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◆フィリピン鍛冶屋ブッシュナイフ鍛造:Metalsmithing
鍛冶屋 1.コルディリェラ行政地方カリンガ州には家内工業としてタイガーグラス製の箒作りと鍛冶屋があります。
2.2009年のフィリピンの地域別一人当たり所得(1985年基準価格)をみると、全国平均は1万5528ペソに対して、メトロマニラ(Metro Manila:マニラ市と周辺市区)は4万838ペソと全国平均の2.6倍の高水準にあり、コルディリェラ行政地方(Cordillera Administrative Region:CAR)の一人当たり所得は、全国平均をやや上回る1万9007ペソである。それに対してミンダナオ島南部のムスリム自治区は3572ペソ(全国平均の23%)、ルソン島南部のビコール地方は7650ペソ(同49%)、中部ルソン地方は1万1636ペソ(75%)と半分程度の低い水準にとどまっている。
3.当室では2011年3月から2013年8月に、合計1カ月滞在し調査をしたカリンガ(Kalinga)州の鍛冶屋を解説します。
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フィリピン北部カリンガ州

 Kalinga Province

 
 


















フィリピンカリンガ州

Cordillera Administrative Region


棚田
フィリピン共和国コルディリェラ行政地域(Cordillera Administrative Region (CAR))には、アブラ州/アパヤオ州/ベンゲット州/イフガオ州/カリンガ州/マウンテン州の6州がある。2010年人口センサスによると、CAR人口は1,616,867人。

1995年にUNESCO世界遺産に登録されたイフガオ州の棚田は、標高700から1500メートルに広がっている。イフガオ州の79%、面積にして19万8246ヘクタールが、山岳コミュニティに属し、棚田は面積1万7138ヘクタールである。渓谷の上から下まで階段状に広がる棚田は、壮大な景観であるが、近世の政治権力者が資金を投じて、住民を動員して行った大規模な開墾の結果できたものではなく、歴史的に中世あるいは古代からの歴史を持つという。 カリンガ州ブツブツ
コルディリェラ行政地方は、言語、文化の点でフィリピン独自の地位が認められている。地方政府として、独自の議会、条例が認められている。右奥の尾根にある集落がブツブツ。
水田 hspace=1
ルソン島北部のコルディリェラ行政地域(Cordillera Administrative Region (CAR))カリンガ州ティンラヤン町の山間の棚田。平地が少ないために、棚田で米作が行われている。チコ川上流には、世界遺産バナウェ・ライステラスがある。
フィリピンコルディリェラ行政地方Cordillera Administrative Regionの中心都市バギオ(Baguio)から、カリンガ(Kalinga)州の州都タブクまで、国道で結ばれているが、山岳地では未舗装の国道も残っている。
コルディリェラ行政地方カリンガ(Kalinga)州は面積3,231.25 km²、人口密度は 62.4人/km²。

カリンガ州

Kalinga Province


カリンガ州ウマのボロ
コルディリェラ行政地方(Cordillera Administrative Region) カリンガ(Kalinga)州ティンラヤン町山村ブツブツには、鍛冶屋が1軒あり、柴刈りをするときに使うナタ(ボロ)鍛造(たんぞう)している。鍛冶屋は労働集約的技術を用いる農村家内工業である。
ティンラヤン町

Tinglayan, Kalinga Province


家1
ルソン島北部コルディリェラ行政地方カリンガ(Kalinga)州ティンラヤン町ブツブツの木造家屋。傾斜地に棚田が作られている。
コルディリェラ(Cordillera)行政地方カリンガ(Kalinga)州ティンラヤン町、片刃サヤ鉈を打つ鍛冶屋(Blacksmith)を調査した。 家米蔵
コルディリェラ行政地域(Cordillera Administrative Region (CAR))カリンガ州ティンラヤン町山村の高床式米蔵。ここでは、木造家屋がほとんどでだが、屋根は、GIと呼ばれるトタン板が主流。写真のような茅葺屋根はほとんど姿を消している。産業としては、棚田での稲作がある。ここでは、ホウキの材料のタイガーグラス(Tiger Grass:Thysanolaena maxima)栽培は見られない。
鍛冶屋の家1
コルディリェラ行政地方(Cordillera Administrative Region (CAR)) カリンガ(Kalinga)州ティンラヤン町山村ブツブツで見かけた農器具製造の鍛冶屋(Blacksmith)。鍛冶屋は労働集約的技術labor-intensive industry)を用いる農村家内工業である。このバランガイに鍛冶屋は、ここ1軒だけ。主要産業は、棚田の稲作で、ルブアガン町のようなタイガーグラス(Tiger Grass:Thysanolaena maxima)材料の箒作り産業はない。

