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公式報告書

各国便り「中国農村部における意図せざる環境保全」『かけはし』第94号、国際研修協力機構,4頁,2009年10月

各国便り「フィリピン」 『かけはし』第79号、国際研修協力機構,4頁,2007年4月

『アジア太平洋地域における人口・エネルギー・廃棄物 : アジア太平洋の地域コミュニティにおける個人経営体を重視した社会開発と環境保全 −科学研究費補助金基盤研究(C)(2)研究成果報告書 ; 平成15-17年度』東海大学印刷業務課,105頁,2006年3月

万城目正雄・鳥飼行博共著『開発途上国からの研修生等受入れに伴う実態調査:技能実習生フォローアップ(第6回)調査報告書』国際研修協力機構,75頁,2003年3月

『開発途上国の草の根民活論 : 人口・家内工業・廃棄物を巡って−平成13・14年度科学研究費成果報告書』東海大学印刷業務課,135頁,2003年3月

鳥飼行博・成家克徳・三好敏夫・万城目正雄共著『開発途上国からの研修生等受入れに伴う実態調査:技能実習生フォローアップ(第5回)調査報告書』国際研修協力機構,82頁,2002年3月

高橋彰・鳥飼行博他3名2番目共著『外務省国別評価報告書 フィリピン共和国』外務省経済協力局評価室,91頁,1999年3月

Japanese Evaluation Team (TAKAHASHI,Akira,and Yukihiro TORIKAI et al.) Evaluation of the Japanese Development Assistance toward the Philippines. Ministry of Foreign Affairs, pp.1-48, 1998/09,外務省

文部科学省・科学研究費補助金の報告書

1.アジア太平洋の地域コミュニティにおけるコモンズ管理と草の根民活論(2011)基盤研究(C)2010-2011
2.アジア太平洋の地域コミュニティにおける個人経営体を重視した社会開発と環境保全(2005)基盤研究(C)2003-2005

3.開発途上国における個人経営体と草の根の環境ODA(2002)基盤研究(C)2001-2002

4.開発途上国における個人経営体に対する草の根の環境ODA(2003)基盤研究(C)1998

5.開発途上国の小規模産業における雇用吸収力と経済援助(1993)奨励研究(A)1993

6.開発途上国の小規模産業における個人経営体のもつ雇用吸収力と経済援助(1992)奨励研究(A)1992

7.開発途上国の諸産業における契約形態についての理論的・実証的研究(1989)東京大学・特別研究員PD


「政府開発援助 : その現状と問題点:日本と欧州連合の場合」東海大学紀要. 教養学部 28,311-320,1998 (東海大学出版会/東海大学

「地球環境問題の実態」東海大学紀要. 教養学部 28,1998 (東海大学出版会/東海大学)

「工業化戦略の有効性 : 貿易と国際分業をふまえて」
Effectiveness of Industrial Policies in Developing Economies
東海大学紀要. 教養学部 28,1998 (東海大学出版会/東海大学)

「環境政策と開発戦略に関する研究」東海大学紀要. 教養学部 26,337-342,19950000(ISSN 03892018) (東海大学出版会/東海大学)

「地球環境問題とその対策 : リサイクル,環境税,国際環境規格,環境ODA」
Economics for Sustainable Development
東海大学紀要. 教養学部 26,1995 (東海大学出版会/東海大学)

「資本進出と経済介入に関する一考察 : 日本の朝鮮経営,ODA,海外直接投資,コンディショナリティーの功罪を巡って」
The Capital Flow to Developing Countries and Japan's Commitment
(東海大学紀要. 教養学部 25,69-94,1994(東海大学出版会/東海大学)

「国際資本移動の構造と冷戦後の世界 : 資本供給国としての日本の役割」
The Structure of Capital Flow and The Post-Cold War : Japan's Role as a Capital Supplier
東海大学紀要. 教養学部 24,1993 (東海大学出版会/東海大学)

「政府開発援助と開発途上国の雇用メカニズム」
Official Development Assistance and the Job Creation Mechanism in LDCs
東海大学紀要. 教養学部 23,1992 (東海大学出版会/東海大学)

「契約選択の経済学 : フィリピンにおける漁業契約の内容とその選択」
Economics of Contract Choice : Contracts of the Small-scale Fishing in the Philippines
東海大学紀要. 教養学部 21,1990 (東海大学出版会/東海大学)


日・フィリピン経済関係

日系企業の海外活動に当たっての環境対策 (フィリピン)

フィリピンにおける大気汚染削減とエネルギー政策

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環境にやさしいジープニー

マニラの排ガス対策:マニラ首都圏では、粒子状物質の21%、窒素酸化物の83%、一酸化炭素の99%、硫黄酸化物の12%が自動車の排気ガスによるものと推定(1990年調査)。

フィリピン・セブ島及び沿岸域の水質汚染域 における生物生息環境回復事業

黒い斑点に汚れる海岸の石

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アメリカ義勇部隊フライング・タイガーズ

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◆中国の福建土楼のお茶生産から持続可能な農業を考える
1.【地球温暖化】【地球観測】【熱帯林減少】【生物多様性】【廃棄物問題】【国際協力】【人口問題】など、様々な環境問題を研究しています。
2.地域コミュニティの共有資源(コモンズ)や貧困もふまえて、持続可能な農業を再考します。
3.中国福建省の2010年人口は3689万人、面積は12万平方キロと日本の3割で、省内生産(GDP)は1兆4357億元、前年比13.8%増。
4.福建省でも都市1人当たり所得は平均2万1781元、農村1人当たり所得7427元と格差があります。そこで南靖県の山村に2007年3-4月に滞在し調査した写真をもとにして、その農村家内工業工場制手工業など初期資本主義とされる労働集約的産業を解説します。
5.他の写真は、貴州省のバイオマスエネルギー貴州省の持続可能な農業世界遺産の福建土楼四川省チベット族のバイオマス利用とソーラークッキングを参照。

