対戦車砲は、砲尾が水平に開閉する構造で狭い砲塔の中での薬莢が飛び出して使用は不可能だった。戦車砲は、砲尾が垂直に開閉するように改造する必要があった。また、当時、ドイツ陸軍は最新の42口径5センチ戦車砲(5 cm KwK 38)の威力は十分あると判断していたために、長砲身60口径5センチ対戦車砲(5 cm PaK 38)をIII号戦車に搭載することに消極的だった。
写真(右):1944年1-2月,ソ連東部戦線、IV号対戦車自走砲 Panzerjäger ナースホルンNashorn/ホルニッセHornisse:重量24 t の車体に長砲身71口径の8.8センチ対戦車砲を搭載した。この対戦車砲は、ティーガー?の8.8センチ砲よりも長砲身で強力である。ただしティーガー?は、重装甲だったが、ナースホルンは突撃砲ではなく自走砲であり、装甲は貧弱である。 戦闘室の上部をカバーで覆うことができるように湾曲した覆い支柱が戦闘室の前方に装備している。寒気を遮断して少しでも乗員のいる空間を暖かくするためである。車外の乗員は厚いコートを着込んでいる。 Inventory: Bild 101 I - Propaganda-kompanien der Wehrmacht - Heer und Luftwaffe
Signature: Bild 101I-278-0888-15
Archive title: Sowjetunion.- Kolonne von Panzerjäger Nashorn/Hornisse in Fahrt auf Straße; PK 697
Dating: 1944 Januar - Februar
Photographer: Wehmeyer
Origin: Bundesarchiv
写真はドイツ連邦アーカイブBundesarchiv登録・"Bild 101I-279-0950-13"引用(他引用不許可)。
航続距離235 km(整地)
主砲:71口径8.8cm PaK 43/1(40発) 、7.92mm MG-34機銃 1丁
装甲:戦闘室全周・車体前面上部10 mm、車体前面下部30 mm
エンジン:マイバッハ HL 120 TRMガソリンエンジン 300 馬力 重量24 t、乗員4名
71口径8.8cm PaK 43は、1940年にドイツ国防軍が8.8 cm FlaK 18/36/37に代わる高射砲開発を進めたことが契機になり、1943年に戦車砲型が8.8 cm KwK 43と、対戦車砲型が71口径8.8cm PaK 43として採用された。これらは71口径の長砲身で、狭い戦闘室内での争点を考慮して、垂直鎖栓式閉鎖機、ボタン式の電気撃発装置を備えていた。砲尾の閉鎖機を開くと薬莢が排出されるが、砲弾の装填は手動であり、現在の戦車のような自動装填式の戦車砲はなかった。
71口径8.8cm PaK 43は、1940年にドイツ国防軍が8.8 cm FlaK 18/36/37に代わる高射砲開発を進めたことが契機になり、1943年に戦車砲型が8.8 cm KwK 43と、対戦車砲型が71口径8.8cm PaK 43としてIV号対戦車自走砲ナースホルン(Panzerjäger "Nashorn":Sd.Kfz.164)の搭載砲に採用された。これらは71口径の長砲身で、狭い戦闘室内での争点を考慮して、垂直鎖栓式の閉鎖機、ボタン式の電気撃発装置を備えていた。砲尾の閉鎖機を開くと薬莢が排出されるが、砲弾の装填は手動であり、現在の戦車のような自動装填式の戦車砲はなかった。
71口径8.8センチ対戦車砲(8.8cm PaK 43)の諸元 口径 88 mm 全長 9.2 mm、砲身長 6.35 m L/71
全幅 2.225 m、全高 1.7 m 重量
3,650 kg 、操作人員数
5名 砲弾 88mm x 822 R 、砲弾重量 10.2 kg 仰俯角
-8度から40度、旋回角
360度 発射速度
6-10発/分、砲口初速 1000 m/s 最大射程 15,150 m、有効射程 1,000-2000m
写真(右)1944年頃,ドイツ陸軍IV号駆逐戦車Jagdpanzer IV Sd.Kfz.162 :48口径7.5センチ戦車砲を装備。低い車高で隠密性が高く、標的になりやすい前面露出面積も狭い。 Catalogue number STT 7134
Part of SCHOOL OF TANK TECHNOLOGY COLLECTION
Subject periodSecond World War
Alternative Namesobject category: Black and white
Object description: Jagdpanzer IV, Label: German Jagdpanzer IV tank destroyer. 写真はイギリス帝国戦争博物館 Imperial War Museum登録・STT 7134引用。
ドイツ陸軍IV号駆逐戦車Jagdpanzer IV Sd.Kfz.162は車高が低く、隠密性が高い。また、標的になりやすい前面露出面積も狭い。搭載しているのは、IV号戦車と同じ48口径7.5センチ砲(7.5 cm L/48)だが、対戦車戦闘能力は高い。搭載している48口径7.5センチ砲(7.5 cm L/48)は、IV号戦車の後期型が搭載した戦車砲で、対戦車戦闘能力は高い。ヤークトティーゲル重駆逐戦車が重装甲でも車高が高いのと対照的である。
