鳥飼ゼミ研修 Our Field Survey
東京都多摩市唐木田 Basic Virtual Seminars
神奈川県多摩市の小田急線 始発「唐木田駅」に停車中の千葉県我孫子市JR我孫子駅行きの快速列車。
多摩市 の小田急線「唐木田駅」。 多摩市は平成28年8月1日現在で、人口14万8,344人(男7万2,723人女7万5,621人)、世帯数7万154世帯。平成24年7月9日に住民基本台帳法の一部改正があり、外国人住民も住民基本台帳に記載されることになった。
東海大学 教養学部鳥飼ゼミ の学生たちは多摩市 の小田急線 始発「唐木田駅」に集合した。
多摩市の小田急線 始発「唐木田駅」からみた多摩清掃工場。70メートルの高い煙突がそびえている。
小田急線 終点「唐木田駅」から多摩清掃工場に向かって歩き出した。徒歩10分。
「環境にやさしい安全で開かれた多摩清掃工場 」のリサイクルセンター(エコにこセンター)は多摩ニュータウン環境組合内にある。
多摩清掃工場/多摩ニュータウン環境組合
住所:;東京都多摩市唐木田二丁目1番地1。電話:042(374)6210 Fax:042(374)6214
多摩センター環境組合 Torikai Basic Seminar
東京都 の西、多摩市 唐木田の多摩センター環境組合 のリサイクルセンター(にこにこセンター) を訪問した鳥飼ゼミナール。
東海大学教養学部 人間環境学科社会環境課程 の鳥飼行博ゼミでは開発と環境の経済学 をベースに、1)貧困解消、2)人間開発 、2)平和人権の確立、3)環境保全、といった環境平和学を扱っている。
多摩ニュータウン の美しい夜空を守るのも多摩清掃工場の仕事である。ごみを焼却した時の排ガスを機械設備、化学処理によって、浄化して排出している。また、排ガスの分析も日々実施し、星空の見え方に影響する「ばいじん濃度」は24時間、常時監視している。
多摩清掃工場 は、大型の分散処理コンピュータシステムを採用し、ごみ収集車の計量から、ごみ焼却炉 、公害防止設備、灰の搬出まで可能な限り操作を自動化している。排ガス処理、排水処理など公害防止設備も導入している。
廃棄物を運搬するごみ収集車 (塵芥収集車 )。
多摩清掃工場。昭和43年11月、東京都から、主に多摩ニュータウン 区域のごみ処理を目的として多摩清掃工場(ごみ焼場)の建設計画が示された。
ごみ焼却炉 は汚い、臭い場所であり、こんなものができると生活が脅かされる、地価が下落するとの声が上がった。建設予定地の唐木田や近隣住民の中には、多摩ニュータウン 建設には先祖伝来の農地や山林を提供しても、そこにごみ焼却施設を建設することは、住民の生活権を侵害するものであるとして反対の声が上がった。住民団体は、多摩町(当時)と東京都に対し、建設反対を申し入れをした。その後、東京都及び多摩町と地元落合ごみ焼却場反対連合協議会(後に落合ごみ焼却場対策協議会と改称)との度重なる話し合いが続く。1969年(昭和44年6月)、三者間覚書が締結され、多摩清掃工場の建設が正式に決定し、四年後の1973年(昭和48年)4月に多摩清掃工場が完成、運転を開始した。
多摩ニュータウン区域のごみ処理をになう多摩清掃工場(ごみ焼場)。
多摩ニュータウン区域のごみ処理をになう多摩清掃工場(ごみ焼場)。
ごみを運搬して入庫するときと、ごみを投棄してた出庫するときの2回、ごみ収集車を計量する。こうすることで、運搬した正確な廃棄物の重量がわかる。 ごみ収集車 は、�車体の後部に積込み装置がある機械式ごみ収集車(清掃ダンプ )、�容積の大きい荷箱を載せるダンプトラック(清掃ダンプ )の2種があり、機械式ごみ収集車は、プレスローダー (圧縮板式塵芥収集車)とクリーンパッカー (回転板式塵芥収集車)に分かれる。
プラットホーム Torikai Basic Seminar
ごみ収集車は、計量した後、プラットホーム にまでのぼり搬入した可燃ごみを、バンカーゲートからごみピットへ投下する。
