◆サヴォイア・マルケッティSM.82カングロ輸送機
写真(上)1941-1943年前半,イタリア、イタリア空軍サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82(Canguro:Kangaroo)三発輸送機とフィアット(Fiat) G.12三発輸送機 :SM.82輸送機は、大型輸送機あるいは爆撃機として使用されたが、この機体の胴体側面には二段に渡ってガラス窓が並んでいる輸送機型のようにみえる。主翼下面には、ファッシ3本を白丸に描いたファシスト・イタリア王国空軍の国籍記章が描かれている。
Italiano: SIAI S.82 transport-heavy bomber a Fezzan
Date before 1945
Source https://www.facebook.com/groups/53942547471/?fref=nf 写真はWikimedia Commons, Category:Savoia-Marchetti SM.82 File:SIAI S.82 transport-heavy bomber a Fezzan.png引用。
図(上)1940年11月,イタリア南部、ブリンディシ、イタリア空軍第149飛行隊第608飛行中隊所属のサボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82(Canguro:Kangaroo)三発輸送機(608-6)の側面図 :緑と茶色の縞模様迷彩塗装。 SM.82 Serie I "Marsupiale"
Unit: 608 Squadriglia, 149 Gruppo
Serial: 608-6 (MM60280)
Brindisi, November 1940. An early unarmed example.
Artist: unknown
Source: unknown 図は, WINGS PALETTE World War II/Transport Airliners/Savoia Marchetti SM.82 Canguru/Italy (fascists)引用。
写真(上)イタリア、ローマ北西50キロ、ブラッチャーノ湖畔、ヴィーニャ・ディ・ヴァッレ空軍歴史博物館(Museo storico dell'Aeronautica Militare di Vigna di Valle)バドーニ格納庫(Hangar Badoni)に展示保管されているサボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機 :Il SIAI Marchetti S.82 “Marsupiale” è stato uno dei velivoli più utilizzati dall'Aeronautica italiana. Realizzato in due versioni, bombardamento e trasporto, compì i primi voli tra la fine del 1939 ed i primi mesi del 1940 dimostrando subito le sue ottime caratteristiche. Le due versioni differivano principalmente tra loro per la presenza in quello da bombardamento di una gondola di puntamento (retrattile) posta sotto la prua del velivolo e dal diverso posizionamento dell'armamento. Nel corso della seconda guerra mondiale furono prodotti ben 875 esemplari di questo velivolo e alla data dell'Armistizio risultavano ancora in linea 250 esemplari. 写真はMinistero Della Difesa, Immagini della Difesa File:SIAI S.82 transport-heavy bomber a Fezzan.png引用。
◆2011年7月刊行の『写真・ポスターに見るナチス宣伝術―ワイマール共国からヒトラー第三帝国へ』青弓社(2000円)では、WW2も詳解しました。 ◆2011年9月2日・9日(金)午後9時からNHK-BS歴史館「側近がみた独裁者ヒトラー」でRudolf Hess ルドルフ・ヘス及びLeni Riefenstahl レニ・リーフェンシュタールを検討。再放送は9/4(日)12時、9/7(水)24時及び9/11(日)12時、9/13(水)24時。
イタリアは、1943年9月に連合国側に降伏し、10月、同盟国だったドイツに宣戦布告した。そして、イタリア空軍の古いファッシの国籍記章を廃止し、イタリア三色旗トルコローレを模した緑、白、赤の同心円を国籍マークとして採用した。
1.サヴォイア・マルケッティSM.82カングロ(Canguro)
写真(右)1938-1942年頃,イタリア、イタリア空軍サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82(Canguro:Kangaroo)三発輸送機 :1937年11月3日初飛行の民間長距離旅客機として開発されたが、当初は、外務大臣チアーノの専用機として使われた。その後、大戦中期、イタリア降伏の1943年まで、軍用輸送機として使用された。 avoia-Marchetti, SM.82, Canguro (Kangaroo)
Catalog #: 01_00087255
Manufacturer: Savoia-Marchetti
Designation: SM.82
Official Nickname: Canguro (Kangaroo)
Notes: Italy. 写真はÖsterreichische Nationalbibliothek,San Diego Air and Space Museum Archive Catalog #: 01_00087255引用。
サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM-82輸送機 は、前作SM-75旅客輸送機の後継機として、胴体を大型化して輸送力を増強した発展型だが、主翼、尾翼、降着装置などは前作SM.75輸送機を流用し、早期の実用化を図った。構造は。機首からコックピットまでは、金属骨格(モノコック)でそのほかは、布張りを多用した。第二次大戦の始まった直後の1939年10月30日に初飛行した。
図(上)1940年8月20日,イタリア南、サルジニア島南端、デチモマンヌ、イタリア空軍第38飛行隊第49飛行中隊所属のサボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82(Canguro:Kangaroo)三発爆撃機(Y) :緑と茶色の縞模様迷彩塗装。1940年8月20日にサルジニア島から発進して、長駆、スパイン南端のジブラルタル・イギリス軍基地を空襲した機体。 Unit: 49 Squadriglia, 38 Gruppo B.T., 32 Stormo B.T.
Serial: Y
Pilot - Capt.Rossaldi. Decimomannu, Sardinia, It was delivered to the unit on 12 August 1940. Note unusual codes 'Y'. On 20 August 1940 it took part in the raid against Gibraltar. In September 1940 it returned to Italy for repairing.
Artist: © Zdenek Machacek
Source: REVI No.74, REVI Publications, P.O. Box 143, Svojsikova 1588, 70800 Ostrava-Poruba, Czech Rebuplic. ISBN: 1211-0744 図は, WINGS PALETTE World War II/Transport Airliners/Savoia Marchetti SM.82 Canguru/Italy (fascists)引用。
1939年9月に勃発した第二次世界大戦の勃発後、イタリアがドイツ同盟国だったが、非参戦国だった。しかし、フランス降伏直前になった1940年6月に参戦した。そして、19408月20日には、イタリアのサルジニア島から発進したイタリア空軍第38飛行隊第49飛行中隊所属のサボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82(Canguro:Kangaroo)爆撃機が、長駆、スパイン南端のジブラルタル・イギリス軍基地を空襲した。
図(上)1940年10月,イタリア領東アフリカ、イタリア空軍第149飛行隊第608飛行中隊所属のサボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82(Canguro:Kangaroo)三発輸送機(608-2)の側面図 :カーキー色を基調とする斑迷彩塗装は、砂漠戦を考慮したものである。1940年10月にペルシャ湾、バーレーンの首都マナーマを空襲した機体。 Unit: 149 Gruppo T.
Serial: 608-2
This a/c took part in a raid against Manama, Bahrain in October 1940. It is indicated by White rhombus insignias on upper wing surfaces. Later it was transferred to 149 Hruppo T. and used as transport.
Artist: Zdenek Machacek
Source: REVI No.74, REVI Publications, P.O. Box 143, Svojsikova 1588, 70800 Ostrava-Poruba, Czech Rebuplic. ISBN: 1211-0744) 図は, WINGS PALETTE World War II/Transport Airliners/Savoia Marchetti SM.82 Canguru/Italy (fascists)引用。
1939年の第二次世界大戦勃発直前、ムッソリーニは、イタリアの戦争準備ができていなことを口実に、ドイツとポーランドとの局地戦争であれば、イタリアからドイツへの経済援助は可能であるが、英仏も含めた欧州大戦に発展した場合、英仏とイタリアとの戦争開始が懸念されるために、ドイツに対する軍事援助はできないことと返答した。実際、ファイスと党幹部もイタリア国民も多くは、第二次欧州大戦が勃発しても、イタリアは参戦しないことを望んでいたのである。
図(右)1940年10月,イタリア領東アフリカ、イタリア空軍第149飛行隊第608飛行中隊所属のサボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82(Canguro:Kangaroo)三発輸送機(608-2)上面図 :カーキー色を基調とする斑迷彩塗装は、砂漠戦を考慮したものである。1940年10月にペルシャ湾、バーレーンの首都マナーマを空襲した機体。 Unit: 149 Gruppo T.
Serial: 608-2
This a/c took part in a raid against Manama, Bahrain in October 1940. It is indicated by White rhombus insignias on upper wing surfaces. Later it was transferred to 149 Hruppo T. and used as transport.
Artist: Zdenek Machacek
Source: REVI No.74, REVI Publications, P.O. Box 143, Svojsikova 1588, 70800 Ostrava-Poruba, Czech Rebuplic. ISBN: 1211-0744) 図は, WINGS PALETTE World War II/Transport Airliners/Savoia Marchetti SM.82 Canguru/Italy (fascists)引用。
イタリアのファシスト独裁政権の首相ベニート・ムッソリーニは、1939年9月に勃発した第二次世界大戦に1940年6月8日に参戦し、フランスを攻撃した。イタリアは、1940年5月のドイツによるフランス侵攻で、フランスが降伏する直前の1940年6月8日にイタリアは参戦し、フランスに勝利した戦勝国として、フランスの占領の利益を確保しようとした。
1940年6月8日、第二次大戦が勃発し、フランスがドイツに降伏する直前、ベニート・ムッソリーニは、娘婿で外務大臣チアーノ伯爵と一緒に、ミュンヘンに到着、アドルフ・ヒトラーと戦争の行く末について話し合った。西側連合国との戦争が始まっても、参戦していなかったイタリアの立場は、狡猾な外交と評価された一方で、戦争のできないファシストとして評判を下げてしまったと考えた。
写真(右)1940年6月以降、1943年7月以前,イタリア、イタリア空軍サヴォイア・マルケッティ(Savoia Marchetti)SM 82三発輸送機からの空挺降下訓練 :落下傘パラシュートを使った低空降下だが、整備されたフィールドへの効果なので訓練であろう。SM.82の胴体中央の爆弾倉(貨物室)都議らが開いているが、ここから、パラシュートで貨物を透過する訓練も実施しているのであろう。垂直尾翼には、1940年6月にイタリアが第二次大戦に参戦して以降採用された白色十字の国籍マークが記入されている。出典解説には次のようにSM.75とあるが、胴体側方の貨物室の灯り取りの2段ガラス窓があるSM.82である。写真開設には Italian paratroopers jumping from a plane, the Savoia-Marchetti SM 75 Marsupiale.Uploaded on January 22, 2021 写真はSmugMug+Flickr, Beadmanhere 引用。
写真(右)1943年7月-1944年,北アフリカ、イタリアから運搬してきたドラム缶の燃料をイタリア空軍サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82(Canguro:Kangaroo)三発輸送機(604-4)から運び出す現地地上勤務員 :垂直尾翼に白十字のファシスト・イタリアの国籍マークが描かれている。
Italiano: SM.82 Marsupiale MM.60279 (I serie, 50 esemplari, dicembre 1939 - dicembre 1940) della 604a squadriglia (145° gruppo T)
Date before 1945 Author Unknown author
写真はWikimedia Commons, Category:Savoia-Marchetti SM.82 File:SM.82 Marsupiale.jpg引用。
1938年、ドイツは、チェコスロバキアのズテーテン割譲を要求し、英仏は戦争回避のために、ミュンヘン協定を結んで、チェコの犠牲の上に戦争を避けることができた。しかし、軍事力を増強し、周辺地域に勢力圏を拡張していたドイツは、英仏との対立を強め、依然として戦争の勃発のリスクが高かった。当時のイタリアの弱点は、大スト政権による国内統一によ拘わらず、軍事力が脆弱なことで、ドイツに比して空軍力は5分の1、工業生産力は12分の1の水準で、海軍力だけがドイツの2倍の水準で上回っていた。
イタリアは世界大戦の準備ができておらず、参戦するには軍備を増強する3年から5年の基幹の平和が必要だった。そこで、1939年5月22日のドイツとの軍事同盟、いわゆる鋼鉄条約を結んだ。これによって、ドイツの軍事力を背景に防衛力を育成し平和をしばらく続けようと企図したのである。
写真(右)1941-1943年頃,イタリア、イタリア空軍サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82(Canguro:Kangaroo)三発輸送機とフィアット(Fiat) G.12三発輸送機 (奥3機目):サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82輸送機は、前作SM.75輸送機(固定脚)の発展型で、SM.75の主翼、尾翼を流用し、胴体部のみ拡張し搭載量を増した。 Description
Description
Italiano: Aereo Savoia Marchetti SM.82
Date before 1960
Author Unknown author 写真はWikimedia Commons, Category:Savoia-Marchetti SM.82 File:Savoia Marchetti SM.82 Marsupiale affiancato da Fiat G.12.jpg引用。
サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM-82(Canguro:Kangaroo)三発輸送機は、1938年10月30日初飛行の民間長距離旅客機で、爆弾4トンを搭載できる爆撃機としても生産された。総生産機数は875機。同じような仕様の輸送機フィアット(Fiat) G.12は、1940年10月15日初飛行の民間輸送機で、1940年6月に第二次世界大戦に参戦し、戦時体制にあったイタリア空軍で乗客24名の輸送機として採用された。総生産機数30機のみ。
写真(上)1941-1943年前半,イタリア、イタリア空軍サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82(Canguro:Kangaroo)三発輸送機とフィアット(Fiat) G.12三発輸送機 :SM.82輸送機は、大型輸送機あるいは爆撃機として使用されたが、この機体の胴体側面には二段に渡ってガラス窓が並んでいるので、輸送機型である。主翼上面には、ファッシ3本を白丸に描いたファシスト・イタリア王国空軍の国籍記章が描かれている。
Italiano: Aereo Savoia Marchetti SM.82 Date before 1960
Author Unknown author. 写真はWikimedia Commons, Category:Savoia-Marchetti SM.82 File:Savoia Marchetti SM.82 Marsupiale affiancato da Fiat G.12.jpg引用。
イタリア三色旗 フランスの三色旗を起源とし、緑は国土と自由、白は雪と平等、赤は情熱と博愛の表象である。18世紀のナポレオンのイタリア遠征に際し、イタリア統一旗として使用させたと言われている。当時、小国に分裂していたイタリアだったが、その後、国家統一運動のシンボルとしてイタリア三色旗 が取り入れられ、1861年に国旗に制定された。
サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM-82爆撃機 カングロ(Canguro:Kangaroo)三発爆撃機の爆弾搭載仕様
800 kg (1,760 lb)爆弾4発
500 kg (1,100 lb)爆弾8発
250 kg (550 lb)爆弾8発
50 kg (110 lb) あるいは100 kg (220 lb)27発
100 kgクラスター爆弾 (56発の子爆弾収容)25発
オーストリア帝国の支配の下にあったユーゴスラビアのセルビア人は、支配者と見られたドイツ系を憎悪しおり、セルビア人政治家や高級軍人は、1941年3月27日にクーデターによって摂政パヴルを始めとするぢ親ドイツ政権を倒して、国王ペータル2世を担ぎ出して、親スラブ政権を樹立した。 国だったユーゴスラビアでクーデターが起こり、親ドイツを放逐して、親ソビエト派が実権を握った。新政権はドイツとの武力衝突を望んではいなかったが、ヒトラーは、ドイツを裏切ったユーゴスラビアの激怒し、直ちに1941年4月6日、ユーゴスラビアにドイツ軍を侵攻させ、ユーゴの首都ベオグラード (Beograd )を空襲することを命じた。
サヴォイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ輸送機 の諸元
発動機:アルファ・ロメオ(Alfa Romeo)128 RC21 空冷星型9気筒 950馬力3基
全備重量: 9,300 kg 全幅:
29.68m 全長
22.95m 全高:
6.00m 主翼面積:
118.60m2
空虚重量: 輸送機型 10,550 kg (23,259 lb) 、爆撃機型 11,200 kg (24,692 lb)
最大離昇重量: 輸送機型 18,020 kg (39,727 lb)、爆撃機型 18,410 kg (40,587 lb)
最高速力: 347-370Km/h(4,000m) 航続距離: 2,100 km-3,000km 実用上昇限度 6,000 m
乗客:40名
写真(右)1941-1943年頃,イタリア、イタリア空軍サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82(Canguro:Kangaroo)三発輸送機とフィアット(Fiat) G.12三発輸送機 (奥3機目):SM.82輸送機は、1937年11月3日初飛行の民間長距離旅客機、フィアット(Fiat) G.12は、1940年10月15日初飛行の民間輸送機だが、1940年6月に第二次世界大戦に参戦し、戦時体制にあったイタリア空軍で乗客24名の輸送機として採用された。 Description
Italiano: Savoia Marchetti SM.82 Marsupiale affiancato da Fiat G.12
Date before 1945
Source www.facebook.com/ alieuominiit- 385021521652120 /?fref=photo
Author Unknown author
. 写真はWikimedia Commons, Category:Savoia-Marchetti SM.82 File:Savoia Marchetti SM.82 Marsupiale affiancato da Fiat G.12.jpg引用。
ドイツは、ムッソリーニの仲介で、1938年、ミュンヘン協定によって、英仏からズテーテン角上の合意を取り付けた。イタリアのムッソリーニは、1938年のミュンヘン会談で英仏とドイツの調停役を果たしたのである。しかし、その後も、ドイツ総統ヒトラーは、世界新秩序確率を目指し、ポーランドに対するダンチヒ回廊の領土要求や民族同一人の保護の要求を武力を背景に行った。これは平和ではなく、戦争覚悟の武力威嚇の外交であり、第二次欧州大戦の再来が危惧された。
イタリアのムッソリーニが、1938年のミュンヘン会談で英仏とドイツの調停役を果たしたにも拘わらず、それを反故とするヒトラーのポーランドへの強硬な要求は、ムッソリーニを生からせた。ムッソリーニは、1939年8月9日、娘婿の外務大臣チャーノに「戦争を局地的なものに限定することはもはや不可能であり、全面戦争がはじまれば、あらゆるものにとって壊滅的なである」と語り、8月11日、チャーノをドイツ外務大臣リンベントロップ、ついでヒトラーの下に派遣し、ポーランド侵攻に反対であることを伝えさせた。
写真(右)1941-1943年前半,イタリアあるいは北アフリカ、イタリア空軍サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機とフィアット(Fiat) G.12三発輸送機 :イタリア空軍は1940年6月に第二次世界大戦に参戦し、ギリシャ、北アフリカが主な戦場だったが、イギリス空襲、ソ連侵攻にも参加している。機首には、1本のファッシをあしらった部隊マークが、主翼下面には、ファッシ3本を白丸に描いたファシスト・イタリア王国空軍の国籍記章が描かれている。
Description
Italiano: Savoia-Marchetti SM.82
Date before 1950
Source www.facebook.com /Regia.Aeronautica .1923.46/photos
Author Unknown author. 写真はWikimedia Commons, Category:Savoia-Marchetti SM.82 File:Savoia-Marchetti SM.82 02.jpg引用。
しかし、ムッソリーニとチャーノを待っていたのは、1939年8月23日の独ソ不可侵条約の調印だった。ドイツは、ソ連との不可侵条約によって、ポーランドを片付ければ東西に二正面作戦を心配することなく、戦争を進めることができるようになった。
写真(右)1941-1943年前半,イタリアあるいは北アフリカ、飛行中の迷彩塗装を施したイタリア空軍サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機(604-10) :胴体側面に2段に乗客用のガラス窓が並んでいる輸送機型。機首には、1本のファッシをあしらった部隊マークが、主翼上面には、ファッシ3本を白丸に描いたファシスト・イタリア王国空軍の国籍記章が、垂直尾翼には白の十字のファシスト・イタリア王国空軍の国籍記章が描かれている。 Descrizione
SM S.82 Marsupiale in volo con livrea mimetica
Fonte
www.airwar.ru/enc/bww2/sm82.html
Data
ante 1945
Autore
Sconosciuto
Licenza d'uso
(riusare il file)
vedi sotto. 写真はWikimedia Commons, Category:Savoia-Marchetti SM.82 File:SM S.82 in volo con livrea.jpg引用。
1939年大戦勃発4か月前の1939年5月22日の鋼鉄条約は、民主主義国の英仏・米だけでなく、共産主義国のソ連をも牽制するファシスト全体主義国家の安全保障の意味があった。しかし、1939年8月23日の独ソ不可侵条約によって、ソ連ではなく、次の敵として、英仏との戦争が大きく懸念されるようになった。イギリスは1939年8月25日、予定通り、ポーランドとの軍事防衛協定を締結し、ヒトラーはこの日、ムッソリーニにポーランド侵攻を決意したことを伝えてきた。
図(右)1942年10月以降,イタリア、ドイツ空軍が第110輸送航空団(TG110)で使用したイタリア製サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82(Canguro:Kangaroo)三発輸送機(IZ-BX) :連合国に降伏したイタリア軍から鹵獲した機体をダークグリーンの単色迷彩塗装を施し使用した。 According this source: TG1, October 1942. Note: several differences of painting scheme.
Artist: unknown
Source: unknown 図はWikimedia Commons, WINGS PALETTE 引用。
SM.82輸送機は、前作SM.75マルスピアーレ民間輸送を原型として開発された爆撃機および軍用輸送機である。SM.75と同じ機体構造で、SM.82はそれより一回り大型である。同様の機体構造・部品を引き継いでいるので、早急に開発が進み、SM.82のプロトタイプ(試作機)は1939年に初飛行している。しかし、機体大型化・重量増加のために発動機の出力不足で低速となってしまった。しかし、貨物室が大型になったため、L3軽戦車や分解したフィアットCR.42戦闘機などの重い荷物を運搬することができ、輸送力は強化されている。ただし、大重量荷物には、床面補強板の装着など特別な改装が必要だった。貨物の代わりに完全武装の兵士40名を搭載することもできた。
図(上)1943年7月以降,イタリア、ドイツ軍が鹵獲して使用したドイツ空軍第110輸送航空団(TG110)サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82(Canguro:Kangaroo)三発輸送機(IZ-BX) :連合国に降伏したイタリア軍から鹵獲した機体をダークグリーンの単色迷彩塗装を施し使用した。 Unit: TG110 (Transportgruppe 110)
Serial: 1Z+BX
No additional information
Artist: unknown
Source: Luftwaffe Experten Message Board) 図はWikimedia Commons, WINGS PALETTE 引用。
SM.82輸送機のイタリア空軍への納入は1940年に始待ったものの、生産速度は遅く、1940年には100機、1941年にはさらに100機が納入されただけで、供給は需要を満たせなかった。しかし、実用性が高いと判断されたため、生産増加が図られ、1942年までに生産数は2倍の年間200機に増加し、1944年には300機弱が大量生産された。ただし、1943年9月にピエトロ・バドリオ元帥率いるイタリア政府が連合国に降伏すると、ドイツはイタリアの大半を占領し支配下に置いたため、SM.82の生産は、イタリア北部の飛行機工場を管理したドイツの下で行われたものである。
写真(右)1943年7月-1944年,イタリア、イタリアから鹵獲した機体を使用しているドイツ空軍所属のサボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機 :胴体側面に白でドイツの国籍マーク鉄十字が描かれている。右奥には、ユンカースJu-52輸送機3mが待機している。メッサーシュミットMe-323ギガント六発輸送機の巨大な垂直尾翼を、右すぐ後方と左奥遠方に少なくとも2機分が写っている。
Italiano: Aereo Savoia Marchetti SM.82 con livrea tedesca
Date before 1960 写真はWikimedia Commons, Category:Savoia-Marchetti SM.82 File:R.A. - Savoia-Marchetti SM.82 livrea tedesca.jpg引用。
サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM-82(Canguro:Kangaroo)の貨物室は爆弾層に改造することができた。爆撃手席は、機首下面に設けたガラス風防のある爆撃照準器を操作する。SM.82は長距離爆撃機としても使用することができたが、爆弾搭載量はピアッジオP.108四発爆撃機と同等で、航続距離も遜色ない。
写真(右)1943年7月-1944年,イタリア、イタリアから鹵獲した機体を使用しているドイツ空軍所属のサボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機 :胴体下面の貨物室扉からドイツ陸軍キューベルワーゲン(Kubelwagen)四輪車を積み下ろししている。右主翼下面に白の鉄十字というドイツ空軍の国籍記章が描かれている。
Italiano: Aereo Savoia Marchetti SM.82 con Kubelwagen
Date before 1960 Author Unknown author 写真はWikimedia Commons, Category:Savoia-Marchetti SM.82 File:R.A. - Savoia-Marchetti SM.82 with Kubelwagen.jpg引用。
サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM-82(Canguro:Kangaroo)三発輸送機の搭載量(ペイロード)7トンで、燃料のガソリン2200リットル、巡航速力250 km/h (160 mph, 130 kn) で 2,100 km (1,300 mi, 1,100 nmi)の航続距離があった。これは、太平洋方面では、長距離とは言えないが、地中海・欧州方面では十分な航続力である。貨物室には、航空機用空冷エンジンなら6基、分解した複葉戦闘機CR42、四輪乗用車などの大型貨物を積み込むことができた。これは、胴体中央にある貨物室に収納されたが、のの積み出し口は、胴体中央底面に設けられた観音開きの大型扉を用いた。胴体底面の大型貨物扉は、カンガルーという命名に相応しい。人員輸送の場合は、定員40名である。
写真(右)1943年7月以降,イタリア(?)、連合国側のイタリア王国空軍所属のサボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機の胴体左後方の扉 :1943年10月、連合国に降伏し同盟国だったドイツに宣戦布告したイタリア王国は、連合国側について戦った。連合国側のイタリア人将兵が、輸送機の胴体扉から小型貨物を人力で運び出している。扉の後方には、7.7mmブレダ(Breda-SAFAT)旋回機関銃1丁が装備されている。
Italiano: Savoia Marchetti SM.82 Marsupiale dell'Italian Co-belligerent Air Force
Date 1943 Author Unknown author 写真はWikimedia Commons, Category:Savoia-Marchetti SM.82 File:R.A. - Savoia-Marchetti SM.82 with Kubelwagen.jpg引用。
サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM-82(Canguro:Kangaroo)三発輸送機には、胴体左側に人員用の出入り口扉があり、そこから小型貨物を人力で運び出すことができる。大型貨物は、SM.82輸送機の胴体下面にもうけられた貨物室の大型扉から積み下ろしをすることができた。
VIDEO Savoia-Marchetti SM-82 "Canguru" - 1940
Italian Aircraft Production - 1940
Propellor, engine and airframe manufacture.
