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◆東海大学「社会環境論」HKミクロ経済学Virtual Lectures
  Photo Gallery & Virtual Lecture

◆社会環境論HKミクロ経済学 Virtual Lecture
Micro Economics & SDGs, TorikaiLab
1.社会環境論では、経済学の基礎理論を、現代世界の問題への分析手段として、実例に即して学びます。
2.人間環境学科のミクロ経済学として、持続可能な開発目標(SDGs)に寄与する経済学を学びます。
3.福祉・国際分野の課題として、世界の貧困・労働・農業・工業・貿易にも言及します。
◎東海大学2022年教養学部、文系と理系が融合される人間環境学科では、社会環境課程、教職課程、「経済学」「社会福祉概論」「財政学」、鳥飼ゼミ、海外・フィールド調査、国際社会ゼミの授業はありません。
東海大学教養学部社会環境課程 Virtual Lecture Series

2023年春学期(火1)「社会環境論:HKミクロ経済学」講義コンテンツ Virtual Lectures
1.真の豊かさとは何か
2.所得分配:格差
3.公共財と外部経済:森林の意義
4.市場とはなにか:消費者行動
5.生産と工業化
8.市場と価格の機能
6.雇用労働者
7.期待効用仮説
8.収支バランス
9.生産要素と価格
10.企業者均衡論
11.比較生産費説
12.要素価格均等化
13.水平分業と垂直分業
14.垂直貿易と水平貿易



社会環境課程必修科目のHK鳥飼担当「社会環境論HKミクロ経済学では、拙著『開発と環境の経済学 人間開発論の視点から』 [ 鳥飼行博 ]東海大学出版部をテキストとして使用します。教科書ですから、履修者各人が入手していることが前提に授業を進めます。また、教科書ページを指定したレポートなどの課題も出します。

HK「社会環境論」「開発経済学」は、オンラインで行う遠隔授業ですから、teams講話を受講したり、インターネット上の鳥飼行博研究室の資料を閲覧したりできる状況になっていますが、このような通信手段だけで、教科書が手元にない場合、授業の理解はできません。

鳥飼行博担当「社会環境論」の履修には、テキスト『開発と環境の経済学 人間開発論の視点から』 [ 鳥飼行博 ]東海大学出版部が必須です。入手しないと講義は受けられません。

ISBN:9784486014195 (4486014197)(A5)
目次
第1章 開発とはなにか/第2章 開発途上国の人口増加/第3章 農業の雇用吸収力/第4章 工業化戦略/第5章 労働力移動と労働問題/第6章 貿易と国際分業/第7章 国際資本移動/第8章 開発途上国への政府開発援助/第9章 地球環境問題/第10章 持続可能な開発のための環境政策/第11章 平和・人権の問題


【鳥飼行博担当バーチャルレクチャー】



写真フロント
リンク アジア経済写真集 鳥飼行博研究業績 戦後75年を考える写真集
解説
市場、価格、成熟社会、鍛冶屋・労働集約的技術、造船・資本集約的産業、効用、要素価格、消費、投資、貿易
学術論文・学位論文、刊行書籍、紀要、学習漫画、報告書、書評、ニュース記事⇒PDFで論文本文公開あり
盧溝橋事件、日中戦争、第二次世界大戦、ホロコースト、サイパン玉砕戦、沖縄戦、原爆投下、対人地雷、海底の戦艦武蔵探索



写真フロント
リンク 人間学1 HKミクロ経済学リンク集 HK開発経済学
解説
北東アジアの帝国主義、植民地、満州事変、日中戦争、第二次世界大戦、障害者安楽死、大量殺戮・大量破壊、原爆、日本占領、東西冷戦、朝鮮戦争
持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)、生活の質(Quality of Life)、産業・貿易投資を踏まえた応用経済学
貧困、人口・世界の少子高齢化、都市インフォーマル部門、農業近代化、土地なし労働者、工業化戦略、国際投資、NGO、政府開発、難民問題



写真フロント
リンク HK環境協力論 HK財政学 HK入門ゼミ
解説
SDGs、気候変動、温室効果ガス、環境債務、応能原則・応益原則、再生可能エネルギー、炭素税、薪炭、森林減少
国家の学、自由公債、帝国主義、植民地、国防、戦争、動員、兵器生産、障害者、ハンセン病、国立療養所
世界子供白書、乳幼児死亡率、初等教育就学率、一人当たり所得、教育のジェンダー不平等、人口増加率