写真(右)1944年頃,ドイツ陸軍IV号駆逐戦車Jagdpanzer IV (Sd.Kfz.162)70口径7.5センチ砲搭載車両(側面):IV号駆逐戦車の後方のエンジン部分には、大型のカバーがあり、そこにエンジン冷却装置が取り付けられている。車体が低いためか、戦闘室と同じ高さに調節してある。この車体には、非磁気のプラスチックコーティングは塗られていない。 Catalogue number STT 8025, Part of SCHOOL OF TANK TECHNOLOGY COLLECTION
Subject period Second World War
Alternative Namesobject category: Black and white
Object description: Panzer IV/70 (V) - Jagdpanzer IV. Label: German Panzer IV/70 (V) 'Jagpanzer IV' tank destroyer. 写真は,イギリス帝国戦争博物館 Imperial War Museum登録・STT 8025引用。
IV号駆逐戦車は、備砲を48口径7.5センチ砲から、V号戦車パンター(Panzer V "Panther")が搭載したのと同じ70口径という長大な7.5センチ戦車砲(7,5-cm-KwK42 L70)を搭載した対戦車装甲戦闘車両に発展した。長砲身化した発達型となったものの、砲身が長くなったために重心バランスが崩れ、前方が重く負荷がかかる傾向が強まった。
ドイツ軍の駆逐戦車には、IV号戦車の車体を流用したIV号駆逐戦車(70口径7.5センチ砲搭載)、38(t)戦車の車体を流用した駆逐戦車ヘッツァー(48口径7.5センチ砲搭載)、VI号戦車ティーゲルIの車体を流用したエレファント(フェルディナント)重駆逐戦車(71口径8.8センチ対戦車砲:8.8cm PaK 43/L71搭載)、V号戦車パンテルの車体を流用したヤークトパンテル駆逐戦車(71口径8.8センチ砲搭載)、ティーゲルIIの車体を流用したヤークトティーガ駆逐戦車(12.8センチ砲搭載)がある。
写真(右)1942-1943年,V号戦車「パンター」D型 Panzerkampfwagen Typ "Panther" Auf.D :
Inventory: Bild 146 - Sammlung von Repro-Negativen
Signature: Bild 146-1969-107-58
Original title: info Panther wachsen aus Panzerstahl.
Die geballte Kraft des neuen deutschen Panzers "Panther" tritt uns aus diesem Bild entgegen. Er wirkt heute vernichtend als Panzerzerstörer an der Feindfront.
Dating: 1942/1943 ca.
Photographer: o.Ang.
Origin: Bundesarchiv
Photographer: o.Ang. 写真はウィキメディア・コモンズ (Wikimedia Commons) ドイツ連邦アーカイブBundesarchiv・File:Bundesarchiv Bild 183-H26258, Panzer V "Panther".jpg引用。
V号戦車「パンテル」 (Sturmgeschütz V)諸元
全長:8.66 m 車体長:6.87 m 全幅:3.27 m 全高:2.85 m 重量:44.8 t 乗員:5名 エンジン:マイバッハ(Maybach HL230)V型12気筒液冷ガソリンエンジン 最大出力: 700 hp (520 kW) 最高速度: 路上45km/h 航続距離:170km 武装:70口径7,5cm KwK 42 L/70(携行砲弾数79発)、7.92mmMG34機関銃2丁(携行銃弾数4,200発) 装甲: 40〜110mm
V号戦車パンテル(Panzer V "Panther")は、VK3002の計画時には35トン程度を想定していたが、搭載火砲の長砲身大型化、防御力強化のための装甲増加、すなわち車体前面を60mmから80mm、砲塔前面を80mmから100mmへと強化したため、重量が45トンまで増加してしまった。にもかかわらず、サスペンション、エンジンは当初のままだったために、機動力が低下しただけでなく、サスペンション・エンジンへの負荷が大きくなり、故障が頻発するようになってしまった。
V号戦車Panzer V パンテル"Panther"の初の実戦投入は、1943年7月、東部戦線、「シタデル(城塞)作戦」の時のクルスク戦車戦である。初の量産型パンテルD型戦車は、シタデレ(城塞)作戦の投入のために、急遽、部隊編成され実戦投入されたため、問題も多かった。特に、防御力、攻撃力を向上させようとして、計画よりも10トン近く重量が増加し、転輪や起動輪、変速機などトランスミッション、サスペンションに過剰な負荷が加わり、故障が頻発した。エンジン加熱によって燃料漏れの場合に火災も発生した。つまり、V号戦車Panzer V パンテル"Panther"は、信頼性の低さ、稼働率の低さから、1943年夏のクルスク戦に実戦投入された第51戦車大隊、第52戦車大隊に配属されたものの、活躍が制限されてしまった。
また、ヒトラーは、ソ連赤軍の強大さに怯えている実戦経験者を避けて、未熟練の、しかし士気の高い新兵を先鋭V号戦車Panzer V パンテル"Panther"に配属した。実戦経験の無い場合、十分な訓練期間、習熟期間が必要だったが、攻撃開始に間に合わせる都合上、時間的余裕もなかった。こうして、1943年夏のクルスク戦では、新鋭パンテル戦車は十分な活躍はできないまま、終わってしまった。