プラットホーム (Platform)のバンカーゲートにはセンサーがついており、ごみ収集車が接近するのにあわせて、バンカーゲートは自動的開閉する。臭気の外部への漏洩を防ぐ仕組みには、1)ごみピット内を負圧にして空気が流出しにくくする、2)バンカーゲート出入り口にはエアカーテンを装備し、空気が流出しにくくする、がある。
ごみピットの容積は大きい方が良いが、敷地が限られるために、深く掘り下げた箱状になっている。そこで、ごみ搬入のためには、ごみ収集車はランプを登って高い位置のプラットホーム (Platform)から、ごみをピットに投下する。
プラットホーム (Platform)に到着したごみ収集車が可燃ごみを搬入するごみピットの容量は7,200立方メートル。ごみクレーンが天井から釣り下がっていて、それでごみをかき集めて、ごみホッパに投入する。またごみピット内のごみが固まらないように、ごみをクレーンで撹拌する。
可燃ごみを投下するプラットホーム (Platform)にはセンサーがついており、ごみ収集車が接近するのにあわせて、バンカーゲートは自動的開閉する。臭気の外部への漏洩を防ぐ仕組みには、�ごみピット内を負圧にして空気が流出しにくくする、�バンカーゲート出入り口にはエアカーテンを装備し、空気が流出しにくくする、がある。
可燃ごみのピットの容積は大きい方が良いが、敷地が限られるために、深く掘り下げた箱状になっている。そこで、ごみ搬入のためには、ごみ収集車はランプを登って高いプラットホーム (Platform)から、ごみをピットに投下する。ごみ収集車が可燃ごみを搬入するプラットホーム (Platform)、ごみピットの入り口がバンカーゲート。そこを見学する鳥飼ゼミナール。
ごみ収集車が可燃ごみを搬入するプラットホーム(Platform)、ごみピットの入り口がバンカーゲート。そこを見学する鳥飼ゼミナール。
ごみ収集車が可燃ごみを搬入するプラットホーム(Platform)、ごみピットの入り口がバンカーゲート。そこを見学する鳥飼ゼミナール。
廃棄物処理施設 Tama Eco FCT
ごみ焼却炉。多摩清掃工場ごみ焼却炉 の炉床は、可燃物を効果的に混合・撹拌できる階段状火格子となっている。燃焼ガス温度は850〜950℃に自動制御され、健康被害を及ぼすダイオキシン類の発生も抑制している。
多摩清掃工場窒素酸化物(NOx)の流床炉では、廃棄物を燃やす際に、ダイオキシン類発生抑制を目的に、アンモニアを吹き込み、無触媒脱硝処理を行っている。
多摩清掃工場ごみ焼却炉 の炉床は、可燃物を効果的に混合・撹拌できる階段状火格子となっている。燃焼ガス温度は850〜950℃に自動制御され、健康被害を及ぼすダイオキシン類の発生も抑制している。また、窒素酸化物(NOx)抑制のため、アンモニアを吹き込み、無触媒脱硝処理を行っている。
多摩清掃工場ごみ焼却炉 から出るごみ焼却灰 。
多摩清掃工場ごみ焼却炉 の焼却灰 を利用して作られたエコセメント。これを一般のセメントに混ぜて使用する。
浮島処理センター は、処理能力900t/24時間、NKK日本鋼管フェルント式往復動階段火格子 (300t/24h)3基、強制通風、煙突は高さ47.5m、頂上口径1.3m×3、ろ過式集じん器 装備。ごみピット、鉄筋コンクリート製角型ピット (容量2,400t)、灰ピット、鉄筋コンクリート製角型ピット(容量780立方メートル)。 給じんクレーン2基、灰クレーン1基、非常用クレーン1基を装備。助燃装置として、先混合形ガスバーナー炉 1基(都市ガス使用)を装備。排水処理は、活性汚泥処理 、化学処理、循環利用を実施。
ごみ焼却炉 Tama Eco FCT
東京都多摩清掃工場の機械室。多摩ニュータウン が建設され、人口急増と経済成長に伴って、ごみ排出量も増加しつづけたため、多摩ニュータウン 区域と周辺で排出されるごみを、各市で域内処理することが困難になる。そこで、平成5年4月に八王子市・町田市・多摩市の三市で「ごみ」を広域的に共同処理することを目的として、多摩ニュータウン環境組合が設立された。