中国福建省お茶生産点描

 Agriculture of China

 
 
 















福建省南靖県の茶摘み労働

 Sustainability

 
福建省茶摘み
その年の初めて出てきた新芽からつくる「一番茶」、二回目に出てくる新芽からつくる「二番茶」というが、いずれにしろやわらかい若い新芽を鋏で摘み取って、煎茶、ウーロン茶をつくります。日本の玉露は年に一回、一番茶だけを摘み取るといいます。
 お茶葉っぱからたてた茶道とは反対の発想で、お茶をボトルで飲むインスタント飲料にした伊藤園よれば、「伊藤園が1985 年に「缶入り煎茶」(1989 年「お〜いお茶」にブランド変更)を発売して以来、緑茶は急須でいれて飲むだけでなく、缶やペットボトルなどに入った飲料としても飲まれるようになりました。茶葉製品のみであった緑茶に飲料製品が加わり、全体の消費量は今後も増加が見込まれます。ところが、そんな消費の拡大とは反比例するように、茶葉の生産現場では就農人口、茶園面積ともに減少傾向にあります。原因として、就農者の高齢化や後継者問題、相場の乱高下による経営不安などが挙げられ、さらには、地域によって耕作放棄地の増加が深刻な問題となっています。一方、国内には中国などからの外国産が輸入されていますが、価格が安い反面、栽培品種や気候が異なることから、日本人の嗜好に合わないものが多いなどの問題があります」と外国の製茶をライバル視している。 茶摘み
丘陵連なる福建省内陸部ではお茶生産が盛んです。その段々畑は、観光用ではありません。けれども山の上でも農地としなくては収入が得られないという事情があります。
お〜いお茶」は、家族が団らんの中でゆったりとお茶をするイメージだが、実際のPETボトルや缶のインスタント飲料のお茶やインスタントお茶文化は、日本の大発明で、なんとお茶の伝統を誇る中国にまで輸出されている。
 
茶畑
丘陵斜面には段々畑にお茶が生産されています。これは、大きな茶摘み鋏(はさみ) を使ったお茶の葉の収穫作業です。鋏の葉の部分に袋がつけられていて、刈り取ったお茶の葉を回収できるつくりになっています。丘陵の農地に行き来するのは、水、収穫の出来具合の観察から、自家消費用の農作物の取得、堆肥運び、柴刈りなど様々です。友人や親類の家に出かけるついでに立ち寄っていくこともあります。とにかく、農地には、人の往来が盛んです。日本では、1960年頃にバッテリーを利用した電動カッター式で、雑音も少ない機械式刈り取り機が登場しています。
おちゃっぱ
茶畑には、新芽が伸び始めた頃、茶畑全体に「薦筵(こもむしろ)」と呼ばれる藁を使った覆いをして、直射日光を避けて育てるといいますが、これは最高級の一部の茶だけです。

お〜いお茶」は、株式会社伊藤園(社長:本庄大介、本社:東京都渋谷区)が開発した手軽な飲料用商品で、2011年12月の時点で、発売開始からの累計販売本数200億本にたっしています。伊藤園によれば、「1985(昭和60)年に緑茶の飲料化に成功し「缶入り煎茶」を発売、1989(平成元)年2月に現在の「お〜いお茶」にネーミング変更。『お茶の伊藤園』として、緑茶飲料の開発当初より「国産茶葉100%使用」「無香料・無調味」「急須で入れた自然のままのおいしさ」にこだわり続ける一方、「濃い味」や「ほうじ茶」、「玄米茶」など、嗜好の多様性に対応しています。 数多くの緑茶を含めた茶系飲料が登場する中、2003年以降は烏龍茶やブレンド茶などを含むすべての茶系飲料の中で最も飲まれているブランドに成長し、発売から20年以上経つロングセラーブランドとなりました。伊藤園が「缶入り煎茶」を発売した当時は、炭酸や果汁などの甘さのある飲料が全盛で、無糖の飲料といえば、当社が1981(昭和56)年に世界で初めて発売した「缶入りウーロン茶」など、ごく僅かでした。今ではどの売り場にも当たり前のように並んでいる緑茶飲料の歴史はこのときに始まり、現在の緑茶飲料市場は、全清涼飲料の1割を占めるまでに成長しています」とある。
福建省南靖県の衛星画像地図  

家族農業

 Family & Labor



茶摘み労働兄貴
家族みんなで野菜を収穫し、牧畜をして生活しています。家族三代そろって、農作業をする光景は、懐かしくもあり、家族団らんをうかがわせます。しかし、育児などの家事と農作業という就労が分離できない状況を反映しています。現代日本では「仕事」と「家族」という概念が完全に分離してしまいました。金を稼ぐ労働・勤労と家族の仕事・家事労働が同一の空間で行われる場合、「仕事」と「家庭」は両立しているといえます。開発途上国の社会開発を論じる場合、仕事、家族、家庭を総合してみるのことが重要な事なのです。
茶摘み労働
福建省南靖県の山村では、「茶馬古道」のある雲南省が名産とされるプーアル茶(普洱茶:Camellia assamica Chang)や福建省原産とされる鉄観音茶青茶(チンチャ)烏龍茶)などが、資本節約的技術capital-saving technology)で茶摘み、選別され、農村家内工業Household Manufacture)として製茶されています。ベンチャーは新しい概念であると思うのは錯覚で、伝統的には、家内工業、工場制手工業など起業が多かったのです。 茶摘み男女
福建省南靖県山村のお茶の葉摘み取りは、大きな茶摘み鋏(ハサミ)で葉を刈り取る作業です。
 日本では、以前は手摘みもありましたが、?労働集約的技術の効率が低いこと、?茶摘み労働者の賃金負担が大きすぎること、を理由に、現在の日本では一部の地域や上級茶、特別早期の場合を除いて、ほとんどが機械摘みです。