鍛冶屋

 Blacksmith

 
ブツブツ
コルディリェラ行政地域(Cordillera Administrative Region (CAR))カリンガティンラヤン町山村の鍛冶屋の主(右)。自動車道でのコミュニケーションができない山村には、金属製ナタ(ボロ)を主に製造する鍛冶屋(Blacksmith)がある。金属加熱には、炭(ウリン)を使う。また、木炭原料の薪を集める柴刈りにブッシュナイフ(ナタ)は必需品。ティンラヤン町では、小学校教育、稲作についても、聞き取り調査を行った。2013年3月撮影。 ブツブツ
コルディリェラ行政地域(Cordillera Administrative Region (CAR))カリンガ州山村は棚田に囲まれた集落だが、鍛冶屋(Blacksmith)がある。この周囲には、里山があり、そこで家庭調理用の薪、鍛冶屋で使用する木炭の原料を集めていると思われる。柴刈りに使うナタ(ボロ)は、鍛冶屋が作る。
ブツブツ
コルディリェラ行政地域(Cordillera Administrative Region (CAR))のカリンガ州チコ川渓谷にあるティンラヤン町ブツブツの鍛冶屋(black smith)が金属製ナイフを研いでいる。鍛冶の作業でも、みなゴム草履をはいている。 ブツブツ
コルディリェラ行政地方ティンラヤン町の鍛冶屋(Blacksmith)が、刃物を研いでいる。鍛冶屋は労働集約的技術labor-intensive industry)を用いる農村家内工業で、ここでは主にナタを生産している。ナタは、フィリピン語で「ボロ」といい、これで直径2-3センチの枝や小木、柴刈りをする。斧、マサカリ、木挽き(のこぎり)などを用いる樹木伐採とは異なり、柴刈りは、樹齢10年以上の大きな樹木を根元から伐採することはまずない。小枝や倒木、枯れ木などの木質バイオマスを集めている。
  ブツブツ
コルディリェラ行政地域(Cordillera Administrative Region (CAR))カリンガ州山村ブツブツの鍛冶屋(black smith)の主。道路沿いは電化されているが、奥の集落には送電されていない。そのような場所に鍛冶屋(Blacksmith)がある。調理には、薪炭など木質バイオマスをエネルギーとすることが多い。この薪集めをするとき、ナタは必需品である。
ブツブツ
カリンガ州ティンラヤン町ブツブツには、鍛冶屋(Blacksmith)が1軒あり、ナタなど農具を作っている。鍛冶屋の作業でも、みなゴム草履をはいている。2013年3月撮影。

鍛冶屋の鍛鉄

Forging

ブツブツ鍛冶
ルソン島北部コルディリェラ行政地方(Cordillera Administrative Region (CAR))カリンガ州ティンラヤン町山村ブツブツウマの鍛冶屋(Blacksmith)。ここの主要産業は棚田の稲作だが、里山での薪用木材(firewood)柴刈りもさかん。
ブツブツ鍛冶
コルディリェラ行政地域(Cordillera Administrative Region (CAR))ティンラヤン町の鍛冶屋(Blacksmith)は、ブッシュナイフ(鉈)を鍛鉄する。
コルディリェラ行政地方はルソン島山岳地域で海に面していない内陸地。棚田、豆栽培が生業の貧しい地域であり、電気・小学校はあるが、クリニック、道路、ガスなどのインフラは未整備。傾斜地が多く、棚田の稲作が行われている。
ブツブツ鍛冶
コルディリェラ行政地方鍛冶屋(Blacksmith)は、ブッシュナイフ(鉈)の本体をハンマーでたたいて鍛えている。鍛冶屋の作業でも、みなゴム草履をはいている。
ルソン島山岳地域で海に面していない内陸地で、主要なエネルギーは木質バイオマス(薪や柴)。薪用木材(firewood)を集める柴刈りをしている。
金属の鍛鉄