【2016年鳥飼ゼミナール活動リンク】



写真フロント
研修 武蔵野ビール工場 浅川水再生センター
リンク 鳥飼入門ゼミ新入生研修会 サントリー武蔵野ビール工場見学 浅川水再生センター
解説
東海大学湘南キャンパスにおける社会環境課程の新入生研修では鳥飼ゼミ3年生が履修相談を担当、図書館フィットネスセンター、室内温水プール。
府中市にあるサントリー武蔵野ビール工場の天然地下水100%利用の唯一の大手ビール工場。CSR(企業の社会的責任)の森と水の保全活動。
日野市浅川水再生センターを訪問しターボ式汚泥焼却炉を見学。ゼミやレポート課題作成者など申請者にアクセス制限。メール連絡にて申請を受付。



写真フロント
三栄 浮島 多摩清掃
リンク 川崎エコタウン古紙再生 浮島資源センター発電所 多摩環境組合清掃工場
解説
川崎エコタウンゼロエミッション工業団地をゼミで訪問し、難再生古紙からトイレットペーパーを製造する工程を案内していただいた。
川崎の環境教育の場「エコ暮らし未来館」、浮島資源化施設メガソーラーを訪問し、循環型社会について考察。
多摩清掃工場でのごみ選別・破砕・焼却、廃棄物発電の案内・解説を受け、エコにこセンターでフェアトレードを体験。



写真フロント
パヤタス 診療所 カリエド
リンク マニラ貧困層の廃棄物リサイクル スラムの医療・福祉・援助 マニラ世界遺産研修
解説
マニラパヤタス廃棄物最終処分場を訪問し、リサイクル世帯、木炭小売世帯に聞き取りをし、バイオマスエネルギー利用を調査した。
パヤタス貧困地区のPhil Heath健康保険公社)、縫製作業所リカを訪問し、公共事業、キリスト教会やNGOによる女性エンパワーメントを考察した。
世界遺産イントラムロス(Intramuros)を訪問、スペイン統治、ホセ・リサール、1945年マニラ市街戦(太平洋戦争)を考察した。2016年8月実施。



写真フロント
トンド スモーキー
リンク マニラ市トンド草の根民活 マニラ市スモーキーマウンテン 渋谷清掃工場(準備中)
解説
マニラ市のトンド地区を訪問し、住民移転問題、袋(サック)リサイクル、バランガイ運営の無償保育園などの自主的活動を調査した。
マニラ市の旧廃棄物処分場スモーキーマウンテンを訪問し、インファーマル・セットラーに聞き取りをし、キリスト教会による食料援助を調べた。
JR渋谷駅から徒歩10分の都心にある廃棄物処理施設と廃棄物発電所、その環境保全対策について、現場を訪問して、専門家に聞き取りをした。

【2015年鳥飼ゼミナール活動リンク】



写真フロント
ビール 太陽光 馬場氏
リンク サントリー武蔵野ビール工場 浮島メガソーラー・資源化施設 馬場安氏/大刀洗の一式戦隼
解説
東京都府中市の サントリー武蔵野ビール工場の麦芽、ホップ、天然水から仕込み・発酵、熟成、缶詰の製造工程。地下天然水を100%利用した唯一の大手ビール。
かわさきエコ暮らし未来館で、環境展示、廃棄物処理施設・東京電力の太陽光発電所(7000kW、11ha)を訪問。民間委託によるミックスペーパー等の手選別作業。
2015年5月26日開催の社会環境オープンセミナー。逓信省印旛飛行訓練所・大刀洗陸軍飛行学校の教育。ビルマ・フィリピン・台湾での特攻機や輸送船の支援任務。



写真フロント
多磨下水 社会環境セミナ 精工
リンク 多摩上流水再生センター調査 社会環境セミナー研究会 三栄レギュレータ―/三光精工
解説
東京都下水道局の多摩水再生センター八王子水再生センターをゼミで訪問し、屎尿・下水処理技術、再生水の利用、生物多様性を調査。2015年5月29日
2015年6月5日開催の 社会環境課程教員の高木俊之氏「中国雲南省の都市と鉱産資源」と拙者「フィリピン都市のインフォーマル部門のリサイクル」の研究報告
川崎エコタウン事業ゼロエミッション工業団地にある古紙再生トイレットペーパー製造と発電所部品などの六価クロムめっき排水処理の聞き取り調査。



