◆パヤタスNGOリカ草の根民活:鳥飼ゼミのマニラ研修
1.2010年のフィリピン共和国の面積は30万平方キロ(日本の80%)、
人口 9900万人、
GDP 2000億ドルで、工業部門がGDPの30%以上を占めています。フィリピンの
1人当たりGDP は2,100ドルと日本の5%で、マニラ首都圏(
人口 1100万人)は、GDPの30%を占める国内では豊かな地域ですが、スラム街も広がっています。
2.2015年8月、東海大学社会環境課程鳥飼ゼミは恒例のフィリピン研修で、マニラ首都圏ケソン市ごみ処分場と周辺スラムを訪問し、スカベンジャー(ごみ拾い)やジャンクショップ(屑屋・スクラップ屋)、自力更生に努めている住民に聞き取り調査をしました。
3.フィリピンのスラムは、見物や写真撮影に行く場ではありませんし、そのような態度は失礼で犯罪です。wikipedia
Slums in Manila のフィリピン語項目がないことからも、スラムへの立ち入る意味を再検討してください。
4.
写真解説一覧 の
2014年マニラのスラム街 /
トンド貧困地区 /
2013パヤタス廃棄物処理場ゼミ研修 /
スモーキーマウンテン廃棄物処分場 /
スラム街NGO訪問 /
箒づくりの内職 /
山村の小学校 も参照。
〇東海大学
新教養学部 の文系と理系を融合した新人間環境学科では、社会環境課程が廃止され、鳥飼ゼミの海外研修・フィールド調査・国際社会ゼミナールの授業はありません。
マニラ首都圏ケソン市 Recycle
ケソン市パヤタスのスラム街
Payatas 2015
メトロマニラケソン市 (Quezon City )は人口200万人以上で、大規模な廃棄物最終処分場とスラム街のあるパヤタスもケソン市の一角である。スラム街の子供たちが、井戸の近くにある雨水タンクに入って遊んでいた。
メトロマニラケソン市 (Quezon City )パヤタス、スラム街の子供たちが、遊んでいる水タンクは、屋根から滴り落ちる雨水を貯める貯水槽。水供給が限られているので、飲料水は上水道の水をバケツで購入し、洗濯・食器洗いの水は雨水を貯めて使用する。
メトロマニラケソン市スラム街の子供たちが、遊んでいる水タンクは、屋根から雨どいを通して集めた雨水を貯めるプラスチック製の貯水槽。上水の供給は水道管が一部にしか敷設されていないため、限られている。そこで、飲料水は上水道の蛇口をもつ世帯まで、タンクやバケツをもっていって購入する。洗濯・食器洗いの水は天水を貯めて使用する。
スラム街のエネルギー
Biomass Energy
メトロマニラケソン市(Quezon City)パヤタスのスラム街では、家庭エネルギーとして、木炭や薪が使われている。木炭は、スラム街の業者がまとめ買いをして、各家庭用に小さなビニール袋に小分けして販売する。
メトロレイル 「ケソン駅」とリテックは、「共和国通り」(Commonwealth Avenue)で結ばれている。メトロレール (Manila Metro Rail Transit :MRT)のケソン駅から、リテックス(Litex )を通って、ジープニー でパヤタスにつく。パヤタス通り には、トタン板に囲まれたジャンクショップ(屑屋)が並んでいる。
マニラ首都圏 (Metro Manila )ケソン市パヤタス廃棄物最終処分場と周囲の貧困者住宅街。スラム街での調理には、木炭や薪が使われている。木炭は、スラム街の業者がまとめ買いをして、各家庭用に小さなビニール袋に小分けして販売する。
マニラ首都圏 (Metro Manila )東部、ケソン市パヤタス廃棄物最終処分場のすぐ脇のスラム街での調理には、木炭や薪が使われている。木炭は、スラム街の業者がまとめ買いをして、各家庭用に小さなビニール袋に小分けして販売する。
パヤタスの低所得者居住地区では、木炭や薪などバイオマスエネルギーが民生エネルギーの中核をなす。木炭は、スラム街の業者がまとめ買いをして、各家庭用に小さなビニール袋に小分けして販売する。
マニラ首都圏 (Metro Manila )東部、ケソン市パヤタス廃棄物最終処分場のすぐ脇のバラックで、木炭をスラム街の業者がまとめ買いをして、各家庭用に小さなビニール袋に小分けして販売する。
マニラ首都圏ケソン市パヤタスは、マニラの最大級のバランガイ。そこに暮らす住民は、木炭を使って調理をしている。木炭は、パヤタスの木炭卸しがまとめ買いをし、小分け知って販売している。
マニラ首都圏ケソン市パヤタスは、マニラの最大級のバランガイ。そこに暮らす住民は、木炭を使って調理をしている。木炭は、パヤタスの木炭卸しがまとめ買いをし、小分け知って販売している。
フィリピン Philippinesマニラ首都圏 に位置するケソン市Quezon Cityのパヤタス廃棄物最終処分場のスラム街では、薪、木炭というバイオマスエネルギーが民生エネルギーの大半である。電気やガソリンの消費はごくわずかである。
パヤタスの調理には焜炉(こんろ) 、調理用ストーブ が主に使用される。燃料はバイオマスである薪炭。
マニラ首都圏ケソン市パヤタス(Payatas )の廃棄物最終処分場周囲のバラックで普及している薪や木炭を使う調理場。
パヤタスの家では、焜炉(調理用ストーブ)を使っているため、そこに炭をまとめ買いして売却している世帯がある。フィリピンでは、中層以下の世帯で、料理や給湯には焜炉(こんろ) 、調理用ストーブ を使うのがふつう。燃料は薪炭。
NGOの草の根援助
Salt Payatas 2015
マニラ首都圏ケソン市パヤタスのスラム街に設置された子供図書館「わかば」。土日は原則休業で2014年8月の訪問も日曜日だったため、鉄格子の柵が締まっており、中を拝見できなかった。しかし、2015年8月の訪問時は、リカのメンバーの女性が鍵をあけてくれて、図書館を見せてくれた。2010年9月にNPO法人ソルト・パヤタス がこどもセンターの図書室 として設置した。
メトロマニラケソン市 (Quezon City )パヤタスのスラム街にある子ども図書館「わかば」。2010年9月にNGOソルト・パヤタス が設置したこどもセンターの図書室 を訪問し、リカのメンバーにお話を伺ったりした鳥飼ゼミナールの学生たち。