VIDEO SM-82の空挺降下部隊 - 1943年6月以降
2.サヴォイア・マルケッティSM.82公式マニュアル/カタログ
写真(右)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発爆撃機/輸送機の公式マニュアルのカバー :
サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro)三発爆撃機/輸送機マニュアルの掲載。
Savoia Marchetti S.M. 82
a cura di Natale LAPEDOTA e Saverio RADOGNA
selezione tratta dal Manuale per il montaggio 写真は, MINISTERO DFLL' AERONAUTICA dell' AEROPLANO SAVOIA-MARCHETTI Tipo S M.82 TRIMOTORE DA BOMBARDAMENTO E DA TRANSPORTO TRUPPA E MATERIAU VII Serie引用。
サヴォイア・マルケッティ社では、イタリア空軍による新鋭大型輸送機の開発要求に対して、既存のサヴォイア=マルケッティSM.75の発展型の大型三発輸送機を計画した。これが、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82輸送機で、第二次世界大戦勃発前年の1938年10月30日に初飛行させた。
機体構造は、従来のサヴォイア=マルケッティSM.75同様、木金合成構造で、発動機を収めるエンジンナセル、降着装置は大型化しているが、主翼の形状と寸法とは同じである。また、胴体は延長され、全高は高くなり、胴体容積は増加し、客室キャビン・貨物室は容積が大幅に拡大された。 サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82輸送機の主翼配置は、サヴォイア=マルケッティSM.75では低翼式だったが、SM.82では中翼式に変更となった。また、胴体大型化に伴い、尾翼も大型化された。
写真(右)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM-82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機(斜め前方) :サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro)三発爆撃機/輸送機マニュアルの掲載。
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1940年6月、第二次世界大戦にドイツ同盟国として参戦したイタリアだったが、1943年9月に連合国側と休戦、無条件降伏した。しかし、1943年10月には、ドイツを裏切って連合国側に立って再び参戦したが、ファシズムを否定、ファッシの国籍記章を廃止している。その代わり、胴体後方左右側面、主翼左右上下面にイタリア三色旗 トルコローレを模して、中心から緑、白、赤の三色同心円を国籍マークとして採用した。
イタリア三色旗 フランスの三色旗を起源とし、緑は国土と自由、白は雪と平等、赤は情熱と博愛の表象である。18世紀のナポレオンのイタリア遠征に際し、イタリア統一旗として使用させたと言われている。当時、小国に分裂していたイタリアだったが、その後、国家統一運動のシンボルとしてイタリア三色旗 が取り入れられ、1861年に国旗に制定された。
写真(右)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機(側面) :サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro)三発爆撃機/輸送機マニュアルの掲載。
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サヴォイア・マルケッティ開発した飛行機の初飛行は、SM.81爆撃機1934年2月8日、SM.73輸送機1934年7月4日初飛行、SM.75輸送機1937年11月、SM.79爆撃機1934年9月28日、SM.82輸送機1938年10月30日、SM.83輸送機1937年11月19日と、機体形式名称と初飛行の期日が順番に揃っているわけではない。このような前後する命名方式は、原型と発展型、設計者の引継ぎなどの開発経緯だけでなく、刷新した新規の商品(輸出品)イメージ戦略の都合であろうか。
図(右)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM-82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機の側面図と正面図 :サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro)三発爆撃機/輸送機マニュアルの掲載。
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サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82の発動機は、アルファ・ロメオ128 RC18空冷星形エンジン860hp3基であり、高速ではないが、貨物搭載量・ペイロードは最大7トンに達した。搭載燃料は2,200リットル、航空機エンジン6基、フィアットCR.42複葉戦闘機を分解して運搬可能だった。
図(右)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM-82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機の上面図 :サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro)三発爆撃機/輸送機マニュアルの掲載。
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サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82の胴体中央部下面には、大型貨物積載用の貨物扉があり、小型自動車の搭載も可能だった。また、この貨物扉は、爆弾倉扉を兼ねるもので、貨物室を爆弾倉として利用すれば、長距離爆撃機としても使用可能だった。 爆撃仕様では、貨物室を爆弾倉とするために、爆弾ラック(懸架)を設置し、爆撃手席として機首下面ガラス窓を設けて、そこに爆撃照準器を装備した。
図(右)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機の胴体金属溶接骨組み構造図 :サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro)三発爆撃機/輸送機マニュアルの掲載。
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イタリア空軍の航空機命名方式は、統一性が欠如しているようにも見えるが、日本軍の航空機名称ほど複雑ではない。日本軍は、飛行機や兵器の命名方式に元号、皇紀を使用し、さらに陸軍と海軍でエンジン命名方式も部品規格も異なるが、ほとんど同一の発動機といってよい。しかし、規格が異なっているために、部品の汎用性がないく、整備や補給に障害となった。つまり、煩雑な命名方式は、量産性や規格統一が軽視されていることの表れであり、工業力の弱さというより経営能力の低さを示していると思われる。
図(右)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機の機首金属溶接骨組み構造図 :1939年10月30日に初飛行。サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro)三発爆撃機/輸送機マニュアルの掲載。
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1939年にサボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機は、航続距離1万キロの連続飛行を平均速度239.67 km/h、飛行時間56.5時間で成功させ、世界の長距離周回飛行の記録を樹立した。そして、イタリアの東アフリカ植民地、北アフリカ植民地などへ飛び、イタリア航空技術の優秀性を喧伝するキャンペーンに参加した。
図(右)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM-82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機の機首・胴体金属溶接骨組み構造側面図 :サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro)三発爆撃機/輸送機マニュアルの掲載。
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サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM-82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機の胴体は木金混合構造で、溶接鋼管フレームワークには、22フレームあり、機体前方に金属外板のモノコック構造、機体後方は、木製合板と羽布(ファブリック)が使用されている。主翼は、完全な木製構造で、3分割構造で、各々に42の骨格リブが設けられている。主翼後縁のフラップ(flap)は一枚の木製で、リブは軽くてしなやかなポプラ材でできている。外皮は羽布で覆われた合板で、耐水性を維持するために、塗装されている。主翼後縁の補助翼エルロン (aileron)は、プラス13度、マイナス28度にまで開放される。また、イギリスのハンドレページ(HandleyPage)式スラットが主翼前縁に設けられている。機体の尾部は、従来のスプルース構造と木製合板の外板でできているが、垂直尾翼後縁の方向舵ラダー (rudder)と水平尾翼後縁の昇降舵エレベーター (elevator)は、金属フレームワークに羽布(ファブリック)で覆われた構造だった。
図(上)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機の胴体・主翼の側面構造図 :左右主翼のエンジンナセルから、2本支柱の引込み式降着装置が出ている。サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro)三発爆撃機/輸送機マニュアルの掲載。
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図(上)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機の四角い胴体・主翼の正面構造図 :左右主翼のエンジンナセルから、2本支柱の引込み式降着装置が出ている。サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro)三発爆撃機/輸送機マニュアルの掲載。
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図(上)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機の主翼エンジンナセルに引込まれる降着装置のゴム主輪の構造図 (図4):左図が降着装置が降ろされている状態、右図がエンジンナセルに降着装置が引き込まれた状態。サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機マニュアルの掲載。
サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82公式カタログの掲載。
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selezione tratta dal Catalogo Nomenclatore
写真は, MINISTERO DFLL'AERONAUTICA Catalogo Romeoclatore per Aeroplano S M. 82 da trasporto truppa e Bombardamento per N. 3 Motori Alfa 128 R. C. 18 della 1 alla VIII Serie引用。
図(右)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機の主翼エンジンナセルに引込み式降着装置と主輪の構造図 :2本支柱でゴム主輪支える引込み式降着の部品と構造が示されている。2本の支柱には着陸時の衝撃を和らげる緩衝装置が組み込まれている。 サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82公式カタログの掲載。
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selezione tratta dal Catalogo Nomenclatore
写真は, MINISTERO DFLL'AERONAUTICA Catalogo Romeoclatore per Aeroplano S M. 82 da trasporto truppa e Bombardamento per N. 3 Motori Alfa 128 R. C. 18 della 1 alla VIII Serie引用。
図(上)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機の固定式尾輪の降着装置の部品・構造図 (図4):左図が降着装置が降ろされている状態、右図がエンジンナセルに降着装置が引き込まれた状態。サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro)三発爆撃機/輸送機マニュアルの掲載。
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図(上)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機の2本支柱の引込み式降着装置の部品・構造図 :左右主翼のエンジンナセルから、2本支柱の引込み式降着装置が出ている。サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro)三発爆撃機/輸送機マニュアルの掲載。
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図(右)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機の主翼の構造図 :左右の主翼は一体構造である。左右主翼にはエンジン部分の切り欠きが、中央には胴体取付け部の切り欠きが開けられている。サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro)三発爆撃機/輸送機マニュアルの掲載。
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図(右)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機の主翼の構造図 :胴体と左右主翼エンジンの切欠きが開いている。 サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82公式カタログの掲載。
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図(右)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機の左主翼後縁の補助翼の構造図 :左右主翼エンジン後方のフェアリングの流線形のバルジがついている。 サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro)輸送機マニュアルの掲載。
サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82公式カタログの掲載。
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図(上)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機の尾翼の構造図 :左が垂直尾翼、右が水平尾翼。サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82公式カタログの掲載。
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図(右)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機のコックピットのガラス風防取付け構造図 :側方のガラス風防は、開閉可能な窓カラスである。サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82公式カタログの掲載。
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写真(上)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機のコックピットの左の正操縦士と右の副操縦士の操縦席と計器盤 :コックピットから左右の補助翼に運動が伝わる。サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82三発爆撃機/輸送機マニュアルの掲載。
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図(右)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)輸送機のコックピットの操縦席計器盤 :サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82三発輸送機マニュアルの掲載。
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サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)
三発輸送機にうは、正副操縦士が座る並列式副操縦装置が備わっている。そこで、左右の操縦士の計器は原則として同じである。
図(右)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機のコックピットの複式操縦装置の操縦桿の構造図 :左右の正副操縦士用に2組の操縦桿が用意されている。これを切り替えてどちらか一方で動翼を操作sる。 サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82公式カタログの掲載。
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図(右)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機のコックピットの複式操縦装置の操縦ペダルの構造図 :左右の正副操縦士用に2組の操縦ペダルが用意されている。これを切り替えてどちらか一方で動翼を操作する。 サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82公式カタログの掲載。
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図(右)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)爆撃機のコックピット左右の正副操縦席による降着装置の制御構造図 :引込み式降着装置の開閉を操作する。サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82公式カタログの掲載。
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図(右)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)爆撃機のコックピット左右の正副操縦席による燃料タンクからの燃料給油パイプ路調整装置の構造図 :どの燃料タンクを使用するかを、コックを開閉して決定する。
サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82公式カタログの掲載。
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図(右)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)爆撃機の主翼中央部に設置された燃料タンク : サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro)三発爆撃機/輸送機マニュアルの掲載。
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飛行機の燃料は消費されるにつれ迅速に大きく減少し、燃料タンクの重量も大きく変化する。しかし、SM.82の燃料タンクは、主翼の中央部の重心近くに設けられているために、燃料消費に伴う飛行機の重心移動は、ほとんどないために、トリム・タブの調整なども不要で、操縦士は安心して操縦に専念でき、安定的な飛行を継続することが可能になる。