多摩ニュータウン環境組合多磨清掃工場のごみ焼却炉は、廃棄物発電も兼ねているが、臭気など環境配慮も重視しており、太いダクトで吸気し、こみ燃焼時に生じるにおいを除去している。
東京都多摩清掃工場 を訪問し、不燃・粗大ごみ処理施設の解説をしていただいた鳥飼ゼミナール。ごみの資源化・減量化をさらにすすめるための不燃・粗大ごみ処理施設では、不燃ごみと粗大ごみに含まれている鉄やアルミ、ガラス、プラスチック類を選別・回収して、資源として再利用(マテリアル・リサイクル)している。
東京都多摩清掃工場 を訪問し、不燃・粗大ごみ処理施設の解説をしていただいた鳥飼ゼミナール。ごみの資源化・減量化をさらにすすめるための不燃・粗大ごみ処理施設では、不燃ごみと粗大ごみに含まれている鉄やアルミ、ガラス、プラスチック類を選別・回収して、資源として再利用(マテリアル・リサイクル)している。
多摩清掃工場を訪問し、ごみ処理施設の説明を伺う東海大学教養学部 鳥飼ゼミ3年生。
多摩清掃工場を訪問し、ごみ処理施設の説明を伺う鳥飼ゼミ3年の日本人・中国人学生。 東京都多摩市 の多摩清掃工場 周囲は山林だった土地で、多摩ニュータウン が造成された。高度経済成長の下、多摩ニュータウン とその近隣の人口急増があり、ごみ焼却施設も20年以上経過して老朽化していた。そこで、ごみ焼却炉 の建て替えと増設が必要となり、地元の落合ごみ焼却場対策協議会 、住民自治会と協議を重ねて、「市民の健康と福祉の向上を願う地元還元施設」として「総合福祉センター」、温水プールを建設するなど健康増進施設を見返りに、平成6年7月、多摩清掃工場二期施設建設の工事が開始された。そして、8年後、2002年(平成14年)3月、ごみ焼却施設・不燃粗大ごみ処理施設・管理棟、リサイクルセンターを備えた多摩ニュータウン環境組合多摩清掃工場が完成した。
多摩清掃工場を訪問し、ごみ処理施設の説明を伺う鳥飼ゼミ3年の日本人・中国人学生。
1968年(昭和43年)に、ごみ焼却場(唐木田)建設に反対する地元住民が落合ごみ焼却場対策協議会 を組織した行政と交渉を続けてきた。その条件である「唐木田駅の開通」をはじめ、「福祉センター」、「温水プール」など全ての項目の実現を勝ち取り、2005年7月末、協議会の役割を終え解散した。
ごみ焼却プラントに混じった金属が溶解し、プラントに付着することで、焼却プラントの運転が困難になることがある。
ごみ焼却プラントに混じった金属が溶解し、プラントに付着することで、焼却プラントの運転が困難になることがある。
実験室 Tama Laboratory
川崎市の廃棄物最終処分場・埋立地 にある試験室では、汚染物質や毒物が焼却灰や燃え殻に残っていないか、清掃工場で使用した水の下水が汚染されていないかを検査している。
試験室では、汚染物質や毒物が焼却灰や燃え殻に残っていないか、清掃工場で使用した水の下水が汚染されていないかを検査している。。
>多摩市にある多摩清掃工場 では、廃棄物処理に使用した下水の浄化をしているが、その安全基準を確認し、来館者に見せるために、熱帯魚飼育水槽を展示している。
工場管理室
Control Room
多摩清掃工場の中央管制室。
多摩清掃工場の中央管制室。
多摩清掃工場の中央管制室。
東京都多摩清掃工場の管制室前。
東京都多摩市唐木田二丁目1番地1にある多摩ニュータウン環境組合 の多摩清掃工場 にある管制室 を見学する鳥飼ゼミナール。
東京都多摩市唐木田二丁目1番地1にある多摩ニュータウン環境組合 の多摩清掃工場 にある管制室 を見学する鳥飼ゼミナール。
東京都多摩市唐木田二丁目1番地1にある多摩ニュータウン環境組合 の多摩清掃工場 にある管制室の見学者パネル。
ごみピットとクレーン Refuse Storage Pit
クレーンがごみピット内の可燃ごみを拡販して、固まらないように作業していた。
クレーンがごみピット内の可燃ごみを拡販して、固まらないように作業していた。
クレーンがごみピット内の可燃ごみを拡販して、固まらないように作業していた。