Metalsmith

ブツブツ鍛冶
カリンガ(Kalinga)州ティンラヤン町は、山林の中にある集落で、ボロと呼ばれる片刃サヤ鉈の柄を鍛冶屋(Blacksmith)が製造している。「ブラックスミス」とは黒金(くろがね)、すなわち鉄を加工する職人で、金加工職人は「ゴールドスミス」。 農村家内工業の中で、鍛冶屋は、労働集約的技術に依拠して金属を加工する製造業である。 
薪用木材(fire woods)、建築資材など木材資源にめぐまれているが、里山での柴刈りで集めた固形バイオマス(solid biomass)を山林から集落まで運搬するのは、体力が必要である。
叩く加工1
カリンガ(Kalinga)州、ボロと呼ばれる片刃サヤ鉈の柄を作っている鍛冶屋(ブラックスミス)。
コルディリェラ行政地方カリンガ(Kalinga)州ティンラヤン町の鍛冶屋(Blacksmith)はブッシュナイフ(鉈)の柄(つか)を鍛鉄して製造する。
叩く
コルディリェラ行政地域(Cordillera Administrative Region (CAR))ルブアガン町の鍛冶屋(Blacksmith)の金床(手前の杭)。すでに何十年も前から使っていると。
叩く
コルディリェラ(Cordillera)行政地方カリンガ州ルブアガン町の山村ウマ。ブッシュナイフ(鉈)の柄(つか)を木を削って作製する鍛冶屋の主人。鍛冶屋は労働集約的技術labor-intensive industry)を用いる農村家内工業であり、農機具の他、里山での柴刈り薪用木材(firewood)集めをするブッシュナイフも重要な商品である。2013年8月撮影。
叩く
カリンガ州ルブアガン町ウマの鍛冶屋(Blacksmith)が、ブッシュナイフ(鉈)の木製柄(つか)を鋸で削って作製する。
里山での柴刈り薪用木材(fire woods)を採取するのにナタが普及している。ウマに居住する世帯で、ナタを保有していない家はないであろう。
加工
カリンガ(Kalinga)州山村で、鍛冶屋(Blacksmith)がブッシュナイフ(鉈)の木製柄(つか)を鋸で削って作製する。刃の本体は、木炭(ウリン)を燃料に鉄を鍛えてから、電動ヤスリ電動サンダー)で削ってつくる。ブッシュナイフ(鉈)など刃物の木製の握り部分は、柄(つか)という。 

刃の金属加工

Blacksmith


炎
労働集約的技術を用いる鍛冶屋。 ティンラヤン町は、渓谷の斜面にあり、水田・畑地は少ないが、森林が広がっているために、薪用木材(firewood)集めの柴刈りには、このブッシュナイフを使用する。2013年3月撮影。
 ブッシュナイフの原材料は、廃スプリングなどを収集・購入した鋼(はがね)。鋼(はがね)とは、文字通り刃金(はがね)であり、鉄Feと炭素Cの合金で、炭素量が約2%以下の炭素鋼である。炭素が多いと鉄は硬くなるが、粘り強さ・靱性・弾力性が低下する。つまり、炭素の含有量によって、鋼(はがね)の硬度と靱性・弾力性のバランスが決まってくるといえる。 叩く加工2
コルディリェラ行政地方カリンガ(Kalinga)州ティンラヤン町の鍛冶屋(Blacksmith)が、ブッシュナイフ(鉈)の金属製の片刃を、電動ヤスリ電動サンダー)で削って作製する。このバランガイは、渓谷の斜面にあり、平坦な土地は少なく、貧困地域であり、フィリピンの社会福祉、老人年金も整っておらず、生活維持のためには、高齢者でもできる仕事を果たすしかない。鍛冶屋は力仕事なので、高齢者はいないが、労働集約的技術labor-intensive industry)を用いる農村家内工業で、雇用吸収力は、少ない資本ではあっても高い。 叩き加工3
ティンラヤン町ブツブツの鍛冶屋(Blacksmith)。鍛冶屋は労働集約的技術を用いる農村家内工業である。
 カリンガ(Kalinga)州の鍛冶屋の若い男性が、ブッシュナイフ(鉈)の金属製の片刃を電動ヤスリで削って作製する。鍛冶屋の作業でも、ゴム草履の人だけで、靴を履いている人はいない。山村の作業では、ゴム草履、ゴムの長靴、あるいは裸足が普通。
かじ5
コルディリェラ行政地方 カリンガ(Kalinga)州ティンラヤン町ブツブツの鍛冶屋(Blacksmith)がナタ(ボロ)を作る。この地域は、7−9月は雨季で、山道は滑りやすいが、森林における薪採取柴刈りは、一年を通して行わなければならないが、この作業にナタは不可欠。傾斜地では、タイガーグラスが栽培されているが、その収穫作業は、3-4月までの乾季に行われ、これにもナタが用いられる。
かじ6
コルディリェラ行政地方カリンガ(Kalinga)州ティンラヤン町で、ブッシュナイフ(鉈)の金属製の片刃を加熱し、鍛える。このバランガイでは、木炭利用の鍛冶屋(Blacksmith)が1軒ある。薪採取柴刈りは、通年にわたって行われるが、これにボロを使う。
かじ7
コルディリェラ行政地方 カリンガ州カリンガ(Kalinga)州ティンラヤン町の鍛冶屋。ブッシュナイフ(鉈)の金属製の片刃を叩いて鍛える。金属を熱する燃料は、バイオマスエネルギー(Biomass Enrgy)薪用木材(firewood)を使用する。
鍛冶屋は力仕事で、かつ労働集約的技術labor-intensive industry)を用いる農村家内工業であり、雇用吸収力は強い。 かじ8
カリンガ(Kalinga)州ティンラヤン町の鍛冶屋(Blacksmith)は、ブッシュナイフ(鉈)の金属製ナタを炉で熱して鍛造する。金属を熱するのに薪用木材(firewood)から作った木炭を用いている。
火花
カリンガ(Kalinga)州ティンラヤン町の鍛冶屋(Blacksmith)は、ブッシュナイフ(鉈)の金属製ナタを鍛造する。刃の金属本体は、木材(woods)から作った木炭を熱源に使用し加熱する。 火花
コルディリェラ行政地方カリンガ州山村で、ブッシュナイフ(鉈)を炉で加熱し鍛造する鍛冶屋は労働集約的技術を用いる農村家内工業である。2013年3月撮影。

