◆ドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do 217爆撃機
写真(上)1942−1943年頃,ドイツ,西部戦線で爆撃機として就役したドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do-217 E 爆撃機;前作Do-17爆撃機を大型化し、発動機出力を向上、防御火力、爆散搭載量を増加した。最高速度530キロを得たが、登場した時点では、西部戦線で夜間都市空襲、洋上艦船攻撃に使用された。東部戦線では、若干が偵察機として配備されたにとどまっている。 Dornier Do-217e
Catalog #: 00078572
Manufacturer: Dornier
Designation: Do-217e
Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
SDASM Archives 引用。
写真(上)1942−1943年頃,ドイツ,飛行中のドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do 217 E 爆撃機;前作Do-17爆撃機と同じく、双尾翼式で機首に搭乗員を集中配置している。当初は、急降下爆撃を主たる使用法として想定していたが、尾部に設けた傘状ダイブブレーキの筒八日ができず、水平爆撃や誘導爆弾による艦船攻撃に使用された。 Dornier Do 217E Charles Daniels Collection Photo from "German Aircraft" Album
PictionID:38236019 - Catalog:Array - Title:Array - Filename:15_002317.TIF - -------Image from the Charles Daniels Photo Collection.----Album: German Aircraft.-------SOURCE INSTITUTION: San Diego Air and Space Museum Archive
SDASM Archives 引用。
写真(上)1944年3月以降、ドイツ,飛行場で待機するドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do-217K爆撃機とその背面上に固定されたDFS228ロケットグライダー式高高度偵察機;Do-217爆撃後期型では、機首を段なし一体型大型風防として、搭乗員の居住性と視界を向上させた。DFS 228試作1号機は、1944年8月にドルニエ Do 217の機上に背負われて飛行・滑空の試験がなされた。親機の爆撃機に子機として背負われて、高空で切り離し、ロケット加速により、適地を偵察する計画だったが、2基の試作で終わった。 Ray Wagner Collection Image
PictionID:43933297 - Catalog:16_005072 - Title:DFS 228 on Do 217K-1 Nowarra photo - Filename:16_005072.TIF - ------Image from the Charles Daniels Photo Collection.----Album: German Aircraft.-------SOURCE INSTITUTION: San Diego Air and Space Museum Archive
SDASM Archives 引用。
◆2011年9月2日・9日(金)午後9時からNHK-BS歴史館「側近がみた独裁者ヒトラー」でRudolf Hess ルドルフ・ヘス及びLeni Riefenstahl レニ・リーフェンシュタールを検討。再放送は9/4(日)12時、9/7(水)24時及び9/11(日)12時、9/13(水)24時。
1.ドルニエ(Dornier)Do 17 爆撃機ーDo 217の原型
写真(右)1939−1940年頃,ドイツ、ドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do 217 E 爆撃機用の傘状ダイブブレーキの飛行試験をするドルニエDo 17 M 爆撃機;尾部後端の傘状ダイブブレーキが開いている。発動機はブラモ323空冷星型9気筒エンジンで、コックピット後上方バルジとアンテナ支柱が残されているが、武装は撤去されているようだ。Do17初期のM型、P型は、最終生産型Z型が退役した後も、少数がグライダー曳航、テストベット試験機として使用されている。垂直尾翼のカギ十字は、白縁黒の大戦初期型である。 Ray Wagner Collection Image
PictionID:43933393 - Catalog:16_005080 - Title:Dornier Do 17M testbed for Dornier Do 217 dive-brake Nowarra photo - Filename:16_005080.TIF - - - - - - - Image from the Ray Wagner Collection. Ray Wagner was Archivist at the San Diego Air and Space Museum for several years and is an author of several books on aviation ----Repository: San Diego Air and Space Museum 写真は, SDASM Archives 引用。
ポーランド侵攻に参加したドイツ空軍機は,アルベルト・ケッセリング元帥の第1航空軍,アレクサンデル・レール第4航空軍で,あわせて1302機を保有していた。さらに,空軍総司令部直轄として,輸送機,偵察機など133機があり,陸軍にも偵察機,連絡機など288機が配備されていた。また,ドイツ本土防空部隊は,216機を保有していた。
したがって,ドイツ軍は,総計1929機をポーランド戦に投入したことになる。これはドイツ空軍兵力の三分の二に相当した。当時の主力爆撃機はドルニエDo-17とユンカースJu87だった。
対するポーランドの航空兵力は,自国設計・国内生産の機体も含めて、第一線機900機(爆撃機150機,戦闘機315機,偵察機325機,海軍機50機など)だった。イギリスもフランスもポーランドの独立を保証する順次協定を結び、これを破ってポーランドに侵攻したドイツに対して最後通牒を告げ、宣戦布告をしたのである。
ドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do-17 Z爆撃機の諸元
初飛行 1934年11月23日
全長 16.3メートル 全幅 18メートル 翼面積 86.5平方メートル 全備重量7650キロ エンジン:BMW ブラモ323 空冷星型 9気筒1000馬力2基 最高速力: 420km/h 巡行速力: 300 km/h/8,837 kg/高度 4,000 m 戦闘航続距離(Combat range): 660 km / 燃料 1,540 L 爆弾1,000 kg 搭載 1,010 km / 燃料 2,435 L / 爆弾500 kg 実用上昇限度: 8,200 m 兵装 7.92ミリMG15機関銃5丁 爆弾搭載量:最大1トン
乗員4人(操縦手,爆撃手,航法・偵察員兼機銃射手2名) 生産機数:2,139機
写真(右)1940年夏,イギリスあるいはフランス,イギリス本土航空決戦の時期、編隊飛行するドルニエ(Dornier)Do-17 Z 爆撃機の正面:機首ダイヤモンドカット型のガラス風防右とコックピット操縦席前方右にラインメタル7.92ミリMG17旋回機関銃機銃が装備されている。発動機は、ブラモ323 空冷星型 9気筒1000馬力2基を装備し、エンジンナセル下面に降着装置の格納スペース、開閉扉がある。 Description Front view of three German Do 17Z bombers in flight during the Battle of Britain.
Date 1940
Source Royal Air Force Battle of Britain campaign diaries [1] photo [2]
Author Unknown author. 写真はWikimedia Commons, Category:Dornier Do 17 File:Dornier Do 17Z formation over Britain 1940.jpg
引用。
Dornier Do 17 Z爆撃機の諸元
全幅18メートル,全長16.25メートル
全備重量7650キロ
ブラモ(Bramo)323 空冷星型 9気筒1000馬力2基
最高速力:427キロ
航続距離1160キロ
武装: 7.92ミリ機銃4丁,爆弾1トン
乗員:4人
1937-1940年に1100機生産。
ポーランドに対して,ドイツ軍は,1939年9月25日、ワルシャワを大空襲した。これは,爆撃機400機を配備した3-4回の反復爆撃で通常爆弾560トン,焼夷弾72トンを投下した。9月27日,ポーランドは降伏した。
1940年7月のバトルオブブリテンの開始の時、ドイツ空軍の対イギリス船の戦力は爆撃機1100機、急降下爆撃機300機、単発戦闘機800機で、偵察機など含めて合計2500機以上あった。対フランス戦勝によって「国家元帥」に昇格したヘルマン・ゲーリング空軍司令官は、対イギリス攻撃の緒戦では、目標はイギリス空軍兵力と空軍基地・レーダーとし、対戦闘機戦闘、爆撃機迎撃施設の破壊を企図した。
しかし、「バトルオブブリテン」では、ドイツ空軍は「鷲の日」の攻撃に始まり、その後しばらくしてから、航空撃滅戦に効果が上がらないとされ、ロンドン、バーミンガムなど都市爆撃が主流となった。イギリス空軍戦闘機隊は、大きな損害に耐えきれなくなる寸前で、ドイツ空軍が都市爆撃に航空機を投入したために救われた形となった。それも、ドイツ空軍は昼間爆撃の被害の大きさから、夜間爆撃に変更した。しかし、依然として、夜間航法と夜間爆撃の困難、イギリス空軍戦闘機の抵抗、防空体制の強化のために、ドイツ空軍は大きな損害を被った。
ドルニエDo17Z(最終生産型)諸元 全長115.6メートル,全幅18メートル,翼面積 55平方メートル 全備重量8600キロ,最高速度 410キロ,航続距離 1160キロ
ブラモ(Bramo)323 P「ファフニール」"Fafnir"空冷星型9気筒エンジン(排気量 26.82L)1,000 PS (986 hp, 736 kW)2基 武装;7.92ミリ機銃7丁,爆弾1トン搭載
⇒写真集Album:ドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do-17爆撃機を見る。
2.ダイムラーベンツDB601装備のドルニエ(Dornier)Do 215偵察機
写真(右)1939年9月以前,ドイツ、飛行中のドイツ空軍機ドルニエ(Dornier)Do-215 V1 試作1号機(D-AFFY)の左前方:初期の灰色の単純な塗装を施した双尾翼式の爆撃機で当初は輸出用に開発された。装備されたダイムラー・ベンツ DB 601B液冷倒立V型12気筒エンジン(排気量33.9L)1,175 PS (1,158.9 hp; 864.2 kW)は新型で航空性能の良い高出力の発動機である。コックピットガラス風防の形状は、後継機となるドルニエ(Dornier)Do 217 爆撃機とh簿同じである。 Ray Wagner Collection Image
PictionID:46169929 - Catalog:16_007451 - Title:Dornier Do 215 V-1 Dornier photo - Filename:16_007451.TIF - Image from the Ray Wagner Collection. Ray Wagner was Archivist at the San Diego Air and Space Museum for several years and is an author of several books on aviation --- ---Please Tag these images so that the information can be permanently stored with the digital file.---Repository: San Diego Air and Space Museum 写真は SDASM Archives・引用。
1940年登場のドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do-215は、前作Do-17爆撃機の発動機ブラモ323空冷星型エンジンを、高性能・大出力ダイムラー・ベンツ DB 601B液冷倒立V型12気筒エンジン(排気量33.9L)1,175 PS (1,158.9 hp; 864.2 kW)に換装した発展型である。このエンジン換装でドルニエ(Dornier)Do-215は、最高速力、高空性能が向上した新型爆撃機となった。しかし、ドイツ空軍は、戦局の推移を踏まえて、高性能エンジンのダイムラーベンツDB601液令倒立12気筒エンジンは、メッサーシュミットBf109単発戦闘機、Bf110駆逐戦闘機に優先配備されることになった。
こうして、ドイツ空軍の次世代爆撃機ドルニエ(Dornier)Do-215双発機には、高性能のDB601液令エンジンの供給ができなくなったために、ドルニエ(Dornier)Do-215は105機と少数の生産にとどまった。ドイツ空軍に配備されDo215 は爆弾倉を撤去して、3台の航空偵察用写真機 Rb 50/30装備の偵察仕様Do217B-2が中心だった。
Do 215 B-5は、夜間戦闘機仕様で、カウツ(Kauz)IIIと命名され20機が既存のDo215B-1とB-4から改造された。Do 17 Z-10 カウツ"Kauz II"と同じように、機首に前方固定機関銃 7.92 mm MG 17機関銃4丁、 20 mm MG FF 機関銃2丁を搭載している。
ドルニエ工場では、105機の Do 215を、1939年から1941年の間に生産している。
対ソビエト連邦との戦いがあった東部戦線のドイツ空軍機は,1941年6月22日から8月8日までは喪失1023機,破壊657機,1941年8月3日から9月27日までは喪失580機,破壊371機だった。1941年6月22日から1942年4月8日までの10ヶ月間の合計で,喪失2951機,破壊1997機の損害で,これは同時期の航空機生産の三分の一に相当した。
⇒写真集Album:ドルニエ(Dornier)Do 215偵察機を見る。
3.ドルニエ(Dornier)Do-217E爆撃機ーBMW801空冷エンジン搭載の前期型
写真(右)1941−1942年頃,ドイツ,テスト飛行をしているドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do 217 E-1爆撃機(登録コード DD-LF 製造番号 WNr 1006)の前方下面;ゴンドラは機首右下面に設けられた。双尾翼式で、尾部に急降下爆撃用の傘状ダイブブレーキを収納していたが、実用化できずに、格納部分を縮小、整形された。 Permann_20 073 AI Gadgets Album Dornier 217E-1 WNr 1006 DD+LF
Scanned image from the Permann Collection from the "AI Gadgets" album--Please tag these photos so information can be recorded. Repository: San Diego Air and Space Museum
Dornier 217E-1 WNr 1006 DD+LF on a test flight
Stig 写真は, SDASM Archives
引用。
ドイツ空軍は陸軍に協力しての対地直協を基本戦略としていたために、都市戦略爆撃を行うのに適した重爆撃機を保有していなかった。急降下爆撃機は、この対地直協の主力となる単発急降下爆撃機だった。
写真(右)1941−1942年頃,ドイツ,テスト飛行中のドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do 217 E-1 爆撃機(登録コード DD-LF 製造番号 WNr 1006)の前方左;ゴンドラは機首右下面に設けられた。双尾翼式で、尾部に傘状ダイブブレーキを収納して,Ju88のように急降下爆撃を実施する計画だった。しかし、Do217はダイブブレーキが適切に作動せず、急降下爆撃をあきらめた。ここで、尾部の傘状ダイブブレーキは撤去され、収納スペースは飛行抵抗を少なくするように整形され小型化された。
PictionID:46169854 - Catalog:16_007445 - Title:Dornier Do 172 - Filename:16_007445.TIF - Image from the Ray Wagner Collection. Ray Wagner was Archivist at the San Diego Air and Space Museum for several years and is an author of several books on aviation --- Repository: San Diego Air and Space Museum 写真は, SDASM Archives引用。
当時の水平爆撃の技術では、目標に爆弾を命中させることは困難であった。この低い命中率を前提に、命中しないで目標をそれて着弾した爆弾が、敵に被害を与えるように爆撃あ計画された。目標付近に、民間施設や一般市民がいて、空襲で被害を受けることを当然のように考えていた。これが軍と民間市民を区別しない「無差別」爆撃である。
写真(右)1942−1943年頃,ドイツ,飛行するドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do 217 E-1爆撃機(登録コード DD-LF 製造番号 WNr 1006)右下側面;双尾翼式の尾部に、当初は、急降下爆撃時にダイブスピードを抑制する傘状ダイブブレーキを収納していたが、写真の格納部分は短く、ダイブブレーキは未装備である。 Ray Wagner Collection Image
PictionID: 43933405 - Catalog: 16_005081 - Title: D0 217E-0 Dornier Dornier Werkfoto - Filename: 16_005081.TIF - - - - - - - Image from the Ray Wagner Collection. Ray Wagner was Archivist at the San Diego Air and Space Museum for several years and is an author of several books on aviation --- ---Please Tag these images so that the information can be permanently stored with the digital file.---Repository: San Diego Air and Space Museumm 写真は, SDASM Archives
引用。