メトロマニラのケソン市(Quezon City)のパヤタス、NGOソルト・パヤタスが設置した子ども図書館。NGOソルト・パヤタスは、学費がないために学校に行けない、生活が苦しいために中途退学せざるをえなくなった、貧しい家庭の子どもを対象に奨学金を支給する、子どもエンパワーメント事業 を実施している。奨学生には、学校に行く交通費や軽食代(学校では給食がない)、子どもセンターで小遣いを渡す。これは、母親やソルトのスタッフによる奨学生の日常的な監視ができ、奨学生の様子から健康や家庭の問題などを察知できる体制を構築するためである。
パヤタスのスラム街にある子ども図書館「わかば」。NGOのソルトパヤタスが設置した。図書館の本は、英語の百科辞典、英語の小説など中古本が主体だが、絵本や教育関係の図書も置いてある。
マニラ首都圏パヤタス 廃棄物最終処分場のすぐ近くにある子ども図書館「わかば」の給食室。チューターの子弟、優秀な学生は、学校のお昼休みにここで給食を支給されている。
メトロマニラのケソン市(Quezon City)パヤタスにNPO法人ソルト・パヤタス が2009年に開設した子ども図書館「わかば」 。NGOソルト・パヤタスの支援になる建物で、英語の古本・中古本もそろっているが、図書自体よりも、支援対象となった生徒への給食 支援が有効に機能している。
マニラ首都圏ケソン市 (人口220万人)パヤタス子ども図書館「わかば」。ここには、日本のNGOを仲介した日本人を引率するスタディーツアー が企画されている。そのスタディーツアー代金の一部が、子供図書館やリカへの支援金に充当される。
リカ縫製作業所 LIKHA Enpowerment Center
メトロマニラのケソン市(Quezon City)にある大規模な廃棄物最終処分場とスラム街を訪問した鳥飼ゼミナールは、民間非営利組織NPOのリカ・エンパワーメントセンター (LIKAH Enpowerment Center)の支援するリカ縫製作業所を訪問し、リカメンバーである縫製工やスタッフにお話を伺った。
ケソン市パヤタス 低所得層住宅地にある民間非営利組織NPOリカの縫製作業所 では、ミシンや針仕事によってスラムの女性が収入を確保し、自立できるように自助努力を行っている。スラムバラック が廃棄物最終処分場の周りにあるが、老人、女性、子供がたくさん住んでおり地域コミュニティが出来上がっている。
メトロマニラのケソン市(Quezon City)のパヤタス、NGOのソルト・パヤタスが設置した子ども図書館に隣接した民間非営利組織NPOリカの縫製作業所 を訪問した鳥飼ゼミナール。ここでは、ミシンや縫製によって、パスポートケースや小物入れなど刺繍入り の手工芸品を製造し、販売している。
民間非営利組織NPOのリカ・エンパワーメントセンター(LIKHA Enpowerment Center)の支援する民間非営利組織NPOのリカ(Likha Livelihood Payatas )縫製作業所を訪問し、リカメンバーである縫製工やスタッフにお話を伺った。ここでは、スカベンジャー(特定種類の有価物を袋(サック)に集めて、ジャンクショップに運搬して買い取ってもらう)だけではなく、新たな雇用を創出し、女性の自立を目指している。
マニラ首都圏ケソン市パヤタス、民間非営利組織NPOのリカ(LIKHA)縫製作業所。ここでは、有価物のプラスチックや金属などを集めるスカベンジャー以外にもスラム住民が従事できる雇用を創出しようと、手工芸品の製造を行っている。日本では、アトリ・エリカ と称して、リカメンバーなどの製造した刺繍や裁縫製品を販売している。アトリ・エリカ の活動は、日本とフィリピンを結ぶフェアトレードに準じている。
マニラ首都圏ケソン市パヤタス、民間非営利組織NPOリカ(Likha Livelihood Payatas )縫製作業所。ここでは、ミシンや針仕事によってスラムの女性が収入を確保し、自立できるように自助努力を行っている。リカメンバーである縫製工やスタッフにお話を伺った。政府による社会保障 も生活保護 も不十分であれば、貧しい住民の中には、やむを得ず不法占拠者となる場合もある。
ケソン市パヤタス は、廃棄物最終処分場で有価物を集めるスカベンジャーらが暮らすスラム街。しかし、民間非営利組織NPOのリカ縫製作業所では、ミシンや針仕事によってスラムの女性が収入を確保し、自立することを目指している。自助努力を行っているのは、政府による社会保障 も生活保護 も不十分なためでもある。自ら仕事を生み出す「起業」が当たり前で、これが草の根民活といわれる所以である。
パヤタス 、民間非営利組織NPOのリカ縫製作業所 では、パスポートケースや小物入れなど刺繍入り などをミシンや針仕事によって作成し、スラムの女性が収入を確保し、自立を図っている。 政府による社会保障給付費 も受け取れず、生活保護支給 もない状況で、スラムバラック が拡大する。
パヤタス のスラム にある低所得層住宅地にある民間非営利組織NPOリカの縫製作業所 では、ミシンや針仕事によって、パスポートケースや小物入れなど刺繍入り などをミシンや針仕事によって作成し、スラムの女性が収入を得て自立できるように努めている。スラム街には、老人、女性、子供がたくさん住んでおり地域コミュニティが出来上がっている。
日本の清掃員のバイト には、次のようにあるが、これはマニラの清掃員の仕事とはかなり異なる作業である。 「人とコミュニケーションを取るのが苦手な方には、一人で黙々と業務をこなす清掃スタッフ のバイトが最適な仕事かもしれません。このバイトをするには、多くの場合、清掃会社 にスタッフとして登録し、その清掃会社から、公園、企業、病院、スーパーマーケットやショッピングセンター、大型の商業施設などに定期的に出向して、ホール内の床清掃をはじめ、窓、洗面所、トイレなどを綺麗に掃除していきます。
勤務時間は、1日4〜6時間程度のシフト勤務になっており、ダブルワークで働きたい方にはメリットの多い業種といえます。通常、1ヶ所に出向する人数は一人ではなく複数の場合が多いのですが、出向先に到着すれば、各自、担当場所を割り振られ、任された場所を責任持って掃除しなければなりません。
要領がつかめず慣れないうちは、少々手間取り時間がかかりますが、慣れてくれば、効率の良い掃除方法が取得できます。若い年代の応募が少ないこの業界は、短時間勤務を希望する40代〜60代の方が中心になっております。 」
