◆ヒューズ（Hughes）のロッキード(Lockheed)スーパーエレクトラ(Super Electra)世界一周
写真（上）1938年7月10日、アメリカ、ニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン（Brooklyn）、ロングアイランド西端、バレン島（Barren Island）、フロイド・ベネット飛行場（Floyd Bennett Field）、世界一周早回りの出発準備中のハワード・ヒューズ（Howard Hughes）の愛機ロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra）（登録コード NX18973）：タンクローリーが左に見える。胴体中央部上面に方向探知アンテナのカバーが設けられている。
Photograph of mechanics with the Lockheed 14 aircraft, July 10, 1938 Description The black and white, wide view of the Lockheed 14 plane being fueled by mechanics via the Colonial Beacon Oil Co, Inc. Date 1938-07-10
Date Digitized 2013-09-11
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh000674 Physical Identifier 0373_0394引用。

写真（上）1938年7月12日頃、アラスカ、フェアバンクス飛行場に到着して歓迎を受けるハワード・ヒューズ（Howard Hughes）の愛機ロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra：登録コード NX18973）：：アラスカからカナダ、エドモンド、さらにニューヨークに向かう。
Photograph of the Lockheed 14 landing in Fairbanks, Alaska, July 1938 Description A view of the Lockheed 14 aircraft in a Fairbanks, Alaska airfield. Date 1938-07
Date Digitized 2013-10-02
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh000808 Physical Identifier 0373_0525引用。

写真（上）1938年7月14日、アメリカ、ニューヨーク州ニューヨーク市、フロイド・ベネット飛行場（Floyd Bennett Field）、世界一周早回りから帰還したハワード・ヒューズ（Howard Hughes）の愛機ロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra）（登録コード NX18973）：
Photograph of the landing of Howard Hughes' Lockheed 14 aircraft, New York, July 14, 1938 Description The black and white view of Howard Hughes' Lockheed 14 aircraft performing its final landing on the Round the World flight at Floyd Bennett Airport, New York. Typed onto a piece of paper attached to the image: """"The End of Hughes' Record-Smashing World Flight, New York City: Howard hughes' giant Lockheed taxiing down the runway at Floyd Bennett Field, July 14, at the end of the record-smashing flight around the world. The plane came to a rest at the field with Hughes and his picked crew of four just 3 days, 19 hours, and 14 minutes after it had taken off from the field on its flight around the world. Credit line (ACME). 7/14/38. IA For."""" Date 1938-07-14
Date Digitized 2013-10-02
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh000808 Physical Identifier 0373_0525引用。

＜ハワード・ヒューズ（Howard Hughes）八部作＞
⇒飛行事業家ハワード・ヒューズ（Howard Hughes）
⇒ヒューズ（Hughes）H-1レーサー（Racer）世界最速記録
⇒ロッキード（Lockheed）14スーパーエレクトラ(Super Electra)世界一周
⇒ヒューズ（Hughes) XF-11 試作偵察機
⇒ヒューズ（Hughes) H-4 ハーキュリーズ(Hercules）飛行艇の開発　
⇒現存するヒューズ（Hughes) H-4 ハーキュリーズ(Hercules）飛行艇
⇒アメリア・パットナム（Amelia Putnam）とハワード・ヒューズ（Howard Hughes）のロッキード(Lockheed)機による世界一周飛行の検討
⇒ヒューズ（Hughes）のロッキード（Lockheed）コンステレーション（Constellation）

１．ハワード・ヒューズ（Howard Hughes）の生き方

写真（右）1938年6月、アメリカ、ニューヨーク州ニューヨーク市、フロイド・ベネット飛行場（Floyd Bennett Field）（？）、飛行機格納庫前、世界一周早回りに出発する前のハワード・ヒューズ正面：機首に大小２台の白熱灯式照明器が設けられているが、これは夜間降着陸用である。
Photograph of the Lockheed 14, Burbank, California, June 1938 Description An exterior view of the Lockheed 14 airplane outside a hangar at Union Air Terminal in Burbank, California. Date 1938-06
Date Digitized 2013-08-30
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh000607 Physical Identifier 0373_0326引用。

ハワード・ヒューズ（Howard Hughes）は、1905年12月24日、テキサスのヒューストンの名望家の家に生まれた。ハーバード大学に入学するも中退、18歳で親を失い孤児となるも、膨大な遺産を受け継いで、派手な生活を送った。

写真（右）1938年6月、アメリカ、カリフォルニア州ロサンゼルス北、バーバンク飛行場（Floyd Bennett Field）（？）、ハワード・ヒューズ（Howard Hughes）の世界一周飛行に挑戦するロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra：登録コード NX18973）機首の大小２台の白熱灯を付けた照明器：夜間の降着陸や濃霧の時の飛行標識として使用する。
Photograph of a plane part, circa late 1930s
Description A close-up, black and white of flashbulbs within the nose of the Lockheed 14 aircraft.
Date 1935; 1936; 1937; 1938; 1939
Date Digitized 2013-09-11
写真は，University of Nevada, Las Vegas. Libraries Digital Identifier whh000670 Physical Identifier 0373_0390引用。

ハワード・ロバード・ヒューズ・ジュニア（Howard Robard Hughes Jr.：1905年12月24日 - 1976年4月5日）は、「古き良き」アメリカ繁栄の時代を代表する実業家兼飛行家で、飛行技術を習得し、特徴ある飛行機を開発した。

ハワード・ヒューズ（Howard Hughes）は、H-1レーサー、H-4巨人飛行艇を開発し、自ら初飛行した。飛行機の映画を作成し、飛行機の操縦を覚え、さらに飛行機開発にまで乗り出したのである。こんな道楽ができたのはヒュ―ズが富豪だった、という理由だけではない。根っから、時代の変革、新技術への関心、不可能への挑戦が自分の人生だと決めていたからであろう。1935年ヒューズH-1レーサーで陸上機の世界最高速記録を樹立、1947年世界最大級ヒューズH-4飛行艇を飛行させた。


図（上）1938年7月、アメリカ、ハワード・ヒューズ（Howard Hughes）が世界一周飛行に使用したロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra：登録コード NX18973）の内部構造：夜間の降着陸や濃霧の時の飛行標識として機首に大小２台の白熱灯を付けた照明器を設置。海上不時着時に浮力を保つ空気包を機首に装備。燃料タンクの容積を増加。
Photograph of a plane part, circa late 1930s
Description A diagram of Hughes' record-making Lockheed Plane. Typed on a piece of paper included with the image:""Pictured above is a diagram showing the construction and the special features of the Lockheed 14 monoplane in which Howard Hughes and his picked crew of four made their record flight from New York City to Paris, France, on their dash around the world. Credit line (Aero Digest from ACME) 7/11/1938."" Date 1938-07-11
写真は，University of Nevada, Las Vegas. Libraries Digital Identifier whh000592 Physical Identifier 0373_0311引用。

写真（右）1938年7月4日、アメリカ、ニューヨーク州ニューヨーク市、フロイド・ベネット飛行場（Floyd Bennett Field）あるいはグランドセントラルターミナル（Holmes Airport ＝ Grand Central Air Terminal）に到着したハワード・ヒューズ（Howard Hughes）を歓迎する1939年ニューヨーク万博組織委員会委員長グローヴァ・ウェーレン（Grover Aloysius Whalen：1886-1962）：ヒューズは、ロッキード（Lockheed）モデル Model14-N3「スーパーエレクトラ」（登録コード NX18973, 製造番号：c/n 1419）で世界一周最速飛行に出発する。
Photograph of Howard Hughes and Grover Whalen, July 4, 1938
Description Howard Hughes being greeted by Grover Whalen at either Floyd Bennett Field or Holmes Airport.
Date 1938-07-04
Date Digitized 2013-09-13
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh000652 Physical Identifier 0373_0372引用。

ハワード・ヒューズ（Howard Hughes）が進出したのが、当時はやり始めた映画作成で、自己資金で自ら監督して、映画を撮影した。スポンサーの影響を完全に排除し、独自の自由な発想を実現時用としたのである。

飛行家ハワード・ヒューズ（Howard Hughes）の作成した代表的映画といえば、1927年からヒューズがカリフォルニア州で自ら作成に当たった航空映画『地獄の天使』 Hell’s Angels（1930年公開）である。実機のイギリス軍S.E.5A戦闘機、ドイツ軍フォッカー（Fokker）D.VII戦闘機を使用した。また、その時期にアメリカン航空の航空便輸送をこなして、飛行技術を習得した。

写真（右）1938年6月、アメリカ、カリフォルニア州ロサンゼルス北、バーバンク飛行場（Floyd Bennett Field）、ハワード・ヒューズ（Howard Hughes）の世界一周飛行に挑戦するロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra：登録コード NX18973）：
Photograph of DatePhotograph of the Lockheed 14, Burbank, California, June 1938 1938-06 Description An exterior view of the Lockheed 14 airplane outside a hangar at Union Air Terminal in Burbank, California. Digital ID whh000614 Physical Identifier 0373_0333
写真は，University of Nevada, Las Vegas. Libraries Digital Identifier whh000639 Physical Identifier 0373_0359引用。

1932年、ヒューズ（Hughes）は自らの名を関した航空製造会社ヒューズ・エアクラフト社（Hughes Aircraft Company）を,それまで親から引き継いできたヒューズ・ツール社（Hughes Tool）から独立させた。この会社は、アメリカ軍用飛行機を回収して、飛行機レースに参加させることが仕事だった。

しかし、ヒューズ（Hughes）は既存飛行機の改造だけではなく飽き足らなくなり、革新的な飛行機を自ら開発することを決意する。これが、イノベーションを重視した航空機開発の企業ヒューズエアクラフトの設立である。

写真（右）1938年7月9日（？）、アメリカ、ニューヨーク市、フロイド・ベネット飛行場（Floyd Bennett Field）（？）、飛行機格納庫前、世界一周早回りに出発する前と思われるハワード・ヒューズ（Howard Hughes）の愛機ロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra：登録コード NX18973）と思われる。：主翼後方で作業を見ているのは、ハット、スーツ姿の長身のヒューズのようだ。機体の前にあるロープあるいはホースは、牽引するロープを主脚に掛けるのか、それとも燃料用のホースなのか。 胴体中央部上面に方向探知ループアンテナのカバーが設けられている。後方にはたくさんの見物人が写っている。
Photograph of Howard Hughes in New York, July 1938 Description A view of crowds watching Howard Hughes arrive at Floyd Bennett Field in New York. Date 1938-07
Date Digitized 2013-10-04
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh000883 Physical Identifier 0373_0599引用。

ハワード・ロバード・ヒューズ・ジュニア（Howard Robard Hughes Jr.：1905年12月24日 - 1976年4月5日）は、「古き良き」アメリカ繁栄の時代を代表する実業家兼飛行家で、巨万の富を生かして、飛行技術を習得しただけではなく、特徴ある世界記録をもつ機体を開発した。この独自の思考と一匹オオカミの孤高の意志が、経済力を従えているというのがヒューズの特徴である。

写真（右）1937年、アメリカ、世界一周飛行を目指したロッキード・エレクトラ（Lockheed Electra）を背景にした飛行女流飛行家アメリア・イヤハート（Amelia Mary Earhart：1897-1937）とジョージ・パットナム（George Palmer Putnam：1887-1950）：1937年アメリアのロッキード・エレクトラ（Lockheed Electra）第2回世界一周飛行が実施される。
Earhart , Amelia Catalog #: BIOE00111 Last Name: Earhart First Name: Amelia Notes: Alone, w/ Planes and Portraits Repository: San Diego Air and Space Museum Archive .
写真は San Diego Air and Space Museum Archive 引用。

ハワード・ヒューズが言及してはいないようだが、彼の憧憬に値する人物がすでに近くに存在していた。これが、アメリカの出版実業家・富豪ジョージ・パットナム（George Palmer Putnam ：1887-1950）である。彼は、1928年、フォッカーF.VIIb3m三発水上輸送機「フレンドシップ」を使って、カナダ東端のニューファウンドランド島から、イギリスまで大西洋を無着陸横断飛行する冒険飛行に、アメリカ女性飛行家アメリア・イアハート（Amelia Earhart：1897-1937）を同乗させ、女性初の大西洋初横断飛行を成功させ、大々的に宣伝した。

ジョージ・パットナム（George Putnam）は身長6フィート、180センチ以上でグリーンランド探検にも参加したことがある活動的なビジネスマンの資産家であり、アメリア・イアハート（Amelia Earhart）も180センチ近くある長身で、自分の飛行機を保有できる財産があった。飛行機好きのヒューズがジョージ・パットナムに注目していたとみるのが自然であろう。

女流飛行家アメリア・イアハート（Amelia Earhart）は、1931年にジョージ・パットナムと結婚し、世界一周赤道飛行に挑戦した。彼女の愛機はロッキード・エレクトラ10E（Lockheed Model 10-E Electra：登録コード NR16020）で、1937年7月2日、行方不明となった。これを知ったヒューズは、こうなれば俺がと、世界一周を最速で実現することを決意した。

⇒写真集Album:ヒューズ（Hughes）とアメリア（Amelia Putnam）のロッキード（Lockheed）機による世界一周飛行の比較を見る。


２．1938年ヒューズ（Hughes）のロッキード・スーパーエレクトラ14世界最速一周

図（右）1938年に世界一周早回りをした大富豪ハワード・ヒューズ（Howard Hughes）の愛機ロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra：登録コード NX18973）の断面構造図：重心に近い胴体中央部に燃料タンクを大幅に増設し、機首に不時着水用の浮袋を装備している。
Cutaway drawing of Howard Hughes’ Lockheed Model 14-N2 Super Electra, NX18973. (New York Public Library) The Model 14 was 44 feet, 4 inches (13.513 meters) long with a wingspan of 65 feet, 6 inches (19.964 meters) and overall height of 11 feet, 5 inches (3.480 meters). Hughes’ Model 14-N2 Special differed, but a Model 14-WF-62 airliner version had an empty weight of 10,750 pounds (4,876 kilograms), gross weight of 15,650 pounds (7,098 kilograms) and maximum takeoff weight of 17,500 pounds (7,938 kilograms). The airliner had maximum speed of 250 miles per hour (402 kilometers per hour) and a service ceiling of 24,500 feet (7,468 meters).
写真は，National Air and Space Museum Archives・引用。

ハワード・ヒューズ（Howard Hughes）は、1932年、20代にして、ヒューズ・エアクラフト社を創立し、ボーイング（Boeing）P-12B複葉戦闘機を改良し1933年、ロサンゼルスで時速212マイルの直線飛行記録を更新した。そして、世界一周飛行記録を出そうと、長距離飛行可能なシコルスキー（Sikorsky）大型飛行艇、1933年7月初飛行のダグラス（Douglas DC-1）双発輸送機（乗客12人・巡航速度180マイル (289 km/h) ）を購入したが、航続距離は問題がなくとも、巡航速力が遅くなり、飛行時間記録を上回ることができなくなるリスクがあった。そこで、より高速のロッキード・エレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra：登録コード NX18973）を購入した。

写真（右）1938年7月10日、アメリカ、ニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン（Brooklyn）、フロイド・ベネット飛行場（Floyd Bennett Field）、世界一周早回りに出発するハワード・ヒューズ（Howard Hughes）の愛機ロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra”New York World’s Fair 1939.”：登録コード NX18973）へのガソリン燃料の補給：タンクローリーが左下に見える。この燃料車に搭載したモーターによってタンクの圧力を上げ、自動給油できる。 胴体中央部上面に方向探知アンテナのカバーが設けられている。
Photograph of mechanics with the Lockheed 14 aircraft, July 10, 1938 Description The black and white view of mechanics working on the Lockheed 14 aircraft. Typed onto a piece of paper attached to the image: ""Filling up the take with gasoline on Howard Hughes' plane in preparation for a take-off for Paris. At Floyd Bennett Field. July 1938."" Date 1938-07-10
Date Digitized 2013-09-11
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh000675 Physical Identifier 0373_0395引用。

アメリア・イヤハートは、1932年、ロッキード・ベガを単身操縦士の大西洋無着陸横断飛行を成功させたが、大統領夫人エレノア・ルーズベルトの後押しを受けて、赤道を回る世界一周旅行を計画した。