図(右)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)爆撃機のコックピット左右の正副操縦席正面の計器盤への3基のエンジンからの計器表示の配線構造図 :エンジンの回転数などの情報が計器盤に支持される。適正にエンジンを駆動することで、航続距離を延ばすことができる。
サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82公式カタログの掲載。
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サヴォイア・マルケッティ(Savoia Marchetti)SM 82のように、イタリアには三発機が第二次大戦時まで現役で活躍し、戦後も民間航空に就役している。それツ関して、イタリアには高出力エンジンないので三発機を開発したというのは、誤解であろう。イタリアには、フィアットG.18のような高性能な双発輸送機もあった。また、なにより1920年代から1930年代にかけて、世界ではフォッカー F.VIIb3mトライモーターが大活躍し、ドイツのユンカースG.24 、G.31、Ju52/3mタンテ のような三発輸送機も多数就役していた。こうした三発輸送機の伝統と歴史を見ると、イタリアの三発輸送機もそれを引き継いでいるのであって、決してエンジン制約のためではないことが理解できる。
図(右)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)爆撃機の機種中央部に設置されたエンジン潤滑油タンク : サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro)三発爆撃機/輸送機マニュアルの掲載。
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selezione tratta dal Manuale per il montaggio 写真は, MINISTERO DFLL' AERONAUTICA dell' AEROPLANO SAVOIA-MARCHETTI Tipo S M.82 TRIMOTORE DA BOMBARDAMENTO E DA TRANSPORTO TRUPPA E MATERIAU VII Serie引用。
プロペラ機レシプロエンジンの潤滑油(Engine Oil)は,鉱油をもとにしたものだが、大出力のエンジンでは潤滑油にも熱負荷が大きくかかるために、潤滑油が発火するリスクもあった。そこで、潤滑油を冷却する潤滑油冷却装置が設けられるようになった。 潤滑油(Engine Oil)の機能は次のようなものである。
1)エンジンのピストンなど可動部品の潤滑効果
2)摩擦熱の軽減による冷却効果
3)シリンダー(気筒)の冷却効果
潤滑油の温度と圧力を適正に保つものは、エンジン自体の調整と並んで、機関士の重要な仕事である。
第二次大戦末期、ジェットエンジンが実用化され、第二次大戦後にジェットエンジンが普及すると、従来のレシプロエンジンの鉱油性潤滑油では熱負荷に耐えられなくなったた。そこで、ジェットエンジン用に新たに合成油が開発された。
図(右)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)輸送機/爆撃機の左右主翼エンジンからの集合排気管の配置構造図 :エンジン排気による汚れや視界不良を防ぐために、排気は排気管を通って後方に排出される。
サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82公式カタログの掲載。
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写真は, MINISTERO DFLL'AERONAUTICA Catalogo Romeoclatore per Aeroplano S M. 82 da trasporto truppa e Bombardamento per N. 3 Motori Alfa 128 R. C. 18 della 1 alla VIII Serie引用。
図(右)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)輸送機/爆撃機の機首エンジンからの集合排気管の配置構造図 :エンジン排気による汚れや視界不良を防ぐために、排気は排気管を通って後方に排出される。
サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82公式カタログの掲載。
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selezione tratta dal Catalogo Nomenclatore
写真は, MINISTERO DFLL'AERONAUTICA Catalogo Romeoclatore per Aeroplano S M. 82 da trasporto truppa e Bombardamento per N. 3 Motori Alfa 128 R. C. 18 della 1 alla VIII Serie引用。
図(上)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機の操縦桿および操縦桿と操縦索で繋がる主翼補助翼の構造図 :コックピットから左右の補助翼に運動が伝わる。サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro)三発爆撃機/輸送機マニュアルの掲載。
Savoia Marchetti S.M. 82
a cura di Natale LAPEDOTA e Saverio RADOGNA
selezione tratta dal Manuale per il montaggio 写真は, MINISTERO DFLL' AERONAUTICA dell' AEROPLANO SAVOIA-MARCHETTI Tipo S M.82 TRIMOTORE DA BOMBARDAMENTO E DA TRANSPORTO TRUPPA E MATERIAU VII Serie引用。
図(上)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機の水平尾翼の構造図および操縦桿と水平尾翼の昇降舵に操縦索で繋がる操縦構造図 :コックピットから左右の補助翼に運動が伝わる。サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro)三発爆撃機/輸送機マニュアルの掲載。
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selezione tratta dal Manuale per il montaggio 写真は, MINISTERO DFLL' AERONAUTICA dell' AEROPLANO SAVOIA-MARCHETTI Tipo S M.82 TRIMOTORE DA BOMBARDAMENTO E DA TRANSPORTO TRUPPA E MATERIAU VII Serie引用。
図(上)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機の操縦用ペダルおよび操縦桿と垂直尾翼の昇降舵に操縦索で繋がる操縦構造図 :コックピットから左右の補助翼に運動が伝わる。サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro)三発爆撃機/輸送機マニュアルの掲載。
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selezione tratta dal Manuale per il montaggio 写真は, MINISTERO DFLL' AERONAUTICA dell' AEROPLANO SAVOIA-MARCHETTI Tipo S M.82 TRIMOTORE DA BOMBARDAMENTO E DA TRANSPORTO TRUPPA E MATERIAU VII Serie引用。
図(右)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機の胴体の床板構造図 :サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro)三発爆撃機/輸送機マニュアルの掲載。
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selezione tratta dal Manuale per il montaggio 写真は, MINISTERO DFLL' AERONAUTICA dell' AEROPLANO SAVOIA-MARCHETTI Tipo S M.82 TRIMOTORE DA BOMBARDAMENTO E DA TRANSPORTO TRUPPA E MATERIAU VII Serie引用。
サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)は、自動車・単発機など重量貨物の輸送用が可能なように、床板は十分な強度を保つように堅牢に設計されている。他方、SM.82の主翼中央部の補強床板がないのは、その下面に貨物積み降ろし用の大型扉があるためである。
図(右)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機の胴体中央部・貨物室床面の構造図 :貨物室とその搭載物資を支える強度を保つ一方で、機体の重量軽減のために穴があけられている。サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82公式カタログの掲載。
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selezione tratta dal Catalogo Nomenclatore
写真は, MINISTERO DFLL'AERONAUTICA Catalogo Romeoclatore per Aeroplano S M. 82 da trasporto truppa e Bombardamento per N. 3 Motori Alfa 128 R. C. 18 della 1 alla VIII Serie引用。
図(右)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機の胴体貨物室の床板の構造図 :サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro)三発爆撃機/輸送機マニュアルの掲載。
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selezione tratta dal Manuale per il montaggio 写真は, MINISTERO DFLL' AERONAUTICA dell' AEROPLANO SAVOIA-MARCHETTI Tipo S M.82 TRIMOTORE DA BOMBARDAMENTO E DA TRANSPORTO TRUPPA E MATERIAU VII Serie引用。
図(右)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機/爆撃機の貨物室と胴体下面の構造図 :貨物室とその搭載物資を支えるための桁が組まれて、強度を維持している。サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82公式カタログの掲載。
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写真は, MINISTERO DFLL'AERONAUTICA Catalogo Romeoclatore per Aeroplano S M. 82 da trasporto truppa e Bombardamento per N. 3 Motori Alfa 128 R. C. 18 della 1 alla VIII Serie引用。
サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM-82カングロの貨物室前部は、床板を取り換えることで、爆弾倉に変更したり、大型貨物用扉を設けることができる。つまり、前もって、床板は、変更できるように設計されていた。そして、胴体後部・貨物室後方は、搭載物資を支えるための桁が組まれて、強度を維持している。
図(右)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機/爆撃機の胴体後方下面の構造図 :貨物室とその搭載物資を支えるための桁が組まれて、強度を維持している。サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro)三発爆撃機/輸送機マニュアルの掲載。
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図(右)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機/爆撃機の胴体中央部・貨物室の左側に設けられた人員搭乗口とその階段(ラダー)の構造図 :サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro)三発爆撃機/輸送機マニュアルの掲載。
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図(上)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)輸送機の胴体貨物室後部右側面のシャッター式扉の部品・構造図 : サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro)三発爆撃機/輸送機マニュアルの掲載。
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サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)輸送機の胴体貨物室後部の右側面にはシャッター式扉があるが、このような扉は、飛行中に開閉しても空気抵抗の増加は、内開きの扉よりも小さく、開口部の大きさも調整が可能である。したがって、落下傘パラシュートによる空中補給や空挺部隊・降下猟兵の作戦に使用する際は便利であった。他方、シャッター式扉では、閉鎖状態でも期待の強度維持には役に立たなかったため、開口部を大きくできないという欠点があった。
図(右)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機/爆撃機の胴体中央部・貨物室内部左右側に設けられた簡易ベンチ座席と天井の2か所の空気取り入れ口の構造図 :サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro)三発爆撃機/輸送機マニュアルの掲載。
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サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM-82カングロ輸送機の貨物室とその搭載物資を搬入する扉は、一般の旅客機より大きいが、胴体に大きな開口部を設けると、強度を維持するために補強する必要が生まれる。
図(上)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機/爆撃機の胴体前方・コックピット前下面に設けられた爆撃手席と爆撃手席内部の構造図 :サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro)三発爆撃機/輸送機マニュアルの掲載。
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サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロは輸送機ではあるが、爆撃機仕様に変更することも可能だった。ただし、三発機で機首にもエンジンが装備されているために、機首先端に爆撃手席を設けることはできない。そこで、コックピットの前下方に爆撃手席がある。そこに、爆撃照準器も装備されている。
図(右)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機/爆撃機の胴体中央の開閉式爆弾倉扉の構造図 :コックピットの前下方から梯子で爆撃手席に降りる。そこから、爆弾倉の扉を開閉することができる。
サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro)三発爆撃機/輸送機マニュアルの掲載。
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写真(右)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)爆撃機の胴体中央下面の爆弾倉内部の大型爆弾搭載用懸架(ラック) :胴体下面の爆弾倉に爆弾懸架(ラック)は、250キロ爆弾、500キロ爆弾、800キロ爆弾を吊り下げることができる。そして、爆弾を1個ずつあるいはいくつかまとめて投下できる。 サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro)三発爆撃機/輸送機マニュアルの掲載。
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写真・図(上)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)爆撃機の胴体中央下面の爆弾倉内部の大型爆弾搭載用懸架(ラック)と爆弾吊上げ滑車の構造図 :胴体下面の爆弾倉に爆弾懸架(ラック)は、250キロ爆弾、500キロ爆弾、800キロ爆弾を吊り下げることができる。そして、爆弾を1個ずつあるいはいくつかまとめて投下できる。 サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro)三発爆撃機/輸送機マニュアルの掲載。
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selezione tratta dal Manuale per il montaggio 写真は, MINISTERO DFLL' AERONAUTICA dell' AEROPLANO SAVOIA-MARCHETTI Tipo S M.82 TRIMOTORE DA BOMBARDAMENTO E DA TRANSPORTO TRUPPA E MATERIAU VII Serie引用。
写真(右)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)爆撃機の爆撃手席に取り付けられた爆弾投下制御盤 :胴体下面の爆弾倉に爆弾懸架(ラック)があり、そこに懸架した爆弾を1個ずつあるいはいくつかまとめて投下できる。 サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro)三発爆撃機/輸送機マニュアルの掲載。
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SM.82爆撃機の爆弾投下制御盤には、投下用レバー14本が並んでおり、右端1番から左端14番までの番号が付いている。この爆弾投下制御盤の構造・外観は、後年の新鋭機SM.84快速爆撃機でも同じである。
図(右)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機/爆撃機のコックピット操縦席の操縦桿と連動する下面ゴンドラ式爆撃手席の爆弾投下進路指示装置の連結構造図 :輸送機として使用するときは、爆撃手用の装備は必要ないが、爆撃機兼用なのであらかじめ操縦士と爆撃手の連結装置が配備されていたようだ。このような構造は、輸送機としても爆撃機としても使用できて便利ではあるが、構造を複雑化させコスト増加、生産性の低下にも繋がってくる。
サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82公式カタログの掲載。
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写真は, MINISTERO DFLL'AERONAUTICA Catalogo Romeoclatore per Aeroplano S M. 82 da trasporto truppa e Bombardamento per N. 3 Motori Alfa 128 R. C. 18 della 1 alla VIII Serie引用。
サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機/爆撃機には、コックピット操縦席とコクピット下方の胴体下面ゴンドラの爆撃手席の連結装置が配備され、爆弾投下の正確な進路を爆撃手から操縦士に知らせるようになっていた。このような操縦士と爆撃手の連携機構は、輸送機としても爆撃機としても使用できて重宝ではあるが、構造を複雑化させコスト増加、量産性の低下に繋がるのであって、それもSM.82生産がわずかだった理由の一つであろう。
