◆フィリックストウ(Felixstowe)F2/F3/ポート(Porte)/フューリー(Fury)/F5 飛行艇
写真(右)1919年、イギリス北西、スコットランド、シェトランド諸島(Shetland Islands)メインランド島、イギリス空軍(RAF)キャットファース(Catfirth)水上機基地、引き上げられ台車ドリーに乗せられたイギリス空軍フィリックストウ(Felixstowe)F5L 飛行艇(N4407);シェトランド諸島にあるキャットファース(Catfirth)水上機地は、第一次世界大戦の水上飛行場で、当初はイギリス海軍航空隊、後にイギリス空軍の管轄となった。
Photograph of Felixstowe F5 flying boats in flight
Date circa 1919
Source
Original publication: Unknown
Immediate source: rafmuseum
Author
Unknown
写真はWikimedia Commons, Category:Felixstowe F.5 >File:Felixstowe F.5 (Gosport Aircraft Company).jpg引用。
写真(右)1919年、イギリス東岸、フィーリックストウ (Felixstowe)、海軍航空実験所(?)、イギリス海軍航空隊フィーリックストウ (Felixstowe)フューリー(Fury)五発飛行艇( N123);シェトランド諸島にあるキャットファース(Catfirth)水上機地は、第一次世界大戦の水上飛行場で、当初はイギリス海軍航空隊、後にイギリス空軍の管轄となった。
Felixstowe Fury N123 (Porte 'Super-Baby'), 5 × 334 hp Rolls-Royce Eagle VIII, c 1918-19.
Images from an Album (AL-61B) donated by Leisure World Aerospace Club showing misc aircraft.
写真はSmugMug+Flickr, San Diego Air and Space Museum Archive >AL-61B Album Image _00080引用。
1.フィリックストウ (Felixstowe)F.1 の原型カーチス(Curtiss)H-1/H-4双発飛行艇
写真(右)1914年7月22日以降、アメリカ東岸、ニューヨーク(New York)州、ハモンズポート(Hammondsport), カーチス(Curtiss)H-1(NC-4)飛行艇「アメリカ」(America)(3580);1916年7月初飛行のイギリス空軍フィーリックストウ (Felixstowe)F.1 飛行艇の原型。 カーチス(Curtiss)OX-5 液冷V8気筒エンジン(排気量8.2 L) 105 hp (78 kW) 2基を装備。
English: Aviators John Cyril Porte and George E.A. Hallett on the America flying boat, Hammondsport, New York.
Date During or after 22 June 1914
Source
Original publication: Bain News Service,, publisher.
Author Unknown author
Permission
(Reusing this file) Library of Congress, Prints and Photographs Division, Washington, D.C. 20540 USA,
写真はWikimedia Commons, Category:Felixstowe F.1 >File:Porte & Hallett on "America".jpg引用。
1915年、イギリス飛行機製造社は、カーチスH-4飛行艇を50機生産することとなったが、発動機はアンザニ(Anzani)10空冷星形10気筒エンジン100hpに換装されている。中立国だったアメリカは、1917年4月6日に参戦した。
イギリス海軍ジョン・ポート(John Cyril Porte :1884–1919.10.22)少佐は、第一次世界大戦前にアメリカのグレン・カーチス(Glenn Curtiss:1878-1930)とともに、大西洋横断可能なカーチス(Curtiss)H-1飛行艇を開発した。そして、その発展型カーチス(Curtiss)H-4飛行艇の設計をしていた。
写真(右)1914年7月22日以降、アメリカ東岸、ニューヨーク(New York)州、ハモンズポート(Hammondsport), カーチス(Curtiss)H-1(NC-4)飛行艇「アメリカ」(America)(3580)の前に立つ元イギリス海軍将校ジョン・ポート(John Cyril Porte); カーチス(Curtiss)OX-5 液冷V8気筒エンジン(排気量8.2 L) 105 hp (78 kW) 2基を装備。
Here we see the Curtiss H-1 America flying boat with J C Porte in front of the bow facing the camera. At this point Porte was a former Royal Naval officer who had joined Curtiss for the planned trans-Atlantic flight of the H-1, but after the outbreak of war in 1918 he returned to the UK and played a major role in the development of the flying boat service and of the Felixstowe F boats.
写真は, Military History Encyclopedia on the Web >J C Porte in front of Curtiss H-1 America引用。
写真(右)1914年3月10日以降、アメリカ東岸、ニューヨーク州、ハモンズポート(Hammondsport)(?), カーチス(Curtiss)H-1 飛行艇「アメリカ」(America)(3580)の前に立つジョン・ポート(John Cyril Porte)とグレン・カーチス(Glenn Curtiss);イギリス人ジョン・ポートは、イギリスに帰国後、アメリカ人グレン・カーチスのH-2飛行艇を原型にイギリス空軍フィリックストウ(Felixstowe)F.1 飛行艇を開発した。
English: Lt. John Cyril Porte and Glenn Curtiss in 1914 (LOC)
Bain News Service,, publisher.
Lt. Porte and Glenn Curtiss
[between ca. 1910 and ca. 1915]
1 negative : glass ; 5 x 7 in.
Notes: Title from unverified data provided by the Bain News Service on the negatives or caption cards. Forms part of: George Grantham Bain Collection (Library of Congress).
Format: Glass negatives.
Repository: Library of Congress, Prints and Photographs Division, Washington, D.C. 20540 USA, hdl.loc.gov/loc.pnp/pp.print
General information about the Bain Collection is available at hdl.loc.gov/loc.pnp/pp.ggbain
Call Number: LC-B2- 3013-9
Date 10 March 1914
写真はWikimedia Commons, Category:John Cyril Porte >File:Porte and Glenn Curtiss 5126120684 3472e7cc65 o.jpg引用。
1914年8月に第一次世界大戦が勃発後、イギリス海軍将校だったジョン・ポートは、イギリスに帰国し、1915年9月、イギリス東岸、サフォークのフィリックストウ (Felixstowe)海軍基地の指揮官となった。
1914年11月、中立国だったアメリカからカーチスH-4飛行艇2機を取り寄せ、1915年にもカーチスH-4飛行艇をさらに4機を購入した。そして、イギリス飛行機製造社で8機がライセンス生産された。
ジョン・ポート(John Cyril Porte)少佐はアメリカのカーチス(Curtiss)H-4飛行艇は、新たなイギリス海軍向け大型飛行艇の原型となった。彼は、カーチス(Curtiss)H-4飛行艇 (No.3580)の主翼と尾部を流用したが、船体は新設計で、船底に一段差がある「ステップ・ハル」、すなわちポートIハルを採用した。
写真(右)1914年7月22日以降、アメリカ東岸、ニューヨーク(New York)州、フィンガーレイクスの一つキューカ湖(Keuka Lake), 水上滑走するカーチス(Curtiss)H-4飛行艇「アメリカ」(America); カーチス(Curtiss)OX-5 液冷V8気筒エンジン(排気量8.2 L) 105 hp (78 kW) 2基を装備。
English: Curtiss H-4 America
Source
Canadian Forces
写真はWikimedia Commons, Category:Curtiss H-4 >File:Curtiss H-4 America ExCC.jpg引用。
イギリスのジョン・ポート(John Cyril Porte)少佐は、後にイギリスのフィリックストウ (Felixstowe)F.1 飛行艇を開発するが、その原型となったカーチス(Curtiss)H-4飛行艇の開発にも、アメリカでグレン・カーチス(Glenn Curtiss)とともに参加した。発動機は、カーチス(Curtiss)H-4飛行艇は、アメリカ製カーチス(Curtiss)OX-5 液冷V8気筒エンジン(排気量8.2 L) 105 hp (78 kW) 2基で、フィリックストウ (Felixstowe)F.1 飛行艇は、イギリス製ロールスロイス(Rolls-Royce)イーグル(Eagle)VIII 液冷V12気筒エンジン 345 hp (257 kW) 2基を装備した。
ジョン・ポート(John Cyril Porte)少佐が購入したカーチスH-4飛行艇は原型と同じカーチス(Curtiss)OX-5 液冷V8気筒エンジン(排気量8.2 L) 105 hp (78 kW) 2基を装備している。
写真(右)1914年、アメリカ、カーチス飛行機工場で生産中のカーチス(Curtiss)H-4飛行艇「アメリカ」(America)の木製機首; 密閉式コックピットだが、後継のフィリックストウ (Felixstowe)F.1 飛行艇は、開放式コックピットを採用した。
Fábrica de aviões da 1ª Guerra Mundial
Fábrica de aviões da 1ª Guerra Mundial
Object type photograph / slide
Date 1914
Medium glass negative, gelatin dry plate process, silver halide Edit this at Wikidata
Dimensions Height: 10 cm (3.9 in) Edit this at Wikidata; Width: 8 cm (3.1 in)
Collection
Santos Dumont Collection
Museu Paulista collection
Accession number
1-13729-0000-0000 (Santos Dumont Collection)
Place of creation New York City
写真はWikimedia Commons, Category:Curtiss H-4 >File:Fábrica de aviões da 1ª Guerra Mundial - 1-13729-0000-0000, Acervo do Museu Paulista da USP.jpg引用。
写真(右)、アメリカ、カーチス(Curtiss)H-1/H-4双発飛行艇の三面図:アメリカのカーチスは、密閉式コックピットを採用した。他方、イギリスのF-2、F-5L飛行艇は長時間、寒い北海上空からの哨戒偵察任務に就いたが、原型のアメリカ機はF5飛行艇とは異なり、開放式コックピットを採用した。
H.1
写真はWikimedia Commons, Their Flying Machines Схемы:引用。
H.1
カーチス(Curtiss)H-4飛行艇「アメリカ」(America)は、アメリカ人の発想で密閉式コックピットを採用したが、これを原型としてイギリス海軍が開発したフィーリックストウ (Felixstowe) F.1 双発飛行艇は、開放式コックピットに変更された。
イギリス海軍艦艇は、北海の荒波や悪天候を行動することを前提に、視界を確保するために、露天艦橋を採用していたことを反映している。イギリス艦艇の露天艦橋は、第二次世界大戦の勃発後になって、レーダーが実用化され、普及してから密閉式艦橋に変更になった。
2.カーチス(Curtiss)H-1/H-4飛行艇から生まれたフィリックストウ (Felixstowe)F.1 飛行艇
写真(右)1916年、陸上に駐機するイギリス空軍フィリックストウ (Felixstowe)F.1 飛行艇の原型に改造されたカーチス(Curtiss)「アメリカ」(America)(3580)飛行艇の左側面;胴体下の陸上移動用台車ドリーに乗せられている。1916年7月初飛行、機首銃座、機首並列式コックピットは開放式座席で、正面ガラス風防があるが、搭乗員は乗っていない。
English: Photograph of Curtiss America (3580), prototype Felixstowe F.1 flying-boat.
Date Unknown date
Source
Original publication: Unknown
Immediate source: theflyingboatforum.forumlaunch.net
Author Unknown author
Permission
(Reusing this file) Photograph taken c.1916 and likely British Official
写真はWikimedia Commons, Category:Felixstowe F.1 >File:Felixstowe F.1.jpg引用。
フィリックストウ(Felixstowe)F.1 飛行艇は、カーチス(Curtiss)H-4飛行艇の船体改修に加えて、発動機をカーチス(Curtiss)OX-5液冷V8気筒エンジン(排気量8.2 L) 105 hp (78 kW) 2基からヒスパノスイザ(Hispano-Suiza)V8液令気筒エンジン(排気量11.7L)210 hp(160 kW)2基に換装した。このフィリックストウ(Felixstowe)F.1 飛行艇は、生産機数4機のみで、第一次世界大戦終了後の1919年1月に退役している。
写真(右)1916年、イギリス空軍フィーリックストウ (Felixstowe)F.1 飛行艇の原型となったカーチス(Curtiss)H-4「スモール・アメリカ」(Small America)飛行艇(3549)の右後方;1915年3月12日から配備、1915年夏から実戦配備された。発動機は当初は110hp クレゲット(Clerget)ロータリーエンジンだった。しかし、後にこの機体のようにアンザニ(Anzani)エンジン100hp2基に換装された。
CURTISS H.4 'SMALL AMERICA' FLYING BOAT. 2 X 100 H.P. ANZANI ENGINES
Catalogue number
Q 57665
First World War (production), First World War (content)
Part of
INSALL A J
写真は, Imperial War Museums > IWM Q 57665引用。
イギリス海軍将校ジョン・ポート(John Cyril Porte)は、アメリカのカーチス社で飛行機研究をしていたが、第一次世界大戦が勃発した後、帰国し、1915年9月、イギリス東岸、サフォークのフィーリックストウ (Felixstowe)海軍基地の指揮官として、カーチス(Curtiss)H-4飛行艇「アメリカ」(America)を原型に、その主翼と尾翼をそのまま流用し、胴体を段差構造に改良し、発動機を ロールスロイス(Rolls-Royce)イーグル(Eagle)VIII 液冷V12気筒エンジン 345 hp (257 kW) 2基に換装して、イギリス空軍(RAF)フィーリックストウ (Felixstowe) F.1 双発飛行艇を開発した。
写真(右)1916年、イギリス空軍フィーリックストウ (Felixstowe)F.1 飛行艇の原型となったカーチス(Curtiss)H-1「アメリカ」(America)(3580)飛行艇の正面;1916年7月初飛行、機首銃座、機首並列式コックピットは開放式縦列座席に搭乗員は乗っていない。 ロールスロイス(Rolls-Royce)イーグル(Eagle)VIII 液冷V12気筒エンジン)210 hp(160 kW)2基を装備。
F
English: Photograph of Curtiss America (3580), prototype Felixstowe F.1 flying-boat.