熱間鍛造

Hot Forging


ひばな加工
カリンガ(Kalinga)州ティンラヤン町の鍛冶屋(Blacksmith)。鍛冶屋は労働集約的技術を用いる農村家内工業である。
 「鍛」は、鍛錬して金属素材の内部の気孔、偏折、粗大組織といった不均一性をなくし、質を均一化すること。「造」とは、機械加工でなく、ハンマーでたたいて成形すること。この鍛冶屋では、ボロ(bolo)を鍛造している。
火花加工2
コルディリェラ行政地方カリンガ州ティンラヤン町の鍛冶屋(Blacksmith)が、ナタ(ボロ)を作るために鋼(はがね)を熱している。

このような鍛冶屋の仕事は、農村家内工業工場制手工業など封建制度から資本主義が形成されるまで過渡期に生まれた資本主義、すなわち初期資本主義(early capitalism)の状況を髣髴とさせる。そこで見られる労働集約的産業は、労働生産性が低く、労働者の賃金も低く「遅れている」技術しかないと批判されることが多い。しかし、現代の日本で大学生の就職先がサービス業に限定され、ものづくり・製造業の現場での雇用がほとんどない現状に思い至れば、このような発想が単純すぎることがわかる。技術は、簡単化すれば、資本=労働比率(労働の資本装備率)で表すことができ、それは資本レンタル=賃金比率という要素相対価格で決まってくる。高賃金国では、資本節約的技術(労働節約的技術)が、低賃金国では労働集約的技術(資本節約的技術)が採用される傾向がある。 火花加工2
カリンガ(Kalinga)州ティンラヤン町の鍛冶屋は、金属を削ってナタ(ボロ)鍛造(たんぞう)する。このバランガイは、渓谷の斜面にあり、平坦な土地は少ないため、固形バイオマス(solid biomass)である木材(wood)の運搬はすべて人力で行う。
トンカチ加工
コルディリェラ行政地方カリンガ(Kalinga)州山村では、ナタ(ボロ)鍛造(たんぞう)し、ヤスリを掛け仕上げる。
はさみ加工
ナタ(ボロ)鍛造(たんぞう)し、ヤスリを掛けて、刃を研ぐ。鍛冶屋は労働集約的技術を用いる農村家内工業である。
やすり
コルディリェラ行政地方カリンガ州ルブアガン町ウマ、鍛冶屋ナタ(ボロ)鍛造(たんぞう)し、ヤスリで刃を研いでいる。2013年3月撮影。
はさみ加工
コルディリェラ行政地方カリンガ(Kalinga)州ティンラヤン町では、木炭の熱を利用した炉で、鋼を加熱し、ブッシュナイフ(鉈)を鍛造(Forging)する。鍛造とは、金属素材をハンマーで叩いて圧力を加え金属内部の空隙(くうげき)をつぶし、結晶を微細化し、結晶の方向を整えて強度を高める、さらに成形すること。古代から刃物や武具、農具の製造は鍛造だった。
鍛造

Hammer Forging


大槌加工
コルディリェラ行政地方カリンガ(Kalinga)州ティンラヤン町の山村の鍛冶屋は、労働集約的技術を用いてナタ(ボロ)鍛造(たんぞう)する。
 鋳金/鋳物(いもの)は、溶かした金属を鋳型(いがた)に流し込み成型する加工法。他方、鍛鉄(たんてつ)は、ハンマーなどで金属を叩いて成形する加工法。
大槌加工 hspace=10
コルディリェラ行政地方カリンガ(Kalinga)州ティンラヤン町、鍛冶屋ナタ(ボロ)を大槌で鍛造(たんぞう)している。2013年3月撮影。
大槌加工
カリンガ(Kalinga)州ティンラヤン町ブツブツでは、大ハンマーを用いて、ブッシュナイフ(鉈)を、鍛造する。鍛造(たんぞう)とは、金属素材をハンマーで叩いて圧力を加え金属結晶を微細化し、結晶の方向を整えて強度・靱性を高めるながら成形すること。古代から刃物や武具、農具の製造は鍛造だった。
山林の中にあるこの集落では、薪用木材(fire woods)、建築資材など木材資源にめぐまれている。 大槌加工
コルディリェラ行政地方カリンガ(Kalinga)州山村ブツブツでは鍛冶屋が作ったナタで薪用木材(firewood)柴刈りをする。使うのは、片手にもつナタ(フィリピン語ボロ)で、チェーンソー(電動のこぎり)はもちろん、斧やマサカリも使用しない。
槌加工
コルディリェラ行政地方カリンガ州ティンラヤン町、鍛造(たんぞう)、半加工されたブッシュナイフの本体。大規模製造業による労働需要が存在しない地方にあって、現地の鍛冶屋は、労働集約的技術labor-intensive technology)を体化した農村家内工業である。ブッシュナイフは、海外市場(外需)ではなく、局地的市場(ローカル・マーケット)、地産地消に向けて生産されていたが、近年、フェアトレードFair trade)や輸出も始まっている。
コーヒーブレイク