1937年にアメリアが世界一周に使用した愛機ロッキード・エレクトラ10E の改良型ロッキード・エレクトラ14N（Lockheed Model 14-N Super Electra）は、翌1938年7月にアメリカの大富豪ハワード・ヒューズ（Howard Hughes：1905-1976）の愛機として世界一周に成功している。

写真（右）1938年7月10日、アメリカ、ニューヨーク州ニューヨーク市、フロイド・ベネット飛行場（Floyd Bennett Field ）、世界一周に出発直前、第一目標パリに1938年7月10日に到着すると電話で伝えるハワード・ヒューズ（Howard Hughes）：SDASMは多数の写真を保管展示しているが、残念なことに撮影時期や解説が少なく、実証的な根拠は、複数の写真を比較検討して見つけるしかない。
Catalog #: 10_0015720 Title: Howard Hughes Around the World Flight Lockheed Date: 1938 Additional Information: Howard Hughes Around the World Flight Lockheed Tags: Howard Hughes Around the World Flight Lockheed , Howard Hughes Around the World Flight Lockheed , 1938
Creator: Press Association Inc. Date 1938-07-10 Description The black and white view of Howard Hughes on the telephone. Typed on a piece of paper attached to the image: "Howard Hughes a short while before taking off from Floyd Bennett Field on his hop to Paris 7-10-1938."
写真は，San Diego Air and Space Museum Archive引用。解説は、 University of Nevada, Las Vegas　Digital ID whh000638 Physical Identifier 0373_0358引用

1937年7月の世界一周飛行経路は、アメリカ、ニューヨーク州フロイド・ベネット飛行場（Floyd Bennett Field）から、パリ、モスクワ、シベリヤのイルクーツク（あるいはオムスク（Omsk？)、ヤクーツク（Yakutsk？）、アラスカのフェアバンクス、カナダのエドモントを経由して、再びニューヨークに戻ってくるルートが計画されたようだ。しかし、実際の世界一周ルートは、パリ、モスクワ、シベリアと飛び、ミネソタ州ミネアポリスが、ニューヨーク市に飛ぶ最後のストップオーバーになった。1938年7月14日14：34、空路2万3,612キロを3日19時間14分で世界一周飛行（Round-the-World Flights）した。

写真（右）1938年7月10日、アメリカ、ニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン（Brooklyn）、フロイド・ベネット飛行場（Floyd Bennett Field）、ロッキード（Lockheed）モデル Model14-N3「スーパーエレクトラ」 "New York World's Fair 1939"（登録コード NX18973, 製造番号：c/n 1419）で世界一周最速飛行に飛び立つ直前、搭乗口のハワード・ヒューズ（Howard Hughes）と見送りに来た1939年ニューヨーク万博組織委員会委員長グローヴァ・ウェーレン（Grover Aloysius Whalen：1886–1962）：ヒューズ一行が飛行機に乗り込む直前で、ヒューズ以外は、ネクタイ・スーツ姿でかしこまっているが、ヒューズは軽装でハットを被った演出をしている。
Photograph of Howard Hughes and Grover Whalen at Floyd Bennett Field, New York, July 10, 1938
Description The black and white view of Howard Hughes and Grover Whalen at Floyd Bennett Airport just before Hughes takes off for Paris.
Date 1938-07-10
Date Digitized 2013-09-06
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh000645 Physical Identifier 0373_0365引用。

ハワード・ヒューズ（Howard Hughes）の愛機ロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra：登録コード NX18973）の固有名称は「1939年ニューヨーク万国博覧会」（ "New York World's Fair 1939"）である。1938年7月10日の世界一周出発直前に、1939年開催予定のニューヨーク万国博覧会を機体の名称にしたが、このイベントは、1939年4月30日から10月31日まで開催される予定だった。つまり、前年の1938年7月10-14日に、アメリカの大富豪ハワード・ヒューズ（Howard Hughes）は愛機ロッキード・エレクトラ14（登録コード：NX18973）で世界一周早回りの記録を達成していたので、機体の名称は、1年後のニューヨーク万博開催の宣伝も兼ねていたビジネスに配慮した命名だった。

写真（右）1938年7月10日、14日のアメリカ独立記念日に帰還する予定で、アメリカ、ニューヨーク市、フロイド・ベネット飛行場（Floyd Bennett Field）を出発するハワード・ヒューズ（Howard Hughes）。見送ったのは1939年ニューヨーク万博組織委員会委員長ウォーレン（左端のスーツ）、後方は愛機ロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra”New York World’s Fair 1939.”：登録コード NX18973）：胴体後方左側に昇降用のドアがついているが、開いた状態でインタビューが行われている。左から機関士エドワルド・ルッド（Edward Lund）、ハットを被ったヒューズ、1939年ニューヨーク万博"New York World's Fair 1939"組織委員長グローヴァ・ウェーレン（Grover Aloysius Whalen）、航法士ハリー・コナー（Harry P. McLean Connor）、無線通信士リチャード・スタッダート（Richard R. Stoddart）、右端の副操縦士トーマス・サーロウ（Thomas L. Thurlow）中尉。
The flight crew of Howard Hughes’ around-the-world flight, left to right: Howard Robard Hughes, Jr., wearing a fedora and a white shirt; 1st Lieutenant Thomas L. Thurlow, U.S. Army Air Corps; Harry P. McLean Connor; Richard R. Stoddart; and Edward Lund. Standing at the far left of the photograph is Grover Whalen, president of the New York World’s Fair 1939 Committee, who christened the airplane. (Tamara Thurlow Field via Air & Space Smithsonian)
The flight crew of Howard Hughes’ around-the-world flight, left to right: Howard Robard Hughes, Jr., wearing a fedora and a white shirt; 1st Lieutenant Thomas L. Thurlow, U.S. Army Air Corps; Harry P. McLean Connor; Richard R. Stoddart; and Edward Lund. Standing at the far left of the photograph is Grover Whalen, president of the New York World’s Fair 1939 Committee, who christened the airplane. (Tamara Thurlow Field via Air & Space Smithsonian)
写真は，National Air and Space Museum Archives・Local number NASM-163076引用。

ハワード・ヒューズ（Howard Hughes）の愛機ロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra "New York World's Fair 1939"には、機長・正操縦士としてヒューズが乗ったほか、副操縦士アメリカ陸軍航空隊（U.S. Army Air Corps）トーマス・サーロウ（Thomas L. Thurlow）中尉, 機関士エドワルド・ルッド（Edward Lund）、ヒューズ、航法士ハリー・コナー（Harry P. McLean Connor）、無線通信士リチャード・スタッダート（Richard R. Stoddart）が同乗した。彼らの熟達した飛行技術がなければ、世界一周飛行はできなかった。

写真（右）1938年7月10日、アメリカ、ニューヨーク州ニューヨーク市ロングアイランド西端、バレン島（Barren Island）、フロイド・ベネット飛行場（Floyd Bennett Field）、世界一周早回り記録を樹立したハワード・ヒューズ（Howard Hughes）一行とロッキード・スーパーエレクトラ14N”New York World’s Fair 1939.”（Lockheed Model 14-N2 Super Electra：登録コード NX18973）：胴体後方左側に昇降用のドアがついているが、開いた状態でインタビューが行われている。左から機関士エドワルド・ルッド（Edward Lund）、ハットを被ったヒューズ、1939年ニューヨーク万博"New York World's Fair 1939"組織委員長グローヴァ・ウェーレン（Grover Aloysius Whalen）、航法士ハリー・コナー（Harry P. McLean Connor）、無線通信士リチャード・スタッダート（Richard R. Stoddart）、右端の副操縦士トーマス・サーロウ（Thomas L. Thurlow）中尉。
Photograph of Howard Hughes and his crew in Floyd Bennett Field, New York, July 10, 1938 Description The black and white view of Howard Hughes and his crew surrounded by a crowd before they take off from Floyd Bennett Airport in New York. Date 1938-07-10
Date Digitized 2013-09-13
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh000687 Physical Identifier 0373_0407引用。

写真（右）1938年7月10日、アメリカ、ニューヨーク市フロイド・ベネット飛行場（Floyd Bennett Field）、世界一周最速飛行に出発するロッキード（Lockheed）モデル Model14-N3「スーパーエレクトラ」”New York World’s Fair 1939.”（登録コード NX18973, 製造番号：c/n 1419）のヒューズら５名の搭乗員：左から機関士エドワルド・ルッド（Edward Lund）、ヒューズ、1939年ニューヨーク万博組織委員会委員長グローヴァ・ウェーレン（Grover Aloysius Whalen）、航法士ハリー・コナー（Harry P. McLean Connor）、無線通信士リチャード・スタッダート（Richard R. Stoddart）。写っていないが、右端には副操縦士トーマス・サーロウ（Thomas L. Thurlow）中尉がいるはずだ。
Howard Hughes and his crew in Floyd Bennett Field, New York, 1938 July 10 Identifier 0400 Date 1938 July 10 Container Folder 06: Series V.; Series VII. To request this item in person: Collection Number: PH-00373 Collection Name: Howard Hughes Public Relations Photograph Collection Box/Folder: Folder 06.
写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh000645 Physical Identifier 0373_0365引用。

写真（右）1938年7月10日、アメリカ、ニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン（Brooklyn）、ロングアイランド西端、バレン島（Barren Island）、フロイド・ベネット飛行場（Floyd Bennett Field）、世界一周早回りに出発するハワード・ヒューズ（Howard Hughes）操縦の愛機ロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra：登録コード NX18973）と見送る人々：操縦したのは、ハワード・ロバード・ヒューズ・ジュニア（Howard Robard Hughes Jr.）7月17日に帰国し、最速記録を達成した。
Photograph of the Lockheed 14 aircraft at Floyd Bennett Field, New York, July 10, 1938 Description The black and white view of the Lockheed 14 aircraft at Floyd Bennett Field in New York. Typed onto a piece of paper attached to this image: ""This crowd gathered at Floyd Bennett Airport to watch Howard Hughes take off on his flight to Paris with a crew of four. New York, New York."" Date 1938-07-10
Date Digitized 2013-09-11
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh000678 Physical Identifier 0373_0398引用。

写真（右）1938年7月10日、アメリカ、ニューヨーク市フロイド・ベネット飛行場（Floyd Bennett Field）、モーターバイク警備隊員に囲まれて世界一周早回りに出発するハワード・ヒューズ（Howard Hughes）操縦の愛機ロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra "New York World's Fair 1939"：登録コード NX18973）と見送る人々：タンクローリーが機体を牽引し、滑走路端の出発点まで運んでいる。これは、長距離飛行に備えて、地上でのタキシングをなくし燃料消費を節約するためである。
Photograph of Howard Hughes in New York, July 1938 Description A view of crowds waiting to see Howard Hughes arrive at Floyd Bennett Field in New York. Typed onto a piece of paper attached to the image: ""Plane being towed after record breaking light. 7/14/38. (Daily News)"" Date 1938-07-10
Date Digitized 2013-10-04
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh000880 Physical Identifier 0373_0596引用。

写真（右）1938年7月10日、アメリカ、ニューヨーク市フロイド・ベネット飛行場（Floyd Bennett Field）、モーターバイク警備隊員に囲まれて世界一周早回りに出発するハワード・ヒューズ（Howard Hughes）操縦の愛機ロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra "New York World's Fair 1939"：登録コード NX18973）と見送る人々：タンクローリーが機体を牽引し、滑走路端の出発点まで運んでいる。これは、長距離飛行に備えて、地上でのタキシングをなくし燃料消費を節約するためである。
Photograph of Howard Hughes in New York, July 1938 Description A view of crowds waiting to see Howard Hughes arrive at Floyd Bennett Field in New York. Typed onto a piece of paper attached to the image: ""Plane being towed after record breaking light. 7/14/38. (Daily News)"" Date 1938-07-10
Date Digitized 2013-10-04
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh000880 Physical Identifier 0373_0596引用。

写真（右）1938年7月10日、アメリカ、ニューヨーク市フロイド・ベネット飛行場（Floyd Bennett Field）、モーターバイク警備隊員に囲まれて世界一周早回りに出発するハワード・ヒューズ（Howard Hughes）操縦の愛機ロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra "New York World's Fair 1939"：登録コード NX18973）と見送る人々：タンクローリーが機体を牽引し、滑走路端の出発点まで運んでいる。これは、長距離飛行に備えて、地上でのタキシングをなくし燃料消費を節約するためである。
Photograph of Howard Hughes in New York, July 1938 Creator: Press Association Inc. Date 1938-07 Description A view of crowds waiting to see Howard Hughes arrive at Floyd Bennett Field in New York.
写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital ID whh000879 Physical Identifier 0373_0595引用。

写真（右）1938年7月10日、アメリカ、ニューヨーク市フロイド・ベネット飛行場（Floyd Bennett Field）、モーターバイク警備隊員に囲まれて世界一周早回りに出発するハワード・ヒューズ（Howard Hughes）操縦の愛機ロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra "New York World's Fair 1939"：登録コード NX18973）と見送る人々：タンクローリーが機体を牽引し、滑走路端の出発点まで運んでいる。これは、長距離飛行に備えて、地上でのタキシングをなくし燃料消費を節約するためである。
Photograph of Howard Hughes in New York, July 1938 Date 1938-07-14 Description A view of crowds waiting to see Howard Hughes arrive at Floyd Bennett Field in New York. Typed onto a piece of paper attached to the image: "Flight's End - Floyd Bennett Field, N.Y. -- Propellers still whirling, the plane which carried Howard Hughes and four companions on their dramatic Round-The-World flight, taxis to a stop, on a runway there, flanked by an escort of motorcycle policemen. Part of the crowd of 30,000 which was on hand to greet the fliers, may be seen. Credit Line (ACME) 7/14/38."
写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital ID whh000881 Physical Identifier 0373_0597引用。

ヒューズは、購入したロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra）の機体に長距離飛行のための燃料タンク増設など改造を加えて、1938年7月10日にニューヨークを飛び立った。そして91時間後の7月14日、アメリカ独立記念日に世界一周してニューヨークに帰国するという演出を成功させる。

ヒューズ一行のロッキード・エレクトラ14N双発機による世界一周早回りは、事前に大々的に報道されていたために、起点・終点となったアメリカ、ニューヨーク州、フロイド・ベネット飛行場には、沢山の見物客と報道陣が押し寄せていた。

写真（右）1938年7月10日、アメリカ、ニューヨーク州ニューヨーク市、フロイド・ベネット飛行場（Floyd Bennett Field）、モーターバイク警備隊員に囲まれてタンクローリー車に牽引されているロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra "New York World's Fair 1939"：登録コード NX18973）：タンクローリーが機体を牽引し、滑走路端のスタート地点近くまで運んでいる。これは、操縦士のハワード・ヒューズ（Howard Hughes）乗っていて、パリまでの大西洋横断の長距離飛行で、地上でのタキシングをしないで、燃料ガソリンを少しでも節約するためである。
Photograph of Howard Hughes in New York, July 14, 1938 Description Typed onto a piece of paper attached to the image: ""Scene at Floyd Bennett Field as Howard Hughes and his crew landed after completing a round the world hop. 7-14-38. (Press Association)."" Date 1938-07-14
Date Digitized 2013-10-04
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh000882 Physical Identifier 0373_0598引用。


写真（上）1938年7月10日、アメリカ、ニューヨーク市、フロイド・ベネット飛行場（Floyd Bennett Field）に飛来したハワード・ヒューズ（Howard Hughes）の愛機ロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra：登録コード NX18973）と見送りに来た人々：
Cutaway drawing of Howard Hughes’ Lockheed Model 14-N2 Super Electra, NX18973. (New York Public Library) The Model 14 was 44 feet, 4 inches (13.513 meters) long with a wingspan of 65 feet, 6 inches (19.964 meters) and overall height of 11 feet, 5 inches (3.480 meters). Hughes’ Model 14-N2 Special differed, but a Model 14-WF-62 airliner version had an empty weight of 10,750 pounds (4,876 kilograms), gross weight of 15,650 pounds (7,098 kilograms) and maximum takeoff weight of 17,500 pounds (7,938 kilograms). The airliner had maximum speed of 250 miles per hour (402 kilometers per hour) and a service ceiling of 24,500 feet (7,468 meters).
写真は，Tag Archives: Lockheed Super Electra 14-N2・引用。

