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◆マニラのスモーキーマウンテンとトンド
1.2010年のフィリピン共和国の面積は30万平方キロ(日本の80%)、 人口9900万人、 GDP2000億ドルで、工業部門がGDPの30%以上を占めます。 1人当たりGDPは2,100ドルと日本の5%で、マニラ首都圏( 人口1100万人)は国内では豊かな地域ですが、スラムも広がっています。社会環境課程鳥飼ゼミ海外研修では、フィリピンのスラムのフィールド調査を毎年のように長年実施してきました。
2.スモーキーマウンテンは、立ち入り禁止で、無断侵入や不法侵入は犯罪です。フィリピン語の( Smokey Mountain)の項目もないことからも、一般立ち入りが許されない理由がお分かりになるはずです。 3. 写真解説一覧も参照。
〇東海大学 新教養学部の文系と理系を融合した新人間環境学科では、社会環境課程が廃止され、鳥飼ゼミの海外研修・フィールド調査・国際社会ゼミナールの授業はありません。参照。 |
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フィリピンマニラ |
Manila |
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マニラ首都圏 | Metoro Manila |
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フィリピン共和国マニラ首都圏(メトロマニラ)マニラ市(City of Manila)のロビンソン・デパート。
マニラ首都圏は、次の17市で構成される。
・マニラ市 ・マカティ市 ・ケソン市 ・パサイ市 ・ノースカローカン市 ・ブァレンズエラ市 ・マラボン市 ・ナボテス市 ・カローカン市 ・マリキーナ市 ・パシッグ市 ・タギッグ市 ・マンダルーヨン市 ・サンファン市 ・パラニャーケ市 ・ラスビニャス市 ・モンティルパ市
メトロマニラマニラ市の古くからの繁華街マラテ(Malate)のロビンソン・デパート。
| | | キアポ周辺の市場 | Quiapo |
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フィリピン共和国マニラのキアポの市場通り。
フィリピン共和国メトロマニラ、キアポ教会前には、庶民の市場(パレンケ)があり、特に食料品が豊富である。
マニラ首都圏マニラ市キアポ(Quiapo)の下町の市場。安い庶民向けのマーケットで多種多様な食料品が売られている。 Quiapo is what remains of that triumvirate of a more glorious past – Escolta, Sta. Cruz, and Quiapo – that once veritable "downtown" destination for the shopping.
マニラ首都圏キアポ(メトロマニラ)のアパレル市場。安い庶民向け衣料が豊富に売っている。
フィリピン共和国マニラのキアポの市場通り。国家首都(National Capital Region)、すなわちマニラ首都圏(Metro Manila)の人口は、2010年人口センサス(The 2010 Census of Population and Housing)によると1185万人。
メトロマニラ、キアポの市場。マラテやビノド(Binondo)ではカレッサ(馬車)もある。マビニや城塞では観光用に使用。
マニラ首都圏メトロレール(LRT)高架近くにある商店街。茅葺屋根の家は、マニラ首都圏ではほとんど見られす、トタン屋根が普及している。
マニラ首都圏キアポの市場。パサイ市(Pasay)タフトアベニューのメトロレールLRT高架下にも市場はある。
マニラ首都圏トンドの地図
Tondoはマニラ中心部北にある住宅地。
| | | スモーキーマウンテン | Tondo, Smokey Mountain |
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マニラ首都圏のSmokey Mountain(スモーキーマウンテン)は、トンドの港の近くにある。ゴミ捨て場の中から売れそうなもの(空き缶などの屑鉄やプラスチック、ガラスなど)を拾って売り、生活の糧にしている人々がいる。「スモーキーマウンテン」とは、1980年代に有名になったゴミ山だが、今は山が大地のように整地されている。
ルソン中部マニラ首都圏のスモーキーマウンテンは、たくさんの住民がスカベンジャー(屑拾い)をして生活している。
Smokey Mountain is located in what was then Barrio Mandaragat and part of what is now known as Balut, Tondo Manila.