Coffee Break

コーヒー
コルディリェラ行政地方カリンガ(Kalinga)州ティンラヤン町の鍛冶職人ブラックスミスが、ナタ(ブッシュナイフ)を製造する手を休めて、コーヒーを飲んでいる。2013年3月撮影。

 1867年カール・マルクスKarl Marx:1818-1883)『資本論』では、投下労働量に応じて商品価値が決まるとする労働価値説(labour theory of value)を提唱した。そして、資本家は労働者から剰余価値搾取を搾取して、資本蓄積を永遠に続けるという資本の論理論を展開した。カリンガ州の農村家内工業に、搾取されているワーキングプア(失業者ではなく働く貧困層)がいるであろうか? こーひー3
コルディリェラ行政地方カリンガ(Kalinga)州ティンラヤン町の鍛冶職人ブラックスミスが、コーヒーを飲んでいるが、鍛造(たんぞう)を続けている従業員もいる。
経験(熟練)と勘を活かして労働集約的作業をしている。 コーヒーと叩き
コルディリェラ行政地方カリンガ(Kalinga)州ティンラヤン町の鍛冶職人ブラックスミスは、ナタ(ブッシュナイフ)を鍛造するが、左ではコーヒーを飲んで休憩している。
細部加工

Blacksmith

鋼
コルディリェラ行政地方カリンガ(Kalinga)州ティンラヤン町の鍛冶屋(Blacksmith)が金属を加熱し、ハンマーやプレスでたたき、成形し靭性(材質の粘り強さ)を与えていく加工方法、すなわち鍛造(たんぞう)したナタ(ブッシュナイフ)本体を加工している。ボロは、薪割り薪用木材(firewood)を集め、柴刈りに必要不可欠な道具である。
大槌子供
コルディリェラ行政地方カリンガ(Kalinga)州ティンラヤン町山村ブツブツの鍛冶屋。右の子供は、首からパチンコを下げている。これで、鳥やトカゲをとる。2013年3月撮影。 検査
コルディリェラ行政地方カリンガ(Kalinga)州ティンラヤン町の山村ブツブツの鍛冶屋(Blacksmith)で、金属素材を打撃・加圧することで、目的の形状を造る鍛造(たんぞう)によってできたナタは、赤く高温である。 検査
ティンラヤン町の山村ブツブツ、金属を熱してたたく(鍛える)ことによって、鉈に成型加工する鍛造の作業。ナタは、赤く高温である。
ボロの用途

Cutting Firewood

ダナナオ運搬
カリンガ州ティンラヤン町ダナナオ。刈り取った稲を運ぶ男性も鉈(ナタ:フィリピン語ボロ、英語ブッシュナイフ)を佩用している。
ドヤアス柴刈り
カリンガ州ルブアガン町ウマの里山での柴刈り里山での柴刈りで集めた薪用木材(firewood:焚き木)の節を削り取って運搬しやすいように束ねる準備。鉈(ナタ:フィリピン語ボロ、英語ブッシュナイフ)は柴刈り作業にも必須の道具である。
ドヤアスまき
カリンガ州ルブアガン町ウマの里山での柴刈りで集めた薪用木材(firewood:焚き木)の皮を、鉈(ナタ:フィリピン語ボロ、英語ブッシュナイフ)で削いで、乾燥しやすく半加工する。
 薪割りの作業。これには、
ー皮をはいだり、細くして乾燥させやすくする、
⊂型にして室内で扱いやすくする、
少量ずつくくべる火力を調節しやすくする、
といった目的がある。 ドヤアスおじさん
カリンガ州ルブアガン町ウマの薪にする木材の運搬するおじさんも腰に鉈(ブッシュナイフ:ボロ)を差している。バナナ栽培でも、古いバナナの草を切り、若いバナナの発育を促すために鉈を使う。