1942年初頭のドイツ側は,ソビエト連邦南部ウクライナでの大攻勢目指し,4月,「ブラウ」(青)作戦が決まった。この目標は,南方軍集団(司令官フォン・ボック元帥)によって,ソ連軍の防衛力を打ち砕き,スターリングラードを制圧,ついでカフカスの油田など戦争経済資源を奪取することとされた。
写真(右)1942−1943年頃,ドイツ(?),プロペラを回転して飛行するドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do 217 E-1爆撃機(登録コード DD-LF 製造番号 WNr 1006)前方下面;機首下面ゴンドラ先端に、海上艦船銃撃用の20mmMG-FF固定機関銃1丁、機首ガラス風防に20mmMG-FF旋回機関銃1丁を搭載している。後上方の動力旋回式銃塔に13.1mmMG131機関銃1丁を搭載。
Ray Wagner Collection Image
PictionID:43933479 - Catalog:16_005087 - Title:Dornier Do 217 sixth E-0 Dornier Dornier Werkfoto - Filename:16_005087.TIF - - - - - - - Image from the Ray Wagner Collection. Ray Wagner was Archivist at the San Diego Air and Space Museum for several years and is an author of several books on aviation --Repository: San Diego Air and Space Museum 写真は, SDASM Archives
引用。
ブラウ作戦は、モスクワ攻略に失敗したドイツ軍にとっては、欲張った目標だった。その上,油田のあるカフカスと交通の要衝スーリングラードのニ目標を追うことになり,軍集団を二分するという失策を犯してしまう。戦力を分散投入してしまったために,どちらの目標も達成できなかった。
写真(右)1942−1943年頃,ドイツ(?),未舗装滑走路でエンジンを駆動しているドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do 217 E-1 爆撃機左前方;機首下面ゴンドラ先端に、海上艦船銃撃用の20mmMG-FF固定機関銃1丁、機首ガラス風防に20mmMG-FF旋回機関銃1丁を搭載している。後上方の動力旋回式銃塔に13.1mmMG131機関銃1丁を搭載。 Ray Wagner Collection Image
PictionID: 43933491 - Catalog: 16_005088 - Title :Dornier Do 217E-1 Nowarra photo - Filename:16_005088.TIF - - - - - - - Image from the Ray Wagner Collection. Ray Wagner was Archivist at the San Diego Air and Space Museum for several years and is an author of several books on aviation Repository: San Diego Air and Space Museum 写真は, SDASM Archives
引用。
写真(右)1940−1942年頃,ドイツ,飛行するドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do 217 E-1爆撃機(登録コード DD-LF 製造番号 WNr 1006)の前方下面;ゴンドラは機首右下面に設けられた。双尾翼式で、尾部に急降下爆撃用の傘状ダイブブレーキを収納していたが、実用化できずに、格納部分を縮小、整形された。 Dornier Do-217e
Catalog #: 00078567
Manufacturer: Dornier
Designation: Do-217e
Repository: San Diego Air and Space Museum Archive 写真は, SDASM Archives
引用。
写真(右)1940−1942年頃,欧州大陸西部,飛行中のドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do 217 E-2 急降下爆撃機;急降下爆撃可能なように、傘状に開くダイブブレーキを尾部に収納しているので、ダイブブレーキを収める格納部が尾部から突出している。 Ray Wagner Collection Image
PictionID: 43933552 - Catalog: 16_005093 - Title: Do 217E-2 Dornier Werkfoto - Filename: 16_005093.TIF - - - - - - - Image from the Ray Wagner Collection. Ray Wagner was Archivist at the San Diego Air and Space Museum for several years and is an author of several books on aviation --- ----Repository: San Diego Air and Space Museum
写真は, SDASM Archives
引用。
写真(右)1940−1942年頃,欧州大陸西部,飛行中のドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do 217 E-2 急降下爆撃機;1938年10月4日初飛行のDo 217は、前作Do-17爆撃機と同じく、双尾翼式で機首コックピットに搭乗員を集中配置した。急降下爆撃の時には、尾部に収納した傘状ダイブブレーキを開いて、降下速度を抑制する。このダイブブレーキを収める格納部が尾部から長く突き出している。 Dornier Do-217e
Catalog #: 00078568
Manufacturer: Dornier
Designation: Do-217e
Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真は, SDASM Archives
引用。
写真(右)1940−1942年頃,欧州大陸西部,飛行中のドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do 217 E−2急降下爆撃機;1938年10月4日初飛行のDo 217は、前作Do-17爆撃機と同じく、双尾翼式で機首に搭乗員を集中配置した。当初は、急降下爆撃が可能なように、尾部に傘状開閉式ダイブブレーキを収納したので尾部が長く突出している。Do-217は東部戦線にはほとんど配備されていない。 Dornier Do-217e
Catalog #: 00078570
Manufacturer: Dornier
Designation: Do-217e
Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真は、SDASM Archives 引用。
写真(右)1940−1941年頃,ドイツ,ドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do 217 E 爆撃機の尾部と傘状に開いたダイブブレーキ;双尾翼式の尾部に、当初は、急降下爆撃時にダイブスピードを抑制する傘状ダイブブレーキを収納していた。尾輪は引き込み式である。のちに、このダイブブレーキの実用化は放棄され、撤去された。 Perma_000404 Permann Collection Image
Dive brake experiments on Do 217 --Perman Collection Image--Please tag these photos so information can be recorded.-Repository: San Diego Air and Space Museum 写真は, SDASM Archives
引用。
ドイツ空軍のドルニエ(Dornier)Do-217爆撃機は、「空飛ぶ鉛筆」として有名になった細い丸断面胴体のDo-17爆撃機の後継機である。しかし、Do17が水平爆撃を行う軽爆撃機だったのに対して、ドルニエ(Dornier)Do-217爆撃機は、機体は大型化され、急降下爆撃を主たる任務とする「重」爆撃機である。急降下時に効果速度を低く抑えるために、ダイブブレーキを装備した。ユンカースジュ87、Ju 88爆撃機は主翼下面にダイブブレーキを装備したが、ドルニエ(Dornier)Do-217は、尾部に傘上に開くダイブブレーキを装備した。
写真(右)1939年頃,ドイツ,飛行場に駐機しているドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do 17 爆撃機の尾部に装備された傘状ダイブブレーキ(収納状態);双尾翼式の尾部に、空気抵抗を調整する穴をあけたダイブブレーキがある。急降下時のスピードを抑制するために、傘状にダイブブレーキが開いて、空気抵抗を増加させ、降下速力を落とすのである。ダイブブレーキが装備されているので、尾部は長く伸びている。尾翼外側には、赤帯白丸黒スワスチカの第二次大戦突入前のドイツ国籍マークが描かれている。原典解説のドルニエ 228 (Dornier Do 228) は、1980年代に開発された短距離離着陸可能な19名乗り双発ターボプロップ旅客機で誤って記入されたもの。 Dornier Do-228
Catalog #: 00078577
Manufacturer: Dornier
Designation: Do-228
Repository: San Diego Air and Space Museum Archive 写真は, SDASM Archives
引用。
写真(右)1940−1942年頃,ドイツ,飛行中のドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do 217 E-2急降下爆撃機右側面;当初は、急降下爆撃を主たる使用法に想定していたが、尾部に設けた傘状ダイブブレーキが実用化できず、水平爆撃や誘導爆弾による艦船攻撃に使用された。 Description
English: Photo of a German Dornier Do 217E-2 bomber, ca. 1942
Date circa 1942
Source U.S. Navy Naval Aviation News 15 July 1943 [1]
Author U.S. Navy
写真はWikimedia Commons, Category:Dornier Do 217 File:Do 217E-2 NAN15Jul43.jpg
引用。
写真(右)1941年頃,オランダ南部,北ブラバント州(Noord-Brabant Land)、ボルケル(Volkel:ウンデン(Uden) )飛行場、迷彩塗装のドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do 217 E 爆撃機の右側面;BMW801空冷星型14気筒エンジンのカウリングには強制冷却ファンがついているので、正面の空気取り入れ口は絞り込まれている。 Beeldnummer
194682
Collectie
NIOD
Trefwoorden
Bommenwerpers, Gevechtsvliegtuigen, Vliegtuigen, Vliegvelden
Locatie
Naam Volkel
Land Nederland
Bijschrift
Vliegtuigen. Opnamen van het vliegveld Volkel (Uden) Noord-Brabant. Bommenwerpers: DO17 (DO215) en DO217.
. 写真は, Beeldbank WO2 引用。
写真(右)1942年頃,オランダ上空,農地の畝をみながら低空飛行するドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do 217 E 爆撃機の左上面;エンジンはFw190戦闘機と同じBMW801A空冷星型14気筒エンジン離昇出力1,560 PS (1,539 hp: 1,147 kW) (排気量 41.8 L)を装備。コックピット後上方には動力回転銃塔に13.1mmMG131機関銃1丁が装備され、左右後上方にも7.92mm旋回機関銃が各1丁装備されている。双尾翼式で機首に搭乗員を集中配置している。尾部のダイブブレーキは、急降下爆撃を取りやめたので撤去されている。そのため、尾部のダイブブレーキ収納部は、短く成形されている。 Beeldnummer
194683
Collectie
NIOD
Trefwoorden
Bommenwerpers, Gevechtsvliegtuigen, Vliegtuigen, Vliegvelden
Locatie
Naam Nederland
Land Nederland
Bijschrift
Vliegtuigen. Opnamen van het vliegveld Volkel (Uden) Noord-Brabant. Bommenwerpers: DO17 (DO215) en DO217..' 写真はBeeldbank WO2 引用。
写真(右)1942年頃,オランダ南部,北ブラバント州(Noord-Brabant Land)、ボルケル(Volkel:ウンデン(Uden) )飛行場、迷彩塗装を施した大型飛行機格納庫前に駐機しているドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do 217 E 爆撃機の正面;BMW801空冷星型14気筒エンジンのカウリングには強制冷却ファンがついているので、正面の空気取り入れ口は絞り込まれている。 Beeldnummer
194682
Collectie
NIOD
Trefwoorden
Bommenwerpers, Gevechtsvliegtuigen, Vliegtuigen, Vliegvelden
Locatie
Naam Volkel
Land Nederland
Bijschrift
Vliegtuigen. Opnamen van het vliegveld Volkel (Uden) Noord-Brabant. Bommenwerpers: DO17 (DO215) en DO217.
. 写真は, Beeldbank WO2 引用。
写真(右)1942年頃,オランダ南部,北ブラバント州(Noord-Brabant Land)、ボルケル(Volkel:ウンデン(Uden) )飛行場、縞迷彩塗装のドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do 217 E 爆撃機の真後ろ;BMW801A空冷星型14気筒エンジン離昇出力1,560 PS (1,539 hp: 1,147 kW) (排気量 41.8 L)のカウリング後端上面に、シリンダー(気筒)に連結した排気管が並んでいる。排気ジェット効果で速力向上につながるが、夜間は、排気炎が出るために、敵機から発見されやすくなる。 Beeldnummer
194682
Collectie
NIOD
Trefwoorden
Bommenwerpers, Gevechtsvliegtuigen, Vliegtuigen, Vliegvelden
Locatie
Naam Volkel
Land Nederland
Bijschrift
Vliegtuigen. Opnamen van het vliegveld Volkel (Uden) Noord-Brabant. Bommenwerpers: DO17 (DO215) en DO217.
. 写真は, Beeldbank WO2 引用。
写真(右)1941−1942年頃,オランダ南部,北ブラバント州(Noord-Brabant Land)、ボルケル(Volkel :ウンデン(Uden) )飛行場に駐機しているドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do 217 E 爆撃機(左)、Do 215偵察機(右)、ハインケルHe111爆撃機(前方);双尾翼式の手前の2機のうち、左はBMW801空冷星型エンジンだが、右の機体はDB601液令V型12気筒エンジンを装備しているようにも見える。しかし、一連の写真を比較すると、左右の機体は、迷彩塗装の比較実験に使用されたBMW801A空冷星型14気筒エンジン離昇出力1,560 PS (1,539 hp: 1,147 kW) (排気量 41.8 L)を搭載したDo217E爆撃機である。既に傘状ダイブブレーキを廃止しているので、尾部のブレーキ収納部は短かく空力学的に短縮している。 Beeldnummer
194685
Collectie
NIOD
Trefwoorden
Bommenwerpers, Gevechtsvliegtuigen, Vliegtuigen, Vliegvelden
Locatie
Naam Noord-Brabant
Land Nederland
Bijschrift
Vliegtuigen. Opnamen van het vliegveld Volkel (Uden) Noord-Brabant. Bommenwerpers: DO17 (DO215) en DO217.
写真は, Beeldbank WO2
引用。
ドイツ空軍は、機体の塗装にも意を配っており、何種類もの迷彩塗装を考案し、実機に塗装している。Do217の場合も、複数の色を折れ線模様の迷彩塗装、単色の迷彩闘争など様々なパターンを試している。これには、実際に同型機に塗装を施し、飛行試験をして比較検討するテストも含まれる。
写真(右)1941−1942年頃,オランダ南部,北ブラバント州(Noord-Brabant Land)、ボルケル(Volkel :ウンデン(Uden) )飛行場に駐機しているドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do 217 E 爆撃機(手前左右2機)、ハインケルHe111爆撃機(前方);ドルニエの初期試作機Do217 A-0偵察機先行生産型、Do217 C-0爆撃機先行生産型は、BMW801空冷星型14気筒エンジンではなく、ダイムラーベンツDB601B液令エンジン離昇出力1,175 PS (1,158.9 hp:864.2 kW)搭載型もあった。写真の手前の機体は、主翼上面とエンジンナセルの境界に排気管があり、段差ができている。これは空冷エンジンの排気管の配置方式である。既に傘状ダイブブレーキを廃止しているので、尾部のブレーキ収納部は短かく空力学的に短縮している。 Beeldnummer
194678
Collectie
NIOD
Trefwoorden
Bommenwerpers, Gevechtsvliegtuigen, Vliegtuigen, Vliegvelden
Locatie
Naam Noord-Brabant
Land Nederland
Bijschrift
Vliegtuigen. Opnamen van het vliegveld Volkel (Uden) Noord-Brabant. Bommenwerpers: DO17 (DO215) en DO217.