Date Unknown date
Source
Original publication: Unknown
Immediate source: the flying boat forum. forumlaunch.net
Author Unknown author
Permission
(Reusing this file) Photograph taken c.1916 and likely British Official
写真はWikimedia Commons, Category:Felixstowe F.1 >File:Felixstowe F.1 front.jpg引用。
フィーリックストウ(Felixstowe)F.1(Felixstowe F.1)飛行艇の諸元
乗員Crew: 4名
全長Length: 36 ft 0 in (10.97 m)
全幅Upper wingspan: 72 ft (22 m)
主翼面積Wing area: 842 sq ft (78.2 m2)
発動機Powerplant: ヒスパノスイザ(Hispano-Suiza)V8液令気筒エンジン(排気量11.7L)210 hp(160 kW) 2基
ジョン・ポート(John Porte:1884-1919.10)少佐は、カーチスH-4飛行艇(H-1「アメリカ」とほぼ同型の「スモール・アメリカ」)を原型にフィーリックストウ(Felixstowe)F.1飛行艇を開発したが、これは4機の試作で終わっている。しかし、その発展型として、より大型飛行艇を開発した。それが、カーチスH-14 飛行艇「ラージ・アメリカ」を原型としたフィーリックストウ (Felixstowe)F.2 双発飛行艇である。
3.フィーリックストウ (Felixstowe)F.2 双発飛行艇
写真(右)1917−1918年、イギリス、北海上空を低空飛行する海上迷彩塗装のイギリス空軍フィーリックストウ (Felixstowe)F.2A 双発飛行艇;1916年7月初飛行、機首銃座、機首並列式コックピットは開放式縦列3座席に搭乗員は乗っていない。 ロールスロイス(Rolls-Royce)イーグル(Eagle)VIII 液冷V12気筒エンジン 345 hp (257 kW) 2基を装備。
Felixstowe F.2A in dazzle scheme in flight.
Date between 1917 and 1918
Source
IWM London Q 27501 from the collections of the Imperial War Museums. Author Official Photographer
写真はWikimedia Commons, Category:Felixstowe F.2 >File:Felixstowe F.2A - RNAS 1914-1918 Q27501.jpg引用。
イギリス空軍(Royal Air Force)飛行艇の命名には、都市名称にちなむ一連のシリーズがあるが、これにはフィーリックストウ(Felixstowe)、サザンプトン(Southampton)、ロンドン(London)、ストランラー(Stranraer)のようなイギリス本土以外にも、シドニー(Sydney)のようなイギリス連邦自治領諸国(ドミニオン)、シンガポール(Singapore)のようなイギリス領植民地の都市名に因む飛行艇も含まれる。
フィーリックストウ (Felixstowe)F.2A 双発飛行艇、ショート(Short)社が開発し1934年6月15日に初飛行したシンガポール複葉双発飛行艇も、イギリス植民地の都市名シンガポール(Singapore)に因んだ飛行艇シリーズの一種である。
写真(右)1917−1918年、イギリス、海上迷彩塗装を施したイギリス空軍フィーリックストウ (Felixstowe)F.2A 双発飛行艇(N4297)側面;木製胴体、機首コックピットは開放式縦列座席に搭乗員は乗っていない。 ロールスロイス(Rolls-Royce)イーグル(Eagle)VIII 液冷V12気筒エンジン 345 hp (257 kW) 2基を装備。
Felixstowe N4297 in flight.
Date between 1917 and 1918
Source Imperial War Museum Collections Search Q 82243
Author Official Photographer
写真はWikimedia Commons, Category:Felixstowe F.2 >File:Felixstowe F.2A Q 082243 (detail).jpg引用。
イギリスのジョン・ポート(John Cyril Porte)が開発を主導したフィーリックストウ (Felixstowe)F.2双発飛行艇の原型となったのは、アメリカのカーチス・モデルH-4飛行艇である。
アメリカのカーチス(Curtiss)H-1飛行艇「アメリカ」(America)は、大西洋無着陸横断の商業的飛行をはじめて成し遂げた機体である。その発展型カーチス(Curtiss)H-12双発飛行艇は、1914年7月23日、第一次世界大戦の勃発直前に初飛行したが、これを原型にイギリスで開発されたのがフィーリックストウ (Felixstowe)F.2A飛行艇である。
イギリス海軍航空隊(Royal Naval Air Service)の制式したカーチス(Curtiss)H-12双発飛行艇は、派生型H-16飛行艇も含めて478機も量産され、アメリカ、イギリスのほかにも、オランダ、カナダ、ブラジルでも使用された名機だった。そこで、これを原型としてジョン・ポート(John Cyril Porte:1884-1919)が設計した発展型フィーリックストウ (Felixstowe)F.2A 飛行艇も、1917年に就役して、合計175機もが量産された。
イギリス海軍で再設計されたフィーリックストウ (Felixstowe)F.2A飛行艇の名称は、ジョン・ポート(John Cyril Porte:1884-1919)が指揮していたサフォークのフィーリックストウ (Felixstowe)海軍基地の地名から来ている。
フィーリックストウ (Felixstowe)F.2A 双発飛行艇の開発の場所は、イギリス本土南東岸の港町フェリックストウで、そこのイギリス海軍工廠で、北海での悪天候にも飛行できるように配慮し開発され、フィーリックストウ (Felixstowe)F.2 双発飛行艇と命名された。この機体は、カーチス(Curtiss)H-12双発飛行艇の胴体を堅牢にしたが、主翼は複葉を支柱と張線で支えるスタイルを踏襲している。
カーチス(Curtiss)H-12双発飛行艇は、第一次大戦勃発直前の1914年6月23日初飛行の旅客飛行艇で、1913年にロンドンの新聞デイリーメール(Daily Mail)が、大西洋無着陸横断輸送飛行を成功させた機体に1万ポンドの検証をかけたことに触発され開発された。1914年6月にカーチスH 双発飛行艇「アメリカ」"America" が、この快挙を成し遂げた。そこで、カーチス(Curtiss)H-12双発飛行艇は、アメリカ海軍に制式され、ついでイギリス海軍航空隊(Royal Naval Air Service)にも制式され、合計478機もが量産されている。
写真(右)1917−1918年、イギリス、海上に面した水上機基地に一列に並んだ6機のイギリス空軍フィーリックストウ(Felixstowe)F.2B 双発飛行艇;右手前も僚機と思われる。木製胴体、機首コックピットは開放式縦列3座席に搭乗員は乗っていない。 ロールスロイス(Rolls-Royce)イーグル(Eagle)VIII 液冷V12気筒エンジン 345 hp (257 kW) 2基を装備。
F. 2B Flying Boats starting out on patrol. Some of the motor boats which towed them can be seen. Felixstowe.
Q 27560 from the collections of the Imperial War Museums. Author Unknown author
写真はWikimedia Commons, Category:Felixstowe F.2 >File:F. 2B Flying Boats, Felixstowe. Q27560.jpg引用。
イギリス空軍(Royal Air Force)とイギリス海軍航空隊(Royal Naval Air Service)の国籍マークは、青白赤の同心円であり、さらに垂直尾翼には赤白青の縦縞四角マーク「フィン・フラッシュ」(Fin Flash)が標準的だった。ただし、 白は目立ちやすかったために、同心円でもフィン・フラッシュでも幅を狭くすることも少なくなかった。赤白青のイギリス空軍(Royal Air Force)の国籍記章は、フランス国旗の青白赤と並びが逆だが、白黒写真では紛らわしく判別困難である。
カナダ空軍(Canadian Air Force :CAF) は第一次世界大戦後の1920年に創設され、陸軍、海軍から独室した空軍である。1924年4月には王立カナダ空軍(Royal Canadian Air Force: RCAF;フランス語:Aviation royale canadienne:ARC)の正式名称を得た。1920-1946年の王立カナダ空軍(Royal Canadian Air Force: RCAF)の国籍マークは、イギリス空軍(Royal Air Force)と同様に、青白赤の同心円であり、さらに垂直尾翼には赤白青の縦縞四角マーク「フィン・フラッシュ」(Fin Flash)が標準的だった。
1946年からの王立カナダ空軍(Royal Canadian Air Force: RCAF)国籍マークは、カナダの国章と同じく赤楓(カエデ)が同心円マークに描かれ、「フィン・フラッシュ」(Fin Flash)は、中央の白の幅が著しく細くされた。
写真(右)1917−1918年、イギリス、水上機基地、右下主翼に乗った整備士によって主翼を補修しているイギリス空軍フィーリックストウ (Felixstowe)F.2 双発飛行艇;主翼に張られた羽布を張りなおす作業をしているようだ。羽布が撓んでいるのは、固定されていないためである。後方は資材運搬船が停泊している。
Ministry of Information First World War Miscellaneous Collection
Date (First World War).
Q 33786 from the collections of the Imperial War Museums.
Author British official photographer
写真はWikimedia Commons, Category:Felixstowe F.2 >File:Ministry of Information First World War Miscellaneous Collection Q33786.jpg引用。
フィーリックストウ (Felixstowe)F.2A 飛行艇は、北海の哨戒偵察に第一次大戦終戦まで従事したが、その哨戒活動は有効で、ドイツ海軍潜水艦Uボートやツェッペリン(Zeppelin)飛行船を制圧しただけではなく、ドイツの哨戒偵察機や戦闘機とも対決した。またフィーリックストウ (Felixstowe)F.2A 飛行艇発展型のF.3飛行艇は,北海だけでなく地中海方面にも派遣されている。
イギリス空軍(Royal Air Force)とイギリス海軍航空隊(Royal Naval Air Service)が制式した最終型 F.5飛行艇は、第一次大戦後になって就役し、初期のフィーリックストウ (Felixstowe)F.2A やカーチス(Curtiss)H-12双発飛行艇に取って代わった。しかし、フィーリックストウ (Felixstowe)双発飛行艇は、1925年に後継機のスーパーマリン(Supermarine)サザンプトン(Southampton) 双発飛行艇に活躍の場を譲っている。
写真(右)1917−1918年、イギリス、海上を僚機と飛翔するイギリス空軍フィーリックストウ (Felixstowe)F.2A 双発飛行艇(N4297);機首の開放式銃座には、 .303口径(7.7 mm)ルイス(Lewis)機関銃1挺が搭載され、銃手が収まっている。左手前は僚機と思われるが、複葉を支えるための張線が張り巡らされている。
Felixstowe F.2A N4297 in flight.
Date between 1917 and 1918Source
IWM London Q 27500 from the collections of the Imperial War Museums. Author Official Photographer
写真はWikimedia Commons, Category:Felixstowe F.2 >File:Felixstowe F2.jpg引用。
フィーリックストウ(Felixstowe)F.2A 飛行艇の諸元
乗員Crew: 4名
全長Length: 46 ft 3 in (14.1 m)
全幅Wingspan: 95 ft 7.5 in (29.15 m)
全高Height: 17 ft 6 in (5.34 m)
主翼面積Wing area: 1,133 sq ft (105.3 m2)
空虚重量Empty weight: 7,549 lb (3,424 kg)
総重量Gross weight: 10,978 lb (4,980 kg)
発動機Powerplant: 2 × Rolls-Royce Eagle VIII V12 piston, 345 hp (257 kW)
性能Performance
最高速力Maximum speed: 95.5 mph (154 km/h, 83 kn) at 2,000 ft
航続時間Endurance: 6 hours
実用上昇限度Service ceiling: 9,600 ft (2,926 m)
上昇時間Time to altitude: 3 min 50 s/2,000 ft (610 m), 39 min 30 s/10,000 ft (3,050 m)
翼面荷重Wing loading: 9.69 lb/sq ft (47.4 kg/m2)
出力重量比Power/mass: 0.063 hp/lb (0.10 kW/kg)
兵装Armament:.303口径 (7.7 mm)ルイス(Lewis)機関銃4丁(機首1、胴体後方 3)
爆弾Bombs: 460 ポンド (210 kg)/主翼下面に懸架
写真(右)1918年9月28日、アメリカ東部、ペンシルベニア州フィラデルフィア、第一次世界大戦の自由公債販売キャンペーンに引き出され、トレーラーの荷台に乗せられて公開されたアメリカ海軍航空工廠F.5L 双発飛行艇 :
戦時国債リバティーボンド販売のために、公債キャンペーンに引き出されていた。
Title:Liberty Loan Parade at Philadelphia, Pennsylvania, 28 September 1918
Description:Naval Aircraft Factory float, featuring the hull of a F5L patrol seaplane, going south on Broad Street, escorted by Sailors with rifles. Note the crowd of onlookers. This parade, with its associated dense gatherings of people, contributed significantly to the massive outbreak of influenza which struck Philadelphia a few days later. U.S. Naval History and Heritage Command Photograph.
Catalog #:NH 41730
写真は, Naval History and Heritage Command >NH 41730 Liberty Loan Parade at Philadelphia, Pennsylvania, 28 September 1918 引用。
第一次世界大戦の休戦は、1918年11月9日、ドイツ革命がおこり、ドイツ国内の騒乱、ドイツ軍指揮官の離反などの混乱から、ドイツ帝国皇帝ウィルヘルム2世は退位し、オランダに亡命した。そして、社会民主党を中心として、フィリップ・シャイデマンが臨時内閣のフリードリヒ・エーベルトとともに、共和制を宣言し、事実上、休戦となった。
写真(右)1918年11月9日、イギリス、ロンドン、第一次世界大戦の戦勝パレード、トレーラーの荷台に乗せられて公開されたイギリス軍フィーリックストウ(Felixstowe)F.2B 双発飛行艇(K4007)の胴体;(FELIXS BOAT OVERSEA)と主翼はないが、船のような扱いでパレードに参加した。1918年11月9日、イギリス、ロンドン、第一次世界大戦でのドイツの降伏申し入れあり、事実上戦争に勝利したイギリスでは戦勝パレードが行われた。アメリカでもF.5L 双発飛行艇が戦時国債リバティーボンド販売のために、公債キャンペーンに引き出されていた。
English: The Lord Mayor's Show, November 1918
Captured German flying boat being demonstrated to the public at the Lord Mayor's Show, London.
Date 9 November 1918 (First World War)
IWM London This is photograph Q 70553 from the collections of the Imperial War Museums.