ティンラヤン町の鍛冶屋

Blacksmith at Tinglayan


ハンマー
コルディリェラ行政地方カリンガ州ティンラヤン町の鍛冶屋では、ボロ(bolo)を鍛造している。
ハンマー
聞き取りをしたカリンガ(Kalinga)州ティンラヤン町の鍛冶屋では、ボロ(bolo)を鍛造している。
ハンマー
カリンガ(Kalinga)州鍛冶屋では、ボロ(bolo)を鍛造している。
ハンマー
コルディリェラ行政地方ティンラヤン町山村の鍛冶屋では、ボロを鍛造している。
 薪割り(Wood Splitting)とは、ナタで小枝の樹皮を剥いだり、枝を細く割ったりする地道な作業である。 ハンマー
コルディリェラ行政地方ティンラヤン町山村ブツブツ、鍛冶屋では、ボロを鍛造している。
ハンマー
コルディリェラ行政地方カリンガ(Kalinga)州ティンラヤン町の鍛冶屋(blacksmith)

大規模製造業による労働需要が存在しない地方にあって、鍛冶屋は、労働集約的技術labor-intensive technology)を体化した農村家内工業である。ボロ(ブッシュナイフ)は、海外市場(外需)ではなく、局地的市場(ローカル・マーケット)、地産地消されていた。しかし、近年、フェアトレードFair trade)や輸出も始まっている。 ハンマー
コルディリェラ行政地方カリンガ州ティンラヤン町の鍛冶屋(blacksmith)が手にしているブッシュナイフの本体は、加熱され赤くなっている。 ハンマー
コルディリェラ行政地方カリンガ州ティンラヤン町の鍛冶屋(blacksmith)。鍛冶仕事は、労働集約的技術を用いる農村家内工業である。2013年3月撮影。

農村家内工業工場制手工業など初期資本主義とされる労働集約的産業として、カリンガ州には鍛冶屋(Blacksmith)が健在である。 ハンマー赤1
コルディリェラ行政地方カリンガ州ティンラヤン町の鍛冶屋(black smith)ハンマー赤2
コルディリェラ行政地方カリンガ州ティンラヤン町山村ブツブツの鍛冶屋(Blacksmith)における鉄を打つ力仕事は労働集約的技術である。 ハンマー赤2人
コルディリェラ行政地方カリンガ州ティンラヤン町山村ブツブツの労働集約的技術を汎用している鍛冶屋。 すわりハンマー
コルディリェラ行政地方カリンガ州ティンラヤン町山村ブツブツの鍛冶屋。 すわりハンマー2
ティンラヤン町山村ブツブツの鍛冶屋(Blacksmith)。
 大規模製造業による労働需要が存在しない地方にあって、屑鉄を原材料とした鉈(ブッシュナイフ)の鍛造は、労働集約的技術labor-intensive technology)を体化した農村家内工業である。ブッシュナイフは、海外市場(外需)ではなく、局地的市場(ローカル・マーケット)、地産地消に向けて生産されていたが、近年、フェアトレードFair trade)や輸出も始まっている。 すわりハンマー3
カリンガ州ティンラヤン町山村ブツブツの鍛冶屋。鍛冶屋(Blacksmith)は労働集約的技術が主体で農村家内工業として営まれている。
立ちハンマー1
カリンガ州ティンラヤン町山村ブツブツの鍛冶屋(Blacksmith)。 立ちハンマー2
カリンガ州ティンラヤン町山村ブツブツの鍛冶屋。