写真は, Beeldbank WO2
引用。
Do217の最初の量産機は、BMW801A空冷星型14気筒エンジン離昇出力1,560 PS (1,539 hp: 1,147 kW) (排気量 41.8 L)を搭載したDo217E爆撃機である。しかし、先行生産型は、前作Do215偵察機と同しダイムラーベンツDB601B液令倒立V型エンジンを搭載した先行量産型として、Do217A-0偵察機、Do217C-0偵察機も少数生産されている。事実上、このDo217A/Cは、Do217試作機といえる。
写真(右)1941−1942年頃,オランダ南部,北ブラバント州(Noord-Brabant Land)、ボルケル(Volkel:ウンデン(Uden) )飛行場に駐機しているドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do 217 E 爆撃機(左)、Do215偵察機(右);双尾翼式の2機のうち、DB601液令V型12気筒エンジンを装備している右側の機体は、ドルニエDo215と思われる。ただし、Do217爆撃機の初期試作型には、BMW801空冷星型14気筒エンジンではなく、DB601液令エンジン搭載型もあった。既に傘状ダイブブレーキを廃止しているので、尾部のブレーキ収納部は短かく空力学的に短縮している。 Beeldnummer
194679
Collectie
NIOD
Trefwoorden
Bommenwerpers, Gevechtsvliegtuigen, Vliegtuigen, Vliegvelden
Locatie
Naam Noord-Brabant
Land Nederland
Bijschrift
Vliegtuigen. Opnamen van het vliegveld Volkel (Uden) Noord-Brabant. Bommenwerpers: DO17 (DO215) en DO217. 写真は, Beeldbank WO2
引用。
写真(右)1941−1942年頃,オランダ南部,北ブラバント州(Noord-Brabant Land)、ボルケル(Volkel :ウンデン(Uden) )飛行場に駐機しているドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do 217 E 爆撃機(左)、Do215偵察機(右);双尾翼式の2機のうち、右側の機体は、DB601液令V型12気筒エンジンを装備しているドルニエDo215かあるいは、Do217初期先行量産型でDB601液令エンジン搭載したDo217A爆撃機あるいはDo217C偵察機であるように見える。しかし、主翼上面とエンジンナセルの境界に排気管が並んでおり、主翼上面との間に段差ができている。これはBMW801空冷星型エンジンを搭載しているためである。 Beeldnummer
194684
Collectie
NIOD
Trefwoorden
Bommenwerpers, Gevechtsvliegtuigen, Vliegtuigen, Vliegvelden
Locatie
Naam Noord-Brabant
Land Nederland
Bijschrift
Vliegtuigen. Opnamen van het vliegveld Volkel (Uden) Noord-Brabant. Bommenwerpers: DO17 (DO215) en DO217. 写真は, Beeldbank WO2
引用。
ドルニエDo217 A-0偵察機先行生産型、Do217 C-0爆撃機先行生産型の装備した発動機は、ともにダイムラーベンツDB601B液令V型12気筒エンジン離昇出力1,175 PS (1,158.9 hp:864.2 kW)2基であり、前作Do215偵察機と同じである。しかし、DB601液令12気筒エンジンは、Bf109単発戦闘機、Bf110双発戦闘機に優先配備されることとなり、爆撃機、偵察機などには搭載しないことが決定した。エンジンの形態が異なるので識別は容易だが、エンジンが明瞭に見えない場合でも、エンジンナセルと主翼上面の繋ぎ境界に排気管が並んで、主翼上面より高くなり、段差ができているのであれば、これは空冷エンジンの排気管の配置方式である。
写真(右)1942年(?)冬、オランダ、不時着したドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do-217 E 爆撃機:コックピット上面のガラス風防が開放されているが、ここは緊急脱出用の扉としても使用されている。エンジンの3翅プロペラはなくなっているが、不時着したときに外れたのであろうか。 Beeldnummer
174053
Collectie
Nationaal Bevrijdingsmuseum Groesbeek
Trefwoorden
Wrakken, Luftwaffe, Bommenwerpers, Duitse strijdkrachten
Locatie
Naam Nederland
Land Nederland
Bijschrift
Foto Duitse Do-217 bommenwerper die een buiklanding gemaakt heeft. Tekst: 'Wrak van Dornier D-217 te Lexmond (ZW van Vianen)'.
写真はBEELDBANKWO2.NL
174053引用。
写真(右)1942年2月,ドイツ占領下フランス,イギリス海峡に面したドイツ空軍基地、雪の悪天候の中,出撃待機するドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do 217 E爆撃機のに休息するブーツを履いた搭乗員たち;手前にはパラシュートが置かれている。機首下面先端に、海上艦船銃撃用の20mmMG-FF機関銃1丁、機首ガラス風防に20mmMG-FF旋回機関銃1丁を搭載している。後上方に円形ガラス風防の動力旋回式銃塔には13.1mmMG131機関銃1丁を搭載している。上の写真と同じ日。同じ場所の撮影。 Inventory information (BASYS-Invenio)
Signature
Bild 101I-598-0726-12
Archive title
Frankreich, Kanalküste.- Flugzeug Dornier Do 217 auf verschneitem Flugfeld; KBK Lw zbV
Date
Februar 1942
Photographer
Väth
Source
Bundesarchiv 写真はドイツ連邦アーカイブ, Bundesarchiv Bild 101I-598-0726-12
引用。
ドイツ空軍の第2爆撃航空団(KG 2)は、機首に斜めバンド帯を巻いていて、白帯は第I飛行隊、赤帯は第II飛行隊、黄帯は第III飛行隊である。他方、第76爆撃航空団(KG 76)は、主翼後方胴体にバンド帯を巻いていて、白帯は第I飛行隊、赤帯は第II飛行隊、黄帯は第III飛行隊である。
写真(右)1942年2月,ドイツ占領下フランス,イギリス海峡に面したドイツ空軍基地、雪の積もった滑走路をタキシングするドイツ空軍第2爆撃航空団(KG 2)赤帯のII飛行隊と思われるドルニエ(Dornier)Do 217 E爆撃機;手前には待機している僚機のDo217の主翼と左側降着装置が見えている。地上勤務員が見守っている。コックピット後上方に円形ガラス風防の動力旋回式銃塔と機首ゴンドラ後下方に13.1mmMG131機関銃1丁を搭載しているのが見える。後方の格納庫には、偽装網がかけられていて、下から柱で支えて、森林のように波打たせている。上の写真と同じ日、同じ場所の撮影。 Inventory information (BASYS-Invenio)
Signature
Bild 101I-598-0726-16
Archive title
Frankreich, Kanalküste.- Flugzeug Dornier Do 217 auf verschneitem Flugfeld; KBK Lw zbV
Date
Februar 1942
Photographer
Väth
Source
Bundesarchiv 写真はドイツ連邦アーカイブ, Bundesarchiv Bild 101I-598-0726-16
引用。
写真(右)1942−1943年頃,ドイツ,コンクリート舗装された滑走路に待機するドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do 217 E-4爆撃機左前方;双尾翼式の尾部に、当初は、急降下爆撃時にダイブスピードを抑制する傘状ダイブブレーキを収納していた。この写真の格納部分は長く、ダイブブレーキが備わっているように見える。 Ray Wagner Collection Image
PictionID:43933528 - Catalog:16_005091 - Title:Do 217E-4 Nowarra photo - Filename:16_005091.TIF - - - - - - - Image from the Ray Wagner Collection. Ray Wagner was Archivist at the San Diego Air and Space Museum for several years and is an author of several books on aviation -----Repository: San Diego Air and Space Museum 写真は, SDASM Archives
引用。
Do 217 E-0:BMW 801A空冷星型14気筒エンジン1,550馬力(1,147kW)搭載の先行量産型爆撃機。
Do 217 E-1:7.92mm MG 15旋回機関銃5丁、15mm MG 151/15 機関銃1丁を装備した爆撃機量産型。 Do 217 E-2:急降下爆撃用の傘状ダイブブレーキを尾部に装備。7.92mm MG 15旋回機関銃3丁、13mm MG 131旋回機関銃2丁、15mm MG 151 機関銃1丁を装備。爆弾搭載量4,000kg。 Do 217 E-3:7.92mm MG 15 機関銃7丁、20mm MG FF 機関砲1丁を装備。 Do 217 E-4:BMW 801L空冷星型14気筒エンジンに換装。熱帯仕様(地中海方面)でエンジンの防塵フィルター装備。 Do 217 E-5:
翼端延長・主翼面積増加型で、ヘンシェルHs 293滑空誘導弾2発を搭載。
写真(右)1942−1943年頃,欧州大陸西部,飛行場エプロンに勢ぞろいしたドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do 217 E 爆撃機の戦列;ゴム主輪の前には、車輪止めがおかれている。エンジンを駆動すると、機体が前進しようとするために、それを留めるのが車輪止めの役割である。前作Do-17爆撃機よりもコックピット容積が大きくなり、防御用の火力も強化された。主輪も美林も引き込み式である。Do-217は東部戦線にはほとんど配備されていない。 Dornier Do-217e
Catalog #: 00078571
Manufacturer: Dornier
Designation: Do-217e
Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真は、SDASM Archives 引用。
1942年,ドイツ空軍爆撃機は,東部戦線各地の個別の戦術的な地上支援に使用され,敵の工業地帯,発電所,交通中枢への戦略爆撃は行わなかった。モスクワ空襲も,少数機が散発的に行っただけだった。
ドイツ空軍の爆撃機は,モスクワ攻防戦にほとんど登場してこないが,これは装甲師団の進撃が早すぎて,後方の航空基地整備が遅れたこと,厳寒・悪天候による飛行および飛行機整備の困難,補給不足が原因と考えられる。いずれにせよ,航空支援を得られないまま行ったモスクワ攻撃は、失敗に終わった。
写真(右)1941−1943年頃,ドイツ(?),飛行場の未舗装滑走路に不時着したドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do 217 E−5 爆撃機;前作Do-17爆撃機とは異なり、当初は、急降下爆撃が可能な傘状ダイブブレーキを尾部の収納庫に装備していた。しかし、急降下爆撃は実用化できず、ダイブブレーキは撤去され、尾部の収納庫も小型化された。 Ray Wagner Collection Image
PictionID:43933540 - Catalog:16_005092 - Title:Do 217E-5 Dornier Werkfoto - Filename:16_005092.TIF - - - - - - - Image from the Ray Wagner Collection. Ray Wagner was Archivist at the San Diego Air and Space Museum for several years and is an author of several books on aviation --- --Repository: San Diego Air and Space Museum 写真は、SDASM Archives 引用。
1941年8月,モスクワまで100キロと迫ったドイツ国防軍の中央軍集団に対して,主力となる装甲師団を南下させた。この目的は,
1)南方のソ連軍から中央軍集団の側面を防備し,ハリコフでソ連軍を包囲撃滅すること, 2)ソ連の戦争経済に必要なウクライナの穀物地帯,鉄鉱石鉱山,工業地帯を占領し,カフカスの油田からの石油輸送を停止させること,
3)クリミア半島を占領し,ルーマニアに対する黒海を利用した航空攻撃,海軍の策動を抑えること, の3点だった。
写真(右)1942年,ドイツ東南部、ドレスデンで発行されたドイツ,ドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do 217 E-2 爆撃機(3種)の写真カード;公開された写真なので、検閲によって、機首、コックピット前方・後上方の機関銃座はすべて消去されている。Do217は当初、急降下爆撃を主たる使用法に想定していたので、尾部に傘状ダイブブレーキを装備し、普段は尾部格納庫に収納していた。そこで、ダイブブレーキ収納庫は、尾部に長く突き出すように成型されている。しかし、急降下爆撃は、ダイブブレーキの失敗のために実用化できず、1942年にはダイブブレーキを撤去して、ドルニエDo217は水平爆撃や誘導爆弾による艦船攻撃に使用されることになった。しかし、公開写真では、ダイブブレーキを装備し急降下爆撃可能な双発機のように欺瞞している。 Description Dornier Do 217 Date 1942 Source Dr. Spohr Verlag, Dresden 1942 Author Unknown author
写真はWikimedia Commons, Category:Dornier Do 217 File:Do 217E-2 NAN15Jul43.jpg
引用。
ドルニエ(Dornier)Do-217E爆撃機は、前作Do-17爆撃機と同じく、双尾翼式であるが、尾部に、急降下爆撃を可能にするための傘状ダイブブレーキを装着している点が異なる。しかし、この傘状ダイブブレーキは実用性が低いためにドイツ空軍では不採用になり、Do217による急降下爆撃は取りやめになった。そこで、Do217爆撃機は、ダイブブレーキ取り付けなかったので、尾部のダイブブレーキ格納庫も廃止された。つまり、ダイブブレーキを収納していた尾部格納部分は、縮小され、空力学的に流体上に成型された。しかし、この尾部収納庫に、ラインメタル7.92mmMG81連装機関銃を搭載したDo217爆撃機が試験的に開発されている。
ドルニエ(Dornier)Do 217 E 爆撃機の諸元:
全長: 18.19 m 全幅: 19.00 m 全高: 5.03 m 全備重量: 14,980 kg エンジン: BMW 801MA 空冷14気筒 1,580 hp × 2 最大速度: 515 km/h 航続距離: 2,300 km 武装 7.92ミリMG 15機関銃 × 5, 15ミリMG 151機関砲 × 1 爆弾 2トン 乗員: 4名。 生産期間:1941−1944年 総生産機数:1925機
写真(右)1942−1943年頃,ドイツ,飛行する夜間爆撃塗装のドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do 217 E-2 爆撃機左前方;機首に、海上艦船銃撃用の20mmMG-FF旋回機関銃1丁、20mmMG-FF固定機関銃1丁を搭載している。後上方の動力旋回式銃塔のは13.1mmMG131機関銃1丁を搭載している。双尾翼式の尾部に、当初は、急降下爆撃時にダイブスピードを抑制する傘状ダイブブレーキを収納していたが、この写真では格納部分が短いので、ダイブブレーキは撤去され、空力学的に尾部を短縮整形している。 Dornier Do 217E Daniels Collection Photo from "German Aircraft" Album
PictionID:38236053 - Catalog:Array - Title:Array - Filename:15_002318.TIF - -------SOURCE INSTITUTION: San Diego Air and Space Museum Archive 写真は, SDASM Archives
引用。
英国危機の指導者 チャーチル首相は,米国の武器貸与法を利用した軍事援助によって,徹底抗戦を戦う覚悟をしていた。1940年7月10日から10月31日まで,ドイツ空軍は、英国本土の軍事施設(航空基地、軍港、レーダー施設など)、工業地帯を大空襲した。
写真(右)1942年頃,ドイツ,未舗装滑走路で待機中のドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do 217 E 爆撃機(PK-IO)右側面;前作Do-17爆撃機と同じく、双尾翼式で機首に搭乗員を集中配置している。当初は、急降下爆撃を主たる使用法として想定していたが、尾部に設けた傘状ダイブブレーキの実用化ができなかったために、水平爆撃や誘導爆弾による艦船攻撃に使用された。 Dornier Do-217e
Catalog #: 00078566
Manufacturer: Dornier
Designation: Do-217e
Repository: San Diego Air and Space Museum Archive 写真はWikimedia Commons, Category:Dornier Do 217 File:Do 217E-2 NAN15Jul43.jpg
引用。
これに対して、英空軍戦闘機部隊は,ドーバー海峡を挟んで,ドイツ空軍の爆撃機,戦闘機を果敢に迎撃し,「バトルオブブリテン」といわれるほどだった。イギリス空軍は,ドイツ空軍の英本土空襲を持ちこたえた。
空軍司令官ヘルマン・ゲ-リング国家元帥は,1940年8月からの英本土航空「鷲」作戦に際して,ドイツ空軍がイギリス空軍機を駆逐し,イギリスを征服してみせると豪語した。しかし,ドイツ側の被害は甚大で,イギリス戦闘機の抵抗が続いたために,1940年9月7日から,ロンドン夜間空襲を開始した。
写真(右)1942年頃,ドイツ,農地の畝をみながら低空飛行するドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do 217 E 爆撃機3機編隊の左側面;エンジンはフォッケウルフFw190戦闘機と同じBMW801空冷星型14気筒エンジンで、前作Do-17爆撃機よりも、はるかにエンジン出力が強化された。コックピット後上方には動力回転銃塔に13.1mmMG131機関銃1丁が装備され、左右後上方にも7.92mm旋回機関銃が各1丁装備されている。双尾翼式で機首に搭乗員を集中配置している。 Beeldnummer
484
Collectie
NIOD
Trefwoorden
Luftwaffe, Gevechtsvliegtuigen, Vliegtuigen, Duitse strijdkrachten
Bijschrift
Het originele bijschrift luidt: 'Gevechts- en duikvliegtuigen Do 217 (Dornier) op hun vlucht tegen den vijand.' 写真はBeeldbank WO2 引用。
写真(右)1942年頃,ドイツ,飛行するドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do 217 E 爆撃機のコックピット右後方側面;前作Do-17爆撃機よりも、はるかに防御火力が強化された。コックピット後上方には動力回転銃塔に13.1mmMG131機関銃1丁が装備され、左右後上方にも7.92mm旋回機関銃が各1丁装備されている。双尾翼式で機首に搭乗員を集中配置している。 Beeldnummer
486
Collectie
NIOD
Trefwoorden
Luftwaffe, Gevechtsvliegtuigen, Vliegtuigen, Duitse strijdkrachten
Bijschrift
Do 217
Auf Feindflug. Unter der Glaskippel links befindet sich der Funkersitz.