スモーキーマウンテン(Smokey Mountain)は、昔港の海岸近くにあったごみ捨て場だった。当時から、スカベンジャーがたくさん周囲に住んでいたが、現在も元のごみ山の上に約100世帯が住む。
フィリピンマニラ首都圏トンドのスモーキーマウンテン(Smokey Mountain)を訪問したイエズス会司祭のブログ(2011-06-03)に「昨年9月からマニラで行われたイエズス会第三修練の一環として、巨大なゴミ捨て場に隣接するスラム街、スモーキーマウンテンの家庭に2週間ホームステイする機会を与えられた。フィリピン社会の最底辺に追いやられた人々と共に生活し、彼らの苦しみと喜びを間近から垣間見たこの2週間は、大きな挑戦であると同時に豊かな恵みに満たされた日々だった。この場を借りて、この実習での体験を皆さんと分かち合いたいと思う」とあった。
スモーキーマウンテンの上にある畑。不法占拠かもしれないが、住民は少しでも食費を節約しようと遊休地を菜園にしている。
スモーキーマウンテン(Smokey Mountain)の上にある畑。
スモーキーマウンテン(ごみ山)の上に住む居住者たち。 「スモーキーマウンテン(煙の山)」で生活する人々は、スモーキーマウンテンに埋められた廃棄物を掘って拾う人もいるが、多くは農業を営んでいる。近くのトンドに住むスカベンジャー(Scavenger)は、換金できるプラスチック、金属、ガラスを拾い集めて、それを屑屋に売って生活している。
廃棄物の捨て場だったスモーキーマウンテン(Smokey Mountain;元ダンピングサイト)上から、南側のトンドの住宅地を望む。 Formerly as the Smokey Mountain of the Philippines (Manila)
スモーキーマウンテン(廃棄物の山)の上ではプラスチックなどのごみ屑の山がところどころむき出しになっている。掘り返して、金目の物、有価物を捜した跡地もある。
スモーキーマウンテンの廃棄物最終処分場跡地に住民が住み始めた。都市インフォーマル部門に従事する、スラム住民は、非正規居住者「インフォーマルセトラー」あるいは不法占有者「スクオッター」と呼ばれる。
ごみ山で、バナナを栽培する非正規居住者「インフォーマルセトラー」の居住区スモーキーマウンテン。
| スモーキーマウンテンの家 | Metro Manila Hausing |
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廃棄物捨て場だったスモーキーマウンテンの上で非正規居住者「インフォーマルセトラー」の住むバラック。
ごみ山のスモーキーマウンテンの居住区。2012年8月撮影。
スモーキーマウンテンのバラック。廃棄物の丘上にあり、知り合った住民のみなさんに案内していただいた。
ごみ山のスモーキーマウンテンの居住区。2012年8月撮影。
スモーキーマウンテンの居住区。2012年8月撮影。 大半の家屋ではトタン屋根が普及している。
スモーキーマウンテンに住む非正規居住者「インフォーマルセトラー」の一家の家を見せていただいて聞き取りをした。
スモーキーマウンテンに住む一家の家を見せていただいて聞き取りをした。
スモーキーマウンテンの非正規居住者「インフォーマルセトラー」の子供が飲む飲料水は、町で水道水を購入する。
スモーキーマウンテン住民のバラック。飲料水は、無ものとバランガイの水道水を購入して、容器に入れて運んでくる。スモーキーマウンテンとは、東京ドーム6杯分の広さに丘となって積もった廃棄物の山である。メタンガスなどガスが出ているところもある。
ごみ山とは思えないような農地が広がっている。そこに子供たちもすんでいる。翌年、彼はポリオのような病気にかかり、介護のかいもなく、2年後に訪ねたときはなくなっていた。
フィリピンのマニラ中心にあり、港も近いスモーキーマウンテン。バラック住まいではあるが、以前は廃棄物の山(ダンピングサイト)とには思えない空間もある。
捨てられた垂れ幕や横断幕(廃棄物)で壁を覆った スモーキーマウンテンのバラック。
スモーキーマウンテンに住む一家の家を見せていただいたとき、写真を撮らせてほしいと頼まれた。スマホで撮影。
| スモーキーマウンテン農家 | Sky View | |