写真（右）1938年7月10日、アメリカ、ニューヨーク市ブルックリン（Brooklyn）、フロイド・ベネット飛行場（Floyd Bennett Field）、世界一周早回りするために、フランス、パリに飛び立つハワード・ヒューズ（Howard Hughes）操縦の愛機ロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra：登録コード NX18973） "New York World's Fair 1939"と見送る人々：操縦したのは、ハワード・ロバード・ヒューズ・ジュニア（Howard Robard Hughes Jr.）7月17日に帰国し、最速記録を達成した。
Photograph of the Lockheed 14, Floyd Bennett Field, New York, July 10, 1938 Description The black and white view of the Lockheed 14 aircraft taking off for Paris. Date 1938-07-10
Date Digitized 2013-09-13
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh000697 Physical Identifier 0373_0417引用。

写真（右）1938年7月10日、アメリカ、ニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン（Brooklyn）、摩天楼上空を飛翔するハワード・ヒューズ（Howard Hughes）の愛機ロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra：登録コード NX18973）"New York World's Fair 1939"：世界一周最短記録を樹立したヒューズが自ら操縦桿を握っているのであろう。無塗装で、耐久性よりも空気抵抗減少を優先した。
Photograph of the Lockheed 14 aircraft, July 1938 Description The black and white, skyline view of New York City with Lockheed 14 aircraft flying in the foreground. Typed onto script included with the image: ""Howard Hughes plane Lockheed 14 in flight over lower New York City. To right in the background can be seen New York City's three bridges of the lower East River from front to rear: the Brooklyn Bridge, Manhattan Bridge, and the Williamsburg Bridge."" Date 1938-07
Date Digitized 2013-09-09
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh000660 Physical Identifier 0373_0380引用。


３．世界一周飛行中のロッキード・スーパーエレクトラ14N

写真（右）1938年7月11日、フランス、パリ郊外、ル・ブルジェ空港（Aéroport Le Bourget、 Le Bourget Airport）に到着したハワード・ヒューズ（Howard Hughes）操縦の愛機ロッキード・スーパーエレクトラ14N "New York World's Fair 1939"（Lockheed Model 14-N2 Super Electra：登録コード NX18973）と見物する人々：機首に機体固有名称「ニューヨーク万博1939年」"New York World's Fair 1939"のロゴが描かれている。手前はエアフランス（Air France）ブロッシュ（Bloch）MB.220双発輸送機で、1936年初飛行、全金属製、低翼、単葉で、グロームローン（Gnome-Rhône）14N空冷星型14気筒エンジンを装備。形状はダグラス（Douglas）DC-2に似ているが、正面ガラス風防、アンテナ支柱、エンジン形状、ガラス窓配置が異なる。生産機数17機。
Photograph of the Lockheed 14 aircraft in France, July 11, 1938 Description The Lockheed 14 aircraft in France. Text printed on photograph's accompanying strip of paper: ""Howard Hughes as he landed in Paris on the first leg of his round-the-world flight."" Date 1938-07-11
Date Digitized 2013-09-19
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh000714 Physical Identifier 0373_0434引用。


写真（上）1938年7月11日、フランス、パリ郊外、ル・ブルジェ空港（Aéroport Le Bourget、 Le Bourget Airport）、世界一周早回りに立ち寄ったハワード・ヒューズ（Howard Hughes）操縦の愛機ロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra ”New York World’s Fair 1939.”：登録コード NX18973）と見物にやってきた人々：機首に機体固有名称「ニューヨーク万博1939年」"New York World's Fair 1939"のロゴが描かれている。ハワード・ヒューズ（Howard Hughes）が操縦するロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra：登録コード NX18973）が大歓迎を受けている。
Photograph of the Lockheed 14 aircraft in France, July 11, 1938 Description The black and white view of Howard Hughes as he arrived in Paris on the first leg of the A Round the World flight. Date 1938-07-11
Date Digitized 2013-09-19
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh000710 Physical Identifier 0373_0430引用。


写真（上）1938年7月11日、フランス、パリ郊外、ル・ブルジェ空港（Aéroport Le Bourget、 Le Bourget Airport）、世界一周早回りの最初のストップオーバーに立ち寄ったハワード・ヒューズ（Howard Hughes）操縦の愛機ロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra：登録コード NX18973）"New York World's Fair 1939"と見物する人々：機首に機体固有名称「ニューヨーク万博1939年」"New York World's Fair 1939"のロゴが描かれている。
Photograph of crowds surrounding the Lockheed 14 aircraft at Le Bourget Airfield, France, July 1938 Description The black and white view of crowds surrounding the Lockheed 14 aircraft in Le Bourget Airfield, France. Text printed on the photograph's accompanying strip of paper: As world fliers arrived at Le Bourget, France-- Officials, photographers, and newspapermen, swarming about Howard Hughes' plane, shortly after Hughes and his companions arrived here, completing the transatlantic lef of their sensational flight round-the-world Date 1938-07
Date Digitized 2013-09-19
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh000711 Physical Identifier 0373_0431引用。

写真（右）1938年7月11日、フランス、パリ郊外、ル・ブルジェ空港（Aéroport Le Bourget、 Le Bourget Airport）、世界一周早回りに立ち寄ったハワード・ヒューズ（Howard Hughes）操縦の愛機ロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra "New York World's Fair 1939" ：登録コード NX18973）と見物する人々：機首に機体固有名称「ニューヨーク万博1939年」"New York World's Fair 1939"のロゴが描かれている。
Postcard of the Lockheed 14 aircraft at Le Bourget Airfield, France, July 1938 Description The black and white view of crowds surrounding the Lockheed 14 aircraft at Le Bourget Airfield near Paris, France. Date 1938-07
Date Digitized 2013-09-19
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh000712 Physical Identifier 0373_0432引用。

ハワード・ヒューズ（Howard Hughes）の愛機ロッキード・スーパーエレクトラ14N「1939年ニューヨーク万国博覧会（“New York World’s Fair 1939.”）（Lockheed Model 14-N2 Super Electra：登録コード NX18973）：ニューヨーク万国博覧会は、1939年4月30日から10月31日まで開催された。その前年の1938年7月10-14日、アメリカの大富豪ハワード・ヒューズ（Howard Hughes）は愛機ロッキード・エレクトラ14（登録コード：NX18973）で世界一周早回りで世界を回って、「1939年ニューヨーク万国博覧会」を世界で喧伝したのである。

写真（右）1938年7月11日、フランス、パリ郊外、世界一周早回り最初のストップオーバー、ル・ブルジェ空港（Aéroport Le Bourget、 Le Bourget Airport）、ハワード・ヒューズ（Howard Hughes）操縦の愛機ロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra：登録コード NX18973）と発進の見送りに集まった人たち：機首には「ニューヨーク万博1939」の機体固有名の特設ロゴが描かれている。
Photograph of a crowd surrounding the Lockheed 14 aircraft at Le Bourget Airfield, France, July 1938 Description The black and white view of a crowd of people surrounding the Lockheed 14 aircraft at the Le Bourget Airfield in France. Text printed on accompanying strip of paper: ""Howard Hughes' Lockheed surrounded by a great crowd at Le Bourget Field, Paris, as his crew disembarked after their flight from New York. July 1938."" Date 1938-07
Date Digitized 2013-09-19
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh000719 Physical Identifier 0373_0439引用。

写真（右）フランス、パリ郊外、ル・ブルジェ空港（Aéroport Le Bourget、 Le Bourget Airport）からモスクワに向けて飛び立つハワード・ヒューズ（Howard Hughes）操縦のロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra：登録コード NX18973）をエスコートするフランス警察警備員：機首には「ニューヨーク万博1939」の機体固有名詞ロゴが描かれている。
Photograph of the Lockheed 14 at Le Bourget Airfield in France, July 1938 Description Description printed on photograph's accompanying strip of paper: ""Hughes' Lockheed plane surrounded by police as it is taken out of the hangar at Le Bourget Field, Paris, for the flight to Moscow. July 1938"" Date 1938-07
Date Digitized 2013-09-20
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh000738 Physical Identifier 0373_0458引用。



写真（右）1938年7月11日、フランス、パリ郊外、ル・ブルジェ空港（Aéroport Le Bourget、 Le Bourget Airport）からモスクワに向けて飛び立つハワード・ヒューズ（Howard Hughes）操縦のロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra ”New York World’s Fair 1939.”：登録コード NX18973）：世界一周早回り発進するまえに見物しようと集まってきた人たち：機首には「ニューヨーク万博1939」の機体固有名詞ロゴが描かれている。
Photograph of the Lockheed 14 aircraft leaving France, July 1938 Description Description printed on back of photograph: ""Howard Hughes airplane leaving Paris airport by night for Moscow."" Date 1938-07
Date Digitized 2013-09-20
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh000742 Physical Identifier 0373_0462引用。

写真（右）1938年7月12日、ソビエト連邦　ロシア、モスクワ、エアドーム飛行場、パリから飛来した操縦士ハワード・ロバード・ヒューズ・ジュニア（Howard Robard Hughes Jr.）と航法士ハリー・コナー（Harry P. McLean Connor）：世界一周早回り途上で、乗機ロッキード・スーパーエレクトラ14（Lockheed Model 14-N2 Super Electra ”New York World’s Fair 1939.”：登録コード NX18973）機首に機体固有名称「ニューヨーク万博1939年」"New York World's Fair 1939"のロゴが描かれている。見物人が集まっている。
Photograph of Howard Hughes in Moscow, July 1938 Description A view of Howard Hughes surrounded by a crowd in Moscow. The Lockheed L-14 Super Electra can be seen in the background behind the crowd. Date 1938-07
Date Digitized 2013-09-20
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh000745 Physical Identifier 0373_0465引用。

写真（右）1938年7月12日、ソビエト連邦　ロシア、モスクワ、エアドーム飛行場、世界一周早回りの2番目のストップオーバに立ち寄った操縦士ハワード・ロバード・ヒューズ・ジュニア（Howard Robard Hughes Jr.）と航法士ハリー・コナー（Harry P. McLean Connor）：後方にロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra：登録コード NX18973）が駐機していいて、その機首に機体固有名称「ニューヨーク万博1939年」"New York World's Fair 1939"のロゴが描かれている。
Title Photograph of Alexander Troyanovsky and Howard Hughes at the Moscow Airdrome, Russia, July 12, 1938 Description L-R: Alexander Troyanovsky (Soviet Ambassador to the U.S.) and Howard Hughes at the Moscow Airdrome, Moscow, Russia, July 12, 1938. Original item may indicate alternate date: 7/2/38. Date 1938-07-12
Date Digitized 2012-07-26
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh000176 Physical Identifier 0321_0171引用。

1938年ドイツは、ヴェルサイユ条約が禁じていたオーストリアを併合するアンシュルスを強行し、続いてチェコスロヴァキアのズデーテンラント（Sudetenland）の民族ドイツ人の保護を名目に、同地方の割譲を要求した。イギリス・フランスはドイツとの戦争を回避するために、宥和政策をとり、チェコスロバキアもソビエト連邦にもはかることなく、ドイツのズテーテン併合の要求を認めた。

写真（右）1938年7月12日、ソビエト連邦　ロシア、モスクワ、エアドーム飛行場、世界一周早回りに立ち寄った大富豪の飛行家ハワード・ロバード・ヒューズ・ジュニア（Howard Robard Hughes Jr.）：ロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra：登録コード NX18973）機首の機体固有名称「ニューヨーク万博1939年」"New York World's Fair 1939"のロゴが背景にみえる。ヒューズは、社会主義のことをどう思っていたのか。戦後、共和党ニクソン大統領を操作しようとしたことを思うと、共産主義を嫌っていたことは確かであるが、ラスベガスに住む自分の健康を心配して、近くの地下核実験をやめさせようと画策している。
Title Photograph of Howard Hughes in Moscow, July 1938
Description printed on photograph's accompanying strip of paper: ""Hughes catches up with cables in Moscow. Moscow---Howard Hughes, sorting a packet of congratulatory cables on his arrival in Moscow. He was just beginning to sprout stubble with which he returned to New York, after his record-smashing round-the-world dash. 7/25/38"" Date 1938-07
Date Digitized 2013-09-20
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh000744 Physical Identifier 0373_0464引用。

1938年のミュンヘン会談（Munich Conference）のようなイギリス・フランスはドイツ宥和に反発したソビエト連邦は、イギリス、フランスがポーランド、ルーマニアなどの安全保障をソ連の犠牲で行おうとしていると考えた。つまり、ドイツとの戦争にソ連を当てて、ファシズムと共産主義の戦いで、漁夫の利を得ようとしていると考えた。他方、アメリカとは、ロシア革命、その後のシベリア出兵で対立はあったものの、1930年代は、ソ連にとって極東の日本との対立が懸念された。

ソ連にとって、西のポーランドはドイツ・日本と並んで、反共産主義国であり、日本とは、1938年7月、満州国とソ連との国境武力紛争、すなわち張鼓峰事件（Battle of Lake Khasan）が勃発した。つまり、ソ連は、ドイツ、ポーランド、イギリス、フランス、日本との対立の状況で、アメリカとは国際関係を悪化させたくなかったと考えられる。

写真（右）1938年7月12日頃、アラスカ中央、フェアバンクス（Fairbanks）飛行場に着陸するハワード・ヒューズ（Howard Hughes）操縦の愛機ロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra：登録コード NX18973）と出迎える人々：ソ連から飛び立って、世界一周早回りにアメリカ大陸に戻ってきた。
Photograph of the Lockheed 14 aircraft, Fairbanks, Alaska, July 15, 1938 Description printed on photograph's accompanying strip of paper: ""Howard Hughes landing at Fairbanks 8:18 p.m. after flight from Moscow in 12 hrs., 17 mins. - distance 2457 mi. Distance flown from New York: 11, 188 mi. Elapsed time from New York, 72 hrs., 58 min. Flight time, 54 hrs., 39 min."" Date 1938-07
Date Digitized 2013-09-23
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh000751 Physical Identifier 0373_0471引用。

写真（右）1938年7月12日、アラスカ、フェアバンクス飛行場に到着して歓迎を受けるハワード・ヒューズ（Howard Hughes）の愛機ロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra：登録コード NX18973） "New York World's Fair 1939"：機首に機体固有名称「ニューヨーク万博1939年」"New York World's Fair 1939"のロゴが描かれている。アラスカからカナダのエドモンドではなく、ミネアポリス、さらにニューヨークに向かう。
Hughes, Howard Catalog #: BIOH00441 Last Name: Hughes First Name: Howard Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真は，San Diego Air and Space Museum Archive・引用。

写真（右）1938年7月12日、アラスカ中央、フェアバンクス（Fairbanks）飛行場、世界一周早回りに立ち寄ったハワード・ヒューズ（Howard Hughes）操縦の愛機ロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra "New York World's Fair 1939"：登録コード NX18973）を見送る人々：操縦士は、ハワード・ロバード・ヒューズ・ジュニア（Howard Robard Hughes Jr.）自身である。
Photograph of the Lockheed 14 aircraft, Fairbanks, Alaska, July 15, 1938 Description The black and white view of several unidentified people and mechanics surrounding the Lockheed 14 aircraft for Howard Hughes' Around the World flight. Description printed on photograph's accompanying sheet of paper: ""Ground crew refueling Lockheed 14. Crowd and hangar in background."" Date 1938-07-15
Date Digitized 2013-09-20
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh000765引用。

写真（右）1938年7月12日頃、アラスカ中央、フェアバンクス（Fairbanks）飛行場、世界一周早回り最終段階のハワード・ヒューズ（Howard Hughes）愛機ロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra：登録コード NX18973） "New York World's Fair 1939"（Howard Hughes）：機首に機体固有名称「ニューヨーク万博1939年」"New York World's Fair 1939"のロゴが描かれている。地上にポンプに繋がれた燃料用ホースが見えている。ここから、最終目的地ゴールのニューヨーク州、フロイド・ベネット飛行場にとんだ。
Photograph of the Lockheed 14 aircraft, Fairbanks, Alaska, July 15, 1938 The black and white view of several unidentified men and mechanics standing near the Lockheed 14 aircraft that was then being refueled. At the time, Howard Hughes was then on his Around the World Flight with the Lockheed 14 where he visited Paris, Moscow, Fairbanks, and Alaska. Date 1938-07-15
Date Digitized 2013-09-27
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh000758 Physical Identifier 0373_0478引用。