Gezicht op de cockpiten de geschutskoepel van deze Dornier.
写真は, Beeldbank WO2
引用。
写真(右)1942年頃,オランダ上空(?)、編隊を解いて右旋回に移ろうとするドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do 217 E 爆撃機;手前は、編隊の僚機のBMW801空冷星型14気筒エンジンのカウリング上部で、エンジン正面には強制冷却ファンがついている。 Beeldnummer
498
Collectie
NIOD
Trefwoorden
Luftwaffe, Gevechtsvliegtuigen, Vliegtuigen, Duitse strijdkrachten
Bijschrift
Do 17
Das Rottenflugzeug (Dornier) macht einen Abschwung nach Steuerbord. 写真は, Beeldbank WO2 引用。
写真(右)1942年頃,オランダ(?)、舗装滑走路をタキシングする2機のドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do 217 E 爆撃機;主翼の鉄十字国籍マークは、本来白だが、夜間爆撃で目立たないように、黒で塗りつぶされている。BMW801空冷星型14気筒エンジンを駆動して3翅プロペラを開店している。胴体後上方に動力旋回銃塔があり、13.1mmMG131機関銃1丁を搭載している。 Beeldnummer
498
Collectie
NIOD
Trefwoorden
Luftwaffe, Gevechtsvliegtuigen, Vliegtuigen, Duitse strijdkrachten
Bijschrift
Do 17
Das Rottenflugzeug (Dornier) macht einen Abschwung nach Steuerbord. 写真は, Beeldbank WO2 引用。
写真(右)1942年4月30日,オランダ、イギリス本土夜間爆撃に発進しようとするドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do 217 E 爆撃機(RH+EL);機首下面のゴンドラ昇降口が開いている。国籍マークは白縁黒鉄十字で大戦中期までのもの。都市爆撃だけではなく、Do217爆撃機は、航空魚雷や空中機雷を搭載して、対艦船攻撃にも投入される。 Beeldnummer
482
Collectie
NIOD
Trefwoorden
Luftwaffe, Vliegtuigen, Duitse strijdkrachten
Locatie
Naam Federal Republic of Germany
Land Germany
Bijschrift
Eine gefürchtete Waffe: Sturzkampfflugzeug Dornier Do 217.
Auf Grund der strategischen Erfahrungen der deutschen Sturzkampfwaffe entwickelten die Dornier-Flugzeugwerke mit der Do 217 ein neues zweimotoriges Sturzkamfflugzeug. Die beiden starken Doppelsternmotoren der BMW-Flugmotorenwerke verleihen dem Bomber eine hohe Geschwindigkeit, die fast an die der gegnerischen Jäger herankommt. Durch die Anordnung der neuen Sturzflugbremse, die sich am Rumpfende schirmartig öffnet und schliesst, erhält das Flugzeug eine hervorragende Stabilität während des Sturzes. Bombenschächte grosser Ausmasse ermöglichen die Unterbringung von schwersten Bomben sowie Torpedos und Minen im Rumpfinnern. Mit der Geschwindigkeit wurde auch die Zuladung dieses Sturzkampfflugzeuges im Vergleich zu den bisherigen Mustern erheblich vergrössert. Die starke, aus Kanonen und MG's bestehende Bewaffnung nach vorne findet eine Ergänzung in einer inter dem Führerstand angebrachten Panzerkuppe aus der mit schweren Waffen nach allen Seiten geschossen werden kann. Das Flugzeug hat sich sowohl im Mittelmeerraum, beim Kampf gegen die britische Schiffahrt wie im Englandeinsatz und Ostfeldzug glänzend bewährt: Sturzkampfflugzeug Dornier Do 217 beim Start zum nächtlilchen Feindflug.
Datum
30/04/1942
Datum type
Opname 写真は, Beeldbank WO2 引用。
写真(右)1942年頃,ドイツ,夜間出撃の準備をするドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do-217E-1爆撃機(RH+EL)の前右方;ゴンドラは機首右下面に設けられているが、昇降口は閉じている。国籍マークは白縁黒鉄十字で大戦中期までのもの。移動式電源からバッテリーに充電しているようだ。 Perma_000413 Permann Collection Image
Dornier Do 217 --Perman Collection Image--Repository: San Diego Air and Space Museum
Stig 写真は, SDASM Archives
引用。
写真(右)1942年12月19日,ドイツ(?)、夜間飛行中のドイツ空軍ドルニエ Do 217 爆撃機のコックピットにある操縦士(右)と偵察航法士:機首のガラス風防越しに撮影。夜間戦闘機型はソリッド化した機首に固定機関銃・その弾薬を搭載したために、操縦士前方の機首に空きスペースはないので、この位置から撮影したのであれば、爆撃機E型あるいはM型である。 43395
Collectie
NIOD
Trefwoorden
Luftwaffe, Piloten, Gevechtsvliegtuigen, Vliegtuigen, Duitse strijdkrachten
Bijschrift
Kampfflugzeug Do 217 (Dornier) im Scheinwerferlicht.
Der Beobachter der Flugzeugführer arbeiten ruhig und gleichmässig. In grösseren Höhen wird die Atemmaske angelegt.
Datum
19/12/1942
r. 写真はBeeldBankWo2 Beeldnummer 43395引用。
写真(右)1942年8月19日,北フランス沿岸、ディエップ沖、イギリス空軍スピットファイア戦闘機に迎撃され、火を噴いて海面に墜落しようとするドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do 217 E 爆撃機;第331飛行隊のヘルジ・ソグネス曹長がガンカメラで撮影した墜落するDo217爆撃機。 English: Royal Air Force 1939-1945- Fighter Command
The last moments of a Dornier Do217 over Dieppe on 19 August 1942, as recorded by Sergeant Helge Sognnes of No 331 Squadron. A member of the bomber's crew can be seen escaping by parachute, moments before the aircraft plunged into the sea.
Date between 1939 and 1945
C 3195 from the collections of the Imperial War Museums.
Author Royal Air Force official photographer, Sognnes, Helge (Sgt) 写真はWikimedia Commons, Category:Dornier Do 217 File:Do 217E-2 NAN15Jul43.jpg
File:Royal Air Force 1939-1945- Fighter Command C3195.jpg引用。
写真(右)1942年夏,欧州西部,ドイツ空軍基地、3翅プロペラを外しBMW 801A 空冷星型14気筒エンジン(排気量 41.8 L)1,560 PS(1,538 hp;1,147 kw)の整備を受けるドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do 217 E-1爆撃機;エンジン整備用梯子が用意され、地上勤務員が集まっている。 Signatur
Bild 101I-359-2010-33
Archivtitel
Im Westen.- Auf einem Flugplatz. Wartung eines Flugzeug Dornier Do 17 / Do 217; KBK Lw 3
Datierung
1942 Sommer
Fotograf/in
Hönicke
Quelle
Bundesarchiv 写真はドイツ連邦アーカイブ, Bundesarchiv Bild 101I-359-2010-33引用。
写真(右)1942年,ドイツ占領下フランス,ドイツ空軍基地、ドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do 217 E-1爆撃機を見つめる4人の搭乗員;このDo217Eは、コックピット後上方の動力回転銃座と機首下面ゴンドラ後下方に13.1mm MG131機関銃1丁が配備されているが、機首に火器は見当たらない。 Signatur
Bild 101I-364-2321-06A
Archivtitel
Frankreich.- Auf einem Flugplatz. Start/Landung einer Dornier Do 17 / Do 217; KBK Lw 3
Datierung
1942
Fotograf/in
Speck
Quelle
Bundesarchiv 写真はドイツ連邦アーカイブ, Bundesarchiv Bild 101I-364-2321-06A引用。
写真(右)1942年,ドイツ占領下フランス,ドイツ空軍基地、ドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do 217 E-1爆撃機前方を行進するドイツ軍楽隊;Do217Eは少なくとも5機が並んで、発進を待っている。 Bild 101 I - Propagandakompanien der Wehrmacht - Heer und Luftwaffe
Inventory information (BASYS-Invenio)
Signature
Bild 101I-357-1858-23A
Archive title
Reichsgebiet oder Frankreich.- Auf einem Flugplatz. Mehrere Dornier Do 217 A-0 des Kampfgeschwader 2 (KG2) auf der Start- / Landebahn, vorneweg eine Militärmusikkapelle; KBK Lw 3
Date
1942
Photographer
Doelfs
Source
Bundesarchiv
Classification
Ed 520 {Flugplätze, Bodenorganisation, Tarnung}
Ed 250 {Musiker}
Ed 531 {Dornier Do 217; GND=4193756-9} 写真はドイツ連邦アーカイブ, Bundesarchiv Bild 101I-357-1858-23A引用。
写真(右)1942年,ドイツ占領下フランス,プロペラを回転して戦列をなして順番の先頭に発進するドイツ空軍第2爆撃航空団(Kampfgeschwader 2 (KG2))ドルニエ(Dornier)Do 217 A-0偵察機;Do 217 Aの発動機はBMW 801A 空冷14気筒 1,560 PS(排気量 41.8 L)だったが、Do 217 A-0は、偵察型先行量産型として、高空性能の良いダイムラーベンツDB 601B液冷V型12気筒エンジン1,085hp(809kW)を搭載した。 Bild 101 I - Propagandakompanien der Wehrmacht - Heer und Luftwaffe
Inventory information (BASYS-Invenio)
Signature
Bild 101I-357-1858-27A
Archive title
Reichsgebiet oder Frankreich.- Auf einem Flugplatz. Mehrere Dornier Do 217 A-0 des Kampfgeschwader 2 (KG2) auf der Start- / Landebahn; KBK Lw 3
Date
1942
Photographer
Doelfs
Source
Bundesarchiv 写真はドイツ連邦アーカイブ, Bundesarchiv Bild 101I-357-1858-27A
引用。
ドルニエ(Dornier)Do 217 A-0は、偵察型先行量産型で高空性能の良いダイムラーベンツDB 601B液冷V型12気筒エンジン1,100 PS (1,085 hp:809 kw)を搭載した。しかし、DB601エンジンはBf109,Bf110戦闘機のエンジンとして優先配備されたため、生産機数は8機のみで終わった。大量生産されたDo 217 E爆撃機は、発動機にBMW 801A 空冷星型14気筒エンジン(排気量 41.8 L)1,560 PS(1,538 hp;1,147 kw)を搭載している。
写真(右)1942年夏,西ヨーロッパ,燃料タンク運搬車から、燃料補給を受けるグレー単色塗装のドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do 217 E-1爆撃機の左側面;胴体下面の爆弾倉の爆弾倉扉が開放されている。尾輪は、引き込み式で引き込んだ後は、尾輪収納カバーで覆われる。機首下面先端に、海上艦船銃撃用の20mmMG-FF機関銃1丁、機首ガラス風防に20mmMG-FF旋回機関銃1丁を搭載している。後上方に円形ガラス風防の動力旋回式銃塔があるが、ここには13.1mmMG131機関銃1丁を搭載している。 Signatur
Bild 101I-359-2007-33
Archivtitel
Im Westen.- Auf einem Flugplatz. Wartung, Betanken (?) eines Flugzeug Dornier Do 17 / Do 217 mit weißem / hellgrauem Tarnanstrich; KBK Lw 3
Datierung
1942 Sommer
Fotograf/in
Schödl, Georg
Quelle
Bundesarchiv
写真はドイツ連邦アーカイブ, Bundesarchiv Bild 101I-359-2007-33
引用。
写真(右)1942年夏,ドイツ占領下フランス,ドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do 217 E-1爆撃機の出撃前に休息する繋ぎの飛行服を着用した搭乗員;手前にはパラシュートが置かれている。機首下面先端に、海上艦船銃撃用の20mmMG-FF機関銃1丁、機首ガラス風防に20mmMG-FF旋回機関銃1丁を搭載している。後上方に円形ガラス風防の動力旋回式銃塔には13.1mmMG131機関銃1丁を搭載している。左奥に爆弾が並んでいるので、爆弾搭載が終わるのを待っているのであろうか。 Bild 101I-362-2212-39
Archivtitel
Frankreich, bei Rouen.- Auf einem Flugplatz. Piloten und Flugzeugbesatzung im Gras liegend, im Hintergrund eine Dornier Do 17 / Do 217; KBK Lw3
Datierung
1942
Fotograf/in
Spieth
Quelle
Bundesarchiv
写真はドイツ連邦アーカイブ, Bundesarchiv Bild 101I-362-2212-39
引用。
写真(右)1942年夏,ドイツ占領下フランス,ドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do 217 E-1爆撃機の出撃前に休息するブーツを履いた搭乗員たち;手前にはパラシュートが置かれている。機首下面先端に、海上艦船銃撃用の20mmMG-FF機関銃1丁、機首ガラス風防に20mmMG-FF旋回機関銃1丁を搭載している。後上方に円形ガラス風防の動力旋回式銃塔には13.1mmMG131機関銃1丁を搭載している。上の写真と同じ日。同じ場所の撮影。 Signatur