Author American official photographer
写真はWikimedia Commons, Category:Felixstowe F.2 >File:The Lord Mayor's Show, November 1918 Q70553.jpg引用。
1918年11月11日、ドイツのカトリック中央党代表マティアス・エルツベルガーらは、フランスのコンピエーニュの森で、協商連合国総司令官フェルディナン・フォッシュフランス陸軍元帥と会談して、食堂列車の車内で休戦条約に調印した。そして、1918年11月11日の午前11時、西部戦線での戦闘が停止され、第一次大戦はドイツの敗北で終結した。
4.フィーリックストウ (Felixstowe)F.3 双発飛行艇
図(右)1919年1月29日刊行“Aeronautics” 掲載のフェリックストウ(Felixstowe)F.3 双発飛行艇ラージアメリカ"Large America"の左側方・正面図;第一次世界大戦終戦3か月前に刊行された航空専門誌の図解。
This general arrangement drawing of a Felixstowe F.3 was published in the January 29 1919 issue of “Aeronautics” in an article entitled “Large America Class Flying Boats (F.2A and F.3)” (RAFM reference PR01805). The War had been over for less than three months when this article was published and it was the first time detailed construction details and performance data for these aircraft appeared in print.
写真は Royal Air Force Museum Building Britain’s WW1 flying boat fleet引用。
写真(右)1918年夏、イギリス北西、スコットランド、シェトランド諸島(Shetland Islands)メインランド島、イギリス空軍(RAF)キャットファース(Catfirth)水上機基地、引き上げられ台車ドリーに乗せられたイギリス空軍第(RAF)第300飛行隊フィーリックストウ (Felixstowe)F.3 双発飛行艇(N4407);シェトランド諸島にあるキャットファース水上機地は、第一次世界大戦の水上飛行場で、当初はイギリス海軍航空隊、後にイギリス空軍(Royal Air Force)の管轄となった。
Felixstowe F3 N4407 which was used for anti-submarine patrols from RAF Catfirth in the summer of 1918.
Date 16 February 2020
Source Own work
Author Simon J Gunn
写真はWikimedia Commons, Category:Felixstowe F.3 >File:ABM F3 4407.jpg引用。
第一次世界大戦勃発から1年後、1918年6月18日、イギリス北西、スコットランド、シェトランド諸島(Shetland Islands)のイギリス艦隊泊地近く、メインランド(Mainland)島(970km2)のイギリス空軍(RAF) キャットファース(Catfirth)基地に、イギリス空軍(RAF)第300飛行隊が編成され、ジョン・ポート(John Cyril Porte:1884-1919)が開発に関わったフィーリックストウ (Felixstowe)F.3 双発飛行艇が配備された。この飛行隊は、第一次大戦休戦直後の1919年3月に解散されている。
写真(右)1918年夏、地中海、マルタ島(Malta)東端海岸、カラフラーナ(Kalafina)水上機基地の滑走台ランプ(すべり)に係留されたイギリス空軍(RAF)フィーリックストウ (Felixstowe) F.3 双発飛行艇(N4407);地中海のマルタ島は、西のジブラルタル、東のアレキサンドリアの中間に位置するイギリス艦艇と航空機の拠点である。
Photograph of a Felixstowe F.3 flying boat at Kalafrana, Malta.
Date Unknown date
Original publication: Unknown
Author Unknown author
写真はWikimedia Commons, Category:Felixstowe F.2 >File:Felixstowe F.3 Kalafrana.jpg引用。
イギリス空軍(RAF)フィーリックストウ (Felixstowe) F.3 双発飛行艇の装備した発動機は、ロールスロイス(Rolls-Royce)イーグル(Eagle)VIII液令V型12気筒エンジン(排気量20.3L)300hp2基である。
このロールスロイス(Rolls-Royce)イーグル(Eagle)液令V型12気筒エンジン(排気量20.3L)は、第一次大戦勃発直後の1914年9月に基本設計が成り、1915年3月が試作された。そして、1917年には300hpロールスロイス(Rolls-Royce)イーグル(Eagle)VIII液令V型12気筒エンジン(排気量20.3L)300hpが完成し、イギリス空軍(RAF)フィーリックストウ (Felixstowe) F.3 双発飛行艇に装備された。
写真(右)1920年、カナダ東部(?)、カナダ空軍フィリックストウ (Felixstowe) F.3 双発飛行艇(G-CYEN);カナダ東部ケベック州、ケベック市北東2000キロ、セントローレンス川河口近く、リビエール・デュ・ルー (Rivière-du-Loup)とカナダ中南部マニトバ州ウィニペグ(Winnipeg)間の2000キロの長距離航路に、航空便と旅客輸送に従事する計画で、事前運航試験を行った。
Felixstowe F.3, flight boat, Canada 1920
The Felixstowe F.3 was a british flight boat in the WWI (1917-18).
In 1920 the Canadian Air Board sponsored a project to conduct the first ever Trans-Canada flight. The leg from Riviére du Loup to Winnipeg was flown by LCol. Leckie and Maj. Hobbs in a Felixstowe F.3 to determine the feasability of such flights for future air mail and passenger service.
Date 1920
Source Canadian Air Force Felixstowe F.3 at Canadian Air Force
写真はWikimedia Commons, Category:Felixstowe F.2 >File:Felixstowe F.3 Kalafrana.jpg引用。
カナダ東部ケベック州、ケベック市北東2000キロ、セントローレンス川河口近く、リビエール・デュ・ルー(Rivière-du-Loup)とカナダ中南部マニトバ州ウィニペグ(Winnipeg)間の2000キロの長距離航路を将来カナダ航空で航空便と旅客輸送の空路に就役する計画で、カナダ空軍中佐(LCol.)レクイエと少佐(Maj.)ホッブス(Hobbs)によって、カナダ空軍フィリックストウ(Felixstowe)F.3 双発飛行艇(G-CYEN)を使っての事前運航試験が行われた。
カナダ、マニトバ州ウィニペグ(Winnipeg)は、小麦生産の中心地で、小麦保管所、農産物の流通経路結節点となっていた。
写真(右)1920年、スペイン、スペイン海軍水上機母艦「デダロ」(Dédalo)に搭載された3機のフィリックストウ (Felixstowe) F.3 双発飛行艇;ロールスロイス(Rolls-Royce)イーグル(Eagle)VIII液令12気筒エンジン(排気量20.3L)300hp2基装備。
Español: Portahidroaviones español Dédalo fondeado en el puerto de Cartagena.
Date 1920
Source postal antigua
Author Unknown author
写真はWikimedia Commons, Category:Felixstowe F.2 >File:Felixstowe F.3 Kalafrana.jpg引用。
スペイン海軍水上機母艦「デダロ」(Dédalo)は、イギリスのニューキャッスルで建造され1901年5月22日にドイツ商船「ノイエンフェルス」(Neuenfels)として就役。その後、1920年にスペインが買い取り、スペイン海軍水上機母艦に改装しされ、1921年5月に就役した。
図(右)1922年、スペイン、スペイン海軍水上機母艦「デダロ」(Dédalo)の右側面;後甲板の後尾に搭載された2機のフィーリックストウ (Felixstowe) F.3 双発飛行艇、その前にスーパーマリン(Supermarine)ウォーラス(Walrus)水陸両用飛行艇4機を前向きに搭載。前甲板には飛行船1隻がマストに係留されている。 デリック支柱を兼ねた鐘楼マストには、スペイン海軍国旗がはためいている。
Perfil del portahidroaviones español "Dédalo (ex-Neuenfels)" con su aspecto en 1922.
Date 4 December 2015
Source Own work
Author Erlenmeyer
写真はWikimedia Commons, Category:Felixstowe F.2 >File:Portahidroaviones Dédalo (ex-Neuenfels) (en 1922).svg引用。
スペイン海軍水上機母艦「デダロ」(Dédalo)の諸元
全長 128.0m
水線長 127.7m
全幅 16.76m
満載排水量 10,800トン
最高速力 10.0ノット
航続距離 3ノット/7,000マイル
兵装
クルップ10.5cm35口径単装速射砲 4門
アームストロング 5.7cm40口径単装高角砲 2門
搭載機 水上機 20機/飛行船2隻/係留気球2基
1921年にスペイン・モロッコ戦争、すなわち第三次リーフが勃発すると、1922年に就役したスペイン海軍水上機母艦「デダロ」(Dédalo)も揚陸支援に投入された。このモロッコの独立を企図する反乱軍は、スペインを支援するフランスの軍事援助もあって失敗した。
1934年にスペイン海軍<水上機母艦「デダロ」(Dédalo)は除籍されたが、1936年4月、スペイン内戦の最中に、スペイン南西海岸カルタヘナ(Cartagena)で、フランシスコ・フランコ(Francisco Franco)将軍率いるファシスト軍に空襲されて大破着底、内戦終了後の1940年3月になって解体、スクラップにされた。
5.フィーリックストウ (Felixstowe)ポート(Porte)F.B.2 ベイビー(Baby)飛行艇
写真(右)1916年5月、イギリス東岸、迷彩塗装をした飛行機格納庫前、ブリストル(Bristol)スカウト(Scout)C 偵察機を主翼最上面に子飛行機として搭載した親飛行機のイギリス海軍航空隊フィリックストウ(Felixstowe)ポート(Porte)F.B.2 ベイビー(Baby)三発飛行艇:ロンドンとフィリックストウ(Felixstowe)との中間エセックス(Essex)で、親子飛行機の実験が行われたようだ。
May 1916: First parasite aircraft, a Bristol Scout hooked on the upper wing of Felixstowe Porte Baby flying boat
Date May 1916
Source www.smithsonianmag.com
Author Unknown author likely British Official."
Wikimedia Commons, Category:Felixstowe Porte Baby >File:Bristol Scout on Felixstowe Porte Baby first composite aircraft 1916.jpg引用。
1914年2月23日初飛行のブリストル(Bristol)スカウト(Scout)単座複葉機は、第一次大戦勃発時、最速の時速100マイルの高速機で、軽量だったために、有効な戦闘機となると見込まれていた。しかし、ブリストル(Bristol)スカウト(Scout)の発動機は80馬力しかなく、2時間程度の稼働で再整備が必要となった。
そこで、長距離の戦闘を可能とするために、戦闘機を子飛行機として大型の親飛行機に寄生させる親子飛行機発想が生まれた。
1916年春、イギリス東部エセックスで、ブリストル(Bristol)スカウト(Scout)単座複葉機をイギリス海軍航空隊フィリックストウ(Felixstowe)ポート(Porte)F.B.2 ベイビー(Baby)三発飛行艇の主翼上に搭載する実験が行われた。降着装置の主輪は主翼上面の前縁から下に下げ、機体を水平にして上主翼の中央部に乗せバランスをとった。そして、ブリストル(Bristol)スカウト(Scout)を発進するときには、尾部を留めていた急速離脱機構を解除して、空中から子飛行機を発進させた。
写真(右)1916年5月、イギリス東部、エセックス(Essex)、迷彩塗装をした飛行機格納庫前、ブリストル(Bristol)スカウト(Scout)C 偵察機(No. 3028)を主翼最上面に子飛行機として搭載した親飛行機のイギリス海軍航空隊フィリックストウ(Felixstowe)ポート(Porte)F.B.2 ベイビー(Baby)三発飛行艇:
English: Photograph of a Felixstowe Porte Baby with a Bristol Scout mounted on the upper wing.
Date May 1916
Source
IWM London This is photograph Catalogue number fromthe collections of the Imperial War Museums (collection no. Q 63768)
Author Unknown author
Catalogue description
English: "Scout C, No. 3028 of the RNAS on the upper wing of the Porte Baby flying boat, at Felixstowe. Airborne launch experiments in order to increase the Scout's range on anti-Zeppelin patrols were successful but not developed."
Wikimedia Commons, Category:Felixstowe Porte Baby >File:Felixstowe Porte Baby and Bristol Scout.jpg引用。
1916年春の親子飛行機(寄生飛行機)の実験飛行では、子機ブリストル(Bristol)スカウト(Scout)単座複葉機の操縦はデイ(M.J. Day)が、親機フィリックストウ(Felixstowe)ポート(Porte)F.B.2 ベイビー(Baby)三発飛行艇の操縦は指揮官ジョン(John C.)が担当し、 高度1,000 フィート(feet)で スカウト複葉機のエンジンを始動し発進した。
この時、再度、ブリストル(Bristol)スカウト(Scout)を空中でポート(Porte)F.B.2 ベイビー(Baby)に帰還し固定する計画だった。これは、飛行艇を偵察に使用したとき、子飛行機を護衛戦闘機として使用することが計画されたためである。
しかし、実際には、子飛行機ブリストル(Bristol)スカウト(Scout)と親飛行機フィリックストウ(Felixstowe)ポート(Porte)F.B.2 ベイビー(Baby)三発飛行艇との空中再搭載実験は1回しか行われなかった。しかし、これが世界初の親子飛行機の実験成功だった。
写真(右)2018年6月、イギリス南西部、ブリストル航空宇宙博物館(Aerospace Bristol)に保管展示されているイギリス海軍航空隊ブリストル(Bristol)スカウト(Scout)D 単座複葉機:イギリス海軍航空隊フィリックストウ(Felixstowe)ポート(Porte)F.B.2 ベイビー(Baby)三発飛行艇の主翼最上面に子飛行機として搭載された。
Bristol Scout D at Aerospace Bristol, Filton, 20 June 2018. The Scout was the first landplane with a wheeled undercarriage to take off from the deck of an aircrfat carrier - from the seaplane carrier HMS Vindex on 3 November 1915. The Scout was employed extensively on anti-Zeppelin patrols both from land bases and carriers in the North Sea.
