◆チャン・イーモウ(Zhang Yimou:2011)"The Flowers of War "(金陵十三钗)は、南京安全区のミッションの金陵女子文理学院とその礼拝堂をイメージした映画で、中国人男女の英雄的行為、Christian Bale演じるアメリカ人の人道的行為が描かれる。ドイツ式装備の少数精鋭の中国兵が、多数の日本将兵を倒し、九四式装甲車(豆タンク)に、自爆挺身攻撃を仕掛ける。キリスト教会に避難した中国人を救うために、狙撃兵として最後を飾った中国兵士は英雄として描かれる。中国兵が、軍服を脱いで遁走したり、集団投降し捕虜になったりする場面は描かれない。中国兵は死ぬまで戦ったとの俗説は、南京事件の考察には問題となる。 金陵女子文理学院教員のアメリカ人ミニー・ヴォートリン(Minnie Vautrin)らは、身を挺して中国人女性を守ったが、映画ではアメリカ人男性(Christian Bale)の活躍が描かれる。当時、日本軍兵士はアメリカとの国際関係の悪化を恐れ、彼らへの粗暴な振る舞いを抑えており、外国人が中国人を守ったともいえるのだが、映画では、勇敢な中国人女性・少年が、中国人少女たちを守ったとされる。映画「金陵十三钗」は作り話だが、チャン・イーモウ監督の映像にはインパクトがある。
◆2009年4月、エグゼクティブプロデューサー(总制片人)韩三平、ディレクター陆川(Chuan Lu)による《南京!南京!》(City of Life And Death)が華々しく公開された。豪華なwebsite宣伝は商業的、芸術文化的成功を目指している。日本で企図を誤解してか、2011年8月21日、東京で一日上映会が行われただけ。
◆2011年8月17日asahi.com「古びた従軍手帳」に関する南京事件関連記事を複写保管。
◆毎日新聞2009年9月15日によれば,名古屋市河村たかし市長は,市議会9月定例会の一般質問で、「当時の南京の人口より多いので絶対違う」と否定し、「一般的な戦闘行為はあったが、誤解されて伝わっているのではないか」と述べた。 「おやじは終戦を南京で迎えた。南京の人に本当に優しくしてもらい、名古屋に帰ることができたと言っていた。30万人の虐殺があったら8年後に南京の人が優しくしてくれるのか」と疑問視。「一般的な戦闘行為で市民が亡くなったことはあった。捕虜収容所で放火があって市民が亡くなったり、残っている日本人を逃がそうとして銃撃戦になり、市民が亡くなった。そういうものが誤解されて伝わっているのではないか。事件そのものについて日中友好のためにきちんと検証し直す必要がある」と述べた。 毎日新聞2009年9月19日によると,河村たかし市長は「(犠牲者)30万人は絶対真実と違いますわ。30万人以下でしたから、人口は。一般的な戦闘行為は残念ながらあった。誤解されて伝わっておるんではないかということを今感じておりまして。きちっともう一回検証し直す必要がある。
南京の記念館に私も行ってきましたけど、30万人、30万人と、どわーっと書いておりますよ。そこにすごい数の中国の小学生が来て、日本軍は大変残虐なことをしたということを見て帰っていく。今のままの展示だと、中国の皆さんがやはり日本人に対して大きな誤解をするのではないかというふうに危惧しております」とのこと。検証した事のないものを再検証すべきといはおかしな話だ。
◆2007年4月、日本メディアに中国「南京事件」映画続々製作許可の記事が出た。70周年にむけて、国家ラジオ映画テレビ総局が、南京事件を題材にした中国映画3作の制作許可を出した。しかし、その三ヶ月も前、英国メディアはChina angered by Nanjing massacre filmとして南京虐殺事件の映画作成許可を報じていた。
写真(右):1900年頃の中国での処刑;フランス領インドシナで使用された絵葉書。フランス領インドシナに派遣されてたフランス官憲や軍人、その家族も残虐行為に見慣れていたわけではないだろう。珍しい「凄い見もの」だから「蛮行」の写真絵葉書を購入し、知人に郵送した。CHINA - Execution of a Chinese man at Nam Quan (Postally Used Postcard in French Indochina). $80.00
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