70口径7.5センチ戦車砲(7,5 cm KwK 42 L/70:携行砲弾数79発)を装備した新型V号戦車(Panzer V)D型が初めて実戦に投入されたのは、1943年7月、東部戦線のクルクス突出部を挟撃するシタデレ作戦の時だった。しかし、クルスク攻防戦では、パンテル戦車は過剰重量のためにトランスミッション系統の故障に苦しめられ、稼働率が低くなった。
また、ヒトラーの命令で、ソ連赤軍の反抗に苦しめられたドイツ軍兵士は、臆病になっているとみなされ、新型パンテル戦車は、実戦経験のない新兵の戦車部隊に配備された。そのため、シタデレ作戦に参加したパンテル部隊は、士気は高かったものの、実戦経験がなく、戦車運用の熟練度が低く、パンテル戦車の新機軸も十分に活用することができなかった。結局、V号戦車パンター(Panzer V Panther)は、クルスク攻防戦では十分な活躍はできないまま敗退した。
1943年7月、東部戦線のクルクス突出部を挟撃するシタデレ作戦に70口径7.5センチ砲を装備した新型V号戦車パンター(Panzer V "Panther":Sd.Kfz.171)が初めて実戦使用された。しかし、過剰重量のためにトランスミッション系統の故障に苦しめられ、稼働率が低くなった。
また、ヒトラーの命令で、ソ連赤軍の反抗に苦しめられたドイツ軍兵士は、臆病になっているとみなされ、新型V号戦車パンテル(Panzer V "Panther")は、実戦経験のない戦車兵に配備された。そのため、シタデレ作戦に参加したV号戦車パンテル(Panzer V "Panther")の部隊は、士気は高かったが、戦車運用の熟練度が低く、パンテル戦車の新機軸も十分に活用することができなかった。結局、クルスク戦では十分な活躍はできなかった。
1943年初頭、マンシュタイン将軍は、ソ連東部戦線のハリコフ防衛線で戦局悪化を食い止め、春のうちに反撃に移ることを提言した。これがシタデレ(城塞)作戦(Unternehmen Zitadelle )の期限であるが、攻撃時期は、新鋭V号戦車パンター(Panzer V "Panther":Sd.Kfz.171)の整備が終わる夏まで遅れてしまった。ソ連軍の諜報網は、マンシュタインの反撃計画を探知しており、ドイツ軍のクルスク突出部での反撃に備え、防衛陣地の構築を急いでいた。ドイツ側もソ連軍のクルスク陣地構築を始めたことを知り、攻撃計画を再検討する動きもあった。しかし、ヒトラーは東部戦線の挽回を命じており、新鋭戦車がそろった1943年7月4日にシタデレ(城塞)作戦(Unternehmen Zitadelle )を決行することが決まった。
写真(右)1944年8月-9月,ソ連、東部戦線南部、クレーンのある施設で整備中のV号戦車パンテル(Panzer V "Panther" Sd.Kfz.171):戦車整備によって稼働率が向上するために、ドイツ軍は戦車の整備、修理、回収にも配慮していた。
Inventory: Bild 101 I - Propagandakompanien der Wehrmacht - Heer und Luftwaffe
Signature: Bild 101I-244-2323-27A
Archive title: Ostfront - Süd, Instandsetzung eines Panzer V (Panther)
PK 695
Dating: 1944 August - September
Photographer: Waidelich 撮影。 Origin: Bundesarchiv 写真はウィキメディア・コモンズ (Wikimedia Commons) ドイツ連邦アーカイブBundesarchiv登録・引用(他引用不許可)。
ドイツ陸軍は、故障した戦車を回収するために18t ハーフトラックSd Kfz 9を使用した戦車回収車として使用していた。しかし、重量が45トンのV号戦車パンター(Panzer V "Panther":Sd.Kfz.171)、50トン以上のティーゲルの回収には、18トンハーフトラックを3輌連結して重牽引しなければならなかった。そこで、この不便を解消するために、1台の戦車回収車で事足りるようにV号戦車パンテル(Panzer V "Panther") の車体を活用したベルゲパンテル(Bergepanther)が開発された。ベルゲパンテル(Bergepanther)は、パンテル戦車の砲塔を撤去して、木製の蓋をし、車体にクレーンを搭載した戦車回収車である。
写真(右)1944年8月-9月,ソ連、東部戦線南部、ルーマニア、V号戦車パンターA型 Panzer V "Panther" Sd.Kfz.171:搭載したマイバッハMaybach HL230液冷ガソリンエンジンは信頼性の高いエンジンだったが、パンター戦車が設計当初より過重量となったために、実践投入されたときに、トランスミッション伝達系統に故障が頻発した。Inventory: Bild 101 I - Propaganda-kompanien der Wehrmacht - Heer und Luftwaffe
Signature: Bild 101I-244-2321-34
Archive title: Ostfront-Süd.- Rückzug von Rumänien nach Ungarn, Panzer V "Panther" Ausf. A.; PK 695