Date 20 June 2018, 13:19
Source Bristol Scout D
Author Hugh Llewelyn from Keynsham, UK"
写真はWikimedia Commons, Category:Felixstowe Porte Baby >File:Bristol Scout D (41176898000).jpg引用。
ブリストル(Bristol)スカウト(Scout)単座複葉機の諸元
初飛行:1914年2月23日
全長 20 ft 8 in (6.30 m)
全幅 24 ft 7 in (7.49 m)
全高 8 ft 6 in (2.59 m)
主翼面積 198 ft2 (18.40 m2)
空虚重量 789 ポンド (358 kg)、総重量 1,195 ポンド(542 kg)
発動機:ル・ローヌ 9C ロータリーエンジン 80 hp装備
最高速力 94 マイル/時 (151 km/h)
上昇限度 1万6,000 ft (4,900 m)
上昇率 10,000ft (3,048m)まで18分30秒
翼面荷重 6.03 lb/ft2 (29.43 kg/m2)
出力重量比 0.067 hp/lb (0.11 kW/kg)
滞空時間 2.5時間。
写真(右)1916年5月、イギリス東岸、迷彩塗装をした飛行機格納庫前、ブリストル(Bristol)スカウト(Scout)C 偵察機を主翼最上面に子飛行機として搭載した親飛行機のイギリス海軍航空隊フィリックストウ(Felixstowe)ポート(Porte)F.B.2 ベイビー(Baby)三発飛行艇:ロンドンとフィリックストウ(Felixstowe)との中間エセックス(Essex)で、親子飛行機の実験が行われたようだ。
English: Photograph of a Felixstowe Porte baby from the rear left.
Date before October 1918
Source
Original publication: likely British Official
Immediate source: [1]
Author Unknown author"
写真はWikimedia Commons, Category:Felixstowe Porte Baby >File:Bristol Scout on Felixstowe Porte Baby first composite aircraft 1916.jpg引用。
フィリックストウ(Felixstowe)ポート(Porte)F.B.2 ベイビー(Baby)三発飛行艇の諸元
乗組員: 5名
全長: 63フィート0インチ(19.21 m)
全幅: 124フィート0インチ(37.8 m)
全高: 25 ft 0 in(7.62 m)
主翼面積: 2,364平方フィート(219.7 m 2)
空虚重量: 14,700ポンド(6,682 kg)
総重量: 18,600ポンド(8,455 kg)
発動機:ロールスロイス(Rolls-Royce)イーグル(Eagle)VII液冷V-12気筒ピストンエンジン 345 hp(257 kW)3基
最高速力: 2,000フィート(610 m)で87.5 mph(141 km / h、76 kn)
上昇限度: 8,000フィート(2,440 m)
上昇時間: 6,500フィート(1,980 m)/25分5秒
兵装:7.62mmm1918ルイス(Lewis)機関銃(機首に1丁、船体後上方2丁)
6.フィーリックストウ (Felixstowe)フューリー(Fury)五発飛行艇
写真(右)1919年1月23日、イギリス東岸、フィーリックストウ (Felixstowe)、海軍海洋実験所(?)、フィーリックストウ (Felixstowe)フューリー(Fury)五発飛行艇:左手前には、ジグザグ塗装のフィーリックストウF.2飛行艇の胴体残骸が置かれている。
English: Photograph of the Felixstowe Fury
- Credited British Official, hence PD-UK Gov
Date 23 January 1919
Source
Original publication: [1] Flight 23 January 1919, p. 113.
Immediate source: http://www.aviastar.org/air/england/felixstowe_fury.php
Author
British Official
(Life time: Unknown)
写真はWikimedia Commons, Category:Felixstowe Fury >File:Felixstowe Fury (Porte Super-Baby).jpg引用。
イギリス海軍航空隊フィーリックストウ (Felixstowe)フューリー(Fury)大型飛行艇は、一見すると三発機のように見えるが、左右の発動機は、串型タンデム配置で前後にロールスロイス(Rolls-Royce)イーグル(Eagle)VIII 液冷V-12気筒ピストンエンジン334 hp(249 kW)2基が繋がっている。そして、そのプロペラは、後方が4翅固定ピッチ推進式プッシャープロペラで、前方が2翅牽引式トラクタープロペラである。ただし、中央は、ロールスロイス(Rolls-Royce)イーグル(Eagle)VIII 液冷V-12気筒ピストンエンジン334 hp(249 kW)1基のみ、4翅固定ピッチ推進式プッシャープロペラを搭載している。
写真(右)1919年、イギリス東岸、フィーリックストウ (Felixstowe)、海軍海洋実験所、迷彩塗装を施した飛行艇格納庫前でエンジンを駆動しているイギリス海軍航空隊フィーリックストウ (Felixstowe)フューリー(Fury)五発飛行艇:
English: Photograph of the Felixstowe Fury and a Sopwith Camel
Date 1919
Source Immediate source: [1]
Author Unknown author
Permission
(Reusing this file) Photograph taken c.1919 and in the public domain, likely British Official
写真はWikimedia Commons, Category:Felixstowe Fury >File:Felixstowe Fury and Sopwith Camel.jpg引用。
写真(右)1919年8月16日、イギリス東岸、フィーリックストウ (Felixstowe)でハリケーンに見舞われ破損したイギリス海軍航空隊フィーリックストウ (Felixstowe)フューリー(Fury)五発飛行艇:
English: Cutting from the Illustrated London News 16 August 1919, showing the Felixstowe Fury
Date 16 August 1919
Source
Original publication: The Illustrated London News
Author
Unknown, photograph courtesy of L'Illustration
写真はWikimedia Commons, Category:Felixstowe Fury >File:The Illustrated London News cutting 16 August 1919.jpg引用。
フィーリックストウ (Felixstowe)フューリー(Fury)五発飛行艇の諸元
乗組員:7名
容量:24-30名 (旅客輸送)
全長:63フィート2インチ(19.25 m)
全幅:123フィート(37 m)
全高:27フィート6インチ(8.38 m)
主翼面積:3,108平方フィート(288.7 m)
空虚重量:18,563ポンド(8,420 kg)
総重量:25,263ポンド(11,459 kg)
最大離昇陸重量:33,000ポンド(14,969 kg)
発動機:ロールスロイス(Rolls-Royce)イーグル(Eagle )VIII 液冷V-12気筒ピストンエンジン334 hp(249 kW)5基
プロペラ:4固定ピッチ推進式プッシャープロペラ(3枚)+2翅牽引式トラクタープロペラ(2枚)
最高速力:97 mph(156 km / h、84 kn )2,000フィート(610 m)
上昇限度:12,000 f t(3,700 m)
上昇率:353フィート/分(1.79 m / s)
上昇時間:10,000フィート(3,048 m)/28分20秒
7.フィリックストウ (Felixstowe)F.5 双発飛行艇
写真(右)1928年、イギリス、沿岸を2機編隊で低空飛行するイギリス空軍(RAF)フィリックストウ (Felixstowe)F5 双発飛行艇(N4407);シェトランド諸島にあるキャットファース水上機地は、第一次世界大戦の水上飛行場で、当初はイギリス海軍航空隊、後にイギリス空軍の管轄となった。
Photograph of Felixstowe F5 flying boats in flight
Date circa 1919
Source
Original publication: Unknown
Immediate source: rafmuseum
Author
Unknown
写真はWikimedia Commons, Category:Felixstowe F5L >File:Felixstowe F5s in flight.jpg引用。
アメリカのカーチス・H-1飛行艇「アメリカ」は、大西洋無着陸横断の商業的飛行をはじめて成し遂げた機体である。その発展型カーチス(Curtiss)H-12双発飛行艇は、1914年7月23日、第一次世界大戦の勃発直前に初飛行したが、これを原型にイギリスで開発されたのがフィーリックストウ (Felixstowe)F-2 双発飛行艇で、ロールスロイス(Rolls-Royce)イーグル(Eagle)VIII液冷V-12気筒エンジン345 hp (257 kW)2基を装備し、1917年11月に初飛行し、イギリスのショート社などで50機、日本の海軍工廠などで110機、合計163機が生産された。
しかし、イギリス空軍(Royal Air Force)のフィーリックストウ (Felixstowe)
F-5 双発飛行艇は、今度はアメリカ海軍に採用され、アメリカ東岸、ワシントンDC北50キロ、ペンシルベニア州(Pennsylvania)フィラデルフィア(Philadelphia)の海軍航空工廠で,アメリカ製リバティーエンジンに換装されて227機もが生産された。
写真(右)、イギリス、フィーリックストウ(Felixstowe)F.5 双発飛行艇の三面図:開放式コックピットで長時間、寒い北海海上の哨戒偵察任務に就いたが、視界を良好に保つために、イギリスのF5飛行艇では密閉式風防を採用しなかった。
Felixstowe F.5
O.Thetford - Aircraft of the Royal Air Force since 1918 /Putnam/
写真はWikimedia Commons, Their Flying Machines >Felixstowe F.5引用。
フィリックストウ(Felixstowe)F5 飛行艇の諸元
乗員Crew: 4名
全長Length: 49 ft 3 in (15 m)
全幅Wingspan: 103 ft 8 in (31.6 m)
全高Height: 18 ft 9 in (5.7 m)
主翼面積Wing area: 1,409 sq ft (131 m2)
空虚重量Empty weight: 9,100 lb (4,128 kg)
総重量Gross weight: 12,682 lb (5,753 kg)
発動機Powerplant: ロールスロイス(Rolls-Royce)イーグル(Eagle)VIII液冷V-12気筒エンジン345 hp (257 kW)2基
最高速力Maximum speed: 76 kn (88 mph, 142 km/h) / 2,000 ft (610 m)
航続時間Endurance: Seven hours
実用上昇限度Service ceiling: 6,800 ft (2,073 m)
上昇時間Time to altitude: 30 min to 6,500 ft (1,980 m)
兵装Guns: .303口径7.7mmルイス(Lewis)機関銃機関銃 (機首1挺、胴体後上方3挺)合計4挺
爆弾搭載量Bombs: 920 lb (417 kg) /主翼下面
8.カーチス(Curtiss)/海軍航空工廠(NAF)F.5L 飛行艇
写真(右)1919年頃、アメリカ南西岸、カリフォルニア州サンディエゴ近郊(?)、海上に停泊するのカーチス(Curtiss) F.5L 双発飛行艇(1);アメリカ国旗と同じ青白赤の縦縞の国籍マークを、垂直尾翼方向舵に描いている。
SDASM Archives Follow
AL_1A_Peterson_ (63)
From a photo album donated by B.J. Peterson showing Curtiss Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
From a photo album donated by BJ Peterson showing early aviation in San Diego, Curtiss F5L Seaplanes, and early California History.
写真は San Diego Air and Space Museum AL_1A_Peterson_ (63)引用。
イギリス製フィリックストウ(Felixstowe)F5飛行艇のアメリカ版が、海軍航空工廠(NAFF) F-5-L飛行艇で、第一次大戦の最終盤に哨戒偵察用に就役した。そして、1928年まで第一線で活躍した。イギリス製ロールスロイスエンジンをアメリカ製リバティー(Liberty)12A液令12気筒エンジン400hp 2基に換装した機体を、リバティー(Lerty)のLをとって、F-5-L飛行艇と命名したのである。
写真(右)1919年頃、アメリカ東岸、バージニア州南東部、ハンプトンロード(Hampton Roads)、海上に停泊するのカーチス(Curtiss) F.5L 双発飛行艇(HR-2);アメリカ国旗と同じ青白赤の縦縞の国籍マークを、垂直尾翼方向舵に描いている。ハンプトン・ローズは、バージニア州南東部の海域およびそれを取り囲む陸域両方の名称である。ハンプトン・ローズは不凍湾であり、アメリカ海軍、陸軍の基地、造船所、給炭桟橋があった。現在では、ウォーターフロントの施設や海岸が観光資源ともなっている。
SDASM Archives
AL009B_009 Curtiss F-5L Hampton Roads HR-2
Photo from the Album belonging to B.A. Gillies.
写真は San Diego Air and Space Museum AL_1A_Peterson_ (63)引用。
イギリス海軍フィーリックストウ (Felixstowe)F-5 双発飛行艇を原型に開発されたアメリカ海軍工廠(NAF)F-5L 飛行艇の木製胴体の機首には、天蓋のない開放式コックピットに並列式操縦席が設けられている。F-5 双発飛行艇は、非密閉式のコックピットなので、強風や波浪の影響を受けやすく、航空では気温低下にも晒られるが、飛行艇の運用高度は海抜1000m程度だったので、視界を向上することに重きが置かれている。
写真(右)1919年頃、アメリカ東岸、カリフォルニア州サンディエゴ沖(?)、海上を滑走するアメリカ海軍航空隊カーチス(Curtiss) F.5L 双発飛行艇(2)の上面;アメリカ国旗と同じ青白赤のラウンデル国籍マークを左右主翼上面に、青白赤の縦縞フィン・フラッシュの国籍マークを垂直尾翼方向舵に描いている。
Curtiss F5L landing 1922
From SDASM's History of Naval Aviation Collection
Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真は San Diego Air and Space Museum Curtiss F5L landing 1922引用。
写真(右)1919年頃、アメリカ東岸、カリフォルニア州サンディエゴ沖(?)、砂浜に繋がれているカーチス(Curtiss) F.5L 双発飛行艇(3336)の右後側面;上主翼上面にアメリカ国旗と同じ青白赤のラウンデル国籍マークを、垂直尾翼に青白赤の縦縞フィン・フラッシュの国籍マークを描いている。
SDASM Archives AL-82 Tat Tatman Album
PictionID:38119650 - Catalog:Array - Title:Array - Filename:AL-82 Tat Tatman Album Image _00106.TIF - Images from an Album donated to the Museum by Tat Tatman
写真は San Diego Air and Space Museum Curtiss F5L landing 1922引用。
アメリカのカーチス(Curtiss)H−15飛行艇を原型に、イギリスのフィーリックストウ (Felixstowe)海軍基地が開発したF5L 双発飛行艇だったが、優秀だったために、今度はアメリカがそれを逆輸入し、アメリカ東岸ペンシルベニア州フィラデルフィアの海軍航空工廠で製造した。しかし、登場が遅かったために、第一次世界大戦の終盤に入ってしまい、イギリスでもアメリカでも、フィーリックストウ (Felixstowe)F5L 飛行艇は、戦線で使用されることなく終わった。
アメリカのカーチス(Curtiss)H-1飛行艇を原型に開発されたイギリスのフィーリックストウ (Felixstowe)F5 飛行艇を、アメリカが再び逆輸入し、ペンシルベニア州フィラデルフィアの海軍航空機工場でNAF F.5 飛行艇として生産した。
同じエンジン搭載の改良型カーチス(Curtiss)HS-2L単発飛行艇も含めて、 カーチス社で675機生産されたほか、他社でも417機が生産され、合計で1,092機もが量産された。
写真(右)1918年、アメリカ、工場前、アメリカ海軍カーチス(Curtiss)F5L 双発飛行艇の機首銃座に設けられた61Bデイビス(Davis)無反動砲と同軸装備の.30-06口径7.62mmM1918ルイス航空機関銃;この飛行艇は、カーチス(Curtiss)F5L 双発飛行艇真。
Central News Photo Service
Record creator War Department. 1789-9/18/1947
Title
Ordnance - Types - Artillery - Machine Guns - Davis [165-WW-385B-6].
