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◆シコルスキー(Sikorsky)S-38水陸両用飛行艇
写真(右)1929年3月,アメリカ、水上滑走するパン・アメリカン航空(PAA)シコルスキー(Sikorsky)S-38飛行艇
;パン・アメリカン航空(PAA)の要請を受けて開発されたS-38は、1928年5月25日に初飛行し、100機が量産された。
English: Repository: San Diego Air and Space Museum Archive Date 4 September 2005, 16:20:54 Source https://www.flickr.com/photos/sdasmarchives/4831889961/ Author SDASM Archives
写真はWikimedia Commons, Category:Sikorsky S-38 File:Sikorsky S-38 Pan American Airways L'Aéronautique March,1929.jpg引用。



写真(上)1930年頃,アメリカ、シコルスキー(Sikorsky) S-38s双発水陸両用飛行艇(アメリカ陸軍仕様はC-6A)
;胴体後方に尾橇が装着されている。飛行艇であっても水陸両用だったために、アメリカ陸軍航空隊も使用している。
SDASM_00070973 Sikorsky S-38 Sikorsky S-38 Repository: San Diego Air and Space Museum Archive.
写真はflicker, SDASM Archives Catalog #: 00012531引用。



写真(上)2012年7月,イギリス、ロンドン北70キロ、ケンブリッジシャー、ダックスフォード航空ショーに登場したシコルスキー(Sikorsky) S-38B 双発水陸両用飛行艇復元機(Osa's Ark : N28V; 製造番号C/N:B414-20)
;S-38は、100機が生産されたが、この機体は2001年のレプリカで、製造番号C/N:B414-20、発動機はP&W R-985 2基装備。
Duxford 2012 Date 1 July 2012, 15:24:06 Source Flickr: Sikorsky S-38B 2 Author Tony Hisgett
写真はWikimedia Commons, Category:Osa's Ark (S-38B N28V) File:Sikorsky S-38B 2.jpg引用。

1.アメリカのシコルスキー(Sikorsky)S-36双発飛行艇

写真(右)1927年12月,アメリカ、飛行場に着陸しようとする女性事業家フランシス・グレイソン(Frances Grayson)所有のシコルスキー(Sikorsky)S-36水陸両用飛行艇「曙」"The Dawn" (NX-1282; c/n 3):胴体後部に尾橇が装着されている。垂直尾翼にアメリカ国旗とノルウェー国旗を描いている。
Sikorsky S-36 Catalog #: 00070931 Manufacturer: Sikorsky Designation: S-36
写真はflicker, SDASM Archives Catalog #: 00070935引用。


シコルスキー飛行機製造は、創立されたばかりのパンアメリカン航空の注文を受けて、8人乗りの水陸両用飛行艇を設計・製造したが、これがシコルスキー飛行艇の初の代表作となるシコルスキー(Sikorsky)S-36である。S-36は、1927年に初飛行したが、海上での離着水も、陸上での離着陸も可能な水陸両用飛行艇であった。

1927年に初飛行したアメリカのシコルスキー(Sikorsky)S-36水陸両用飛行艇は、下主翼左右に浮舟フロートを装備した飛行艇だが、胴体中央部下左右側面にゴム車輪を装備し、陸上での離着陸も可能な水陸両用飛行艇である。S-36装備した発動機は、ライト (Wright)R-790ワールウィンド(Whirlwind)空冷星形9気筒エンジン 排気量90立方インチ(12.9 L) 200 hp (149 kW)2基で、小型軽量で固定ピッチ2翅プロペラを駆動する。

1927年5月、アメリカ航空便輸送機パイロットチャールズ・リンドバーグCharles Augustus Lindbergh)25歳が、アメリカからパリへの大西洋無着陸横断飛行にライアン単発機に単身搭乗して成功した。これに刺激されて、アメリカの女性事業家フランシス・グレイソン(Frances Grayson)は、シコルスキー(Sikorsky)S-36双発飛行艇に搭乗して、女性初の大西洋横断飛行に成功する冒険にチャレンジした。

1927年5月のチャールズ・リンドバーグCharles Lindbergh)のニューヨーク・パリの大西洋横断飛行に触発され、アメリカの女性事業家フランシス・グレイソン(Frances Grayson)は、シコルスキー(Sikorsky)S-36双発飛行艇を購入し、それに乗客として登場することで、世界初の女性大西洋横断飛行をすることを目指した。

チャールズ・リンドバーグCharles Augustus Lindbergh::1902年2月4日 - 1974年8月26日)は、25歳の時、1927年5月20日5時52分、ライアンNYP「スピリットオブセントルイス」にただ一人乗り込み、ニューヨーク東部、ロングアイランドのカーチス飛行場(ルーズベルト飛行場)を離陸した。そして、アメリカから大西洋を横断し、フランス、パリに向かって大西洋無着陸横断飛行に出立した。

写真(右)1927年12月以前,アメリカ、女性事業家フランシス・グレイソン(Frances Grayson)所有のシコルスキー(Sikorsky)S-36水陸両用飛行艇「曙」"The Dawn" (NX-1282; c/n 3)の正面:2翅プロペラで、エンジンカウリングはついていない。
Sikorsky S-36 Catalog #: 00070931 Manufacturer: Sikorsky Designation: S-36
写真はflicker, SDASM Archives Catalog #: 00070932引用。


チャールズ・リンドバーグCharles Augustus Lindbergh:1902-1974)は、25歳の時、1927年5月20日、5,810kmを33時間半飛行して、ニューヨーク−パリ間の無着陸大西洋横断飛行に成功した。そして、オルティーグ賞と、賞金2万5,000ドルを得ただけではなく、世界的著名人になった。チャールズ・リンドバーグCharles Augustus Lindbergh)に触発された女性事業家フランシス・グレイソンFrances Wilson Grayson:1892-1927)は、ウッドロウ・ウィルソン(Woodrow Wilson)大統領の姪(37歳)で、女性初の大西洋横断飛行に成功する冒険にチャレンジした。

アメリカ大統領ウッドロウ・ウィルソン(Woodrow Wilson)の姪で女性事業家のフランシス・グレイソンFrances Wilson Grayson:1892-1927)の大西洋横断飛行は、パイロットをノルウェー海軍オスカー・オムダール(Oskar Omdal)が務めて、航法士ブライス・ゴールドスボロース(Brice Goldsborough)、さらに無線士も搭乗したシコルスキー(Sikorsky)S-36水陸両用飛行艇「曙」"The Dawn" (NX-1282; c/n 3)が乗機である。

写真(右)1927年12月,アメリカ東端、メイン州(Maine:ME)南西部、州都ポートランド(Portland)南10キロ、オールドオーチャード(Old Orchard)、シコルスキー(Sikorsky)S-36水陸両用飛行艇「曙」"The Dawn" (NX-1282; c/n 3)右前方に並んだ女性事業家フランシス・グレイソン(Frances Grayson)、ブライス・ゴールドスボロース(Brice Goldsborough),女性事業家フランシス・グレイサン(1892-1927),オスカー・オムダル(Oskar Omdal):グレイソンは自分のシコルスキー(Sikorsky)S-36水陸両用飛行艇「曙」"The Dawn" (NX-1282; c/n 3)で大西洋横断飛行に挑戦したが、アメリカ東岸で行方不明になった。:
Mrs. Grayson and crew, lost Creator: Jones, Leslie, 1886-1967 (photographer) Date: 1917-1934 (approximate) Publisher: Boston Public Library, Print Department Genre: Glass negative Extent: 4 x 5 in Collection: Leslie Jones Collection Subject Series: Aviation: Boardman, Earhart & Grayson Collection: Leslie Jones Collection Subject Series: Aviation: Boardman, Earhart & Grayson Air pilots Amphibious vehicles Seaplanes Grayson, Frances Wilson, ca. 1890-1927
写真はBoston Public Library , Leslie Jones: The Camera Man BPL Accession: 08_06_002112引用。


女性事業家フランシス・グレイソンFrances Wilson Grayson)は、アメリカ大統領ウッドロウ・ウィルソン(Woodrow Wilson)の姪だが、シコルスキー(Sikorsky)S-36飛行艇 (NX-1282; c/n 3)を購入し、「曙」"The Dawn"「曙」Dawnと名付け、女性初の大西洋横断飛行を企てた。そして、1927年12月23日、オスカー・オムダール(Oskar Omdal)の操縦で、彼女は、シコルスキー(Sikorsky)S-36水陸両用飛行艇「曙」"The Dawn" (NX-1282; c/n 3)に搭乗して、イギリスのロンドンを目指して飛び立った。

シコルスキー(Sikorsky)S-36水陸両用飛行艇の発動機は、ライト (Wright)R-790ワールウィンド(Whirlwind)空冷星形9気筒エンジン 排気量90立方インチ(12.9 L) 200 hp (149 kW)2基で、2翅プロペラ装備。

1927年5月のチャールズ・リンドバーグのニューヨーク=パリへの大西洋無着陸横断飛行の成功に続こうと、女性初の大西洋横断飛行を目指したのが、元ジャーナリストで女性事業家のフランシス・グレイソン(Frances Grayson)である。彼女は、1927年12月23日、シコルスキー(Sikorsky)S-36水陸両用飛行艇「曙」"The Dawn" (NX-1282; c/n 3) の乗り込み、アメリカから出発したが、ニューファンドランド(Newfoundland)付近で消息不明になった。

1927年12月23日、女性事業家フランシス・グレイソン(Frances Grayson:1892-1927)のシコルスキー(Sikorsky)S-36水陸両用飛行艇「曙」"The Dawn" (NX-1282; c/n 3)は、アメリカのカーティス飛行場を17時に離陸しイギリスのロンドンを目指した。アメリカ大陸東端のニューファンドランド(Newfoundland)で給油する計画だったが、連絡が取れなくなり、行方不明となった。1928年に、アメリア・イアハートは、フォッカーF.VII三発機に同乗し女性初の大西洋横断飛行に成功した。


図(上)1927年,アメリカ、シコルスキー(Sikorsky) S-36B双発水陸両用飛行艇三面構造図
;S-36は、6機が生産された。1927年9月刊行の航空専門誌掲載。
English: Sikorsky S-36B 3-view drawing from Aero Digest September 1927 Date 1 September 1927 Source archive.org/stream Author Aero Digest Magazine
写真はWikimedia Commons, Category:Sikorsky S-36Sikorsky S-36B 3-view drawing from Aero Digest September 1927引用。


シコルスキーSikorsky S-36の諸元
乗員Crew: 2名
乗客Capacity: 6名
全長Length: 34 ft 0 in (10.36 m)
全幅Wingspan: 62 ft 0 in (18.9 m)
全高Height: 12 ft 0 in (3.66 m)
主翼面積Wing area: 585 sq ft (54.35 m2)
空虚重量Empty weight: 3,950 lb (1,792 kg)
総重量Gross weight: 6,000 lb (2,722 kg)
発動機Powerplant: ライト (Wright)R-790ワールウィンド(Whirlwind)空冷星形9気筒エンジン 排気量90立方インチ(12.9 L) 200 hp (149 kW) 2基
性能Performance
最高速力Maximum speed: 120 mph (193 km/h, 100 kn)
実用上昇限度Service ceiling: 15,000 ft (4,572 m)
上昇率Rate of climb: 600 ft/min (3.05 m/s)

⇒写真集Album:シコルスキー(Sikorsky)S-36飛行艇を見る。


2.アメリカのシコルスキー(Sikorsky)S-38水陸両用飛行艇

写真(右)1929年,アメリカ、アメリカ陸軍航空隊(USAAC)所属のシコルスキー(Sikorsky)C-6A水陸両用飛行艇(S-38のアメリカ陸軍仕様)
English: Sikorsky C-6A Date 1930s Author Unknown author Permission (Reusing this file) USAAC photo
写真はflicker, SDASM Archives File:Sikorsky C-6A.jpg引用。


シコルスキー(Sikorsky)S-38水陸両用飛行艇は、1928年5月25日初飛行、これは世界大恐慌を翌年に控えたアメリカの第一次大戦後の黄金時代で、ハワイ、カリブ海への飛行機を利用した海外旅行が始まろうとしていた時期だった。それまでの船舶利用の船旅に比較して、10倍も速い速力で移動できる飛行機旅行は、空から眺める、豪華な空の旅という常人の理解を超えたものだったために、富豪たちは、飛行機事故への不安を感じながらも、空の旅にこぞって楽しんだ。

写真(右)1929年,アメリカ、アメリカ陸軍航空隊(USAAC)所属のシコルスキー(Sikorsky)C-6A水陸両用飛行艇(S-38のアメリカ陸軍仕様):主翼の青丸白星赤丸と尾翼の赤白帯は、アメリカ国旗の星条旗を模していて、アメリカ軍の国籍マークである。
Sikorsky : S-38A : Amphibion Manufacturer: Sikorsky Designation: S-38A Official Nickname: Amphibion Notes: Repository: San Diego Air and Space Museum Archive.
写真はflicker, SDASM Archives Catalog #: 00012528引用。


写真(右)1929年,アメリカ、アメリカ陸軍航空隊(USAAC)所属のシコルスキー(Sikorsky) S-38A水陸両用飛行艇(アメリカ陸軍仕様C-6A):主翼の青丸白星赤丸と尾翼の赤白帯は、アメリカ国旗の星条旗を模していて、アメリカ軍の国籍マークである。飛行艇であっても水陸両用だったために、アメリカ陸軍航空隊も使用している。
Sikorsky : S-38A : Amphibion Manufacturer: Sikorsky Designation: S-38A Official Nickname: Amphibion Notes: Repository: San Diego Air and Space Museum Archive.
写真はflicker, SDASM Archives Catalog #: 00012524引用。