 日本国内で行われている摘採方法 には、手摘み・茶摘み鋏(ハサミ)摘み・機械摘みがあり、さらに機械摘みの方法は機械の大きさや使用方法などで、携帯型・可搬型・自走型・乗用型・レール式などがあります。摘採の巧拙は、生葉の品質と収量に影響するために、細心の注意を要するわけです。 インド・スリランカ・ケニアなどの主産国では、すべて手摘みで行われています。近年では、品種改良・製茶法・製造工程の変更などの理由から、柔らかい第3葉を含めて「1芯3葉摘み」が一般的となっています。
 インド・スリランカなどの手による茶摘みは、女性労働者が主流で、1日3回、通常10〜20kg、繁忙期には20〜30kg、熟練者は通常30〜40kg、最高45〜50kgを手摘みする労働集約的技術を持っています。 茶摘み男女
福建省南靖県段々畑でのお茶の葉の摘み取り作業。
?緑茶とは、摘んだ茶葉を直ちに加熱して発酵を止めて作られる不発酵のお茶で、中国茶の全生産量の7割を占めています。
?ウーロン茶(烏龍茶)は、ゆっくりと種々の発酵が順を追って働くようにした半発酵茶で、 優雅な香りが最大の特徴です。
?紅茶は発酵茶の代表で、色は赤褐色で緑茶に比べとても香り高いのが特徴です。苦味がうすくこくのある深い苦渋味があります。  茶摘み男女
福建省南靖県段々畑でのお茶の葉の摘み取り作業は、資本節約的技術capital-saving technology)で男性も女性も行います。

 中国では、三世紀の三国時代に、茶の葉を餅状に丸めたものを、あぶって搗(つ)き、湯をかけ、みかんの皮、ねぎ、しょうがなどと混ぜて、他の材料と一緒に煮るスープにして、飲まれていたようです。618年に開かれた唐朝のころには、お茶葉は全国で栽培されており、蒸した茶葉を搗き固めて乾燥させた餅茶(へいちゃ)が広まりました。唐の時代に陸羽(りくう)(780)『茶経(ちゃきょう)』は、一之源(茶樹の原産地、特徴、名称、自然条件と茶の品質との関係、茶の効用など)、二之具(茶摘みと製茶道具及び使用方法)、三之造(茶摘みと製茶法、及び品質鑑別の方法)、四之器(茶道具の種類と用途)、五之煮(茶の煎じ方と水質)、六之飲(飲茶の方法、意義と歴史の沿革)、七之事(古代から唐代までの茶事に関する記載)、八之出(全国名茶の産地と優劣)となっています。『茶経』によれば、餅茶は、摘んだ茶葉を蒸し、搗いて型に入れて成形し、日干し後、火で炙って乾燥して保存し、飲用する時は、それを削って粉砕し、塩を入れた湯に加えて煮た後、器に入れて飲むものとされています。 茶摘み男女
福建省南靖県段々畑でのお茶の葉の摘み取り作業。お茶の葉の摘みを見学し聞き取りをするにも、道路のある渓谷の底からは見えません。斜面に段々畑として広がる茶畑に上って、上から作業をしている人たちを捜す必要があります。福建省南靖県段々畑でぜひともお茶の葉の摘み取り作業を見たかったので歩いて探しました。

 宋朝の時期には、お茶は役人や文人など富裕な市民にも普及し、茶葉を圧縮成形して固め加工した固形茶緊圧茶)の茶葉を擦って粉末にして、それを茶碗に 入れてお湯とかき混ぜるという、日本の抹茶のような飲み方が普及します。そして、竹製の「茶筅(ちゃせん)」もつかされるようになりました。明朝洪武帝(朱元璋)の時代、急須と湯呑で入れる釜茶が始まり、日本にも伝えられました。お茶・喫茶の習慣は、市民へと広まり、沱餅茶のような固形茶と違って、固まらず「散」、すなわち茶葉のままの散茶が大量生産されます。青茶は、発酵の途中で釜入れ過熱して発酵を止め、発酵度15〜70%の半発酵お茶です。青茶の飲み方は、蒸し製法に代わり、釜炒り製法が一般的になりました。浙江省の西湖龍井茶(ろんじんちゃ)や安徽(あんき)省の黄山毛峰(こうざんもうほう)などの緑茶、さらに福建省の武夷茶など高級茶も生まれました。 茶摘み男女
福建省南靖県段々畑でのお茶の葉の摘み取り作業。お茶の葉の摘みを見学し聞き取りをするにも、山斜面に広がる茶畑に上って、仕事をしている人を捜さないといけませんから、労力が必要です。

 清朝の時期には、茶道具も揃い中国茶道が生まれ、福建省では青茶(チンチャ)烏龍茶)が製造されています。この青茶の香りを追求する過程で、工夫茶の手法が開発されます。工夫茶とは、時間と手間をかけてゆっくりと丁 寧にいれるお茶のことです。茶器も香りを楽しむ聞香杯(もんこうはい)、味を楽しむ茶杯が使われるようになります。中国茶は香りを楽しむもので、、「花茶」が普及するようになります。中華人民共和国の建国(1951年)、毛沢東の文化大革命(1966〜1976年)の時期、内戦や混乱のために、贅沢なお茶は影をひそめますが、中国大陸のお茶を代替するように、台湾でのお茶の栽培が発展し、現在ではウーロン茶、台湾茶が中国のお茶として有名になりました。 茶摘み男女
福建省南靖県段々畑でのお茶の葉の摘み取り作業は、男性も女性も行います。 自ら現地に赴いてお茶摘み労働を見て体験するといろいろなことを考えます。例えば、現代日本では「働く」という意味を、金を稼ぐ会社での勤労と同一視しています。このような近視眼的な「仕事」や「労働」の概念では、開発途上国も含まれるグローバルな問題に対応できないのではないでしょうか。
日本では、すでに最高級の玉露のような茶摘でないと手摘みは行われていません。また、手で摘み取ったといっても、一部だけで、すべてを手で摘み取ったお茶はほとんどないのです。