Date 1918
Collection
Ordnance - Types - Artillery - Machine Guns - Davis [165-WW-385B-6]
National Archives and Records Administration
National Archives at College Park - Still Pictures (RDSS), National Archives at College Park, 8601 Adelphi Road, College Park, MD, 20740-6001
写真はWikimedia Commons, Category:Felixstowe F5L >File:Davis gun NARA-45523875.jpg引用。
発射時の反動衝撃のない無反動砲(recoilless gun)の最初の実用化は、1911年にアメリカ海軍将校クレランド・デイビス(Cleland Davis)が発明し特許をとったデービス砲(Davis Gun)である。これは、弾薬を装填した薬室の前後に砲身を備えたもので、装薬が薬室で爆発したときに、弾丸が前後に発射される仕組みである。後方に射撃された弾丸は、目標に向けて前方に発射された弾丸の平衡をとるためのもので、前後に発射された弾丸のバランスから、後方への一方向的反動衝撃は生じない。これが、無反動砲の原理である。
デービス砲のような無反動砲(recoilless gun)では、駐退復座機構と砲架という頑丈な金属部品が不要であり、軽量化可能である。しかし、後方に平衡弾が発射されるために、前方に射撃される弾丸のバランスをとるものであるが、後方の安全にも配慮する必要があった。
デービス砲(Davis Gun)は、秘密兵器の無反動砲として、アメリカで発明された後、イギリス空軍の航空機搭載用の大型砲として制式され、対潜水艦、対飛行船の攻撃に搭載された。アメリカ軍でも、同じく潜水艦攻撃用あるいは飛行船攻撃用の軽量な航空機搭載無反動砲としてカーチス(Curtiss)H-16飛行艇、カーチス(Curtiss)フィリックストウ (Felixstowe)F5L 双発飛行艇の機首銃座に装備された。
カラー図解(上)1918年式.30-06口径7.62mmM1918ルイス航空機関銃の図解;1918年式ルイス機関銃のマニュアル(Lewis Machine Gun c1918 (Airplane Type) Savage Arms Co.- Manual pp.1-68)に掲載された図解。
Lewis Machine Gun 30-U.S. Government Airplane Model 1918, in Papers on Aeronautics. L'Aerophile Collection, Science, Business and Technology Division, Library of Congress (126.00.00)
The War in the Air
As the war in the skies progressed, pilots were required to learn new tactics to evade increasingly sophisticated enemy aircraft. Developments were also made in weaponry such as this Model 1918 Lewis Machine Gun that had a higher rate of fire than its predecessor. These materials come from the Library's L'Aerophile Collection, which documents many aspects of aeronautics including plans of planes and their weaponry as well as instructional diagrams for air tactics.
Lewis Machine Gun c1918 (Airplane Type) Savage Arms Co.- Manual 63 pages, about 11" x 8"
写真は, Library of Congress >Industrialized Warfare引用。
第一次世界大戦期にイギリスで生産されたルイス軽機関銃(Lewis Gun )を原型として、アメリカが開発し採用したのが、1918年型ルイス機関銃、すなわち.30-06口径7.62mmM1918ルイス(Lewis)機関銃(Lewis Machine Gun 30-U.S. Government Airplane Model 1918)である。この1918年式ルイス(Lewis)機関銃は、アメリカ軍将校アイザック・ニュートン・ルイス(Isaac Newton Lewis)により設計されたが、アメリカでは制式されず、輸出用となった。
写真(右)1921−1922年、博物館で公開・展示されたアメリカ海軍航空工廠(Naval Aircraft Factory)NAF F.5L双発飛行艇の機首銃座に設けられた61Bデイビス(Davis)無反動砲と同軸装備の0.30-06口径7.62mmM1918ルイス航空機関銃 (Lewis Machine Gun 30-U.S. Government Airplane Model 1918); 内部構造が分かるように胴体外板も主翼・尾翼の羽布も外されている。
Title: Aeroplane exhibit, museum Abstract/medium: 1 negative : glass ; 8 x 10 in. or smaller.
Date between 1921 and 1922
Source
Library of Congress
Catalog: lccn.loc.gov
Image download: cdn.loc.gov
Original url: www.loc.gov Author National Photo Company Collection
写真はWikimedia Commons, Category:Felixstowe F5L >File:Aeroplane exhibit, museum LCCN2016824020.jpg引用。
イギリス陸軍が制式し、バーミンガム小火器工廠(BSA:ベサ)でルイス機関銃(Lewis Gun )として生産された。13キロと軽量で有効な小火器だったために、第一次世界大戦では、フランス陸軍、アメリカ陸軍も制式し、後に日本海軍も九二式七粍七機銃(留式7.7ミリ機銃)として制式している。
アメリカ陸軍は、M1918ルイス(Lewis)機関銃(Lewis Machine Gun 30-U.S. Government Airplane Model 1918)の弾薬をイギリス軍の.303ブリティシュ(British)
7.7×56mmR(リムド)からアメリカ軍の.30-06スプリングフィールド(Springfield) 7.62×63mm(リムレス)に変更している。
デービス砲(Davis Gun)には、弾薬(砲弾と薬莢)重量で2-ポンド(0.91 kg)、6-ポンド(2.7 kg)、12-ポンド(5.4 kg) 、口径で1.57インチ(40 mm), 2.45インチ(62 mm)、3インチ(76 mm)の3種類があった。そして、狙いを定めるのに便利なように、現代のレーザーポインターと同じく、同軸機銃として.30-06口径7.62mm1918年式ルイス(Lewis)機関銃が装備されている。
写真(右)1921−1922年、博物館で公開・展示されたアメリカ海軍航空工廠(Naval Aircraft Factory)NAF F.5L 双発飛行艇; 内部構造が分かるように胴体外板も主翼・尾翼の羽布も外されている。
Title: Aeroplane exhibit, museum Abstract/medium: 1 negative : glass ; 8 x 10 in. or smaller.
Date between 1921 and 1922
Source
Library of Congress
Catalog: lccn.loc.gov
Image download: cdn.loc.gov
Original url: www.loc.gov
Author National Photo Company Collection
写真はWikimedia Commons, Category:Felixstowe F5L >File:F5L-flyingboats.jpg引用。
写真(右)1920年、アメリカ西岸、カリフォルニア州サンディエゴ南、ノースアイランド海軍基地 (Naval Air Station North Island)上空を飛行する2機のカーチス(Curtiss)H-16/海軍航空工廠(Naval Aircraft Factory)NAF F.5L 飛行艇(2と3と4);;艦艇の缶を不完全燃焼させて黒煙を煙突から沸き上がらせて煙幕としている。飛行艇はノースアイランド海軍基地 (Naval Air Station North Island)から出撃したと思われる。
F5L over San Diego 1920 US Navy Photo
Title:F5L over San Diego 1920 US Navy Photo - Catalog:16_005633 - Filename:16_005633.TIF - - - - - - - Image from the Ray Wagner Collection. Ray Wagner was Archivist at the San Diego Air and Space Museum for several years and is an author of several books on aviation
写真は San Diego Air and Space Museum PictionID:44218768 - 引用。
カーチス Model H-1 / Model 6: 「アメリカ」Americaと命名され、大西洋横断用に開発された。生産機数試作2機
カーチス Model H-2:試作1機のみ
カーチス Model H-4: H-1と同型でニュージーランド空軍(RNAS)仕様で62機生産
カーチス Model H-7: H-1の発展型の「スーパーアメリカ」Super America
カーチス Model H-8: H-4の拡張型で試作1機のみ
カーチス Model H-12: Model 6A: H-8の量産型で、カーチス(Cartiss)V-X-Xエンジン搭載。104機生産
カーチス Model H-12A : Model 6B: ニュージーランド海軍(RNAS)仕様に発動機をロールスロイス(Rolls-Royce)イーグル(Eagle)Iに換装
カーチス Model H-12B : Model 6D: ニュージーランド海軍仕様でロールスロイス(Rolls-Royce)イーグル(Eagle)VIII に換装
カーチス Model H-12L: アメリカ海軍(USN)仕様でリバティー(Liberty)エンジンに換装
カーチス Model H-16 : Model 6C: H-12の拡張型で、334機がカーチス(Curtiss)とアメリカ海軍飛行機工場(Naval Aircraft Factory)で生産された。
⇒写真集Album:海軍工廠(NAF)F5L 双発飛行艇を見る。
9.エアロマリン(Aeromarine)75双発飛行艇(民間輸送仕様 F.5L)
写真(右)1922年、アメリカ、エアロマリン(Aeromarine)75 ハイボール・エクスプレス(Highball Express)の F.5L 飛行艇;イギリス海軍フィリックストウ(Felixstowe)F-5 双発飛行艇を原型に、逆輸入するかたちで、アメリカ海軍工廠
(Naval Aircraft Factory:NAF)F-5L 飛行艇が開発され、民間にも提供された。
English: Aeromarine 75 flying boat Santa Maria with Aeromarine Airways in 1922. (Note black tail fin, which Aeromarine adopted in 1922.)
Date 1922
Library of Congress's Prints and Photographs division
under the digital ID hec.31672
写真はWikimedia Commons, Category:Aeromarine 75> >File:Aeromarine 75 Santa Maria, Aeromarine Airways, 1922 - LCCN2016886621.tif引用。
イギリス海軍フィリックストウ(Felixstowe)F-5 双発飛行艇は、アメリカに輸入され、アメリカ海軍航空工廠(NAF)F-5L 飛行艇として制式されたが、アメリカでは民間輸送用飛行艇として、エアロマリン・エアウェイズ(Aeromarine Airways )がエアロマリン(Aeromarine)75 飛行艇として採用している。
フィーリックストウ (Felixstowe)
F-5L 双発飛行艇は、エアロマリン飛行機・自動車社(Aeromarine Plane and Motor Company)で1919年に採用された旅客飛行艇で、実際にはアメリカ製F-5L飛行艇と同じだが、自社宣伝のためにエアロマリン(Aeromarine)75と命名された。
写真(右)、アメリカ、エアロマリン(Aeromarine)75の三面図:原型F-5L飛行艇は、対潜水艦哨戒偵察など軍務に就いたが、本機は胴体に客室キャビンを設け、窓ガラスも設置した民間旅客輸送機として活躍した。
Felixstowe F.5
O.Thetford - Aircraft of the Royal Air Force since 1918 /Putnam/
写真はWikimedia Commons, Their Flying Machines >Felixstowe F.5引用。
エアロマリン(Aeromarine)75旅客飛行艇の乗客は10名で、 エアロマリン航空(Aeromarine Airways)でフロリダ州南部のキーウェスト(Key West)からキューバのハバナ(Havana)までの航路に就航した。
フィーリックストウ (Felixstowe)
F-5 飛行艇の民間仕様エアロマリン(Aeromarine)75 は、ニューヨーク(New York)からニュージャージー州アトランティックシティ(Atlantic City)、オハイオ州エリー湖南岸のクリーブランド(Cleveland)とミシガン州エリー湖北岸デトロイト(Detroit)を結ぶ都市間航路を飛んだ。
kカーチスH-16飛行艇を民間旅客仕様としたのが、エアロマリン・エアウェイズ(Aeromarine Airways )のエアロマリン(Aeromarine)75 旅客飛行艇である。
⇒写真集Album:エアロマリン(Aeromarine)航空モデル75飛行艇を見る。
10.フィラデルフィア海軍航空工廠(NAF)/カナダ飛行機(Canadian Aeroplanes)のF.5L飛行艇
絵画(上)1918年、イギリス、飛行機工場で製造中のフィーリックストウ (Felixstowe)双発飛行艇;左側の木製胴体部分は形を成しているが、主翼は中央部分のみでまだ取り付け前の状態である。
Building Flying-Boats The interior of an assembly shed at an aircraft factory. On the left is an aircraft under construction. In the right of the composition workers stand at benches planing and fixing pieces for the aircraft. Their jackets are hung on pegs on the right that run the length of the factory wall.Date 1918
Source http://www.iwm.org.uk/collections/item/object/16809
Author Flora Lion
Support: Height 1076 mm, Width 1842 mm
Frame: Depth 35 mm, Height 1235 mm, Width 2002 mm
写真はSmugMug+Flickr., San Diego Air and Space Museum Archive Art.IWM ART 4435引用。
写真(右)1918年あるいは1924年1月(?)、アメリカ東部、ペンシルベニア州(Pennsylvania)フィラデルフィア(Philadelphia)海軍航空工廠(?)、内部構造を写真撮影したアメリカ海軍フィリックストウ(Felixstowe)F5L 飛行艇;第一次大戦の最終盤に哨戒偵察用に就役した。そして、1928年まで第一線で活躍した。イギリス製ロールスロイス(Rolls-Royce)イーグル(Eagle)エンジンをアメリカ製リバティー(Liberty)12A液令12気筒エンジン400hp 2基に換装した機体を、リバティー(Lerty)のLをとって、F-5-L飛行艇と命名した。
Date
1918
Inventory Number
A19240007000
Physical Description
Hull of a twin-engine, American-built World War I flying boat used for patrol and reconnaissance missions. Two 400-horsepower Liberty 12A engines. For display purposes, this F-5L was only partially skinned with wood to reveal structure.
Credit Line
Transferred from the U.S. Navy Department.
Manufacturer
Naval Aircraft Factory
Country of Origin
United States of America
Data Source
National Air and Space Museum
The Naval Aircraft Factory redesigned the Felixstowe F-5 for American production. Numerous modifications were made, including fitting 400-horsepower Liberty 12A engines. The Liberty-powered version was designated the F-5-L. The Felixstowe F-5-L was operational in the last months of the war, but made its principal contribution after, and continued in U.S. Navy service until 1928.。
Hull of a twin-engine, American-built World War I flying boat used for patrol and reconnaissance missions. Two 400-horsepower Liberty 12A engines. For display purposes, this F-5L was only partially skinned with wood to reveal structure.
