インターネットを使ったブログやHPで,アフィリエイト(affiliate)が広まっています。これは,アソシエイト(associate)と同類であって,Webサイトなどが商品提供者のサイトにリンクを張ることで、閲覧者に商品提供者のサイトを経由して当該商品を購入してもらう仕組みのことです。リンク元サイト(商品提供者)1-3%程度の報酬が支払われることが多いです。 売り上げに応じた歩合制と同じ仕組みですが、アフィリエイトの商品は,関連情報を掲載するWebサイトの信頼,人気が鍵となります。つまり、サイトが連携して取引を行っているのです。 商品を販売するサイトは、潜在的に商品に関心を持つ層に容易に閲覧してもらう必要がありますが,このために人気のwebサイトを経由して,閲覧することが多いのです。 商品提供者は,web広告,バナー広告とは異なって,定額の支払いをしないですみます。売上の1-3%程度の紹介webサイトへの支払いをすればよいのです。広告費を節約したい商品提供者が,こぞってアフィリエイトを導入しています。
どんなサイトを作るか、どういう風に広告を配置してより商品の購入率を上げたりするか、こんあことを考えるブロガーが多いようです。自分のアイデア,工夫が生かせる分野でもあります。 しかし,アフィリエントで大もうけできる,ということはまずありません。数十円,数百円の収入をえても,ポイントと称されて,現金化すると手数料(5-10%程度)を差し引かれてしまいます。儲かる方法を教えるという有料講座もありますが,講座を開設するプロなら,自分でアフィイエイトで稼げばいいようにも思えてきます。一ヶ月で数十万円も楽々稼げた,というブロガーの「ほらのような話」は当てにできません。アフィリエイトで大儲け,と誤解させ本当に設けているのは,広告を提供しているサイト・企業だとおもいます。 出版科学研究所によれば,2007年の出版物販売額は2兆853億円で,前年と比較して,書籍3.2%減、雑誌3.1%減だといいます。この販売額のうちアフィリエイトを通じた販売(web販売のごく一部)は不明ですが,1%もないでしょう。そのさらに1%がアフィリエイト収入ということは,販売額2兆853億円の0.01%,すなわち約2億円がアフィリエイトの書籍販売収入ということです。アフィリエイトを10万人(日本の人口の0.1%未満)が行っているとすれば,書籍販売のアフィリエイトの一人当たり年収はたった2085円です。
仮に10品目10倍のアフィリエイトweb販売をしたとしても,アフィリエイト年収はたかだか2万円にしかなりません。1日1時間かけてwebを操作し,アフィリエイト広告を作ったとすれば,年間365時間で2万円の収入では,アフィリエイト時給は57円ということです。上手な運営をして10倍の収入を得ても,アフィリエイ時給は570円にしかならないのです。
アフィリエイトは,大もうけできる手段ではなく,あくまで趣味の領域,自分のコダワリあるいは自分の買物に便利なwebサイト作りの一環です。これを誤解しないでください。
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