Bild 101I-362-2212-38
Archivtitel
Frankreich, bei Rouen.- Auf einem Flugplatz. Piloten und Flugzeugbesatzung im Gras liegend, im Hintergrund eine Dornier Do 217, (Kennung 115+ZR ?); KBK Lw3
Datierung
1942
Fotograf/in
Spieth
Quelle
Bundesarchiv 写真はドイツ連邦アーカイブ, Bundesarchiv Bild 101I-362-2212-38
引用。
写真(右)1943年夏,ドイツ占領下フランス,対空偽装された飛行機格納庫から押し出される斑迷彩塗装のドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do 217 E 爆撃機の正面;機首コックピット前方には武装はないが、側面に7.92mm MG15旋回機関銃左右各1挺が装備されている。機首下面先端に、海上艦船銃撃用の20mmMG-FF機関銃1丁を搭載しているようだ。後上方に円形ガラス風防の動力旋回式銃塔に13.1mmMG131機関銃1丁を搭載。 Signatur
Bild 101I-483-2882-16
Archivtitel
Frankreich.- Flugplatz. Flugzeug Dornier Do 17 / Do 217 mit Tarnanstrich wird aus einem Hangar geschoben; PK Lfl 3
Datierung
1943 Sommer
Fotograf/in
Jacobsen
Quelle
Bundesarchiv
写真はドイツ連邦アーカイブ, Bundesarchiv Bild 101I-359-2007-33
引用。
ドルニエ(Dornier)Do-217の尾部の傘式ダイブブレーキの実用性が低く、急降下爆撃を実施するのは困難になった。そこで、尾部のダイブブレーキは撤去されたドルニエ(Dornier)Do-217の任務は、主に西部戦線における水平爆撃になった。
写真(右)1943年春,ドイツ占領下フランス,農地の上空を低空飛行するドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do 217 E-1爆撃機;このDo217Eは、コックピット後上方の動力回転銃座に13.1mm MG131機関銃1丁、機首に20mm MG-FF機関銃1丁が配備されているのが見える。右手前は僚機Do217のプロペラスピナ。 Signature
Bild 101I-371-2566-12
Archive title
Frankreich.- Flugzeug Dornier Do 217 im Flug; Lw PK 3
Date
1943 Frühling
Photographer
Röder
Source
Bundesarchiv 写真はドイツ連邦アーカイブ, Bundesarchiv Bild 101I-371-2566-12引用。
写真(右)1943年,ドイツ占領下フランス,ドーバー海峡を臨むパ・ド・カレーのドイツ空軍基地、発動機にBMW 801A 空冷星型14気筒エンジン(排気量 41.8 L)1,560 PS(1,538 hp;1,147 kw)を整備しているドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do 217 E爆撃機;このBMW 801A 空冷星型14気筒エンジン(排気量 41.8 L)1,560 PSの前面には、強制冷却ファンが明瞭に見える。プロペラスピナー先端に穴があり、先端部に白色環が描かれている。スピナーには凹みができている。コックピット後上方の動力回転銃座の13.1mmMG131機関銃の銃身が前上方に向けられている。
Inventory information (BASYS-Invenio)
Signature
Bild 101I-372-2598-05
Archive title
Frankreich, Küste, Pas de Calais.- Soldat der Luftwaffe am Triebwerk eines Flugzeugs (Dornier Do 215 oder 217 ?); KBK Lw 3
Date
1943
Photographer
Niemeyer
Source
Bundesarchiv 写真はドイツ連邦アーカイブ, Bundesarchiv Bild 101I-372-2598-05引用。
写真(右)1943年,ドイツ占領下オランダ,BMW 801A 空冷星型14気筒エンジン(排気量 41.8 L)1,560 PS(1,538 hp;1,147 kw)の換装中のドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do 217 E 爆撃機と移動式クレーンを動かす地上整備員;機首コックピット前面に機関銃の装備はないが、機首右前面に20mm MG-FF旋回機関銃1挺が装備されている。コクピット後上方に円形ガラス風防の動力旋回式銃塔の13.1mm MG131機関銃1挺、コックピット後方左右側面の7.92mm MG15旋回機関銃1挺を搭載している。機首下面のゴンドラ後下方にも13.1mm MG131機関銃1挺を搭載している。 Signatur
Bild 101I-375-2705-07
Archivtitel
Holland, im Westen.- Wartung/Reparatur eines Flugzeugs Dornier Do 17 / Do 217. Austausch eines Triebwerks; KBK Lw 3
Datierung
1943
Fotograf/in
Speck
Quelle
Bundesarchiv
写真はドイツ連邦アーカイブ, Bundesarchiv Bild 101I-375-2705-07
引用。
ドルニエ(Dornier)Do 217 爆撃機E型とK型は、発動機に発動機にBMW 801A 空冷星型14気筒エンジン(排気量 41.8 L)1,560 PS(1,538 hp;1,147 kw)2基を搭載したが、Do 217 爆撃機M型は、大出力で高空性能の良いダイムラー・ベンツDB 601A液冷倒立V型12気筒エンジン(排気量44.52 L)1,750 PS(1726 hp; 1,290 kW)2基に換装され、飛行性能が大幅に向上している。
1943年からドルニエ(Dornier)Do-217爆撃機は、ヘンシェル(Henschel)Hs 293滑空誘導爆弾、フリッツX誘導徹甲爆弾を搭載し、洋上での艦船攻撃に使用されて、大きな戦果を挙げた。他方、ドルニエ(Dornier)Do-217は、東部戦線には配備されず、わずかな機体が偵察機として投入されたにとどまっている。
ヘンシェル(Henschel)Hs 293滑空誘導爆弾は、Do217に運ばれて、高度5000mから投下、搭載したヘルベルト・ワーグナー(Herbert Wagner)技士の開発した過酸化水素を燃焼させる液体ロケット「ワルター・エンジン」に点火して加速しながら、母機Do217の搭乗員によって無線誘導され目標の敵艦戦に命中する。
ヘンシェル(Henschel)Hs 293滑空誘導爆弾は、1943年8月に部隊配備が完了し、1942年から1944年の間に1,000発が量産され、地中海方面、大西洋方面で、使用された。
フリッツX(Fritz X)は、ドイツが1943年に実戦投入した滑空式誘導1トン爆弾で、SD1400(1400キロ爆弾)を原型として開発された。テレフンケン無線操縦用送信機をDo217機種に搭載し、爆弾にシュトラフスト・ルントフンク受信機を装備して遠隔操縦して、爆弾投下後に機上から操縦し、目標に命中させる。この爆弾を実戦で使用したのは、Do 217爆撃機である。
1943年9月に、降伏したイタリアが、イタリア艦隊を連合国に引き渡すために出向したが、9月9日、艦隊引き渡しを阻止するためドイツ空軍精鋭の第100爆撃航空団第3飛行隊所属のドルニエ(Dornier)Do217爆撃機が発進した。
1943年9月9日、ドルニエ(Dornier)爆撃機が主翼に搭載していたのが、フリッツX誘導爆弾である。
フリッツX(Fritz X)は、ドイツが1943年に実戦投入した滑空式誘導1トン爆弾で、SD1400(1400キロ爆弾)を原型として開発された。テレフンケン無線操縦用送信機をDo217機首に搭載し、爆弾にシュトラフスト・ルントフンク受信機を装備して遠隔操縦して、爆弾投下後に機上から操縦し、目標に命中させる。
ドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do217爆撃機は、フリッツX(Fritz X)の初の実戦投入だった。当時、イタリア艦隊の上空援護はなく、イタリア海軍のヴィットリオ・ヴェネト級戦艦「ローマ」にフリッツXを見事に命中させ、火薬庫爆発で撃沈した。また同級戦艦「イタリア」にもフリッツXを命中させ大破させている。
1943年9月、イタリア降伏直後に、西側連合国軍はイタリア本土サレルノ(Salerno)侵攻「アヴァランチ作戦」を実施、ローマ南方のサレルノ上陸を果たした。
サレルノ上陸に際して、連合国艦隊は上陸地点を艦砲射撃しに来寇してきた。この9月11日、アメリカ海軍軽巡洋艦「サバンナ」を目標にドイツ空軍第100爆撃航空団ドルニエ(Dornier)Do217は、フリッツXを投下し、命中させさせた。誘導爆弾が命中したアメリカ海軍軽巡「サバンナ」は大破し、なんとか撤退できたが、乗員206名が死亡した。
ドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do217爆撃機に搭載されて、高度5500−6000mから投下されたフリッツXは、1,000km/hの高速となり、戦艦や巡洋艦に対しても大きな威力を発揮し、戦果を挙げたのである。
写真(右):1943年頃、主翼左右外側下面にヘンシェルHs293滑空誘導爆弾を搭載したドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do 217 E 爆撃機:空冷の1700馬力 BMW 801エンジンを搭載し、機首も段ありで、後のK型ではない。 Myhra_00704
David Myhra Collection Image 21-DO-217 With Bombs Loaded-- Please do not use this photo without permission. --Repository: San Diego Air and Space Museum 写真は,SDASM Archives・引用。
ヘンシェル(Henschel)Hs 293滑空誘導爆弾の諸元
全長: 3.58 m
全幅: 3.14 m
直径: 0.48 m
翼面積: 1.98 m2
重量: 785 kg
推進装置: ワルター109-507Bロケットモーター(推力5.88 kN) 最高速力: 725 km/h 射程: 16 km
爆薬: 330 kg
Do 217爆撃機は、1940年11月から量産され、1943年末には生産中止が決まったが、工場に残っていた機体・部品を使っての生産は1944年5月まで続いた。ドルニエ(Dornier)Do-217が製造された飛行機製造工場は、次の3か所で合計1,925機のDo217が生産された。
ドルニエ・フリードリヒスハーフェン工場(Dornier-Werken Friedrichshafen;DWF)335機:主にBMW-801L搭載のE型とJ型夜戦
ドルニエ・ミュンヘン工場(Dornier-Werken Munchen;DWM)990機:主にE型、DB603搭載のM型と Do 217 N型夜戦
ノルドドイッチェ・ドルニエ工場(Norddeutsche Dornier Wismar ;NDW)600機:主にE型、K型、DB 603搭載のM型
写真(右)1943−1944年頃,ドイツ,ドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do-217 M(?)の対艦船誘導弾搭載機の右主翼下面に懸架された爆弾型900L燃料タンク;ダイムラーベンツDB603あるいはDB601液令エンジンを装備し、明るい塗装をしているので、Do217MあるいはDo215と推測できる。これは、1トン以上あるHs292誘導爆弾あるいは1.4トンあるフリッツX誘導爆弾を左翼に懸架した場合、機体の左右のバランスが悪化する。そこで、同様の重量の落下式増加タンクを右翼下外側下面に搭載して、重量バランスをとったのである。同じ写真がSDASMのRay Wagner Collection ImageのPictionID:43933673 - Catalog:16_005103に掲載され、そこでは- Title:Dornier Do 217 with 900 liter tankと解説がある。Bf110Dは長距離戦闘機として900L燃料タンクを左右主翼に懸架したが、大型のDo217には胴体に十分な燃料タンクのスペースがあるうえに、爆弾型で尾翼もついているのは、反対側の主翼に搭載した誘導爆弾と空気抵抗を同じにするため、あるいは誘導爆弾を増加燃料タンクと欺瞞させるためかもしれない。 Dornier Do-217N
Catalog #: 00078575
Manufacturer: Dornier
Designation: Do-217N
Repository: San Diego Air and Space Museum Archive 写真は, SDASM Archives
引用。
写真(右)1943年頃、地中海戦域、西側連合国軍が発見した飛行場で破壊されたドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do 217 E 爆撃機;鹵獲されるのを恐れたドイツ側が、飛行場を撤退する際に飛べなくなったDo 217を焼却処分したのであろう。原典の解説では夜間戦闘機としているが、機首はガラス風防なので、爆撃型である。 Perma_000151 Permann Collection
Perman collection Image Destroyed Do 217 nightfighter on abandoned Luftwaffe airfield--Please tag these photos so information can be recorded.---Note: This material may be protected by Copyright Law (Title 17 U.S.C.)--Repository: San Diego Air and Space Museum 写真は、SDASM Archives 引用。
写真(右)1944年12月頃、フランス北西、ナンシー・エッセイ( Nancy-Essey)飛行場、進駐したアメリカ将兵が廃棄・破壊されたドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do 217 E 爆撃機(製造番号WNr 5390)機首右側面で記念撮影をした。;数字が鏡文字になっているので、ネガ裏焼の写真である。鹵獲されるのを恐れたドイツ側が、飛行場を撤退する際に飛べなくなったDo 217を焼却処分したのであろう。 Perma_000405 Permann Collection Image
Destroyed Do 217 found postwar --Perman Collection Image--Please tag these photos so information can be recorded.---Note: This material may be protected by Copyright Law (Title 17 U.S.C.)--Repository: San Diego Air and Space Museum This Do 217 E WNr 5390 was found at Nancy-Essey in Dec 1944.
Photo is reversed of course 写真は、SDASM Archives 引用。
写真(右)1944年頃、ドイツ、ドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do-217 E-2爆撃機と背負われ実験用のラムジェット(Ramjet);ラムジェットは、タービンや圧縮機コンプレッサーを用いずに、母機に乗せたり、射出したりして、高速飛行させて、超音速気流を吸入してラム圧を生かして、圧縮した空気に燃料噴射し点火することで、推力を得る。燃焼排気の反動で推進力を得るジェットエンジンの一種である。タービンや圧縮機コンプレッサーを有しないので、軽量で低コストで生産可能である。 Ray Wagner Collection Image
PictionID:43933734 - Catalog:16_005108 - Title:Dornier Do 217E-2 with Ramjet Nowarra photo - Filename:16_005108.TIF - - - - - - - Image from the Ray Wagner Collection. Ray Wagner was Archivist at the San Diego Air and Space Museum for several years and is an author of several books on aviation --- ---Please Tag these images so that the information can be permanently stored with the digital file.---Repository: San Diego Air and Space Museum 写真は、SDASM Archives 引用。
図(右)1943年にアメリカ陸軍航空隊が作成したドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do-217E-3爆撃機の三面識別図;空中で遭遇した敵ドイツ機の識別方録を作成し、西側連合軍将兵の識別能力向上を図った。 Description
English: Three-side drawing of German Dornier Do 217E bomber, 1943.