クレーンがごみピット内の可燃ごみを拡販して、固まらないように作業していた。
クレーンがごみピット内の可燃ごみを拡販して、固まらないように作業していた。
クレーンがごみピット内の可燃ごみを拡販して、固まらないように作業していた。
クレーンがごみピット内の可燃ごみを拡販して、固まらないように作業していた。
ごみピット (pit)とごみクレーン (crane)。
ごみピットぬ据え付けられたごみクレーンの一つ。 ごみピットの容積は7,200立方メートルある。
ごみピット (pit)のクレーン (crane)は、�ごみを掴んでごみホッパに投入する、�ごみピット内のごみが固形化しないようにごみを撹拌する、という目的で据え付けられている。ごみピットの臭気は吸引し、燃焼用空気としてごみ焼却炉の中でで燃焼・分解される。ごれがごみ臭気の脱臭方法である。
ごみピット (pit)のごみクレーン (crane)がごみピット内の可燃ごみを拡販して、固まらないように作業していた。 ごみピットの容積は7,200立方メートルある。このごみクレーンは、1)ごみを掴んでごみホッパに投入する、2)ごみピット内のごみが固形化しないようにごみを撹拌する、という目的で据え付けられている。ごみピットの臭気は吸引し、燃焼用空気としてごみ焼却炉の中でで燃焼・分解される。ごれがごみ臭気の脱臭方法である。
ごみ貯蔵ピットには、可燃ごみを20m以上貯蔵することができる。そこで、底の方のごみが固まらないように、クレーンを使ってごみを攪拌、かき回している。ごみピットぬ据え付けられたごみクレーン (crane)で、ごみを移動しながら落下させて攪拌する理由は、可燃ごみに固形化して、焼却炉に投下した時、燃焼ににくくなるのを防ぐためである。
ごみ貯蔵ピットには、可燃ごみを20m以上貯蔵することができるが、ごみの重量で底の方のごみが固まってしまう。そうなると、ごみ焼却炉で燃焼しづらくなるので、ごみクレーンを使って、ごみが固形化しないように攪拌、かき回している。
ごみピット (pit)にはごみクレーン (crane)がある。
ごみピット (pit)のクレーン (crane)。
ごみ貯蔵ピットには、可燃ごみを20m以上貯蔵することができるが、ごみの重量で底の方のごみが固まってしまう。そうなると、ごみ焼却炉で燃焼しづらくなるので、ごみクレーンを使って、ごみが固形化しないように攪拌、かき回している。
ごみピットぬ据え付けられたごみクレーン (crane)の一つが、つかんだごみを移動しながら落下させて攪拌している。これは、可燃ごみが固形化して、ごみ焼却炉で燃焼ににくくなるのを防ぐためである。
ごみピット (pit)のクレーン (crane)が、つかんだごみを移動しながら落下させて攪拌している。これは、可燃ごみが固形化して、ごみ焼却炉で燃焼ににくくなるのを防ぐためである。ごみピット (pit)には、可燃ごみを20m以上貯蔵することができるが、ごみの重量で底の方のごみが固まってしまう。そうなると、ごみ焼却炉で燃焼しづらくなるので、ごみクレーン (crane)を使って、ごみが固形化しないように攪拌、かき回している。
クレーンがごみピット内の可燃ごみを拡販して、固まらないように作業していた。 ごみピットの容積は7,200立方メートルある。このごみクレーンは、�ごみを掴んでごみホッパに投入する、�ごみピット内のごみが固形化しないようにごみを撹拌する、という目的で据え付けられている。ごみピットの臭気は吸引し、燃焼用空気としてごみ焼却炉の中でで燃焼・分解される。ごれがごみ臭気の脱臭方法である。
廃棄物発電 Waste Power Generator
廃棄物発電に使用されている発電機。「捨てればごみ、分ければ資源」というのは、リサイクルの経費が公的負担で、市民に意識されていないからもしれない。しかし、実際には、日本では、公的なごみ処理経費が高額で、再生資源を生み出して売却できても、赤字リサイクルとなっている。「再生資源」が有価物として売却されていても、現かを考えれば赤字リサイクルである。
廃棄物発電に使用されている発電機。