 大規模製造業による労働需要が存在しない地方にあって、現地の屑鉄を原材料とした鉈(ブッシュナイフ)の製造は、労働集約的技術labor-intensive technology)を体化した農村家内工業である。鍛造されたボロ(鉈)は、海外市場(外需)ではなく、局地的市場(ローカル・マーケット)、地産地消に向けて生産されていたが、近年、フェアトレードFair trade)や輸出も始まっている。 立ちハンマー3
コルディリェラ行政地方カリンガ州ティンラヤン町山村ブツブツの鍛冶屋。 立ちハンマー4 hspace=10
コルディリェラ行政地方カリンガ州ティンラヤン町山村ブツブツの鍛冶屋。 立ちハンマー5 hspace=10
コルディリェラ行政地方カリンガ州ティンラヤン町山村ブツブツの鍛冶屋。 立ちハンマー6
コルディリェラ行政地方カリンガ州ティンラヤン町山村ブツブツの鍛冶屋。
 大規模製造業による労働需要が存在しない地方にあって、現地の鉄屑を原材料とした鉈(ナタ)の製造は、l労働集約的技術labor-intensive technology)を体化した農村家内工業である。鍛造されたブッシュナイフは、海外市場(外需)ではなく、局地的市場(ローカル・マーケット)、地産地消に向けだったが、近年、フェアトレードFair trade)や輸出も始まっている。 すわり1人ハンマー1
コルディリェラ行政地方カリンガ州ティンラヤン町山村ブツブツの鍛冶屋。
 カール・マルクスKarl Marx:1818-1883)『資本論』では、資本主義の本質は、「資本(capital)が無限に自己増殖する価値運動である」とし労働価値説に基づき、資本家は労働者から剰余価値搾取して、資本蓄積をすすめるとの論理を展開した。カリンガ州の鍛冶屋のような農村家内工業に、このような資本の論理が成立しているのか? すわり1人ハンマー2
コルディリェラ行政地方カリンガ州ティンラヤン町山村ブツブツの鍛冶屋。鍛造作業は、資本節約的技術capital-saving technology)で男の力仕事といえ、重要な雇用機会を提供している。 すわり1人ハンマー3
コルディリェラ行政地方カリンガ州ティンラヤン町ブツブツの鍛冶屋は資本節約的技術capital-saving technology)を採用し、農村家内工業Household Manufacture)として山村に雇用機会を与えている。 すわり2人ハンマー1
コルディリェラ行政地方カリンガ州ティンラヤン町山村ブツブツで労働集約的技術を駆使し熱いうちに鉄を鍛える鍛冶屋。 すわり2人ハンマー2
コルディリェラ行政地方カリンガ州ティンラヤン町山村ブツブツの鍛冶屋。 すわり2人ハンマー3
コルディリェラ行政地方カリンガ州ティンラヤン町山村ブツブツの鍛冶屋。 火入れ
コルディリェラ行政地方カリンガ州ティンラヤン町山村ブツブツの鍛冶屋。 火入れ2
コルディリェラ行政地方カリンガ州ティンラヤン町山村ブツブツの鍛冶屋。 火入れ3
コルディリェラ行政地方カリンガ州ティンラヤン町山村ブツブツの鍛冶屋。 火入れ4
コルディリェラ行政地方カリンガ州ティンラヤン町山村ブツブツの鍛冶屋。 火入れ5
コルディリェラ行政地方カリンガ州ティンラヤン町山村ブツブツの鍛冶屋。 火入れ6
コルディリェラ行政地方カリンガ州ティンラヤン町山村ブツブツの鍛冶屋。 木質バイオマスを利用した炉で鋼を加熱すし、ハンマー(Hammer)で鍛造する。2013年3月撮影。
大槌3人1
コルディリェラ行政地方カリンガ州ティンラヤン町山村ブツブツの鍛冶屋。 木質バイオマスを利用した炉で鋼を加熱すし、ハンマー(Hammer)で鍛造する。2013年3月撮影。
鍛造作業は、資本節約的技術capital-saving technology)で、重要な地域雇用の機会を提供している。 大槌3人2
コルディリェラ行政地方カリンガ州ティンラヤン町山村ブツブツの鍛冶屋は、農村家内工業工場制手工業など封建制度から資本主義が形成されるまで過渡期に生まれた資本主義、すなわち初期資本主義(early capitalism)の時期からあった。この他、箒生産、製茶業、紡績、養蚕、生糸生産、瓦製造窯業などいくつもの労働集約的産業が興隆してる。当時は、金融資本家が弱体だったために、独自に資本形成を進めた起業家が大半だった。ベンチャーは新しい概念であると思うのは錯覚で、伝統的には、家内工業、工場制手工業など起業が多かった。 大槌3人1
コルディリェラ行政地方カリンガ州ティンラヤン町山村ブツブツの鍛冶屋。 大槌3人4
コルディリェラ行政地方カリンガ州ティンラヤン町山村ブツブツの鍛冶屋は、旺盛な労働者需要を有する労働集約的技術labor-intensive technology)をもった農村家内工業Manufacture)です。作業工程が手作業である。機械化していないことをもって「遅れている技術」とする見解は、豊富な低賃金の労働供給がある開発途上国の労働市場を無視しているだけでなく、ビジネス感覚が欠如している。 大槌3人1
カール・マルクス資本論』では、商品の価値は投下された労働に依存するという労働価値説に基づいて、商品はそれに費やされた労働に応じて交換されるとされました。資本主義において、資本家は労働者から剰余価値を搾取して、資本蓄積をすすめるという論理が展開された。この鍛冶屋のような農村家内工業にも労働者の資本家による搾取が成立しているのか? 大槌3人5
コルディリェラ行政地方カリンガ州ティンラヤン町山村ブツブツの鍛冶屋。
 労働集約的産業は、労働生産性が低く、労働者の賃金も低く「遅れている」技術しかないと批判されることが多い。しかし、現代日本の大学生の就職先がサービス業に限定され、ものづくり・製造業の現場での雇用がほとんどない現状に思い至れば、このような発想が単純すぎるのは明らかだ。技術は、簡単化すれば、資本=労働比率(労働の資本装備率)で表すことができ、資本レンタル=賃金比率という要素相対価格で決まってくる。高賃金国では、資本節約的技術(労働節約的技術)が、低賃金国では労働集約的技術(資本節約的技術)が採用される傾向が生まる。 大槌3人5
コルディリェラ行政地方カリンガ州ティンラヤン町山村ブツブツの鍛冶屋は、農村家内工業工場制手工業など封建制度から資本主義が形成されるまで過渡期に生まれた資本主義、すなわち初期資本主義(early capitalism)の時期から、労働集約的産業を髣髴とさせる。 大槌3人5
コルディリェラ行政地方カリンガ州ティンラヤン町山村ブツブツの鍛冶屋。資本節約的技術capital-saving technology)のため、鉄を熱いうちに鍛える鍛造には、男の力仕事として需要がある。
コーヒーブレイク