写真(右)1929年,アメリカ、アメリカ陸軍航空隊(USAAC)所属のシコルスキー(Sikorsky) S-38A水陸両用飛行艇(アメリカ陸軍仕様C-6A)と陸軍兵士・民間技術者たち:胴体後方に尾輪の車輪2個が装着されている。主翼の青丸白星赤丸と尾翼の赤白帯は、アメリカ国旗の星条旗を模していて、アメリカ軍の国籍マークである。飛行艇であっても水陸両用だったために、アメリカ陸軍航空隊も使用している。
Sikorsky : S-38A : Amphibion Manufacturer: Sikorsky Designation: S-38A Official Nickname: Amphibion Notes: Repository: San Diego Air and Space Museum Archive.
写真はflicker, SDASM Archives Catalog #: 00012531引用。


写真(右)1929年,アメリカ、未舗装飛行場に待機しているアメリカ陸軍航空隊(USAAC)所属のシコルスキー(Sikorsky) S-38A水陸両用飛行艇(アメリカ陸軍仕様C-6A):胴体後方に尾輪の車輪2個が装着されている。主翼の青丸白星赤丸と尾翼の赤白帯は、アメリカ国旗の星条旗を模していて、アメリカ軍の国籍マークである。飛行艇であっても水陸両用だったために、アメリカ陸軍航空隊も使用している。
Sikorsky : S-38A : Amphibion Manufacturer: Sikorsky Designation: S-38A Official Nickname: Amphibion Notes: Repository: San Diego Air and Space Museum Archive.
写真はflicker, SDASM Archives Catalog #: 00012525引用。


写真(右)1935年11月以降,アメリカ、陸上基地、未舗装滑走路に引き出されたアメリカ陸軍航空隊シコルスキー(Sikorsky)S-38双発旅客飛行艇:Sikorsky : S-38A : Amphibion Catalog #: 00012536 Manufacturer: Sikorsky Designation: S-38A Official Nickname: Amphibion Notes: Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真は, San Diego Air and Space Museum Archive Catalog #: 00012536引用。


1927年、シコルスキー飛行機と同時期に、ジュアン・トリップが設立したのがパン・アメリカン航空(PAA)で、フロリダ州キーウエストとキューバ、ハバナ−間の航空郵便輸送をアメリカ郵政省から委託されることになった。カリブ海方面の航空輸送に進出に使用したのが、シコルスキー(Sikorsky)S-38水陸両用飛行艇である。S-36は、複葉機で、下主翼左右に浮舟フロートを装備し、水上での離着陸が可能な飛行艇であるが、同時に胴体中央側下面にごく代謝を装備しており、陸上での離着陸も可能だった。

写真(右)1931年,アメリカ、飛行機格納庫前のシコルスキー(Sikorsky)S-38水陸両用飛行艇:エンジンが稼働して2翅プロペラが回転している。
Sikorsky : S-38A : Amphibion Catalog #: 00012535 Manufacturer: Sikorsky Designation: S-38A Official Nickname: Amphibion Notes: Repository: San Diego Air and Space Museum Archive.
写真はflicker, SDASM Archives Catalog #: 00012535引用。


アメリカで誕生してたばかりのパン・アメリカン航空(PAA)は、シコルスキー(Sikorsky)S-38水陸両用飛行艇を39機も購入した。パン・アメリカン航空は、S-39水陸両用飛行艇を多数そろえて、同一機種による運航をしたので、整備、部品交換、搭乗員の訓練などの経費負担を軽減することができた。効率的な経営によって、収益率を高めたパン・アメリカン航空(PAA)は、20世紀初頭に設立され、航空路線を拡大し、20世紀の中ごろには、アメリカ有数の航空会社に成長することになる。

写真(右)1935年11月以降,アメリカ、陸上基地、舗装滑走路に引き出されたアメリカ陸軍航空隊シコルスキー(Sikorsky)S-38双発水陸両用飛行艇:Sikorsky : S-38A : Amphibion Catalog #: 00012536 Manufacturer: Sikorsky Designation: S-38A Official Nickname: Amphibion Notes: Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真は, San Diego Air and Space Museum Archive Catalog #: 00012540引用。


シコルスキー(Sikorsky)S-38水陸両用飛行艇は、全長12.3メートル、全幅21.8メートル、発動機はプラット・アンド・ホイットニー (Pratt & Whitney)R-1340 ワスプ(Wasp)空冷星型9気筒420 hp2基搭載、巡航速力は時速165キロ、航続距離960キロで、8-10名の乗客を乗せることができる。

写真(右)1929年,アメリカ、格納庫前に待機しているアメリカ陸軍航空隊(USAAC)所属のシコルスキー(Sikorsky) S-38A水陸両用飛行艇(アメリカ陸軍仕様C-6A):胴体後方に小型尾橇(尾輪?)が設けられている。大型尾輪ではない。主翼の青丸白星赤丸と尾翼の赤白帯は、アメリカ国旗の星条旗を模していて、アメリカ軍の国籍マークである。飛行艇であっても水陸両用だったために、アメリカ陸軍航空隊も使用している。
Sikorsky : S-38A : Amphibion Manufacturer: Sikorsky Designation: S-38A Official Nickname: Amphibion Notes: Repository: San Diego Air and Space Museum Archive.
写真はflicker, SDASM Archives Catalog #: 00012530引用。


シコルスキー(Sikorsky)S-38水陸両用飛行艇は、胴体中央下面に引込み式ゴム輪を装備していたので、陸上での運行も可能だった。飛行中、着水・離水の時、水上滑走の時は、車輪を引上げした主翼の下にセットした。水陸両用飛行艇は汎用性が高かったが、飛行性能を低下させるというデメリットがあった。

写真(右)1930年頃,アメリカ、水上試験を実施機しているアメリカ陸軍航空隊(USAAC)所属のシコルスキー(Sikorsky) S-38A水陸両用飛行艇(アメリカ陸軍仕様C-6A)と筏の上で観測している技術者・アメリカ軍将兵たち:胴体後方に尾輪の車輪2個が装着されている。主翼の青丸白星赤丸と尾翼の赤白帯は、アメリカ国旗の星条旗を模していて、アメリカ軍の国籍マークである。飛行艇であっても水陸両用だったために、アメリカ陸軍航空隊も使用している。
Sikorsky : S-38A : Amphibion Manufacturer: Sikorsky Designation: S-38A Official Nickname: Amphibion Notes: Repository: San Diego Air and Space Museum Archive.
写真はflicker, SDASM Archives Catalog #: 00012534引用。


写真(右)1931年1月17日、アメリカ、飛行中のアメリカ陸軍航空隊(USAAC)のシコルスキー(Sikorsky)C-6A水陸両用飛行艇(30-397):S-38のアメリカ陸軍仕様。
Sikorsky C-6A 30-397 17Jan31 San Francisco From the Paul Fedelchak Collection. Fedelchak was born in Brownsville PA, June 22, 1917, served as an aerial photographer in the USAAC from 1939. His duties included service at Chanute Field, Washington and Alaska where he was involved in the aerial surveys that made the Alcan Highway possible. These photos were loaned to the museum for copy by the family. Repository: San Diego Air and Space Museum Archiveto
写真はflicker, SDASM Archives Sikorsky C-6A 30-397 17Jan31 San Francisco引用。


写真(右)1930年頃,アメリカ、アメリカ陸軍航空隊のシコルスキー(Sikorsky)S-38A双発水陸両用飛行艇:飛行艇胴体は水密性を重視しているために、昇降口は胴体客室キャビンの後方天井にガラス張りの大きな観音開きの扉から胴体脇の足掛け棒をつたって地面に降り立つ。
Sikorsky : S-38A : Amphibion Manufacturer: Sikorsky Designation: S-38A Official Nickname: Amphibion Notes: Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真は, SDASM Archives Catalog #: 00012527引用。



写真(上)1929年,アメリカ、ウェスタンエアー・エクスプレス(Western Air Express :WAE )航空ローニング(Western Air Express)シコルスキー(Sikorsky)S-38水陸両用飛行艇 (NC8021)
:3翅プロペラを装備した機体コックピット上には、軍服の将兵らしい男性が乗っている。
74. Sikorsky S-38, NC8021, Western Air Express, c1929 Catalog Number: Mitchell074 Collection : Robert Mitchell Collection Repository : San Diego Air and Space Museum Archive Title : 74. Sikorsky S-38, NC8021, Western Air Express, c1929.
写真はflicker, SDASM Archives Catalog Number: Mitchell074引用。


写真(右)1931年,客船の前に停泊しているシコルスキー(Sikorsky)S-38水陸両用飛行艇(右)とウェスタンエアー・エクスプレス(Western Air Express :WAE )航空ローニング(Loening)C-2H(NC9773)エアヨット(Air Yacht)(左):大西洋を汽船の手前に停泊している2基の飛行艇は、乗客を船に運んだのであろうか。
20. Loening C-2H, NC9773,WAE at Avalon, c31 Catalog Number: Mitchell020 Collection : Robert Mitchell Collection Repository : San Diego Air and Space Museum Archive Title : 20. Loening C-2H, NC9773, Air Ferries AW at Avalon, c31. The livery on this Loening C-2H Air Yacht and registration (NC9773), suggests that this is actually a Western Air Express (WAE) aircraft.
写真はflicker, SDASM Archives Catalog Number: Mitchell020引用。


写真(右)1931年,停泊しているウェスタンエアー・エクスプレス(Western Air Express :WAE )航空シコルスキー(Sikorsky)S-38水陸両用飛行艇の胴体後方、昇降口付近に立つ女性客と男性客(左):胴体客室キャビンにすでに乗客が乗り込んでいるので、離水前の撮影であろう。客室キャビン外壁には、天井の昇降口の昇降に利用する金属製の足掛けが備えられている。
Sikorsky S-38 Catalog #: 00070959 Manufacturer: Sikorsky Designation: S-38.
写真はflicker, SDASM Archives Catalog #: 00070959引用。


写真(右)1930年代,舗装滑走路脇で出発準備中と思われるパンアメリカン航空シコルスキー(Sikorsky)S-38双発水陸両用飛行艇(NC9776)前の飛行機搭乗員と乗客たち
Bilstein_00992 Sikorsky S-38 NC9776 Pan American Airlines Image from the Roger Belstein Collection--Please tag these photos so information can be recorded.---Note: This material may be protected by Copyright Law (Title 17 U.S.C.)--Repository: San Diego Air and Space Museum.
写真はflicker, SDASM Archives Bilstein_00992 Sikorsky S-38 NC9776 Pan American Airlines引用。


写真(右)1931年,アメリカ、飛行機格納庫前のシコルスキー(Sikorsky)S-38飛行艇:エンジンが稼働して2翅プロペラが回転している。
Title: Louis E. ""Slim"" Gordon Special Collection Photo Additional Information: The ""Northern Lights"" Sikorsky aircraft in hangar, Louis Gordon was the co-pilot/ mechanic with Wilmer Stultz on the 1928 Transatlantic flight of the Fokker F7 ""Friendship"" which flew from Newfoundland to Wales in 1928. Amelia Earhart was a passenger on this flight and it is remembered as the first air crossing of the Atlantic by a female. Corporation Name: Sikorsky Tags: Louis E. ""Slim"" Gordon Special Collection Photo, Sikorsky.
写真はflicker, SDASM Archives Catalog #: 09_01518引用。


写真(右)1930年代,アメリカ、飛行機格納庫から出てきたシコルスキー(Sikorsky)S-38飛行艇:エンジンは稼働していないので、2翅プロペラが停止している。夜間使用するための探照灯が格納庫脇のビルの2回に並んでいる。
Louis E. ""Slim"" Gordon Special Collection Photo Title: Louis E. ""Slim"" Gordon Special Collection Photo Additional Information: The ""Northern Lights"" Sikorsky aircraft, Louis Gordon was the co-pilot/ mechanic with Wilmer Stultz on the 1928 Transatlantic flight of the Fokker F7 ""Friendship"" which flew from Newfoundland to Wales in 1928. Amelia Earhart was a passenger on this flight and it is remembered as the first air crossing of the Atlantic by a female. Corporation Name: Sikorsky Tags: Louis E. ""Slim"" Gordon Special Collection Photo, Sikorsky.
写真はflicker, SDASM Archives Catalog #: 09_01519引用。


写真(右)1930年代,ブラジル(?)、飛行機格納庫前で整備中のパンアメリカン航空シコルスキー(Sikorsky)S-38双発旅客飛行艇::上主翼の上に2人の男性が乗って、ゴムホースで主翼上面の燃料タンクに給油作業をしている。
AL231 Davis Album Photo_000141 Image from a photo album (AL-231) showing San Diego during the 1930s and the Canal Zone in Panama. Unknown Donor. Repository: San Diego Air and Space Museum Archive.
写真はflicker, SDASM Archives AL231 Davis Album Photo_000141 引用。


写真(右)1930年代,アメリカ、水上で係留中のシコルスキー(Sikorsky)S-38飛行艇:上主翼の上に2人の男性が乗って、ゴムホースで主翼上面の燃料タンクに給油作業をしている。
AL231 Davis Album Photo_000141 Image from a photo album (AL-231) showing San Diego during the 1930s and the Canal Zone in Panama. Unknown Donor. Repository: San Diego Air and Space Museum Archive.
写真はflicker, SDASM Archives AL231 Davis Album Photo_000141 引用。


写真(右)1930年代,アメリカ、水上で係留中のシコルスキー(Sikorsky)S-38飛行艇:上主翼の上に2人の男性が乗って、ゴムホースで主翼上面の燃料タンクに給油作業をしている。
AL231 Davis Album Photo_000142 Image from a photo album (AL-231) showing San Diego during the 1930s and the Canal Zone in Panama. Unknown Donor.
写真はflicker, SDASM Archives AL231 Davis Album Photo_000142引用。


写真(右)1930年代,アメリカ、水上で係留中のシコルスキー(Sikorsky)S-38飛行艇:上主翼の上に2人の男性が乗って、ゴムホースで主翼上面の燃料タンクに給油作業をしている。
AL231 Davis Album Photo_000140 Image from a photo album (AL-231) showing San Diego during the 1930s and the Canal Zone in Panama. Unknown Donor..
写真はflicker, SDASM Archives AL231 Davis Album Photo_000140引用。