NGOソルト・パヤタスの支援になるリカは、わかば子ども図書館隣にある。ここでも作業担当表が張り出されている。マニラ首都圏ケソン市パヤタスのごみ集積場周囲の低所得層住宅地にある民間非営利組織NPOリカの縫製作業所 。ミシンや針仕事によって収入を得て、自立できるように自助努力を行っているリカメンバーにお話を伺った。
スラム 街には、老人、女性、子供がたくさん住んでおり地域コミュニティが出来上がっている。スカベンジャーやジャンクショップ(リサイクルショップ) が住民の主な生業。住民は、スクオッター (squatter :不法占拠者)として、正規の雇用機会から排除されている場合が多い。
マニラ首都圏ケソン市パヤタスのごみ集積場周囲の低所得層住宅地にある民間非営利組織NPOのリカ縫製作業所。ここは、女性がミシンや針仕事によって収入を得て、自立できるように自助努力を行っている。スラム 街には、老人、女性、子供がたくさん住んでおり地域コミュニティが出来上がっている。プラスチック、PETなどを分別、収集するスカベンジャーやジャンクショップ(リサイクルショップ) が住民の主な生業。住民は、スクオッター (squatter :不法占拠者)として、正規の雇用機会から排除されている場合が多い。
メトロマニラのケソン市(Quezon City)のパヤタス。廃棄物最終処分場で有名なスラム街の住民は、スカベンジャー(ごみ回収者)として、集めたごみから有価物を分別して、ジャンクショップに売り渡して収入を得ている。しかし、NGOのソルト・パヤタスが支援した民間団体リカの作業所では、ミシンや縫製によって、手工芸品を製造し、販売することで、スラム街の女性の自立を助けている。
マニラ首都圏ケソン市パヤタス(Payatas )では、スカベンジャー(ゴミ拾い)が生業の大半である。しかし、NGOソルト・パヤタスが支援した民間非営利組織NPOリカ・エンパワーメントセンター(LIKAH Enpowerment Center)の支援する縫製作業所で働いている女性たちもいる。
「リカ」では、ミシン仕事や裁縫・縫製作業によって工芸品を販売し、入集を確保する起業が始まっている。
エンパワーメントセンター LIKAH Enpowerment Center
マニラ首都圏ケソン市パヤタスを支援する民間非営利組織NPOのリカ・エンパワーメントセンター(LIKAH Enpowerment Center)事務局の事務所(奥の黄色)と手前のサリサリストア(食料雑貨店)。この道は行き止まりなので、子供たちがバスケットボールに興じている。
パヤタスの民間非営利組織NPOのリカ・エンパワーメントセンター(LIKAH Enpowerment Center)事務局の事務所。ケソン市パヤタス 廃棄物最終処分場の周囲に広がる貧困者居住区の一角にNGOのビルがある。スラムに住んでいる職員はいないので土日は無人で閉鎖されている。
このスラム街の生業は、スカベンジャー(ごみ回収者)のように、集めたごきから有価物を分別して、ジャンクショップに売り渡すことだが、ミシン仕事や裁縫・縫製作業によって工芸品を販売し、収入を確保する起業も始まっている。
マニラ首都圏ケソン市パヤタス(Payatas )の民間非営利組織NPOリカ・エンパワーメントセンター(LIKAH Enpowerment Center)事務局の事務所と手前のサリサリストア。スラム街の生業は、スカベンジャー(ごみ回収者)で、集めたごきから有価物を分別して、ジャンクショップに売り渡して収入を得ている。しかし、「リカ」では、ミシン仕事や裁縫・縫製作業によって工芸品を販売し、入集を確保する起業も始まっている。 作業所では、ミシンや縫製によって、手工芸品を製造し、販売することで、住民の自立を助けている。
パヤタス廃棄物処分場
Dumping Site 2015
2015年8月、メトロマニラのケソン市(Quezon City)の廃棄物最終処分場。ここに貯まっているごみは、2014年8月にはなかったので、この1年間で捨てられたもの。
2015年8月、メトロマニラのケソン市(Quezon City)の廃棄物最終処分場。ここに集まるごみから、PET、金属、段ボール、ガラスなど有価物を収集して生活するスカベンジャー(ゴミ拾い)世帯が住んでいる。
メトロマニラのケソン市(Quezon City)のパヤタスのごみ山がよく見える場所を、リカメンバーが案内してくれた。ここは、2014年8月にも訪ねた場所だったが、2015年8月には、ごみ山が巨大化して、教会の柵にまで近づいていた。スカベンジャー(ゴミ拾い)世帯は、井戸水も利用するが、こ水は飲料には適さない。飲料水は、上水道を敷設してある世帯に、バケツやタンクを持って買いに行き、運んでくる。
メトロマニラのケソン市(Quezon City)のスカベンジャー(ゴミ拾い)世帯は、井戸水も利用するが、こ水は飲料には適さない。飲料水は、上水道を敷設してある世帯に、バケツやタンクを持って買いに行き、運んでくる。
メトロマニラのケソン市(Quezon City)の廃棄物最終処分場。ここに集まるごみから有価物を収集して生活するスカベンジャー(ゴミ拾い)世帯が住んでいる。毎年メトロマニラのパヤタスのごみ山を見に行く鳥飼ゼミをミシンや針仕事によって収入を得て、自立できるように自助努力を行っているリカメンバーが案内してくれた。
メトロマニラのケソン市(Quezon City)のパヤタスのごみ山がよく見える場所を、リカメンバーが案内してくれた。ここは、2014年8月にも訪ねた場所だったが、2015年8月には、ごみ山が巨大化して、教会の柵にまで近づいていた。スカベンジャー(ゴミ拾い)世帯は、井戸水も利用するが、こ水は飲料には適さない。飲料水は、上水道を敷設してある世帯に、バケツやタンクを持って買いに行き、運んでくる。
メトロマニラのケソン市(Quezon City)のパヤタスのごみ山がよく見える場所を、リカメンバーが案内してくれた。
メトロマニラのケソン市(Quezon City)のパヤタスで、リカメンバーの住民に、ごみ山がよく見える場所や2000年7月10日のゴミ山崩落事故の慰霊記念碑などを案内していただいた。
パヤタスの子供 Children
マニラ首都圏ケソン市パヤタスのスラム街の少年スカベンジャーが、有価物を集めたサック(袋)を運んでいたので、見せてもらって、話をした。