Date circa 1943
Source U.S. Navy Naval Aviation News 15 July 1943 [1]
Author U.S. Navy 写真はWikimedia Commons, Category:Dornier Do 217 File:Dornier Do 217E 3-view line drawing.jpg。
ドルニエ(Dornier)Do 217 E-2 爆撃機の諸元
搭乗員Crew: 4名
全長Length: 18.2 m
全幅Wingspan: 19.0 m
全高Height: 5.0 m
主翼面積Wing area: 57 m2 (610 sq ft)
空虚重量Empty weight: 9 350 kg
最大離陸重量Max takeoff weight: 15.965 kg
発動機Powerplant: 2 × BMW 801L空冷星型14気筒エンジン 1560 hp
1,379 kW (1,849 hp) /2,100 m (6,900 ft)
プロペラPropellers: 3-翅 VDM 定速可変ピッチプロペラ
性能Performance
最高速力Maximum speed:15.965 km/h 5,500 m
巡行速力Cruise speed: 400 km/h (250 mph, 220 kn)
航続距離Range: 2,180 km (1,350 mi, 1,180 nmi)
移動用航続距離Ferry range: 2 050 km
上昇限度:9000m
上昇率Rate of climb: 210 m/分 兵装Armament
7.92 mm MG 15 機関銃3丁 13.1 mm MG 131 機関銃2丁 後上方・後下方 20 mm MG 151機関銃1丁
爆弾搭載量Bombs: 最大爆弾搭載 4,000 kg (8,800 lb) (2,520 kg (5,560 lb) 爆弾倉内(50キロ爆弾18発あるいは500キロ爆弾4発)
4.ドルニエ(Dornier)Do 217 K 爆撃機ー全面ガラス風防の中期型
写真(右)1942−1943年頃,ドイツ,飛行場で待機するドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do-217 K 爆撃機の左側面;Do217後期型は、機首の段あり風防を改めて、段なし一体型大型風防とした。搭乗員の居住性と視界を向上させたのである。 Ray Wagner Collection Image
PictionID: 43933649 - Catalog: 16_005101 - Title: Dornier Do 217 K-01 Peter Bowers photo - Filename: 16_005101.TIF - - ------Image from the Charles Daniels Photo Collection.----Album: German Aircraft.-------SOURCE INSTITUTION: San Diego Air and Space Museum Archive
SDASM Archives 引用。
ドルニエ(Dornier)Do-217E爆撃機前期型は、段ありのコックピットで、機首下面にゴンドラを設けていた。しかし、ドルニエ(Dornier)Do-217K後期型では、機首を段なし一体型大型風防として、搭乗員の居住性と視界を向上させた。機首に搭乗員を集中配置し、機上誘導可能な誘導ロケット爆弾あるいは誘導徹甲弾による艦船攻撃がに使用された。
写真(右)1942−1943年頃,ドイツ,飛行場で待機するドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do-217 K 爆撃機の左前面;ドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do-217 K 爆撃機 Ray Wagner Collection Image
PictionID: 43933625 - Catalog: 16_005099 - Title: Dornier Do 217K-1 Nowarra photo - Filename: 16_005099.TIF - - - - - - - Image from the Ray Wagner Collection. Ray Wagner was Archivist at the San Diego Air and Space Museum for several years and is an author of several books on aviation --- Repository: San Diego Air and Space Museum
SDASM Archives 引用。
ドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do-217 K 爆撃機の発動機は、BMW 801エンジン1700馬力で、前作Do217E爆撃機と同一の発動機である。したがって、Do217EとDo217Kの飛行性能には大差はない。しかし、Do217Eの機首の段あり風防を、Do217Kでは段なし全面ガラス風防に変更したために、別記のように形状が変化している。K型は、ハインメルHe177と同様の胴体一体型コックピットとなり、搭乗員の居住性と視界を向上させているのである。
写真(右)1943年頃、イタリア方面(?)、ドルニエ(Dornier)Do-217 K 爆撃機:空冷の1700馬力 BMW 801エンジンで3翅金属製VDMプロペラを回転させている。コックピット下面の昇降口の扉が下がっている。車輪止めが降着装置ゴム主輪に取り付けられている。
Ray Wagner Collection Image
PictionID: 43933637 - Catalog: 16_005100 - Title: Dornier Do 217K-1 Nowarra photo - Filename: 16_005100.TIF - - - - - - - Image from the Ray Wagner Collection. Ray Wagner was Archivist at the San Diego Air and Space Museum for several years and is an author of several books on aviation -Repository: San Diego Air and Space Museum
SDASM Archives 引用。
写真(右):1943年9月、ドルニエ(Dornier)Do-217 K 爆撃機:空冷の1700馬力 BMW 801エンジンを搭載し、Do17Zの出力を強化した発展型。
Inventory: Bild 101 III - Propaganda-kompanien der Wehrmacht - Waffen-SS
Signature: Bild 101III-Pachnike-041-24A
Archive title: PKW der SS und PK-Filmberichter (Kameramann der Waffen-SS) vor Flugzeug Dornier Do 217 (K-02 ?) mit laufenden Motoren auf einen Feldflugplatz; SS-PK
Dating: September 1943
Photographer: Pachnike
Origin: Bundesarchiv 写真は,ドイツ連邦アーカイブBundesarchiv登録・引用(他引用不許可)。
写真(右):1943年9月、ドルニエ(Dornier)Do-217 K-1/R4 爆撃機:空冷の1700馬力 BMW 801エンジンを搭載し、両翼に対艦誘導ミサイルを懸架した艦船攻撃型。
Ray Wagner Collection Image
PictionID: 43933770 - Catalog: 16_005111 - Title: Dornier Do 217K-1/R4 Nowarra photo - Filename: 16_005111.TIF - - - - - - - Image from the Ray Wagner Collection. Ray Wagner was Archivist at the San Diego Air and Space Museum for several years and is an author of several books on aviation 写真は,SDASM Archives・Catalog:16_005111 引用。
Dornier Do 217 爆撃機K型諸元: 全長: 18.19 m 全幅: 19.00 m 全高: 5.03 m 全備重量: 14,980 kg 発動機: BMW 801MA 空冷14気筒エンジン 1,580 hp × 2 最高速力: 515 km/h 航続距離: 2,300 km 武装 7.92ミリMG 15機関銃 × 5 15ミリMG 151機関銃 × 1 爆弾最大搭載量: 2トン
乗員: 4名。
Do217前期型E型の段ありコックピットのガラス風防を、段なし全面ガラス風防に変更し、コックピットの容積を増した。また、K-2型では、主翼下面にHs239誘導爆弾、フリッツX誘導爆弾を搭載したために、増加した重量で飛行性能を確保できるように、主翼全幅が延長され、翼面積も拡大された。
写真(右):1943年9月、ドルニエ(Dornier)Do 217 K-2 爆撃機:空冷の1700馬力 BMW 801エンジンを搭載したのはK-1と同じだが、全幅を延長して、主翼面積を拡大し、大重量の誘導爆弾の搭載に適合させた発展型。
PictionID: 43933782 - Catalog: 16_005112 - Title: Do 217E-2 Dornier Werkfoto - Filename: 16_005112.TIF - - - - - - - Image from the Ray Wagner Collection. Ray Wagner was Archivist at the San Diego Air and Space Museum for several years and is an author of several books on aviation --- ---Please Tag these images so that the information can be permanently stored with the digital file.---Repository: San Diego Air and Space Museum 写真は,SDASM Archives・Catalog:16_005111 引用。
ドルニエ(Dornier)Do 217 後期型K型は、Do217前期型E型コックピットの前面ガラス風防を段ありから段なし全面ガラス風防に変更したが、装備した発動機はBMW 801L空冷星型14気筒エンジンで同じである。
ドルニエ(Dornier)Do 217 Kの各型式
Do 217 K-1:標準爆撃型。
Do 217 K-2:全幅延長・主翼面積拡大の誘導爆弾フリッツX搭載型。
Do 217 K-3:K-2にヘンシェルHs 293誘導爆弾あるいはフリッツXを搭載可能とした型。
写真(右):1942-1943年、北アフリカ、チュニジアをドルニエ(Dornier)Do-217 K 爆撃機に搭乗して訪問したドイツ航空機総監エアハルト・ミルヒ(Erhard Milch)元帥:ドイツ・ルフトハンザ航空出身のミルヒは、1939年に第5航空軍(海軍航空隊の貧弱なドイツ空軍に「飛行艦隊」というのは誤訳)司令官に就任、ノルウェー侵攻を指揮し、1940年6月のフランス降伏の功績で、アルベルト・ケッセルリンク、フーゴ・シュペレと並んで空軍元帥に昇進。1941年、航空総監に任命される。
Inventory: Bild 101 I - Propaganda-kompanien der Wehrmacht - Heer und Luftwaffe
Signature: Bild 101I-421-2054-20
Archive title: Nordafrika, Tunesien.- Generalfeldmarschall Erhard Milch auf einem Luftwaffen-stützpunkt, Soldaten angetreten, im Hintergrund Flugzeug Junkers Ju 188; KBK Lw 6
Dating: 1942/1943 ca.
Photographer: Karnath
Origin: Bundesarchiv 写真は,ドイツ連邦アーカイブBundesarchiv登録 ・Bild 101I-421-2054-20引用(他引用不許可)。
1944年1月から5月に、ヒトラーは、ドイツ本土無差別爆撃の報復として、イギリス本土爆撃を命じた。これが、「小電撃」と呼ばれることになるシュタインボック作戦である。大証爆撃機、戦闘爆撃機を動員してのイギリス空襲が行われ、特に双発機以上の爆撃機による夜間空襲に主眼が置かれた。
1944年初めのイギリス本土爆撃「小電撃」には、ドイツ空軍四発重爆撃機ハインケルHe-177グライフも投入されたが、二つのエンジンを一つのナセルに収めたことで、エンジン冷却効果が低下し、エンジンのオーバーヒートで稼働率は良くなかった。
しかし、ハインケルHe-177グライフは大重量で、翌面積・テーパー比も小さく、緩降下爆撃をすると、最高速度600km/hを超えるために、レーダーで捕捉されても、夜間戦闘機や高射砲の被害を避けることができ、作戦参加したHe177の被弾撃墜率は低かった。シュタインボック作戦に投入されたドイツ空軍双発爆撃機は、Do 217, He111, Ju 88, Ju 188であるが、これらの双発機の損耗率は平均50%を上回った。
このようにHe 177は損耗率10%で、低く、その潜在的な攻撃力は高かったが、高速での爆撃のために、爆撃の命中精度は低かった。さらに、ドイツ軍は、航空燃料・揮発油を石炭液化による腎臓石油に依存していたため、大量の燃料を必要とする四発爆撃機を運用、訓練するだけの供給力は、もはや1944年中頃のドイツにはなくなっていた。
写真(右)1943年春,ドイツ占領下オランダ,夜間爆撃用迷彩塗装を施したドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do 217 K-1爆撃機;機首コックピット右前面に、防御用の7.92mmMG81連装機関銃1基、コクピット後上方に円形ガラス風防の動力旋回式銃塔があるが、ここには13.1mmMG131機関銃1丁を搭載している。機首下面のゴンドラ後下方にも旋回機関銃を搭載している。尾輪も引き込み式なのがわかっる。 Signatur
Bild 101I-373-2602-09
Archivtitel
Holland / Niederande.- Flugzeug Dornier Do 217 (K-02 ?); Lw PK 3
Datierung
1943 Frühling
Fotograf/in
Niemeyer
Quelle
Bundesarchiv
写真はドイツ連邦アーカイブ, Bundesarchiv Bild 101I-373-2602-09
引用。
5.ドルニエ(Dornier)Do 217 M 偵察爆撃機ー全面ガラス風防でDB603液令エンジン搭載
写真(右):1943年9月、ドルニエ工場で撮影されたドルニエ(Dornier)Do-217M-1 爆撃機:1700馬力 BMW 801空冷エンジンに代えて、1900馬力のDB603液冷エンジン、4翅金属製プロペラを搭載した。機体を黒で塗装した夜間爆撃型。 Ray Wagner Collection Image
PictionID: 43933806 - Catalog: 16_005114 - Title: Do 217M-1 Dornier Werkfoto - Filename: 16_005114.TIF - - - - - - - Image from the Ray Wagner Collection. Ray Wagner was Archivist at the San Diego Air and Space Museum for several years and is an author of several books on aviation 写真は,SDASM Archives・PictionID: 43933806引用。
ダイムラー・ベンツ DB 601B液冷倒立V型12気筒エンジン1,175 PS (1,158.9 hp; 864.2 kW)のシリンダー(気筒)のボア×ストロークは150mm×160mm、排気量33.9Lである。その気筒を大型化したのが、ダイムラー・ベンツ DB 601A液冷倒立V型12気筒エンジンで、ボア×ストロークは162 mm×180 mm、排気量44.52 Lとなり、大型化に伴い離昇出力は1,750 PS(1726 hp; 1,290 kW)に向上している。
写真(右)1944年初頭,ドイツ占領下フランス,爆弾運搬車から爆弾の補給を受けるドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do 217 M-1爆撃機;機首コックピット右前面に、防御用の7.92mm MG81連装機関銃1基、コクピット後上方に円形ガラス風防の動力旋回式銃塔があるが、ここには13.1mm MG131機関銃1丁を搭載している。機首下面ゴンドラ後下方にも旋回機関銃を13.1mm MG131機関銃1
丁搭載している。 Signatur
Bild 101I-489-3166-17
Archivtitel
Frankreich.- Flugplatz im Schnee. Bombenhubwagen mit Abwurfbehälter wird transportiert. Im Hintergrund Dornier Do 217; PK Lfl 3
Datierung
1944
Fotograf/in
Klose
Quelle
Bundesarchiv
写真はドイツ連邦アーカイブ, Bundesarchiv Bild 101I-489-3166-17
引用。