シコルスキー(Sikorsky)S-38水陸両用飛行艇の発動機プラット・アンド・ホイットニー(Pratt & Whitney)R-1340ワスプ(Wasp)空冷星型9気筒エンジン415馬力にエンジンカウリングはない。そのため、エンジンシリンダーがむき出しになっている。

エンジンカウリングがないシコルスキー(Sikorsky)S-38飛行艇のエンジンには、砂塵・降水が降りかかり、飛行艇では、波浪や潮風の影響で、エンジン故障や金属劣化が進みやすかった。また、エンジンカウリングがないために、エンジンの整備・保守には天候や砂塵の影響で時間がかかったと思われる。

プラット・アンド・ホイットニー(Pratt & Whitney) R-1340ワスプ(Wasp)空冷星型9気筒エンジンの諸元
シリンダー直径: 5.75 in (146 mm)
ストローク: 5.75 in (146 mm)
体積: 1,344 in³ (22.02 l)
全長: 44.06 in (1,119 mm)
直径: 51.38 in (1,305 mm)
重量: 805 lb (365 kg)
出力: 542 hp (404 kW)

写真(右)1929年,アメリカ、シコルスキー飛行機工場で完成したシコルスキー(Sikorsky)S-38双発飛行艇
S-38 pictionid66051795 title s-38 - filenames-38039s.bmp---Born Digital Image. .Note: This material may be protected by Copyright Law (Title 17 U.S.C.)--Repository: San Diego Air and Space Museum
写真はflicker, SDASM Archives - catalogs-38s.bmp - 引用。


1928年5月25日に初飛行したシコルスキー(Sikorsky)S-38双発旅客水陸両用飛行艇は8名から10名の乗客を運ぶことができる全幅21.8m、全長12.3mの当時では大型飛行艇で、これは前作1927年初飛行のS-36飛行艇の乗客6人を上回った。同時代のヨーロッパでは、ドイツがドルニエ(Dornier)Do-Jワール(鯨)飛行艇を使用していたが、同クラスの飛行艇をアメリカも国産化したのである。

写真(右)1935年11月以降,アメリカ、離陸準備中で2基のプラット・アンド・ホイットニー(Pratt & Whitney)R-1340ワスプ(Wasp)空冷星型9気筒エンジン415馬力を駆動し2翅プロペラを回転させているパンアメリカン航空シコルスキー(Sikorsky)S-38双発旅客水陸両用飛行艇:右側には、乗客が搭乗しようと待機している。後方左には見物人が多数集まってい群れを成している。双発複葉機であるが、上主翼よりも下主翼の全幅は半分しかない小型のものである。
Sikorsky S-38 Manufacturer: Sikorsky Designation: S-38
写真はflicker, SDASM Archives Catalog #: 00070958引用。


写真(右)1935年11月以降,アメリカ、沿岸を離水したパンアメリカン航空シコルスキー(Sikorsky)S-38双発旅客飛行艇:胴体側方下面の築城用ゴム主輪は胴体側方に引き上げられている。プラット・アンド・ホイットニー(Pratt & Whitney)R-1340ワスプ(Wasp)空冷星型9気筒エンジン415馬力2基搭載の双発複葉機であるが、上主翼よりも下主翼の全幅は半分しかない小型のものである。
Sikorsky S-38 Manufacturer: Sikorsky Designation: S-38
写真はflicker, SDASM Archives Catalog #: 00070960引用。


シコルスキー(Sikorsky)S-38飛行艇は、胴体とフロートを適正に設計したために、実際の離水・着水の時に、水面からの飛沫が最小化され、飛沫がプロペラにかかることはなかった。また、操縦席にも乗客にも飛沫の影響はなかった。

写真(右)1935年11月以降,アメリカ、港湾上空を低空飛行するパンアメリカン航空シコルスキー(Sikorsky)S-38双発旅客飛行艇
Sikorsky S-38 Manufacturer: Sikorsky Designation: S-38
写真はflicker, SDASM Archives Catalog #: 00070961引用。


シコルスキー(Sikorsky)S-38水陸両用行艇は、前々作のS-34飛行艇を引き継ぎ、6機のみ生産されたS-36試作飛行艇とほぼ同型である。実は、シコルスキーS-36飛行艇は、5機が生産される予定だったが、それを改良して、新規飛行艇のように登場したのがS-38双発水陸両用飛行艇だった。

写真(右)1935年11月以降,アメリカ、沿岸を低空飛行するパンアメリカン航空シコルスキー(Sikorsky)S-38双発旅客飛行艇:次作のより大型のシコルスキー(Sikorsky)S-40の初飛行は1931年8月7日。
Sikorsky S-38 Manufacturer: Sikorsky Designation: S-38
写真はflicker, SDASM Archives Catalog #: 00070963引用。


 本来、シコルスキー(Sikorsky)S-38水陸両用行艇は、単様機とするはずだったが、下主翼を設けて複葉とすれば、下主翼に構造上、水上安定用の浮舟フロートを装着できて便利である。これは、ドイツのドルニエDo-Jでは、張出し式スポンソンの構造をとったものだったが、浮力と水上安定性を確保する目的は同じである。

写真(右)1935年11月以降,アメリカ、2基のプラット・アンド・ホイットニー(Pratt & Whitney)R-1340ワスプ(Wasp)空冷星型9気筒エンジン415馬力を駆動し飛行するパンアメリカン航空シコルスキー(Sikorsky)S-38双発旅客飛行艇
Sikorsky S-38 Manufacturer: Sikorsky Designation: S-38
写真はSikorsky Product History, SIKORSKY PRODUCT HISTORY Sikorsky S-38引用。


シコルスキー(Sikorsky)S-38水陸両用行艇の尾部は、双ビーム式で、海面上から離れた高い位置ある。これは水上滑走中に巻き上がえう飛沫の影響を受けないためである。中心軸から下主翼の浮舟フロートまでの間隔は141インチ(inches)、フロート1本の通常浮力は, 500ポンド(pounds:1ポンドは0.453kg)、総浮力は, 1400ポンドである。
 したがって、胴体の浮力と合わせれば、S-38飛行艇が総重量9900ポンドあって、旋回して片側に重心が移動したとしても、その4倍の抗力を発揮でき、客室キャビンは安定を保つことができる。

写真(右)1928年,アメリカ、陸上のパン・アメリカン航空(PAA)シコルスキー(Sikorsky)S-38水陸両用飛行艇:アメリカン航空写真 1928 ポスタープリント (18 x 24)
Sikorsky S-38 飛行機/Na Sikorsky S-38 水陸両用フライングボート。2つのプラット・ホイットニーホーネットエンジン。アメリカン航空で運営。 1928年の写真は、オリジナルの鮮やかな色とディテールをすべて捉えたプレミアムヘビーストックペーパーに印刷されたライセンス複製品です。 全体の用紙サイズは18.00×24.00インチです。 このプリントは、フレーム又は壁掛けで準備しており、貴方の家やオフィスの室内装飾に良くする。 ブランド Posterazzi サイズ 18 x 24 Inch 色 Varies 商品寸法 (長さx幅x高さ) 1 x 457 x 610 mm 商品重量 1 ポンド
写真は, Amazon.co.jpホーム&キッチン›インテリア›アートフレーム・ポスター引用。


写真(右)1935年11月以降,アメリカ、陸上基地、格納庫前に待機しているパンアメリカン航空シコルスキー(Sikorsky)S-38双発旅客飛行艇
写真は, PAN AMERICAN-GRACE SIKORSKY S-38 GALLERY引用。


シコルスキー・エアクラフトSikorsky Aircraft Corporation)は、1923年3月5日、アメリカ東部ニューヨーク州ロングアイランドのルーズベルト飛行場近くに設立されたアメリカの飛行機メーカーで、ロシア帝国ウクライナ出身のイゴール・シコルスキー技師が中核となって飛行機開発を進めた。

写真(右)1935年11月以降,アメリカ、パンアメリカン航空シコルスキー(Sikorsky)S-38双発旅客飛行艇:整備員が主翼上に乗って、プラット・アンド・ホイットニー(Pratt & Whitney)R-1340ワスプ(Wasp)空冷星型9気筒エンジン400 hp2基を点検、整備している。
Sikorsky S-38 Manufacturer: Sikorsky Designation: S-38
写真はSikorsky Product History, SIKORSKY PRODUCT HISTORY Sikorsky S-38引用。


 イゴール・シコルスキー技師は、第一次世界大戦前にいち早く世界初の四発機を開発している。1926年のシコルスキー(Sikorsky)S-34飛行艇の開発以降、1930年代までに、シコルスキー(Sikorsky)S-38水陸両用行艇、S-39、S-40、S-42などの各種飛行艇を開発し、主にアメリカの航空会社に供給している。

写真(右)1935年11月以降,アメリカ、格納庫で待機しているパンアメリカン航空シコルスキー(Sikorsky)S-38双発旅客飛行艇「サン・フアン」"SAN JUAN"
Sikorsky S-38 Manufacturer: Sikorsky Designation: S-38
写真はSikorsky Product History, SIKORSKY PRODUCT HISTORY Sikorsky S-38引用。


シコルスキー(Sikorsky)S-38水陸両用行艇は、発動機として信頼性のあるプラット・アンド・ホイットニー(Pratt & Whitney) R-1340ワスプ(Wasp)空冷星型9気筒エンジン400 hp2基を搭載し、2翅金属製プロペラを装着している。双発の10人乗りの飛行艇だったので、ゴム車輪を装備して、陸上からの離陸も可能だった。

しかし、シコルスキー(Sikorsky)S-38水陸両用行艇は、飛行中は、ゴム車輪による空気抵抗増加が懸念されたために、胴体側面に引き上げ、ゴムタイヤは主翼下面に固定される構造になっていた。これは、着水時も同じで、水中にゴム車輪が降りていると水上滑走時の水中抵抗が増加するので、主輪は胴体脇に引き上げられている。

写真(右)1935年11月以降,アメリカ、2基のプラット・アンド・ホイットニー(Pratt & Whitney:P&W)R-1340ワスプ(Wasp)空冷星型9気筒エンジン415馬力を駆動し飛行するパンアメリカン航空シコルスキー(Sikorsky)S-38双発旅客飛行艇
写真は, PAN AMERICAN-GRACE SIKORSKY S-38 GALLERY引用。


べストセラーの発動機プラット・アンド・ホイットニー(Pratt & Whitney) R-1340ワスプ(Wasp)空冷星型9気筒エンジンは、1929年制式のアメリカ海軍ボーイング(Boeing)F4B艦上戦闘機、アメリカ陸軍P-12追撃機(戦闘機)、1932年制式アメリカ陸軍P-26追撃機、オーストラリア空軍CAC ワイラウェイ(Wirraway)練習機、1925年制式カーチス(Curtiss)ファルコン(Falcon)偵察爆撃機、1935年制式カーチス SOCシーガル(Seagull)艦上観測機、1930年採用ダグラス(Douglas)ドルフィン(Dolphin)飛行艇、フォード(Ford)トライモーター(Trimotor)三発輸送機、ユンカース(Junkers)W 34輸送機、Ju 52三発輸送機、1927年採用ロッキード(Lockheed)ベガ (Vega)輸送機、1935年採用ロッキード・モデル(Model)10 エレクトラ(Electra)双発輸送機から、1950年制式のシコルスキー S-55ヘリコプターが搭載している。

写真(右)1929年,アメリカ、シコルスキー飛行機工場で製造中のシコルスキー(Sikorsky)S-38双発飛行艇の上面主翼:主翼は、小型ソリッドゴム写真の付いた作業台に置かれている。これは、一作業の終わった主翼を、次の作業場に移動するのに便利である。天井の高い工場は、大きなガラス窓で覆われており、採光に恵まれている。
Sikorsky S-38 Manufacturer: Sikorsky Designation: S-38
写真はflicker, SDASM Archives - Catalog #: 00070949引用。


飛行機の主翼(補助翼)と水平尾翼(昇降舵)・垂直尾翼(方向舵)を多数の金属製桁で支え、飛行中の空気抵抗、飛行操縦操作するときの抗力・強度を維持している。

写真(右)1929年,アメリカ、シコルスキー飛行機工場で製造中のシコルスキー(Sikorsky)S-38双発飛行艇の上面主翼とそれを見学する2人の若い女性:工場用の作業着でも作業靴でもない、普段着の女性が主翼の桁構造を見入っている、という演出。
Sikorsky S-38 Manufacturer: Sikorsky Designation: S-38
写真はflicker, SDASM Archives - Catalog #: 00070950引用。


シコルスキー・エアクラフトSikorsky Aircraft Corporation)は、第二次世界大戦後は、シングルローター実用化した優秀な固定翼機ヘリコプターhelicopter)の開発・生産で有名になった。しかし、2015年、ロッキード・マーチンに買収された。

写真(右)1929年,アメリカ、シコルスキー飛行機工場で製造中のシコルスキー(Sikorsky)S-38双発飛行艇の上面主翼に取り付けられたプラット・アンド・ホイットニー(Pratt & Whitney:P&W)R-1340ワスプ(Wasp)空冷星型9気筒エンジン415馬力:右下には、完成まじかなS-38飛行艇の機首と右主翼の上面が写っている。工場はガラス張りで、外光を取り入れている。管理者が机で座って作業している。
Sikorsky S-38 Manufacturer: Sikorsky Designation: S-38
写真はflicker, SDASM Archives - Catalog #: 00070951引用。


第一次世界大戦の終戦後、軍需が低迷する中で、軍用機の払い下げも行われた。そして、民間航空機の技術進歩は、交戦国の戦勝国フランス、イギリスは多額の戦費負担、戦時公債の借金によって、財政破綻が危惧された