茶摘みの方法
1.新芽の付け根にある小さい葉(霜かぶり)を残し、折るようにして摘む(霜かぶりを摘んでしまった場合すぐに取り除く)
2.古葉が茶摘み籠に入ったとき取り除く(他の異物も同じ)
3.茶籠・袋に入った茶の葉を、押さえつけない
4.摘み取った茶の葉を、長時間放置しない。

福建省お茶の葉みるマヒ
自ら現地に赴いてお茶摘み労働を見て体験するといろいろなことを考えます。例えば、現代日本では「働く」という意味を、金を稼ぐ会社での勤労と同一視しています。このような近視眼的な「仕事」や「労働」の概念では、開発途上国も含まれるグローバルな問題に対応できないのではないでしょうか。

茶摘み袋
福建省南靖県の山村で、資本節約的技術capital-saving technology)な茶摘みがおこなわれています。栽培されている茶は、雲南省名産のプーアル茶(普洱茶:Camellia assamica Chang)や福建省原産とされる鉄観音茶などで、農村家内工業Household Manufacture)として製茶されています。

1980年に厦門が経済特別区に指定されて以来、経済技術開発区が福州馬尾、福清融僑に、保税区が厦門象嶼、福州馬尾に設けられました。国家級のハイテク産業開発区も福州と厦門に設定されています。つまり、福建省の沿海部は、沿海経済開放区として外国資本を巻き込んだ経済開発が盛んです。
2008年に対内直接投資実行額は全国シェア6.14%を占めています。けれどの内陸部は外資主導ではなく、農業と地場産業に依存しており、内需主導型経済です。
福建省茶摘み袋
大きな茶摘み鋏(ハサミ)を使って茶摘みされた、葉が袋にたまってきました。

 「夏も近づく八十八夜」の歌い出しで知られる『茶摘(ちゃつみ)』は、1912年(明治45年)に発表された日本の童謡・唱歌。

 夏も近づく八十八夜
 野にも山にも若葉が茂る
あれに見えるは 茶摘ぢやないか
あかねだすきに菅(すげ)の笠

日和つづきの今日此の頃を、心のどかに摘みつつ歌ふ
摘めよ 摘め摘め
摘まねばならぬ 摘まにや日本の茶にならぬ
福建省
茶摘み労働。中国では、茶摘みと言えば手摘みに限られ、ひたすら手作業で大きな茶摘み鋏(ハサミ)を使った労働集約的な茶摘みが行われています。日本では、今では茶摘み鋏(ハサミ)はすたれてしまいました。機械摘みが主流ですが、特別高級な茶は茶摘み鋏(ハサミ)も使わないで、手摘みされています。

茶摘み鋏(ハサミ)は大正4年(1915)、静岡県西方村(現在の菊川町)の鍛冶職内田三平(うちださんぺい)によって発明されたされます。「ちゃっきり節」が世に出た昭和2年(1927)には、茶摘み鋏(ハサミ)が普及しており、民謡歌にも歌われています。他方、高林謙三(たかばやしけんぞう)は、粗揉機を発明しますが、それは17年前、1910年のことといいます。20世紀には、日本では 製茶工程の機械化が完成しており、製茶機に合わせた多量の茶葉の大量供給が求められるようになりました。 四川省
福建省南靖県の山村では、雲南省名産のプーアル茶(普洱茶:Camellia assamica Chang)や福建省原産とされる鉄観音茶などが、労働集約的技術で茶摘み、選別され、農村家内工業Household Manufacture)として製茶されています。

現代日本では「働く」という意味を、サラリーマンという外仕事の意味で使用していますが、このような範囲に限定すれば、老人は、労働力を提供しない「老齢従属人口」として、扶養対象としてのみ認識されてしまいます。高齢者を「狭い範囲の労働」の概念で理解しようとすれば、老人は社会保障の問題を引き起こす「厄介者」出しかありません。日本での「高齢者への認識」は、開発途上国も含まれるグローバルな少子高齢化問題には応用できない場合が多いのです。そのような似非学問は、もはや農村家内工業が資本主義を生み出したという歴史を無視しています。
お茶選丸め

◆国際協力の分野では、1980年代以降開発途上国の女性の地位向上に着目した「開発と女性(WID)」、「ジェンダーと開発(GAD)」というアプローチがある。

WIDは、女子を家事・育児以外にも、生産活動における役割を重視するもので、従来の女子の生産活動が過小評価され、女子が開発プロジェクトから疎外されてきたとした。そこで、女子を単なる受益者として一方的に捉えるのではなく、人的資源として活用するために、開発に統合すべきであるとした。

◆「ジェンダーと開発GAD」は、ジェンダー不平等の要因を、女性と男性の関係と社会構造の中で把握し、役割固定化と役割分担、ジェンダー格差を生み出す仕組みを変えることを目指す。換言すれば、GADは、ジェンダー不平等を解消するうえでの男性の役割に注目し、社会・経済的に不利な立場におかれた女子のエンパワーメントを促進する政策である。