写真(右)1944年初頭,ドイツ占領下フランス,爆弾運搬車を使って爆弾の運搬をする地上勤務員と後方のドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do 217 M-1爆撃機;ダイムラー・ベンツ DB 601B液冷倒立V型12気筒エンジン1,175 PS (1,158.9 hp; 864.2 kW)を搭載。機首コックピット右前面に、防御用の7.92mm MG81連装機関銃1基、コクピット後上方に円形ガラス風防の動力旋回式銃塔に13.1mm MG131機関銃1丁を搭載。機首下面のゴンドラ後下方にも13.1mm MG131旋回機関銃1挺を搭載している。 Signatur
Bild 101I-489-3166-18
Archivtitel
Frankreich.- Flugplatz im Schnee. Bombenhubwagen mit Abwurfbehälter wird transportiert. Im Hintergrund Dornier Do 217; PK Lfl 3
Datierung
1944
Fotograf/in
Klose
Quelle
Bundesarchiv
写真はドイツ連邦アーカイブ, Bundesarchiv Bild 101I-489-3166-18
引用。
写真(右):1945年5月以降、イギリス、ハンプシャー、ロンドン南西40キロ、ファーンボロー(Farnborough)基地、海上哨戒、夜間偵察に使用された迷彩塗装のドルニエ(Dornier)Do-217M-1 爆撃機(製造番号 Wk. Nr. 56158)(イギリス空軍登録記号 RAF AM107) :イギリス空軍にドイツあるいはノルウェーで鹵獲されイギリスに運ばれた機体。大出力ダイムラー・ベンツDB 601A液冷倒立V型12気筒エンジン(排気量44.52 L)1,750 PS(1726 hp; 1,290 kW)に合わせてプロペラは3翅ではなく、4翅金属製を装備した。 Ray Wagner Collection Image
PictionID: 43933503 - Catalog: 16_005089 - Title: Dornier Do 217 M-1 Nowarra photo - Filename: 16_005089.TIF - - - - - - - Image from the Ray Wagner Collection. Ray Wagner was Archivist at the San Diego Air and Space Museum for several years and is an author of several books on aviation --- -Repository: San Diego Air and Space Museum 写真は,SDASM Archives・PictionID:43933806引用。
ドルニエ(Dornier)Do 217 M-1爆撃機
搭乗員Crew: 4名
全長Length: 17 m (55 ft 9 in)
全幅Wingspan: 19 m (62 ft 4 in)
全高Height: 4.97 m (16 ft 4 in)
主翼面積Wing area: 57 m2 (610 sq ft)
空虚重量Empty weight: 9,065 kg (19,985 lb)
最大離陸重量Max takeoff weight: 16,700 kg (36,817 lb)
燃料搭載量Fuel capacity: 2,960 l (780 US gal; 650 imp gal) 胴体タンク・主翼タンク4個
発動機Powerplant: ダイムラー・ベンツDB 601A液冷倒立V型12気筒エンジン(排気量44.52 L)1,750 PS(1726 hp;1,290 kW) 2基
プロペラPropellers: 4-翅 VDM 定速可変ピッチプロペラ
性能Performance
最高速力Maximum speed: 475 km/h (295 mph, 256 kn)/海面上
560 km/h (350 mph; 300 kn) at 5,700 m (18,700 ft) 巡行速力Cruise speed: 400 km/h (250 mph, 220 kn)
航続距離Range: 2,180 km (1,350 mi, 1,180 nmi)
移動用航続距離Ferry range: 2,500 km (1,600 mi, 1,300 nmi) 補助タンク使用
実用上昇限度Service ceiling: 9,500 m (31,200 ft) 爆弾なし
7,370 m (24,180 ft) 爆弾満載
上昇率Rate of climb: 3.5 m/s (690 ft/min)
上昇時間Time to altitude: 1,000 m (3,300 ft) /3分18秒
2,000 m (6,600 ft) /6 分 42 秒
兵装Armament
7.92 mm MG 81 連装機関銃(携行弾薬数500発)機首
7.92 mm MG 81 連装機銃 (750発)後左右上方
13.1 mm MG 131 機関銃(500発)後上方・後下方
爆弾搭載量Bombs: 最大爆弾搭載 4,000 kg (8,800 lb) (2,520 kg (5,560 lb) 爆弾倉内)
ドルニエ(Dornier)Do 217 後期型M型は、K型の発動機BMW801L空冷星型14気筒エンジンを高空性能がよく大出力のDB603A液令12気筒エンジン1,730hpに換装した発展型。
Do 217 M-1:K-1の発動機換装型
Do 217 M-3:K-3の発動機換装型
6.ドルニエ(Dornier)Do 17 Z 夜間戦闘機カウツ
写真(右)1940-1942年頃,偽装網で覆われた掩体壕に待機しているドイツ空軍第1夜間戦闘航空団のドルニエ(Dornier)Do-17 Z-7夜間戦闘機:夜間戦闘用の全面黒色塗装を施している。機首には、20mmMG-FF機関銃、7.92mmMG17機関銃3挺を装備しているが、リヒテンシュタイン(Lichtenstein) 空対空レーダーは装備していない。 Permann_20 071 AI Gadgets Album
Scanned image from the Permann Collection from the "AI Gadgets" album--Please tag these photos so information can be recorded.---Note: This material may be protected by Copyright Law (Title 17 U.S.C.)--Repository: San Diego Air and Space Museum 写真はSDASM Archives 引用。
ドルニエDo-17爆撃機の機首をソリッド化し、前方固定機関銃を搭載して前方固定機関銃の火力を大幅に強化したのが、発展型のドルニエ(Dornier)Do 17 Z-7夜間戦闘機「カウツ」(ミミヅク)である。Do 17 Z-7夜間戦闘機「カウツ」では、ソリッド化された機首に機首下面に20mmMG FF機関銃1挺、後期型は20mmMG151/20機関銃4挺、さらに機首上面には7.92mmMG17機関銃4丁を装備。機上搭載型リヒテンシュタイン(Lichtenstein) FuG 202 空対空レーダーまだ完成していないので、装備されてていなかった。レーダーに代わって、敵機のエンジン排気炎を見つける赤外線暗視装置を取り付けた機体もあったが、実用性がないために、実験用のみで、部隊への全面配備には至っていない。
ドルニエ(Dornier)Do 17 爆撃機Z最終型をベースとして開発されたのが、ドルニエ(Dornier)Do 17 Z-7夜間戦闘機「カウツ」である。強力な前方固定火力を擁したために、爆弾搭載量は最低限に抑制された。ただし、ドルニエ(Dornier)Do 17 Z-7夜間戦闘機「カウツ」に搭載されたエンジンはブラモで爆撃型と同じだったために、エンジン出力が過少で、最高速力は遅かった。
⇒写真集Album:ドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do-17 Zカウツ(Kauz)夜間戦闘機を見る。
7.ドルニエ(Dornier) Do-217 夜間戦闘機
写真(右)1941-1943年頃,ドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do-217夜間戦闘機J型:Do217E爆撃機の夜戦型なので、発動機はDo217Eと同じBMW801空冷星形14気筒エンジン2基。夜間戦闘用の全面黒色塗装を施している。機首には、リヒテンシュタイン(Lichtenstein) FuG 202 空対空レーダーを装備。Do217J夜戦の総生産機数は130機でDo215夜戦の105機と大差はない。 Permann_20 077 AI Gadgets Album
Scanned image from the Permann Collection from the "AI Gadgets" album--Please tag these photos so information can be recorded.---Note: This material may be protected by Copyright Law (Title 17 U.S.C.)--Repository: San Diego Air and Space Museum
写真はSDASM Archives 引用。
メッサ―シュミットMesserschmitt Me 110 は、1939年1月より量産型のC型の生産が開始された、1939年9月のポーランド侵攻(白色作戦)の開戦時期には、実戦部隊への配備は105機程度と少なかった。1940年5月のフランス侵攻(黄色策戦)には参加したBf110は300機であるが、英仏軍が撤退を始めたダンケルク近郊での空中戦では、イギリス空軍のハリケーン戦闘機、スピットファイア戦闘機など軽量で運動性に勝る単発機との戦いになり、大型の双発戦闘機は不利な戦いを強いられた。
1940年後半、イギリス本土航空決戦で、メッサ―シュミットMesserschmitt Me 110双発戦闘機は大損害を被ったが、イギリスやアメリカの重爆撃機の迎撃には、重武装を活かして大きな戦果を挙げることができた。
しかし、英米爆撃機部隊に、護衛戦闘機が随伴するようになると、再びBf110の損害が増えた。そこで、メッサ―シュミットMesserschmitt Me 110 は、昼間出撃を取りやめ、もっぱら夜間戦闘機として、重武装を活かすことに活路を見出した。そして、FuG 202 リヒテンシュタインB/Cが開発された。
写真(右)1941-1943年頃,飛行中のドイツ空軍ドルニエDo-217夜間戦闘機J型:Do-217の機首をソリッド化して、リヒテンシュタイン(Lichtenstein) FuG 202空対空レーダーを搭載する夜間戦闘機とした。エンジンは、爆撃型E型と同じBMW801空冷星型エンジン2基、機首を短銃身の20mmMG-FF機関銃4挺から長銃身20mmMG151/20機関銃4丁に強化した試作型。機首上面には7.92mmMG17機関銃4丁を装備。 Permann_20 075 AI Gadgets Album Dornier 217 E-1 rebuilt as the first 217 N-2
Scanned image from the Permann Collection from the "AI Gadgets" album--Please tag these photos so information can be recorded.---Note: This material may be protected by Copyright Law (Title 17 U.S.C.)--Repository: San Diego Air and Space Museum
写真はSDASM Archives 引用。
メッサーシュミットBf110は、斜め銃追加、後方旋回機関銃と銃手の追加、30ミリ機関砲搭載、レーダー装備など期待の大きさからみて、航続距離・滞空時間の延長が困難になった。つまり、Bf110の夜間戦闘機としての発展は、機体の小ささが大きな制約として浮かび上がったのである。他方、Ju88、Do217は双発爆撃機として、大きな機体で追加の兵装・レーダー・総鋼板などの装備も包摂することができた。
Bf110後継機のMe-210の不調により、継続して生産されることになり、エンジンを強化したBf110Gが登場した。Bf110G型が搭載したDB605液冷エンジンは、Me-109が搭載したエンジンと同じで、戦闘機として優遇された発動機だったが、
Do217、Ju88夜間戦闘機は、DB605液令エンジンのような小型高出力のエンジンは搭載されなかった。より重量が重く大型のダイムラー・ベンツDB 601A液冷倒立V型12気筒エンジン(排気量44.52 L)1,750 PS(1726 hp;1,290 kW)、ユモJumo213A液冷エンジンが搭載されている。
引込み脚の高速爆撃機として採用されたドルニエ(Dornier)Do-17爆撃機を大型化しエンジンをBMW801空冷星形14気筒エンジン1700hp2基に強化したのが、発展型ドルニエ(Dornier)Do-217で、その機首をソリッド化して、夜間戦闘機とした。
ドルニエ(Dornier)Do-217J夜間戦闘機は、機首に、リヒテンシュタイン(Lichtenstein) FuG 202 空対空レーダーを搭載し、兵装は当初は機首下面に20mmMG FF機関銃4挺、後期型は20mmMG151/20機関銃4挺、さらに機首上面には7.92mmMG17機関銃4丁を装備。
写真(右)1943-1944年頃,ドイツ空軍ドルニエDo-217夜間戦闘機N-2型:Do-17爆撃機の発展型Do-217の機首をソリッド化して、夜間戦闘機とした。エンジンは、強力なダイムラー・ベンツDB 603液冷倒立V型12気筒エンジン(排気量44.52 L)1,750 PS(1726 hp;1,290 kW)2基、機首に20mmMG151/20機関銃4丁、7.92mmMG17機関銃4丁を装備。総生産機数325機で
Do215夜戦の20機よりはるかに多い。 Permann_20 075 AI Gadgets Album Dornier 217 E-1 rebuilt as the first 217 N-2
Scanned image from the Permann Collection from the "AI Gadgets" album-Repository: San Diego Air and Space Museum
写真はSDASM Archives 引用。
Bf-110夜間戦闘機はF型になって機上搭載レーダーFuG 202 リヒテンシュタイン(Lichtenstein)B/Cが広く装備されるようになった。これは、機首に装備され、周囲70度の範囲を探知できる。そして、地上にある大型の対空レーダー「フライア」と「ヴィルツブルク」によって、夜間爆撃機に誘導することもできた。これが、機上と地上を連携した夜間防空システム「ヒンメルベット」(天秤)である。誘導された夜間戦闘機は、探知距離が短い機上搭載レーダー「リヒテンシュタイン」Lichtensteinを使って敵機を捕捉、襲撃するのである。
1943年夏の夜間戦闘機では、80%がFuG 202 リヒテンシュタイン(Lichtenstein)B/Cを装備していた。また1943年6月にはFuG 202 リヒテンシュタイン B/C型を改良し軽量化したFuG 212 リヒテンシュタイン(Lichtenstein)C-1リヒテンシュタイン が登場した。その後、探知角を120度の拡大したFuG 212 リヒテンシュタイン (Lichtenstein)C-1W ができたが、最大探知距離が2,000mと短かったために、より探知距離の長いFuG 220 リヒテンシュタイン(Lichtenstein)SN-2b が追加装備された。
写真(右)1943-1944年頃,ドイツ空軍ドルニエDo-217夜間戦闘機N-2型の機首右側面:ソリッド化した機首に夜間迎撃用のリヒテンシュタイン(Lichtenstein) FuG 202空対空レーダーを搭載、20mmMG151/20機関銃4丁、7.92mmMG17機関銃4丁を装備。エンジンは、重いが高出力のダイムラー・ベンツDB 601A液冷倒立V型12気筒エンジン(排気量44.52 L)1,750 PS(1726 hp;1,290 kW)2基を搭載した。 Permann_20 075 AI Gadgets Album Dornier 217 E-1 rebuilt as the first 217 N-2
Scanned image from the Permann Collection from the "AI Gadgets" album-Repository: San Diego Air and Space Museum
写真はSDASM Archives 引用。
ドイツ空軍ドルニエDo-217 J 夜間戦闘機は、BMW801L空冷星型14気筒エンジンを搭載、機首に爆撃機迎撃用にFuG 202 あるいはFuG 212 リヒテンシュタイン"Lichtenstein"空対空レーダーを装備し、前方固定機関銃として、MG FF/M 20-mm機関銃4丁、MG 17 7.92-mm機関銃4丁を搭載した。
ドルニエDo-217 N 夜間戦闘機は、発動機をダイムラー・ベンツDB 601A液冷倒立V型12気筒エンジン(排気量44.52 L)1,750 PS(1726 hp;1,290 kW)に換装、出力を強化したJ型夜戦の発展型である。
写真(右)1943−1944年頃,ドイツ,ドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do-217N-2夜間戦闘機の機首右前方;機首はソリッド化し、FuG 202リヒテンシュタイン"Lichtenstein"空対空レーダーを装備、前方固定機銃として、MG 151/20-mm機関銃4丁、MG 17 7.92-mm機関銃4丁を搭載している。ダイムラー・ベンツDB 601A液冷倒立V型12気筒エンジン(排気量44.52 L)1,750 PS(1726 hp;1,290 kW)装備。 Ray Wagner Collection Image
PictionID:43933600 - Catalog:16_005097 - Title:Noxe of the Do 217N-2 Nightfighter Dornier Werkfoto - Filename:16_005097.TIF - - --Repository: San Diego Air and Space Museum