図(右)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)爆撃機のコックピット左側正操縦席下方に設けられた爆撃手席と連携操縦装置の構造図 :サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82公式カタログの掲載。
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サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発コックピットの左の正操縦士には、爆弾投下に適切な進路を飛行できるように、コックピット下方のゴンドラに張り出した爆撃手席から操縦士に指示をおくる仕組みがある。操縦ペダルにその動きが伝わり、飛行機の左右進路を投下目標に正確に誘導する。ただし、飛行高度はここでは微調整しないようだ。
図(右)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)輸送機の胴体中央の開閉式貨物積み降ろし用ハッチの構造図 :胴体下面の爆弾倉は、補強床板を敷いて貨物室としても使用できた。その貨物室への大型貨物の積み下ろしには、胴体中部下面の大型貨物積み降ろし用ハッチから、貨物を巻き上げあるいは巻き下ろした。
サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro)三発爆撃機/輸送機マニュアルの掲載。
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サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機/爆撃機の胴体下面の爆弾倉は、補強床板を敷いて貨物室としても使用できた。その貨物室への大型貨物の積み下ろしには、胴体中部下面の大型貨物積み降ろし用ハッチから、貨物をウィンチで機外から貨物室に巻き上げ、積載した。
サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機/爆撃機の胴体貨物室の内部には2つのレベル(2階層)あった。貨物室上層階は、乗客用座席32席が並べられ、貨物室下層階は、ジュラルミン製の爆弾倉ドア(扉)2枚を備えていたが、これは爆撃機として使用するときだけに爆弾を運ぶためにも使用された。貨物室の床は木製で、9枚の取外し可能なパネルがあり、重い荷物を(爆弾倉のドアを通して)収容するのに役立ちました。コックピットには乗員4人が搭乗した。2人は正副操縦士(パイロット)で、正パイロット(左操縦席側)には装甲板付き操縦席である。さらに整備士、機関士(エンジニア/砲手)3名がいた。
図(右)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機/爆撃機のコックピットの胴体表面図 :側方のガラス風防は、開閉可能な窓ガラスである。サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82公式カタログの掲載。
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サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ輸送機の機体内部の機器は、無線送信機(AR8およびAR350)、消火器システム、発電機で構成されている。計器には、高度計、温度計、コンパス、時計、テレフケン(TelefunkenP63N)無線ゴニオメーターが含まれている。
図(右)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)輸送機/爆撃機の主翼エンジンナセルとその部品分解構造図:サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82公式カタログの掲載。
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サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機2は、主翼の左右と機首の先端にエンジンを搭載する。機首は先端部が細く絞り込まれ空気抵抗の減少と視界の向上を図っている。
図(右)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)輸送機/爆撃機の主翼エンジンナセルとエンジン取付け架およびの構造図 :三発機のSM.82は、主翼の左右と機首先端にエンジンを搭載する。サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro)三発爆撃機/輸送機マニュアルの掲載。
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SM.82のプロペラは、直径3.6 m(11 ft 9 in)のアルミニウムと鋼の3翅(ブレード)定速プロペラで、発動機は出力641 kW(860 hp)のアルファ・ロメオ(Alfa Romeo)28RC空冷星型エンジン3基が搭載されてる。このイタリア製エンジンは、実は、イギリスのブリストルペガサスを発展させたライセンス生産である。
写真(右)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)爆撃機の通信士席に取り付けられた通信装置・レシーバーの配線構造図 : サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82公式カタログの掲載。
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図(右)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機/爆撃機の胴体後上方の7.7 mm (.303 in)ブレダ(Breda)-SAFAT機関銃1丁搭載の手動回転銃塔と可動式機銃手席・踏み台の配置図 (82/248番):胴体の後方左右側面に7.7 mm (.303 in)ブレダ(Breda)-SAFAT機関銃1丁が装備されている。 サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82公式カタログの掲載。
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サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機は、爆撃機としての使用も考慮されていたために、防御用火力として、胴体後上方に7.7 mm (.303 in)ブレダ(Breda)-SAFAT機関銃1丁搭載の手動回転銃塔を設けている。この銃塔には、カウンターウェイトが装着されているが、これは銃身の重さと空気抵抗とのバランスをとるための仕組みで、手動回転式だったために人力操作を容易にする目的があった。しかし、カウンターウェイトは銃身のように見えるために、回転銃塔に機銃2丁を装備しているようにも見える。つまり、鉄器に対する威嚇効果も狙った仕組みだった。
図(上)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機/爆撃機の胴体後上方にある7.7 mm (.303 in)ブレダ(Breda)-SAFAT機関銃1丁搭載の回転銃塔(カウンターウェイト付き)の外観と内部構造図 :箱形弾倉に7.7ミリ弾薬が収納されている。銃塔の回転操作をする滑車ハンドルが設けられている。サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro)三発爆撃機/輸送機マニュアルの掲載。
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サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発爆撃機の胴体後上方の7.7 mmブレダ(Breda)-SAFAT機関銃1丁搭載の手動回転銃塔には、カウンターウェイトの鉄製錘がついている。このカウンターウェイトの目的は、
1)機銃銃身の重さと形状を模して、重量と空気抵抗を銃塔の前後でバランスをとることで、手動操作を容易にする、
2)カウンターウェイトを機銃の銃身に見せかけて威嚇効果を発揮する、 という2つがあった。巷のウェッブ解説に、「回転銃座に機銃2丁を装備」と誤りがあるのは、もっともな理由があるのである。
図(右)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)輸送機/爆撃機の胴体後上方の7.7 mm (.303 in)ブレダ(Breda)-SAFAT機関銃1丁搭載の手動回転銃座と可動式機銃手座席・踏み台の配置図 :胴体の後方左右側面に7.7 mm (.303 in)ブレダ(Breda)-SAFAT機関銃1丁が装備されている。サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82公式カタログの掲載。
Savoia Marchetti S.M. 82
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サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM-82カングロ(Canguro)輸送機/爆撃機の胴体後上方にある回転銃塔は、7.7 mm (.303 in)ブレダ(Breda)-SAFAT機関銃1丁搭載だが、反対側にも機関銃の銃身のような棒が突出している。これは。擬似機関銃として、敵戦闘機を威嚇するとともに、回転銃塔の重量・風圧のバランスをとり、操作しやすいようにするための措置と思われる。イタリア空軍では、同じような2本の突出棒付き回転銃座を、カプローニCa311偵察爆撃機、Ca313軽爆撃機、カント(CANT)Z.1007爆撃機でも採用している。
図(上)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)輸送機/爆撃機の胴体後下方にある7.7 mm (.303 in)ブレダ(Breda)-SAFAT機関銃1丁搭載の銃座の外観と内部構造図 :銃手は、膝をつく姿勢で機関銃を操作をするので、膝宛のクッションがついている。サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro)三発爆撃機/輸送機マニュアルの掲載。
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a cura di Natale LAPEDOTA e Saverio RADOGNA
selezione tratta dal Manuale per il montaggio 写真は, MINISTERO DFLL' AERONAUTICA dell' AEROPLANO SAVOIA-MARCHETTI Tipo S M.82 TRIMOTORE DA BOMBARDAMENTO E DA TRANSPORTO TRUPPA E MATERIAU VII Serie引用。
図(右)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)輸送機/爆撃機の胴体側方銃座と取り付けられた7.7 mm (.303 in)ブレダ(Breda)-SAFAT機関銃1丁の配置図 :胴体後方左右側面に7.7 mm (.303in)ブレダ(Breda)-SAFAT機関銃1丁が装備されている。箱形弾倉が装着されているが、弾薬を発射した後に空の薬莢が、弾倉に併設されているバケツ状の空薬莢収納ケースに排出される。排出された空薬莢は、訓練であればリサイクルされるが、実戦では重量軽減のために空中投棄される。 この他、胴体上方に回転銃塔があり、設けられている。サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro)三発爆撃機/輸送機マニュアルの掲載。
Savoia Marchetti S.M. 82
a cura di Natale LAPEDOTA e Saverio RADOGNA
selezione tratta dal Manuale per il montaggio 写真は, MINISTERO DFLL' AERONAUTICA dell' AEROPLANO SAVOIA-MARCHETTI Tipo S M.82 TRIMOTORE DA BOMBARDAMENTO E DA TRANSPORTO TRUPPA E MATERIAU VII Serie引用。
7.7 mm (.303 in)ブレダ(Breda)-SAFAT機関銃 の諸元
発射速度800–900発/分 重量12.5 kg 銃身長64 cm (25 in) 全長109 cm (43 in) 弾薬 7.7x56mmR 銃口初速730 m/秒
図(右)イタリア、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機の胴体側方銃座と取り付けられた7.7 mm (.303 in)ブレダ(Breda)-SAFAT機関銃1丁の配置図 :胴体の後方左右側面に7.7 mm (.303 in)ブレダ(Breda)-SAFAT機関銃1丁が装備されている。箱形弾倉が装着されているが、弾薬を発射した後に空の薬莢が、弾倉に併設されているバケツ状の空薬莢収納ケースに排出される。排出された空薬莢は、訓練であればリサイクルされるが、実戦では重量軽減のために空中投棄される。 サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.82カングロ(Canguro)三発爆撃機/輸送機マニュアルの掲載。
Savoia Marchetti S.M. 82
a cura di Natale LAPEDOTA e Saverio RADOGNA
selezione tratta dal Manuale per il montaggio 写真は, MINISTERO DFLL' AERONAUTICA dell' AEROPLANO SAVOIA-MARCHETTI Tipo S M.82 TRIMOTORE DA BOMBARDAMENTO E DA TRANSPORTO TRUPPA E MATERIAU VII Serie引用。
サヴォイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.84快速爆撃機の胴体後方左右には12.7mmスコッチ(Scotti)/イソッタ・フラスキーニ(Isotta Fraschini)機関銃1丁装備の側方旋回銃座が設けられている。原型SM.79bis爆撃機の胴体後方の側方銃座は、7.7mmブレダ(Breda)-SAFA旋回機関銃1丁だったから、口径の上で防御力は強化されている。
SM.84側方銃座では、この機銃には、小型の箱形弾倉から給弾ができるが、弾薬を射撃後には、空の薬莢が残り、弾倉に併設されている空薬莢収納庫に排出される。排出された空薬莢は、そのまま撃ち尽くした弾倉と一体化しているので、弾倉を交換すれば、弾丸を補充することができる。空薬莢を回収するのは、
1)機内に空薬莢が散乱して搭乗者や飛行操作の支障になる、
2)真鍮を含む希少金属をリサイクルする、
という2目的がある。
イタリアのブレダ(Breda)-SAFAT機関銃は、1930年代から大戦中に主にイタリア空軍機に搭載された航空機用機関銃である後継には7.7ミリと12.7ミリとがある。原型は、アメリカのブローニングM2重機関銃であるが、日本陸軍の12.7ミリホ103航空機関銃と同じく、実包は、ブローニングM1919重機関銃7.62x63mmは、7.7x56mmR(.303ブリティッシュ弾)にランクダウンされ、ブローニングM2重機関銃12.7x99mmは12.7x81mmSR(.50ブリティッシュ弾)にやはりランクダウンされ、軽量化されたものの、射程、弾道安定性、破壊力は原型に劣っている。
それまでのイタリアでは、機関銃はフィアットが受注していたが、これ以後、ブレダでもイタリア軍の機関銃が量産されるようになった。ただし、フィアット子会社のSAFAT(Società Anonima-Fabbricazione Armi Torino)が、ジョヴァンニ・アニェッリ(Giovanni Agnelli)によってブレダに売却されており、フィアットの技術や生産方式は、ブレダに引き継がれている。こうして、イタリアの機関銃は、フィアットではなく、ブレダ-SAFATが担うことになったのである。
3.現存するサヴォイア・マルケッティSM.82輸送機
写真(右)2007年,イタリア、ローマ北西50キロ、ブラッチャーノ湖畔、ヴィーニャ・ディ・ヴァッレ空軍歴史博物館(Museo storico dell'Aeronautica Militare di Vigna di Valle)バドーニ格納庫(Hangar Badoni)に展示保管されているサボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM-82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機(製造番号:MM61187 / 登録コード:ZR-89)・奥は、イタリア空軍の使用したノースアメリカン(North American)AT-6G テキサン(Texan)練習機(MM54097) :
English: Savoia Marchetti SM 82 at the Italian Air Force Museum, Vigna di Valle
Date 22 June 2007
Source Own work
Author Oren Rozen
写真はWikimedia Commons, Category:Savoia-Marchetti SM.82 File:Savoia Marchetti SM 82 Vigna di Valle.jpg引用。
写真(右)2017年,イタリア、ローマ北西50キロ、ブラッチャーノ湖畔、ヴィーニャ・ディ・ヴァッレ空軍歴史博物館(Museo storico dell'Aeronautica Militare di Vigna di Valle)バドーニ格納庫(Hangar Badoni)に展示保管されているサボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM-82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機(製造番号:MM61187 / 登録コード:ZR-89)・奥は、イタリア航空フィアット(Fiat)G.212CA三発輸送機(MM61804) :
Deutsch: Savoia-Marchetti SM.82 im Luftwaffenmuseum Vigna di Valle
Date 13 January 2017, 10:53:45
Source Own work
Author Smolik 写真はWikimedia Commons, Category:Savoia-Marchetti SM.82 File:Savoia-Marchetti S.M.82 Vigna di Valle DSCN0693 (2).jpg引用。
写真(右)2017年,イタリア、ローマ北西50キロ、ブラッチャーノ湖畔、ヴィーニャ・ディ・ヴァッレ空軍歴史博物館(Museo storico dell'Aeronautica Militare di Vigna di Valle)バドーニ格納庫(Hangar Badoni)に展示保管されているサボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM-82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機(製造番号:MM61187 / 登録コード:ZR-89) :
Deutsch: Savoia-Marchetti SM.82 im Luftwaffenmuseum Vigna di Valle
Date 13 January 2017, 10:58:35
Source Own work
Author Smolik 写真はWikimedia Commons, Category:Savoia-Marchetti SM.82 File:Savoia-Marchetti S.M.82 Vigna di Valle DSCN0725 (2).jpg引用。
写真(右)2009年,イタリア、ローマ北西50キロ、ブラッチャーノ湖畔、ヴィーニャ・ディ・ヴァッレ空軍歴史博物館(Museo storico dell'Aeronautica Militare di Vigna di Valle)バドーニ格納庫(Hangar Badoni)に展示保管されているサボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM-82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機(製造番号:MM61187 / 登録コード:ZR-89) :奥は、カント(CANT)Z.506アイローネ(Airone:アオザギ)三発水上偵察爆撃機、奥右はサボイア・マルケッティSM.79爆撃機、手前は、イタリア空軍がドイツ空軍から鹵獲して使用しフィーゼラーFi 156シュトルヒ連絡機。 Description
Italiano: Museo storico dell'Aeronautica Militare di Vigna di Valle: panoramica della collezione esposta nel Padiglione Badoni.