写真は, Smithsonian Institution> >Felixstowe (NAF) F-5-L (hull only)引用。
写真(右)アメリカあるいはイギリス、アメリカ海軍(U.S. Navy)海軍航空工廠(N.A.F.)1918年製造フレックストウ(Felixstowe)F-5-L飛行艇(A-3882)の機首・機首開放式銃座および胴体左下のスポンソンの木製枠組み;スポンソンは、水上における静的あるいは動的安定性を確保する浮きである。アメリカ、ワシントンD.C.、スミソニアン博物館(Smithsonian Museum )/国立航空宇宙博物館(National Air and Space Museum)提供の写真。
Display Status:
This object is not on display at the National Air and Space Museum. It is either on loan or in storage.
Inventory Number
A19240007000
In March 1919, the N.A.F. shipped a specially-built, exhibition only, F-5-L to the 69th Regiment Armory in New York City for an aeronautical exhibition sponsored by the Manufacturers Aircraft Association. The airplane was a cutaway example to reveal the intricate method of construction. Although never intended for flight, the N.A.F. exhibition F-5-L was given U.S. Navy serial number A-3882. It was transferred to the Smithsonian Institution in 1920 and put on display.
写真は, Smithsonian's National Air and Space Museum >Felixstowe (NAF) F-5-L (hull only)引用。
海軍航空工廠(NAF)F-5L 双発飛行艇は木製胴体・主翼なので、材料となる木材は、最上質のものが選択された。そのうえで、強度を維持しながら、空気抵抗・水上抵抗を減少させるように曲面・湾曲の構造を作る熟練技術が求められた。その後、木製胴体に代って、ジュラルミンなど金属製胴体が開発されるようになったが、それでも飛行艇の場合は、海水による浸食、水上時の水漏れなど堅牢性と水密性が要求されたため、工作は容易ではなかった。
写真(右)アメリカあるいはイギリス、アメリカ海軍(U.S. Navy)海軍航空工廠(N.A.F.)1918年製造フレックストウ(Felixstowe)F-5-L飛行艇(A-3882)の機首・機首開放式銃座の木製枠組み;スポンソンは、水上における静的あるいは動的安定性を確保する浮きである。アメリカ、ワシントンD.C.、スミソニアン博物館(Smithsonian Museum )/国立航空宇宙博物館(National Air and Space Museum)提供の写真。
Display Status:
This object is not on display at the National Air and Space Museum. It is either on loan or in storage.
Inventory Number
A19240007000
In 1930, in the course of reviewing plans to renovate the exhibition building in which the F-5-L was housed, the Smithsonian determined that it was not worth the labor and resources required to re-exhibit the airplane and proposed returning it to the Navy. The Navy assented to the request and made arrangements to retrieve the airplane.
写真は, Smithsonian's National Air and Space Museum >Felixstowe (NAF) F-5-L (hull only)引用。
1918年、アメリカ東岸、ペンシルベニア州(Pennsylvania)フィラデルフィア(Philadelphia)、海軍航空工廠(NAF)で製造されたフレックストウ(Felixstowe)F-5-L飛行艇(A-3882)が1920年にスミソニアン協会に譲渡された。その後、1930年にスミソニアン協会は、復元展示するには経費が掛かりすぎるとして、このF-5-L飛行艇をアメリカ海軍に変換しようとした。
写真(右)アメリカあるいはイギリス、アメリカ海軍(U.S. Navy)海軍航空工廠(N.A.F.)1918年製造フレックストウ(Felixstowe)F-5-L飛行艇(A-3882)の胴体中央部の木製枠組み;前方に開放式コックピットと操縦桿が見える。アメリカ、ワシントンD.C.、スミソニアン博物館(Smithsonian Museum )/国立航空宇宙博物館(National Air and Space Museum)提供の写真。
Display Status:
This object is not on display at the National Air and Space Museum. It is either on loan or in storage.
Inventory Number
A19240007000
In the end, the Smithsonian decided to retain the hull, a wing float, one propeller, and a bomb. The Navy disposed of the wings and most of the rest of the aircraft, but salvaged the Liberty engines and other usable small components. No complete Felixstowe flyng boats exist. In addition to the parts of F-5-L serial number A-3882 retained by the Smithsonian in 1930, a nose section of a Felixstowe is on display at the Norfolk and Suffolk Aviation Musuem in Flixton, Suffolk, UK. No other Felixstowe flying boat compopnents survive.
写真は, Smithsonian's National Air and Space Museum >Felixstowe (NAF) F-5-L (hull only)引用。
アメリカ海軍スミソニアン協会は、アメリカ海軍との協議の結果、胴体・主翼下面フロート、プロペラ1枚だけをスミソニアン協会が保管し、アメリカ海軍が大きな主翼、リバティー(Liberty)エンジンなどフレックストウ(Felixstowe)F-5-L飛行艇のその他の大部分を補完することとなった。そして、スミソニアン協会はF-5-L飛行艇のシリアルナンバープレート(A-3882)を1930年に残した。
写真(右)アメリカあるいはイギリス、アメリカ海軍(U.S. Navy)海軍航空工廠(N.A.F.)1918年製造フレックストウ(Felixstowe)F-5-L飛行艇(A-3882)の胴体後上方銃座と胴体木製枠組み;機関銃は残っていないが、金属製の主導回転式銃座が残っている。アメリカ、ワシントンD.C.、スミソニアン博物館(Smithsonian Museum )/国立航空宇宙博物館(National Air and Space Museum)提供の写真。
Display Status:
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Inventory Number
A19240007000
Six to eight F-5-Ls were converted for civilian use by the Aeromarine Plane and Motor Company in 1919. Known as the Aeromarine 75, the converted aircraft were capable of carrying ten passengers, and were operated by Aeromarine Airways and Aeromarine West Indies Airways flying from Key West to Havana (carrying the first-ever U.S. Post Office foreign air mail); New York to Atlantic City; and Cleveland to Detroit..
写真は, Smithsonian's National Air and Space Museum >Felixstowe (NAF) F-5-L (hull only)引用。
フレックストウ(Felixstowe)F-5-L飛行艇(A-3882)機首部分は、イギリスが制式した飛行艇だったために、イギリスに送られ、ロンドン北東120キロ、サフォーク州(Suffolk)フリックストン(Flixton)にあるノーフォーク・サーフォーク航空博物館(Norfolk and Suffolk Aviation Musuem)で展示することとなった。これが現在残っている唯一のフレックストウ(Felixstowe)F-5飛行艇である。
写真(右)アメリカあるいはイギリス、アメリカ海軍(U.S. Navy)海軍航空工廠(N.A.F.)1918年製造フレックストウ(Felixstowe)F-5-L飛行艇(A-3882)の尾部・垂直尾翼の木製枠組み;水平尾翼と方向舵は残っていない。アメリカ、ワシントンD.C.、スミソニアン博物館(Smithsonian Museum )/国立航空宇宙博物館(National Air and Space Museum)提供の写真。
Display Status:
This object is not on display at the National Air and Space Museum. It is either on loan or in storage.
Inventory Number
A19240007000
Hull of a twin-engine, American-built World War I flying boat used for patrol and reconnaissance missions. Two 400-horsepower Liberty 12A engines. For display purposes, this F-5L was only partially skinned with wood to reveal structure...
写真は, Smithsonian's National Air and Space Museum >Felixstowe (NAF) F-5-L (hull only)引用。
写真(右)1918年6月3日、アメリカ東部、ペンシルベニア州(Pennsylvania)フィラデルフィア(Philadelphia)海軍航空工廠(Naval Aircraft Factory:NAF)、生産中のアメリカ海軍航空工廠(NAF)F-5L 飛行艇の機首正面;機首の外板一面に塗料が塗られており金属外板のように見える。.30-06口径7.62mmルイス(Lewis)機関銃用の開放銃座がある。
Title: F-5L seaplane hull
Caption: Under construction at the Naval Aircraft Factory, Philadelphia, Pennsylvania, 3 June 1918.
Description:
Catalog #: NH 2649
Copyright Owner: Naval History and Heritage Command
Original Creator:
Original Date: Mon, Jun 03, 1918
写真は, Naval History and Heritage Command
>NH 2649 F-5L seaplane hull引用。
アメリカ海軍航空工廠(Naval Aircraft Factory:NAF)F5L 飛行艇
材質Materials 全面木製構造(Overall: Wood)
寸法Dimensions
主翼面積Wingspan: 31.6 m (103 ft 9 in)
全長Length: 15 m (49 ft 4 in)
全高Height: 5.7 m (18 ft 9 in)
空虚重量EmptyWeight: 3,955 kg (8,720 lb)
総重量GrossWeight: 6,169 kg (13,600 lb)
発動機: 400hp リバティー(Liberty)12A液令12気筒エンジン2基
写真(右)1919年2月17日、アメリカ東部、ペンシルベニア州(Pennsylvania)フィラデルフィア(Philadelphia)海軍航空工廠(Naval Aircraft Factory:NAF)、生産中のアメリカ海軍航空工廠(NAF)F-5L 飛行艇の機首を塗装する女子労働者;機首の外板一面に塗料が塗られており金属外板のように見える。.30-06口径7.62mmルイス(Lewis)機関銃用の開放銃座に入った労働者が刷毛で丁寧に塗装している。
Title: Woman worker painting F-5-L Cockpit
Caption: At Navy Aircraft Factory. Philadelphia, Pennsylvania.
Description:
Catalog #: NH 114005
Copyright Owner: Naval History and Heritage Command
Original Creator:
Original Date: Mon, Feb 17, 1919
写真は, Naval History and Heritage Command
>NH 114005 Woman worker painting F-5-L Cockpit引用。
海軍工廠(NAF)F5L 双発飛行艇のリバティ L-12
(Liberty L-12)液冷V型12気筒エンジン400hpは、1917年7月4日から1919年までに合計2万基が量産され、アメリカのフィリックストウ(Felixstowe)F5飛行艇、カーチス H-16飛行艇、イタリアのカプロニ Ca.60 トランスアエロ大型飛行艇、イギリス陸軍クルセーダー(Crusader)巡航戦車、セントー巡航戦車に搭載されている。
写真(右)1918年4月16日、アメリカ東岸、ワシントンDC北50キロ、ペンシルベニア州(Pennsylvania)フィラデルフィア(Philadelphia)海軍航空工廠(Naval Aircraft Factory: NAF) N-1単発複葉飛行艇に搭載されたリバティ(Liberty)L-12液冷V型12気筒エンジン(排気量27.02 L)400hpの正面;アメリカ海軍将兵と民間技術者がエンジンを点検している。NAF N-1飛行艇は、1918年5月18日初飛行なので試作1号機を製造中の撮影と思われる。
Title: Naval Aircraft Factory, Philadelphia Pennsylvania
Caption: Major Wadsworth and naval constructor J.C. Hunsaker inspect the Liberty 12 engine of the NAF N-1 seaplane, while the NAF N-1 seaplane, while the plane was under construction on 16 April 1918.
Description:
Catalog #: NH 44293
Copyright Owner: Naval History and Heritage Command
Original Creator:
Original Date: Tue, Apr 16, 1918
写真は, Naval History and Heritage Command >File:Porte & Hallett on "America".jpg引用。
NAF N-1飛行艇の諸元
初飛行: 1918年5月18日
乗員Crew: 2名
主翼面積Wing area: 694 sq ft (64.5 m2)
最大離昇重量Max takeoff weight: 5,900 lb (2,676 kg)
発動機Powerplant: 1 × リバティー(Liberty)V-12液令V型12気筒(piston)エンジン360 hp (270 kW) 、推進式4翅プロペラ装備
最高速力Maximum speed: 94 mph (151 km/h, 82 kn)
総生産機数:4機
兵装Guns: 1 x デービス砲(Davis gun)
写真(右)1918年5月18日、アメリカ東岸、ワシントンDC北50キロ、ペンシルベニア州(Pennsylvania)フィラデルフィア(Philadelphia)海軍航空工廠(Naval Aircraft Factory: NAF)H-16飛行艇に搭載されたリバティ(Liberty)L-12液冷V型12気筒エンジン(排気量27.02 L)400hpの側面;フィーリックストウ (Felixstowe)F.1 飛行艇は カーチス(Curtiss)OX-5 液冷V8気筒エンジン(排気量8.2 L) 105 hp (78 kW) 2基を装備。
Title: Liberty 12 aircraft engine
Caption: Mounted, with radiator, on mounting bed of the Naval Aircraft Factory "C-1" flying boat, 18 May 1918. This aircraft is apparently an H-16, perhaps with Bu no. A-1064.
Description:
Catalog #: NH 44111
Copyright Owner: Naval History and Heritage Command
Original Creator:
Original Date: Sat, May 18, 1918
写真は, Naval History and Heritage Command >File:Porte & Hallett on "America".jpg引用。
写真(右)1918年10月31日、アメリカ東部、カーチス(Curtiss)飛行機工場、カーチス(Curtiss)F-5L 飛行艇の主翼に2基搭載されたリバティ(Liberty)L-12液冷V型12気筒エンジン(排気量27.02 L)400hp;エンジン正面には板状の冷却器ラジエーターが装着されている。アメリカ海軍のフィラデルフィア(Philadelphia)海軍航空工廠(Naval Aircraft Factory: NAF)で生産されたNFA F-5Lと同し飛行艇をカーチスも生産したために、カーチスF-5L/H-16とも呼称された。
Title: Curtiss F-5L seaplane
Caption: Under construction at the North Elmwood Plant of the Curtiss Co., at Buffalo, New York, 31 October 1918. Note Liberty 12 engines.