写真(上)1929年,アメリカ、シコルスキー飛行機工場で製造中のシコルスキー(Sikorsky)S-38双発飛行艇の胴体左側面
:機首には手前から314-7、314-8、314-9、314-10、314-11と製造番号のような数値が記載されている。工場はガラス張り窓に覆われていて、外光を取り入れているため明るく、特に天井照明が見当たらない。
SDASM_00070975 Sikorsky S-38 Sikorsky S-38 Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真はflicker, SDASM Archives - SDASM_00070975引用。


写真(右)1929年,アメリカ、シコルスキー飛行機工場で製造中のシコルスキー(Sikorsky)S-38双発飛行艇の胴体右側面:工場はガラス張り窓に覆われていて、外光を取り入れているため明るく、特に天井照明が見当たらない。
Sikorsky S-38 Manufacturer: Sikorsky Designation: S-38
写真はflicker, SDASM Archives - Catalog #: Catalog #: 00070952引用。


第一次大戦戦勝国のイギリス、フランスは、財政破綻に陥り、航空機開発に投資できる状況になかった。他方、敗戦国のドイツは、べルサイユ条約によって軍用機の開発・生産・保有を禁じられたが、民間航空機の開発に転じた。また、戦勝国で経済的余裕のあるアメリカは、ドイツのユンカースF13輸送機、オランダのフォッカーFVII三発輸送機などを国産化して、飛行機開発の技術も習得した。

写真(右)1929年,アメリカ、シコルスキー飛行機工場のシコルスキー(Sikorsky)S-38双発飛行艇の上面:手前のほぼ完成した機体のようで、2基のプラット・アンド・ホイットニー(Pratt & Whitney)R-1340ワスプ(Wasp)空冷星型9気筒エンジン415馬力にはカバーが掛けられている。2番目の機体は、エンジンにカバーが掛けられていない。その後方には、双ビーム式の尾翼部分が見える。工場はガラス張り窓に覆われていて、外光を取り入れているため明るい。手前下には、重量計があり、機体構造物の重量管理をしているようだ。
Sikorsky S-38 Manufacturer: Sikorsky Designation: S-38
写真はflicker, SDASM Archives - Catalog #: Catalog #: 00070957引用。


シコルスキー(Sikorsky)S-38水陸両用行艇は、登場し公開されて8週間で、初期生産型10機が、アメリカ政府、エアライン、個人宛に売却された。そこで、1928年10月3日、正式にシコルスキー航空(Sikorsky Aviation Corporation)が設立された。

写真(右)1929年,アメリカ、プラット・アンド・ホイットニー(Pratt & Whitney)R-1340ワスプ(Wasp)空冷星型9気筒エンジン415馬力2基を駆動しているウエスタン・エクスプレス航空(Western Air Express)のシコルスキー(Sikorsky)S-38旅客飛行艇(NC8021):左右主翼上下面に青丸白星赤丸の星条旗を模したアメリカ国籍マーク、垂直尾翼方向舵には、赤白ストライプの星条旗を模した国籍マークが描かれている。
183. Sikorsky S-38, NC8021, Western Air Express, c1929 Catalog Number: Mitchell183 Title : 183. Sikorsky S-38, NC8021, Western Air Express, c1929 Collection : Robert Mitchell Collection Repository : San Diego Air and Space Museum Archive
写真はWikimedia Commons, Category:Sikorsky S-38 Catalog Number: Mitchell183引用。


シコルスキー(Sikorsky)S-38双発飛行艇は、世界初といっていい地球上どこへでも乗客と郵便を空輸できる飛行機として喧伝され、2500万マイル、すなわち世界一周の1000回相当を飛行したといわれる。1929年7月30日、シコルスキー航空(Sikorsky Aviation Corporation)は、ユーナイテッド航空(United Aircraft and Transport Corporation, Inc.)に買収された。


写真(右)1934年以前,オランダ、アムステルダム郊外、スキポール空港(Schiphol)で待機しているオランダ領インド航空(Koninklijke Nederlandsch-Indische Luchtvaart Maatschappij: KNILM)シコルスキー(Sikorsky) S-38双発旅客飛行艇
;S-38は、100機が量産され、オランダにも売却された。
Title: Sikorsky op Schiphol Shelfmark: KITLV 98645 Subject (topical): Aircraft Airports Subject (geographic): Netherlands Language: No linguistic content Country: No place, unknown, or undetermined Published: 1934. Persistent URL: http://hdl.handle.net/1887.1/item:819933 Extent: Digital image Author Anonymous
写真はWikimedia Commons, Category:Sikorsky S-38 File:Sikorsky op Schiphol, KITLV 98644.tiff引用。


写真(右)1934年以前,オランダ、アムステルダム郊外、スキポール空港、オランダ領インド航空(Koninklijke Nederlandsch-Indische Luchtvaart Maatschappij: KNILM)シコルスキー(Sikorsky) S-38双発旅客飛行艇:1928年7月16日に設立されたオランダ領東インドのオランダのアムステルダムにある。
Title: Sikorsky op Schiphol Shelfmark: KITLV 98644
Subject (topical): Aircraft Airports Subject (geographic): Netherlands Language: No linguistic content
Country: No place, unknown, or undetermined Published: 1934. Date Unknown Author Anonymous
写真はWikimedia Commons, Category:Sikorsky S-38 File:Sikorsky op Schiphol, KITLV 98644.tiff引用。


シコルスキー(Sikorsky)S-38双発飛行艇の販売価格55,000ドルで、陸上からも水上からも飛び立つことが可能な水陸両用飛行艇である。満載時でも1分当たり 1,000 フィート(feet)の上昇が可能で、巡行録力は時速 110マイル、最高速力は130マイルであり、片発飛行も可能である。当時は世界最高の性能を誇る水陸両用飛行艇だった。

写真(右)1934年以前,蘭印(インドネシア)、オランダ領インド航空(Koninklijke Nederlandsch-Indische Luchtvaart Maatschappij: KNILM)シコルスキー(Sikorsky) S-38双発旅客飛行艇
English: Title: Watervliegtuig (Sikorsky) bij de Etna-baai Shelfmark: KITLV 98629 Subject (topical): Aircraft
Subject (geographic): Fakfak Indonesia Papua Barat Language: No linguistic content
Country: No place, unknown, or undetermined Published/created: [Circa 1937] Extent: Digital image Author Anonymous
写真は Wikimedia Commons, Category:Sikorsky S-38 File:Watervliegtuig (Sikorsky) bij de Etna-baai, KITLV 98629.tiff引用。


写真(右)1937年,蘭印(インドネシア)、ニューギニア島西部、西パプア州、オランダ領インド航空(Koninklijke Nederlandsch-Indische Luchtvaart Maatschappij: KNILM)シコルスキー(Sikorsky) S-38双発旅客飛行艇:複葉だが、上面のパラソル式主翼は大きいが、下面の主翼は上面の3分の1の幅しかない。
English: Title: Watervliegtuig (Sikorsky) bij de Etna-baai Shelfmark: KITLV 98629 Subject (topical): Aircraft Subject (geographic): Fakfak
Indonesia Papua Barat Language: No linguistic content
Country: No place, unknown, or undetermined Published/created: [Circa 1937] Extent: Digital image Author Anonymous
写真は Wikimedia Commons, Category:Sikorsky S-38 File:Watervliegtuig (Sikorsky) bij de Etna-baai, KITLV 98629.tiff引用。


次作のシコルスキー(Sikorsky)S-40四発旅客飛行艇は、1931年8月7日に初飛行し、「アメリカン クリッパー」と命名されている。

写真(右)1934年以前,オランダ領インド、パプア・ニューギニア、オランダ領インド航空(Koninklijke Nederlandsch-Indische Luchtvaart Maatschappij: KNILM)シコルスキー(Sikorsky) S-38双発旅客飛行艇:1928年7月16日に設立されたオランダ領東インドのオランダのアムステルダムにある。
Title: Watervliegtuig vermoedelijk van De Nederlandsche Nieuw Guinea Petroleum Maatschappij in de Etna baai te Nieuw-Guinea
Shelfmark: KITLV 377825 Subject (topical): Aircraft Subject (geographic): Papua Language: No linguistic content
Country: No place, unknown, or undetermined Published/created: [Circa 1935] Persistent URL: http://hdl.handle.net/1887.1/item:742069 : 2006. Extent: Digital image Title: KITLV A499
写真はWikimedia Commons, Category:Sikorsky S-38 File:KITLV A499 - Watervliegtuig vermoedelijk van De Nederlandsche Nieuw Guinea Petroleum Maatschappij in de Etna baai te Nieuw-Guinea, KITLV 377825.tiff引用。


写真(右)1930年,アメリカ、パンアメリカン航空シコルスキー(Sikorsky)S-38水陸両用飛行艇の左主翼前のオーバーオールを着た男性と浮舟フロートに腰かける孫:フロートの縁の溶接構造とフロート支柱の構造がよくわかる。
Two generations enjoy the thrill of a Sikorsky S-38 flying boat circa 1930. Source: National Air and Space Museum Archives, Smithsonian Institution Featured in National Air and Space Museum: An Autobiography
写真は, SDASM Archives ID#: 75-5034引用。


写真(右)1930年頃,アメリカ、パンアメリカン航空シコルスキー(Sikorsky)S-38A双発水陸両用飛行艇から降りる乗員:飛行艇胴体は水密性を重視しているために、昇降口は胴体客室キャビンの後方天井にガラス張りの大きな観音開きの扉から行う。
Sikorsky : S-38A : Amphibion Manufacturer: Sikorsky Designation: S-38A Official Nickname: Amphibion Notes: Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真は, SDASM Archives Catalog #: 00012523引用。


写真(右)1930年頃,アメリカ、パンアメリカン航空シコルスキー(Sikorsky)S-38双発旅客飛行艇の操縦席コックピットの上に立つオーバーオールを着た男性
AL-58 Jones Album Image_00090 From an Album (AL-58) which belonged to F. Alvin Jones, who was a long time pilot for Eastern Airlines. Repository: San Diego Air and Space Museum Archive From an Album (AL-58) which belonged to F. Alvin Jones, who was a long time pilot for Eastern Airlines. Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真は, SDASM Archives CF_04-001引用。


写真(右)1930年頃,アメリカ、パンアメリカン航空シコルスキー(Sikorsky)S-38双発旅客飛行艇マジェスティック"Majestic"と訪問した紳士たち
CF_04-001 Cliff Henderson Collection image. Clifford "Cliff" Henderson (1896-1984) was one of the early organizers of the National Air Races, and managed the races from 1928 through 1939. Please tag these images so that we can keep the information with the digital files. This photo is for educational purposes only. This image has been graciously donated by Willis and Claudia Allen of Allen Airways Flying Museum.
写真は, SDASM Archives CF_04-001引用。


写真(右)1930年頃,カナダ、ケベック、飛行家ハリー・ホワイト(Harry White)のシコルスキー(Sikorsky)S-38双発旅客飛行艇と紳士たち
AL79-032 HJ White (c) with Sikorsky S-38 Quebec Image from an Album belonging to Harry White, 1919-1947, documenting his career as a Naval Aviator. SOURCE INSTITUTION: San Diego Air and Space Museum Archive
写真は, SDASM Archives AL79-032 HJ White (c) with Sikorsky S-38 Quebec 引用。


写真(右)1930年頃,アメリカ、ポール・マンツ(Paul Mantz)所有のシコルスキー(Sikorsky)S-38-BL NC24V (S-38-B改造型)双発旅客飛行艇(工場製造番号: c/n 414-15)の機首とコックピット、主翼前縁に侍る水着の女性モデルたち
AL-34A Paul Mantz Album Photo_00014 Image from an Album belonging to famous air racing pilot, movie stunt pilot Paul Mantz. Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
Possibly Sikorsky S-38-BL NC24V ), which was owned by Paul Mantz.
写真は, SDASM Archives AL-34A Paul Mantz Album Photo_00014引用。


写真(右)1930年頃,アメリカ、ポール・マンツ(Paul Mantz)所有のシコルスキー(Sikorsky)S-38-BL NC24V (S-38-B改造型)双発旅客飛行艇(工場製造番号: c/n 414-15)の操縦席コックピットの上に立つ女性モデル
AL-34A Paul Mantz Album Photo_00009 Image from an Album belonging to famous air racing pilot, movie stunt pilot Paul Mantz. Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
Possibly Sikorsky S-38-BL NC24V ), which was owned by Paul Mantz.
写真は, 写真(右)1930年頃,アメリカ 飛行中のシコルスキー(Sikorsky)S-38飛行艇(VJ-5/D11-4):生産機数はわずか3機で量産されていたわけではないが、カリブ諸国探訪など長距離洋上旅客輸送の当時の需要はそれほど大きくはなく、少数機数でも賄うことができたのであろう。
A VJ-5 Sikorsky RS-3 that was redesignated PS-3 an served as a transport for the Eleventh Naval district. VJ-5 D11-4 (8285) in March 1930. Photo by JMF Haase via San Diego Aero Space Museum
From the Haase Collection JMF Haase Collection Source 00036992 SDASM Uploaded by PDTillman Author SDASM Archives
写真はWikimedia Commons, Category:Sikorsky S-40 of Pan American AirwaysFile:Sikorsky PS-3, 1930.jpg引用。


写真(右)1929年12月,アメリカ、シコルスキー(Sikorsky) S-38双発旅客飛行艇:複葉だが、上面のパラソル式主翼は大きいが、下面の主翼は上面の3分の1の幅しかない。
English: Sikorsky S-38 photo from L'Année aéronautique,1929
Date 31 December 1929 Author L'Année aéronautique
写真は Wikimedia Commons, Category:Sikorsky S-38 File:Sikorsky S-38 L'Année aéronautique,1929.jpg引用。


飛行機の操縦は、垂直尾翼とその後縁の方向舵、水平尾翼とその後縁の昇降舵という尾翼の操作翼を使用するが、これはコックピット操縦席の操縦桿と操縦ペダルによって操作される。