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スモーキーマウンテンの畑作。非正規居住者「インフォーマルセトラー」は、カモテ、カモテカホイのようなイモ類、バナナ、サトウキビ、レモングラスを栽培している。
スモーキーマウンテンのの畑作。カモテ、カモテカホイのようなイモ類、バナナ、サトウキビ、レモングラスを栽培している。
スモーキーマウンテン(Smokey Mountain:ごみ山)の住民は、拾った有価物を販売したり、栽培したカモテ、レモングラスなどの農作物や育てた鶏をマニラ市街や市場に運搬、売却して生活している。 | スモーキーマウンテン上空 | Sky View | |
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フィリピン共和国マニラ首都圏トンドのスモーキーマウンテン上空。撮影では廃棄物の山が、畑化され非正規居住者「インフォーマルセトラー」の住居も点在しているのが分かる。
フィリピン共和国マニラ首都圏、左下に一部スモーキーマウンテンが見える。中央部左よりの幅広い道路は、マニラ北湾通り(North Bay Boulevard)。
| スモーキーマウンテン炭焼き | Sky View | |
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スモーキーマウンテンの非正規居住者「インフォーマルセトラー」のバラック。袋には廃材が入っているが、これで炭焼きをする。
スモーキーマウンテンの住民バラック。袋には廃材が入っているが、これで炭焼きをする。
スモーキーマウンテンの規居住者「インフォーマルセトラー」">インフォーマルセトラー」バラック。袋には廃材が入っているが、これで炭焼きをする。
スモーキーマウンテンの非正規居住者「インフォーマルセトラー」バラック。袋には廃材が入っているが、これで炭焼きをする。
スモーキーマウンテンの住民バラック。袋には廃材が入っているが、これで炭焼きをする。
| 炭焼き | Uling at Tondo | |
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スモーキーマウンテン(Smokey Mountain)における炭(ウリン)づくり。廃棄物の山に穴を掘って切った木を入れ、空間を作り火をつける。それから土を被せていぶる。
スモーキーマウンテン(Smokey Mountain)における炭(ウリン)づくり。廃棄物の山に穴を掘って切った木を入れ、空間を作り火をつける。それから土を被せていぶる。
スモーキーマウンテン(Smokey Mountain)で炭を作っていた非正規居住者「インフォーマルセトラー」の家屋(バラック)。スモーキーマウンテンの廃棄物集積場所跡にある。
スモーキーマウンテン上で行われている炭焼き。木炭生産。スモーキーマウンテン上で行われている炭焼き。木炭生産。
スモーキーマウンテン上で行われている炭焼き。木炭生産。
スモーキーマウンテン上で行われている非正規居住者「インフォーマルセトラー」による炭焼き。木炭生産。
スモーキーマウンテン上で行われている炭焼き。木炭生産。
スモーキーマウンテン(Smokey Mountain)における炭(ウリン)づくり。 ルソン島北部山岳地に位置するコルディリェラ行政地域(Cordillera Administrative Region (CAR))は、アブラ州/アパヤオ州/ベンゲット州/イフガオ州/カリンガ州/マウンテン州の6州がある。2010年人口センサスによると、CAR人口は1,616,867人。こことマニラ首都圏を比較すると、全く違うところ、似ているところの双方を感じることができる。マニラど真ん中のスモーキーマウンテンでも、農村と同じく住民自らが炭を焼いている。
スモーキーマウンテン(Smokey Mountain)で炭を作っていた非正規居住者「インフォーマルセトラー」。
スモーキーマウンテンのすき焼き世帯のバラック。
| トンドの農業 | Agriculture at Tondo | |
スモーキーマウンテンは、今でもごみ山のままだが、ここに住む非正規居住者「インフォーマルセトラー」が、生業としてイモ類(カモテ、カモテカホイ)、サトウキビの栽培をし、炭焼きをしている。
スモーキーンマウンテンの上で、そこに住む住民たちは、カモテやサトウキビやバナナを栽培し、自家消費したり、それらを下の市場に運搬・売却して生活している。