ごみ発電の仕組みを解説していただいた。廃棄物発電は、サーマルリサイクルに結びつき、3Rsを実現する循環型社会の形成に寄与しているのであろうか。ごみがエネルギーになるのであれば、いくら消費して、廃棄しても資源は無駄ではない、のであろうか。
多摩清掃工場にある廃棄物発電所は、発電中の発電電力は2745kwあるが、外部への送電電力は1215kw。廃棄物発電所の発電した電力のうち44.3%しか「発電所」としは機能していない。残りの65.7%は多摩清掃工場を運転しているのに使用している電力である。つまり、清掃工場を運営するのにもエネルギーが必要で、「ごみは燃やせばエネルギー」といっても、燃やすのにもエネルギーが必要ということ。
手選別所でミックスペーパー に混交した不純物を手作業で選別し取り除く作業が同じフロアの選別所(不純物除去施設 )で行われている。古紙リサイクル 参照。
コアレックス三栄レギュレーター株式会社 東京工場 は、封筒、窓空き封筒、ハガキ、名刺、領収書、レシート、ワープロ、FAX用紙(感熱紙)、コピー用紙、貯金通帳、ダイレクトメール、アルバム、写真、答案用紙、学校のプリント、半紙、メモ用紙、切符、チケット、手帳、表彰状、のし袋、折り紙、包装材、ノート、画用紙、宅急便の伝票、シュレッダーごみなどミックスペーパー ・難再生古紙リサイクルする。
多摩清掃工場にある廃棄物発電所は、発電中の発電電力は2745kwあるが、外部への送電電力は1216kw。 パネルのメーターを見ていると、送電電力が1kw増加した。廃棄物処理経費をかけて、赤字リサイクルを続けるのは、行政にとっても大きな負担である。そこで、「ごみも燃やせばエネルギー」としてサーマルリサイクル(熱回収)が推奨されてきた。この典型が、廃棄物発電・ごみ発電である。
多摩清掃工場にある廃棄物発電所。発電中の発電電力は2745kwあるが、外部への送電電力は1215kw。廃棄物発電所の発電した電力のうち44.3%しか「発電所」としは機能していない。残りの65.7%は多摩清掃工場を運転しているのに使用している電力である。つまり、清掃工場を運営するのにもエネルギーが必要で、「ごみは燃やせばエネルギー」といっても、燃やすのにもエネルギーが必要ということ。
2012年7月、電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法 (再生可能エネルギー特別措置法 )の導入により、RPS法 は廃止された。しかし、再生可能エネルギー特別措置法附則第12条により、廃止前の電気事業者による新エネルギー等の利用に関する特別措置法 (第4条から第8条、 第9条第4項及び第5項、第10条から第12条)は、その効力を有するとされた。
川崎市廃棄物発電所
Kawasaki 2016
川崎市 の廃棄物最終処分場跡地 浮島にあるかわさきエコ暮らし未来館隣の廃棄物発電所。
この浮島廃棄物発電所の隣に東京電力・川崎市の共同メガソーラー事業、浮島太陽光発電所 が設置されている。 廃棄物発電 (ごみ発電)とは、ごみ焼却場と発電施設を兼用するもので,廃熱ボイラーで蒸気を発生させ、蒸気タービン (蒸気の熱エネルギーを羽根車を回す回転エネルギーに変換する装置)によって発電機(モーター)をまわす。つまり、ごみを燃やした熱エネルギーを電気エネルギーに転換する。焼却のみでは未利用の熱エネルギーが生まれてしまうので、その熱を回収して電気を起こすのである。
川崎市JR川崎駅からバスで40分の場所にある浮島資源処理センター 屋上から廃棄物発電所 (ごみ発電)を見る鳥飼ゼミナール学生たち。羽田空港が近いために、高い煙突が立てられない。そこで、外観上、煙突がないように見えるが、実際には3本の煙突がある。
廃棄物発電所 (ごみ発電)には、焼却炉に発電機を装着するが、この追加設備の製造や管理にもエネルギーが追加投入される必要がある。したがって、発電によって削減される二酸化炭素(CO2)とごみ発電(焼却場および発電施設)の建設・運用に伴う二酸化炭素(CO2)を数量比較するライフサイクル・アセスメント(LCA)によらないと、地球温暖化対策としの有効性は検証できない。