茶摘み労働

 Biomass


茶摘み労働女性
福建省で産出された烏龍茶資本節約的技術capital-saving technology)な選別作業です。半発酵茶の「青茶」は、日本でも普及してきました。特に烏龍茶は有名です。
茶葉を摘採した後に発酵させ、完全に発酵してしまえば「紅茶」になりますが、その前に発酵を止めたもの、すなわち摘んだ茶葉を、天日にさらすなどしてある程度発酵させた後、加熱してつくるお茶が「半発酵茶」です。 茶摘み女性
手作業の茶摘みをし、その後資本節約的技術capital-saving technology)で選別して製茶します。中国の烏龍茶とは本来は「烏龍」品種の茶樹から作られるお茶のことです。けれども日本では、半発酵茶青茶の総称として「烏龍茶」が使われています。「烏龍茶」生産地域は、中国・福建省・広東省、そして台湾に限定されております。
茶摘み兄貴まひ
中国の烏龍茶は「血液中の中性脂肪の減少」「成人病の予防」 「ダイエット効果」があるなどと日本では喧伝されています。たしかに油分の多い中国理を食べた後のお茶は、後味をすっきりとさせます。

 19世紀から20世紀初頭、日本では製茶再製をしていました。これは、静岡県など主要産地で生産した製茶(これを荒茶という)を輸出用に加工することです。製茶再製という加工工程が必要な理由は、荒茶のままで輸出すると、アメリカまでの輸出輸送中に、茶の品質低下が起きてしまうからです。製茶再製は、横浜や神戸など輸出港湾、静岡県内などでした。江戸時代には居留地内での再製工場「お茶場」は居留地外商が所有しており、現場では中国(清朝)人男性が、日本人女性労働者を監督していました。再製茶女工は、男性労働者とは異なって、お茶場における常雇いへの門戸は開かれておらず、臨時労働者、アルバイト、日雇い作業のみに従事していました。(粟倉大輔(2015)博士論文『明治期日本製茶業史の研究―製茶再製と産地・「再製地」間の製茶流通を中心に』 (中央大学大学院経済学研究科博士課程)参照) 茶摘み兄貴
茶摘み作業に従事していたお兄さんに協力していただいて、聞き取りをしました。烏龍茶の原料になります。
 このような製茶業は、農村家内工業工場制手工業など封建制度から資本主義が形成されるまで過渡期に生まれた資本主義、すなわち初期資本主義(early capitalism)の時期から、労働集約的産業を髣髴とさせます。
 労働集約的産業は、労働生産性が低く、労働者の賃金も低く「遅れている」技術しかないと批判されることが多いですが、本当でしょうか。現代の日本で大学生の就職先がサービス業に限定され、ものづくり・製造業の現場での雇用がほとんどない現状に思い至れば、このような発想が単純すぎることがわかります。技術は、簡単化すれば、資本=労働比率(労働の資本装備率)で表すことができますが、それは資本レンタル=賃金比率という要素相対価格で決まってくるのです。高賃金国では、資本節約的技術(労働節約的技術)が、低賃金国では労働集約的技術(資本節約的技術)が採用される傾向がこうして生まれます。
山間部の小規模農業

Agriculture


こめ
お茶の段々畑の下には、水が得やすい場所に水田があります。

福建省南靖県の山村では、雲南省名産のプーアル茶(普洱茶:Camellia assamica Chang)や福建省原産とされる鉄観音茶などが、労働集約的技術で茶摘み、選別され、農村家内工業Household Manufacture)として製茶されています。
 台湾のウーロン茶は、19世紀、中国清朝時代に中国大陸から台湾にもたらされた福建省の茶の苗がもとになっています。この烏龍茶が、台湾産の凍頂烏龍茶とのことです。
  棚田まひ
お茶の段々畑の下は、コメの棚田土楼もあります。
 カール・マルクスKarl Marx:1818-1883)『資本論』では、資本主義の本質は、「資本(capital)が無限に自己増殖する価値運動である」とし労働価値説に基づき、資本家は労働者から剰余価値搾取して、資本蓄積をすすめるとの論理を展開しました。福建省のお茶生産のような農村家内工業に、このような資本の論理が成立しているでしょうか?

農夫まひ
1930年代から始まった日中戦争の戦禍が広がり、1940年代には日本占領下にあった福建省ですが、皆さん親切にしてくださり感謝です。聞き取り調査もはもちろん写真撮影も、住民の協力がなくてはできません。  農夫
中国のコメ生産量は1.2億トンで、コメ輸出国でもある。ここ福建省はコメのコメの棚田二期作地帯で有名だが、山間部では、小規模な田圃が大半です。

 1867年カール・マルクスKarl Marx:1818-1883)『資本論』では、投下労働量に応じて商品価値が決まるとする労働価値説(labour theory of value)を提唱しました。そして、資本家は労働者から剰余価値搾取を搾取して、資本蓄積を永遠に続けるという資本の論理論を展開しました。福建省のお茶の農村家内工業に、搾取されているワーキングプア(失業者ではなく働く貧困層)がいるでしょうか?
農道
世界遺産土楼もある南靖県。そのため、村道も舗装されている。
福建省南靖県の交通

 Communication


ばいくまひ 福建省南靖県のお茶畑調査の後、止めていただいている民家まで歩いていたら、通りがかりのおじさんが声をかけてきてバイクに乗せてくれた。 ばいくまひ
福建省南靖県のお茶畑調査の後、泊めていただいた土楼まで帰ろうと歩いていたら、通りがかりのバイクのおじさんが声をかけてきた。家まで乗せていただいた。
 カール・マルクスKarl Marx:1818-1883)『資本論』では、商品は投下労働量に応じた価値があるという労働価値説を提唱しました。そして、資本家は競争に勝つために労働者から剰余価値搾取して、資本蓄積をすすめるという資本主義の論理が『資本論』で展開されました。福建省のお茶生産のような農村家内工業に、搾取されているワーキングプア(失業者ではなく働く貧困層)がいるでしょうかが成立しているでしょうか? 福建省バイク
福建省南靖県。ここらの農村には、バスはない。そのかわりにバイクタクシーがある。ただし、これは好意で乗せていただいた。知り合いが多いのだ。このあたりでは、荷役あるいは乗馬のできる馬は見かけたことはない。
お茶の選別作業