スモーキーマウンテンの上で住民が営む養鶏。
スモーキーマウンテンの上で非正規居住者「インフォーマルセトラー」">インフォーマルセトラー」が栽培するカモテカホイの畑。そのほか、カモテ、バナナ、サトウキビなども作られている。
スモーキーマウンテンの上で住民が営む農業。
スモーキーマウンテンの周囲には住宅地が広がっている。スモーキーマウンテンに住んでいる貧困者は、ごみ山の表面で堆肥化した部分を拡張して、農業を営んでいる。
スモーキーマウンテンの家屋の周囲には、堆肥化したごみを利活用した農地が広がっている。
スモーキーマウンテンの下には、分解されないごみが大量に堆積している。しかし、スモーキーマウンテンに住んでいる貧困者は、ごみ山の表面で堆肥化した部分を拡張して、農業を営んでいる。
スモーキーマウンテンの住民は、スンモキーマウンテンの上を農地に変えて、カモテを栽培し、自家消費したり、それらを下の市場に運搬・売却して生活している。
| スモーキマウンテンのごみ山 | Family in Tondo | |
スモーキーマウンテンのごみ山。
スモーキーマウンテンの非正規居住者「インフォーマルセトラー」">インフォーマルセトラー」がごみ山に植えたトウモロコシ。
スモーキーマウンテンのごみ山。
スモーキーマウンテンのごみ山。
スモーキーマウンテンのごみ山にできた畑。ここの「カモテカホイ」は「キャッサバ」、芋の一種で、樹木のようだが根がイモになっている。。
スモーキーマウンテンのごみ山に住む人々の手で、ごみ山が堆肥化、緑化、農地化されている。バラック周囲には、サトウキビやカモテカホイが植えられている。
スモーキーマウンテンのごみ山に住む人々の手で、ごみ山が堆肥化、緑化、農地化されている。バラックちかくのサトウキビ。
フィリピンのスモーキーマウンテン居住者の方に案内していただいた。
| ストリートチルドレン | Street Children | |
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マニラ首都圏、マラテの ホームレスの一家にお話を伺った。2012年8月撮影。家族の了解を得て掲載。
2012年の3月と8月、フィリピン共和国首都圏マニラ市パサイ市のMLT駅近くのストリートミュージシャン。木琴を敲いて音楽を奏でている
2012年の3月と8月、フィリピン共和国首都圏マニラ市パサイ市のMLT駅近くのストリートミュージシャン。木琴を敲いて音楽を奏でている。それをずーっと見物するストリートチルドレン。
2012年の3月と8月、フィリピン共和国首都圏マニラ市パサイ市のMLT駅近くのストリートミュージシャン。木琴を敲いて音楽を奏でている。それをずーっと見物するストリートチルドレン。
2012年の3月と8月、フィリピン共和国首都圏マニラ市パサイ市のMLT駅近くのストリートミュージシャン。木琴を敲いて音楽を奏でている。それをずーっと見物するストリートチルドレン。農業やリサイクルで生活している住民へ聞き取り調査を行った。2012年8月撮影。
| トンド | Tondo | |
フィリピン共和国マニラ首都圏トンド(Tondo)。
The Tondo Website では、トンドの位置を次のように説明している。 Manila's Tondo District is bounded on the North by Navotas and Caloocan City; on the East by Rizal Ave., from Antipolo St to J.T. Santos by Estero de San Lazaro. From C.M. Recto Ave., to Calle Antipolo St. On the South by Claro M. Recto Ave., from Estero dela Reina to Estero de San Lazaro. (only western side of the said street/esteros belong the this district). On the Eastern part of the district is R - 10 or Marcos Road which is along Manila Bay from C. M. Recto to the city boundaries.
