量している若者(屑屋)。廃棄物の中には、殺傷物(針、カミソリ、ガラス片)、可燃物、爆発物(ボンベ、火薬)、有害物質(水銀、強酸、亜鉛)など危険なごみもあリ、子供たちはその危険にさらされている。
 政府による社会保障生活保護も不十分であるからこそ、スラムでは草の根民活の動きが主流になる。
児童労働

 Child Labour


子供かいとり
マニラ首都圏ケソン市パヤタスにおけるマテリアル・リサイクルは、貧困層が労働集約的技術をもって担っている。子供たちも児童労働は、教育に生涯となるが、貧困層としては、灰頻回s痛で小銭を稼ぐのも生活の糧の一部となる。

  開発途上国のリサイクル産業は、労働集約的産業は、労働生産性が低く、労働者の賃金も低く「遅れている」技術しかないと批判されることが多い。しかし、現代の日本で大学生の就職先がサービス業に限定され、ものづくり・製造業の現場での雇用がほとんどない現状に思い至れば、このような発想が単純すぎることがわかる。技術は、簡単化すれば、資本=労働比率(労働の資本装備率)で表すことができ、それは資本レンタル=賃金比率という要素相対価格で決まってくる。高賃金国では、資本節約的技術(労働節約的技術)が、低賃金国では労働集約的技術(資本節約的技術)が採用される傾向がある。

PETボトル回収

PET bottle


パヤタストラック
マニラ首都圏ケソン市パヤタスの有価物PETボトル回収の屑屋は、このようなトラックで、分別回収したPETを再生工場に運搬、売却する。屑鉄など廃棄物の再資源化は、労働集約的技術labor-intensive technology)を体化したリサイクル業が担っている。 パヤタス
PETボトルは、スカベンジャーから、買い取る。重量によるので、リサイクル業者の家(作業所)には、台秤が置かれている。リサイクル業者は、トラックでPETボトルを工場に運搬、売却する。このような労働集約的技術labor-intensive industry)を用いるリサイクル産業の雇用吸収力は大きい。 ペット運搬トラック
マニラ首都圏ケソン市パヤタスのPTEボトル回収の屑屋。これは労働集約的技術labor-intensive technology)をもった労働集約的産業である。

PETボトル回収施設

PET bottle


ペット
マニラ首都圏ケソン市パヤタスPTEボトル回収の屑屋。PETボトルのラップカバーを剥がすなど、半加工する労働集約的技術labor-intensive industry)。

 カール・マルクスKarl Marx:1818-1883)『資本論』では、資本主義の本質は、「資本(capital)が無限に自己増殖する価値運動である」とし労働価値説に基づき、資本家は労働者から剰余価値搾取して、資本蓄積をすすめるとの論理を展開した。スラム街のリサイクル産業に、資本の論理が成立しているであろうか? ペット
マニラ首都圏ケソン市パヤタスPTEボトル回収の屑屋では、機械装置ではなく、手作業、すなわち労働集約的技術によって徹底的な分別リサイクルが可能になっている。
ペット
マニラ首都圏ケソン市パヤタスPTEボトル回収の屑屋。分別は、低賃金を活用した労働集約的技術に依存している。貧困がリサイクルを可能にし、再生資源、中古・リサイクル商品の需要を生み出しているといえる。
ペット
マニラ首都圏ケソン市パヤタスPTEボトル回収の屑屋における技術は、労働集約的。日本でリサイクル経費が掛かるのは、高賃金なためともいえる。
ペット
マニラ首都圏ケソン市パヤタス労働集約的産業作業のPTEボトル回収屑屋。中古・リサイクル商品の需要が大きいために、手間をかけて分別し、再生資源として売却することが可能になっている。日本では、リサイクル品・再生資源の需要が小さく、リサイクルは進んでも、それを国内市場で消化できず、開発途上国に「ごみ輸出」している。 ペット
マニラ首都圏ケソン市PTEボトル回収の屑屋。PETボトルを収集、運搬してきたスカベンジャーから買い取るときに使う計量器具労働集約的技術labor-intensive technology)をもったリサイクル業で、作業工程が手作業であり、機械化していないことをもって「遅れている技術」とする見解は、豊富な低賃金の労働供給がある開発途上国の労働市場を無視しており、非合理的であるだけでなく、ビジネス感覚が欠如している。
ヘット
マニラ首都圏ケソン市パヤタスPTEボトル回収の屑屋で聞き取り調査を行った。このような開発途上国リサイクル業は労働集約的技術を用いており、農村家内工業と対比すべき、旺盛な労働需要が特徴である。
ペット
マニラ首都圏ケソン市PTEボトル回収の屑屋。ここでPETボトルの半加工・運搬をするリサイクル業者で聞き取り調査を行ったところ、PETボトルを半加工するのに、一人親父さん(赤いシャツ)を賃金労働者として雇っていることが分かった。
 このような開発途上国の民営リサイクル産業は、労働集約的技術資本節約的技術capital-saving technology)を採用しており、男女が従事できる仕事として、最貧困層にとって重要な雇用機会となっている。
ペット
労働集約的技術は、労働生産性が低く、労働者の賃金も低く「遅れている」技術であると「安易な文明論」は批判している。しかし、開発途上国の就業構造やや日本で大学生の就職先を考えてみれば、雇用吸収力や雇用機会を度外視したこのような安易な発想が誤りであるとがわかる。 ペット
PTEボトル回収の半加工・運搬をするリサイクル業者で聞き取り調査を行った。みんな親切に教えてくれる。このような開発途上国のリサイクル産業は、農村家内工業と同じく労働集約的技術labor-intensive industry)を用いるで、雇用吸収力は旺盛である。
飲料水の供給