Description:
Catalog #: NH 44113
Copyright Owner: Naval History and Heritage Command
Original Creator:
Original Date: Thu, Oct 31, 1918
写真は, Naval History and Heritage Command >NH 44113 Curtiss F-5L seaplaneg引用。
リバティ L-12(Liberty 12)液冷V型12気筒エンジン(排気量27.02 L)400hpの諸元
シリンダー直径: 5 in (127 mm)
ストローク: 7 in (178 mm)
排気量: 1,649.3 in3 (27.03 L)
全長: 67.375 in (1,711 mm)
全幅: 27 in (685.80 mm)
全高: 41.5 in (1,054.10 mm)
重量: 845 lb (383.3 kg)
出力: 449 hp (334.8 kW) / 2,000 rpm (離陸時)
写真(右)1918年、アメリカ東岸、ワシントンDC北50キロ、ペンシルベニア州(Pennsylvania)フィラデルフィア(Philadelphia)海軍航空工廠(Naval Aircraft Factory: NAF)、リバティ(Liberty)L-12液冷V型12気筒エンジン(排気量27.02 L)400hp2基を搭載したアメリカ海軍航空隊NFA F-5L飛行艇:板状の冷却器ラジエーターが装着されている。新しく見える桟橋の上に海のほうを向けて置かれている。
Title: Curtiss H-16 seaplane
Caption: View showing Liberty 12-cylinder engines, taken at the Naval Aircraft Factory, Philadelphia, Pennsylvania, circa 1918.
Description:
Catalog #: NH 44109
Copyright Owner: Naval History and Heritage Command
写真は, Naval History and Heritage Command >NH 44109 Curtiss H-16 seaplane引用。
写真(右)1918年6月3日、カナダ東部、オンタリオ州(Ontario)トロント(Toronto)、カナダ飛行機工場(Canadian Aeroplanes Ltd.)で生産中のアメリカ海軍航空工廠(NAF)F-5L 飛行艇の胴体:ポンツーン(スポンソン)が胴体下面に張出していて、水上安定性を向上させている。外板一面に塗料が塗られており金属外板のように見える。
.30-06口径7.62mmルイス(Lewis)機関銃用の機首の開放銃座はまだ設けられていない。
Author
Unknown author or not provided
Record creator War Department. 1789-9/18/1947
Title
Hydroplanes - Types - Model - F - BUILDING AEROPLANES FOR MILITARY USE. Hull of F-5 flying boat under construction showing nose and gunner's cockpit in plant of Canadian Aeroplanes Ltd. Toronto, Canada
Description
Scope and content: Photographer: Canadian Aeroplanes Ltd.
ate 1917 – 1918.
Collection
National Archives and Records Administration National Archives at College Park - Archives II (College Park, MD)165-WW-186D-7
写真はWikimedia Commons, Category:Felixstowe F5L production
>File:Hydroplanes - Types - Model - F - BUILDING AEROPLANES FOR MILITARY USE. Hull of F-5 flying boat under construction showing nose and gunner's cockpit in plant of Canadian Aeroplanes Ltd. Toronto, Canada - NARA - 31485441.jpg引用。
アメリカ海軍フィリックストウ(Felixstowe)F5L 飛行艇は、イギリスのフェリックストウ海軍工廠が開発・生産したフィーリックストウ (Felixstowe)F5双発飛行艇のアメリカ仕様の国産機である。発動機にはアメリカ製リバティー(Liberty)12A液令V型12気筒エンジン330hp2基を搭載、1918年7月15日初飛行し、1918年11月から運用を開始した。
アメリカでは、フィラデルフィア
海軍航空工廠(Naval Aircraft Factory)で137機、カーチス社で60機、またカナダ飛行機で30機の合計227機が量産された。カーチス社で生産されたために、カーチス F5L飛行艇とも呼ばれる。1928年に退役した。
写真(右)1918年9月16日、アメリカ東岸、ワシントンDC北50キロ、ペンシルベニア州(Pennsylvania)、フィラデルフィア(Philadelphia)、海軍航空工廠(NAF)F5L 双発飛行艇の開放式コップピット並列操縦席;左側が正操縦士、右が副操縦士の座席である。
Title: F-5-L Pilot's Cockpit Caption: Top view showing wind shield. Naval Aircraft Factory, Philadelphia, Pennsylvania. Description: Catalog #: NH 114027 Copyright Owner: Naval History and Heritage Command Original Creator: Original Date: Mon, Sep 16, 1918
写真, Naval History and Heritage Command >NH 114027 F-5-L Pilot's Cockpit引用。
写真(右)アメリカあるいはイギリス、アメリカ海軍(U.S. Navy)海軍航空工廠(N.A.F.)1918年製造フレックストウ(Felixstowe)F-5-L飛行艇(A-3882)の開放式コップピット並列操縦席;左側が正操縦士、右が副操縦士の座席である。アメリカ、ワシントンD.C.、スミソニアン博物館(Smithsonian Museum )/国立航空宇宙博物館(National Air and Space Museum)提供の写真。
Felixstowe (NAF) F-5-L (hull only)Hull of a twin-engine, American-built World War I flying boat used for patrol and reconnaissance missions. Two 400-horsepower Liberty 12A engines. For display purposes, this F-5L was only partially skinned with wood to reveal structure.
写真は, Smithsonian's National Air and Space Museum >Felixstowe (NAF) F-5-L (hull only)引用。
写真(右)アメリカあるいはイギリス、アメリカ海軍(U.S. Navy)海軍航空工廠(N.A.F.)1918年製造フレックストウ(Felixstowe)F-5-L飛行艇(A-3882)の開放式コップピット並列操縦席と木製計器盤・転輪式操縦桿;左側が正操縦士、右が副操縦士の座席である。アメリカ、ワシントンD.C.、スミソニアン博物館(Smithsonian Museum )/国立航空宇宙博物館(National Air and Space Museum)提供の写真。
Inventory Number
A19240007000
Physical Description
Hull of a twin-engine, American-built World War I flying boat used for patrol and reconnaissance missions. Two 400-horsepower Liberty 12A engines. For display purposes, this F-5L was only partially skinned with wood to reveal structure.br>写真は, Smithsonian's National Air and Space Museum >Felixstowe (NAF) F-5-L (hull only)引用。
⇒写真集Album:カーチス(Curtiss)F5L 飛行艇の製造工場を見る。
11.日本海軍フィリックストウ F5 「エフ五飛行艇」
写真(右)1921年7月-1923年頃、神奈川県、横須賀(?)、水上機基地に引き上げられた日本で組立てられたフィリックストウ (Felixstowe)F5 双発飛行艇「エフ五飛行艇」8号機;七番格納庫の前に陸上移動用の台車ドリーに乗せられている。胴体後方側面の国籍マークの日の丸には白縁取りがなされている。
English: Navy F.5 flying_boat. Ten were built by Yokosuka Arsenal (including six imported unassembled), ten (approx) by Hiro Arsenal and forty by Aichi
日本語: F5飛行艇
Date 刊年ーー 1959年12月20日初刊 スキャン、トリミング 2009/11/22
Source 発刊ーー出版協同社 日本航空機総集篇 第3巻川西.広廠篇 頁ーー 146,147
Author スキャン、トリミング 大山剛文
写真はWikimedia Commons, Category:Navy F.5 >File:F5 Japanese flying boat.jpg引用。
1919年、日本海軍はフィリックストウ (Felixstowe)F5 双発飛行艇を国産化することを検討し、1920年9月にイギリス、ショート(Short)社とライセンス契約した。そして、実物見本としてF5 双発飛行艇8機を輸入するとともに、1921年4月、ショート社ドッズ技師・フレッシャー技師ら21名を横須賀海軍工廠に招いて指導を受けた。これは、部品を購入してのノックダウン組立て生産方式で、広海軍工廠、愛知時計電機からも航空生産を学ぶために技師が派遣された。
1921年7月、組立が終わったフィリックストウ (Felixstowe)F5 双発飛行艇を使って、イギリス人ブラックレー少佐による飛行講習が行われた。大正時代、日本には本格的な飛行学校はまだ生まれていなかったのである。
フィリックストウ (Felixstowe)F5 双発飛行艇は、1923年11月にエフ五飛行艇(F-5号飛行艇)として制式され、横須賀海軍工廠、広海軍工廠、愛知時計電機で合計60機が生産された。
エフ五飛行艇(F-5号飛行艇)は、日本海軍初の制式飛行艇であるとともに、日本初の国産飛行艇である。原型の性能の良さを引く継いで、日本海軍航空隊による洋上哨戒偵察が実施されるようになる。1921年7月9日にはエフ五飛行艇(F-5号飛行艇)が戦艦「石見」を標的として対艦船爆撃試験が実施された。各種の訓練に活用された。
写真(上)1938年頃、神奈川県、横須賀(?)、水上機基地に引き上げられた日本海軍一五式飛行艇(ヨ-68);後方の海上から滑走台ランプ(すべり)に沿って引き上げられ、陸上移動用の台車ドリーに乗せられている。胴体後方側面の国籍マークの日の丸には白縁取りがなされている。白色系の明るい塗装をされている。
日本語: 一五式飛行艇は、F5艇の後継機として広廠が設計した日本海軍で最初の国産飛行艇。
Date 1938
写真はWikimedia Commons, Category:Navy F.5 >File:15siki-hikouti.jpg引用。
1927年に初飛行した後継機一五式一号飛行艇(H1H)は広海軍工廠の日本人技師の設計になる純国産飛行艇である。
しかし、発動機は、フランスのロレーヌ(Lorraine)12E液冷W12気筒エンジンを中島飛行機がライセンス生産した「ローレン四五〇馬力水冷W型発動機」であり、機体構造は、前作フィリックストウ (Felixstowe)F5 の国産機エフ五飛行艇の設計をほぼ踏襲している。試作1号機は1927年(昭和2年)秋に完成、一五式飛行艇(H1H)として制式された。広海軍工廠、愛知航空で生産が行われ、1934年までに65機が生産された。
海軍工廠とは、日本海軍のために艦艇・火砲など兵器の製造・修理、艦艇の艤装、兵器の保管、製鋼などを担う製造た工場であり、1945年の敗戦まで14の海軍工廠が設置されている。1886年(明治19)4月の海軍条例で、海軍鎮守府が設けられると横須賀鎮守府に、次いで呉・佐世保・舞鶴に兵器部・造船部が設置された。
1897年10月、造船部は海軍造船廠、1900年5月、兵器部は海軍兵器廠と改称された。しかし、1903年11月、分割された造船廠・造兵廠・兵器廠・需品庫を統合した海軍工廠が生まれた。これが、横須賀(神奈川県)・呉(広島県)・佐世保(長崎県)・舞鶴(京都府)の海軍工廠である。
写真(右)1927年、飛行中の日本海軍一五式飛行艇号機;フィリックストウ (Felixstowe)F5 飛行艇の日本ライセンス生産型「エフ五飛行艇」の後継機yとして登場したが、事実上、F5 飛行艇の改良型と思われる。
文化遺産名称 一五式飛行艇(海軍)
西暦 1927/00/00
分野 歴史資料
所在地 郵政博物館
一五式飛行艇(海軍)
写真は, 郵政博物館 >収蔵品のご紹介>一五式飛行艇(海軍)
引用。
海軍工廠の中でも、特に呉海軍工廠には製鋼部が置かれたほか、砲熕部・水雷部・電気部・火工部、各種の実験部も新設され、国内最大の海軍工廠となった。
さらに、1923年(大正12)4月には、呉海軍工廠広支廠として広海軍工廠が設けられ、日中戦争・太平洋戦争の時期には、ため豊川(愛知県)・光(山口県)・鈴鹿(三重県)・多賀城(宮城県)・相模(神奈川県)・川棚(長崎県)・沼津(静岡県)・高座(神奈川県)・津(三重県)に海軍工廠が設置された。
これら新設の海軍工廠の規模は小さいが、豊川海軍工廠・鈴鹿工廠の航空機用機銃と対空機銃、座間市高座海軍工廠の局地戦闘機「雷電」、沼津海軍工廠の電波探信儀・航空無線、津工廠の発動機のほか、相模海軍工廠の毒ガス・ガスマスク、光工廠の潜水艦と人間魚雷回天、川棚海軍工廠の航空魚雷・特攻艇震洋など特殊兵器を扱う部署もあった。
12.カーチス(Curtiss)H-16飛行艇「ビッグフィッシュ」"Big Fish"