マニラ首都圏ケソン市パヤタス廃棄物処分場の周囲は、柵で囲われて、無断立ち入りを禁じている。
マニラ首都圏ケソン市パヤタス廃棄物処分場の周囲は、柵で囲われて、無断立ち入りを禁じている。しかし、いくつかのゲートがあって、スカベンジャーの許可証を持つ住民は、ごみ山に入って有価物を収集することが認められている。
マニラ首都圏ケソン市パヤタスのスラム街のジャンクショップに集めた有価物を運んでいる子供のスカベンジャー。ジャンクショップは高く積もったごみ山(有価物)があるのですぐわかる。ジャンクショップは、有価物を再生工場にトラックなどで運搬し売却するが、その前に有価物を細分類する作業に従事している。
マニラ首都圏ケソン市パヤタスのスラム街のジャンクショップに集めた有価物を運んでいる子供のスカベンジャー。ジャンクショップは高く積もったごみ山(有価物)があるのですぐわかる。ジャンクショップは、有価物を再生工場にトラックなどで運搬し売却するが、その前に有価物を細分類する作業に従事している。
マニラ首都圏ケソン市パヤタスのスラムにあるジャンクショップ周囲で、遊ぶ子供たち。
マニラ首都圏ケソン市パヤタスのスラム、男の子は、自作の鉄砲で輪ゴムを飛ばして遊んでいた。腕には輪ゴムをたくさんはめている。
マニラ首都圏ケソン市パヤタスのスラム、自作の鉄砲で遊んでいることもと鳥飼ゼミナールの学生たち。左後方は、ジャンクショップ(くず屋)で、廃棄物から有価物を収集するスカベンジャーから、有価物の重量を図って買い取る。そして、集めた有価物を種類別に再整理する。
マニラ首都圏ケソン市パヤタスのスラム街のジャンクショップに集められた大量のゴミ。種類別集められている。ジャンクショップの従業員(雇用労働者)が、プラスチック製品を再整理して、種類ごとに細分類している。
ジャンクショップ Junkshop
マニラ首都圏ケソン市パヤタスのスラム街のジャンクショップに集められた大量のゴミ。種類別集められている。ジャンクショップのおかみが、プラスチック製品を再整理して、種類ごとに細分類している。 マニラ首都圏ケソン市パヤタスのスラム街のジャンクショップに集められた大量のゴミ。種類別集められている。ジャンクショップのおかみが、プラスチック製品を再整理して、種類ごとに細分類している。
マニラ首都圏ケソン市パヤタスのスラム街のジャンクショップに集められた大量のゴミ。種類別集められている。ジャンクショップのおかみが、プラスチック製品を再整理して、種類ごとに細分類している。
マニラ首都圏ケソン市パヤタスのスラム街のジャンクショップに集められた大量のゴミ。種類別集められている。ジャンクショップの主人や従業員が、PETやプラスチック製品を再整理して、種類ごとに細分類している。とても労働集約的な作業である。
パヤタス貧困地区 Payatas, Quezon City
2015年8月、パヤタス 最終処分場隣、パヤタス公営ジャンクショップ跡。町立リサイクル施設移転してしまい、元の場所は閉鎖されていた。昨年、一昨年は鳥飼ゼミ学生たちが聞き取りをした。
サリサリストアー Sari-Sari Store
2015年8月、マニラ首都圏ケソン市パヤタスの食料雑貨店(Sari-sari store )。
サリサリ・ストア(Sari-sari store )は、フィリピンの都市、農村に多数ある。
2015年8月、マニラ首都圏ケソン市パヤタスの食料雑貨店サリサリ・ストアーは、フィリピンの伝統的な個人営業コンビニ(Convenience store )で、「萬屋」(よろずや )である。
2015年8月、マニラ首都圏ケソン市パヤタスの食料雑貨店サリサリ・ストアー。住民は、少しでも現金収入を得ようとして、市場や大型商店で安く買って、自宅で食料雑貨を売る。スラム街の中には、行商、露店、サリサリ(食料雑貨店)のような都市インフォーマル部門が興隆している。
パヤタス裏通り back street
パヤタス廃棄物最終処分場近くのスラム街。ジャンクショップ(屑屋)もあって、スカベンジャー(ごみ拾い)が収集した空き缶、PETなど有価物を再分別、整理し、トラックで再生工場に運搬、売却する。
2013年8月、パヤタス 廃棄物最終処分場周囲のバラックに住む住民の中に、鶏を飼育する世帯もある。これは、木製自作の鶏小屋。
2013年8月、パヤタス 廃棄物最終処分場周囲のバラックに住む住民の中に、鶏を飼育する世帯もある。
2013年8月、パヤタス 廃棄物最終処分場周囲のバラックに住む住民が飼育する鶏。後ろは、木製自作の鶏小屋。
マニラ首都圏ケソン市パヤタスには、ごみ山に登って、有価物を収集するスカベンジャーと、彼らから有価物を購入し、再生工場に運搬するジャンクショップ(屑屋)従業員が多数住んでいる。リカのスタッフがスラム街を案内してくれた。
マニラ首都圏ケソン市パヤタス(Payatas )の鶏小屋。自家消費用というより、販売用に飼育しているようだ。
マニラ首都圏ケソン市パヤタス(Payatas )のスラム街の生業の一つがニワトリの飼育。ヒヨコを育ててニワトリにするが、エサは、人工飼料ではなく残飯で代用可能。
ケソン市パヤタス廃棄物最終処分場のごみの山。パヤタスには、このごみ山に登って、有価物を収集するスカベンジャーが多数住んでいる。
マニラ首都圏パヤタス(Payatas )廃棄物最終処分場のごみの山。パヤタスには、このごみ山に登って、有価物を収集するスカベンジャーが多数住んでいる。
マニラ首都圏パヤタス廃棄物最終処分場のごみの山。リカのスタッフがスラム街を案内してくれた。
マニラ首都圏ケソン市パヤタスには、ごみ山とスラム街の境界。スラム街には、有価物を収集するスカベンジャーと、彼らから有価物を購入し、再生工場に運搬するジャンクショップ 従業員が多数住んでいる。
パヤタスには、ごみ山に登って、有価物を収集するスカベンジャーと、彼らから有価物を購入し、再生工場に運搬するジャンクショップ 従業員が多数住んでいる。
パヤタス(Payatas )には、ごみ山に登って、有価物を収集するスカベンジャーと、彼らから有価物を購入し、再生工場に運搬するジャンクショップ(屑屋)従業員が多数住んでいる。
マニラ首都圏ケソン市パヤタスには、ごみ山に登って、有価物を収集するスカベンジャーと、彼らから有価物を購入し、再生工場に運搬するジャンクショップ(屑屋)従業員が多数住んでいる。マニラ首都圏パヤタス廃棄物最終処分場のごみの山とスラム街を隔てるトタン壁。リカのスタッフがスラム街を案内してくれた。