写真(右)1935年,アメリカ、未舗装滑走路のパンアメリカン航空シコルスキー(Sikorsky)S-38双発旅客飛行艇左側面: 飛行機の操縦席の計器盤は、機体の姿勢を表示する水平儀、高度計(気圧によって計測)、速力計(ピトー管に流入する空気圧力で計測)、方位計(磁気コンパスあるいはジャイロ・コンパス)、燃料計、エンジン回転計などがある。S-38飛行艇は、並列式の複式操縦装置を備えている。左側に正操縦士席があるので、計器は左側重視である。
Bilstein_00993 Sikorsky S-38 Pan American Airlines Image from the Roger Belstein Collection--Please tag these photos so information can be recorded.---Note: This material may be protected by Copyright Law (Title 17 U.S.C.)--Repository: San Diego Air and Space Museum
写真は, SDASM Archives Bilstein_00993 Sikorsky S-38 Pan American Airlines引用。


写真(右)1935年11月以降,アメリカ、パンアメリカン航空シコルスキー(Sikorsky)S-38双発旅客飛行艇コックピット左側の主操縦席と左右可動式の操縦桿: 飛行機の操縦席の計器盤は、機体の姿勢を表示する水平儀、高度計(気圧によって計測)、速力計(ピトー管に流入する空気圧力で計測)、方位計(磁気コンパスあるいはジャイロ・コンパス)、燃料計、エンジン回転計などがある。S-38飛行艇は、並列式の複式操縦装置を備えている。左側に正操縦士席があるので、計器は左側重視である。
写真は, PAN AMERICAN-GRACE SIKORSKY S-38 GALLERY引用。


コックピットの左ラダー・ペダルを踏みこむと、方向舵は右に動き、重心より後方の尾部を左に、機首を右にふるモーメントが作用することによって、飛行機は右に旋回する。

方向舵(ラダー:rudder)とは、機首を左右にふり、方向の姿勢を制御する操縦翼で、垂直尾翼の後縁に取り付けられている。方向舵の操作は,コックピット操縦席の方向ペダル(ラダー・ペダル)を踏むことで制御する。右ラダー・ペダルを踏みこむと、方向舵は左に操作され、右向き揚力が発生するので、重心を中心に、機首を左にふるモーメントが生まれ,飛行機は左に旋回する。

写真(右)1929年,アメリカ、シコルスキー飛行機工場で製造中のシコルスキー(Sikorsky)S-38双発旅客飛行艇の客室ラウンジ:奥には、コックピット正副操縦席と操縦桿(左)が見える。中央には魔法瓶があってコーヒーとスナックが用意されている。ソファーと調度品がそろっているが、飛行中の揺れ・振動、エンジン騒音は、乗客にとって当たり前だったのであろうか。両脇の窓ガラスは大きく、視界を重視していることがわかる
Sikorsky S-38 Manufacturer: Sikorsky Designation: S-38
写真はflicker, SDASM Archives - Catalog #: 00070955引用。


写真(右)1929年,アメリカ、シコルスキー飛行機工場で製造中のシコルスキー(Sikorsky)S-38双発旅客飛行艇の客室キャビン:奥には、コックピット正副操縦席と操縦桿(左)が見える。中央には魔法瓶があってコーヒーとスナックが用意されている。ソファーと調度品がそろっているが、飛行中の揺れ・振動、エンジン騒音は、乗客にとって当たり前だったのであろうか。両脇の窓ガラスは大きく、視界を重視していることがわかる。
Sikorsky S-38 Manufacturer: Sikorsky Designation: S-38
写真はflicker, SDASM Archives - Catalog #: 00070956引用。


アメリカのシコルスキー(Sikorsky)S-38水陸両用行艇の客室キャビンには、天井換気扇2個、魔法瓶があってコーヒーとスナックが準備されてている。また、座席は、ソファーと調度品を揃えて豪華さを演出している。しかし、飛行機の移動中は、客室キャビンが飛行中の揺れや気流の乱れ、エンジンの振動と騒音が、乗客にとって迷惑だったと思われる。客室キャビン両脇は、大きな窓ガラスが並んでいて、視界が十分に確保される。

写真(右)1928年8月以降,アメリカ、シコルスキー(Sikorsky) S-38双発旅客飛行艇の客室キャビン:籐製の座席は重量軽減に役立った。両脇の窓ガラスは大きく、視界を重視していることがわかる。床にはカーペットが敷かれている。奥には、胴体上に上がるためのステップが備わっている。天井に観音開きのガラス扉に取っ手がついている。
English: Sikorsky S-38 interior photo NACA Aircraft Circular No.79 Date 1 August 1928 Author NACA Aircraft Circular
写真は Wikimedia Commons, Category:Sikorsky S-38 File:Sikorsky S-38 interior photo NACA Aircraft Circular No.79.jpg引用。


第一次世界大戦では、飛行機の主な活躍は、ヨーロッパ西部が主な地域であり、戦時中の航続距離の延長、最高速力の向上など、新たな航空航路のフロンティアとして、太平洋、大西洋の横断航路の開拓が進んだ。

写真(右)1940年,パンアメリカン航空シコルスキー(Sikorsky)S-38B 飛行艇(Osa's Ark : N28V):アフリカへの航路にも使用されたため、シコルスキー(Sikorsky)S-38B 飛行艇(Osa's Ark : N28V)は、シマウマのような奇抜な白黒塗装を施して、モデルの女性とサルを乗せて撮影した。
Accession Number: 1985:1268:0010 Maker: Martin & Osa Johnson Title: Osa and airplane Date: ca. 1918-1936 Medium: negative, gelatin on glass Dimensions: 3.25x4.25 in George Eastman House Collection General – information about the George Eastman House Photography Collection Date 6 March 2009, 16:24:09 Author George Eastman House At the time of upload, the image license was automatically confirmed using the Flickr API.
写真は Wikimedia Commons, Category:Sikorsky S-38 File:Osa and airplane (3334094802).jpg引用。


1919年6月,イギリスのオールコック、ブラウンは、ビッカース・ヴィミーによって、アメリカ大陸東岸沖のニューファウンドランド島とアイルランドと間の航路、3000kmの大西洋無着陸横断飛行に世界ではじめて成功した。そして、1927年5月、アメリカのリンドバーグが、ライアンNYP単葉輸送機で、アメリカ東岸ニューヨーク=パリ間の大西洋横断無着陸飛行5809kmに成功し、賞金をせしめただけでなく、世界的大ニュースとなった。

写真(右)1940年,アメリカ、カリフォルニア州サンフランシスコ沖、トレジャーアイランド(Treasure Island)、パンアメリカン航空シコルスキー(Sikorsky) S-38双発旅客飛行艇:トレジャーアイランド(Treasure Island)の東側に水上機基地が設けられ、水上機・飛行艇を陸上に引き上げるランプ(舗装傾斜誘導路)が設けられた。
Sikorsky S-38 at Treasure Island in 1940. Date 18 March 2010, 10:57 Source S-38nightphotoTI Author Bill Larkins
写真は Wikimedia Commons, Category:Sikorsky S-38 File:S-38nightphotoTI (4443787732).jpg引用。


シコルスキー(Sikorsky)S-38水陸両用行艇は、1928年5月25日の初飛行以来10年以上が経過しても、使いやすく、経済的で、信頼性があったために、1940年代になっても現役で使用されていた。100機以上が量産され、21世紀になってもレプリカとして再生産された機体が飛行している。

写真(右)1940年,アメリカ、カリフォルニア州サンフランシスコ沖、トレジャーアイランド(Treasure Island)、パンアメリカン航空シコルスキー(Sikorsky) S-38双発旅客飛行艇:1928年5月25日初飛行のシコルスキー(Sikorsky) S-38双発旅客飛行艇島の東側に水上機基地が設けられ、水上機・飛行艇を陸上に引き上げるランプ(舗装傾斜誘導路)が設けられた。
Sikorsky S-38 at Treasure Island. Paul Mantz Flying Service sold rides with two planes from a ramp on the East side of the Island. Date 13 October 2006, 20:02 Source MantzS-38TI Author Bill Larkins
写真は Wikimedia Commons, Category:Sikorsky S-38 File:MantzS-38TI (4422218061).jpg引用。


シコルスキー(Sikorsky)S-38水陸両用行艇の発動機は、プラット・アンド・ホイットニー(Pratt & Whitney) R-1340ワスプ(Wasp)SC1 空冷星型9気筒エンジン415馬力2基だが、当時の大半の飛行機と同様に、空冷エンジンのシリンダーはむき出しで、寄港中の気流によるエンジンと潤滑油の冷却の弁を図っていた。その後、1930年代初めに開発された飛行機では、冷却器が発達し、エンジンを金属カバーで覆うエンジン・カウリングが装着されるようになった。

写真(右)1930年,アメリカ東部、ワシントンD.C.、スミソニアン博物館(Smithsonian Museum)・国立航空宇宙博物館(National Air and Space Museum)に保管展示されている1930年アメリカのインターアイランド航空(Inter-Island Airways )所属シコルスキー(Sikorsky)S-38双発旅客飛行艇(NC-111M)の16分の1スケールの模型:木材と金属で作成、再現されたシコルスキー(Sikorsky)S-38双発旅客飛行艇の1/16スケール・モデル
Physical Description Wood, metal, plastic, and acetate display model of a Sikorsky S-38 amphibian aircraft in Inter-Island Airways livery of blue, dark gray, black hull and floats; light gray wings; and red, white, and blue horizontal striping on vertical tails, color scheme. 1/16 scale. Circa 1930. Date ca.1930 Inventory Number A19300024000 Model Maker E. William Topping Materials Airframe - wood Landing gear, propellers, struts, cabin roof - metal Engines - plastic Windscreen - clear acetate Dimensions Model: 23.5 x 62.9 x 108.6cm (9 1/4 x 24 3/4 x 42 3/4 in.)
写真はSmithsonian Institution, National Air and Space Museum Collection - Model, Static, Sikorsky S-38, Inter-Island Airways引用。


シコルスキー(Sikorsky)S-38双発飛行艇 の諸元
乗員Crew: 2
乗客Capacity: 8 - 10 pax / 4,480 lb (2,030 kg) payload
全長Length: 40 ft 5 in (12.32 m)
全幅Upper wingspan: 71 ft 8 in (21.84 m)
下主翼幅Lower wingspan: 36 ft 0 in (10.97 m)
全高Height: 13 ft 10 in (4.22 m)
上下主翼間隔Gap  95.3in
上主翼面積Wing area: 574 sq ft
下主翼面積Wing area: 146 sq ft
主翼面積Wing area: 720 sq ft (67 m2)
空虚重量Empty weight: 6,548 lb (2,970 kg)
乗員Crew(2): 340 lb
乗客9 passeng: 1530 lb
潤滑油Oi1- gallons: 125 lb
総重量Gross weight: 10,479 lb (4,753 kg)
発動機Powerplant: プラット・アンド・ホイットニー(Pratt & Whitney) R-1340ワスプ(Wasp)空冷星型9気筒420 hp (310 kW) 2基
プロペラPropellers: 2翅地上調整金属プロペラ

図(右)1929年2月6日,アメリカ南部、フロリダ州マイアミ上空w歩飛行するチャールズ・リンドバーク大佐操縦のパンアメリカン航空(PAA)シコルスキー(Sikorsky)S-38航空便輸送用飛行艇:マイアミ絵の最初の航空便空輸を描いたポスター。パンアメリカン航空 - Sikorsky S-38 - 航空便 - チャールズ・リンドバーグ - ビンテージ航空ポスター c.1929 - アートポスター - 51cm x 66cm
陸上降着用のゴム車輪は、飛行中は主翼下面に引き上げて空気抵抗を減少させることができたが、着陸直前なのか、車輪は引き下ろされ着陸態勢に入っている。
写真は, Amazon.co.jpホーム&キッチン›インテリア›アートフレーム・ポスター引用。


写真(右)1928年,シコルスキー(Sikorsky) S-38双発飛行艇の三面縮尺図:1928年5月25日初飛行のシコルスキー(Sikorsky) S-38双発旅客飛行艇島の東側に水上機基地が設けられ、水上機・飛行艇を陸上に引き上げるランプ(舗装傾斜誘導路)が設けられた。
AIRCRAFT CIRCULARS NATIOITAL ADVISORY COM1ITTEE FOR AERONAUTICS THE SIKORSKY TWIN-ENGINED A1PHIBIAN TYPE S-38 MODEL 1928 English: Sikorsky S-38 3-view drawing from NACA Aircraft Circular No.79 Date 1 August 1928 Author NACA Aircraft Circular The S-38, model 28 is a nine passenger Sesquiplane powered by two Pratt and Whitney Wasp 410 HP engines and is intended for routes where the ability to take off and land from both land and water is essential. Document ID 19930090672 Document Type Other Date Acquired September 6, 2013 Publication Date August 1, 1928 Report/Patent Number NACA-AC-79 Copyright Work of the US Gov. Public Use Permitted.
写真は Wikimedia Commons, Category:Sikorsky S-38 File:Sikorsky S-38 3-view drawing NACA Aircraft Circular No.79.jpg引用。


シコルスキー(Sikorsky)S-38双発飛行艇The Sikorsky Twin Engined Amphibian, Type S-38, Model 1928 の飛行試験から得た性能Performance
総重量:9200-9900 lb
最高速力:128-124.5 mph
巡行速力:112-110 mph
失速Stalling speed: 52.5-55 mph
航続力Range: 使用可能余裕400ポンド;500マイル
航続力Range: 使用可能余裕4000ポンド;750マイル
初期上昇率:940-880 ft/min
上昇高度(10分):7650-7250 ft
実用上昇限度:20100-19400 ft
離陸距離:8-10秒
離水距離:11-16秒


3.復元されたシコルスキー(Sikorsky)S-38B 飛行艇(Osa's Ark : N28V)