 Water Supply


パヤタス水
マニラ首都圏ケソン市パヤタス飲料水販売施設。ここでは、飲料水を低所得層向けに安価に販売する。

 1867年カール・マルクスKarl Marx:1818-1883)『資本論』では、投下労働量に応じて商品価値が決まるとする労働価値説(labour theory of value)を提唱した。そして、資本家は労働者から剰余価値搾取を搾取して、資本蓄積を永遠に続けるという資本の論理論を展開した。マニラ首都圏のスラム住民の多くは、賃金労働者ではなく、搾取されているワーキングプアでもないといえるであろうか? パヤタス水
マニラ首都圏ケソン市
飲料水供給施設。飲料水ボトルを買って運ぶ少年。
パヤタス水
キリスト教会の支援で,給水施設が整備された。このスラムには,小学校も作られ,運営にされている。JICAの援助も始まっているが,それより以前から,地元のNGOの支援活動が行われていることに留意すべきであろう。
初等教育

 Educcation


パヤタス学校
マニラ首都圏ケソン市パヤタスの小学校の授業風景。 パヤタス学校
キリスト教会の支援で,給水施設に加えて、小学校が整備された。この小学校の先生は、町から通っているが、交通費とわずかな給与を支給されているボランティアである。地元のNGOの活動は活発である
パヤタス学校
マニラ首都圏ケソン市
スクオッターsquatter:不法占拠者)のバラックが集まるパヤタスのスラムでも小学校が運営されている。 パヤタス学校
マニラ首都圏ケソン市
パヤタスの小学校パヤタス学校
マニラ首都圏ケソン市パヤタスの小学校。フィリピンでは、初等教育は小学校6年制。中等教育は、日本でいう「中学校」はなく、高校(日本の旧制中学に相当)。
パヤタス学校
小学校は、教会の支援で整備されてはいるが、小学校教員の自発的な取り組みも評価できる。つまり、学校のクラス運営、教材研究、教室整備などは、教員が中心になっている。
パヤタス学校
マニラ首都圏ケソン市パヤタスの小学校。先生の数に制約があるため、1・2年生、3・4年生、5・6年生の複式学級。合計3クラス運用されている。
パヤタス学校
マニラ首都圏ケソン市パヤタスの小学校。熱心な先生の下、貧しいけれども、子供たちは勉強に取り組んでいる。 パヤタス学校
校舎は、平屋で30m離れて2棟ある。運動場や図書館などはない。教室は3クラスで、複式学級で運営されている。
パヤタス学校
2002年、マニラ首都圏ケソン市パヤタスの小学校。2011年現在、パヤタスには大きな小学校もできている。
パヤタス学校
パヤタスの小学校の子供たちの笑顔は明るいが、3クラスしかない状況では、パヤタスの子供たちへの教育施設としては不十分である。 パヤタス学校
パヤタスの小学校校舎は、平屋で30m離れて2棟ある。運動場や図書館などはない。教室は3クラスで、複式学級で運営されている。
パヤタス学校
マニラ首都圏ケソン市パヤタスの小学校
大学

University


ペット
マニラ首都圏ケソン市パヤタスのPTEボトル回収の屑屋で聞き取り調査を行った。カール・マルクスKarl Marx:1818-1883)『資本論』では、資本主義の本質は、「資本(capital)が無限に自己増殖する価値運動である」とし労働価値説に基づき、資本家は労働者から剰余価値搾取して、資本蓄積をすすめるとの論理を展開した。パヤタスのスカベンジャーやジャンクショップは、労働集約的技術、非賃金雇用、個人経営を特徴としており、資本の論理が直接支配しているわけではない。
◆当研究室へのご訪問ありがとうございます。このサイトは,2004年7月21日開設ですが、2011年11月にリニューアルいたしました。それ以来、Counter名の訪問者があります。ここでは,フィリピン共和国メトロマニラの廃棄物処分場パヤタスで,2002年2月に撮影した写真をもとに,都市インフォーマル部門の資源再利用・廃棄物リサイクルを紹介しました。その他の写真は,写真解説一覧からリンクしてください。

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東海大への行き方|How to go

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