写真（右）1938年7月11日、フランス、パリ郊外、ル・ブルジェ空港（Aéroport Le Bourget、 Le Bourget Airport）、ロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra ”New York World’s Fair 1939.”：登録コード NX18973）の尾部の方向舵・尾端の点検作業をするハワード・ヒューズ（Howard Hughes）：固定式尾輪の大きさがよくわかる。ニューヨーク、パリ、モスクワ、シベリア、アラスカと飛んで、ミネアポリスからニューヨークに帰還した。これは、世界一周ではなく、北半球一周といったほうが正確である。
Photograph of Howard Hughes behind his plane at Le Bourget Airfield, France, July 1938 Description Description printed on photograph's accompanying strip of paper: ""Checking damages of plane on arrival at Le Bourget. Le Bourget-- The thoroughness with which he planned the flight and carried it through was still with Howard Hughes when the millionaire flyer and his four companions arrived at Le Bourget, after a record smashing flight across the Atlantic. Hughes is shown here, examining the tail of his plane, just after landing, The tail was damaged slightly. After repairs were made, the fliers took off for Moscow."" Date 1938-07
写真は，UNLV Digital Collections・Digital Identifier whh000732 Physical Identifier 0373_0452引用。

写真（右）1938年7月14日、アメリカ、ミネソタ（Minnesota）州ミネアポリス（Minneapolis）、世界一周早回りの最後のストップオーバー、世界一周早回り最終段階のハワード・ヒューズ（Howard Hughes）愛機ロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra "New York World's Fair 1939"：登録コード NX18973）へのガソリン燃料の補給：大量の燃料を短時間で補給するために、モービルガソリン（Mobilgas）のタンクローリー（tank truck）動力ポンプを使って給油している。
Photograph of the Lockheed 14 aircraft in Minneapolis, Minnesota, July 14, 1938 Description The black and white view from above of the Lockheed 14 aircraft after arriving in Minneapolis. The aircraft is preparing for a part of Howard Hughes' Around the World flight. Date 1938-07-14
Date Digitized 2013-09-27
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh000770 Physical Identifier 0373_0490引用。

写真（右）1938年7月14日、アメリカ、ミネソタ（Minnesota）州ミネアポリス（Minneapolis）郡立空港（municipal airport）「ワールド＝チェンバレン空港 」(World-Chamberlain Field)、世界一周早回りの最後のストップオーバー、世界一周早回り最終段階のハワード・ヒューズ（Howard Hughes）愛機ロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra "New York World's Fair 1939"：登録コード NX18973）へのガソリン燃料の補給：ヒューズは、普段の飛行中と同じYシャツにハット姿で、３日間、髭を剃っていない。
Photograph of the Lockheed 14 aircraft in Minneapolis, Minnesota, July 14, 1938 Description The black and white view from above of the Lockheed 14 aircraft after arriving in Minneapolis. The aircraft is preparing for a part of Howard Hughes' Around the World flight. Date 1938-07-14
Date Digitized 2013-09-27
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh000771 Physical Identifier 0373_049引用。

写真（右）1938年7月14日、アメリカ、ミネソタ（Minnesota）州ミネアポリス（Minneapolis）郡立空港（municipal airport）「ワールド＝チェンバレン空港 」(World-Chamberlain Field)、 世界一周早回り最後のストップオーバーをしたハワード・ロバード・ヒューズ・ジュニア（Howard Robard Hughes Jr.）：ヒューズは、ここでニューヨークまでの気象条件を確認したが、長時間の操縦のためか、疲れ切った表情を見せているのは珍しい。
Photograph of Howard Hughes after arriving in Minneapolis, Minnesota, July 14, 1938 The black and white view of Howard Hughes in Minneapolis, Minnesota. Description written on back of photograph: ""July 14, 1938: Tired and bearded, Howard Hughes was surrounded as he left his plane at the municipal airport (World-Chamberlain Field) to secure weather information before leaving Minneapolis to complete his record-breaking around-the-world flight-- the fastest flight ever made in circumnavigating the globe. Photo-courtesy ""The Minneapolis Star"" Board of Park Commissions 325 City Hall Minneapolis, Minn."" Date 1938-07-14
Date Digitized 2013-09-27
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh000774 Physical Identifier 0373_0493a引用。

写真（右）1938年7月14日、アメリカ、世界一周早回りの最後のストップオーバーとなるミネソタ（Minnesota）州ミネアポリス（Minneapolis）郡立空港（municipal airport）「ワールド＝チェンバレン空港 」(World-Chamberlain Field)に降り立ったハワード・ロバード・ヒューズ・ジュニア（Howard Robard Hughes Jr.）：ヒューズは、普段の飛行中と同じYシャツにハット姿で、３日間、髭を剃っていない。他の搭乗員は、航法士ハリー・コナー（Harry P. McLean Connor）、無線通信士リチャード・スタッダート（Richard R. Stoddart）、副操縦士トーマス・スーロウ（Thomas L. Thurlow）中尉だが、写真は見つからなかった。
Photograph of Howard Hughes after arriving in Minneapolis, Minnesota, July 14, 1938 Description The black and white view of Howard Hughes in Minneapolis, Minnesota. Description printed on photograph's accompanying strip of paper: ""Howard Hughes as he waited for refueling at Minneapolis before starting his home stretch flight to Floyd Bennett Field to complete round the world flight."" Date 1938-07-14
Date Digitized 2013-09-27
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh000778 Physical Identifier 0373_0497引用。

写真（右）1938年7月14日、アメリカ、ミネソタ（Minnesota）州ミネアポリス（Minneapolis）郡立空港（municipal airport）「ワールド＝チェンバレン空港 」(World-Chamberlain Field)、世界一周早回りの最後のストップオーバー、ロッキード・スーパーエレクトラ14N "New York World's Fair 1939"（Lockheed Model 14-N2 Super Electra：登録コード NX18973）で世界一周飛行中、降機したハワード・ヒューズ（Howard Hughes）は機体の燃料補給について、ノースウェスト航空（Northwest Airlines）の職員と話をしている。：到着時には、ヒューズはハット、白Yシャツ、ネクタイなし、髭をはやしている。3日間、髭を剃っていないので、髭を生やしたままである。
Description printed on photograph's accompanying sheet of paper: ""Howard Hughes talks over refueling at Minneapolis with a Northwest Airlines attendant."" Catalog #: 10_0015715 Title: Howard Hughes Around the World Flight Lockheed Date: 1938 Additional Information: Howard Hughes Around the World Flight Lockheed Tags: Howard Hughes Around the World Flight Lockheed , Howard Hughes Around the World Flight Lockheed , 1938
写真は，San Diego Air and Space Museum Archive引用。

1938年7月14日、ロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra：登録コード NX18973）による世界一周早回りの最後のストップオーバーは、アメリカ中部、ミネソタ（Minnesota）州ミネアポリス（Minneapolis）である、世界一周飛行の最終目的地ゴールは、アメリカ東岸、ニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン（Brooklyn）、ロングアイランド西端、フロイド・ベネット飛行場（Floyd Bennett Field）である。7月14日のアメリカ独立記念日に間に合うように、ハワード・ヒューズ（Howard Hughes）は燃料補給・整備点検後、直ぐに飛び立ったようだ。

写真（右）1938年7月14日、アメリカ、ミネソタ（Minnesota）州ミネアポリス（Minneapolis）郡立空港（municipal airport）「ワールド＝チェンバレン空港 」(World-Chamberlain Field)から飛び立つハワード・ヒューズ（Howard Hughes）愛機ロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra "New York World's Fair 1939"：登録コード NX18973）の見送りに集まった人々：機首に機体固有名称「ニューヨーク万博1939年」"New York World's Fair 1939"のロゴが描かれている。モービルガソリン（Mobilgas）のタンクローリー（tank truck）動力ポンプを使ってガソリン燃料の補給し終わって、これからヒューズ一行が乗り込むようだ。
Photograph of the Lockheed 14 aircraft in Minneapolis, Minnesota, July 14, 1938 Description The black and white view of the Lockheed 14 aircraft being prepared for a part of Howard Hughes' Around the World flight. Description printed on photograph's accompanying sheet of paper: ""Crowd around Howard Hughes' plane when he landed at Minneapolis to refuel. 7-14-38"" Date 1938-07-14
Date Digitized 2013-09-27
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh000770 Physical Identifier 0373_0490引用。


写真（上）1938年7月14日、アメリカ、ミネソタ（Minnesota）州ミネアポリス（Minneapolis）郡立空港（municipal airport）「ワールド＝チェンバレン空港 」(World-Chamberlain Field)から、世界一周早回り記録を目指して離陸したハワード・ヒューズ（Howard Hughes）愛機ロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra "New York World's Fair 1939"：登録コード NX18973）：
Photograph of Howard Hughes's plane taking off, Minneapolis, Minnesota, July 14, 1938 Description The black and white view of the Lockheed 14 aircraft taking off on a part of Howard Hughes' Around the World flight. Typed onto a piece of paper attached to the image: ""The Howard Hughes plane taking off from Minneapolis on their way to New York to complete a round the world flight."" Date 1938-07-14
Date Digitized 2013-09-27
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh000782 Physical Identifier 0373_0499引用。


４．ニューヨークに帰還したロッキード（Lockheed）スーパーエレクトラ（Super Electra）

写真（右）1938年7月14日、アメリカ、ニューヨーク市、フロイド・ベネット飛行場（Floyd Bennett Field）、世界一周最速飛行し着陸したハワード・ヒューズ（Howard Hughes）操縦の愛機ロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra "New York World's Fair 1939"：登録コード NX18973）：モーターバイク警備隊員に囲まれている。後方奥には、大型四発試作重爆撃機ボーイング（Boeing）XB-15 が駐機している。
Photograph of the landing of Howard Hughes' Lockheed 14 aircraft, New York, July 14, 1938 Description The black and white view of Howard Hughes' Lockheed 14 aircraft performing its final landing on the Round the World flight at Floyd Bennett Airport, New York. Typed onto a piece of paper attached to the image: ""Howard Hughes lands at Floyd Bennett Field. 7/38."" Date 1938-07-14
Date Digitized 2013-10-02
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh000806 Physical Identifier 0373_0523引用。

アメリカ陸軍航空隊ボーイング（Boeing）XB-15 四発試作重爆撃機（"Grandpappy" Serial Number 35-277）は、1937年10月15日に初飛行した。全幅 149 ft 0 in (45.43 m)、全長87 ft 7 in (26.70 m)、翼面積 258.4 m2、自重 37,709 lb (17,141 kg)、離昇重量 70,706 lb (32,139 kg)、発動機 Pratt & Whitney R-1830空冷星形14気筒エンジン850 hp(634 kW)4基、最高速力 197 mph (317 km/h, 171 kn)、航続距離 5,130 mi (8,260 km, 4,460 nmi)、乗員10名。 0.30 in (7.62 mm) M1919ブローニング機関銃3丁、0.50 in (12.7 mm) M2 ブローニング3機関銃2丁、爆弾 12,000 lb (5,400 kg)。試作機1機のみ

写真（右）1938年7月14日、アメリカ、ニューヨーク市、フロイド・ベネット飛行場（Floyd Bennett Field）、世界一周最速飛行を成し遂げたロッキード（Lockheed）モデル（Model）14-N3「スーパーエレクトラ」（Super Electra）”New York World’s Fair 1939.”（登録コード NX18973, 製造番号：c/n 1419）：後方奥には、大型四発試作重爆撃機ボーイング（Boeing）XB-15 が駐機している。オートバイ警官が護衛しているのは、メディアや見物人が飛行機に近寄らないようにするためであろう。
Photograph of the landing of Howard Hughes' Lockheed 14 aircraft, New York, July 14, 1938 Description The black and white view of Howard Hughes' Lockheed 14 aircraft performing its final landing on the Round the World flight at Floyd Bennett Airport, New York. Date 1938-07-14 Date Digitized 2013-10-02
写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh000807 Physical Identifier 0373_0524用。

現在のニューヨーク飛行場とは、ブルックリン南東マリンパーク地区、ジョン・F・ケネディ国際空港（John F. Kennedy International Airport）のことだが、戦前は同じブルックリン南東マリンパーク地区でも、ケネディ国際空港の西10キロにあったニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン（Brooklyn）、ロングアイランド西端、バレン島（Barren Island）、フロイド・ベネット飛行場（Floyd Bennett Field）が拠点だった。

写真（右）1938年7月14日14：34、アメリカ、ニューヨーク市、フロイド・ベネット飛行場（Floyd Bennett Field）に到着したハワード・ヒューズ（Howard Hughes）の愛機ロッキード（Lockheed）モデル（Model）14-N3「スーパーエレクトラ」（Super Electra） "New York World's Fair 1939"（登録コード NX18973, 製造番号：c/n 1419）と出迎える人々：アメリカ、ニューヨーク、ロングアイランドに到着した。機首に機体固有名称「ニューヨーク万博1939年」"New York World's Fair 1939"のロゴが描かれている。
Lockheed Model 14-N2 Super Electra NX18973, “New York World’s Fair 1939,” arrives at Floyd Bennett Field, Long Island, New York, 2:34 p.m., 14 July 1938. (Associated Press) Representative performance figures are maximum speed of 250 miles per hour (402 kilometers per hour) and a service ceiling of 24,500 feet (7,468 meters). NX19783 had an estimated maximum range of 4,500 miles (7,242 kilometers).
写真は，Tag Archives: Lockheed Super Electra 14-N2・Local number NASM-163076引用。

ハワード・ヒューズ（Howard Hughes）の世界一周飛行（Round-the-World Flights）の経路

出発日時；1938年7月14日19:10 p.m.アメリカ、ニューヨーク市フロイド・ベネット飛行場（Floyd Bennett Field）
１）フランス、パリ郊外、ル・ブルジェ空港（Le Bourget Airport） 3,641 マイル (5,860 km) 16 時間38分
２）ソビエト連邦ロシア、モスクワ（Moscow）1,640 マイル (2,639 km) 7時間51分
３）シベリア（Siberia）、オムスク（Omsk） 1,400 マイル (2,253 km), 7時間27分
４）ヤクーツク（Yakutsk；Yakut） 2,158 マイル (3,473 km), 10時間31分
５）アラスカ（Alaska）、フェアバンクス（Fairbanks） 2,457 マイル (3,954 km), 12時間17分
６）アメリカ、ミネソタ州（Minnesota）ミネアポリス（Minneapolis） 2,441 マイル (3,928 km) 12時間02分
到着日時；1938年7月14日14:34 p.m.　フロイド・ベネット飛行場（Floyd Bennett Field）1,054 マイル (1,696 km) 4時間26分
世界一周（Round-the-World Flights）飛行距離：14,800 マイル (23,818 km)　飛行時間：3日19時間14分　平均飛行速力： 206.1 マイル/h (331.7 km/h)

写真（右）1938年7月14日、アメリカ、ニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン（Brooklyn）、フロイド・ベネット飛行場（Floyd Bennett Field）、世界一周最速飛行を成し遂げたロッキード（Lockheed）モデル（Model）14-N3「スーパーエレクトラ」（Super Electra）”New York World’s Fair 1939.”（登録コード NX18973, 製造番号：c/n 1419）：機首に機体固有名称「ニューヨーク万博1939年」"New York World's Fair 1939"のロゴが描かれている。
Photograph of the landing of Howard Hughes' Lockheed 14 aircraft, New York, July 14, 1938 Description The black and white view of Howard Hughes' Lockheed 14 aircraft performing its final landing on the Round the World flight at Floyd Bennett Airport, New York. Typed onto a piece of paper attached to the image: ""Howard Hughes taxiing up runway at Floyd Bennett Airport."" Date 1938-07-14 Date Digitized 2013-10-02
写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh000811 Physical Identifier 0373_0528引用。

1905年10月14日にパリで創立された国際航空連盟（Fédération Aéronautique Internationale：FAI）の規定では、世界一周飛行とは、一方方向に、赤道と同じ距離すなわち 22,858.729 マイル (36,787.559 km)を飛行するとされ、ヒューズ（Howard Hughes）の世界一周は、北半球（Northern Hemisphere）のアメリカ、ユーラシア大陸を回っただけで、飛行距離も規格より8,058 マイル (12,968 km)も不足した短距離だった。