マニラ首都圏ケソン市パヤタス(Payatas )の廃棄物処理場周囲のスラム街で、鶏が飼育されていた。これは闘鶏用。
マニラ首都圏ケソン市パヤタス廃棄物処分場の見渡せる地点まで、リカのメンバーが案内してくれた。
マニラ首都圏ケソン市パヤタス廃棄物処分場の見渡せる地点まで、リカのメンバーが案内してくれた。
マニラ首都圏ケソン市パヤタス廃棄物処分場の見渡せる地点で、リカのメンバーから説明を受けた鳥飼ゼミナール。
マニラ首都圏ケソン市パヤタス(Payatas )のスラム街でも鶏が飼育されている。
マニラ首都圏ケソン市パヤタスのスラム街で、カモテが栽培されていた。イモ類の葉っぱを野菜として食べる。
スラムの水供給 Water Supply
ケソン市パヤタス(Payatas )のジャンクショップ で、袋に入れら保管されているプラスチック類。中央地面の水道管には水道メーターがある。
マニラ首都圏スラム 廃棄物最終処分場周囲のスラム街でも、一部には水道が敷設されている。
マニラ首都圏ケソン市スラム街でも、一部には水道が敷設されている。
パヤタス廃棄物最終処分場周囲のバラックに敷設されている水道パイプ。
パヤタス廃棄物最終処分場周囲のバラックに敷設されている水道パイプ。
パヤタス廃棄物最終処分場周囲のバラックにも、年々浄水設備が拡充敷設されている。水道の計量メーターがあるが、この数は、世帯数の四分の一以下であろう。上水道が自分の家にない世帯は、近隣の上水道のある世帯に飲料水を買いに出かける。
マニラ首都圏ケソン市パヤタスの廃棄物最終処分場に隣接するスラム街バララックでの洗濯。プラスチック製の水道管が敷設されている。
マニラ首都圏ケソン市パヤタスの廃棄物最終処分場に隣接するスラム街バララックでの洗濯。
マニラ首都圏ケソン市パヤタスの廃棄物最終処分場に隣接するスラム街バララックでは、雨水を保管する雨水タンク(左の青色)が普及している。
2015年8月、パヤタス廃棄物最終処分場近くのスラム街を調査したとき、一昨年、聞き取りを下ご婦人に再会した。彼女も、鳥飼ゼミにパヤタスを紹介、案内してくれた。
2015年8月、パヤタス廃棄物最終処分場近くのスラム街を調査したとき、一昨年、聞き取りを下ご婦人に再会した。彼女も、鳥飼ゼミにパヤタスを紹介、案内してくれた。
2015年8月、パヤタス 。政府による社会保障給付費 も受け取れず、生活保護支給 もない状況でこそ、草の根民活 が興隆する。
マニラ首都圏ケソン市パヤタス廃棄物最終処分場の奥にある道路。この先は行き止まり。
マニラ首都圏ケソン市パヤタス廃棄物最終処分場の道路。ここ数年で道幅が拡大されたので、撤去を求められたジャンクショップ(リサイクルショップ) もあったと考えられる。
マニラ首都圏ケソン市パヤタスのスラム外にあるバスケットボールコート。子供たちやお母さんたちがいて、地域コミュニティができている
2015年8月、パヤタス 廃棄物最終処分場近くのスラム街にあるバスケットボール場。昨年はなかった屋根の覆いができていて、強い日射から遮蔽することができる。また、雨でも対応可能なスポーツ施設となった。
マニラ首都圏ケソン市パヤタスのバスケットボールコート隣で、あんみつを売る。スラム街の中に都市インフォーマル部門が興隆している。後ろにあるのは、サリサリ(食料雑貨店)。
マニラ首都圏ケソン市パヤタスで、あんみつを売る。スラム街の中には、行商、露店、サリサリ(食料雑貨店)のような都市インフォーマル部門が興隆している。
マニラ首都圏ケソン市パヤタスのスラム街で、住民への聞き取りをした。バラックの家並みを回って、たくさんの住民と会話できた。
マニラ首都圏ケソン市パヤタス(Payatas )のスラム街でもビンゴをしていた。掛け金は、1-3ペソ。
廃棄物最終処分場 Dumping Site 2015
処分場崩落事故追悼記念碑
Memorial Site 2015
コンクリブロックは、組石造の建築資材として、フィリピンでは住宅建設に多用されている。積み上げ壁を作り屋根を載せる。日本では、地震など、水平方向の力に備えて、コンクブロックの穴に鉄筋を通したり、脇壁で抑えたりするが、フィリピンでは、ふつうレンガのように積み上げるだけ。
マニラ首都圏ケソン市パヤタス 廃棄物最終処分場崩落事故犠牲者追悼記念碑。2000年7月10日朝のゴミ山崩落事故のは、前日まで一週間降り続いた台風の雨が原因だが、ごみ山の安全性を軽視した拡大、ごみ山の周辺に居住を余儀なくされている貧困者の存在、も指摘できる。ごみが燃焼されることなく、そのまま1日1000トンも集積して、山積みになっていけば、衛生面で大気汚染や水質汚染による健康被害のリスクがあり、ごみ山崩壊という事故のリスクも高まってくる。
マニラ首都圏ケソン市パヤタス(Payatas )廃棄物最終処分場崩落事故犠牲者追悼記念碑。2000年7月10日、大雨によるごみ山崩壊によって、スラム街の住民が多数死亡し、バラック家屋が押しつぶされた。その復旧さぎょうとして、周辺住宅がきれいに整備され、ごみ山崩落事故犠牲者追悼記念碑と記念ホールが建設された。
パヤタス廃棄物最終処分場崩落事故犠牲者追悼記念碑。2000年7月10日、大雨による廃棄物堆積物崩壊によって、スラム住民が多数死亡し、バラック家屋が押しつぶされた。その復旧さぎょうとして、周辺住宅がきれいに整備され、ごみ山崩落事故犠牲者追悼記念碑と記念ホールが建設された。
マニラ首都圏ケソン市パヤタス 廃棄物最終処分場崩落事故犠牲者追悼記念碑。2000年7月10日、大雨による廃棄物堆積物崩壊によって、スラム住民が多数死亡し、バラック家屋が押しつぶされた。その復旧さぎょうとして、周辺住宅がきれいに整備され、ごみ山崩落事故犠牲者追悼記念碑と記念ホールが建設された。
政府による社会保障 も生活保護 も不十分であるからこそ、スラム ではリサイクル小規模事業=草の根民活の動きがある。
マニラ首都圏ケソン市パヤタス廃棄物最終処分場崩落事故犠牲者追悼記念碑。パヤタス(Payatas )の廃棄物最終処分場で、2000年7月10日、大雨のために、積み重なった高さ30mものごみ山が幅約100mにわたって崩壊した。このごみ崩れによって、スラム街の住民が多数死亡し、バラック家屋が押しつぶされた。フィリピン政府は、その復旧に乗り出し、周辺地区の住宅を整備した。また、ごみ山崩落事故犠牲者追悼記念碑と記念ホールを建設した。