Date 26 April 2009, 11:31
Source Museo dell'Aeronautica
Author Roberto Ferrari from Campogalliano (Modena), Italy
写真はWikimedia Commons, Category:Savoia-Marchetti SM.82 File:Museo Aeronautica Militare Vigna di Valle (Padiglione Badoni).jpg引用。
写真(右)2011年,イタリア、ローマ北西50キロ、ブラッチャーノ湖畔、ヴィーニャ・ディ・ヴァッレ空軍歴史博物館(Museo storico dell'Aeronautica Militare di Vigna di Valle)バドーニ格納庫(Hangar Badoni)に展示保管されているサボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM-82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機(製造番号:MM61187 / 登録コード:ZR-89) :奥右は、カント(CANT)Z.506アイローネ(Airone:アオザギ)三発水上偵察爆撃機、奥右はサボイア・マルケッティSM.79爆撃機、手前は、イタリア空軍がドイツ空軍から鹵獲して使用しフィーゼラーFi 156シュトルヒ連絡機。 Description
Italiano: Bombardiere Savoia-Marchetti SM 82 del 1940, esposto al museo aeronautico di Vigna di Valle
English: Savoia-Marchetti SM 82 bomber of the Italian Air Force, on display at the Air Force museum of Vigna di Valle near Rome
Date 8 December 2011
Source Own work
Author Blackcat
写真はWikimedia Commons, Category:Savoia-Marchetti SM.82 File:Vigna di Valle 20110812 — Savoia-Marchetti S.M.82 vista dall'alto.jpg引用。
写真(右)2009年,イタリア、ローマ北西50キロ、ブラッチャーノ湖畔、ヴィーニャ・ディ・ヴァッレ空軍歴史博物館(Museo storico dell'Aeronautica Militare di Vigna di Valle)バドーニ格納庫(Hangar Badoni)に展示保管されているサボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM-82 PWカングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機(製造番号:MM61187 / 登録コード:ZR-89)
:奥右は、カント(CANT)Z.506アイローネ(Airone:アオザギ)三発水上偵察爆撃機、奥左はイタリア空軍の使用したアメリカP-51Dムスタング(Mustang)戦闘機、奥右は、イタリア航空フィアット(Fiat)G.212CA三発輸送機(MM61804)、手前はイタリア空軍がドイツ空軍から鹵獲して使用しフィーゼラーFi 156シュトルヒ連絡機。
Displayed in Hangar BADONI. This photo was taken from the balcony / entrance to Hangar SKEMA. Window lines clearly shows the aircrafts twin deck layout. The Maltese markings were a post WW2 arangement to avoid the aircraft being destroyed. msn 14
Also visible in this shot are the Storch, Mustang, G46 and Z506.
Date 20 October 2011, 11:08
Source Savoia-Marchetti SM82PW Canguru 'MM61187 / ZR-89'
Author
Alan Wilson 写真はWikimedia Commons, Category:Savoia-Marchetti SM.82 File:Savoia-Marchetti SM82PW Canguru MM61187 ZR-89 (6530099299).jpg引用。
写真(右)2017年,イタリア、ローマ北西50キロ、ブラッチャーノ湖畔、ヴィーニャ・ディ・ヴァッレ空軍歴史博物館(Museo storico dell'Aeronautica Militare di Vigna di Valle)バドーニ格納庫(Hangar Badoni)に展示保管されているサボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM-82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機(製造番号:MM61187 / 登録コード:ZR-89)の正面 :奥下は、イタリア空軍の使用したマッキ(Macchi)MC205Vベルトロ(Veltro)戦闘機(製造番号:MM954697-2)で主翼に20ミリ機関銃を搭載した後期型。
Italiano: Bombardiere Savoia-Marchetti SM 82 del 1940, esposto al museo aeronautico di Vigna di Valle. Vista frontale
English: Front view of Savoia-Marchetti SM 82 bomber of the Italian Air Force, on display at the Air Force museum of Vigna di Valle near Rome
Date 8 December 2011
Source Own work
Author Blackcat
写真はWikimedia Commons, Category:Savoia-Marchetti SM.82 File:Vigna di Valle 20110812 — Savoia-Marchetti S.M.82 vista frontale.jpg引用。
写真(右)2017年,イタリア、ローマ北西50キロ、ブラッチャーノ湖畔、ヴィーニャ・ディ・ヴァッレ空軍歴史博物館(Museo storico dell'Aeronautica Militare di Vigna di Valle)バドーニ格納庫(Hangar Badoni)に展示保管されているサボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM-82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機(製造番号:MM61187 / 登録コード:ZR-89) :奥は、イタリア航空フィアット(Fiat)G.212CA三発輸送機(MM61804)、手前はイタリア空軍の使用したアメリカP-51Dムスタング(Mustang)戦闘機。
Deutsch: Savoia-Marchetti SM.82 im Luftwaffenmuseum Vigna di Valle
Date 13 January 2017, 11:03:20
Source Own work
Author Smolik
写真はWikimedia Commons, Category:Savoia-Marchetti SM.82 File:Savoia-Marchetti S.M.82 Vigna di Valle DSCN0745 (2).jpg引用。
写真(右)2017年,イタリア、ローマ北西50キロ、ブラッチャーノ湖畔、ヴィーニャ・ディ・ヴァッレ空軍歴史博物館(Museo storico dell'Aeronautica Militare di Vigna di Valle)バドーニ格納庫(Hangar Badoni)に展示保管されているサボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM-82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機 :奥は、イタリア航空フィアット(Fiat)G.212CA三発輸送機(MM61804)、手前はイタリア空軍の使用したアメリカP-51Dムスタング(Mustang)戦闘機。
Aldo Bidini
Location Vigna di Valle - LIRB, Italy
Aircraft type Savoia-Marchetti SM-82PW Canguru
Operator Italy - Air Force
Registration MM61187
Type Photograph
Date 24 June 2009
写真はWikimedia Commons, Category:Savoia-Marchetti SM.82 File:Savoia-Marchetti SM-82PW Canguru, Italy - Air Force JP6604233.jpg引用。
写真(右)2006年,イタリア、ローマ北西50キロ、ブラッチャーノ湖畔、ヴィーニャ・ディ・ヴァッレ空軍歴史博物館(Museo storico dell'Aeronautica Militare di Vigna di Valle)バドーニ格納庫(Hangar Badoni)に展示保管されているサボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM-82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機(製造番号:MM61187 / 登録コード:ZR-89)・奥は、イタリア航空フィアット(Fiat)G.212CA三発輸送機(MM61804)、手前はイタリア空軍の装備したアメリカP-51Dムスタング(Mustang)戦闘機 :
English: A North American P-51D Mustang, a Savoia-Marchetti SM.82 Marsupiale and a Fiat G.212 (in the background) exhibited at the museum of Vigna di Valle.
Date 21 January 2006
Source https://www.flickr.com/photos/13722921@N06/3304003393/
Author Jerry Gunner
写真はWikimedia Commons, Category: Fiat G.212 File:P-51D Mustang&SM.82 Marsupiale.jpg引用。
写真(右)2012年,イタリア、ローマ北西50キロ、ブラッチャーノ湖畔、ヴィーニャ・ディ・ヴァッレ空軍歴史博物館(Museo storico dell'Aeronautica Militare di Vigna di Valle)バドーニ格納庫(Hangar Badoni)に展示保管されているサボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM-82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機(製造番号:MM61187 / 登録コード:ZR-89)・奥は、イタリア航空フィアット(Fiat)G.212CA三発輸送機(MM61804) :1949年5月4日、イタリア北部、トリノで墜落、損失。
English: en:North American P-51 Mustang at the en:Italian Air Force Museum, Vigna di Valle in 2012
Italiano: it:North American P-51 Mustang presso il it:Museo storico dell'Aeronautica Militare di it:Vigna di Valle
Date 1 April 2012
Source Own work
Author Zerosei
写真はWikimedia Commons, Category: Fiat G.212 File:Fiat G212 and Savoia-Marchetti SM82 (6495547881).jpg引用。
写真(右)2017年,イタリア、ローマ北西50キロ、ブラッチャーノ湖畔、ヴィーニャ・ディ・ヴァッレ空軍歴史博物館(Museo storico dell'Aeronautica Militare di Vigna di Valle)バドーニ格納庫(Hangar Badoni)に展示保管されているサボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM-82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機(製造番号:MM61187 / 登録コード:ZR-89)の胴体前半部 :奥下は、イタリア空軍の使用したマッキMC.205Vベルトロ戦闘機で主翼に20ミリ機関銃を搭載した武装強化型。
Displayed in Hangar BADONI. msn 14
The Macchi MC205V can be seen in the background
Date 20 October 2011, 10:59
Source Savoia-Marchetti SM82PW Canguru 'MM61187 / ZR-89'
Author
Alan Wilson 写真はWikimedia Commons, Category:Savoia-Marchetti SM.82 File:Savoia-Marchetti SM82PW Canguru MM61187 ZR-89 (6530093721).jpg引用。
写真(右)2006年,イタリア、ローマ北西50キロ、ブラッチャーノ湖畔、ヴィーニャ・ディ・ヴァッレ空軍歴史博物館(Museo storico dell'Aeronautica Militare di Vigna di Valle)バドーニ格納庫(Hangar Badoni)に展示保管されているサボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM-82カングロ(Canguro:Kangaroo)三発輸送機(製造番号:MM61187 / 登録コード:ZR-89)・奥は、イタリア航空フィアット(Fiat)G.212CA三発輸送機(MM61804) : Description 2 unique Italian trimotors, displayed together in Hangar BADONI.
Date 20 October 2011, 11:00
Source Fiat G212 and Savoia-Marchetti SM82
Author
Alan Wilson 写真はWikimedia Commons, Category: Fiat G.212 File:Fiat G212 and Savoia-Marchetti SM82 (6495547881).jpg引用。
4.SM.82原型サヴォイア・マルケッティSM.75輸送機
写真(右)1939年,ハンガリー、ブダペスト空港、ハンガリーがイタリアから輸入した白色塗装民間仕様サヴォイア・マルケッティ(Savoia Marchetti)SM 75三発輸送機(HA-SMC:製造番号 cn 32020) :750 hp アルファロメオ(Alfa Romeo)126 RC 34空冷星形エンジン3基搭載、客席24座席。垂直尾翼にはハンガリーの赤白緑横縞三色国旗が描かれている。イタリアの三色旗トルコローレと同じ配色だが、縦並びでなく横並びである。 Savoia-Marchetti SM.75 (HA-SMC cn 32020)
Photographed at Buda?s Airport, Budapest, Hungary, 1939, source unknown 07/31/2014. Remarks by Johan Visschedijk: "By the outbreak of WW II Savoia-Marchetti had established a tradition of large tri-motor designs, including the SM.79 and SM.84 bombers and SM.81 and SM.82 bomber-transports for the Regia Aeronautica. The commercial tri-motor transport line had begun with the high-wing S.71, and was followed in the mid-1930S by two low-wing types, each built in quantity. The first was the S.73, which flew on June 4, 1934, the second the SM.75.
The SM.75 was a considerably larger aircraft, and was the first Savoia-Marchetti tri-motor to have a retractable main landing gear. There was apparently no separate prototype, the first flight on November 6, 1937 probably being made by the first production SM.75 (I-TACO). This and at least 29 more SM.75's were delivered to Ala Littoria, with whom they entered service in 1938.