写真は, SDASM Archives
引用。
ドルニエ(Dornier)Do 217 N-2 夜間戦闘機の諸元
全長:18.89m
全幅:19.00m
全高:5.00m
全備重量:13,182 kg
発動機:ダイムラー・ベンツDB 601A液冷倒立V型12気筒エンジン(排気量44.52 L)1,750 PS(1726 hp;1,290 kW)2基
最高速力:515 km/h
航続距離:1,754 km
兵装
7.92mm MG 17 前方固定機関銃×4丁
20mm MG 151/20前方固定機関銃×4丁 20 mm MG 151/20斜め銃(Schräge Musik)×4丁
乗員:4名 夜戦J/N型の生産期間:1942年第1四半期ー1943年第4三半期
夜戦J/N型の生産機数:1942年;150機、1943年150機;合計350機
⇒写真集Album:ドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do-217 J/N 夜間戦闘機を見る。
8.ドルニエ(Dornie)Do 317 試作高高度偵察爆撃機
写真(右):1943年9月、ドルニエDornier Do 217PV-1 高高度偵察機試作機の前方左側面: Perma_000398 Permann Collection Image
Dornier Do 217 P-O late variant of Do 17 --Perman Collection Image---Repository: San Diego Air and Space Museum
写真は,SDASM Archives引用。
ユンカースJu86R高高度偵察機を引き継いで、ドルニエ(Dornier)Do 217P高高度偵察機試作機は、主翼に飛行用のDB603液冷エンジン1900馬力2基とプロペラ、胴体中央部に高空での圧搾空気供給によるエンジン吸気と搭乗員の与圧式コックピット用にダイムラー・ベンツDB 601A液冷倒立V型12気筒エンジン(排気量44.52 L)1,750 PS(1726 hp;1,290 kW)1基を搭載した。そのエンジン3台を冷却する液冷式冷却器と液体冷却用空気取り入れ口がエンジンナセル下面と主翼内側下面に大きく開いている。
つまり、ドルニエ(Dornier)Do 217P高高度偵察機試作機は、エンジン冷却機のためののため、駆動に使用しつつ、与圧用空気過給機としてエンジンを備えて、高高度における空気吸入を十分に行い、与圧室を実現した。エンジンの高高度性能を高めるとともに、搭乗員が高高度飛行で気圧低下に晒されると健康が維持できないので、与圧室(気圧を地表に近い1気圧に維持する)として、高高度飛行中の搭乗員の健康維持に配慮したのである。
写真(右):1943年9月、ドルニエDornier Do 217PV-1 高高度偵察機試作機:1900馬力のDB603液冷エンジン2基をプロペラ駆動に使用しつつ、過給機としてエンジンを備えて、高高度における空気吸入を十分に行い、エンジンの高高度性能を高める。また、搭乗員が高高度飛行で気圧低下に晒されると健康が維持できないので、与圧室(気圧を地表に近い1気圧に維持する)として、高高度飛行中の搭乗員の健康維持に配慮した。 Ray Wagner Collection Image
PictionID:43933794 - Catalog:16_005113 - Title:Do 217PV-1 Dornier Werkfoto - Filename:16_005113.TIF - - - - - - - Image from the Ray Wagner Collection. Ray Wagner was Archivist at the San Diego Air and Space Museum for several years and is an author of several books on aviation
写真は,SDASM Archives・PictionID:43933794引用。
写真(右)1943年頃,ドイツ空軍ドルニエ(Dornier) Do 317V-1 高高度爆撃機試作1号機(側面):ドルニエ(Dornier) Do 217爆撃機の発展型Do 317 V1は、ダイムラー・ベンツDB 601A液冷倒立V型12気筒エンジン(排気量44.52 L)1,750 PS(1726 hp;1,290 kW)2基を搭載、1943年9月8日に初飛行した。 Dornier Do-317
Catalog #: 00078586
Manufacturer: Dornier
Designation: Do-317
Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真は fliker, SDASM Archives Catalog #: 00078586引用。
第二次大戦中盤に搭乗したドイツ空軍ドルニエ(Dornier) 217K爆撃機は、BMW 801空冷エンジン1700馬力2機を装備していたが、この空冷エンジンに代えて、高高度性能の良いダイムラー・ベンツDB 601A液冷倒立V型12気筒エンジン(排気量44.52 L)1,750 PS(1726 hp;1,290 kW)2基を装備したのが、Do-217M爆撃機である。このDo-217M爆撃を原型として、主翼を延長し、操縦室を与圧式にしたのがDo-317高高度爆撃機である。
ドルニエ(Dornier) Do 317爆撃機の諸元
乗員: 4名
全長: 16.80 m、全幅: 20.63 m、全高: 5.44 m 主翼面積:68 平方メートル
発動機: ダイムラー・ベンツDB 601A液冷倒立V型12気筒エンジン(排気量44.52 L)1,750 PS(1726 hp;1,290 kW)2基
最高速力: 600 km/h 航続距離: 3,980 km 実用上昇限度:9,800 m
兵装: 13ミリMG 131 機関銃(機首後方上部銃座、胴体後方、胴体下方)各1丁合計 3丁
7.92ミリMG 81 連装機関銃(機首) 、15ミリMG 151 機関銃(機首) 1丁
爆弾 3,000 kg
写真(右)1943年頃,ドイツ空軍ドルニエ(Dornier) Do 317高高度爆撃機(斜め前方):ドルニエ(Dornier) Do 217爆撃機の発展型のDo 317は与圧キャビンを装備した。計画では、より強力なダイムラーDB604あるいはJumo 222複列液冷エンジンを搭載する予定だったが、これら新型大出力エンジンは実用化できなかった。そこで、DB 603A液冷エンジンを搭載した。 Ray Wagner Collection Image
PictionID: 43933818 - Catalog: 16_005115 - Title: Dornier Do 317V-1 Dornier Dornier Werkfoto - Filename:16_005115.TIF 写真は fliker, SDASM Archives PictionID: 43933818引用。
ドイツ空軍ドルニエ(Dornier) Do 217爆撃機の発展型のDo 317高高度爆撃機は、与圧キャビンを装備した。与圧キャビンと葉、高高度で気圧が低下すると、搭乗員は長時間作業を行うことはできなくなるので、キャビン内部の気圧を、高空でも地上と同じ1気圧近傍に維持する仕組みで、キャビンには高度の気密性と、圧搾空気の利用が必要となる。Do-317高高度爆撃機の計画では、発動機もより強力なダイムラーDB604あるいはJumo 222複列液冷エンジンを搭載する予定だったが、これら新型大出力双子エンジンは、終戦まで実用化できなかった。そこで、高高度性能の良い大出力のDB 603A倒立V12気筒エンジン(1,750馬力)2基を装備した。Do 317V1試作機1号機は、1943年9月8日に初飛行を行ったが、与圧キャビンは完全なものではなく、結局、Do317には与圧キャビンは装備できず、量産もされなかった。
写真(右)1943年頃,ドイツ空軍ドルニエ(Dornier) Do 317高高度爆撃機(斜め後方からの眺め):ドルニエ(Dornier) Do 217爆撃機の発展型で、発動機を駆動して与圧室の気圧を海抜並みに高め、乗員の長期間の高高度飛行時の居住性を改善した。エンジンを強化し高速化するには、発動機の出力が低すぎた。防御兵装、爆弾搭載量は、原型となったDo217K爆撃機と同様である。 Ray Wagner Collection Image
PictionID:43933831 - Catalog:16_005116 - Title:Dornier Do 317 Nowarra photo - Filename:16_005116.TIF 写真は fliker, SDASM ArchivesPictionID: 43933831引用。
ドイツ空軍ドルニエ(Dornier)Do-217M爆撃機は、Do-217K爆撃機の装備したBMW 801空冷星形14気筒エンジンに代えて、ダイムラー・ベンツDB 601A液冷倒立V型12気筒エンジン(排気量44.52 L)1,750 PS(1726 hp;1,290 kW)を搭載した。このDo-217M型をベースに、高高度爆撃機/偵察機としたのがDo-317で、計画では搭乗員の長時間高高度飛行を可能とするように、与圧室(気圧を地表に近い1気圧に維持する)を設けていた。
9.第二次大戦の主力爆撃機ユンカース(Junkers)Ju 88
第二次大戦で使用されたユンカースの航空機は,1935年3月16日にヒトラーが、ヴェルサイユ条約の軍事制限条項を破棄し再軍備宣言をして以降、開発されている。
双発だが操縦性の良いユンカースJu88は、急降下爆撃として9000機が生産されたが、後に重戦闘機、夜間戦闘機としての改良がくわえられ、戦闘機として6000機生産された。
ユンカース Ju88の諸元
全長 14.4メートル 全幅 20メートル 翼面積 54.5平方メートル
性能: 最大速度 470キロ 航続距離 2730キロ 兵装:7.92ミリMG17機銃6丁 爆弾 2トン 生産総数 15000機(爆撃機9000機,戦闘機6000機)
ユンカース Ju88A-4爆撃機は最高速力470キロ,航続距離 2730キロ,7.92mm機銃6丁,爆弾 2トンは、1942年当時、必ずしも高性能とは言い難い。しかし、Ju88の信頼性、操縦性は高く、ドイツ爆撃機としては最多となる1万5000機が生産(夜間戦闘機型を含む)が生産れている。
写真(右)1943年,空中投下用機雷を主翼付け根のラックに懸架するユンカースJu-88A爆撃機:機首ゴンドラ先端にエリコン20ミリMG-FF機銃,ゴンドラ後端(搭乗口)に7.92ミリMG81二連装機銃を装備している。 Inventory: Bild 101 I - Propaganda-kompanien der Wehrmacht - Heer und Luftwaffe
Signature: Bild 101I-375-2710-32
Archive title: Im Westen (Niederlande).- Flugzeug Junkers Ju 88 auf Feldflugplatz.- Beladen mit Bomben; Lw PK 3
Dating: 1943
Photographer: Luben, W. O.
Origin: Bundesarchiv 写真は,ドイツ連邦アーカイブBundesarchiv登録・引用(他引用不許可)。
ドイツは、技術力を駆使して、対艦船用の魚雷や機雷に装備する磁力反応信管、音響反応信管を開発、実用化することに成功した。新型魚雷・新型機雷は、ドイツ海軍潜水艦Uボートに搭載された。
しかし、新型の音響機雷、磁気機雷は、ドイツ空軍機から、敵船舶の航路上に空中投下され、敷設された。機雷の空中投下という新機軸の戦術は、ドイツ空軍が世界で初めて大々的に実戦で行った。
⇒写真集Album:ユンカース(Junkwes)Ju-88A爆撃機を見る。
写真(右)2009年9月、アメリカ、オハイオ州デイトン、アメリカ空軍国立博物館(National Museum of the USAF)で復元された枢軸国ルーマニア空軍所属のユンカースJu 88D-1/Trop [熱帯仕様]長距離偵察機と手前に置かれた誘導爆弾フリッツX:この爆弾を実戦で使用したのは、Ju88ではなく、Do 217爆撃機である。 Description SONY DSC
Date 25 September 2009, 15:15
Source Junkers_Ju-88D-1_LFront_light_Airpower_NMUSAF_25Sep09
Author Valder137 写真は, Wikimedia Commons, Category:Junkers Ju 88 at RAF Museum Cosford File:Junkers Ju-88D-1 LFront light Airpower NMUSAF 25Sep09 (14599178062).jpg引用。
⇒写真集Album:ユンカース(Junkwes)Ju-88D偵察機を見る。
10.ユンカース(Junkers)Ju 188爆撃機
写真(右)1944年,爆弾搭載作業中のドイツ空軍ユンカース(Junkers)Ju-188爆撃機:機首と後方にモーゼル20ミリMG151/20機銃各1丁,操縦席後方上に電動式13.1ミリMG131電動旋回機銃1基、下方ゴンドラ後部に7.92ミリMG81Z連装機銃を装備。 Inventory: Bild 101 I - Propaganda-kompanien der Wehrmacht - Heer und Luftwaffe
Signature: Bild 101I-496-3500-15
Archive title: Frankreich nach der Invasion.- Flugzeug Junkers Ju 188, Maschine wird mit Bombe bestückt; PK Lw Kdo West
Dating: 1944
Photographer: Bankhard
Origin: Bundesarchiv 写真は,ドイツ連邦アーカイブBundesarchiv登録・引用(他引用不許可)。
1944年、イギリス本土爆撃を「電撃戦」と称して再開したドイツ空軍だったが、イギリスの防空網に阻まれて戦果は乏しかった。英本土上空には阻塞(そさい)気球も揚げられていた。そこで、ユンカース(Junkers)Ju 188爆撃機の機首には、阻塞(そさい)気球の繋留ケーブルを切断するケーブル・カッターが装備されている。 ユンカース(Junkers)Ju 188爆撃機のJumo211エンジンを大型大出力のJumo 213Aに変換した発展型がJu188爆撃機。液冷エンジンのJumo213は生産数に制約があったので、より大量生産された空冷エンジンのBMW 801を搭載したJu188Eも生産された。
ユンカース(Junkwes)Ju-188Aの諸元
全長 14.9 メートル 全幅 22.0 メートル 全高 4.4 メートル 主翼面積56平方メートル 全備重量 14,491キロ 最高速度513 km/h 上限高度 1,1000メートル 航続距離 1,950 km 武装; 20 mm MG 151/20 機関砲× 1、13 mm MG 131 機関銃× 3 爆弾最大搭載量 3,000 kg、 乗員: 4名。
⇒写真集Album:
ユンカース(Junkwes)Ju-188爆撃機/偵察機を見る。
2011年7月刊行の『写真・ポスターに見るナチス宣伝術-ワイマール共和国からヒトラー第三帝国へ』青弓社(2000円)では、反ユダヤ主義、再軍備、ナチ党独裁、第二次世界大戦を扱いました。 ここでは日本初公開のものも含め130点の写真・ポスターを使って、ヒトラーの生い立ち、第一次大戦からナチ党独裁、第二次大戦終了までを詳解しました。 バルカン侵攻、パルチザン掃討戦、東方生存圏、ソ連侵攻も解説しました。
◆毎日新聞「今週の本棚」に『写真・ポスターから学ぶ戦争の百年 二十世紀初頭から現在まで』(2008年8月25日,青弓社,368頁,2100円)が紹介されました。ここでは,第二次大戦,ユダヤ人虐殺・強制労働も分析しました。
⇒ポーランド侵攻:Invasion of Poland;第二次大戦勃発
⇒ヴィシー政権・反共フランス義勇兵:Vichy France :フランス降伏 ⇒バルカン侵攻:Balkans Campaign;ユーゴスラビア・ギリシャのパルチザン
⇒バルバロッサ作戦:Unternehmen Barbarossa;ソ連侵攻(1) ⇒スターリングラード攻防戦;Battle of Stalingrad :ソ連侵攻(2)
⇒ワルシャワゲットー蜂起:Warsaw Uprising
⇒アンネ・フランクの日記とユダヤ人虐殺:Anne Frank
⇒ホロコースト:Holocaust;ユダヤ人絶滅
⇒アウシュビッツ・ビルケナウ収容所の奴隷労働:KZ Auschwitz ⇒マウトハウゼン強制収容所:KZ Mauthausen
⇒ヒトラー:Hitler
⇒沖縄特攻戦の戦果データ ⇒戦艦「大和」天1号海上特攻 The Yamato 1945
⇒人間爆弾「桜花」Human Bomb 1945
⇒人間魚雷「回天」人間爆弾:Kaiten; manned torpedo
⇒日本陸軍特殊攻撃機キ115「剣」
⇒ドイツ軍装甲車Sd.Kfz.250/251:ハーフトラック
⇒ドイツ軍の八輪偵察重装甲車 Sd.Kfz. 231 8-Rad
⇒ドイツ国防軍のヒトラー反逆:Ludwig Beck
⇒ゲオルク・エルザーのヒトラー暗殺未遂:Georg Elser
⇒ヒトラー暗殺ワルキューレ Valkyrie作戦: Claus von Stauffenberg
⇒アンネの日記とユダヤ人 ⇒ドルニエ(Dornier)Do-X 飛行艇
⇒ドイツ空軍ハインケル(Heinkel)He111爆撃機
⇒ルフトハンザ航空フォッケウルフ(Focke-Wulf)Fw200コンドル輸送機
⇒ドルニエ(Dornier)Do18飛行艇
⇒ドルニエ(Dornier)Do24飛行艇 ⇒アラド(Arado)Ar-196艦載水上偵察機
⇒ブロームウントフォッスBV138飛行艇
⇒ブロームウントフォッスBV222飛行艇
⇒ドイツ空軍(Luftwaffe)メッサーシュミット戦闘機
⇒ドイツ空軍フォッケウルフ(Focke-Wulf)Fw-190戦闘機
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