写真(右)2012年8月,イギリス、ロンドン北70キロ、ケンブリッジシャー、ダックスフォード航空ショーに登場したシコルスキー(Sikorsky) S-38B 双発飛行艇復元機(Osa's Ark : N28V);S-38は、100機が生産されたが、この機体は2001年のレプリカで、製造番号C/N:B414-20、発動機はプラット・アンド・ホイットニー(Pratt & Whitney)R-1340ワスプ(Wasp)空冷星型9気筒エンジン400 hp2基装備。
Nederlands: Sikorsky S-38B (Replica) N28V (cn B414-20) geschilderd als Osa's Ark. Met Osa's Ark maakten de filmmakers Martin en Osa Johnson talrijke natuurfilms in Afrika. English: Sikorsky S-38B (Replica) N28V (cn B414-20) painted as Osa's Ark. Filmmakers Martin and Osa Johnson explored Africa extensively, making safari movies and books, in the zebra-striped S-38 Osa's Ark, with companion giraffe-patterned S-39 Spirit of Africa, Date 15 August 2012, 14:40:03 Source Own work Author Ad Meskens
写真はWikimedia Commons, Category:Osa's Ark (S-38B N28V) File:Malle Osa's Ark 01.JPG引用。


写真(右)2012年8月15日,イギリス、ロンドン北70キロ、ケンブリッジシャー、ダックスフォード航空ショーに登場したシコルスキー(Sikorsky) S-38B 双発飛行艇復元機(Osa's Ark : N28V);S-38は、100機が生産されたが、この機体は2001年のレプリカで、製造番号C/N:B414-20。
Nederlands: Sikorsky S-38B (Replica) N28V (cn B414-20) geschilderd als Osa's Ark. Met Osa's Ark maakten de filmmakers Martin en Osa Johnson talrijke natuurfilms in Afrika. 15 August 2012, 14:40:03 Source Own work Author Ad Meskens
写真はWikimedia Commons, Category:Osa's Ark (S-38B N28V) File:Malle Osa's Ark 02.JPG引用。


写真(右)2012年8月,イギリス、ロンドン北70キロ、ケンブリッジシャー、ダックスフォード航空ショーに登場したシコルスキー(Sikorsky) S-38B 双発飛行艇復元機(Osa's Ark : N28V);S-38は、100機が生産されたが、この機体は2001年のレプリカで、製造番号C/N:B414-20、発動機はプラット・アンド・ホイットニー(Pratt & Whitney)R-1340ワスプ(Wasp)空冷星型9気筒エンジン400 hp2基装備。
English: Sikorsky S-38B (Replica) N28V (cn B414-20) painted as Osa's Ark Filmmakers Martin and Osa Johnson explored Africa extensively, making safari movies and books, in the zebra-striped S-38 Osa's Ark, with companion giraffe-patterned S-39 Spirit of Africa. Date 15 August 2012, 14:40:03 Source Own work Author Ad Meskens
写真はWikimedia Commons, Category:Osa's Ark (S-38B N28V) File:Malle Osa's Ark 04.JPG引用。


写真(右)2012年10月6日,イギリス、ロンドン北70キロ、ケンブリッジシャー、ダックスフォード格納庫内のシコルスキー(Sikorsky) S-38B 双発飛行艇復元機(Osa's Ark : N28V)前方右側;S-38は、100機が生産されたが、この機体は2001年のレプリカで、製造番号C/N:B414-20、発動機はプラット・アンド・ホイットニー(Pratt & Whitney)R-1340ワスプ(Wasp)空冷星型9気筒エンジン400 hp2基装備。
Sikorsky S-38 Osa's Ark Date 6 October 2012, 15:28:50 Source Own work Author AlfvanBeem
写真はWikimedia Commons, Category:Osa's Ark (S-38B N28V) File:Sikorsky S-38 Osa's Ark pic1.JPG引用。


写真(右)2012年10月6日,イギリス、ロンドン北70キロ、ケンブリッジシャー、ダックスフォード格納庫内のシコルスキー(Sikorsky) S-38B 双発飛行艇復元機(Osa's Ark : N28V)前上方右側
Sikorsky S-38 Osa's Ark Sikorsky S-38 Osa's Ark 6 October 2012, 15:24:06 Source Own work Author AlfvanBeem
写真はWikimedia Commons, Category:Osa's Ark (S-38B N28V) File:Sikorsky S-38 Osa's Ark pic3.JPG引用。


シコルスキー(Sikorsky) S-38双発旅客飛行艇の発動機は、プラット・アンド・ホイットニー(Pratt & Whitney:P&W)ワスプ(Wasp)SC1 空冷星型9気筒エンジン415馬力2基だが、当時の大半の飛行機と同様に、空冷エンジンのシリンダーはむき出しで、寄港中の気流によるエンジンと潤滑油の冷却の弁を図っていた。その後、1930年代初めに開発された飛行機では、冷却器が発達し、エンジンを金属カバーで覆うエンジン・カウリングが装着されるようになった。

写真(右)2012年10月6日,イギリス、ロンドン北70キロ、ケンブリッジシャー、ダックスフォード格納庫内のシコルスキー(Sikorsky) S-38B 双発飛行艇復元機(Osa's Ark : N28V)上方右側
Sikorsky S-38 Osa's Ark Date 6 October 2012, 15:21:46 Source Own work Author Alf van Beem
写真はWikimedia Commons, Category:Osa's Ark (S-38B N28V) File:Sikorsky S-38 Osa's Ark pic5.JPG引用。


写真(右)2012年5月27日,イギリス、ロンドン北70キロ、ケンブリッジシャー、ダックスフォード格納庫内のシコルスキー(Sikorsky) S-38B 双発飛行艇復元機(Osa's Ark : N28V)前方右側;S-38は、100機が生産されたが、この機体は2001年のレプリカで、製造番号C/N:B414-20、発動機はプラット・アンド・ホイットニー(Pratt & Whitney)R-1340ワスプ(Wasp)空冷星型9気筒エンジン400 hp2基装備。
Sikorsky S-38B, On display, La Ferté-Alais Airfield (LFFQ) Air Show 2012 Aircraft N28V Photo N28V, 2001 Sikorsky S-38B (Replica), C/N: B414-20 Links to this page and other related pages More photos of N28V Have a photo of this aircraft? Share with others. Photo ID: AC1621729 Photographer: Yves-Q More photos by Yves-Q Contact Yves-Q Please do NOT ask photographer about aircraft data, instead use forum for these questions Shot Date: 2012-05-27 Airport: LFFQ La Ferté-Alais Airport, La Ferté-Alais France Upload Date: 2021-03-03
写真はWikimedia Commons, Category:Osa's Ark (S-38B N28V) File:Sikorsky S-38 Osa's Ark pic1.JPG引用。


日本の唯一大規模飛行艇を開発した川西航空機<」/a>は、日本で飛行機の設計・開発の実績を上げた後、1928年に日本海軍の指定工場となった。そして、1945年の太平洋戦争の日本降伏に至るまで水上機と飛行艇、3,000機近く生産した。

写真(右)2012年5月27日,フランス、パリ南50キロ、ラ・フェルテ=アレ(La Ferté-Alais)、シコルスキー(Sikorsky) S-38B 双発飛行艇復元機(Osa's Ark : N28V);2001年のレプリカ、製造番号C/N:B414-20、発動機はプラット・アンド・ホイットニー(Pratt & Whitney)R-1340ワスプ(Wasp)空冷星型9気筒エンジン400 hp2基装備。
Aircraft N28V Photo N28V, 2001 Sikorsky S-38B (Replica), C/N: B414-20 Links to this page and other related pages More photos of N28V Have a photo of this aircraft? Share with others. Photo ID: AC1621729 Photographer: Yves-Q Shot Date: 2012-05-27 Airport: LFFQ La Ferté-Alais Airport, La Ferté-Alais France Upload Date: 2021-03-03
写真はWikimedia Commons, Airport-Data.com Aircraft N28V Photo N28V, 2001 Sikorsky S-38B (Replica), C/N: B414-20引用。


写真(右)2012年7月,フランス中部、パリ南50キロ、ラ・フェルテ=アレ (La Ferté-Alais)、飛行中のシコルスキー(Sikorsky) S-38B 双発飛行艇復元機(Osa's Ark : N28V)真正面とプラット・アンド・ホイットニー(Pratt & Whitney)R-1340ワスプ(Wasp)空冷星型9気筒エンジン400 hp2基;陸上着陸・滑走用のゴム製主輪は、胴体側方下部に引き上げられているが、格納庫に収納されているわけではない。下主翼左右に浮舟フロートが装備されている。
Sikorsky S-38B 1 Date 1 July 2012, 15:18 Source Sikorsky S-38B 1 Author Tony Hisgett from Birmingham, UK
写真はWikimedia Commons, Category:Osa's Ark (S-38B N28V) File:Sikorsky S-38B 1 (7586295218).jpg引用。


写真(右)2012年5月18日,フランス南部、ボルドー南西80キロ、ランド県ビスカロッス(Biscarrosse)、シコルスキー(Sikorsky) S-38B 双発飛行艇復元機(Osa's Ark : N28V)の機体後方・尾翼・主翼;水陸両用飛行艇なので、胴体側面下方にゴム主輪が装備されている。この車輪は、水上で滑走するときには、胴体脇には引き上げられる「引上げ式脚」の構造になっている。
Français : Hydravion Sikorsky S-38 1929. Propriétaire : Tom Schrade, U.S.A.. 2 moteurs Pratt & Whitney R-1340. 400 cv Biscarrosse 18 mai 2012. English: Sikorsky S-38 seaplane in 1929. Owner: Tom Schrade, U.S.A.. 2 Pratt & Whitney R-1340. 400 hp. Biscarrosse, France, May 18, 2012. Deutsch: Sikorsky S-38 Wasserflugzeug im Jahr 1929. Besitzer: Tom Schrade, U.S.A.. 2 Pratt & Whitney R-1340. 400 PS. Biscarrosse, Frankreich, 18. Mai 2012. Date 18 May 2012 Source Own work Author Selvejp
写真はWikimedia Commons, Category:Osa's Ark (S-38B N28V) File:Sikorsky S-38 1929 (25).JPG引用。


写真(右)2012年5月18日,フランス南部、ボルドー南西80キロ、ランド県ビスカロッス(Biscarrosse)、シコルスキー(Sikorsky) S-38B 双発飛行艇復元機(Osa's Ark : N28V)の機体前半左側面;水陸両用飛行艇なので、胴体側面下方にゴム主輪が装備されている。この車輪は、飛行中、着水時には引き上げられる「引上げ式脚」の構造になっている。
English: Sikorsky S-38 seaplane in 1929. Owner: Tom Schrade, U.S.A.. 2 Pratt & Whitney R-1340. 400 hp. Biscarrosse, France, May 18, 2012.
写真はWikimedia Commons, Category:Osa's Ark (S-38B N28V) File:Sikorsky S-38 1929 (5).JPG引用。


写真(右)2012年5月18日,フランス南部、ボルドー南西80キロ、ランド県ビスカロッス(Biscarrosse)、シコルスキー(Sikorsky) S-38B 双発飛行艇復元機(Osa's Ark : N28V)の機首・コックピット主操縦席左側面;水陸両用飛行艇なので、胴体側面下方にゴム主輪が装備されている。この車輪は、飛行中、着水時には引き上げられる「引上げ式脚」の構造になっている。
English: Sikorsky S-38 seaplane in 1929. Owner: Tom Schrade, U.S.A.. 2 Pratt & Whitney R-1340. 400 hp. Biscarrosse, France, May 18, 2012. Date 18 May 2012 Source Own work Author Selvejp
写真はWikimedia Commons, Category:Osa's Ark (S-38B N28V) File:Sikorsky S-38 1929 (3).JPG引用。


写真(右)2012年5月18日,フランス南部、ボルドー南西80キロ、ランド県ビスカロッス(Biscarrosse)、シコルスキー(Sikorsky) S-38B 双発飛行艇復元機(Osa's Ark : N28V);S-38の発動機はプラット・アンド・ホイットニー(Pratt & Whitney)R-1340ワスプ(Wasp)空冷星型9気筒エンジン400 h2基を装備。
Français : Hydravion Sikorsky S-38 1929. Propriétaire : Tom Schrade, U.S.A.. 2 moteurs Pratt & Whitney R-1340. 400 cv Biscarrosse 18 mai 2012. English: Sikorsky S-38 seaplane in 1929. Owner: Tom Schrade, U.S.A.. 2 Pratt & Whitney R-1340. 400 hp. Biscarrosse, France, May 18, 2012. Deutsch: Sikorsky S-38 Wasserflugzeug im Jahr 1929. Besitzer: Tom Schrade, U.S.A.. 2 Pratt & Whitney R-1340. 400 PS. Biscarrosse, Frankreich, 18. Mai 2012. Date 18 May 2012 Source Own work Author Selvejp
写真はWikimedia Commons, Category:Osa's Ark (S-38B N28V) File:Sikorsky S-38 1929 (12).JPG引用。


写真(右)2012年5月18日,フランス南部、ボルドー南西80キロ、ランド県ビスカロッス(Biscarrosse)、シコルスキー(Sikorsky) S-38B 双発飛行艇復元機(Osa's Ark : N28V)のプラット・アンド・ホイットニー(Pratt & Whitney)R-1340ワスプ(Wasp)空冷星型9気筒エンジン400 hp
English: Sikorsky S-38 seaplane in 1929. Owner: Tom Schrade, U.S.A.. 2 Pratt & Whitney R-1340. 400 hp. Biscarrosse, France, May 18, 2012. Date 18 May 2012 Source Own work Author Selvejp
写真はWikimedia Commons, Category:Osa's Ark (S-38B N28V) File:Sikorsky S-38 1929 (20).JPG引用。



4.アメリカのシコルスキー(Sikorsky)S-40飛行艇

写真(右)1935年11月以降,アメリカ、海に面した水上機基地の滑走台で待機するパンアメリカン航空シコルスキー(Sikorsky)S-40四発旅客飛行艇:シコルスキー(Sikorsky)S-40の初飛行は1931年8月7日。
Sikorsky S-40 Manufacturer: Sikorsky Designation: S-40
写真はflicker, SDASM Archives Catalog #: 00070990引用。