Coffee Break

コーヒー
コルディリェラ行政地方カリンガ(Kalinga)州ティンラヤン町の鍛冶職人ブラックスミスが、ナタ(ブッシュナイフ)を製造する手を休めて、コーヒーを飲んでいる。2013年3月撮影。
こーひー3
コルディリェラ行政地方カリンガ(Kalinga)州ティンラヤン町の鍛冶職人ブラックスミスが、コーヒーを飲んでいるが、鍛造を続けている従業員もいる。
コーヒーと叩き
コルディリェラ行政地方カリンガ(Kalinga)州ティンラヤン町の鍛冶職人ブラックスミスは、ナタ(ブッシュナイフ)を鍛造するが、左ではコーヒーを飲んで休憩している。
 鳥飼行博(1997)「工業化戦略の有効性:貿易と国際分業をふまえて」『東海大学紀要. 教養学部』 28輯,pp.155-174では、次のように論じています。
 工業化には「進んだ技術」が不可欠であり,開発途上国では技術力が低いために工業 化が遅れている, あるいは最近のアジアの成長は技術移転によって達成されたという議論を検 討しておこう。日本と中国が機械を生産するに当たって,生産要素の資本K と労働L をどのよ うに組み合わせるかの検討である。
 まず, 日本は資本が豊富, 労働は希少な高賃金の国とし,対照的に中国は資本が希少, 労働が豊富な低賃金の国とすれば, 資本の報酬率r は同一 としても, 労働の報酬率(賃金〉は日本より中国で低くなる。他方, 資本と労働が代替可能で, 様々 な資本=労働比率(資本装備率:K/L) の下で等量の機械を生産できるとすると, このKとL の組み合わせの軌跡は等量線となる。そして, 資本と賃金のコストが最小となる最適な資本一労働比率は等量線が最も下方の等費用線(同一コストで異なるK , L の組み合わせを示す)と接するところである。すなわち, 日申両国の企業が各々直面する要素価格比率(w /r ) に対応して, 同じ機械を生産する資本労働比率(K/L)は日本より中国で低くなる。
 つまり, 要素価格比率が高ければ資本集約的技術が, 要素価格比率が低ければ労働集約的技術が選択されるのであって, 同じ電子部品を作る場合でも, 日本ではロボットや高性能工作機械を使うが, 中国では多数の労働者を利用して手作業で行うことになる。しかし,手作業が選択された理由は「技術が遅れている」からではなく, 低賃金のために資本を使用するよりも低コストで生産できるからである。
金属ヤスリ加工

Metal Files

やすり
コルディリェラ行政地方カリンガ(Kalinga)州ティンラヤン町山村ブツブツの鍛冶屋でヤスリ加工でナタを仕上げる。2013年3月撮影。 やすり
コルディリェラ行政地方カリンガ(Kalinga)州ティンラヤン町の鍛冶屋が鍛造したナタ(ブッシュナイフ)本体をヤスリ加工している。ボロは、薪割り薪用木材(firewood)を集め、柴刈りに必要不可欠な道具である。
やすり
コルディリェラ行政地方カリンガ(Kalinga)州ティンラヤン町の鍛冶屋が鍛造したナタ(ブッシュナイフ)本体をヤスリ加工している。ブッシュナイフ(鉈)の刃は電動ヤスリ電動サンダー)で削って作製する。そして、ボロに合わせて、木製鞘を加工する。 
やすり
コルディリェラ行政地方カリンガ(Kalinga)州ティンラヤン町山村ブツブツの鍛冶屋でヤスリ加工でナタを仕上げる。右に、ボロを置いてあるのが、木製鞘の半加工品。

 ブッシュナイフの原材料は、廃スプリングなどを収集・購入した鋼(はがね)。鋼(はがね)とは、文字通り刃金(はがね)であり、鉄Feと炭素Cの合金で、炭素量が約2%以下の炭素鋼である。炭素が多いと鉄は硬くなるが、粘り強さ・靱性・弾力性が低下する。つまり、炭素の含有量によって、鋼(はがね)の硬度と靱性・弾力性のバランスが決まってくるといえる。
東海大学教養学部

Tokai University


鳥飼
フィリピン共和国ルソン島北部コルディリェラ行政地方カリンガ州の鍛冶屋Blacksmithでは、ボロを鍛造している。その様子を、鍛冶屋の主、そこで働く労働者に伺った。このほか、棚田の稲作、採取、柴刈り、箒作りに勤しむ世帯にも聞き取り調査をした。
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鳥飼 行博 TORIKAI Yukihiro
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