フィリピンの下町トンド(Tondo)のスカベンジャーたちもここに暮らしている。
フィリピンの下町トンド(Tondo)。学校から帰宅する子供たち。スカベンジャーのために、ごみ運搬車が停車している。
The Tondo Website Business Enterprisesでは、トンドのビジネスを次のように説明している。 Tondo is a rich collection of small to large business enterprises that are scattered all over the district. Shopping is not a problem because most of the Wet and Dry Markets have inexpensive display goods due to its proximity to the Manila Pier.
| トンドの廃品リサイクル | Scavengers at Tondo | |
フィリピンの下町トンド(Tondo)では、リサイクルで小銭を稼ぐスカベンジャーの子供たちがいる。横付けしてくれるごみ運搬車から有価物を収集するのである。
フィリピンの下町トンド(Tondo)のスカベンジャーは、ごみ運搬車から有価物を収集する。
フィリピンの下町トンド(Tondo)のリサイクル(有価物収集)に従事する子供たち。スカベンジャーは、ごみ運搬車から有価物を収集する。
フィリピンの下町トンド(Tondo)のリサイクル。スカベンジャーは、ごみ運搬車から有価物を収集する。
トタン屋根の家が多い。2012年撮影。スラムのトンドにも電気が送電線で敷かれており、飲料水も共同水道で供給される。
フィリピンの下町トンド(Tondo)のリサイクル。スカベンジャーは、ごみ運搬車から有価物を収集する。
フィリピンの下町トンド(Tondo)のリサイクル。スカベンジャーは、ごみ運搬車から有価物を収集する。
フィリピンマニラ首都圏の貧困地区トンド(Tondo)のリサイクル。トンドの路上にごみ運搬車が横付けすると、有価物を収集するスカベンジャーが集まってくる。
Elementary school(2012年まで)は、Grade 1〜6の6年制。
High schoolは、1st Year、2nd Year、3rd Year、4th Yearの4年制。
フィリピン、マニラ市貧困地区の下町トンド(Tondo)のリサイクル。スカベンジャーは、横付けされたごみ運搬車から有価物を収集する。
フィリピンのElementary school(2012年まで)は、Grade 1〜6の6年制。
High schoolは、1st Year、2nd Year、3rd Year、4th Yearの4年制。
フィリピンの下町トンド(Tondo)のリサイクル。スカベンジャーの少年たちは、暗くなっても、ごみ運搬車から有価物を収集する。ごみ運搬車は翌日に発車。
トンド(Tondo)の高等学校として、 F.G. Calderon High School,
Tondo, Manila St. Joseph School,Tondo, Manila の2校がある。
フィリピンの下町トンド(Tondo)のリサイクル。スカベンジャーの少年は、暗くなっても、人より早く価値のあるごみを見つけようと、ごみ運搬車が発車する前に有価物を収集する。
| マニラ首都圏パサイ市 | Pasay City | |
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フィリピン共和国首都圏マニラ市パサイ市の軽量鉄道(LRT)の高架駅下。2012年3月撮影。
フィリピン共和国首都圏マニラ市パサイ市の道路掃除。2012年3月撮影。
フィリピン共和国首都圏マニラ市パサイ市。
フィリピン共和国首都圏マニラ市パサイ市から、マカティ市のスカイラインを眺める。2012年3月撮影。
フィリピン共和国首都圏マニラ市パサイ市から、マカティ市のスカイラインを眺める。2012年3月撮影。
| 大学 | University | |