写真(上)1921年、アメリカ南部 フロリダ州マイアミ市パームビーチ、カーチス(Curtiss)H-16複葉双発飛行艇「ビッグフィッシュ」"Big Fish"で記念撮影する男女の乗客たち:胴体左側面のスポンソン(ポンツーン)に婦人客が1人、機首のハッチに婦人客が2人、男性客は桟橋上に立っているゆだ。
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Catalog #: Kantner_0147
Year: ca. 1921
Title: Harold Kantner Special Collection Photo [Photo]
Description: Pilot Page and passengers with ""Big Fish"" flying boat (1921 or 1922)
Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真はSmugMug+Flickr, San Diego Air and Space Museum Archive Catalog #: Kantner_01475引用。
カーチス(Curtiss)H-16複葉双発飛行艇は、アメリカ製リバティー(Liberty)12A液令エンジン2基搭載天蓋のない半開放式のコックピットだが、NAF F-5L飛行艇のような完全な開放式コクピット操縦席ではなく、操縦席の前方には大きなガラス風防が取り付けられている半密閉式コックピットである。
⇒写真集Album:カーチス(Curtiss)H-16飛行艇「ビッグフィッシュ」"Big Fish"
を見る。
2011年7月刊行の『写真・ポスターに見るナチス宣伝術-ワイマール共和国からヒトラー第三帝国へ』青弓社(2000円)では、反ユダヤ主義、再軍備、ナチ党独裁、第二次世界大戦を扱いました。ここでは日本初公開のものも含め130点の写真・ポスターを使って、ヒトラーの生い立ち、第一次大戦からナチ党独裁、第二次大戦終了までを詳解しました。
⇒ナチ党ヒトラー独裁政権の成立:NSDAP(Nazi);ファシズムの台頭
⇒ナチ党政権によるユダヤ人差別・迫害:Nazis & Racism
⇒ナチスの優生学と人種民族:Nazis & Racism
⇒ナチスの再軍備・人種差別:Nazism & Racism
⇒ドイツ国防軍のヒトラー反逆:Ludwig Beck
⇒ゲオルク・エルザーのヒトラー暗殺未遂:Georg Elser
⇒ヒトラー暗殺ワルキューレ Valkyrie作戦: Claus von Stauffenberg
⇒ナチスT4作戦と障害者安楽死:Nazism & Eugenics
⇒ハンセン病Leprosy差別
⇒ポーランド侵攻:Invasion of Poland;第二次大戦勃発
⇒ワルシャワ・ゲットー写真解説:Warsaw Ghetto
⇒ウッジ・ゲットー写真解説:Łódź Ghetto
⇒ヴィシー政権・反共フランス義勇兵:Vichy France :フランス降伏
⇒ワルシャワゲットー蜂起:Warsaw Uprising
⇒アンネ・フランクの日記とユダヤ人虐殺:Anne Frank
⇒ホロコースト:Holocaust;ユダヤ人絶滅
⇒アウシュビッツ・ビルケナウ収容所の奴隷労働:KZ Auschwitz
⇒マウトハウゼン強制収容所:KZ Mauthausen
◆毎日新聞「今週の本棚」に『写真・ポスターから学ぶ戦争の百年 二十世紀初頭から現在まで』(2008年8月25日,青弓社,368頁,2100円)が紹介されました。ここでは,第二次大戦,ユダヤ人虐殺・強制労働も分析しました。
⇒与謝野晶子の日露戦争・日中戦争
⇒石川啄木を巡る社会主義:日清戦争・日露戦争から大逆事件
⇒魯迅(Lu Xun)の日本留学・戦争・革命・処刑
⇒文学者の戦争;特攻・総力戦の戦争文学
⇒戦争画 藤田嗣治のアッツ島玉砕とサイパン島玉砕
⇒統帥権の独立から軍閥政治へ:浜田国松と寺内寿一の腹切り問答
⇒ポーランド侵攻:Invasion of Poland
⇒バルカン侵攻:Balkans Campaign;ユーゴスラビア・ギリシャのパルチザン
⇒バルバロッサ作戦:Unternehmen Barbarossa;ソ連侵攻(1)
⇒スターリングラード攻防戦;Battle of Stalingrad :ソ連侵攻(2)
⇒自衛隊幕僚長田母神空将にまつわる戦争論
⇒ハワイ真珠湾奇襲攻撃
⇒ハワイ真珠湾攻撃の写真集
⇒開戦劈頭の「甲標的」特別攻撃隊
⇒サイパン玉砕戦:Battle of Saipan 1944
⇒沖縄玉砕戦と集団自決:Battle of Okinawa 1945
⇒沖縄特攻戦の戦果データ
⇒戦艦「大和」天1号海上特攻 The Yamato 1945
⇒人間爆弾「桜花」Human Bomb 1945
⇒人間魚雷「回天」人間爆弾:Kaiten; manned torpedo
⇒海上特攻艇「震洋」/陸軍特攻マルレ艇
⇒日本陸軍特殊攻撃機キ115「剣」
⇒日本陸軍八九式中戦車・九一式重戦車
⇒フランス軍シャール 2C(FCM 2C)・イギリス軍ヴィッカースA1E1・日本陸軍九一式重戦車
⇒ソ連赤軍T-34戦車
⇒ソ連赤軍T-35多砲塔重戦車
⇒ソ連赤軍KV-1重戦車・KB-2重自走砲;Kliment Voroshilov
⇒フィアット(FIAT)アウトブリンダ(Autoblindo)AB41装甲車
⇒ドイツ軍Sd.Kfz. 221-4Rad四輪装甲車/Sd.Kfz. 231-6Rad六輪装甲車
⇒ドイツ軍の八輪偵察重装甲車 Sd.Kfz. 231 8-Rad
⇒ドイツ軍装甲車Sd.Kfz.250ハーフトラック
⇒ドイツ軍装甲車Sd.Kfz.250ハーフトラック
⇒ドイツ軍装甲車Sd.Kfz.251ハーフトラック
⇒ドイツ陸軍I号戦車/47mm対戦車自走砲
⇒ドイツ陸軍チェコ38(t)戦車:Panzerkampfwagen 38(t)
⇒ドイツ陸軍2号戦車
⇒ドイツ陸軍3号戦車
⇒ドイツ陸軍4号戦車・フンメル自走砲
⇒ドイツ陸軍マーダー対戦車自走砲 Panzerjäger 38(t) Marder
⇒ドイツ陸軍ヘッツァー駆逐戦車 Jagdpanzer 38(t) 'Hetzer'
⇒ドイツ陸軍III号突撃砲 Sturmgeschütze III
⇒ドイツ陸軍IV号戦車(Panzerkampfwagen IV:Pz.Kpfw.IV)
⇒ドイツ陸軍ナースホルン,フンメル自走砲,IV号駆逐戦車,ブルムベア突撃砲
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⇒シャーマン・クラブフライル地雷処理戦車 Sherman Crab Flail
⇒フォッカー(Fokker)F.VIIb-3mトライモーター三発輸送機
⇒シェルバ(Cierva)/ピトケイアン(Pitcairn)/ケレット(Kellett)のオートジャイロ
⇒ロッキード(Lockheed)モデル 10 エレクトラ (Electra)輸送機
⇒ロッキード14スーパーエレクトラ(Super Electra)/ロードスター(Lodestar)輸送機
⇒ボーイング(Boeing)247旅客機
⇒ダグラス(Douglas)DC-1旅客輸送機
⇒ダグラス(Douglas)DC-2輸送機
⇒ダグラス(Douglas)DC-3輸送機
⇒ダグラス(Douglas)DC-4E旅客機
⇒ダグラス(Douglas)C-39軍用輸送機
⇒ダグラス(Douglas)C-47スカイトレイン(Skytrain)輸送機
⇒アメリカ陸軍ダグラス(Douglas)C-54 スカイマスター(Skymaster)輸送機
⇒アメリカ海軍ダグラス(Douglas)R5D スカイマスター(Skymaster)輸送機
⇒ユンカース(Junkers)F.13輸送機
⇒ユンカース(Junkers)W33輸送機「ブレーメン」(Bremen)大西洋横断飛行
⇒ユンカース(Junkers)A50軽飛行機「ユニオール」"Junior"
⇒ユンカース(Junkers)W.33輸送機/W.34水上機
⇒ユンカース(Junkers)K43f水上機
⇒巨人機ユンカース(Junkers)G38輸送機/九二式重爆撃機
⇒ユンカース(Junkers)G.24輸送機/K30(R42)水上偵察爆撃機
⇒ユンカース(Junkers)G.31輸送機
⇒ユンカース(Junkers)Ju52/3m輸送機
⇒ハインケル(Heinkel)He70高速輸送機ブリッツ(Blitz)
⇒ハインケル(Heinkel)He111輸送機
⇒ルフトハンザ航空フォッケウルフFw200輸送機/ドイツ空軍コンドル哨戒偵察機
⇒ルフトハンザ航空ユンカース(Junkers)Ju90輸送機
⇒フィリックストウ(Felixstowe)F2/F3/ポート(Porte)/フューリー(Fury)/F5 飛行艇
⇒カーチス(Curtiss)H-16/海軍航空工廠(NAF)F.5L 双発飛行艇
⇒NAF H-16民間仕様エアロマリン(Aeromarine)75飛行艇
⇒軍航空工廠(NAF)F.5L/ カーチス(Curtiss)H-16飛行艇の生産
⇒NAF H-16民間仕様エアロマリン(Aeromarine)75飛行艇
⇒スーパーマリン(Supermarine)サザンプトン(Southampton)双発飛行艇
⇒サンダース・ロー(Saunders-Roe)A.19 / A.29 クラウド(Cloud)双発飛行艇
⇒ブラックバーン(Blackburn)アイリス(Iris)/ パース(Perth)飛行艇
⇒ショート(Short)シンガポール(Singapore)四発飛行艇
⇒スーパーマリン(Supermarine)ウォーラス(Walrus)水陸両用飛行艇
⇒スーパーマリン(Supermarine)シーオッター(Sea Otter)水陸両用飛行艇
⇒スーパーマリン(Supermarine)ストランラー(Stranraer)飛行艇
⇒シコルスキー(Sikorsky)S-36水陸両用飛行艇
⇒シコルスキー(Sikorsky)S-38水陸両用飛行艇
⇒シコルスキー(Sikorsky)S-40飛行艇「アメリカン・クリッパー」"American Clipper"
⇒シコルスキー(Sikorsky)S-42飛行艇アメリカン・クリッパー"American Clipper"
⇒マーチン(Martin)M-130チャイナ・クリッパー/M-156四発飛行艇
⇒ボーイング(Boeing)314飛行艇クリッパー"Clipper"
⇒フィンランド内戦:Finnish Civil War
⇒フィンランド対ソ連 1939‐1940年「冬戦争」Talvisota
⇒ソ連フィンランド第二次ソ芬継続戦争Continuation War
⇒フィンランド空軍の対ソ連1939年「冬戦争」1941年「継続戦争」
⇒第二次ソ芬継続戦争のフィンランド海軍(Merivoimat)
⇒第二次対ソビエト「継続戦争」1944年流血の夏、フィンランド最後の攻防戦
⇒ブレダ1916/35年式76ミリ海軍砲(Cannon 76/40 Model 1916)
⇒ブレダ20ミリ65口径M1935機関砲(Breda 20/65 Mod.1935)
⇒フィンランド軍の対空機関銃◇Anti-aircraft machineguns
⇒フィンランド軍の高射砲;Anti-aircraft Guns
⇒フィンランド海軍の対空火器◇Anti-aircraft firearm:Fin Navy
⇒フィンランド軍の防空監視哨
⇒ドルニエ(Dornier)Do-Jワール/スパーワール飛行艇
⇒ドルニエ(Dornier)Do-X 飛行艇
⇒ドルニエ(Dornier)Do18飛行艇
⇒ドルニエ(Dornier)Do24飛行艇
⇒ドルニエ(Dornier)Do-26四発高速飛行艇
⇒ブローム・ウント・フォス(Blohm & Voss)BV222バイキング/BV238飛行艇
⇒ハインケル(Heinkel)He 59 救難機/水上偵察機
⇒ハインケル(Heinkel)He 60 複葉水上偵察機
⇒ドルニエ(Dornier)Do-22偵察爆撃機
⇒ハインケル(Heinkel)He 114 艦載水上偵察機
⇒ハインケル(Heinkel)He115水上偵察機
⇒アラド(Arado)Ar-196艦載水上偵察機
⇒ブロームウントフォッスBV138飛行艇
⇒ブロームウントフォッスBV222飛行艇
⇒ドイツ空軍ルフトバッフェ(Luftwaffe)Bf110,FW58,Go242
⇒ヘンシェル(Henschel)Hs129地上攻撃機
⇒ウルフ(Focke-Wulf)Fw 58 ワイエ"Weihe"練習機
⇒ジーベル(Siebel)Fl 104/ Si 204/ C2A 連絡機
⇒ヘンシェル(Henschel)Hs-126近距離偵察機
⇒フィーゼラー(Fieseler)Fi-156シュトルヒ連絡機
⇒フォッケウルフ(Focke-Wulf)Fw-189偵察機ウーフー"Uhu"
⇒ブロームウントフォスBlohm & Voß BV-141偵察機
⇒ハインケル(Heinkel)He-51複葉戦闘機/アラド(Arado)Ar68
⇒ハインケル(Heinkel)He 100(He 113)戦闘機
⇒メッサーシュミット(Messerschmitt)Me-109 E/F 戦闘機
⇒メッサーシュミット(Messerschmitt)Me-109 G/K 戦闘機
⇒フォッケウルフ(Focke-Wulf)Fw190戦闘機
⇒フォッケウルフ(Focke-Wulf)Fw190D戦闘機
⇒ハインケル(Heinkel)He280/He162ジェット戦闘機
⇒ユンカース(Junkers)Ju-87スツーカ急降下爆撃機
⇒ドルニエ(Dornier)Do 17 爆撃機
⇒ドルニエ(Dornier)Do 215偵察機
⇒ドルニエ(Dornier)Do 217爆撃機
⇒ドルニエ(Dornier)Do 17/215/217 カウツ(Kauz)夜間戦闘機
⇒ドイツ空軍ハインケル(Heinkel)He111爆撃機
⇒ドイツ空軍ユンカース(Junkers)Ju-88爆撃機
⇒ユンカース(Junkers)Ju88 D偵察機/S高速爆撃機
⇒ユンカース(Junkers)Ju88 C/R/G夜間戦闘機
⇒ユンカース(Junkers)Ju-188爆撃機
⇒ユンカース(Junkers)Ju388高高度偵察機
⇒ドイツ空軍総司令官ヘルマン・ゲーリング元帥
⇒エルンスト・ハインケル(Ernst Heinkel)教授
⇒ムッソリーニ救出作戦
⇒イタリア独裁者ムッソリーニ
⇒独裁者ムッソリーニ処刑
⇒ウィンストン・チャーチル Winston Churchill 首相
⇒マンネルヘイム(Mannerheim)元帥のフィンランド対ソ連「冬戦争」「継続戦争」
⇒サヴォイア=マルケッティ(Savoia Marchetti)SM.73輸送機
⇒カント(CANT)Z.501ガビアーノ(Gabbiano)飛行艇
⇒カント(CANT)Z.506アイローネ(Airone)水上機
⇒サヴォイア=マルケッティSM.75 Marsupial(有袋類)輸送機
⇒サヴォイア・マルケッティSM.82カングロ輸送機
⇒フィアット(Fiat)G.18V輸送機
⇒フィアット(Fiat)G.12/G.212三発輸送機
⇒サボイア・マルケッティ(Savoia Marchetti)SM.79爆撃機
⇒フィアット(Fiat)BR.20/イ式重爆撃機
⇒サヴォイア・マルケッティ(Savoia-Marchetti)SM.84爆撃機
⇒カント(CANT)Z.1007爆撃機
⇒カプローニ(Caproni)Ca.135爆撃機
⇒カプローニ(Caproni)Ca.310偵察爆撃機
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