浮島にある「かわさきエコ暮らし未来館」隣の浮島資源化施設屋上から、廃棄物発電所 (ごみ発電)を見る鳥飼ゼミナール学生たち。羽田空港が近いために、高い煙突を立てていないが、実際には3本の煙突が隠れている。
浮島 では、余熱利用 設備として、発電設備出力1万2,500kwの廃棄物発電 を実施し、余剰電力は売電。また、各室暖房、浴場給湯、洗濯工場に熱供給。 ろ過式集じん器 は、排ガス中の飛灰(ダスト分)を円筒状のろ布に付着させて除去。HCI、SOx、水銀、ダイオキシン類 などの排ガス中の有害成分を除去するために消石灰や活性炭等を使用する場合は、ろ過式集じん器の手前に噴霧する。有害ガスと反応・吸着した薬剤は、飛灰とともにろ過式集じん器で捕集、除去する。
JX日鉱日石エネルギー(株)扇島風力発電所 は電気事業者による新エネルギー等の利用に関する特別措置法(RPS法) (2012年「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法 」制定以前に建設された。2009年9月着工、2011年2月完成、同年3月運転開始。製造元日本製鋼所(工事:清水建設)、定格出力1,990kW(風力発電設備1基)、発電量300万kWh/年、風車高さ123m(タワー部分) 。
多摩清掃工場のゴミ焼却炉
多摩清掃工場ごみ焼却炉 の炉床は、可燃物を効果的に混合・撹拌できる階段状火格子となっている。燃焼ガス温度は850〜950℃に自動制御され、健康被害を及ぼすダイオキシン類の発生も抑制している。また、窒素酸化物(NOx)抑制のため、アンモニアを吹き込み、無触媒脱硝処理を行っている。
RPS法 「電気事業者による新エネルギー等の利用に関する特別措置法 (Renewable Portfolio Standard)」では、電力小売事業者に対して、販売電力量の一定割合を法律で定められた再生可能エネルギーでまかなうよう義務付けられているが、東京電力は、再生可能エネルギーを利用した発電設備の導入を進め、2011年8月に運用を開始した浮島太陽光発電所(メガソーラー発電所 )も持っている。
多摩清掃工場ごみ焼却炉 の炉床は、可燃物を効果的に混合・撹拌できる階段状火格子となっている。燃焼ガス温度を850〜950℃に自動制御し、ダイオキシン類の発生も抑制している。また、窒素酸化物(NOx)発生を抑制するために、アンモニア吹き込み式の無触媒脱硝処理設備を設けている。
多摩清掃工場を見学した鳥飼ゼミナール。
ごみ計量施設
Waste Measure
東京都多摩清掃工場 の計量器。ごみ収集車がごみを搬入するときと、搬入後の重量を計測する。手前は、ごみを搬入し終わったごみ収集車が下ってくるところ。
ごみ収集車がごみを搬入するときと、搬入後の重量を計測する摩清掃工場の計量器。東京都多摩清掃工場 の計量器。ごみ収集車がごみを搬入するときと、搬入後の重量を計測する。
多摩清掃工場のごみ焼却炉は、廃棄物発電所を兼ねている。ごみ収集車は、計量器で重量記録し、ランプを伝って上に上り、プラットホームからごみを焼却炉兼ごみ発電施設に投入する。その後、再びランプを伝って地上まで下りてきて、計量器で重量を図る。この重量格差が、廃棄物収集・処理量となる。
ごみ収集車は、左下の計量器で重量記録し、ランプを伝って上に上り、プラットホームからごみを焼却炉兼ごみ発電施設に投入する。その後、再びランプを伝って地上まで下りてきて、計量器で重量を図る。この重量格差が、廃棄物収集・処理量となる。
不燃・粗大ごみ処理施設
Bulk Refuse Crushing Process
東京都多摩清掃工場 不燃・粗大ごみ処理施設の不燃ピット投入口。ごみ収集車が搬入した不燃ごみは、不燃ピットに投入される。ピットのごみは、供給クレーンで捕まれて受入ホッパに移される。