パン・アメリカン航空(Pan American)のクリッパー(Clippers)は、地球上のあらゆる場所に行くことができる世界初の長距離飛行艇として喧伝された。 この第1号といえるのが1931年8月7日初飛行のシコルスキー(Sikorsky)S-40飛行艇である。

パン・アメリカン航空社長ファン・トリップ(Juan Trippe)は、シコルスキー(Sikorsky)航空に現役のシコルスキー(Sikorsky)S-38飛行艇の乗客8人の定員を大幅に上回る38人の乗客を運ぶことができる大型飛行艇の設計をリクエストした。

シコルスキー(Sikorsky)S-40飛行艇の諸元
初飛行:1931年8月7日
就役:1931年10月12日
搭乗員 6名
乗客 38名
全長 76 ft 0 in (23.16 m)
全幅 114 ft 0 in (34.75 m)
主翼面積 1,740 sq ft (162 m2)
空虚重量 23,000 ポンド(10,433 kg)
総重量 34,000 ポンド(15,422 kg)
燃料搭載量 1,066 US gal (4,040 L)
発動機Pratt & Whitney ホーネット(Hornet)空冷9気筒星形エンジン 575 hp (429 kW)4基
最高速力 117 kn (135 mph, 217 km/h)
巡行速力 97 kn (112 mph, 180 km/h)
航続距離 780 nmi (900 mi, 1,400 km)
生産機数:3機

写真(右)1931年,アメリカ南部 フロリダ州マイアミ、パンアメリカン航空(PAA)シコルスキー(Sikorsky)S-40飛行艇の客室キャビンと寛ぐ乗客:宣伝用の写真とはいえ、ゆったりと豪華な演出だが、当時の長距離洋上飛行は安全性が求められ、飛行艇はいざというときに不時着水可能なので安全性が高いとみられていた。
Local call number: Rc12775 Title: [Interior view of Sikorsky S-40 plane: Miami, Florida] Publication info: 1931 Physical descrip: 1 photoprint: b&w; 8 x 10 in. Series Title: (Reference collection)
General Note: The Sikorsky S-40 was placed in operation by Pan American World Airways in 1931. The S-40s were the first four-engine aircrafts to be regularly used in commercial air service.
Repository: State Library and Archives of Florida, 500 S. Bronough St., Tallahassee, FL 32399-0250 USA. Contact: 850.245.6700. Archives@dos.state.fl.us
Source Interior view of Sikorsky S-40 plane: Miami, Florida Uploaded by LongLiveRock Author Florida Memory
写真はWikimedia Commons, Category:Sikorsky S-40 of Pan American Airways File:Interior view of Sikorsky S-40 plane Miami, Florida (3992276127).jpg引用。


パンアメリカン航空の最初の大型飛行艇は、38 人乗りシコルスキー(Sikorsky)S-40四発旅客飛行艇で、 Pratt & Whitney ホーネット(Hornet)空冷星形9気筒エンジン575 hp4基を搭載、最高速力217km/h、航続距離1,400 kmで、総生産機数は3機のみ。

シコルスキー(Sikorsky)S-40飛行艇の客室キャビンは、マホガニー製の調度品が置かれたラウンジを設けている。さらに、飛行艇には、電気冷蔵庫、調理コンロ、パントリーがあり、救命筏6台を搭載している。

⇒写真集Album:シコルスキー(Sikorsky)S-40飛行艇を見る。


5.シコルスキー(Sikorsky)S-42飛行艇"Pan American Clipper"

写真(右)1931年頃,アメリカ パンアメリカン航空(PAA)シコルスキー(Sikorsky)S-42飛行艇「パンアメリカン・クリッパー」"Pan American Clipper" (r/n NR-823M; c/n 4201):パンナムがマーチンM-130の一世代前に採用した長距離旅客飛行艇S-42の生産機数はわずか10機で量産されていたわけではないが、カリブ諸国探訪など長距離洋上旅客輸送の当時の需要はそれほど大きくはなく、少数機数でも賄うことができた。
写真はWikimedia Commons, Category:Sikorsky S-40 of Pan American Airways File:Sikorsky S-42, NC823M, Pan Am.jpg引用。


シコルスキー(Sikorsky)S-42飛行艇は、胴体から支柱で支えたパラソル式主翼(単葉)で、プラット&ホイットニー(Pratt & Whitney) R-1690 ホーネット(Hornet)空冷星形9気筒エンジン 700hp (520kW)4基を備えた四発大型飛行艇である。 パン・アメリカン航空(PAA:Pan American Airways)は、S-42飛行艇を、主にアメリカ南部とカリブ諸国の間の長距離洋上旅客航路に就役させた。初飛行は1934年の3月30日で、総生産機数は10機である。

1934年3月29日初飛行シコルスキー(Sikorsky)S-42飛行艇の後継機は、1937年に登場したパン・アメリカン航空(PAA:Pan American Airways)新鋭マーチン(Martin)M-130飛行艇が、ハワイ諸島オアフ島ホノルルとアラメダ(Alameda)を結ぶ太平洋航路に就航した。

1940年、パン・アメリカン航空(PAA)ボーイング(Boeing)314飛行艇は、サンフランシスコ-ホノルル-ミッドウェー-ウェーク島-グアム-マニラ-香港線に就航した。

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6.マーチン(Martin)M-130飛行艇チャイナ・クリッパー"China Clipper"

写真(右)1936年11月以降、アメリカ、カリフォルニア州サンフランシスコ湾、トレジャーアイランド(Treasure Island)で整備作業を受けるマーチン(Martin)M-130「チャイナクリッパー」"China Clippers" 四発大型飛行艇 (NC14716);太平洋横断飛行を記念して、機首にアメリカ国旗「星条旗」を描いている。トレジャーアイランドは、長さ5,520 フィート、幅3,410 フィートの人工島で、1936–37年に造成された。 ゴールデンゲート国際展覧会(Golden Gate International Exposition :GGIE)が1939年と1940年に開催されている。後方の架橋は、サンフランシスコ=オークランド湾大橋(San Francisco-Oakland Bay Bridge)で、1936年11月12日に、鉄道・道路併用の架橋として竣工した。
ChinaClipperatTreasureIsland Date 22 March 2010, 14:40 Source ChinaClipperatTreasureIsland Author Bill Larkins
写真はWikimedia Commons, Categories: Martin 130 of Pan American Airways File:ChinaClipperatTreasureIsland (4454794157).jpg引用。


複葉機全盛だった1934年12月、アメリカのマーチンM-130大型飛行艇が初飛行した。この飛行艇は、パン・アメリカン航空(PAA:Pan American Airways)の要請を受けて、太平洋横断可能な四発旅客飛行艇として開発されたもので、全長27.6メートル、全幅39.7メートルの片翼式単葉機で、胴体両側の張り出しは浮舟と燃料タンクを兼ねていた。発動機は信頼性のあるプラット・アンド・ホイットニーPratt & Whitney)R-1830ツインワスプ空冷星形エンジン840馬力4基を搭載し、巡航速力は266km/h、乗客12-14名を5150km運ぶことができる。また、短距離であれば、乗客48名を運ぶことができた。

1935年11月22日、アメリカのマーチンM-130四発大型飛行艇1号機「チャイナ・クリッパー」が、パン・アメリカン航空(PAA:Pan American Airways)の太平洋横断定期便として就役した。

マーチン M-130(Martin model 130)四発旅客飛行艇の性能
最高速力:290 km/h (180 mph)
巡行速力:262 km/h(163 mph)
航続距離:5150km
巡航高度:10,000 ft (3,048 m)
就役:Hawaii Clipper 1935年10月9日
Philippine Clipper 1935年11月14日
China Clipper 1936年3月3日
生産機数:3機

⇒写真集Album:マーチン(Martin)M-130チャイナ・クリッパーを見る。


7.イタリアのカント(CANT)Z.501飛行艇

図(右)1940年版カント(CANT)Z.501飛行艇マニュアル・カタログ掲載のカント(CANT) Z.501ガッビアーノ(Gabbiano)飛行艇側面図
C.R.D.A.(Cantieri Aeronautici e Navali Triestini:カンティエーリ・リウニーティ・デッラドリアーティコ)は、英訳するとトリエステ造船海軍飛行工廠(Trieste Shipbuilding and Naval Aeronautics(C.R.D.A. CANT)で、その公式カタログ(CATALANO)より引用。
写真は,C.R.D.A. Cant. Z. 501 Fabrizio CATALANO e Saverio RADOGNA C.R.D.A. Cant. Z. 501 serie I - 1935 ; serie IX-XI - 1940 ; serie IX - 1941引用。


写真(右)1937年版カント(CANT)Z.501飛行艇マニュアル・カタログ掲載の陸上に待機するカント(CANT) Z.501ガッビアーノ(Gabbiano)飛行艇側面:垂直尾翼には、第二次世界大戦参戦前のイタリア三色旗トルコローレの国籍記章が描かれている。
C.R.D.A.(Cantieri Aeronautici e Navali Triestini:カンティエーリ・リウニーティ・デッラドリアーティコ)は、英訳するとトリエステ造船海軍飛行工廠(Trieste Shipbuilding and Naval Aeronautics(C.R.D.A. CANT)で、その公式カタログ(CATALANO)より引用。
写真は,C.R.D.A. Cant. Z. 501 a cura di Fabrizio CATALANO e Saverio RADOGNA selezione tratta dal Catalogo Nomenclatore C.R.D.A. Cant. Z. 501 serie I - 1935 ; serie IX-XI - 1940 ; serie IX - 1941引用。


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8.サンダース・ロー(Saunders-Roe)A.19 クラウド(Cloud)双発飛行艇

写真(右)1934年頃、イギリス、イギリス空軍(RAF)サンダース・ロー(Saunders-Roe)A.29 クラウド(Cloud)双発飛行艇(K3722):A.19クラウド飛行艇試作1号機は1930年7月に初飛行、登録コードG-ABCJを付与された。その後カナダに売却され、登録コードCF-AREとして、1931年12月から1934年1月まで就航した。
Total production of the Cloud was sixteen, the last being delivered in January 1935; their serial numbers were K2894 to K2898, K3722 to K3729 and K4300 to K4302 (c/n A.29/1 to A.29/16)." ...
写真は, Grace's Guide File:Im19321117FL-Iris5.jpg引用。


サンダース・ロー(Saunders-Roe)A.19 クラウド(Cloud)双発飛行艇は、1930年7月15日にライト(Wright)J-6 空冷星形エンジン300 hp(224 kW)2基を搭載して初飛行、登録コードG-ABCJを付与された。その後イギリス空軍も発動機をアームストロング(Armstrong Siddeley)セルバ(Serval)IIIあるいはV 10気筒空冷エンジン2基340 hp (250 kW) に換装して、A.29 クラウド(Cloud)双発飛行艇として制式した。A.29 クラウド(Cloud)双発飛行艇は、16機が生産され、主に飛行艇操縦訓練部隊で使用された。

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9.イギリスのスーパーマリン(Supermarine)ウォーラス(Walrus)水陸両用飛行艇

写真(右)1933-1939年頃、イギリス、イギリス海軍巡洋艦「ヨーク」(HMS York)搭載のスーパーマリン(Supermarine)ウォーラス(Walrus:セイウチ)水陸両用飛行艇(K8341);1933年6月21日初飛行。740機が生産された。
AL61A-419 Supermarine Walrus K8341 off HMS York Images from an Album (AL-61A) which belonged to Mr. Lowry and was donated to the Leisure World Aerospace Club. Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真はflicker, San Diego Air and Space Museum Archive >AL61A-419 Supermarine Walrus K8341 off HMS York引用。


写真(右)1938年8月、アメリカ西海岸、サンフランシスコ、イギリス海軍重巡洋艦「ヨーク」(HMS York)搭載のカタパルトに搭載されたスーパーマリン(Supermarine)ウォーラス(Walrus:セイウチ)水陸両用飛行艇;主翼を後方に折り畳んだ状態でカタパルトに搭載されている。重巡洋艦ヨーク(HMS York)は、起工1927年5月18日、進水1928年7月17日、就役1930年5月1日、基準排水量8,250トン、全長 575 ft (175.25 m)、全幅57 ft (17.58 m)最高速力32.25ノット、乗員623名。兵装は、主砲兵装 6インチ(20.3 cm)連装砲3基6門、4インチ (102 mm)単装速射砲4門(高角砲兼用)、21インチ(533 mm)魚雷発射管6門。 艦載機:スーパーマリン ウォーラス1機。ただし、1939年に撤去。
San Francisco August 1938. Note the top left wing bashed in by hitting the side of the ship while swinging back and forth on the crane. This was common on the pre-war catapult aircraft from retrieval at sea when the ship was rolling back and forth. Date 3 August 2010, 16:16 Source Supermarine Walrus K8341on the HMS York Author Bill Larkins
写真はWikimedia Commons, Supermarine Walrus >File:Supermarine Walrus K8341on the HMS York (4926980540).jpg引用。


写真(右)1933-1939年頃、イギリス、オーストラリア海軍軽巡洋艦「ホバート」(HMAS Hobart)のカタパルトに搭載されたスーパーマリン(Supermarine)ウォーラス(Walrus:セイウチ)水陸両用飛行艇(A2-7);オーストラリア海軍軽巡洋艦ホバート(HMAS Hobart)は、起工 1933年8月15日、進水1934年10月9日、就役1936年1月13日、基準排水量7,105トン、最高速力32.5ノット、乗員570名。兵装は、主砲兵装 6インチ(152 mm)連装砲4基8門、4インチ (102 mm)単装速射砲8門(高角砲兼用)、21インチ(533 mm)魚雷発射管8門。 艦載機:スーパーマリン ウォーラス1機。
A Supermarine Seagull V amphibian aircraft, serial number A2-7, of No. 9 (Fleet Cooperation) Squadron RAAF embarked on the modified Leander class cruiser HMAS Hobart of the RAN being positioned on the catapult fitted to the ship and used for launching the aircraft. 1939. Australian War Memorial under the ID Number: 044443
写真はWikimedia Commons, Supermarine Walrus >File:9 Sqn (AWM 044443).jpg引用。