Dating: 1944 August - September
Photographer: Waidelich 撮影。 写真は,ドイツ連邦アーカイブBundesarchiv登録・引用(他引用不許可)。
写真(右)1944年7月-9月,北フランス、対空偽装、迷彩塗装を施し、バズーカ砲対策のシュルツェンを車体側面したV号戦車パンター(Panzer V "Panther") :「シュルツェン」(Schürzen)とは、第二次世界大戦のドイツ軍戦車の砲塔や側面に追加された、対戦車弾、バズーカ砲、対戦車ライフルの対策として装備された増加装甲板。ここで信管を作動させ、爆発させれば、成形弾・ホローチャージの効果を減殺できる。戦車ほほか、突撃砲に装備された。 Inventory: Bild 101 I - Propaganda-kompanien der Wehrmacht - Heer und Luftwaffe
Signature: Bild 101I-301-1959-05
Archive title: Nordfrankreich.- Panzer V "Panther" (Turmnummer 432) in Ortschaft, auf eine Straße abbiegend, Ende Juli - Anfang September 1944; PK 698
Dating: 1944 Sommer
Photographer: Genzler
Origin: Bundesarchiv
写真は,ドイツ連邦アーカイブBundesarchiv File: Bundesarchiv Bild 101I-301-1959-05, Nordfrankreich, Panzer V (Panther).jpg引用。
写真(右)1944年10月24日、北イタリア、アドリア海近くのラヴェンナ南方20キロ、サヴィオ川を渡河するイギリス軍第93対戦車連隊のアキリーズ駆逐自走戦車(17ポンド対戦車砲装備):この架橋は、チャーチルChurchill ARK 架橋工作戦車が架けたもので、右奥には、主砲の70口径75ミリ砲を取り外されたドイツ陸軍パンテル戦車が川に残骸を晒している。
Catalogue number: NA 19727,
Part of WAR OFFICE SECOND WORLD WAR OFFICIAL COLLECTION,
Subject period: Second World War, Alternative Names: object category: Black and white, Creator:No. 5 Army Film & Photographic Unit
Palmer (Sgt), Object description: An Achilles 17pdr tank destroyer of 93rd Anti-Tank Regiment crossing the River Savio on a Churchill ARK which was driven into the river, 24 October 1944. 写真はイギリス帝国戦争博物館 Imperial War Museum登録・IWM (NA 19727)引用。
1944年6月、ノルマンディー侵攻でV号戦車パンター(Panzer V "Panther":Sd.Kfz.171)と対峙したアメリカ陸軍M4シャーマン戦車は、その75mm戦車砲ではパンターの前面装甲を貫通できなかった。そこで、アメリカ軍はイギリス軍の長砲身76.2mm砲を装備したシャーマン・ファイアフライとM10駆逐戦車を投入した。しかし、戦車対戦車の戦いに絞って優劣を決めるのは誤りで、アメリカ軍もイギリス軍も強力な戦闘爆撃機による対地上攻撃によって多数のドイツ軍戦車を撃破している。
Panther Ausf. A - Wheatcroft Collection, England
Panther Ausf. A - Befehlspanzer Munster Germany (running condition)
Panther Ausf. A - (n° 224) Auto + Technik Museum, Sinsheim, Germany
Panther Ausf. A - (n° 243) Auto + Technik Museum, Sinsheim, Germany
Panther Ausf. A - (n° 413) Private Collection, Germany
Panther Ausf. A - (n° 256) Saumur Tank Museum France
Panther Ausf. A - (n° 211) Saumur Tank Museum France (稼働:running condition)
Panther Ausf. A - Omaha Overlord Museum, Colleville-sur-Mer, France
Panther Ausf. A - 501/503e RCC Mourmelon-le-Grand France
Panther Ausf. A - (n° 201) Royal Jordanian Tank Museum, Jordan
Panther Ausf. A - Australian Armour and Artillery Museum, Cairns, Queensland.