マニラ首都圏ケソン市パヤタス 廃棄物最終処分場崩落事故犠牲者追悼記念碑を訪問した鳥飼ゼミナール。
メトロマニラのケソン市(Quezon City)で、パヤタス 廃棄物処分場の崩落事故が起きた。その時の犠牲者を追悼する記念碑をNPOリカのメンバーに案内していただいた。
廃棄物処分場周囲のスラム Slum 2015
マニラ首都圏ケソン市パヤタス 廃棄物最終処分場(奥)近くにあるパヤタス住民用の保育園。土曜日は休園。保育園・幼稚園があるということで、スラム住民も都市インフォーマル部門など仕事を持っており、夫婦共稼ぎの世帯も少なくないことがうかがわれる。
ケソン市パヤタス の住民用保育園。土曜日は休園で閉鎖されていた。2014年8月に訪問したときは、このような可愛い壁絵は描かれていなかった。 政府による社会保障 も生活保護 も不十分であるからこそ、民活はしぶとく粘り強い。
雑貨店は、タガログ語でサリサリ(Sari-sari store )という。意味は、「いろいろあること」。パヤタスの住宅通りで遊ぶ子供たちも顧客になる。 サリサリも露店も都市インフォーマル部門 (urban informal sector )の生業である。会社に雇用されていなければ、お金を稼ぐために都市インフォーマル部門 (urban informal sector )が興隆しているが、この仕事は、民間活力、草の根民活として位置付けることができる。
パヤタス廃棄物最終処分場周辺のバラック。
マニラ首都圏ケソン市パヤタス、友人同士で散髪をする。自営業というより、相互内職であり、非賃金雇用である。
パヤタス廃棄物最終処分場のスラム街で子供たちと遊ぶ鳥飼ゼミナールの学生。 メトロマニラのケソン市(Quezon City)のパヤタス廃棄物処理場の周囲には、スカベンジャー(ゴミ拾い)を生業とする多数の住民が暮らしているが、子供たちの笑顔がまぶしく、悲惨さを覆い隠してしまうようだ。
パヤタス廃棄物最終処分場のスラム街の子供たちと遊ぶ鳥飼ゼミナールの学生たち。
パヤタス廃棄物最終処分場周囲に暮らす子供たちと鳥飼ゼミナール3年生。2013年8月、パヤタス 廃棄物最終処分場(左)の周囲には、トタン板やコンクリートブロック、あるいはビニールシートを材料としたバラックが並んでいる。
パヤタス廃棄物最終処分場周囲に暮らす子供たちと鳥飼ゼミナール3年生。 経済学の一つの目標は、あらゆる人々がベーシック・ヒューマン・ニーズ (BHN:Basic Human Needs )を受けるための経済的基盤を効果的に確立することである。ベーシック・ヒューマン・ニーズ (BHN:Basic Human Needs )とは、衣食住、教育、衛生、医療であり、食糧、シェルター(家や施設などの居住環境)、衣服・履物から、安全な飲料水、衛生環境、公共交通、教育と文化へのアクセスなど、基本的な財貨サービスであり、あらゆる人々が受けることができることが重要である。
メトロマニラのケソン市(Quezon City)のパヤタス廃棄物処理場の周囲には、スカベンジャー(ゴミ拾い)を生業とする多数の住民が暮らしているが、子供たちが人懐っこく集まってきた。鳥飼ゼミナールも子供たちの笑顔に感激した。 パヤタス廃棄物最終処分場周囲に暮らす子供たちと鳥飼ゼミナール3年生。
パヤタス廃棄物最終処分場周囲に暮らす子供たちと鳥飼ゼミナール3年生。
パヤタス廃棄物最終処分場周囲に暮らす子供たちと鳥飼ゼミナール3年生。
パヤタス廃棄物最終処分場周囲には金属・ブロックでできた柵がめぐらされていている。
パヤタス廃棄物最終処分場周囲には金属・ブロックでできた柵がめぐらされていている。
パヤタス廃棄物最終処分場周囲には金属・ブロックでできた柵がめぐらされていている。
パヤタス廃棄物最終処分場周囲には金属・ブロックでできた柵がめぐらされていている。
パヤタス廃棄物最終処分場周囲に暮らす子供たちは、本格的な木製輪ゴム銃を制作している。
パヤタス廃棄物最終処分場周囲に暮らす子供たち。
パヤタス廃棄物最終処分場周囲に暮らす子供たちは、本格的な木製輪ゴム銃を制作している。
パヤタス廃棄物最終処分場周囲に暮らす子供たち。
パヤタス廃棄物最終処分場(右)を囲っている鉄の柵。その近くで遊ぶ子供たち。
パヤタス廃棄物最終処分場(右)を囲っている鉄の柵。その近くで遊ぶ子供たち。
パヤタス廃棄物最終処分場(右)を囲っている鉄の柵。その近くで遊ぶ子供たち。
パヤタス廃棄物最終処分場周囲のバラック家屋。
パヤタス廃棄物最終処分場。緑化しているが、すべてごみの山でできている。
ごみ処分場のメインゲート Living nearby a dumping site
マニラ首都圏ケソン市パヤタス 廃棄物最終処分場のメインゲートから、大型ごみ収集車が出入りしている。この周囲にガラス瓶などリサイクル施設。段ボール、生ごみ、金属などを分別収集して再生資源工場に運搬するジャンクショップが並んでいる。
ケソン市パヤタス 廃棄物最終処分場のゲートに向かうケソン市のごみ収集車。
ケソン市パヤタス廃棄物最終処分場のゲートに向かう自治体のごみ収集車。
マニラ首都圏 ケソン市東部に位置するパヤタス廃棄物最終処分場のゲート正面の鳥飼ゼミナール。
親しみやすいごみ運搬車運転手たちは気持ちよく写真を撮らせてくれた。2007年には、この道は未舗装道路だった。
パヤタス廃棄物処分場の玄関(メインゲート)で、ごみ運搬車運転手と話した鳥飼ゼミナール。ごみ収集車の荷台に清掃員 2人から3人が乗るのが一般的。彼らは、町でごみを集めをしながら分別し、有価物だけをジャンクショップに持って行って売却する。
パヤタス廃棄物処分場にごみを運搬するケソン市のごみ収集車運転手。みんな快く聞き取りや写真撮影に応じてくれた。
パヤタスには、たくさんのジャンクショップがある。政府による社会保障 も生活保護 も不十分なため、自ら仕事を生み出す「起業」が当たり前で、これが草の根民活といわれる所以である。
ケソン市 (人口220万人) のパヤタス(Payatas )最終処分場から出てきたごみ収集運搬車。
東海大学 University