写真（右）1938年7月14日のアメリカ独立記念日、アメリカ、ニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン（Brooklyn）、ロングアイランド西端、バレン島（Barren Island）、フロイド・ベネット飛行場（Floyd Bennett Field）とターミナルビル前に駐機している世界一周をしたロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra：登録コード NX18973）の空撮：1938年7月10日に飛び立ったヒューズの愛機が14日に帰国した
Aerial photograph of the Floyd Bennett Airport, New York, July 14, 1938 Date 1938-07-14 Description The black and white, aerial view of Howard Hughes' Lockheed 14 aircraft performing its final landing on the Round the World flight at Floyd Bennett Airport, New York. Typed onto a piece of paper attached to the image: ""Journey's End: This airplane view records the end of Howard Hughes' history-making dash around the world in three days, nineteen hours. To the right of the Administration Building at Floyd Bennett Field, Long Island, New York, can be seen the globe-girdling monoplane surrounded by a ring of policemen. The foreground provides an accurate idea of the size of the crowd which stormed the field to welcome home the fliers. Credit Line (ACME)."" Date 1938-07-14
写真は， UNLV Special Collections and Archives.　Digital Identifier whh000818 Physical Identifier 0373_0534引用。

つまり、ヒューズの世界一周最速記録は、本当の世界一周には相当しない北半球一周であり、公式の世界一周記録とは認定されていない。換言すれば、アメリカ人が世界一周早回り記録を樹立したという国威発揚は、アメリカ国内向けに通用し、大々的に喧伝され、大きな話題となったが、国際航空連盟（Fédération Aéronautique Internationale： FAI）には公認されていなかったのである。

写真（右）1938年7月14日のアメリカ独立記念日、アメリカ、ニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン（Brooklyn）、フロイド・ベネット飛行場（Floyd Bennett Field）、世界一周をしたロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra：登録コード NX18973）の空撮：1938年7月10日、世界一周高速飛行に飛び立ち14日に帰国した。
Aerial photograph of the Floyd Bennett Airport, New York, July 14, 1938 Date 1938-07-14 Description Aerial view of the crowd greeting Howard Hughes and crew at the Floyd Bennett Airport in New York after completion of the around-the-world flight.
写真は， UNLV Special Collections and Archives.　Digital ID whh000200 Physical Identifier 0321_0204引用。

写真（右）1938年7月14日のアメリカ独立記念日、アメリカ、ニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン（Brooklyn）、フロイド・ベネット飛行場（Floyd Bennett Field）、世界一周をしたロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra：登録コード NX18973）の空撮：ヒューズの飛行機の周りに歓迎の人々が集まってきた。警官が機体の周囲を配置されている。
itle Photograph of the landing of Howard Hughes' Lockheed 14 aircraft, New York, July 14, 1938 Description The black and white, aerial view of Howard Hughes' Lockheed 14 aircraft after performing its final landing on the Round the World flight at Floyd Bennett Airport, New York. Date 1938-07-14
写真は， UNLV Special Collections and Archives.　Digital ID whh000823 Physical Identifier 0373_0539引用。

1937年7月10日から14日、大富豪ハワード・ロバード・ヒューズ・ジュニア（Howard Robard Hughes Jr.：1905年12月24日 - 1976年4月5日）は,信頼できる4人の搭乗員（クルー）、すなわちアメリカ陸軍航空隊（U.S. Army Air Corps）トーマス・サーロウ（Thomas L. Thurlow）中尉, ヘンリー・コナー（Harry P. McLean Connor）、リチャード・スタッダート（Richard R. Stoddart）、エドワルド・ルッド（Edward Lund）とともに、特別仕様のロッキード・エレクトラ 14（Lockheed Model 14-N2 Super Electra：登録コードNX18973) を使って、ニューヨーク州フロイド・ベネット飛行場（Floyd Bennett Field）から、パリ、モスクワ、シベリヤ、アメリカのアラスカのフェアバンクス、ミネアポリスを経由して、1938年7月14日14：34、空路2万3,612キロを3日19時間14分で世界一周飛行（Round-the-World Flights）した。

1937年7月10日から14日、富豪ハワード・ロバード・ヒューズ・ジュニア（Howard Robard Hughes Jr.：1905年12月24日 - 1976年4月5日）は,信頼できる4人の搭乗員（クルー）、すなわちアメリカ陸軍航空隊（U.S. Army Air Corps）トーマス・サーロウ（Thomas L. Thurlow）中尉, ヘンリー・コナー（Harry P. McLean Connor）、リチャード・スタッダート（Richard R. Stoddart）、エドワルド・ルッド（Edward Lund）とともに、特別仕様のロッキード・エレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra：登録コードNX18973) を使って、ニューヨーク州フロイド・ベネット飛行場（Floyd Bennett Field）から、パリ、モスクワ、シベリヤのオムスク（Omsk)、ヤクーツク（Yakutsk）、アメリカのアラスカのフェアバンクスを経由して、1938年7月14日14：34、空路2万3,612キロを3日19時間14分で世界一周飛行（Round-the-World Flights）した。

アメリカ製ロッキード（Lockheed）モデル（Model）14-N3「スーパーエレクトラ」（Super Electra） "New York World's Fair 1939"（登録コード NX18973, 製造番号：c/n 1419）の発動機は、ライト（Wright）SGR-1820-F62サイクロン（Cyclone）空冷星形9気筒エンジン760 hp (567 kW) 2基、乗客数 13名、搭乗員 2名、最高速力 250 mph (402 km/h)、航続距離 2,125マイル (3,420 km)、実用上昇限度24,500 ft (7,649 m)。

写真（右）1938年7月14日、アメリカ、ニューヨーク市フロイド・ベネット飛行場（Floyd Bennett Field）、世界一周早回りから帰還したハワード・ヒューズ（Howard Hughes）操縦の愛機ロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra "New York World's Fair 1939"：登録コード NX18973）と出迎える人々：
Photograph of crowds at Floyd Bennett Airfield, New York, July 14, 1938 Date 1938-07-14 Description The black and white view of Howard Hughes' Lockheed 14 aircraft after performing its final landing on the Round the World flight at Floyd Bennett Airport, New York. Description printed on photograph's accompanying sheet of paper: "Police circle Lockheed-14 at Floyd Bennett Airport." Read More
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital ID whh000827 Physical Identifier 0373_0543引用。

ハワード・ヒューズ（Howard Hughes）がロッキード・エレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra：登録コード NX18973）で1937年7月10日から14日、高速世界一周をし、着陸した時に、実際の距離にはあと125マイル不足している可能性があった。

そこで、急遽の再離陸で、公式記録は3日間23時間35分ともされるが、ハワード・ヒューズ（Howard Hughes）が世界一周早回り飛行記録（Round-the-World Flights）を更新したことに違いはない。それ以前の世界記録は、1931年にウィリー・ポストによる8日間の世界一周だったので、その二分の一の早さだったが、これは飛行家の熟練技術ではなく、ロッキード・エレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra：登録コード NX18973）の性能が向上していたためである。

写真（右）1938年7月14日、アメリカ、ニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン（Brooklyn）、フロイド・ベネット飛行場（Floyd Bennett Field）、世界一周早回りから帰還した愛機ロッキード（Lockheed）モデル（Model）14-N3「スーパーエレクトラ」（Super Electra） "New York World's Fair 1939"（登録コード NX18973, 製造番号：c/n 1419）を背景に政府関係者の出迎えを受けたハワード・ヒューズ（Howard Hughes）一行：左は無線通信士リチャード・スタッダート（Richard R. Stoddart）、ハットのヒューズ、副操縦士トーマス・スーロウ（Thomas L. Thurlow）中尉、航法士ハリー・コナー（Harry P. McLean Connor）。奥の頭の上部のみの長身が、機関士エドワルド・ルッド（Edward Lund）、右端の背を見せた黒服が1939年ニューヨーク万博"New York World's Fair 1939"組織委員会委員長・ニューヨーク市長グローヴァ・ウェーレン（Grover Aloysius Whalen：1886-1962）。
Photograph of crowds at Floyd Bennett Airfield, New York, July 1938 Description The black and white view of Howard Hughes and his crew after completing the Around the World flight at Floyd Bennett Airport, New York. Description printed on photograph's accompanying sheet of paper: ""A scene at Floyd Bennett Field as Howard Hughes and his crew landed after completing a round the world flight. 7-14-38 (Press Association)"" Date 1938-07-14
Date Digitized 2013-10-03
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh000833 Physical Identifier 0373_0549引用。

ヒューズは、1935年にヒューズ H-1（Hughes H-1）レーサー (NX 258Y）レース機 (NX 258Y）で、標識間4回航過の平均速力566 km/h (352 mph)を記録し、陸上機による世界最速記録を樹立している。

写真（右）1938年7月14日、アメリカ、ニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン（Brooklyn）、ロングアイランド西端、バレン島（Barren Island）、フロイド・ベネット飛行場（Floyd Bennett Field）、世界一周早回りから帰還したロッキード（Lockheed）モデル（Model）14-N3「スーパーエレクトラ」（Super Electra） "New York World's Fair 1939"（登録コード NX18973, 製造番号：c/n 1419）から降り立ったハワード・ロバード・ヒューズ・ジュニア（Howard Robard Hughes Jr.）に祝いの花輪が送られた。：ハットを被り、スーツ、ネクタイのヒューズ、ドアを背で押さえているのはスーツ・ネクタイ姿の無線通信士リチャード・スタッダート（Richard R. Stoddart）。ヒューズの右には航法士ハリー・コナー（Harry P. McLean Connor）、副操縦士トーマス・サーロウ（Thomas L. Thurlow）中尉が機体胴体を背に立っている。
Photograph of Howard Hughes and crowds at Floyd Bennett Airfield, New York, July 14, 1938 Description The black and white view of Howard Hughes and his crew being surrounded by crowds as they exit the Lockheed 14 aircraft after finishing the Around the World flight at Floyd Bennett Airfield in New York. Date 1938-07-14
Date Digitized 2013-10-03
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh000834 Physical Identifier 0373_0550引用。

写真（右）1938年7月14日、アメリカ、ニューヨーク市、フロイド・ベネット飛行場（Floyd Bennett Field）、世界一周早回りから帰還した愛機ロッキード・スーパーエレクトラ 14 N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra "New York World's Fair 1939"：登録コード NX18973）を背景にインタビューを受けるハワード・ヒューズ（Howard Hughes）一行と出迎えた政府関係者;左から黒の礼服の1939年ニューヨーク万博組織委員会委員長・実業家グローヴァ・ウェーレン（Grover Aloysius Whalen）、スーツ・ネクタイ姿ハットを被ったヒューズ、無線通信士リチャード・スタッダート（Richard R. Stoddart）、機関士エドワルド・ルッド（Edward Lund）、航法士ハリー・コナー（Harry P. McLean Connor）。副操縦士トーマス・サーロウ（Thomas L. Thurlow）中尉は写っていないようだ。
Creator: Press Association Inc. Date 1938-07-14 Description The black and white view of Howard Hughes and his crew being surrounded by crowds as they exit the Lockheed 14 aircraft after finishing the Around the World flight at Floyd Bennett Airfield in New York. "Description printed on photograph's accompanying sheet of paper: A scene at Floyd Bennett Field as Howard Hughes and his crew landed after completing a round the world flight. 7-14-38 (Press Association)."
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital ID whh000842引用。

写真（右）1938年7月14日、アメリカ、ニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン（Brooklyn）、ロングアイランド西端、バレン島（Barren Island）、フロイド・ベネット飛行場（Floyd Bennett Field）、世界一周早回りから帰還したハワード・ロバード・ヒューズ・ジュニア（Howard Robard Hughes Jr.）と愛機ロッキード（Lockheed）モデル（Model）14-N3「スーパーエレクトラ」（Super Electra） "New York World's Fair 1939"（登録コード NX18973, 製造番号：c/n 1419）：胴体中央上部の労委測定用スープアンテナのカバーは黒で塗装されている。左から警官2人の隣が黒の礼服の1939年ニューヨーク万博組織委員会委員長・実業家グローヴァ・ウェーレン（Grover Aloysius Whalen）、ハットとスーツのハワード・ヒューズ、無線通信士リチャード・スタッダート（Richard R. Stoddart）、機関士エドワルド・ルッド（Edward Lund）、副操縦士トーマス・サーロウ（Thomas L. Thurlow）中尉、航法士ハリー・コナー（Harry P. McLean Connor）[右端]。
Photograph of Howard Hughes and crowds at Floyd Bennett Airfield, New York, July 14, 1938 Description The black and white view of Howard Hughes and his crew being surrounded by crowds as they exit the Lockheed 14 aircraft after finishing the Around the World flight at Floyd Bennett Airfield in New York. Description printed on photograph's accompanying sheet of paper: ""Hughes reception at Floyd Bennett Field 7/14/38 (Press Association"" Date 1938-07-14
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh000843 Physical Identifier 0373_0559引用。

ハワード・ヒューズ（Howard Hughes）と4人の搭乗員（クルー）、すなわちアメリカ陸軍航空隊（U.S. Army Air Corps）トーマス・サーロウ（Thomas L. Thurlow）中尉, ハリー・コナー（Harry P. McLean Connor）、リチャード・スタッダート（Richard R. Stoddart）、エドワルド・ルッド（Edward Lund）は、1938年7月10日、ロッキード（Lockheed）モデル（Model）14-N3「スーパーエレクトラ」（Super Electra）”New York World’s Fair 1939.”（登録コード NX18973, 製造番号：c/n 1419）に同乗して、ニューヨーク市フロイド・ベネット飛行場から世界一周高速飛行に飛び立ち、アメリカ独立記念日1938年7月14日14：34、空路2万3,612キロを3日19時間14分で世界一周飛行（Round-the-World Flights）最短記録を樹立した。

写真（右）1938年7月14日、アメリカ、ニューヨーク市、フロイド・ベネット飛行場（Floyd Bennett Field）、世界一周早回りから帰還した愛機ロッキード（Lockheed）モデル（Model）14-N3「スーパーエレクトラ」（Super Electra） "New York World's Fair 1939"（登録コード NX18973, 製造番号：c/n 1419）を背景にインタビューを受けるハワード・ヒューズ（Howard Hughes）一行と出迎えた政府関係者;左から黒の礼服の1939年ニューヨーク万博組織委員会委員長・実業家グローヴァ・ウェーレン（Grover Aloysius Whalen）、スーツ・ネクタイ姿ハットを被ったヒューズ、無線通信士リチャード・スタッダート（Richard R. Stoddart）、機関士エドワルド・ルッド（Edward Lund）、航法士ハリー・コナー（Harry P. McLean Connor）。ただし副操縦士トーマス・サーロウ（Thomas L. Thurlow）中尉はみえないようだ。
Photograph of Howard Hughes at Floyd Bennett Airfield, New York, July 14, 1938 Description The black and white view of Howard Hughes and his crew being surrounded by crowds as they exit the Lockheed 14 aircraft after finishing the Around the World flight at Floyd Bennett Airfield in New York. Description printed on photograph's accompanying sheet of paper: ""Howard Hughes (with hat) as he arrived in New York after completing a round the world flight is shown with Grover Whalen (left) members of his crew and Mayor La Guardia (right front) 7-14-38 (Press Association)."" Date 1938-07-14
Date Digitized 2013-10-03
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh000844 Physical Identifier 0373_0560引用。

写真（右）1938年7月14日、アメリカ、ニューヨーク市フロイド・ベネット飛行場（Floyd Bennett Field）、世界一周早回りから帰還したハワード・ロバード・ヒューズ・ジュニア（Howard Robard Hughes Jr.）と愛機ロッキード（Lockheed）モデル（Model）14-N3「スーパーエレクトラ」（Super Electra）（登録コード NX18973, 製造番号：c/n 1419）：左から黒の礼服の1939年ニューヨーク万博"New York World's Fair 1939"組織委員会委員長・ニューヨーク市長グローヴァ・ウェーレン（Grover Aloysius Whalen）、スーツ・ネクタイ姿ハットを被ったヒューズ、無線通信士リチャード・スタッダート（Richard R. Stoddart）。機関士エドワルド・ルッド（Edward Lund）、航法士ハリー・コナー（Harry P. McLean Connor）、その後ろに半分の副操縦士トーマス・サーロウ（Thomas L. Thurlow）中尉。
Photograph of Howard Hughes at Floyd Bennett Airfield, New York, July 14, 1938 Description The black and white view of Howard Hughes, surrounded by crowds, as he stands before a microphone after landing his Lockheed 14 aircraft for the Around the World flight at Floyd Bennett Airfield in New York. Date 1938-07-14
Date Digitized 2013-10-04
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh000845 Physical Identifier 0373_0561引用。