Panther Ausf. A - National Armor and Cavalry Museum, Fort Benning, GA,USA
Panther Ausf. A - U.S. Army Ordnance Museum, Fort Lee, VA, USA
Panther Ausf. A - The Collings Foundation, Stow, MA, USA (稼働:running condition)
Panther Ausf. A - Canadian War Museum (CWM) in Ottawa Canada
Panther Ausf. A or D Panzermuseum, Thun, Switzerland
Panther Ausf. D - Breda Netherlands
Panther Ausf. G - Bovington Tank Museum England (British Built)
Panther Ausf. G - Wehrtechnische Dienststelle, Trier, Germany (British Built)
Panther Ausf. G - Privately owned now confiscated by police, Germany (British Built)
Panther Ausf. G - National War and Resistance Museum, Overloon Netherlands
Panther Ausf. G - Houffalize Belgium
Panther Ausf. G - Grandmenil Belgium ? engine, gearbox and transmission are present
Panther Ausf. G - Celles Belgium
Panther Ausf. G - (n° 332) Saumur Tank Museum France
Panther Ausf. G - Kubinka Tank Museum Russia (稼働:running condition)
Panther Ausf. G - U.S. Army Ordnance Museum, Fort Lee, VA, USA
Panther Ausf. G - 2x National Armor and Cavalry Museum, Fort Benning, GA, USA
Source - Pierre-Oliver Buan - Surviving Panzers website
写真(右)1944年7月,フランスに駐留するドイツ陸軍V号駆逐戦車 ヤークトパンテル Jagdpanther (Sd.Kfz. 173):テーゲルIIと同じ71口径8.8センチ砲を装備し、ドイツ軍最強の駆逐戦車となった。しかし、ソ連のSU自走砲と比較すると、重量が重く、車高も高いために、駆逐戦車としての秘匿性は劣っていた。なにより生産は1944年1月〜1945年4月で合計415輌と少なく、戦力としては不十分だった。
Inventory: Bild 101 I - Propaganda-kompanien der Wehrmacht - Heer und Luftwaffe
Signature: Bild 101I-721-0396-09
Archive title: Frankreich.- Jagdpanther (Panzerjäger "Panther") bei Fahrt in freiem Gelände; PK KBZ OB West
Dating: Juni 1944
Photographer: Wagner
Origin: Bundesarchiv 写真はドイツ連邦アーカイブBundesarchiv登録・引用(他引用不許可)。
V号パンター戦車の搭載した70口径7.5センチ砲よりも貫通力がある71口径8.8センチ対戦車砲(8.8 cm PaK 43 )が開発され、それを搭載したIV号対戦車自走砲ナースホルン(Panzerjäger "Nashorn":Sd.Kfz.164;犀)が生産された。しかし、ナースホルンの防御力は弱かったため、重装甲を施した対戦車自走砲、すなわと駆逐戦車が提案された。これが、V号パンター戦車の車体を流用したヤークトパンター駆逐戦車である。
写真(右)1944年7月,フランスに駐留するドイツ陸軍V号駆逐戦車 ヤークトパンター Jagdpanther (Sd.Kfz. 173):車体測面には対戦車バズーカ対策の防楯を装着している。戦闘室後方には大きな乗員出入口が見える。車体後部に搭載したガソリンエンジンは、マイバッハHL230 P30、4ストロークV型12気筒液冷で、700馬力 (515 kW)の高出力だった。 Inventory: Bild 101 I - Propaganda-kompanien der Wehrmacht - Heer und Luftwaffe
Signature: Bild 101I-721-0397-18
Archive title: Frankreich, nach Invasion.- Jagdpanther, Panzerjäger "Panther" (8,8cm), (Sd.Kfz. 173) im Gelände; KBZ OB West
Dating: Juni 1944
Photographer: Wagner
Origin: Bundesarchiv 写真は,ドイツ連邦アーカイブBundesarchiv登録・Bild 101I-721-0397-18引用(他引用不許可)。