 Old Man & Labor


選別
手でお茶を等級ごとに選り分けてゆく。いいお茶を作るには、労力が不可欠ということです。大変に手間がかかります。
 お茶は、全てツバキ科の常緑樹「チャ」の葉から製造されれますが、加工方法にはいくつかあります。茶葉を摘み取り直ぐに加熱したのが緑茶、酸化発酵させたのが紅茶、その中間の加工で、半発酵したのがウーロン茶です。

 17世紀代、日本の長崎では、中国清朝からの渡来僧(俗に唐人と呼称)が次々に寺院を建立し、喫茶・煎茶も伝来し、寺院・唐人・町人を問わずに煎茶が普及しました。長崎市内の町屋遺跡(築町遺跡・ 桜町遺跡)からも煎茶道具が出土しています。他方、京都では福建省から渡来した仏僧隠元(黄檗宗)により煎茶が伝えられ、信者や交友関係を通じて煎茶が普及したようです。しかし、京都でも煎茶道具の出土は、貴族の御所に隣接する公家町屋敷跡に限られていて、長崎ほど煎茶はは普及していませんでした。京都で煎茶が普及するのは高遊外(賣茶翁)が煎茶の啓蒙活動を始めた18世紀以降です。(稲垣,正宏(2011)「17世紀の遺跡から出土する煎茶道具」『周縁の文化交渉学シリーズ1東アジアの茶飲文化と茶業』参照) 選別作業
茶摘みした茶の等級別の選別作業。土楼の中庭で作業をしています。緑茶には釜炒り製(中国式)、蒸し製(日本独特のもの)の二通りのが加熱方法があります。緑茶は不発酵茶ですから、摘んだお茶の葉にすぐに熱を加え酵素の働きを止め成分変化を最小限に留めています。そこで葉の緑色が残ったお茶、すなわち緑茶になります。煎茶緑茶の一種で、摘採後に蒸して酵素を止め揉みながら乾燥させ形状を整えたものです。抹茶、茎茶、龍井茶(ろんじんちゃ)も緑茶です。 選別する手元
労働集約的な
茶摘みの後、お茶の葉の選別作業。土楼の中庭で作業をしています。
 このような労働集約的な製茶業は、農村家内工業工場制手工業など封建制度から資本主義が形成されるまで過渡期に生まれた資本主義、すなわち初期資本主義(early capitalism)の時期からありました。労働集約的技術は、労働生産性が低く、労働者の賃金も低く「遅れている」技術であると「安易な文明論」は批判しています。開発途上国の就業構造やや日本で大学生の就職先を考えてみれば、雇用吸収力や雇用機会を度外視したこのような安易な発想が誤りであるとがわかります。 選別するおばさん
サントリー サントリーウーロン茶 中国茶葉選別編 お茶の葉主義 - YouTube というページがあり、これも同じ作業です。日本企業独自開発の選別方法があるのでしょうか。何千年物歴史の中で見出されている方法以外に。

煎茶の作り方
?茶摘みで摘まれた生葉を手で揉み針状に仕上げられます。
?葉の成分がそれ以上変化しないように酵素などの働きを止める「失活」するために蒸熱と言われる葉を蒸す作業が行われます。
?蒸した生葉を振るい、揉み、解きほぐしてから乾かし、針状に伸ばすという作業が行われます。 選別するおばさん
労働集約的なお茶の葉の手選別作業。
 中国の製茶業は小説「三国志」で知られる魏(初代皇帝:曹丕)、蜀(初代皇帝:劉備)、呉(初代皇帝:孫権)の三国時代には興隆していましたが、古代から労働集約的な農村家内工業として、資本主義の発展する以前から、地方の雇用を担ってきました。

 家畜の糞尿を「肥やし」として、段々畑に撒布しています。家畜の糞尿を「肥やし」として活用するためには、家畜の糞尿を収集・保管し、それを農地に運搬しなくてはなりません。山の上の段々畑に撒布するには、多大な労力がかかります。バイオマスを有効活用するには、手間が欠かせないのです。バイオマスの活用など有機農業を進めるに際して、資本と労働力の観点が重要です。ここでみるような肥やしの利用を、衛生的に機械化するのであれば、その工程に多大なエネルギーが必要になるでしょう。つまり、機械化されたバイオマスの利用は、資本、資金だけでなく、資源エネルギーの追加投入が必要です。つまり、往々にして、持続可能な農業とは相反するものとなるのです。エネルギー収支を検討したうえで、サステイナビリティの評価をする必要があります。 選別て作業
労働集約的なお茶の葉の手選別作業。
中国のお茶は、少なくとも三国時代(220年〜265年)にまで遡ることができ、唐朝の時代(618〜907年)には貴族の間で茶葉を丸めた固形茶が広まっていました。固形茶は、粉末にして、熱湯に入れていつくります。こうして、製茶業は、古くから労働集約的な農村家内工業として、資本主義の発展する以前から、地方の雇用を担ってきました。
選別おばさん
日本の製茶業お茶は東南アジアあるいは中国雲南省が原産地と考えられ、中国では周代に始まっていたとも言われます。日本では、9世紀に中国からお茶の風習が導入され、禅文化の興隆とともに貴族や武士に普及し、茶の湯が確立します。江戸時代には、お茶栽培は農村家内工業として重要な産業として、各藩で育成されるようになります。 選別おばさん
福建省のお茶の選別作業は、労働集約的で、工場的規模のお茶工場でも同じような方法で行われています。
福建省南靖県山村でのお茶の葉の選別作業。日本の茶の製法は、江戸時代末期には、従来の釜熬(かまいり)製茶(摘み取った新芽を釜で火にかけ炒り手揉み乾燥する)、日乾(ひぼし)製粗製茶(葉を日光や日陰干しで乾燥させる)だけでなく、宇治の蒸製煎茶(せんちゃ)製法(茶葉を蒸してから手揉みする)が全国に普及します。幕末1859年(安政6)に開港による貿易が始まると、お茶は日本の重要な輸出商品となりました。 おばさん選別
労働集約的なお茶の葉の手選別作業。「荒茶(あらちゃ)」とは、茶畑でとれた茶葉をそのまま加工したお茶のことです。荒茶(あらちゃ)は、お茶問屋へ運ばれ、茎や芽にふるいをかけたり、仕上げ加工をしてから出荷されます。