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スモーキーンマウンテンで聞き取り調査をした。2012年8月撮影。
2012年の3月と8月、フィリピン共和国首都圏マニラ市トンドのスモーキーマウンテンで農業やリサイクルで生活している住民へ聞き取り調査を行った。2012年8月撮影。
大学での講義「開発経済学」「環境協力論」「環境政策?」「環境政策?」は、持続可能な開発を、開発途上国、地域コミュニティの視点も含めて、分析する授業です。俗説とは異なる議論も展開しています。
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『アジア地域コミュニティ経済学 フィリピンの棚田とローカルコモンズ』(東海大学出版部2015年):政府開発援助、フィリピン財政、棚田の有機農業、バイオマスエネルギーを分析しました。 持続可能な開発、特に、熱帯林減少、森林適正管理、バイオマスエネルギーについて専門的に知りたい場合は、著作一覧(アジア途上国の開発と環境保全)紀伊國屋書店も参照してください。
『地域コミュニティの環境経済学−開発途上国の草の根民活論と持続可能な開発』2007年、多賀出版では、熱帯林の減少と地域コミュニティによる適正管理の有効性を、ローカルコモンズの視点で検討しました。『社会開発と環境保全―開発途上国の地域コミュニティを対象とした人間環境論』2002年、東海大学出版会では、再生可能エネルギーの開発を論じたうえで、薪炭生産、用材生産、焼畑、企業的フロンティア開発という森林減少の要因を比較しました。二冊とも、発行部数1000部以下の学術図専門書です。前者は文部科学省の助成、後者は東海大学総合研究機構の助成を受けて刊行した「非商業的書籍」です。価格も本体5500円と高価です。公立図書館、大学図書館などで、希望入架してもらうことをお勧めします。 テキストの『開発と環境の経済学―人間開発論の視点から 』東海大学出版会は、これらの研究の端緒になった著作です。
『CRUGE研究叢書 環境ネットワークの再構築 環境経済学の新展開』田中廣滋編(中央大学出版部2001年)は「草の根民活論」の嚆矢です。
『環境ネットワークの再構築−環境経済学の新展開』田中廣滋編(中央大学出版部)の一章を担当し、熱帯林減少の要因と森林保全の在り方を地域コミュニティを軸に論じています。
『地球環境政策』宇沢弘文・田中廣滋編著(中央大学出版部)の一章を担当し、南北格差を踏まえて、持続可能な開発に必要な環境政策を整理しました。
『ポスト福祉国家の総合政策−経済・福祉・環境への対応』丸尾直美編著(ミネルヴァ書房)の一章を担当し、熱帯林減少の要因と森林保全の在り方を地域コミュニティを軸に論じています。
『学習漫画 サリバン先生』(集英社2011年刊行)を監修し解説を書きました。アンの生い立ち、ヘレンケラーとのかかわりから、ノーマライゼーション提唱者としての先見性まで扱っています。
『写真ポスターから学ぶ戦争の百年−二十世紀初頭から現在』(青弓社2008年刊行)では、二十世紀の戦争を扱い大量破壊、大量殺戮からプロパガンダまで扱いました。
『写真ポスターから見るナチス宣伝術−ワイマール共和国からヒトラー第三帝国』(青弓社2011年刊行)では、暴力、テロによるナチ党政権奪取と戦争動員を解説しました。
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地球温暖化と森林ビジネス―「地球益」をめざして
土の匂いの子 わたしと地球がつながる食農共育
Wikipedia(http://ja.wikipedia.org)の引用
ルソン
I – イロコス地方
北イロコス | 南イロコス | ラウニオン | パンガシナン
II – カガヤン・バレー地方
バタネス | カガヤン | イサベラ | ヌエヴァ・ヴィスカヤ | キリノ
III – 中部ルソン地方
アウロラ | バターン | ブラカン | ヌエヴァ・エシハ | パンパンガ | タルラック | サンバレス
IV-A – カラバルソン地方 バタンガス | カヴィテ | ラグナ | ケソン | リサール
IV-B – ミマロパ地方