写真(右)1939年頃、イギリス、イギリス海軍ネルソン級戦艦「ロドネー」(HMS Rodney) のカタパルトにデリックで搭載されるスーパーマリン(Supermarine)ウォーラス(Walrus:セイウチ)水陸両用飛行艇;後方には、戦艦の艦橋が前方が、主砲塔上にカタパルトが設置されている。イギリス海軍戦艦ロドネー (HMS RODNEY)は、起工1922年12月28日、進水1925年12月17日、就役1927年11月10日、全長710 ft (216.5 m)、全幅106 ft (32.3 m))、基準排水量3万3,950トン、最高速力23.8 ノット、乗員1,640名。兵装は、主砲兵装40.6cm45口径MkI三連装砲 3基、15.2cm50口径MkXXII連装砲 6基12門、10.2cm45口径MkXIV連装高角砲 4基8門。艦載機:スーパーマリン ウォーラス1機。ただし、1943年に撤去。
From a fascinating set of World War II photos, mainly medium format transparencies and some negatives. See set description for more information. Source Supermarine Walrus being hoisted onto HMS RODNEY Author whatsthatpicture from Hanwell, London, UK
写真はWikimedia Commons, Supermarine Walrus >File:The Royal Navy during the Second World War A9272.jpg引用。


写真(右)1942年9月、イギリス、スコットランド、ノース・エアーシア(North Ayrshire)、アラン(Arran)島、オーストラリア海軍水上機母艦「ペガサス」(HMS Pegasus)に引き上げられようとするスーパーマリン(Supermarine)ウォーラス(Walrus:セイウチ)水陸両用飛行艇(A2-7);水上機母艦「ペガサス」(HMS Pegasus)は、起工1913年11月7日 進水1914年9月5日、就役1914年12月の防護巡洋艦として完成したが1940年にカタパルトを設置し水上機母艦に改装された。基準排水量7,450トン、最高速力11ノット、乗員180名。兵装は、12ポンド砲4門。艦載機:スーパーマリン ウォーラス1機。引き上げるためのデリックと、海上にある飛行艇の下に敷いて引き上げに使う回収ネットを装備しているのがわかる。戦局の好転により、旧式化していたために1944年2月に退役。
Catapult Training For Fleet Air Arm Pilots. HMS Pegasus, Originally Named HMS Ark Royal, Is Now USED As a Catapult Training Ship For Fleet Air Arm Personnel. Lamlash, Scotland, September 1942. A Supermarine Walrus being hoisted after letting the net go. Date between 1939 and 1945 IWMLondonThumbnail.jpg This is photograph A 12053 from the collections of the Imperial War Museums.
写真はWikimedia Commons, Supermarine Walrus >File:Catapult Training For Fleet Air Arm Pilots. HMS Pegasus, Originally Named HMS Ark Royal, Is Now USED As a Catapult Training Ship For Fleet Air Arm Personnel. Lamlash, Scotland, September 1942. A12053.jpg引用。


写真(右)1933-1939年頃、イギリス、市民に公開されたスーパーマリン(Supermarine)ウォーラス(Walrus:セイウチ)水陸両用飛行艇の機首上面;機首銃座にはビッカース K 7.7 mm 機関銃1丁を搭載。
Supermarine, Walrus Manufacturer: Supermarine Official Nickname: Walrus
写真はflicker, San Diego Air and Space Museum Archive >Catalog #: 01_00088711引用。


スーパーマリン(Supermarine)ウォーラス(Walrus:セイウチ)水陸両用飛行艇の諸元
乗員:3-4名
全長:10.2 m
全幅:14.0 m
全高:4.6 m
主翼面積:56.7 m2
空虚重量:2,220 kg
運用時重量:3,265 kg
発動機:ブリストル(Bristol)ペガサス(Pegasus)VI 空冷9気筒エンジン680 HP
出力: 最高速力:215 km/h
航続距離:965 km
上昇限度:5,650 m
上昇率:360 m/分
翼面荷重:57.6 kg/m2
兵装:ビッカース K 7.7 mm 機関銃 機首1挺、後方1挺
爆弾搭載量:345 kg
生産数:740機
運用開始:1935年
退役:1947年


10.サヴォイア・マルケッティ(Savoia Marchetti)S.55飛行艇

写真(右)1927年以降、イタリア、イタリア空軍サボイア・マルケッティ(Savoia Marchetti)SM.55双胴飛行艇:ファシスト四天王の有力者バルボは、ムッソリーニの盟友として1928年8月19日、空軍大将に任じられ、空軍大臣にもなるが、その後も、飛行家・探検家として、イタリア航空界の名声を高めた。手前には、ルノー (Renault)FT-17 軽戦車(Faible Tonnage)で、第一次世界大戦中の1917年にフランス陸軍制式となった。全長5.00 m、全幅1.74 m、全高2.14 m、重量6.5 t、速力20 km/h(整地)/7.6 km/h(不整地)、航続距離65 km、主砲 ピュトー SA18 21口径 37 mm 戦車砲、装甲最大16 mm。
Italiano: Savoia Marchetti S.55 Date before 1950 Author Unknown author.
写真はWikimedia Commons, Category:Savoia-Marchetti S.55 File:Savoia Marchetti S.55.jpg引用。


1924年4月に初飛行したイタリアのサヴォイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti S.55双胴飛行艇は、イタリア空軍に長距離哨戒機、爆撃機として制式された。

写真(右)1933年7月1日、イタリア東岸、ローマ北100キロのオルベテッロ(Orbetello)からアメリカ、シカゴに飛び立ったイタリア空軍大臣イータロ・バルボ(Italo Balbo)空軍元帥率いるがサヴォイア・マルケッティ(Savoia Marchetti)S.55双胴飛行艇
Italo Balbo
写真は,Europeana experience  Identifier: Attualita Attualita IL 0010033081-man0引用。


ファシスト四天王の有力者バルボは、ムッソリーニの盟友として1928年8月19日、空軍大将に任じられ、空軍大臣にもなるが、その後も、飛行家・探検家として、イタリア航空界の名声を高めた。1940年6月にイタリアが第二次大戦に参戦したときリビア総督だったが、搭乗したサボイア・マルケッティS-79爆撃機が、トリポリ港に飛来したとき、友軍イタリア海軍艦艇の誤射にあって、撃墜、死亡した。

写真(右)1937年、アメリカ、アラスカ航空の保有したサボイア・マルケッティ(Savoia Marchetti)SM-55双胴飛行艇:1933年に、イタリア空軍大臣イタロ・バルボ将軍率いる24機のSM-55飛行艇が、編隊飛行でイタリアのオルベテッロからアメリカのシカゴまでの北大西洋横断飛行(North Atlantic Ocean crossing)し、名声を得ている。
English: Savoia-Marchetti S.55P of the short-lived Alaska Airways of 1937. Savoia-Marchetti, S-55, Catalog #: 01_00087192 Manufacturer: Savoia-Marchetti Designation: S-55 Notes: Italy Repository: San Diego Air and Space Museum Archive Date 1937 .
写真はWikimedia Commons, Category:Savoia-Marchetti S.55 File:Savoia-Marchetti S.55 Alaska Airways (5955748287) (1k version, grayscale, brightness).jpg引用。


1926年11月6日、イタリア空軍大臣として、ムッソリーニからイタリア空軍を任されたイタロ・バルボは、1928年8月19日に空軍大将の地位を得た。そして、空軍元帥となって、1933年7月1日、サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.55飛行艇24機の編隊を率いてイタリア半島東岸のオルベテッロから、アメリカのシカゴまで48時間の長距離高速遠征飛行を成功させた。そして、シカゴ万国博覧会に参加し、イタリア航空機の優秀さを世界に示した。

イタリア空軍サボイアS55 サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.55双胴飛行艇の諸元
搭乗員:6名
全長:16.75m、全幅:24.00m、全高:5.00m
主翼面積:93.0m2
空虚重量:5,750kg、最大離陸重量:8,260kg
発動機:イソッタ(Isotta-Fraschini)アッソ(Asso)液令12気筒エンジン656kW(880hp)2基
最高速力:279km/h
続距離:3,500km

サボイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.55S.55飛行艇は、1924年8月初飛行で243機が量産されたが、第一線での活躍は1930年代までで、第二次世界大戦には第二線の予備的機体としてしか残っていなかった。



2011年7月刊行の『写真・ポスターに見るナチス宣伝術-ワイマール共和国からヒトラー第三帝国へ』青弓社(2000円)では、反ユダヤ主義、再軍備、ナチ党独裁、第二次世界大戦を扱いました。
 ここでは日本初公開のものも含め130点の写真・ポスターを使って、ヒトラーの生い立ち、第一次大戦からナチ党独裁、第二次大戦終了までを詳解しました。
バルカン侵攻、パルチザン掃討戦、東方生存圏、ソ連侵攻も解説しました。


◆毎日新聞「今週の本棚」に『写真・ポスターから学ぶ戦争の百年 二十世紀初頭から現在まで』(2008年8月25日,青弓社,368頁,2100円)が紹介されました。ここでは,第二次大戦,ユダヤ人虐殺・強制労働も分析しました。


ナチ党ヒトラー独裁政権の成立:NSDAP(Nazi);ファシズムの台頭
ナチ党政権によるユダヤ人差別・迫害:Nazis & Racism
ナチスの優生学と人種民族:Nazis & Racism
ナチスの再軍備・人種差別:Nazism & Racism
ナチスT4作戦と障害者安楽死:Nazism & Eugenics
ドイツ国防軍のヒトラー反逆:Ludwig Beck
ゲオルク・エルザーのヒトラー暗殺未遂:Georg Elser
ポーランド侵攻:Invasion of Poland;第二次大戦勃発
ワルシャワ・ゲットー写真解説:Warsaw Ghetto
ウッジ・ゲットー写真解説:Łódź Ghetto
ヴィシー政権・反共フランス義勇兵:Vichy France :フランス降伏
バルカン侵攻:Balkans Campaign;ユーゴスラビア・ギリシャのパルチザン
バルバロッサ作戦:Unternehmen Barbarossa;ソ連侵攻(1)
スターリングラード攻防戦;Battle of Stalingrad :ソ連侵攻(2)
ワルシャワゲットー蜂起:Warsaw Uprising
アンネ・フランクの日記とユダヤ人虐殺:Anne Frank
ホロコースト:Holocaust;ユダヤ人絶滅
アウシュビッツ・ビルケナウ収容所の奴隷労働:KZ Auschwitz
マウトハウゼン強制収容所:KZ Mauthausen
紅の豚サボイアS.21Fヒトラー:Hitler
ヒトラー総統の最後:The Last Days of Hitler
自衛隊幕僚長田母神空将にまつわる戦争論
ハワイ真珠湾奇襲攻撃
ハワイ真珠湾攻撃の写真集
開戦劈頭の「甲標的」特別攻撃隊

サイパン玉砕戦:Battle of Saipan 1944
沖縄玉砕戦と集団自決:Battle of Okinawa 1945
沖縄特攻戦の戦果データ
戦艦「大和」天1号海上特攻 The Yamato 1945
人間爆弾「桜花」Human Bomb 1945
人間魚雷「回天」人間爆弾:Kaiten; manned torpedo
海上特攻艇「震洋」/陸軍特攻マルレ艇
日本陸軍特殊攻撃機キ115「剣」
ドイツ軍装甲車Sd.Kfz.250/251:ハーフトラック
ドイツ軍の八輪偵察重装甲車 Sd.Kfz. 231 8-Rad
ソ連赤軍T-34戦車
日本海軍川西H6K5九七式大型飛行艇VI号ティーガー重戦車
V号パンター戦車
ドイツ陸軍1号戦車・2号戦車
ドイツ陸軍3号戦車・突撃砲
ドイツ陸軍4号戦車・フンメル自走砲
イギリス軍マチルダMatilda/バレンタインValentine歩兵戦車
イギリス陸軍A22 チャーチル歩兵戦車: Churchill Infantry Tank Mk IV
イギリス軍クルーセーダーCrusader/ カヴェナンター/セントー巡航戦車
イギリス陸軍クロムウェル/チャレンジャー/コメット巡航戦車
アメリカ軍M3Aスチュアート軽戦車/M3グラント/リー中戦車
アメリカ陸軍M4シャーマン中戦車Sherman Tank
イギリス軍M4A4シャーマン・ファイアフライ Sherman Firefly戦車
シャーマン・クラブフライル地雷処理戦車 Sherman Crab Flail
英軍M10ウォルブリン/アキリーズ駆逐自走砲GMC
二式大艇
アンネの日記とユダヤ人
与謝野晶子の日露戦争・日中戦争
ドルニエ(Dornier)Do-X 飛行艇
ルフトハンザ航空ユンカース(Junkers)Ju90輸送機
ドイツ空軍ハインケル(Heinkel)He111爆撃機
ドイツ空軍ユンカース(Junkers)Ju-88爆撃機
ドイツ空軍ユンカース(Junkers)Ju-188爆撃機/Ju388高高度偵察機
ルフトハンザ航空フォッケウルフ(Focke-Wulf)Fw200コンドル輸送機
ドルニエ(Dornier)Do18飛行艇
ドルニエ(Dornier)Do24飛行艇
アラド(Arado)Ar-196艦載水上偵察機
ブロームウントフォッスBV138飛行艇
ブロームウントフォッスBV222飛行艇
ドイツ空軍ユンカース(Junkers)Ju-88爆撃機/夜間戦闘機
ドイツ空軍(Luftwaffe)メッサーシュミット戦闘機
ドイツ空軍フォッケウルフ(Focke-Wulf)Fw-190戦闘機
ドイツ空軍総司令官ヘルマン・ゲーリング元帥
ハンセン病Leprosy差別

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