日本の荒茶製造工程
?摘取・搬入:日本では4月中旬から5月に育った茶葉を手摘、茶摘機などで摘みとります。
?蒸(むし):製茶工場に集めた茶葉を蒸機に投入し茶の葉を蒸気で蒸します。
?冷却:蒸し茶葉の表面の水分をとりのぞき冷やします。冷却によって葉緑素(緑色)が際立ちます。
?葉打ち:葉振いして水分を蒸発させます。
?粗揉:茶葉を機械揉みながら熱風で乾かします。
?揉捻:茶の葉をふたたび機械で揉みながら熱風で乾かします。
?中揉:茶の葉を再度、機械で揉みながら熱風で乾かします。
?精揉:茶の葉に熱と圧力を加えて整形し乾燥します。
?乾燥:揉みあげた茶を完全に乾燥させます。これで「荒茶」が完成します。 選別
お茶の手選別作業。中国のコメ生産量は1.2億トンで、コメ輸出国でもある。ここ福建省はコメの二期作地帯で有名ですが、山間部では、小規模な田圃が大半です。
選別
世界遺産の土楼もある福建省南靖県。その中庭でのお茶の労働集約的な手選別作業。20世紀、1930年代から1940年代、日本の侵略を受け占領された時代もあった福建省ですが、皆さん親切にしてくださり感謝です。聞き取り調査もはもちろん写真撮影も、住民の協力がなくてはできません。
選別
製茶業以外にも、農村家内工業工場制手工業など封建制度から資本主義が形成されるまで過渡期に生まれた資本主義、すなわち初期資本主義(early capitalism)の時期から、箒生産、鍛冶屋、紡績、養蚕、窯業などいくつもの労働集約的産業が興隆してきました。当時は、金融資本家が弱体だったために、独自に資本形成を進めた起業家がたくさんいました。ベンチャーは新しい概念であると思うのは錯覚で、伝統的には、家内工業、工場制手工業など起業が多かったのです。

お茶選別
福建省南靖県のお茶の葉の選別。

蒸し機から乾燥機までの製茶工程を経た、生葉から直接に作られたお茶を「荒茶」といいます。茶畑でとれた茶葉を現地で加工した「荒茶(あらちゃ)」は、次のような工程で製造されます。
?集積コンテナ:コンテナに一定量のお茶の生葉を蓄積・保管する。
?蒸し機:ボイラーからの蒸気で茶の葉を蒸し葉の発酵を止め、葉を柔らかくして揉み易くする。
?粗揉機(そじゅうき):お茶を揉みながら熱風を当てて、乾燥を進める。
?揉念機(蒸し葉に錘をかけ、揉み込むことで、揉盤という丸型の山のついた板の上を回転しながら揉み込む)
?中揉機(ちゅうじゅうき):葉中の水分が揉み出た蒸し葉を、さらに揉みながら水分をとばして、ヨリ込み、熱風を当てて乾燥させる。
?精揉機(せいじゅうき):乾燥してきた葉を、熱した揉盤の上で転がして加重をかけてヨリ込むみ、縮れた茶葉をピンとまっすぐに伸ばす。
?乾燥機:伸ばされた茶の形を崩さず、保存性を高めるため回転ドラム乾燥機で80℃から90℃位の熱風により乾燥させ、水分率5%程度にまで減少させる。
福建省のお茶
福建省南靖県。労働集約的な作業によって選別されたお茶。
お茶の選別作業

 Old Man & Labor


選別
手でお茶を等級ごとに選り分けてゆく。いいお茶を作るには、労力が不可欠ということです。大変に手間がかかります。 選別するおばさん
サントリー サントリーウーロン茶 中国茶葉選別編 お茶の葉主義 - YouTube というページがある。これも同じ作業です。日本企業独自開発の選別方法があるのでしょうか。何千年物歴史の中で見出されている方法以外に。
選別作業
福建省南靖県のお茶の葉手選別作業。土楼の中庭で労働集約的な作業をしています。お茶の葉を選別するには時間と労力がかかります。農作物を有効活用するには、手間が欠かせないのです。