写真（右）アメリカ独立記念日の1938年7月14日、アメリカ、ニューヨーク州ニューヨーク市、フロイド・ベネット飛行場（Floyd Bennett Field）に世界一周最速飛行から帰国したハワード・ヒューズ（Howard Hughes）[スーツ、ネクタイ、ハット]、出迎えたニューヨーク万博1939年"New York World's Fair 1939"組織委員長・実業家グローヴァ・ウェーレン（Grover Aloysius Whalen）（左、蝶ネクタイ）：インタビュー後、自動車に乗ってグローヴァ・ウェーレンの邸宅に向かう。
Photograph of Howard Hughes at Floyd Bennett Airfield, New York, July 14, 1938
Creator: Daily news (New York, N.Y. : 1920) Date 1938-07-14 Description The up close view of Howard Hughes being escorted through a crowd of people at Floyd Bennett Airfield in New York. Description printed on photograph's accompanying sheet of paper: "Escorted through crowd- 7/14/38 (Daily News)"
写真は， Howard Hughes Public Relations Photograph Collection (PH-00373)　 Digital ID whh000857 Physical Identifier 0373_0573引用。

1938年7月14日、アメリカ独立記念日に、アメリカ、ニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン（Brooklyn）、ロングアイランド西端、バレン島（Barren Island）、フロイド・ベネット飛行場（Floyd Bennett Field）に、世界一周をしたロッキード・スーパーエレクトラ14N "New York World's Fair 1939"（Lockheed Model 14-N2 Super Electra：登録コード NX18973）からニューヨークに降り立ったハワード・ヒューズ（Howard Hughes）は、飛行中の3日間、髭を剃っていなかったので、顎に髭を生やしたままにしていた。しかし、スーツを着て飛行機を降りてきた。インタビューを受けた。

1938年7月14日、ニューヨーク市フロイド・ベネット飛行場（Floyd Bennett Field）、ロッキード（Lockheed）モデル Model14-N3「スーパーエレクトラ」（登録コード NX18973, 製造番号：c/n 1419）で世界一周最速飛行を成し遂げたヒューズ一行は、スーツ姿で降りてきた。そして、送迎の大型乗用車に乗り、ニューヨーク万博1939年"New York World's Fair 1939"組織委員長・実業家グローヴァ・ウェーレン（Grover Aloysius Whalen）の邸宅にいって、髭を剃ったようだ。

写真（右）1938年7月14日、アメリカ、ニューヨーク市ブルックリン（Brooklyn）、フロイド・ベネット飛行場（Floyd Bennett Field）、世界一周早回りに成功したハワード・ヒューズ（Howard Hughes）が送迎の大型乗用車に乗り、1939年ニューヨーク万博組織委員会委員長・実業家グローヴァ・ウェーレン（Grover Aloysius Whalen）の邸宅に向かう。：隣には、黒の礼服のグローヴァ・ウェーレン（Grover Aloysius Whalen）が見える。
Photograph of Howard Hughes and Grover Whalen, New York, July 14, 1938 Description A view of Howard Hughes and Grover Whalen inside of a car in New York. Description printed on photograph's accompanying sheet of paper: ""Howard Hughes (left) and Grover Whalen on way to a hotel after Hughes completed a round the world flight. 7-14-38. (Press Association)"" Date 1938-07-14
Date Digitized 2013-10-04
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh000867 Physical Identifier 0373_0583引用。

覇業遂に成りて輝くヒューズ機 : 翼下に地球を短縮 : 世界一周に3日19時17分　前記録の二分の一！
大阪朝日新聞 夕刊 1938-07-16

一部既報【フロイド・ベネット飛行場（ニューヨーク郊外）特電十四日発】
ヒューズ機の世界早廻り覇業が成った、百万長者、スポーツマン、飛行家、映画製作者など数々の肩書を持つヒューズ（Howard Hughes）氏は今や全米の英雄となった、
アメリカ東部標準時十四日午前九時十分（日本時間同日午後十一時十分）アメリカのミネアポリスを出発しゴールのニューヨークに驀進した同機はアメリカ東部標準時十四日午後一時三十七分（日本時刻十五日午前三時三十七分）去る十日壮途についたニューヨーク市東郊フロイド・ベネット飛行場に輝く双輪を印した、
一万四千八百二十四マイルの世界一周の航程を純飛翔時間七十一時間十五分、総所要時間三日十九時間十七分の輝かしい新記録で翔破、ポスト氏の記録を二分一短縮した、
なおポスト氏の世界記録は航程一万五千五百九十六マイル、純飛行時間百十五時間三十六分二分の一、総所要時間七日十八時間四十九分二分の一である

写真（右）アメリカ独立記念日の1938年7月14日、アメリカ、ニューヨーク市、フロイド・ベネット飛行場（Floyd Bennett Field）に世界一周最速飛行から帰国したハワード・ヒューズ（Howard Hughes）が送迎の大型乗用車に乗り、ニューヨーク万博1939年"New York World's Fair 1939"組織委員長・実業家グローヴァ・ウェーレン（Grover Aloysius Whalen）の邸宅に向かう。：
Photograph of Howard Hughes in New York, July 1938 Description A view of Howard Hughes sitting with two unidentified men in the back of a car, likely being driven to a New York hotel, after landing the Lockheed 14 at Floyd Bennett Field. Date 1938-07 Date Digitized 2013-10-04
写真は， Howard Hughes Public Relations Photograph Collection (PH-00373)　Digital Identifier whh000869 Physical Identifier 0373_0585引用。

今や全米の英雄　歓呼のベネット飛行場

【ニューヨーク特電十四日発】
全米はさきのリンバーグ（Charles Lindbergh）大佐の凱旋の時以上に沸き立っている、
ヒューズ（Howard Hughes）氏の「一九三九年ニューヨーク世界博号」が十四日蒸暑い曇日の午後一時三十七分ニューヨークの東郊その名にちなんだ一九三九年世界博覧会会場に近いフロイド・ベネット飛行場に帰還した時、熱狂した群衆は一千百名の警官隊の警戒線を突破して飛行機を取巻いてしまいヒューズ（Howard Hughes）氏は辛うじてマイクロホンに近寄って「四日間の飛行の間で今日のこの群衆ほど私を吃驚させたものはありません、その他にはいうことはありません」と語った、
同氏は疲れているので間もなく自動車に乗って何処かへ休息のために逃避してしまった、十五日の朝ニューヨークに帰り目抜の街を凱旋行進するはずである

ヒューズ機の性能

【同盟ニューヨーク十四日発】
ヒューズ（Howard Hughes）氏の使用機はロックヒード会社の最新鋭機ロックヒード十四型双発単葉機であるが、今回の世界一周飛行のためヒューズ氏の特別注文で製作したもので主なる性能左の如し

重量二五・〇〇〇ポンド　△発動機（五五〇馬力）二基△機体全幅一九・九五米、全長一三・四米、全高三・四九米、翼面積五一・二〇平方米△速度最大速力時速四二六キロ、巡航時速三八六キロ、上昇率毎秒五一八米搭載力、乗務員のほか乗客十二名、燃料搭載量一、七五〇ガロン、無電装置二個

なお今度の飛行にはヒューズ（Howard Hughes）氏のほかに左の四名が搭乗している 航空士ハリー・コンナー、操縦士トーマス・サーロー、機関士エドワード・ルンド、アメリカR・C・A無電技師リチャード・ストッダード

”もう真平だ”苦悩を語る五勇士

【同盟フロイド・ベネット飛行場十四日発】
世紀の記録を樹立してフロイド・ベネット飛行場に降り立ったハーワード・ヒューズ（Howard Hughes）氏はまずたばこだと旨そうに一服しながら三日間地球征服の印象を語る

ともかく首尾よくニューヨークへ帰れた嬉しさで一杯だ、途中着陸した至るところで非常な歓待を受け感謝に堪えない、何分荒涼な土地の上ばかり飛び続けたので相当苦労はしたがその割に大した苦痛はなかった

次いで新聞記者団から『どうですもう一度世界一周飛行をやりませんか』と質問したのに対し五人の空の英雄らは早廻り飛行の辛さを痛感した口調で『もう真平だね』と微笑しながらお互に顔を見合せた
（覇業遂に成りて輝くヒューズ機 : 翼下に地球を短縮 : 世界一周に3日19時17分　前記録の二分の一！引用終わり）

写真（右）アメリカ独立記念日の1938年7月14日、アメリカ、ニューヨーク州ニューヨーク市、フロイド・ベネット飛行場（Floyd Bennett Field）に世界一周最速飛行から帰国したハワード・ヒューズ（Howard Hughes）が自動車で、ニューヨーク万博1939年"New York World's Fair 1939"組織委員長・実業家グローヴァ・ウェーレン（Grover Aloysius Whalen）邸宅に向かう。：
Photograph of Howard Hughes in New York, July 1938 Description A view of Howard Hughes sitting in the back of a car, likely being driven to a New York hotel, after landing the Lockheed 14 at Floyd Bennett Field. Description printed on photograph's accompanying sheet of paper: ""Howard Hughes on his way to a hotel after arriving in New York. 7-14-38. (Press Association)"" Date 1938-07 Date Digitized 2013-10-04
写真は， Howard Hughes Public Relations Photograph Collection (PH-00373)　 whh000871 Physical Identifier 0373_0587引用。

世界一周早回りの新記録を樹立した一行は、飛行場滑走路で降機し、乗機ロッ乗機ド（Lockheed）モデル Model14-N3「スーパーエレクトラ」（登録コード NX18973, 製造番号：c/n 1419）の搭乗口まえで、ニューヨーク万博1939年"New York World's Fair 1939"組織委員長・実業家グローヴァ・ウェーレン（Grover Aloysius Whalen）らに出迎えられ、インタビューを受け、記念写真を撮影した。この降りたばかりの時のヒューズは髭を生やしてはいたが、スーツ・ネクタイを着用していた。

写真（右）アメリカ独立記念日の1938年7月14日、アメリカ、ニューヨーク州ニューヨーク市、フロイド・ベネット飛行場（Floyd Bennett Field）に世界一周最速飛行から帰国したハワード・ヒューズ（Howard Hughes）が自動車で、ニューヨーク万博1939年"New York World's Fair 1939"組織委員長・実業家グローヴァ・ウェーレン（Grover Aloysius Whalen）邸宅に到着した。：飛行場から送迎の大型乗用車にのったヒューズは、出迎えたニューヨーク万博1939年"New York World's Fair 1939"組織委員長・実業家グローヴァ・ウェーレン（Grover Aloysius Whalen）の邸宅に移動した。邸宅では、ヒューズは背広を脱いで、髭をきれい剃った。そして、そのまま気取らない態度をとりたくなってか、スーツを脱いで白シャツ姿のまま、記念写真を撮った。
Photograph of Howard Hughes at Grover Whalen's house, New York, 1938
Description A candid photograph of Howard Hughes at Grover Whalen's house.
写真は， Howard Hughes Public Relations Photograph Collection (PH-00373)　 Digital ID whh000890 Physical Identifier 0373_0606引用。

帰国し愛機から降り立った直後のヒューズは、髭をはやしハット、ネクタイにスーツ姿で、帰国一番のインタビューに応じた。そこ後、ヒューズ一行は、自動車の後部座席に座って、ニューヨーク万博1939年"New York World's Fair 1939"組織委員長・実業家グローヴァ・ウェーレン（Grover Aloysius Whalen）の邸宅に移動し、ヒューズだけが背広を脱いで髭を剃った。そして、白いYシャツ姿で、搭乗員と出迎えた市長ら政府要人と記念写真を撮った。

写真（右）1938年7月14日、アメリカ、ニューヨーク市、ニューヨーク市長グローヴァ・ウェーレン（Grover Aloysius Whalen）の邸宅、世界一周早回りから帰還したハワード・ヒューズ（Howard Hughes）一行らの記念写真：左から、副操縦士トーマス・サーロウ（Thomas L. Thurlow）中尉、政府関係者、機関士エドワルド・ルッド（Edward Lund）、機長ヒューズ、ニューヨーク万博1939年"New York World's Fair 1939"組織委員長・実業家グローヴァ・ウェーレン（Grover Aloysius Whalen）、無線通信士リチャード・スタッダート（Richard R. Stoddart）、航法士ハリー・コナー（Harry P. McLean Connor）
Description Description printed on photograph's accompanying sheet of paper: ""Group at [Gover] Whalen's home 7/14/38. (Daily News)."" Howard Hughes is standing fourth from the left. Date 1938-07-14
Date Digitized 2013-10-03
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh000888 Physical Identifier 0373_0604引用。

飛行場で降機したヒューズら一行は、送迎の大型乗用車に乗り、ニューヨーク万博1939年"New York World's Fair 1939"組織委員長・実業家グローヴァ・ウェーレン（Grover Aloysius Whalen）の邸宅に向かった。邸宅でヒューズだけが、背広・ネクタイを脱ぎ、髭を剃って白Yシャツに姿になった。飛行場到着時には、ヒューズは3日間、髭を剃っていなかったが、パレード前には髭を剃ったのである。しかし、邸宅でヒューズは髭を剃ったものの、再度スーツを着るのはやめた。他方、4名の搭乗員たち、副操縦士トーマス・サーロウ（Thomas L. Thurlow）中尉, 機関士エドワルド・ルッド（Edward Lund）、ヒューズ、無線通信士リチャード・スタッダート（Richard R. Stoddart）、右端の航法士ハリー・コナー（Harry P. McLean Connor）は、ヒューズの気さくな演出を邪魔せずに、スーツ姿でかしこまることにした。

ロッキード（Lockheed）モデル Model14-N3「スーパーエレクトラ」"New York World's Fair 1939."（登録コード NX18973, 製造番号：c/n 1419）の搭乗口で、ニューヨーク市長グローヴァ・ウェーレン（Grover Aloysius Whalen）らと記念写真を撮影し、インタビューを受けた。つまり、この時のヒューズは髭を生やしてはいたが、スーツとハットで面談した。それから、一行は送迎の大型乗用車に乗り、ニューヨーク万博1939年"New York World's Fair 1939"組織委員長・実業家グローヴァ・ウェーレン（Grover Aloysius Whalen）の邸宅に移動した。ヒューズは、スーツ・ネクタイを脱いで髭を剃った。

次はニューヨーク市内凱旋パレードだった。オープンカーに乗った正操縦士・飛行機オーナーのハワード・ヒューズはニューヨーク万博1939年"New York World's Fair 1939"組織委員長・実業家グローヴァ・ウェーレン（Grover Aloysius Whalen）らと、次の車に機関士エドワルド・ルッド（Edward Lund）、航法士ハリー・コナー（Harry P. McLean Connor）、無線通信士リチャード・スタッダート（Richard R. Stoddart）、副操縦士トーマス・サーロウ（Thomas L. Thurlow）中尉が乗車し、ニューヨーク市内のパレードに繰り出して大観衆の大歓迎を受けた。


Howard Hughes flies from Burbank to New York in Lockheed Super Electra. HD Stock Footage
A Lockheed Super Electra plane pushed out of a hangar in Burbank, California. Howard Hughes boards the aircraft and engine starts. Aircraft taxis along and takes off. Plane lands at an airfield in New York as a large crowd gathers to welcome him. Crowds cheer. Hughes in an interview expresses the desire to bring aviators from all over the globe together in New York. Location: New York United States. Date: July 6, 1938.