西ミンドロ | 東ミンドロ | マリンドゥク | ロンブロン | パラワン
V – ビコール地方
アルバイ | 北カマリネス | 南カマリネス | カタンドゥアネス | マスバテ | ソルソゴン
コルディリェラ行政地域
アブラ | アパヤオ | ベンゲット | イフガオ | カリンガ | マウンテン
マニラ首都圏
マニラ首都圏の行政区画
◆スラム (Slum) とは、交通・エネルギー・衛生・教育などのインフラが不十分で、都市貧困層の暮らす居住区である。しかし、外見にもかかわらず、そこは、生半可な知識や偏見を抱いた識者が言うように「公共サービスが受けられない」のではないし、「荒廃状態にある状況」とは言い難い。開発途上国の大都市には、どこでもスラム街といっていい地区があるが、そこは貧しいけれども、住民が必死に苦労して生きている場所であり、草の根の民間活力の感じられる場所である。
◆開発途上国の人口増加と都市化の進展に伴って、スラム人口 (Slum population)人口は増加傾向にあり、2007年時点で、10億人はスラム居住者であると推測され、国別では、中国1.7億人、インド1.1億人、パキスタン2750万人、インドネシア2680万人、フィリピン2390万人、ブラジル4570万人、メキシコ1180万人、ナイジェリア4530万人、スーダン1550万人などされる。
スラムの特徴として高失業率があげられるが、これは正確な表現ではない。なぜならスラム住民で、正規の工場労働者、サラリーマンはきわめて少なく、多くは自らが仕事を作り出している状況にあるからである。
スラム街の居住者を中心に貧困者が、少ない元手で自営的に零細な仕事を起こしているのが、都市インフォーマル部門である。具体的には、食品など材料を安く買って加工したり、小さな袋に分けたりして、露店で売る転売、路上で客を待つ靴磨きや荷物運び、商店やタクシーやバスの客引き、駐車する車の番人など、さまざまな職を自ら生み出している。この特徴は、小規模な元手で行う自営的サービス業という点であり、高失業率といった主に会社の正規雇用を念頭に置いた概念で図ることはできない。
スラム街の特徴は、都市インフォーマル部門程度しか雇用機会を提供できないという貧困であるが、だからといって「犯罪や麻薬、アルコール依存症や自殺などが多発する」というのも誤解である。開発途上国でなくとも、非衛生的な環境であれば、病気、伝染病が蔓延するが、だからと言って、スラム住民が強盗や盗人に成り下がるということは言えない。
◆開発途上国のスラム居住者は、農村から押し出され、あるいは都市に惹きつけられた出稼ぎ者や移住者が多く、貧しいながらも貧困から抜け出そうと、都市インフォーマル部門において、厳しい低報酬の労働にいそしんでいる。また教育に熱心になる傾向も指摘できる。彼らは、農村という地域コミュニティを引き継いで、都市のスラムにあっても一定の自治的な秩序をもって生活している。環境の悪い町外れなどの未開発の地域に住み着いたとしても、住民相互には、暗黙の了解・契約があり「無秩序」ではない。
ある女性のofficial blog 2008.12.08 Mondayに次のようにあった。
あっという間の短い滞在だったが、マニラから、戻った
思い起こせば、マニラに着いてすぐには、
ホテルでも、ショッピングセンターでも、
バッグの中身やボディもチェックをされて、
犬を連れての警備など、治安の悪さを、意識させられた
「 もし、道でバッグをとられそうになったら、すぐに渡してください
声をあげて騒いだりしたら、アイスピックで刺されますからね 」
「 実際、弾が出る模造銃が、簡単に入る土地柄ですから 」
「 物乞いの子供も、アイスピックを隠し持っている時があります 」
え? アイスピック? 銃?
こわいよ! 気をつけなきゃ!
ニューヨークでは感じることのなかった「身の危険」!
しかし、治安のいい場所だけで、行動したせいか、
幸運なことに、危険な目に合うことはなかった
朝市も、裕福な家が利用する市場を選んで、連れて行ってもらった
豚や、牛の丸焼きには、一瞬、ひるんだものの、
モノの豊富さ、活気、安さには、ワクワクと、気分が高揚!
デパ地下のように、味見をして回ると、ウワ、おいしいよ!