写真フロント
多磨全生園www.geocities.jp/torikai007/tokai/2015-7hansen.html 日産 トンド
リンク ハンセン病資料館/全生園 日産自動車座間事業所 マニラの荷袋リサイクルの調査
解説
東京都東村山市の国立療養所多磨全生園ハンセン病資料館をゼミで訪問し、国の財政と福祉の誤りを学んだ。2015年7月10日。
日産自動車座間事業所を訪問して、次世代自動車、環境施設から歴代の生産車の実物を案内していただいた。2015年11月19日。
フィリピンマニラ首都圏トンド地区の荷袋リサイクル(都市インフォーマル部門)とバランガイの役割の調査。2015年8月。



写真フロント
子供 リカ縫製 マニラ首都圏
リンク スモーキーマウンテン調査 マニラのNGOリカ縫製作業所 廃棄物処理のマニラ研修
解説
マニラ市の廃棄物処分場跡地SmokeyMountain住民の農業・生活の調査のゼミ研修。2015年8月。
マニラのケソン市のバランガイ・パヤタスで活動するNGOリカ縫製作業所に訪問した鳥飼ゼミナール聞き取り調査。2015年8月。
2015年8月に実施したフィリピンマニラ首都圏パヤタス廃棄物最終処分場周辺ののスラム住民の暮らしとリサイクルのフィールド調査。

【2014年鳥飼ゼミナール活動リンク】



写真フロント
浮島 日東 フィリピン
リンク 浮島処理センター・太陽光発電所 日東亜鉛めっき川崎工場 フィリピンの下町と市場
解説
エコ暮らし未来館川崎市浮島処理センター発電所を訪問し、メガソーラーなど再生可能エネルギーとごみリサイクルを調査。
金属材料を溶融亜鉛めっきすることで耐久性を向上させる方法、めっき後の排水処理やリサイクルを調査した鳥飼ゼミ
マニラ首都圏ケソン市パヤタス廃棄物処分場周辺のスラムの生活・NGO・キリスト教会への訪問、聞き取り調査。



写真フロント
ハンセン 多摩上流 川崎エコタウン
リンク 国立ハンセン病療養所多磨全生園 多摩上流水再生センター調査  川崎ゼロエミッション工業団地
解説
ハンセン病資料館と国立療養所「多磨全生園」自治会長佐川修氏のお話を伺い、強制隔離による人権侵害、人兼回復闘争、人権の森構想などを学んだ。
八王子水再生センターと多摩川を隔てて連絡管で繋がっている多摩上流水再生センターを訪問し、下水処理の沈殿池・バクテリア・清流復活事業を調べた鳥飼ゼミ
川崎エコタウン会館川崎ゼロエミッション工業団地を訪問し、製紙工場での難再生古紙・ミックスペーパーのリサイクル、トイレットペーパー製造工程を調査。



写真フロント
リンク 小島康次氏/中国での輜重部隊 西崎信夫氏/海軍特別年少兵 渡辺亘氏/予科練少年飛行兵
解説
満州建設義勇隊、輜重兵の自動車部隊、くろがね四駆から歯磨き粉・「蛍の光」の社会環境オープンセミナー2014年6月3日(金)15:10-16:40開催。
広島の大竹海兵団から、駆逐艦「雪風」でマリアナ沖、レイテ沖、沖縄海上特攻に出撃した元水兵の戦争体験談。2013年10月25日(金)13:25〜14:55開催。
厚木・佐伯で偵察機「彗星」に乗り、能代で「東海」による対潜哨戒に従事した海軍予科練少年飛行兵の戦争体験談。2013年6月14日(金)15:10〜16:50開催。

【2013年鳥飼ゼミリンク】



写真フロント
スラム13 ごみ イントラムロ
リンク マニラの貧困生活/スラム調査 パヤタスごみ集積場  世界遺産イントラムロス見学
解説
ケソン市パヤタスの廃棄物処分場のリサイクル/スラム生活の調査
マニラ市スモーキーマウンテン住民の貧困生活/農業の調査
マニラ市の世界遺産スペイン風教会群と城塞