５．ニューヨーク・シカゴ凱旋パレード


写真（上）1938年7月14日、アメリカ、ニューヨーク、世界一周の最速記録を達成したハワード・ヒューズ（Howard Hughes）ロッキード（Lockheed）14「スーパー・エレクトラ」（Lockheed 14 Super Electra）輸送機 (NX18973）：1938年7月10日、アメリカ、ニューヨークのフォード・ベネット飛行場（Floyd Bennett Field）を機関士エドワルド・ルッド（Edward Lund）、正操縦士・飛行機オーナーのヒューズ、航法士ハリー・コナー（Harry P. McLean Connor）、無線通信士リチャード・スタッダート（Richard R. Stoddart）、右端の副操縦士トーマス・サーロウ（Thomas L. Thurlow）中尉の4名が搭乗し離陸、パリ、モスクワ、フェアバンクスと回って14,672 マイル (23,612 km)を3日19時間17分で地球を一周した。
Howard Hughes Around the World Flight Lockheed Catalog #: 10_0015725 Title: Howard Hughes Around the World Flight Lockheed Date: 1938 Additional Information: Howard Hughes Around the World Flight Lockheed Tags: Howard Hughes Around the World Flight Lockheed , Howard Hughes Around the World Flight Lockheed , 1938 Repository: San Diego Air and Space Museum ArchiveK
写真は SDASM Archives引用。

写真（右）1938年7月15日、アメリカ、ニューヨーク市ブロードウェー（Broadway）、世界一周早回りから帰還したハワード・ヒューズ（Howard Hughes）一行らのオープンカーに乗っての凱旋パレード：ヒューズ左の黒服は、1939年ニューヨーク万博 "New York World's Fair 1939"組織委員会委員長グローヴァ・ウェーレン（Grover Aloysius Whalen）、右の白服はアル・ロドウィック（Al Lodwick）。周囲には、オートバイ警官が警護し、メディアの動画撮影も2台の自動車を使って行われている。紙吹雪は、オフィスの紙屑が材料のようだ。
Photograph of a parade procession, New York, July 15, 1938
Date 1938-07-15
Description printed on photograph's accompanying sheet of paper: "Howard Hughes and crew in parade up Broadway after record-breaking world flight. New York, New York."
写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries Digital ID whh000929 Physical Identifier 0373_0644引用。

1938年7月14日、アメリカ独立記念日、ニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン（Brooklyn）、ロングアイランド西端、バレン島（Barren Island）、フロイド・ベネット飛行場（Floyd Bennett Field）にロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra：登録コード NX18973）による世界一周飛行から帰国したハワード・ヒューズ（Howard Hughes）一行は、飛行場で大歓迎を受け、ニューヨーク万博1939年"New York World's Fair 1939"組織委員長・実業家グローヴァ・ウェーレン（Grover Aloysius Whalen）の出迎えを受け、自動車に乗せられ彼の邸宅に招待された。翌日のニューヨーク市内凱旋パレードでは、歓迎してくれる大衆にサービスして、ネクタイとスーツ姿で臨んだ。SDASM（San Diego Air and Space Museum Archive）の保管公開する写真撮影の正確時間、順番がわからないという難点がある

写真（右）1938年7月15日、アメリカ、ニューヨーク市ブロードウェー（Broadway）、世界一周早回りから帰還したハワード・ヒューズ（Howard Hughes）一行らのオープンカーに乗っての凱旋パレード：ヒューズ左の黒服は、1939年ニューヨーク万博 "New York World's Fair 1939"組織委員会委員長グローヴァ・ウェーレン（Grover Aloysius Whalen）、右の白服はアル・ロドウィック（Al Lodwick）。周囲には、オートバイ警官が警護し、メディアの動画撮影も2台の自動車を使って行われている。紙吹雪は、オフィスの紙屑が材料のようだ。
Photograph of a parade procession, New York, July 15, 1938
Date 1938-07-15
Description printed on back of photograph: "Howard Hughes' parade up Broadway. General Scene of parade. 7/15/38."
写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries Digital ID whh000926 Physical Identifier 0373_0641引用。

ニューヨーク市フロイド・ベネット飛行場到着時にはヒューズも背広を着ていたし、翌日の凱旋パレードでも、大衆に礼儀を尽くすために、髭を剃ってネクタイを締めていたが、黒スーツ姿で手を振っている。

写真（右）1938年7月15日、アメリカ、ニューヨーク市ブロードウェー（Broadway）、世界一周早回りから帰還したハワード・ヒューズ（Howard Hughes）一行らのオープンカーに分譲しての凱旋パレード：周囲には、オートバイ警官が警護し、メディアの動画撮影も2台の自動車を使って行われている。紙吹雪は、オフィスの紙屑が材料のようだ。
Photograph of Howard Hughes and his crew at a parade, New York, July 15, 1938
Title Photograph of Howard Hughes and his crew at a parade, New York, July 15, 1938 Description The black and white view of Howard Hughes and his crew at a parade after he completed his Round-The-World flight in New York. Date 1938-07-15"
写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries Digital ID whh000920 Physical Identifier 0373_0635引用。

写真（右）1938年7月15日、アメリカ、ニューヨーク市、世界一周早回りから帰還したハワード・ヒューズ（Howard Hughes）一行らのオープンカーに乗っての凱旋パレード：ヒューズ左の黒服は、1939年ニューヨーク万博 "New York World's Fair 1939"組織委員会委員長グローヴァ・ウェーレン（Grover Aloysius Whalen）、右の白服はアル・ロドウィック（Al Lodwick）。
Photograph of a parade procession for Howard Hughes, New York, July 15, 1938 Description A view of Grover Whalen, Howard Hughes, and Al Lodwick riding in the back of an automobile during a parade procession.
Creator: Wide World Photos, Inc. Date 1938-07-15 Description A view of Grover Whalen, Howard Hughes, and Al Lodwick riding in the back of an automobile during a parade procession.
写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries Digital ID whh000954 Physical Identifier 0373_0669.引用。

写真（右）1938年7月15日、アメリカ、ニューヨーク市、世界一周早回りから帰還したハワード・ヒューズ（Howard Hughes）一行らのオープンカーに乗っての凱旋パレード：ヒューズ左の黒服は、1939年ニューヨーク万博 "New York World's Fair 1939"組織委員会委員長グローヴァ・ウェーレン（Grover Aloysius Whalen）、右の白服はアル・ロドウィック（Al Lodwick）。
Photograph of a parade procession for Howard Hughes, New York, July 15, 1938 Date 1938-07-15 Description Photograph of Grover Whalen, Howard Hughes, and Al Lodwick during a parade procession for the completion of Hughes' Round-the-World flight.
写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries Digital ID whh000943 Physical Identifier 0373_0658引用。

写真（右）1938年7月15日、アメリカ、ニューヨーク市、世界一周早回りから帰還したハワード・ヒューズ（Howard Hughes）一行らのオープンカーに乗っての凱旋パレード：ヒューズ左の黒服は、1939年ニューヨーク万博 "New York World's Fair 1939"組織委員会委員長グローヴァ・ウェーレン（Grover Aloysius Whalen：1886-1962）、右の白服はアル・ロドウィック（Al Lodwick：1904-1961）。
Photograph of a parade procession for Howard Hughes, New York, July 15, 1938
Creator: Press Association Inc.
Date 1938-07-15
Description printed on photograph's accompanying sheet of paper: "Howard Hughes receiving the plaudets of the crowd during his reception in New York City. 7-15-38 (Press Association)."
写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries Digital ID whh000951 Physical Identifier 0373_0666引用。

アメリア・イヤハートは、1932年、ロッキード・ベガを単身操縦士の大西洋無着陸横断飛行を成功させたが、大統領夫人エレノア・ルーズベルトの後押しを受けて、赤道を回る世界一周旅行を計画した。

1937年にアメリアが世界一周に使用した愛機ロッキード・エレクトラ10E の改良型ロッキード・エレクトラ14N（Lockheed Model 14-N Super Electra）は、翌1938年7月にアメリカの大富豪ハワード・ヒューズ（Howard Hughes：1905-1976）の愛機として世界一周に成功している。

写真（右）1938年7月15日、アメリカ、ニューヨーク市、市庁舎に入庁する世界一周早回りから帰還したハワード・ヒューズ（Howard Hughes）一行：帰国凱旋のスピーチを行った。
Photograph Howard Hughes arriving at City Hall, New York City, July 15, 1938 1938-07-15 Description Typed onto a piece of paper attached to the image: "Howard Hughes and his crew welcomed at the City Hall, New York, after their Round the World flight. July 1938."
写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital ID whh000994 Physical Identifier 0373_0709引用。

写真（右）1938年7月15日、アメリカ、ニューヨーク市、市庁舎でニューヨーク市要人主催の歓迎式典が開かれた。そこで世界一周早回りから帰還したハワード・ヒューズ（Howard Hughes）一行らのスピーチが行われた。：中央の正操縦士・飛行機オーナーのヒューズの左は、機関士エドワルド・ルッド（Edward Lund）、右は航法士ハリー・コナー（Harry P. McLean Connor）、右端に着席しようとしているのは副操縦士トーマス・サーロウ（Thomas L. Thurlow）中尉。
Photograph of Howard Hughes in City Hall, New York City, July 15, 1938 Creator: Daily news (New York, N.Y. : 1920) Date 1938-07-15 Description The up close view of Howard Hughes and other inside City Hall in New York City, New York. Typed onto a piece of paper attached to the image: "New York welcoming Howard Hughes - close-up inside City Hall. 7/15/38"
写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries Digital ID whh001004 Physical Identifier 0373_0719引用。

写真（右）1938年7月15日、アメリカ、ニューヨーク市、市庁舎でニューヨーク市要人主催の歓迎式典が開かれた。そこで世界一周早回りから帰還したハワード・ヒューズ（Howard Hughes）一行らのスピーチが行われた。：テーブルについている搭乗員は、左から機関士エドワルド・ルッド（Edward Lund）、立って話をする正操縦士・飛行機オーナーのヒューズ、航法士ハリー・コナー（Harry P. McLean Connor）、副操縦士トーマス・サーロウ（Thomas L. Thurlow）中尉、無線通信士リチャード・スタッダート（Richard R. Stoddart）の5名。：無線通信士リチャード・スタッダート、右の黒服は、1939年ニューヨーク万博 "New York World's Fair 1939"組織委員会委員長グローヴァ・ウェーレン（Grover Aloysius Whalen）。
Photograph of Howard Hughes in City Hall, New York City, July 15, 1938 Date 1938-07-15 Description Typed onto a piece of paper attached to the image: "Howard Hughes at the microphone, during his brief address at Official Municipal welcoming ceremonies in the Council Chamber at City Hall. In his speech, Hughes disclaimed credit for the flight and heaped praise on the "men who designed and perfected to its present remarkable state of efficiency, the modern American flying machine and equipment." New York, New York."
写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries Digital ID whh001000 Physical Identifier 0373_0715引用。


写真（上）1938年7月29日、アメリカ、イリノイ州（State of Illinois）シカゴ（Chicago）、シカゴ市営空港（Chicago Municipal Airport）に着陸したハワード・ヒューズ（Howard Hughes）の愛機ロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra：登録コード NX18973）：世界一周最短記録を樹立したヒューズは、カリフォルニア州に帰る途中にシカゴの凱旋パレードに参加した。
Photograph of the Lockheed 14 aircraft, July 29, 1938 Description A view of the Lockheed 14 aircraft landing. Date 1938-07-29
Date Digitized 2013-10-16
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh001060 Physical Identifier 0373_0775引用。

　飛行家としての世界一周早回りという快挙を成し遂げたアメリカ人ハワード・ヒューズ（Howard Hughes）は、ニューヨーク、シカゴと凱旋パレードに参加し、アメリカ国民の大声援を受けた。その世論の支持も得た大富豪の飛行家名士として、ヒューズは、ロッキード社から世界一周をしたロッキード（Lockheed）14-N2 スーパーエレクトラ（Super Electra）登録コード NX18973の無償提供を受けた。また、1938年7月21日、アメリカ、ワシントンD.C.に呼ばれて、ハル国務長官など政府高官とも会談し、航空機開発の重要性を訴えている。

　ヒューズは、後にアメリカ陸軍航空隊からの受注を受け、高速偵察機、輸送用巨人飛行艇の開発に取り組んでいる。民間航空路線についても、自ら大手航空会社T＆WA（後のTWA/トランスワールド航空）を買収し、社主として、新型機の導入を祖先して進めた。第二次大戦後には、国際航空路線にも大々的に進出し、グローバル化に一役買ったのである。

写真（右）1938年7月29日、アメリカ、イリノイ州（State of Illinois）シカゴ（Chicago）、シカゴ市営空港（Chicago Municipal Airport）、世界一周最速記録を樹立して、シカゴに凱旋したハワード・ヒューズ（Howard Hughes）の愛機ロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra：登録コード NX18973）：世界一周最短記録を樹立したヒューズが自ら操縦桿を握っているのであろう。無塗装で、耐久性よりも空気抵抗減少を優先した。
Photograph of the Lockheed 14 aircraft, Chicago, July 29, 1938 Description Description printed on photograph's accompanying sheet of paper: ""Chicago crowd greeting Howard Hughes when he arrived there. 7-29-38"" Date 1938-07-29
Date Digitized 2013-10-16
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh001061 Physical Identifier 0373_0776引用。

写真（右）1938年7月29日、アメリカ、イリノイ州（State of Illinois）シカゴ（Chicago）、ロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra：登録コード NX18973）で世界一周最速記録を樹立して、シカゴに凱旋したハワード・ヒューズ（Howard Hughes）：
Photograph of a parade for Howard Hughes, Chicago, 1938 Description A view of Howard Hughes sitting in a car and waving at the crowd, attending a parade held for himself in Chicago. Date 1905-04-21
Date Digitized 2013-10-23
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh001107 Physical Identifier 0373_0822引用。

ヒューズが世界一周をしたロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra "New York World's Fair 1939"：登録コード NX18973）は、偉業をたたえて、ロッキード社からヒューズに無償提供された。その時、バーバンク（Burbank）工場で3か月間かけて改修が行われ、カーチス（Curtiss-Wright）が新しいエンジンを提供し、燃料搭載量を1,844 ガロン (6,980.3 L)に増加し、無線通信機3台を設置している。

写真（右）1938年7月29日以前、アメリカ、イリノイ州（State of Illinois）シカゴ（Chicago）、愛機ロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra：登録コード NX18973）で世界一周最速記録を樹立して、シカゴに凱旋したハワード・ヒューズ（Howard Hughes）一行のパレード：
Citation [Photograph of a parade for Howard Hughes, Chicago, 1938]. Howard Hughes Public Relations Photograph Collection, 1930-1950. PH-00373. Special Collections, University Libraries, University of Nevada, Las Vegas. Las Vegas, Nevada. Photograph of a parade for Howard Hughes, Chicago, 1938 Description Howard Hughes at a parade held for himself in Chicago. Date 1905-04-21
Date Digitized 2013-11-05
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh001110 Physical Identifier 0373_0825引用。

　飛行家としての世界一周早回りという快挙を成し遂げたアメリカ人ハワード・ヒューズ（Howard Hughes）は、アメリカの誇りとして大歓迎され、ニューヨーク、シカゴでは、大規模な凱旋パレードが行われた。FAI公認の世界一周最速記録ではなかったにもかかわらず、アメリア・イヤハートの世界一周途中の行方不明で落胆していたアメリカ人は、ヒューズの快挙を大喜びし、大きな声援をした。こうして、アメリカの世論の支持を固めたヒューズに対して、国際公認記録も問題は黙殺され、メディアに取り上げることもされなかった。

写真（右）1938年7月29日以前、アメリカ、イリノイ州（State of Illinois）シカゴ（Chicago）、愛機ロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra：登録コード NX18973）で世界一周最速記録を樹立して、シカゴに凱旋したハワード・ヒューズ（Howard Hughes）一行のパレード：
Title Photograph of a parade for Howard Hughes, Chicago, 1938 Description Howard Hughes sitting in a car and waving at a crowd during a parade held for Hughes. Date 1905-04-21
Date Digitized 2013-11-05
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh001110 Physical Identifier 0373_0825引用。

　飛行家としての世界一周早回りという快挙を成し遂げたアメリカ人ハワード・ヒューズ（Howard Hughes）は、ニューヨーク、シカゴと凱旋パレードに参加し、アメリカ国民の大声援を受けた。その世論の支持も得た大富豪の飛行家名士として、ヒューズは、ロッキード社から世界一周をしたロッキード（Lockheed）14-N2 スーパーエレクトラ（Super Electra）登録コード NX18973の無償提供を受けた。また、1938年7月21日、アメリカ、ワシントンD.C.に呼ばれて、ハル国務長官など政府高官とも会談し、航空機開発の重要性を訴えている。

写真（右）1938年7月29日以前、アメリカ、イリノイ州（State of Illinois）シカゴ（Chicago）、愛機ロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra：登録コード NX18973）で世界一周最速記録を樹立して、シカゴに凱旋したハワード・ヒューズ（Howard Hughes）一行のパレード：
Photograph of a parade for Howard Hughes, Chicago, 1938 Description Howard Hughes at a parade held for himself in Chicago. Date 1905-04-21
Date Digitized 2013-11-05
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh001113 Physical Identifier 0373_0828引用。