Standard power plant was three 750 hp Alfa Romeo 126 RC 34 radial engines, although one example (in 1942) is known to have been fitted with 860 hp Alfa Romeo 128's and the five SM.75's delivered to the Hungarian airline Malert (acronym for Magyar L馮iforgalmi RT, Hungarian Air Traffic Ltd.) were powered by Gnome & Rh?e K14 engines. One SM.75 was delivered to the Regia Aeronautica, and at least nine others were built whose ownership is uncertain; some of these may also have gone to Ala Littoria. 写真は, DAVID HORN COLLECTION No. 12487引用。
固定脚のサヴォイア・マルケッティSM 73輸送機の後継機が、引き込み脚を採用したSM 75輸送機であり、イタリア航空(アラリットリオ:Ala Littoria)の要望に応えた機体で、設計はアレッサンドロ・マルケッティ技師である。
サヴォイア・マルケッティ Savoia Marchetti SM 75 三発輸送機の諸元
乗員Crew: 4名+銃手1名
乗客: 24 名
全長Length: 21.594763 m (70 ft 10.1875 in)
全幅Wingspan: 29.69 m (97 ft 5 in)
全高Height: 5.0991 m (16 ft 8.75 in)
主翼面積Wing area: 118.55 m2 (1,276.1 sq ft)
空虚重量Empty weight: 9,480 kg (20,900 lb) ** (with Piaggio engines 9,779.5 kg (21,560 lb))
堂銃床Gross weight: 14,470 kg (31,900 lb) ** (with Piaggio engines 14,769 kg (32,560 lb))
発動機:アルファロメオ(Alfa Romeo)126 R.C.34空冷星形9気筒エンジン560 kW (750 hp)3基
ピアッジョ(Piaggio) P.XI R.C.40空冷星形14気筒エンジン(1000hp)3基
性能Performance
最高速力Maximum speed: 369 km/h (229 mph, 199 kn)
2基稼働 245 km/h (152 mph)
巡航速力Cruise speed: 325 km/h (202 mph, 176 kn)
航続距離Range: 2,279 km (1,416 mi, 1,230 nmi)
実用上昇限度Service ceiling: 7,000 m (22,960 ft)
写真(右)1940年6月30日頃,中国、包頭飛行場、イタリア空軍所属サヴォイア・マルケッティ(Savoia Marchetti)SM.75 GA (RT)三発輸送機
(MM.60539) :アルファロメオ(Alfa Romeo)128 RC.18空冷星形エンジン3基搭載の長距離飛行特別仕様で、SM.75 GA(Grande Autonomia : Long Range)の形式名称が与えられたが、 胴体後方側面に白帯で日の丸という日本の国籍記章を描いている。ローマ=東京のシベリア上空横断飛行を成功させた。 An image of the SM.75 GA in China.. The first SM.75 GA (serial-numbered RT MM.60537) was delivered on 17 March 1942, but it was decided to use it for a “symbolic” mission which consisted of dropping leaflets over Asmara, in the former Italian East African colonies.
This mission took place on 7 May 1942 starting from Guidonia (Rome). After a refueling stop at Benghazi, the aircraft took off on 8 May 1942 at 1730 hrs to drop its leaflets over Asmara at 0300 on 9 May 1942 and then landing safely back at Roma-Ciampino on 2130 hrs on the 9 May 1942. 写真は,Comando Supremo Italy’s Secret Flight From Rome to Tokyo引用。
イタリア空軍は燃料タンクの増設など長距離飛行仕様に改造したS M.75 GA RT長距離輸送機(MM.60539)を準備して、第二次世界大戦初期の1942年6月9日、ローマから東京への連絡飛行に挑んだのである。この機体は、SM.75 GA-RTと命名されたが、RTとは"Rome=Tokio"の意味である。
⇒写真集Album:サボイア・マルケッティSM.75輸送機 を見る。
5.固定脚サヴォイア・マルケッティ(Savoia Marchetti)SM 73輸送機
写真(右)1935年10月12-28日,イタリア、ミラノ・航空展示会、イタリア機セクションの準備で、イタリア航空(アラリットリオ:Ala Littoria)サヴォイア・マルケッティ(Savoia Marchetti)SM 73三発輸送機 Fiera di Milano - Salone internazionale aeronautico 1935 - Sezione italiana
Non identificato Autore: Non identificato (prima metà sec. XX), fotografo principale
Luogo e data della ripresa: Milano (MI), Italia, 12/10/1935 - 28/10/1935
Materia/tecnica: gelatina bromuro d'argento/carta
Misure: 13 x 18 Note: Veduta della sezione italiana del Salone con numerosi visitatori. Fra gli aerei esposti il Savoia Marchetti SM 73 (Società idrovolanti Alta Italia-SIAI) delle linee Ala Littoria 写真は,LombardiaBeniCulturali Collocazione: Milano (MI), Archivio Storico Fondazione Fiera Milano, fondo Fondo Fiera campionaria, P_1935_SA_189
引用。
サヴォイア・マルケッティ(Savoia Marchetti)SM 73 三発輸送機は、乗員 4名、乗客 18名、総重量 9,280 kg 、最高速力 330 km/h、航続距離 1,600 km、実用上昇限度 7,398 m。
サヴォイア・マルケッティ SM.73輸送機は、1934年7月4日初飛行で、民間輸送機として55機生産されただけだったが、イタリア空軍はこのSM.73と同時に爆撃機の開発を要請し、1934年2月8日に初飛行したのがSM.81爆撃機である。両機の開発は、同時期であり、陸海軍から独立した空軍として、イタリア空軍が発展しつつあったことが窺われる。1935年からSM.81爆撃機は535機も量産されている。
⇒写真集Album:サボイア・マルケッティ(Savoia Marchetti )SM-73輸送機 を見る。
6.サヴォイア・マルケッティSM.81三発爆撃機
写真(右)1936年3月28日,イタリア、ローマ、ウルベ(Urbe)飛行場、
ファシスト・ムッソリーニ政権イタリア王立空軍13周年大会、最新鋭のイタリア空軍サヴォイア・マルケッティ(Savoia Marchetti)SM.81ピピストレッロ(Pipistrello:コウモリ)三発爆撃機 :
Roma I nuovi apparecchi da bombardamento allineati sul campo in occasione del XIII Annuale della Fondazione della Regia Aeronautica Creation date: 28.03.1936
Italy
Aeroporto dell'Urbe
Institution: Instituto Luce - Cinecittà
Provider: EFG - The European Film Gateway
Providing country: Italy
First published in Europeana: 2020-11-22
Last updated in Europeana: 2020-11-22 写真は,Europeana experience Identifier: AttualitaA63985引用。
サヴォイア・マルケッティ(Savoia Marchetti)SM 73輸送機は、降着装置が固定脚のため、空気抵抗は引込み脚より大きくなるが、低速の輸送機であれば大きな問題ではない。それよりも降着装置が堅牢で信頼性が高いことの方が、民間輸送機としては重要だった。ドイツのユンカースJu-52輸送機も、三発で固定脚だったが、信頼性が高かった。
⇒写真集Album:サボイア・マルケッティ(Savoia Marchetti)SM.81爆撃機 を見る。
7.サヴォイア・マルケッティSM.79/SM.83輸送機
サボイア・マルケッティSM-79三発爆撃機(Savoia-Marchetti SM.79)は、元来はスピードレース参加用する旅客輸送機機として開発され、原型機は1934年10月に初飛行した。その高性能からイタリア空軍はSM.79輸送機を爆撃機として使用することを考えたが、これはドイツで民間機のハインケルHe-111輸送機、ユンカースJu-86輸送機、Do-17郵便機がいずれも双発爆撃機に転換されたのと同じである。サボイア・マルケッティSM-79爆撃機試作機が初飛行は、1936年7月に初飛行したが、1937年のスペイン内戦に実験的に実戦使用に投入され、その高い飛行性能と信頼性が高く評価された。
イタリア空軍サボイア・マルケッティSM-79 (Savoia Marchetti SM.79 )三発爆撃機の原型は、三発高速旅客機で1934年10月に初飛行した。発動機は、競技用特別機ではピアッジョPIXRC2(1,000馬力)を搭載し、1935年、1000kmと2000kmのコースで世界最速記録を達成した。
1940年6月に、イタリアが第二次世界大戦に参戦すると、民間航路も軍の管理統制の下に置かれ、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM-83三発輸送機は、政府専用機とイタリア空軍輸送飛行中隊に編入され、高速人員輸送機としてしようされた。イタリア外務大臣チャーノの専用機は、SM-83三発輸送機(登録コード:I-LUCE; 製造番号 c/n 34001)である。
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8.フィアット(Fiat)G. 18 双発旅客輸送機
フィアット(Fiat)G. 18 双発旅客輸送機は、フィアット(Fiat)A.59空冷星型9気筒エンジン700 hp (522 kW) (排気量27.7 L)2基を搭載した双発輸送機で、アメリカのダグラスDC-2と外見が似ている。1937年2月26日に初飛行したが、発動機の出力が低かったため、換装してフィアットA.80空冷星型14気筒エンジン 1,000 hp(750 kW)(排気量45.72L)2基を搭載した発展型G.16Vが作られ、性能は上々だった。しかし、初期型G.16は3機、発展型G.16Vも6機が製造されただけで、少数が使用されただけだった。ただし、1943年年のイタリア降伏後も残った機体が使用されている。
写真(右)1935-1940年頃,イタリア、イタリア航空(Avio Linee Italiane :ALI)所属フィアット(Fiat)G. 18 双発旅客輸送機(I-ETNA) :フィアット(Fiat)G. 18の空冷星形9気筒エンジンを搭載した初期型は3基製造された。機体の胴体側面には9個のガラス窓が並んでいるが、主翼にも胴体にも国籍記章が描かれていない。
Italiano: Fiat G-18 con marche I-ETNA, numero si serie 3, della ALI Avio Linee Italiane; il velivolo compì il primo volo nel 1935 e rimase distrutto in un incidente di prova presso Milano il 16 novembre 1942
Date 18 September 2007, 18:13:46
Source Own work
Author Paolobon140 写真はWikimedia Commons, Category:Fiat G.18 File:Fiat G-18 I-ETNA.jpg引用。
1935年3月18日初飛行のフィアット(Fiat)G. 18旅客輸送は、乗客18座席のアメリカ製ダグラスDC-2輸送機のライバルである。発動機は、当初、フィアット(Fiat)A.59空冷星型9気筒エンジン700 hp (522 kW) (排気量27.7 L)2基を搭載し、3機が製造された。後期型G. 18 Vは、発動機をフィアット A.80 空冷星型14気筒エンジン 1,000 hp(750 kW)(排気量45.72L)2基に換装、出力を向上させたが、これがフィアット(Fiat)G. 18 V輸送機である。
フィアット(Fiat)G. 18 旅客輸送機は、フィアット A.59空冷星形9気筒エンジン750hpを装備した原型で3機製造された。その後、出力不足と判断され、発動機を強化したフィアットG.18Vは、フィアット A.80空冷星形18気筒エンジン1,000 hp(750 kW )を装備し、6機が製造された。全金属製低翼機、引込み式降着装置を装備し、ダグラスDC-2に匹敵する斬新なデザインだった。フィアット(Fiat)G. 18輸送機は、イタリアの航空機開発技術水準の高さを示した。しかし、生産機数は、フィアット(Fiat)A.59空冷星型9気筒エンジン700 hp 搭載のG.18が3機、フィアット A.80 空冷星型14気筒エンジン 1,000 hp搭載のG.18Vが6機、合計9機にとどまった。
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9.フィアット(Fiat) G.12 三発輸送機
写真(右)1946年9月12日以前,イタリア、ミラノ・航空展示会に出品する準備をしているイタリア空軍フィアット(Fiat) G.12 CA輸送機 :
Fiera di Milano - Campionaria 1946 - Area espositiva della Fiat Aviazione - Lavori di allestimento
Non identificato
Autore: Non identificato (prima metà sec. XX), fotografo principale
Luogo e data della ripresa: Milano (MI), Italia, 1946
Materia/tecnica: gelatina bromuro d'argento/vetro
Misure: 9 x 12 Note: Allestimento dell'aeroplano trimotore per trasporti civili G12 NC 85 nell'area espositiva della Fiat Aviazione 写真は,LombardiaBeniCulturali Collocazione: Milano (MI), Archivio Storico Fondazione Fiera Milano, fondo Fondo Fiera campionaria, N_LS_1936-1946_401引用。