写真フロント
ぐりーん 道頓堀 西成
リンク おおさかATCグリーンエコプラザ ゼミ大阪ミナミ道頓堀旅行 大阪西成区ホームレス調査
解説
アジア太平洋トレードセンター(ATC)で企業の環境経営・環境調和型商品・CSR(企業の社会的責任)を調べた鳥飼ゼミ大阪研修
鳥飼ゼミ大阪研修で訪問し、串カツ食事会を開いたミナミの浪速区新世界とお好み焼きの中央区道頓堀を紹介
鳥飼ゼミ大阪研修で聞き取りをした西成区の貧困・ホームレス・職安・リサイクル・生活保護・ボランティアの報告



写真フロント
エイジレス 就活 芝浦
リンク 2013大阪ATCエイジレスセンター 鳥飼ゼミ就職支援ガイダンス 下水道局芝浦水再生センター
解説
老人福祉・介護保険・シルバービジネスの福祉経営に関する鳥飼ゼミ大阪研修
鳥飼ゼミ室における東海大学キャリア支援課による就職活動準備ゼミ別ガイダンス
東京都港区芝浦水再生センターの下水処理・屋上緑化・都心再開発の鳥飼ゼミ環境保全研修

【鳥飼行博担当授業リンク】



写真フロント
リンク  2013年「開発経済学」授業写真  2004年「開発経済学」授業写真 鳥飼ゼミナールのホームページ
解説
講義「開発経済学」を2013年秋学期に受講する東海大学の学生
講義「開発経済学」を2004年秋学期に受講する東海大学の学生
東海大学教養学部人間環境学科鳥飼ゼミナールのホームページ



写真フロント
リンク 2003年鳥飼ゼミ・卒論口述審査 2004年鳥飼ゼミ・卒論口述審査 2006年鳥飼ゼミ・卒論口述審査
解説
2003/2004年の東海大学教養学部人間環境学科鳥飼ゼミ学生
2004/2005年の東海大学教養学部人間環境学科鳥飼ゼミ学生
2005/2006年の東海大学教養学部人間環境学科鳥飼ゼミ学生

【鳥飼行博研究室の大学教育リンク】



写真フロント
リンク 戦後70年を考える写真集 博物館・美術館・資料館 社環祭り
解説
日清日露戦争・日中戦争・日中戦争・第二次大戦・太平洋戦争
日本と世界の魅力ある博物館・美術館・資料館リンク集
東海大学社会環境課程の主催するお祭り



写真フロント
リンク 社会環境課程の鳥飼ゼミwebsite 大学教育とその改革 開発途上国の写真
解説
鳥飼ゼミの卒業論文の題目や担当授業の紹介
大学教育のあり方,大学改革に関する議論。
中国,タイ,フィリピンの農業/家内工業/窯業/製造業/廃棄物


東海大学HK「ミクロ経済学」 OnLine Lecture



 「小泉環境大臣は大気汚染など地球規模の環境問題について中国・韓国の環境相と話し合う日中韓3カ国環境大臣会合に出席するため、福岡県北九州市を訪問しています。24日に開かれる日中韓3カ国の環境大臣による会合を前に、小泉大臣は韓国の趙明來(チョ・ミョンレ)環境部長官と個別に会談した後、現在中国の李幹傑(リ・カンケツ)生態環境部長と会談しています。小泉大臣は環境分野における日本の取り組みを説明し、両国との間の懸案事項について緊密な協力を呼びかけることにしています。

」 4,440 回視聴でいい35、だめ199だった。「何の価値も、意味も無い協議やね馬の耳に念仏じぁ」「環境のことなんか二の次にしか考えていない中国と韓国と話をして日本が得するどころか、また血税をたかられたり、何億も掛けた技術開発のノウハウをパクられるだけだろ、もう関わるなよ」「中国と韓国だけでやって!!」「協力するって、日本は全部資金持ったり、先端技術を簡単に与えないでください。日本人の技術者を拉致されないようにもお願いします!」「グレタと変わらんなぁ〜小泉w」「中国に環境のことなんて分かるわけないでしょ」「環境をやればやるほど、日本は貧乏になります。 本当に日本の環境が悪いのか?っ てよく考えたいです。私の意見は環境より貧困に苦しむ人多くないかと」