アメリカでは、大富豪の飛行家名士として、ヒューズは、大人気になり、ロッキード社は、その宣伝効果を重視して、無償で世界一周をしたロッキード（Lockheed）14-N2 スーパーエレクトラ（Super Electra）登録コード NX18973をヒューズに貸与している。また、政治家たちもヒューズの名声を利用しようと、1938年7月21日、アメリカ、ワシントンD.C.にヒューズを招待し、ハル国務長官など政府高官ら自ら出向いてヒューズと会談し、握手をし、メディアに大々的に報道させた。

写真（右）1938年7月29日以前、アメリカ、イリノイ州（State of Illinois）シカゴ（Chicago）、世界一周最速記録を樹立して、シカゴに凱旋し観衆の歓声に応えて手を振るハワード・ヒューズ（Howard Hughes）：
Photograph of a parade for Howard Hughes, Chicago, 1938 Description An up close view of Howard Hughes sitting in a car and waving at the crowd during a parade held for Hughes in Chicago. Date 1905-04-21
Date Digitized 2013-10-23
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh001105 Physical Identifier 0373_0820引用。

ヒューズは、航空機開発の重要性を訴えたが、そんなことより政治家は、自分がヒューズと懇意であるとして、リンドバークの歓迎と同じく、内心では秘かに自分の政治的売名行為を優先していたようだている。

　ヒューズは、後にアメリカ陸軍航空隊からの受注を受け、高速偵察機、輸送用巨人飛行艇の開発に取り組んでいる。民間航空路線についても、自ら大手航空会社T＆WA（後のTWA/トランスワールド航空）を買収し、社主として、新型機の導入を祖先して進めた。第二次大戦後には、国際航空路線にも大々的に進出し、グローバル化に一役買ったのである。

写真（右）1938年7月29日以前、アメリカ、イリノイ州（State of Illinois）シカゴ（Chicago）、世界一周最速記録を樹立して、シカゴに凱旋し観衆の歓声に応えて手を振るハワード・ヒューズ（Howard Hughes）：
Welcome Home, Howard Title Photograph of a parade for Howard Hughes, Chicago, 1938 Description An overhead view of Howard Hughes sitting in a car and waving at the crowd, attending a parade held for him in Chicago. Date 1905-04-21
Date Digitized 2013-10-23
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh001105 Physical Identifier 0373_0820引用。


写真（上）1938年7月29日、アメリカ、イリノイ州（State of Illinois）シカゴ（Chicago）、シカゴ市営空港（Chicago Municipal Airport）を離陸するハワード・ヒューズ（Howard Hughes）の愛機ロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra：登録コード NX18973）：世界一周最短記録を樹立したヒューズが自ら操縦桿を握っているのであろう。無塗装で、耐久性よりも空気抵抗減少を優先した。
Photograph of the Lockheed 14 aircraft, July 29, 1938 Description A distant view of the Lockheed 14 aircraft taking off for Chicago. Date 1938-07-29
Date Digitized 2013-10-16
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh001058 Physical Identifier 0373_0773引用。

　ヒューズは、後にアメリカ陸軍航空隊からの受注を受け、高速偵察機XF-11、輸送用巨人飛行艇H-4の開発に取り組み、実機を完成させている。民間航空路線についても、自ら大手航空会社T＆WA（後のTWA/トランスワールド航空）を買収し、社主として、新型機ロッキード・コンステレーションの導入を率先して進めた。第二次大戦後には、大西洋横断・太平洋横断と国際航空路線の拡張にも熱心だった。しかし、晩年は、精神的に不安定となり、ラスベガスの自分のホテルに閉じこもった。

写真（右）1938年7月29日以前、アメリカ、イリノイ州（State of Illinois）、シカゴ市営空港（Chicago Municipal Airport）を離陸するハワード・ヒューズ（Howard Hughes）：ミシガン湖（Lake Michigan）に面している滑走路の端に離陸した機体が見える。世界一周最速記録を樹立して、ニューヨークに到着した。そこから、シカゴに凱旋した後、カリフォルニア州に帰還したようだ。1927年にはシカゴ・ミッドウェー空港（Midway Airport）も開設しているが、この空港はシカゴの内陸にある。他方、ミシガン湖（Lake Michigan）の湖畔に面したのが、シカゴ市営空港（Chicago Municipal Airport）である。
Photograph of the Lockheed 14 aircraft, July 29, 1938 Description Aerial view of the Lockheed 14 aircraft taking off for Chicago. Date 1938-07-29
Date Digitized 2013-10-23
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh001059 Physical Identifier 0373_0774引用。

ヒューズが使用した後で、ロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra "New York World's Fair 1939"：登録コード NX18973）はロッキードに返却され、その後、この機体はカナダ空軍（Royal Canadian Air Force）に売却され. 軍用機として新規の登録コードAX688が与えられたが、換言すれば民間のスパーエレクトラ（Super Electra）輸送機ではなく、軍用の. ハドソン（Hudson）双発爆撃機として使用されたのである。1940年11月10日、 南アフリカ共和国からエジプトへの直距離飛行中、ケニアのナイロビ（Nairobi）を飛び立ったハドソン爆撃機（AX688）は、500 フィート (152 m)上昇したときに左に傾き墜落、炎上した。搭乗者は全員死亡した。

写真（右）1938年8月2日、アメリカ、カリフォルニア州ロサンゼルス中心街、摩天楼ロサンゼルス市庁舎（Los Angeles City Hall）上空を飛翔するハワード・ヒューズ（Howard Hughes）の愛機ロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra：登録コード NX18973）：ロサンゼルス市庁舎（Los Angeles City Hall）は、1926年起工、1928年竣工、ロサンゼルス市所有で、高さ138 m (453 ft)、32階建て、床面積79,510 m2。
Photograph of Howard Hughes' plane, Los Angeles, August 02, 1938
Description Typed onto a piece of paper given with the image: ""Hughes' Plane Over Los Angeles, Cal. -- The world-girdling plane of Howard Hughes pictured from an American Airlines plane as it flew over Los Angeles as Hughes and four companions on the record-breaking flight arrive at Los Angeles for the ovation accorded them by proud Southern Californians. The Los Angeles City Hall is in the background. Credit Line (ACME) 8/2/38 NY
Date 1938-08-02
Date Digitized 2013-09-13
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh001147 Physical Identifier 0373_0862引用。

ロッキード（Lockheed）モデル 14-H「スーパーエレクトラ」輸送機(Model 14-WF62 Super Electra)諸元
初飛行：1937年7月29日
生産機数：　354機
乗員: 3名
乗客: 12名
全長: 13.52 m
全幅: 19.97 m
全高 3.48 m
主翼面積: 51.2 平方メートル
空虚重量: 4,886 kg
全備重量: 7,114 kg
最大離陸重量: 7,955 kg
エンジン: Wright SGR-1820-F62 空冷星型9気筒エンジン 760 hp (567 kW) 双発 最大速度: 250 mph (402 km/h)
航続距離: 2,125 mi (3,420 km)
最大上昇高度 24,500 ft (7,649 m)
翼面荷量: 28 lb/ft2 (139 kg/平方メートル)

⇒写真集Album:ヒューズ（Hughes）のロッキード（Lockheed）14スーパーエレクトラ(Super Electra)世界最速一周を見る。　


記録破りの世界一周飛行中のハワード・ヒューズ (1938)



６．政府高官と面談した世界一周後のヒューズ（Hughes）

1937年7月3日には、女流飛行家アメリア・イアハートと航法士のフレッド・ヌーナンの搭乗したロッキード 10 エレクトラ（Lockheed Model 10 Electra）の世界一周飛行の途上、ニューギニア島東部ラエからハウランド島<への飛行中に行方を断って遭難した。この汚名をそそぐためにも、ハワード・ヒューズ（Howard Hughes）のロッキード・スーパーエレクトラ14N（Lockheed Model 14-N2 Super Electra）による世界一周早回りは、アメリカ政府・アメリカ軍が世界的に喧伝したいアメリカ飛行機の技術と人材の快挙だったのである。

写真（右）写真（右）1938年7月21日、アメリカ、ワシントンD.C.、アメリカ国務長官コーデル・ハル（Cordell Hull)と握手を交わすハワード・ヒューズ（Howard Hughes）:コーデル・ハル（Cordell Hull：1871-1955)は,1891年カンバーランド大学ロー・スクール卒、1893-1897年テネシー州議会下院議員、1903-1907年テネシー州巡回裁判所判事、1907-1921,1923-1931年連邦議会下院議員、1930年連邦議会上院議員当選、1933.3-1944.11年国務長官、1945年ノーベル平和賞受賞、サンフランシスコ国際連合会議米国代表。左端からヒューズと世界一周をした無線通信士リチャード・スタッダート（Richard R. Stoddart）, アメリカ陸軍航空隊（U.S. Army Air Corps）中尉・副操縦士トーマス・スーロウ（Thomas L. Thurlow）、ヒューズ、国務長官コーデル・ハル、航法士ハリー・コナー（Harry P. McLean Connor）、右端は機関士エドワルド・ルッド（Edward Lund）。 後方の肖像画は、ヘンリー・ルイス・スティムソン（Henry Lewis Stimson：1867‐1950）で1929年3月28日-1933年3月4日にハルの前任国務長官。ただし、1940年7月10日 - 1945年9月21日には二度目の陸軍長官に就任する。
Photograph of Howard Hughes and other men, 1938 Description A view of Howard Hughes shaking hands with Cordell Hull; several unidentified men are photographed with them.
Date 1938-08-02
Date Digitized 2013-09-13
.写真は, University of Nevada, Las Vegas. Libraries　Digital Identifier whh001045 Physical Identifier 0373_0760引用。

1938年7月21日、アメリカ、ワシントンD.C.、アメリカ陸軍航空隊参謀長や政府高官、メディアの前に、ハワード・ヒューズ（Howard Hughes）は、航空機開発の重要性を訴えた。１週間前の7月14日、アメリカ独立記念日に世界一周早回り世界最速記録を達成したヒューズは、アメリカ連邦政府高官が首府ワシントンD．C．に招待され、演説する機会を得たのである。

写真（右）1938年7月21日、アメリカ、ワシントンD.C.、アメリカ国務長官コーデル・ハル（Cordell Hull)と握手を交わすハワード・ヒューズ（Howard Hughes）:コーデル・ハル（Cordell Hull：1871-1955)は,1891年カンバーランド大学ロー・スクール卒、1893-1897年テネシー州議会下院議員、1903-1907年テネシー州巡回裁判所判事、1907-1921,1923-1931年連邦議会下院議員、1930年連邦議会上院議員当選、1933.3-1944.11年国務長官、1945年ノーベル平和賞受賞、サンフランシスコ国際連合会議米国代表。左端からヒューズと世界一周をした無線通信士リチャード・スタッダート（Richard R. Stoddart）, アメリカ陸軍航空隊（U.S. Army Air Corps）中尉・副操縦士トーマス・スーロウ（Thomas L. Thurlow）、ヒューズ、国務長官コーデル・ハル、航法士ハリー・コナー（Harry P. McLean Connor）、右端は機関士エドワルド・ルッド（Edward Lund）。
English: Title: Sec. of State greets Howard Hughes. Washington, D.C., July 21. Secretary of State Cordell Hull, congratulates Howard Hughes on his round the world flight, photographed at the State Dept. today, 7/21/38 Abstract/medium: 1 negative : glass ; 4 x 5 in. or smaller Date 1938 Source Library of Congress's Prints and Photographs division under the digital ID hec.24847.
写真はWikimedia Commons, Howard Hughes　File:Sec. of State greets Hughes on his arrival in Washington. Washington, D.C., July 21. Sec. of State Cordell Hull, ranking cabinet member in the Capitol, officially greeted Howard Hughes and LCCN2016873820.jpg引用。

1937年7月7日、盧溝橋事件を契機に始まった日中戦争では、アメリカは中立の立場をとっていたが、1937年12月、日本軍が、中華民国の首都南京を陥落させ、南京事件が非人道的行為として喧伝されるにつれて、日本脅威論が高まった。1937年8月13日から、日中戦争が上海にも拡大（第二次上海事変）し、日本海軍航空隊は、九州・台湾から東シナ海を超えて杭州・上海・漢口を空襲する「渡洋爆撃」を開始、1938年12月からは、日本陸海軍による国民政府の臨時首都・重慶への連続空襲が開始されている。

1938年2月15日〜27日、アメリカ陸軍航空隊の新型四発大型機ボーイングB-17フライイング・フォートレス重爆撃機6機が、ペルーのリマ、アルゼンチンのブエノスアイレス、チリのサンチャゴを周回する1万9,000 kmの南米親善飛行に成功している。


Lockheed Aircraft Promo Film - 1940
Film from the Rick Prelinger Archives. Going way back to 1940 for this one; neat scenes inside the Burbank plant, including Lodestars, Model 10 & 12 Electras, Vega, P-38, etc. Be sure to check my channel for the best in VINTAGE & RARE airliner videos!

1938年7月14日、アメリカ独立記念日に世界一周早回り飛行から帰国したヒューズを、1週間後、アメリカ連邦政府高官が首府ワシントンD．C．に招待し、演説する機会を与えた。これは、世界一周早回りは、グローバル化を先導するアメリカの国威発揚の一環として、リンドバークの単独太平洋横断飛行と並ぶ快挙とされた。アメリカの技術力とアメリカ人のチャレンジ精神の心意気を世界に示すものとして称賛されたのである。

⇒写真集Album:ハワード・ヒューズ（Howard Hughes）伝記を見る。　


2011年7月刊行の『写真・ポスターに見るナチス宣伝術-ワイマール共和国からヒトラー第三帝国へ』青弓社（2000円）では、反ユダヤ主義、再軍備、ナチ党独裁、第二次世界大戦を扱いました。

⇒フォッカー（Fokker）F.VIIb-3mトライモーター三発輸送機
⇒シェルバ（Cierva)/ピトケイアン（Pitcairn）/ケレット(Kellett）のオートジャイロ
⇒ロッキード（Lockheed）モデル 10 エレクトラ （Electra）輸送機
⇒ロッキード14スーパーエレクトラ(Super Electra)/ロードスター(Lodestar)輸送機
⇒ボーイング(Boeing）247旅客機
⇒ダグラス(Douglas)DC-1旅客輸送機
⇒ダグラス(Douglas)DC-2輸送機
⇒ダグラス(Douglas)DC-3輸送機
⇒ダグラス（Douglas）DC-4E旅客機
⇒ダグラス(Douglas)C-39軍用輸送機
⇒ダグラス(Douglas)C-47スカイトレイン(Skytrain)輸送機
⇒アメリカ陸軍ダグラス（Douglas）C-54 スカイマスター（Skymaster）輸送機
⇒アメリカ海軍ダグラス（Douglas）R5D スカイマスター（Skymaster）輸送機

⇒フィリックストウ（Felixstowe）F2/F3/ポート（Porte）/フューリー（Fury）/F5 飛行艇
⇒カーチス（Curtiss）H-16/海軍航空工廠（NAF）F.5L 飛行艇
⇒NAF H-16民間仕様エアロマリン（Aeromarine）75飛行艇
⇒軍航空工廠（NAF）F.5L/ カーチス（Curtiss）H-16飛行艇の生産
⇒スーパーマリン（Supermarine）サザンプトン（Southampton）双発飛行艇
⇒サンダース・ロー（Saunders-Roe）A.19 / A.29 クラウド（Cloud）双発飛行艇
⇒ブラックバーン（Blackburn）アイリス（Iris）/ パース（Perth）飛行艇
⇒ショート（Short）シンガポール（Singapore）四発飛行艇
⇒スーパーマリン（Supermarine）ウォーラス（Walrus）水陸両用飛行艇
⇒スーパーマリン（Supermarine）シーオッター（Sea Otter）水陸両用飛行艇
⇒スーパーマリン（Supermarine）ストランラー（Stranraer）飛行艇
⇒シコルスキー（Sikorsky）S-36水陸両用飛行艇
⇒シコルスキー（Sikorsky）S-38水陸両用飛行艇
⇒シコルスキー（Sikorsky）S-40飛行艇「アメリカン・クリッパー」"American Clipper"
⇒シコルスキー（Sikorsky）S-42飛行艇アメリカン・クリッパー"American Clipper"
⇒マーチン（Martin）M-130チャイナ・クリッパー／M-156四発飛行艇
⇒ボーイング（Boeing）314飛行艇クリッパー"Clipper"
⇒ブローム・ウント・フォス（Blohm & Voss）BV222バイキング/BV238飛行艇


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