写真(右)1944年秋頃(?),西側連合軍に撃破されたドイツ陸軍V号駆逐戦車ヤークトパンター Jagdpanther (Sd.Kfz. 173):手前に71口径8.8センチ砲弾が放置され、車体前面に偽装用の枝が立てかけられている。車体正面のボールマウントには機銃が未装着。キャタピラカバーは、左側が外れ右側も曲がっている。 Catalogue number STT 3583A,
Part of SCHOOL OF TANK TECHNOLOGY COLLECTION,
Subject period: Second World War,
Alternative Namesobject category: Black and white, Object description: Jagdpanther 写真は、イギリス帝国戦争博物館 Imperial War Museum登録・引用・ IWM (STT 3583A)
ヤークトパンター駆逐戦車の生産台数は1944年7月15両、8月14両、9月21両、10月8両、11月20両、12月44両、1945年1月30両であり、空襲や熟練工の不足のために量産ははかどらなかった。ヤークトパンター駆逐戦車は、ティーゲルII重戦車と同じ71口径8.8センチ対戦車砲(8.8cm PaK 43/L71)を搭載して攻撃が大きく、傾斜装甲を使って防御とのバランスが取れた最良の駆逐戦車として高く評価されているといわれるが、1945年4月の生産終了までに合計415両が完成したに過ぎず、戦局を好転させることには寄与していない。
写真(右)1944年秋頃(?),西側連合軍に撃破されたドイツ陸軍V号駆逐戦車 ヤークトパンテル Jagdpanther (Sd.Kfz. 173)の後方:8.8センチ砲を搭載する大型の戦闘室。車体右側面後方に弾痕が4か所あいている。また、車体後方にも弾痕が2カ所あり、外装のタンクが破壊されている。 Catalogue number STT 7467,
Part of SCHOOL OF TANK TECHNOLOGY COLLECTION,
Subject period: Second World War,
Alternative Namesobject category: Black and white, Object description: Jagdpanther ,
写真はイギリス帝国戦争博物館 Imperial War Museum登録・引用・ IWM (STT 7467)
写真(右)1944年秋頃(?),西側連合軍に鹵獲されたドイツ陸軍V号駆逐戦車ヤークトパンター Jagdpanther (Sd.Kfz. 173)の上面:長砲身8.8センチ砲を搭載する大型の戦闘室の上面には、ハッチ2カ所が開いているがハッチを占めたままでも周囲を観測できるプリズム式の観測器も確認できる。車体後方は、エンジンの換気・冷却を行うために、ファンが搭載されている。 Catalogue number STT 7468,
Part of SCHOOL OF TANK TECHNOLOGY COLLECTION,
Subject period: Second World War,
Alternative Namesobject category: Black and white, Object description: Jagdpanther ,
写真はイギリス帝国戦争博物館 Imperial War Museum登録・引用・ IWM (STT 7468)
写真(右)イギリス南部、ドーセット州、ボービントン戦車博物館に保管・展示されているドイツ軍のV号ヤークトパンター駆逐戦車 Jagdpanther (Sd. Kfz. 173):パンター戦車の砲塔を取り除いて、巨大な戦闘室を設け、そこにティーゲルII重戦車と同じ71口径8.8センチ戦車砲を装備した駆逐戦車。戦車砲の射角は左右各10度、俯角は7度、仰角は15度まで運用可能。Jagdpanther in the Bovington Tank Museum 解説
Bovington Tank Museum 241 88m panzerjager jagdpanther,sdkfz 173
日付 2010年7月7日, 14:25
原典 Bovington Tank Museum 241 88m panzerjager jagdpanther,sdkfz 173
作者 DAVID HOLT from London, England
写真はWikimedia Commons File:Flickr - davehighbury - Bovington Tank Museum 241 88m panzerjager jagdpanther,sdkfz 173.jpg引用。
初期のV号戦車パンテル(Panzer V "Panther")D型が採用したマイバッハV12液冷ガソリンエンジンは650馬力、その後700馬力に引き上げられた。しかし、エンジンの信頼性が低かったために、エンジンガバナーを導入し、エンジンの回転数を減少させる改造を施した。その結果、エンジン出力は700馬力から600馬力へ低下した。
写真(右)2017年、イギリス南部、ドーセット州、ボービントン戦車博物館に保管・展示されているドイツ軍のV号ヤークトパンター駆逐戦車 Jagdpanther (Sd. Kfz. 173)車体後上面:車体中央部は、避弾経始に優れた戦闘室に8.8センチ砲を搭載し、車体後部に発動機を搭載、エンジンはパンター戦車と同一で、エンジン冷却換気用ベンチレーター(ventilator)が2基備わっている。車体前部には変速機、操縦装置が配置されている。車体中央の戦闘室には、ナースホルン対戦車自走砲やティーゲルII重戦車と同じ71口径8.8センチ戦車砲を搭載している。。 Jagdpanther in the Bovington Tank Museum 解説