豊かさは、今までは、物質的豊かさ、物の豊かさを意味してきたが、現在の日本の消費者は、精神的な豊かさ、心の豊かさの重要することが指摘されている。これは、豊かさには、物と心の二面があるということで、日本では、久しく物質的豊かさより、精神的豊かさが、物より心が大切に思われてきた。1960年代から50年以上も長年に渡って実施されてきた「世論調査」から、成熟社会の消費者の特徴を整理し、しばらく前に成熟社会に達した日本では、なぜ「持続可能な開発」が重視されるようになったのかを考えたい。本当に成熟社会にある日本の消費者が、グローバルな視点で、世界の持続可能の開発のために、できるだけのことをしようと、考えているのか、実行しているのかを見直してみたい。また、途上社会の人々は、「もったいない」という節約意識、捨てられたものでも、使えるなら拾って再利用するような姿勢がある。そこで、経済成長だけではなく、環境保全も大切だと多く考えるように世界の消費者の認識が大きく変化してきた中で、成熟社会と途上社会のプラス面に目を向ける必要があると考えられる。



市場の意義はどのようなものか。20世紀末、日本では豊かさは、物質的ゆたかさより精神的な豊かさ、物の豊かさより心の豊かさの重要性が指摘されていた。1960年代までの日本の高度経済成長の時代、物質的豊かさ、物の豊かさを追求する生き方が肯定され、「国民所得倍増計画」「大きいことはいいことだ」といった経済成長第一の物質主義が蔓延していた。つまり、1960年代に国民所得倍増計画が採用され、1970年代には、大きいことはいいことだとばかりに、大建設ブーム・万国博覧会の開催による日本列島改造が唱えられてきたが、その後、豊かさの精神的な心の豊かさが指摘されるようになった。そして、日本では、1980年代からは久しく物質的豊かさより精神的豊かさが、物より心が大切にされてきたのである。これは、消費者が何を重視して経済活動をしているかがかかわってくる。1985年から日本人の家計収入は,年平均0.3%上昇し続けているが、所得が下位10%にある貧困層は、年平均0.5%低下し続けた。その結果,少なくとも2000年代(2009年まで)の所得格差は拡大し続けた。つまり、勤労に従事しているような年齢階層では、全ての階層で所得格差が拡大した。

 所得格差の拡大の理由は、1)非正規雇用の比率の高まり(フルタイム労働からパートタイム労働へなど)2)貧困階層に対する税制・社会保障の制度の改悪(所得控除の廃止など)が指摘できる。そして、このような理由によって、男子よりも女子の貧困率が高まり、ジェンダー平等に反する結果になっていると思われる。成熟社会の真の豊かさを考察すれば、単に、市場経済を活発化し、経済成長を遂げること、経済大国の地位を取り戻すために国民が勤労意欲を高め、一丸となって、投資・消費の拡張を図ることーこれが「日本政府の目指すところであるがーは、とても最優先の課題ではないであろう。

 市場には、フローの所得だけでなく。ストック資産(富)についても、分配が公正である保証されない。労働時間、能力、努力、ビジネスチャンスの差異から、所得分配は不平等で、その資産(富)の分配も不平等になる可能性は十分にある。換言すれば、市場には所得分配の不平等を是正する機能はないのである。市場に経済を任せる自由放任、自由競争の射会では、自由は確保されても、所得格差、所得分配の不平等という問題が残ることになり、これが貧困状態に陥ったままの人々の豊かさを損なうことになる。簡単化すれば、金持ちと貧乏人の格差があるが、これは、経済学的には「所得分配の不平等」であり、それをもたらしたのは、市場ということになるかもしれない。途上社会にあった諸国でも、ベーシックヒューマンニーズが充足されつつあり、成熟社会化が始まっており、物質的豊かさだけではなく、精神的な豊かさが重視され始めた。そこで、経済成長だけではなく、環境保全も大切だと多く考えるように世界の認識が大きく変化してきたと思われる。

東海大学講義 Virtual Lecture Series OnLine Education

HK「人間学I」(水1)準備室
HK「開発経済学」準備室
HK「入門ゼミ2」(水2)準備室
HK「ミクロ経済学」(火4・金4)準備室
HK「財政学」(火3)準備室
HK「環境協力論」(水2)準備室

ゼミのアドミッション‐ポリシー Admission Policy

3年生のHKゼミナールは、1週間1時間半2コマ、半年1学期30回の授業で4単位に過ぎませんが、これからの大学生活の中では、極めて重要な位置を占めています。まさに、これで自分の進路、就職が決まるといっても過言ではありません。