マニラ首都圏ケソン市パヤタス廃棄物処理場周囲に広がる貧困者のバラックを毎年訪問し、NGOの支援しているリカ(Likha)で働く女性たちに聞き取り調査をした鳥飼ゼミナール。
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大学での講義「開発経済学」「環境協力論」「環境政策I」「環境政策II」は、持続可能な開発を、開発途上国、地域コミュニティの視点も含めて、分析する授業です。俗説とは異なる議論も展開しています。持続可能な開発、特に、熱帯林減少、森林適正管理、バイオマスエネルギーについて専門的に知りたい場合は次の著作を参考にしてください。
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『アジア地域コミュニティ経済学 フィリピンの棚田とローカルコモンズ』 (東海大学出版部2015年):政府開発援助、フィリピン財政、棚田の有機農業、バイオマスエネルギーを分析しました。 持続可能な開発、特に、熱帯林減少、森林適正管理、バイオマスエネルギーについて専門的に知りたい場合は次の著作を参考にしてください。
『地域コミュニティの環境経済学−開発途上国の草の根民活論と持続可能な開発』 (多賀出版2007年):少子高齢化・ジェンダー,再生可能エネルギー,熱帯林,廃棄物輸出を分析しました。
『社会開発と環境保全―開発途上国の地域コミュニティを対象とした人間環境論』 (東海大学出版会2002年)と『CRUGE研究叢書 環境ネットワークの再構築 環境経済学の新展開』田中廣滋編 (中央大学出版部2001年)は「草の根民活論」の嚆矢です。
『開発と環境の経済学―人間開発論の視点から』 (東海大学出版会):「環境協力論」「開発経済学」「環境政策」のテキストで,難民,軍縮も扱っています。
『環境ネットワークの再構築−環境経済学の新展開』 田中廣滋編(中央大学出版部)の一章を担当しました。
『地球環境政策』 宇沢弘文他編著(中央大学出版部)の一章を担当しました。
『ポスト福祉国家の総合政策−経済・福祉・環境への対応』 丸尾直美編著(ミネルヴァ書房)の一章を担当しました。
『学習漫画 サリバン先生』 (集英社2011年刊行)を監修し解説を書きました。
『写真ポスターから学ぶ戦争の百年−二十世紀初頭から現在』 (青弓社2008年刊行)では、二十世紀の戦争を扱い大量破壊、大量殺戮からプロパガンダまで扱いました。
『写真ポスターから見るナチス宣伝術−ワイマール共和国からヒトラー第三帝国』 (青弓社2011年刊行)では、暴力、テロによるナチ党政権奪取と戦争動員を解説しました。
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地球温暖化と森林ビジネス―「地球益」をめざして
土の匂いの子
わたしと地球がつながる食農共育
Wikipedia(http://ja.wikipedia.org)の引用
ルソン
I – イロコス地方
北イロコス | 南イロコス | ラウニオン | パンガシナン
II – カガヤン・バレー地方
バタネス | カガヤン | イサベラ | ヌエヴァ・ヴィスカヤ | キリノ
III – 中部ルソン地方
アウロラ | バターン | ブラカン | ヌエヴァ・エシハ | パンパンガ | タルラック | サンバレス
IV-A – カラバルソン地方 バタンガス | カヴィテ | ラグナ | ケソン | リサール
IV-B – ミマロパ地方
西ミンドロ | 東ミンドロ | マリンドゥク | ロンブロン | パラワン
V – ビコール地方
アルバイ | 北カマリネス | 南カマリネス | カタンドゥアネス | マスバテ | ソルソゴン
コルディリェラ行政地域
アブラ | アパヤオ | ベンゲット | イフガオ | カリンガ | マウンテン
マニラ首都圏
マニラ首都圏の行政区画
◆スラム (Slum ) とは、交通・エネルギー・衛生・教育などのインフラが不十分で、都市貧困層の暮らす居住区である。しかし、外見にもかかわらず、そこは、生半可な知識や偏見を抱いた識者が言うように「公共サービスが受けられない」のではないし、「荒廃状態にある状況」とは言い難い。開発途上国の大都市には、どこでもスラム街といっていい地区があるが、そこは貧しいけれども、住民が必死に苦労して生きている場所であり、草の根の民間活力の感じられる場所である。
◆開発途上国 の人口増加と都市化 の進展に伴って、スラム人口 (Slum population )人口は増加傾向にあり、2007年時点で、10億人はスラム居住者であると推測され、国別では、中国 1.7億人、インド 1.1億人、パキスタン2750万人、インドネシア2680万人、フィリピン 2390万人、ブラジル4570万人、メキシコ1180万人、ナイジェリア4530万人、スーダン1550万人などされる。
スラムの特徴として高失業率 があげられるが、これは正確な表現ではない。なぜならスラム住民で、正規の工場労働者、サラリーマン はきわめて少なく、多くは自らが仕事を作り出している状況にあるからである。
スラム街の居住者を中心に貧困者が、少ない元手で自営的に零細な仕事を起こしているのが、都市インフォーマル部門 である。具体的には、食品など材料を安く買って加工したり、小さな袋に分けたりして、露店で売る転売、路上で客を待つ靴磨きや荷物運び、商店やタクシーやバスの客引き、駐車する車の番人など、さまざまな職を自ら生み出している。この特徴は、小規模な元手で行う自営的サービス業という点であり、高失業率 といった主に会社の正規雇用を念頭に置いた概念で図ることはできない。
スラム街の特徴は、都市インフォーマル部門 程度しか雇用機会を提供できないという貧困であるが、だからといって「犯罪や麻薬 、アルコール依存症や自殺などが多発する」というのも誤解である。開発途上国でなくとも、非衛生的な環境であれば、病気、伝染病が蔓延するが、だからと言って、スラム住民が強盗や盗人 に成り下がるということは言えない。
◆開発途上国 のスラム居住者は、農村から押し出され、あるいは都市に惹きつけられた出稼ぎ者や移住者が多く、貧しいながらも貧困から抜け出そうと、都市インフォーマル部門 において、厳しい低報酬の労働にいそしんでいる。また教育に熱心になる傾向も指摘できる。彼らは、農村という地域コミュニティ を引き継いで、都市のスラムにあっても一定の自治的な秩序をもって生活している。環境の悪い町外れなどの未開発の地域に住み着いたとしても、住民相互には、暗黙の了解・契約があり「無秩序 」ではない。