English: Bovington Tank Museum: Jagdpanther
Date 14 March 2017
Source Own work
Author Morio
写真はWikimedia Commons File:Jagdpanther rear-left 2017 Bovington.jpg引用。
写真(右)2020年、イギリス南部、ドーセット州、ボービントン戦車博物館に保管・展示されているドイツ陸軍V号ヤークトパンター駆逐戦車 Jagdpanther (Sd. Kfz. 173)車体後上面:パンター戦車の砲塔を取り除いて、巨大な戦闘室を設け、そこにティーゲルII重戦車と同じ71口径8.8センチ戦車砲を装備した駆逐戦車。隣は、1944年に登場した85ミリ砲装備のソ連赤軍T-34-85中戦車で、T-34-76の火力強化型である。
English: Jagdpanther at Bovington tank museum. One of the handful made post war
Date October 2020
Source photo by user:geni
Author Geni
Permission
(Reusing this file) CC-BY-SA 4.0 写真はWikimedia Commons File:Jagdpanther rear-left 2017 Bovington.jpg引用。
写真(右)2013年、ロシア、モスクワ郊外、クビンカ戦車博物館に保管・展示されているドイツ軍のV号ヤークトパンタ−駆逐戦車Jagdpanther (SdKfz 173):大戦末期のドイツ軍ティーゲルII重戦車(71口径8.8センチ戦車砲装備)と同じ火砲を搭載している。曲面構造の避弾径始を考慮したものではないが、量産性を高めるために、直線を取り入れた傾斜装甲板を全面的に取り入れている。 Русский: Противотанковая самоходная установка «Ягдпантера» (SdKfz 173) в Центральном музее бронетанкового вооружения и техники в Кубинке. Дата 8 июня 2013, 12:01:22 Источник собственная работа
Автор Mike1979 Russia 写真はWikimedia Commons File:Jagdpanther IWM.jpg引用。
5.VI号重駆逐戦車ヤークトティーガー Jagdpanzer VI Jagdtiger(Sd.Kfz. 182)
写真(右)1944年7月,スプレーで迷彩塗装を施されているVI号重戦車ティーガーII(Panzer VI "Tiger II" Königstiger; Sd.Kfz. 182) :森の中で作業しているのは、連合軍航空機に発見、攻撃されるのを防ぐためである。ティーガーII「キングタイガー」重戦車Panzer VI "Tiger II" (Königstiger)の基本方針はティーガーIの防御力と攻撃力を向上させるものである。装甲は、パンテルと同様に傾斜が強くなり、車体にもその影響が窺われるが、重量は70トン近く、パンテルの45トン、ティガーIの60トンよりも遥かに重い。そこで、トランスミッションはティーガーを高性能化したものを装備した。 Archive title: Frankreich.- Panzersoldaten auf Panzer VI "Tiger II" (Königstiger) am Waldrand beim Besprühen mit Farbe (?); PK KBZ Ob. West
Dating: Juni 1944
Photographer: Wagner
Origin: Bundesarchiv 写真は,ドイツ連邦アーカイブBundesarchiv登録・Bild101I-721-0398-23A引用(他引用不許可)。
写真(右)1945年1月,ドイツ西部パーダーボルン近郊ハウステンベック、連合軍が鹵獲したドイツ陸軍VI号重戦車ティーガーIIとVI号重駆逐戦車ヤークトティーガー Jagdpanzer VI Jagdtiger (Sd.Kfz. 182):右手前からVI号重戦車ティーガーII(Panzer VI "Tiger II" Königstiger)(砲身が内部爆発して破損)、ヤークトティーゲル重駆逐戦車、VI号戦車ティーガーII、V号戦車パンテルの順に並んでいる。 Catalogue number:BU 8016
Part of WAR OFFICE SECOND WORLD WAR OFFICIAL COLLECTION
Subject period Second World War
Alternative Namesobject category: Black and white
CreatorSmales (Sergeant)
No 5 Army Film & Photographic Unit
Object description: Four German heavy tanks at the Panzer experimental establishment at Haustenbeck near Paderborn.