 進路就職には、部活動、サークル、アルバイトなど大学時代に時間をかけた経験がものをいいますが、その主軸やベースとなるのは、大学で学んだ自分の専門分野です。これを欠いてしまえば、大学生あるいは大卒とは言えないからです。

 学びには、地道な勉強や広く深い知識が求められますが、これはなかなか自分のものにはできません。なぜなら窮屈で退屈で楽しい時があまりないのが勉強だからです。ですが、これを乗り越えて、社会人や会社のスタッフよりも少しは勝っている、分かっている、ということが表現できれば、自信がついて、どんな分野の進路就職でもついてくるのです。なるほど、こんなことも知ってるとはしっかりしている、俺にもできないこんな経験をしてきたのか、といった具合に相手が感心してくれれば、自分の専門を認めさせることができます。相手が納得してくれれば、進路就職の道も大きくひらかれます。

 そのためには、自分の専門とする分野で働く人たちに聞き取りをしたり、その現場を訪問・見学したりするフィールド調査が役に立ちます。鳥飼ゼミでは、ゼミナール1だけでも、環境保全施設(下水浄化場、清掃工場など)、環境配慮型工場(ゼロエミッション工業団地、メガソーラーなど)から被差別者の住む国立療養所など6-7カ所を毎年訪問、聞き取り調査をしています。また、夏季休業を利用して、4-5泊程度のフィリピン(あるいは中国、韓国)研修を実施し、スラム、地方自治体、診療所、保育園、NPO、環境保全施設、大学で住民、行政マン、大学生、農家に聞き取りをしています。このような経験は、一流の社会人でも滅多にできないことで、大学生のうちにフィールド調査の経験を積むことは、忘れられないインパクトを持って、皆さんのやる気や能力を引き出してくれます。

 残念ながら、新たな挑戦を恐れ、日常のマンネリの中で居続ける学生も少なくありません。機会もあり、資力もあるのに「外」で出て「非日常」を経験するのを億劫がっているようです。楽に過ごしたいなら、レポートを引き写し、ほどほどに受講してもOKかもしれません。卒業するだけなら卒論以外それほどの難しいことではないようです。しかし、卒業単位のために大学生活の4年間を無為に過ごすのは、青春とお金の無駄遣いです。人生最高の時が、数百万円がその程度で使い切るというこです。それよりも、大切な時とお金を積極的な活動やインパクトのある経験に使い、それを通して学び、自分の思いを叶える進路就職、人に巡り合うというのが理想です。

  就職・進路は学生にとって大きい問題ですが、会社に合わせて自分の学びをする、能力を高める、のではありません。自分のやりたいこと、自分の能力を生かせる場、自分が少しでもかかわりたいこと、を目指す進路が理想です。その結果、三菱東京銀行、三井住友銀行、東京海上火災、JR東海、小田急鉄道、トヨタのような世界的大企業はを選んだ卒業生もいれば、市役所、県警、警視庁、農協、学校教員、動物愛護協会のような公的な仕事を選ぶ人もいます。早稲田、筑波、法政、杏林、東海など大学院に進学した人もいます。好きな音楽・料理、ゲーム・インターネットデザインなど様々な選択があってよいと思います。入ってからの自分の心配より、隣人や他の人の心配をしてあげられる思いやりや余裕のほうが大切です。自分がどのよな道を選ぶのか自分で決められる、こんな最高の自由が与えられている境遇に感謝です。

鳥飼行博研究室 TorikaiLab OnLine
当写真館へのご訪問ありがとうございます。このサイトは,おもに鳥飼担当授業の履修者のために用意したものです。被撮影者の方は,web公開の同意を得ていますが,撮影者の方々の個人情報保護のために写真,データの引用を控えていただきますようお願いいたします。

当研究室へのご訪問ありがとうございます。論文,データ,写真等を引用する際は,URLなど出所を記載してください。ご意見,ご質問をお寄せ下さる時には,ご氏名,ご所属,ご連絡先を明記してください。
連絡先: torikai@tokai-u.jp
〒259-1292 神奈川県
平塚市北金目4-1-1 東海大学
社会環境課程HK

鳥飼 行博 TORIKAI Yukihiro
HK,Tokai University, Hiratuka, Kanagawa, Japan 259-1292
Tel: 0463-50-2122, Fax: 0463-50-2078
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