フィアット(Fiat) G.12 輸送機の試作機は、フィアット(Fiat)A.74 R.C.42空冷星形14気筒エンジン574 kW (770 hp)3基を装備し、1940年10月15日に初飛行した。しかし、イタリアは1940年6月から第二次世界大戦に参戦しており、戦時中だったために、G.12は民間輸送ではなく、軍用輸送機として少数が使用された。
フィアット(Fiat) G.12 輸送機の総生産機数は、30機と僅かであり、戦後になってイタリア航空が民間旅客輸送機として採用した。 フィアット(Fiat) G.12 CAの発動機は、アルファロメオ(Alfa Romeo)アルファ(Alfa)128空冷星形9気筒エンジン3基搭載の18人乗りの民間旅客輸送機で、戦後にイタリア航空に就役した。このイタリアのアルファロメオ(Alfa Romeo)アルファ(Alfa)128空冷星形9気筒エンジンの原型は、イギリスのブリストル(Bristol)ジュピター(Jupiter)空冷星形9気筒エンジンである。
フィアット(Fiat) G.12 輸送機の諸元
乗員Crew: 4名
乗客Capacity: 兵士14名あるいは乗客 24名
全長Length: 20.1 m (65 ft 11 in)
全幅Wingspan: 28.6 m (93 ft 10 in)
全高Height: 4.9 m (16 ft 1 in)
主翼面積Wing area: 113 m2 (1,220 sq ft)
空虚重量Empty weight: 9,420 kg (20,768 lb)
総重量Gross weight: 15,000 kg (33,069 lb)
発動機Powerplant:フィアット(Fiat) A.74 R.C.42空冷星形14気筒エンジン 574 kW (770 hp)3基 最高速力Maximum speed: 390 km/h (240 mph, 210 kn) at 5,000 m (16,404 ft)
巡航速力Cruise speed: 303 km/h (188 mph, 164 kn)
航続距離Range: 2,300 km (1,400 mi, 1,200 nmi)
実用上昇限度Service ceiling: 8,500 m (27,900 ft)
兵装Armament
7.7 mm (.303 in) ブレダ(Breda-SAFAT)旋回機関銃3丁
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10.フィアット(Fiat)BR.20Mチコーニャ(Cicogna)爆撃機
写真(右)1941年4月12-27日,イタリア、ミラノ・航空展示会、フィアット社セクション「労働と兵器」、イタリア空軍フィアット(Fiat)BR.20Mチコーニャ(Cicogna:コウノトリ)爆撃機の機首付近で見学する多数の訪問者たち :背景の大看板には、フィアット航空機工場の3枚の写真が貼られている。飛行機の周りを反時計回りに一周して見学ができる。訪問客の中で女性は3名程度で、全体では10%未満しか来訪していない。 Fiera di Milano - Campionaria 1941 - Area espositiva all'aperto della Fiat - Folla di visitatori
Non identificato
Autore: Non identificato (prima metà sec. XX), fotografo principale
Luogo e data della ripresa: Milano (MI), Italia, 12/04/1941 - 27/04/1941
Misure: 13 x 18 Note: Folla di visitatori in piazza Italia presso l'area espositiva all'aperto della Fiat (allestimento di Mario Sironi). Nell'area è esposto il bombardiere Fiat BR 20 Cicogna in dotazione dell'Aeronautica) 写真は,LombardiaBeniCulturali Collocazione: Milano (MI), Archivio Storico Fondazione Fiera Milano, fondo Fondo Fiera campionaria,PAL_1941_361引用。
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11.ピアッジョ(Piaggio)P.108 四発爆撃機/輸送機
写真(右)1942-1943年頃,イタリア、迷彩塗装を施したイタリア空軍ピアッジョ(Piaggio) P.108T 大型輸送機 ;
Piaggio, P.108
Title: Piaggio, P.108
Corporation Name: Piaggio
Additional Information: Italy
Designation: P.108
Tags: Piaggio, P.108 写真は, San Diego Air and Space Museum Archive
Catalog #: 01_00086769引用。
1941年3月26日に発注されたのがピアッジョ(Piaggio) P.108 の軍用輸送機仕様で、試作機の初飛行は1942年9月7日と、イタリア降伏の1年前だった。この輸送機は、ピアッジョP.108T と命名され、胴体貨物室の容積は77 m³ (2,700 ft³)、兵士60名を搭載することができた。ただし、生産機数は12機のみ。
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12.フォッケウルフ(Focke-Wulf)Fw-200コンドル輸送機
写真(右)1938年,ドイツルフトハンザ航空(Deutsche Lufthansa)フォッケウルフFw 200 A-0 (S8).旅客輸送機「グレンツマルク」 "Grenzmark" (r/n D-ACVH)(Werk Nr. 2893 3098)と白いコートを着たドイツ首相アドルフ・ヒトラー :ドイツの国籍識別マークは、戦前は垂直尾翼の赤帯に白丸を背景にしたスワスチカ(ナチ党のカギ十字)だった。戦時中は黒のスワスチカだけになった。 SDASM Archives
Focke-Wulf Fw 200
Catalog #: 00079349
Manufacturer: Focke-Wulf
Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真はFlickr, a Yahoo company,San Diego Air and Space Museum Archive , Catalog #: 00079349引用。
フォッケウルフFw200コンドル輸送機は、BMW132空冷星形エンジン720hp4基装備で、乗客は最大25名で、航続距離は3,500km。Fw200試作1号機V1 D-AEREのデモ飛行が大西洋横断だったのは、それが可能な長距離輸送機であることを明らかにするためだった。フォッケウルフFw200コンドルの大西洋横断飛行は、1938年8月10日の往路が、ベルリンからニューヨークへ 6371kmを飛行時間24時間56分、平均速力255 km/hで無着陸飛行、8月13日の帰路が 6392 kmを飛行時間19時間47分、平均速力321 km/hで無着陸飛行したのである。
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13.ダグラス(Douglas)DC-2輸送機
写真(上)1937-1938年冬、スイス南東部、サメーダン (Samedan) 空港、飛行格納庫前に駐機しているスイス航空所属ダグラス(Douglas)DC-2 輸送機(機体コード:115-D, 登録コード:HB-ISI)と搭乗客 :サメーダン (Samedan)は、山岳観光地だったのでロンドンからの直行便も就役していた。
Douglas DC-2-115-D, HB-ISI in Samedan während des Winterbetriebes der Swissair 1938/39
Photographer
Swissair
Dating
1935
Caption Muottas Muraigl im Hintergrund
Winterbetrieb in Samedan, Winter 1937/38. Reportage mit ca. 110 Bildern (Auswahl digitalisiert, keine zusätzlichen Motive vorhanden)
Physical Description
Fotografie : Nitratnegativ
Square
Format:
6 x 6 cm
Colour
schwarz/weiss
写真は, ETH-Zürich LBS_SR01-00861引用。
DC-2をアメリカ大陸横断飛行する夜間寝台機として改装する企画が持ち上がったが、客室キャビンに寝台を並列配置するには、胴体幅が狭かった。DC-2の乗客座席は、2列7行の14座席だったからである。そこで、胴体幅を拡張する大きな改造が実施され、DST(Douglas Sleeper Transport)が開発され、1935年12月17日に初飛行した。
⇒写真集Album:ダグラス(Douglas)DC-2 輸送機 輸送機を見る。
14.ダグラス(Douglas)DC-3輸送機
写真(右)1937-1938年、スイス連邦、チューリヒ郊外デューベンドルフ空港に着陸しようとするスイス航空デハビランド(de Havilland)D.H. 89Aドラゴン・ラピード(Dragon Rapide)(HB-IXE)、手前は左からスイス航空ダグラスDC-2輸送機(115-D、HB-ISI)、スイス航空ユンカース(Junkers)Ju-86輸送機(B-1, HB-IXE)、スイス航空ダグラス(Douglas)DC-3輸送機(216、HB-IRI) :DC-3はライト(Wright)R-1820 サイクロン(Cyclone)空冷星形9気筒エンジン搭載。スイス航空は、イギリス、アメリカ、ドイツ、オランダ(フォッカー)の機体を輸入して国際線に就航させていた。 Junkers Ju-86 B-1, HB-IXE am Boden in Dübendorf
Photographer
Swissair Links: DC-2 HB-ISI, dahinter DC-3 HB-IRI, De Havilland DH-89 HB-APA (1937 von der Swissair als HB-ARA von der Ostschweizer Aero-Gesellschaft übernommen und neu immatrikuliert) und eine Koolhoven FK-50 der Alpar bei der Landung Dating
1937-1938
Orientation:
Horizontal
Format:
13 x 18 cm
Colour
schwarz/weiss
Orientation Douglas DC-2-115-D, HB-ISI, Aerodrome Dübendorf, Douglas DC-3-216, HB-IRI, de Havilland Dragon Rapide D.H. 89A, HB-APA, Junkers Ju-86 B-1, HB-IXE 写真は,ETH-Bibliothek, ETH Zürich Record Name LBS_SR01-01023-A引用。
ダグラス(Douglas)DC-2輸送機の乗客数が14名と少ないので、DC-3は乗客21名と1.5倍も多く遥かに優れており、効率よいために大量生産されたというのは、のちに民需と軍需が増加した時期、すなわち第二次欧州大戦が、日米参戦で第二次世界大戦に拡大してからの話である。1930年代までは、座席数の際は、それほど問題にならなかったようだ。そのために、生産数は第二次大戦にアメリカが参戦しないうちは、DC-2の160機、DC-3の600機と差異はそれほど大きくなはい。民間航空は、旅の余裕と贅沢さという点で、効率重視の軍用輸送とは異なっていた。この差異を知らないと、DC-2を過小評価することになる。
⇒写真集Album:ダグラス(Douglas)DC-3輸送機 を見る。
⇒写真集Album:ダグラス(Douglas)DC-4輸送機 を見る。
⇒ナチ党ヒトラー独裁政権の成立:NSDAP(Nazi) ;ファシズムの台頭
⇒ナチ党政権によるユダヤ人差別・迫害:Nazis & Racism ⇒ナチスの優生学と人種民族:Nazis & Racism
⇒ナチスT4作戦と障害者安楽死:Nazism & Eugenics ⇒ドイツ国防軍のヒトラー反逆:Ludwig Beck ⇒ゲオルク・エルザーのヒトラー暗殺未遂:Georg Elser
⇒ポーランド侵攻:Invasion of Poland ;第二次大戦勃発 ⇒ワルシャワ・ゲットー写真解説:Warsaw Ghetto ⇒ウッジ・ゲットー写真解説:Łódź Ghetto
⇒ヴィシー政権・反共フランス義勇兵:Vichy France :フランス降伏 ⇒バルカン侵攻:Balkans Campaign ;ユーゴスラビア・ギリシャのパルチザン
⇒バルバロッサ作戦:Unternehmen Barbarossa ;ソ連侵攻(1) ⇒スターリングラード攻防戦;Battle of Stalingrad :ソ連侵攻(2)
⇒ワルシャワゲットー蜂起:Warsaw Uprising
⇒アンネ・フランクの日記とユダヤ人虐殺:Anne Frank
⇒ホロコースト:Holocaust ;ユダヤ人絶滅
⇒アウシュビッツ・ビルケナウ収容所の奴隷労働:KZ Auschwitz ⇒マウトハウゼン強制収容所:KZ Mauthausen
⇒ヒトラー:Hitler
⇒ヒトラー総統の最後:The Last Days of Hitler ⇒ヒトラー暗殺ワルキューレ Valkyrie作戦: Claus von Stauffenberg
⇒アンネの日記とユダヤ人 ⇒与謝野晶子の日露戦争・日中戦争
⇒ドルニエ(Dornier)Do-X 飛行艇
⇒ルフトハンザ航空ユンカース(Junkers)Ju90輸送機
⇒ドイツ空軍ハインケル(Heinkel)He111爆撃機 ⇒ドイツ空軍ユンカース(Junkers)Ju-88爆撃機
⇒ドイツ空軍ユンカース(Junkers)Ju-188爆撃機/Ju388高高度偵察機
⇒ルフトハンザ航空フォッケウルフ(Focke-Wulf)Fw200コンドル輸送機
⇒ドルニエ(Dornier)Do18飛行艇
⇒ドルニエ(Dornier)Do24飛行艇 ⇒アラド(Arado)Ar-196艦載水上偵察機
⇒ブロームウントフォッスBV138飛行艇
⇒ブロームウントフォッスBV222飛行艇
⇒ドイツ空軍ユンカース(Junkers)Ju-88爆撃機/夜間戦闘機 ⇒ドイツ空軍(Luftwaffe)メッサーシュミット戦闘機
⇒ドイツ空軍フォッケウルフ(Focke-Wulf)Fw-190戦闘機
⇒ドイツ空軍総司令官ヘルマン・ゲーリング元帥
⇒マッキ(Macchi)MC.200サエッタ戦闘機
⇒ボーイング(Boeing)247旅客機
⇒ダグラス(Douglas)DC-2輸送機
⇒ダグラス(Douglas)DC-3輸送機
⇒マッキ(Macchi)MC.200サエッタ戦闘機
⇒ボーイング(Boeing)247旅客機
⇒ダグラス(Douglas)DC-2輸送機
⇒ダグラス(Douglas)DC-3輸送機
⇒サボイア・マルケッティ(Savoia Marchetti)SM.73輸送機
⇒カプローニ(Caproni)Ca.135爆撃機
⇒カント(CANT)Z.501飛行艇
⇒カント(CANT)Z.506水上機
⇒カント(CANT)Z.1007爆撃機
⇒フィアット(Fiat)G.18V輸送機
⇒フィアット(Fiat)G.212輸送機
⇒カプローニ(Caproni)Ca.310偵察爆撃機
⇒カプローニ(Caproni)Ca.311軽爆撃機
⇒サボイア・マルケッティ(Savoia Marchetti)SM.79爆撃機 ⇒サボイア・マルケッティ(Savoia Marchetti)SM.82輸送機
⇒ピアジオP.108重爆撃機
⇒ムッソリーニ救出作戦
⇒イタリア独裁者ムッソリーニ
⇒独裁者ムッソリーニ処刑
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