多摩清掃工場不燃・粗大ごみ処理施設の不燃ピット投入口。搬入した粗大ごみは、不適物を除去した後、受入ホッパに投入される。ごみの資源化・減量化のために、不燃ごみと粗大ごみに混交している鉄やアルミ、ガラス、プラスチック類を選別・回収する。これがマテリアル・リサイクルにつながる。
多摩清掃工場不燃・粗大ごみ処理施設の不燃ピット投入口。不燃ごみは「ごみ袋」に入った状態で搬入されるために、選別時には、機械で「ごみ袋」を破り、中身を取り出す。「ごみ袋」は機械で分離する。粗大ごみは、高速回転する鋼鉄ハンマー(回転せん断衝撃式破砕機 )によって、ほぼ15cm以下に破砕される。破砕機の中を蒸気で満たすことによって、可燃性ガスによる爆発を防止している。
多摩清掃工場不燃・粗大ごみ処理施設 の不燃ピット投入口。ごみ収集車が搬入した不燃ごみは、不燃ピットに投入される。ピットのごみは、供給クレーンで捕まれて受入ホッパに移される。
多摩清掃工場不燃・粗大ごみ処理施設 。不燃ごみは「ごみ袋」に入った状態で搬入されるために、選別時には回転せん断衝撃破砕機 で「ごみ袋」を破り、中身を取り出す。「ごみ袋」は機械で分離する。
不燃・粗大ごみ処理施設
Bulk Refuse Crushing Process
多摩清掃工場不燃・粗大ごみ処理施設でプレスされた空き缶。
多摩清掃工場不燃・粗大ごみ処理施設 で、パックされた空き缶。粗大ごみ処理施設は、燃やせないごみを処理・リサイクルする施設で高梁地域事務組合の場合、1トン当たり1万1,458円の経費が掛かっている。
不燃・粗大ごみ破砕機
Bulk Refuse Crushing Process
多摩清掃工場不燃・粗大ごみ処理施設 で使用される衝撃破砕機 の器具。環境部クリーンセンター(東京都武蔵野市)の場合、ごみ収集車で家庭から集められた不燃ごみ及び粗大ごみは、クリーンセンターに搬入し鉄やアルミなどの資源物が混じっていれば、破砕・選別処理により資源物を回収して、再利用を図っている。資源物を回収した後の可燃ごみは、焼却施設のごみピットへ送り焼却する。回転せん断衝撃式横型破砕機 の処理能力は、1基5時間あたり50トン。
多摩清掃工場不燃・粗大ごみ処理施設で使用される破砕用の回転衝撃式破砕機 。高速で回転するハンマー力によって、粗大ごみを15cm以下に細かく破砕し、減量化・減容化する。
多摩清掃工場不燃・粗大ごみ処理施設に展示されていた使い古された粗大ごみ・不燃ごみの破砕用の回転せん断衝撃式破砕機 のハンマー破砕機の刃。破砕機の中は蒸気で満たされているため、可燃性ガスによる爆発を防止されている。擦り減って摩耗した使用済みの破砕機の刃。
多摩清掃工場不燃・粗大ごみ処理施設で使用される回転衝撃式破砕機 。磨り減って摩耗した使用済みの破砕機の刃。鯖江クリーンセンター ( 鯖江市西番町第15号11番地)では、搬入される多種多様のごみに対応した前処理装置と、衝撃・剪断効果のあるリングハンマを備えた横型回転破砕機 を採用しており、効率的にごみを破砕している。破砕されたごみは磁選機、粒度選別機、アルミ選別機を経て、鉄、不燃物、可燃物、アルミの4種類に分けらる。再資源化されるのは機械選別による鉄、アルミで、それぞれ再生業者により再び資源として利用される。
多摩清掃工場不燃・粗大ごみ処理施設 で使用される回転せん断衝撃破砕機 の破砕用の器具。磨り減って摩耗した使用済みの破砕機の刃。
回転衝撃式破砕機 の高速で回転するハンマー力によって、粗大ごみを15cm以下に細かく破砕し、減量化・減容化する。破砕機の中は蒸気で満たされているため、可燃性ガスによる爆発を防止されている。
多摩清掃工場不燃・粗大ごみ処理施設 で使用される回転衝撃式破砕機 。磨り減って摩耗した使用済みの破砕機の刃。 高速で回転するハンマー力によって、粗大ごみを15cm以下に細かく破砕し、減量化・減容化する。衝撃・圧縮・ねじり・こすり・引き裂き作用で、細かく均一なサイズとするのが理想的。破砕機の中は蒸気で満たされているため、可燃性ガスによる爆発を防止されている。