(引用終わり)
夜のマニラ繁華街で、ひどいことになったという日本人もいるようだ。たしかに、外国人観光客の多い一見「治安のいい場所」では、プロが待っているのだからから、気を付けるに越したことはない。他方、カリンガ州山村にも山賊がいる、叛徒がいる、野蛮な首狩り族がいるといわれることがあるが、本当かどうか。
Wikipedia(http://ja.wikipedia.org)のコルディリェラ行政地方の説明
山岳管理地域(さんがくかんりちいき、Cordillera Administrative Region, CAR)またはコルディリェラ行政地域は、フィリピン北部ルソン島のコルディリェラ・セントラル地域一帯の内陸地方である。区域内にはフィリピン最高峰のプログ山(Mt. Pulog:2,929m)を含む2,000m級の山々が連なる。中心都市はバギオ(Baguio)である。「コルディリェラ」はスペイン語で「山脈」「山岳地帯」を意味し、現代スペイン語式の「コルディジェラ」という日本語表記も見られるが、フィリピンではジェイスモの影響がないためもっぱら「コルディリェラ」と発音される。
フィリピン・マニラ旅行には、次のようにある。
「俺達が着いた街トンドは東洋最大規模のスラム街だ。俺達の目的はこの街にあるゴミの山、スモーキーマウンテンを見に行く事が今回の任務だ(この次点でスモーキーマウンテンは取り壊されていたらしいが、新たな山が出現しているということらしかった)。
下町風の街並を海沿いに向かい歩いてゆく、途中のサリサリストアや駄菓子やでジュースやおかしを買ってみる、キアポやマカティーより物価は安めのようだ。
しばらく行くと列車の線路が道を横切っていた、その線路沿いには沢山のバラックが立ち並んでいる。なんだかめたくそヤバそうな雰囲気。駐車しているジプニーのフロントガラスには弾痕も残っているし…(ひきつり笑)
「ここからがホントのトンドだぜ、スラムに潜入だ!」
スラム街の入り口である踏切りから入って行く、すると各家々から顔を出した何十人ものフィリピン人達が一斉に俺達に視線を向けた!みなさんの視線をチクチク感じながらさらに奥に進んで行く。トタン板の家や増築を繰り返して出来た家などが並び、線路上では子供たちが何人も遊んでいた。その中に台車車のような物を作っている少年達がいた。
「これは何?」
「これはカリトーン」と英語で教えてくれた。
その台車車のタイヤ部分を釘で打ちつけている、タイヤは何かのベアリングで出来ていた。
カリトーンが完成すると、1人の子供を乗せてゴロゴロと台車車を押し出した。
「俺も乗ってみていい?」っと、面白そうなのでノリさんもおもわず言ってしまった。
「OK!」ゴロゴロ、、、大の男が子供に押されるカリトーンを見てみんな爆笑!!
気がついたら、どこからか沸いて出たように子供たちの軍団に辺りをかこまれていた。
みんなの笑いを取るのに成功したノリさんは、さらに奥地に行くのであった。
しばらく歩いた頃に小さな川にぶちあたった、その川沿いにもボロボロのスクオーターが並び、庶民達は道端に設置してある井戸で水をくみをしていた。
この川も、恐ろしいほどのドブ河でゴミが積み重なり水は淀み、無気味な泡を吹き出している。さんざん歩いたのでここら辺で捜査を打ち切る事にした。
宿にもどってヒロさんにトンドへ行ってきたことを話すと、あんな治安の悪いところへ行くなんて、と、あきれられてしまった、あそこは地元の人でも行かないところだ、と。」(引用終わり)
◆注意!!スモーキマウンテンやトンドに行く方法が現地で探し出せないのであれば、「スタディーツアー」や団体旅行としても行くべきではないでしょう。高くつきます。治安や病気が心配だという場合も行くべきではありません。日本の生活感覚、お金や安全の感覚、旅行気分を保って出かけるところではないのです。フィリピン政府にとってもスモーキーマウンテン貧困見学会は好ましいことなわけがありません。望遠レンズを使ったり、カメラマン・ジャーナリスト気取りで、写真を撮り、被写体に嫌悪感を抱かれる人もたくさんいます。了解を得ない写真撮影は、どこであってもしてはいけません。スモーキマウンテンやトンドでは、何が起きても、何を起こしてもおかしくないということを自覚してください。
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