Label:Four German heavy tanks at the Henschel tank testing ground at Haustenbeck near Paderborn, Germany, June 1945.
写真は,イギリス帝国戦争博物館 Imperial War Museum登録・BU 8016引用。
ヤークト=ティーガー重駆逐戦車諸元:
全長10.654 m、車体長7.62 m、全幅3.625 m、全高2.945 m
重量75 t
速度:41.5 km/h(整地)、20 km/h(路外)、航続距離170 km(整地)、120 km(路外)
主砲:55口径128 mm Pak44 L/55(搭載砲弾数40発)
7.92mm MG34機関銃 1丁 装甲:戦闘室前面250 mm、 側面・後面80 mm、 上面40mm
車体前面上部150 mm、車体前面下部100 mm、側面80 mm、 底面25 mm
エンジン:マイバッハHL230P30V型12気筒液冷ガソリン700 hp/3,000 rpm (520 kW)
乗員6名
写真(右)1944年6月26日、イギリス軍第11装甲師団司令部のクロムウェルCromwell 巡航戦車、その後に続くのは2両のセントー巡航戦車。 THE BRITISH ARMY IN THE NORMANDY CAMPAIGN 1944, NEAR MALTON IN YORKSHIRE, 29 SEPTEMBER 1942、 Catalogue number: B 6011,
Part of MINISTRY OF INFORMATION SECOND WORLD WAR COLOUR TRANSPARENCY COLLECTION,
Production date: 1944-06-26、Subject period: Second World War
Alternative Names: object category: Colour, Creator: War Office official photographer,
Object description: A Cromwell command tank, named 'Taureg II', of 11th Armoured Division HQ leads a Centaur OP tank with dummy gun and two Shermans during Operation 'Epsom', 26 June 1944. 写真はイギリス帝国戦争博物館 Imperial War Museum登録・IWM (B 6011)引用。
写真(右)1944年8月12日、北イタリア、イギリス軍第6装甲師団第72駆逐戦車連隊のアメリカ製M10ウォルブリンWolverine(クズリ)3インチ駆逐自走砲戦車:大射程で火力支援を行うために、戦車の搭載する3インチ戦車砲の仰角を上げるために、M10駆逐自走砲を坂道に乗せて、仰角を大きくかかげている。 THE BRITISH ARMY IN ITALY 1944、Catalogue number: NA 17868,
Part of WAR OFFICE SECOND WORLD WAR OFFICIAL COLLECTION,
Subject period: Second World War, Alternative Names: object category: Black and white, Creator:No. 2 Army Film & Photographic Unit, Object description: An M10 tank destroyer of 72nd Anti-Tank Regiment, 6th Armoured Division, in action, 12 August 1944. The gun is firing in the indirect fire support role.
写真はイギリス帝国戦争博物館 Imperial War Museum登録・ IWM (NA 17868)引用。
写真(右)1944年10月12日、オランダ、イギリス軍王室砲兵隊第11装甲師団第75駆逐戦車5シャーウッド・フォレスト歩兵部隊と第93駆逐戦車連隊のアメリカ製 M10 アキリーズ駆逐自走砲戦車:アメリカ製 M10ウォルブリンWolverine3インチ駆逐自走砲の搭載していたアメリカ製3インチ高射砲をイギリス製76.2ミリ17ポンド対戦車砲に変換、改修した。
Catalogue number: NA 18091,
Part of WAR OFFICE SECOND WORLD WAR OFFICIAL COLLECTION,
Subject period: Second World War, Alternative Names: object category: Black and white, Creator:No. 5 Army Film & Photographic Unit Evans, J L (Capt), Object description: An Achilles tank destroyer of 75th Anti-Tank Regiment, 11th Armoured Division, Royal Artillery, Holland, 12 October 1944.
写真はイギリス帝国戦争博物館 Imperial War Museum登録・IWM (NA 18091)引用。
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