<ゼミ研修感想>
私たち鳥飼ゼミナールは、8月にフィリピンへ行き都市のインフォーマル部門やスラムへ行き貧困に対して学ぶためにフィールド調査を行いました。まず、私にとって初めて訪れる土地だったためどういった国柄なのか、文化や習慣などを下調べして行きました。また、現地でフィールド調査を行うにあたって事前の予習を行い過去の歴史や現在の状況、これからの課題等を学んでフィリピンという土地を訪れました。まず、フィリピンの第一印象は、ビルやマンションが建設されていて思っていたよりも都会だということでした。また、日本にもあるファーストフードのお店やチェーン店もあり親近感が湧いたのを覚えています。移動の際にタクシーに乗りましたが、交通整備があまり行われておらず車やバイクがやりたい放題になっていていつ事故が起きてもおかしくない状況でした。そこで、日本の交通整備の凄さや規則を守る国民性、警察の存在意味があるのかなと思いました。
フィリピンでの1日目は、ホテル周辺を散策して、始めての事がとても多くありました。日本では見かけられないサリサリや水を売る業者を含め住宅や道、お店などすべてが私にとって新鮮でした。夜には、電車でご飯を食べにアヤラという町に行き食べましたが、日本にもあるようなショッピングモールがあり1日目にしてフィリピンの貧富の格差を感じました。
2日目は、マニラのケソン市という場所に行きスモーキーマウンテンや貧困のフィールド調査、NGOのリカ縫製作業所を訪れました。ホテルから電車に乗り、ジープを乗り継いで現地に行きました。そこは、前日に行ったアヤラとは同じフィリピンなのに全く違い、家はトタン屋根やビニールで覆われられていたり、服を着ていない子供達がいたり、水道整備も無くタンクを持って行き買い帰りは10キロ以上あるタンクを自宅まで運んでいました。そこに住んでいる方は、ゴミ山(スモーキーマウンテン)からゴミを拾ってきて、ジャンクショップという収集屋に渡しお金を貰い、それをジャンクショップが再利用していくというサイクルが生まれ、それで日々を暮らしていました。実際にジャンクショップを訪れましたが金属のものやプラスチック、生ゴミなど様々なものがあり、それを分別して洗ったりしている姿を見ることができました。また、生ゴミなどが3メートルほど積んであり放置されていたために匂いがひどくハエがとても多かったのを覚えています。しかし、私が驚いたのはそんな中でも住んでいる方達には笑顔がたくさんあってとても貧しい環境で暮らしているとは思えないほどでした。住民の方が「私たちは幸せな貧乏だ」と言っていました。現実を受け止めつつその中で何か楽しいことを見つけ、生きがいのようなものを見つけることで、貧しい生活の中でもたくさんの笑顔が生まれていくのかなと思いました。
3日目は、前日とはまた違うスモーキーマウンテンを訪れました。そのスモーキーマウンテンはとても大きく住宅が多くあり、多くの人が住んでいました。また、草や木も生えていて、更にバナナや芋、トウモロコシなどの野菜を育てていました。こうした野菜を売ることで生計を立てているそうです。スモーキーマウンテンの所有権というのは、国があまり関与できておらず先に住んだもの勝ちらしく早く住んでいる人は土地を多く持っており、しっかりと柵や囲いがされていました。このスモーキーマウンテンはできたのが古かったために全く匂いがひどく無く、土壌も土のようでした。ここでも、たくさんの住人の方と接することができましたが皆さんに笑顔があり貧しい暮らしの中で楽しんでいるようにも見ることができました。
4日目は、鳥飼先生と別れ4人でフィリピンにある水族館に行きました。私自身とても魚が好きなので、とても楽しむことができました。また、水族館に行く時に道に迷ってしまい、現地の人に自分なりの英語でどこにあるのかと伝え、無事つくことができました。こうした、自分から何か聞いたりすることを以前はできませんでしたが、知らない土地で何かしていく上で自己主張や積極性の大切さに気づくことができました。
フィリピン研修を通して得ることができたものは、日本で普通に暮らしていては得ることができないと思えるほど多く刺激的でした。貧富の格差についても、授業や本を読んだりインターネットで調べたりしてもイメージだけで終わってしまうけれど、現地に行くとスターバックスでコーヒーを飲んでいる人もいれば、明日の暮らしさえもままならない人もいるということを知りました。ナイキの靴を履いている人もいれば何も履いていない子供もいたこと。私たち日本人にとって当たり前なことがどれだけ裕福で幸せかということを思い知らされました。水道が通っていて当たり前、ゴミが落ちていなくて当たり前、仕事があることが当たり前、衣食住しっかりしていることが当たり前なのかもしれない。でもそれができていない国や人がいるということを常に思わなければいけないと思いました。また、初めての海外ということでとても新鮮でもありました。フィリピンの人は本当に気さくで話しかけてくれ、日本人よりもあったかいなと思いました。貧しい暮らしをしているかもしれないけど、裕福に暮らしている私たちよりも明るくて、心が豊かだと感じました。そう考えると、幸せってなんなのか考えさせられました。本当にフィリピン研修は楽しいことや辛かったこと、刺激的だったことなどいろいろありましたが、行ってよかったなと思っています。
◆注意!!パヤタスやリテックに行く方法が現地で探し出せないのであれば、「スタディーツアー」や団体旅行としても行くべきではないでしょう。高くつきます。治安や病気が心配だという場合も行くべきではありません。日本の生活感覚、お金や安全の感覚、旅行気分を保って出かけるところではないのです。フィリピン政府にとってもパヤタス貧困「観光」は好ましいことではありません。望遠レンズを使ったり、隠し撮りをしたりすれば、犯罪と同じです。カメラマン・ジャーナリスト気取りで、写真を撮り、被写体として扱ったために、嫌悪感を抱かれる人もいます。元来、本人の了解を得ない写真撮影はすべきではありません。リテックスやパヤタスに行けば、何が起きても、何を起こしてもおかしくないということを自覚してください。