 福建省農村の製茶業は、旺盛な労働者需要を有する労働集約的技術labor-intensive technology)をもった農村家内工業Manufacture)です。作業工程が手作業であり、機械化していないことをもって「遅れている技術」とする見解は、豊富な低賃金の労働供給がある開発途上国の労働市場を無視しているだけでなく、ビジネス感覚が欠如しているといえるでしょう。 選別作業
福建省南靖県、茶の手選別。土楼の中庭で、労働集約的なお茶の葉選別作業をしています。一番奥の壁際にあるのは、祠です。
選別作業
楼の中庭、お茶の葉選別をしています。手前の中庭にあるのは、井戸と水場です。
選別作業
福建省南靖県、お茶の葉をより分ける労働集約的な手選別作業。土楼の中庭で労働集約的な作業をしています。
選別する作業
お茶の葉選別をするに際して、資本と労働力の観点が重要です。ここでみるような労働集約的な選別作業は、工場規模でも行われています。機械化するのであれば、その工程に多大なエネルギーが必要になるでしょう。 選別おばさん
福建省南靖県、茶の手選別。 つまり、機械化された農業は、資本、資金だけでなく、資源エネルギーの追加投入が必要です。つまり、往々にして、持続可能な農業とは相反するものとなるのです。エネルギー収支を検討したうえで、サステイナビリティの評価をする必要があります。
選別まひおばさん
 土楼の入り口近くでお茶の葉の選別作業。
 カール・マルクス資本論』では、商品の価値は投下された労働に依存するという労働価値説に基づいて、商品はそれに費やされた労働に応じて交換されるとされました。資本主義において、資本家は労働者から剰余価値を搾取して、資本蓄積をすすめるという論理が展開されました。福建省のお茶生産のような農村家内工業に、このような労働者の搾取が成立しているでしょうか? 選別まひ
揉捻機とは、茶の葉に力を加えて水分を均一化しながらお茶の葉を揉(も)む機械です。このあと、中揉機をつかって、お茶の葉に浮き出た水分を乾かすために、回転させて乾燥化します。

選別ひろい
土楼で茶の葉の選別作業した後でこぼれたお茶の葉を拾い集めます。ミレーの描いたバルビゾン農夫たちの「落穂ひろい」を髣髴させます。
ひろい
選別作業後、零れ落ちたお茶の葉を拾い集めて回収します。もったいない、自然の恵みを取りこぼさないという節約の精神は、資源エネルギー浪費の抑制、3Rs、すなわちReduce(リデュース:ごみ発生抑制)、Reuse(リユース:再使用)、Recycle(リサイクル:再資源化)に結びつき、環境保全にも資するところがあります。
お茶の加工

 Old Man & Labor


精揉機
揉捻機で茶葉を鉄の波板の上で細くより、揉(も)んでいきます。揉捻機(じゅうねんき)は、茶葉の茎と葉の水分を均一になるように擦り揉む加工機械です。水分むらを解消するため、茶葉に圧力を加え揉むのがこの揉捻機です。 回天
回転ドラムの付いた中揉機(ちゅうじゅうき)。 揉捻機で揉(も)んだ茶の葉を、次に中揉します。これは、ドラムを回転させる中揉機(ちゅうじゅうき)で、お茶の葉の水分を搾りだします。外側のドラムと内側のウデが逆に回転し、茶葉を乾かしながら揉み込んでいます。第10回中揉-1『中揉の総論と中揉み機』お茶をなぜ揉むのか、では次のようにわかりやすい説明をしています。
?.せんをきかせる。 煎茶をいれたときに、よく出る(または何度も出る)ようにする。
?.葉と茎を同時に乾燥させる 葉の芯に水分が残らないように、構造の違う部位を効率よく同時に乾燥させる。
?.アク抜きをする 揉むことによって茎に含まれるうまみ成分が抽出されて渋み等の成分比率が下がるため、うまみを感じるようになる。

揉捻機とは、茶の葉に力を加えて水分を均一化しながらお茶の葉を揉(も)む機械です。このあと、中揉機をつかって、お茶の葉に浮き出た水分を乾かすために、回転して乾燥化します。 揉捻機の中で、袋に詰められたおちゃっぱを揉む作業です。この中では大きなダンゴ状態で、お茶の葉が揉まれています。

中揉み・中揉工程の目的
1.茶葉の汁気を取り除く。(中揉み)
2.茶葉を均一に乾燥させ、小玉(ミノムシ)をほぐす。
3.次工程の精揉で、揉みやすく形ができやすい中火茶を造る。
回転揉み
揉捻機で茶の葉をもんで水分を搾りだした後で、さらに中揉機(ちゅうじゅうき)のドラム回転でお茶の葉を乾燥させます。そして、包んでいた布に葉を開けます。これから精揉機で布を固く絞る練り揉み重回転の作業に入るところ。
回転揉み鳥飼
中揉機(ちゅうじゅうき)による回転揉みが終わったお茶の葉は、布で縛ったお茶の塊を練り揉み重回転転揉みする。茶の塊を大きくし力を掛けゆっくり転がしながら機械で揉みます。昔は、体重を掛けて人力で揉み込んだとのこと。茶葉内部の水分が揉み出されるるので蒸れないように気を付けます。

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土楼
中国福建省内陸部南靖県の土楼群。円形土楼、方形土楼がありますが、特異な巨大建築は、世界遺産に登録され有名観光地となり、訪問客が多いところです。けれども住民の生活を伺うことができます。また、南靖県の農村山村では農村家内工業、労働集約的な工場制手工業の一つとして製茶業が盛んです。南靖県住民の方に協力していただき、お茶畑、製茶工場で聞き取り調査を実施することができました。山村でのヤギ放牧では、たくさんの子ヤギを見せていただきました。

鳥飼行博
2007年、中国福建省南靖県農村に1週間滞在してお茶生産農家や製茶業を営むう個人経営体を訪問しフィールド調査を行った。この付近は、2008年に世界遺産に登録された円形、方形の土楼群で有名だが、農牧業、製茶が盛んな地位である。



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東海大学教養学部人間環境学科社会環境課程
鳥飼 行博 TORIKAI Yukihiro
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