多摩清掃工場不燃・粗大ごみ処理施設 で使用される回転衝撃式破砕機 の破砕用の器具。 磨り減って摩耗した使用済みの破砕機の刃を確かめた鳥飼ゼミナール。
多摩清掃工場不燃・粗大ごみ処理施設 に誤って混淆、投入された、リサイクルできない鉄とアルミのごみ。
多摩清掃工場不燃・粗大ごみ処理施設 に誤って混ぜられた携帯電話などリサイクル回収物。
不燃ごみ選別工程
Separation of Incombustible Matter
多摩清掃工場の選別用ベルトコンベアー 。ミックスペーパー 内の不純物を手で選別し除去する作業。資源になるものは、封筒、窓空き封筒、ハガキ、名刺、領収書、レシート、ワープロ、FAX用紙(感熱紙)、コピー用紙、貯金通帳、ダイレクトメール、アルバム、写真、答案用紙、学校のプリント、半紙、メモ用紙、切符、チケット、手帳、表彰状、のし袋、折り紙、包装材、ノート、画用紙、宅急便の伝票、シュレッダーごみ。
多摩清掃工場の選別用ベルトコンベアー 。手選別コンベヤの上では、不燃ごみの中に入れられた乾電池やボンベなどの不適物の選別、カレット(ガラス片)を色別の選別回収をする。
多摩清掃工場の選別用ベルトコンベアー 。手選別コンベヤの上では、不燃ごみの中に入れられた乾電池やボンベなどの不適物の選別、カレット(ガラス片)を色別の選別回収をする。
手選別コンベヤの上では、不燃ごみの中に入れられた乾電池やボンベなどの不適物の選別、カレット(ガラス片)を色別の選別回収をする。 他方、不燃系磁選機では、不燃ごみの中に混入している鉄を、磁力で選別回収する。
手選別コンベヤの上では、不燃ごみの中に入れられた乾電池やボンベなどの不適物の選別、カレット(ガラス片)を色別の選別回収をする。
手選別コンベヤを見学した鳥飼ゼミナール。
手選別コンベヤの説明を伺った鳥飼ゼミナール。
手選別コンベヤを見学した鳥飼ゼミナール。
廃棄物の再資源化
Recycle
分別したプラスチック容器から半加工されたフレーク。
多摩清掃工場ごみ焼却炉から排出される焼却灰を用いてリサイクルされたエコセメント。
多摩清掃工場ごみ焼却炉から排出される焼却灰を用いてリサイクルされたエコセメント。 行政では「リサイクル」の用語を「再資源化」と翻訳しているため、使いまわす再利用はリサイクルとは言わないが、一般には、再利用も再資源化も物質を再循環させる試みであり、「リサイクル」といって差し支えない。
多摩清掃工場ごみ焼却炉から排出される焼却灰を用いてリサイクルされたエコセメント。
多摩清掃工場ごみ焼却炉の火格子下コンベヤに落下した焼却灰は、灰押出機で消火・冷却される。次に、非磁性物除去装置の磁選機・破砕機・ふるいにかけて、鉄分と非磁性物を分離回収する。 焼却灰の容積は、燃焼前の1/20に減容化される。灰ピットの容量は440立方メートル、鉄分ピットは50立方メートル、非磁性物ピットは70立方メートルの容積がある。
鉄分と非磁性物を分離した焼却灰を、灰ピットに送る。飛灰固化処理装置では、ろ過式集じん機で捕集した飛灰を、セメントや薬品で固めて有害物が溶け出さないようにし、その後、飛灰固化物ピットに送る。飛灰固化物ピットの容量は300立方メートル。
川崎区浮島の(株)光輝 は資本金1000万円 中間処理業として、廃棄物リサイクル業を営んでいる。廃プラスチック類、木くず、金属くず、ガラスくず、がれき類 以上5種類(特別管理産業廃棄物であるものを除く)を取り扱っている光輝 は、収集運搬業として、汚泥、廃油、廃酸、廃アルカリ、廃プラスチック類、紙くず、木くず、繊維くず、動植物性残さ、金属くず、ガラスくず及び陶磁器くず、がれき類 以上12種類(特別管理産業廃棄物であるものを除く)を扱っている。右側は、興和油化工業(株)の設備。処理設備には、破砕機、缶プレス機、手選別ライン機、台貫30t、フロンガス回収装置機、パワーショベル、フォークリフトを持っている。
多磨清掃工場屋上
Tama 2016
多磨清掃工場の屋上。
多磨清掃工場の屋上。
多磨清掃工場の屋上。
エコ推進ポスター
Recycling Posters
エコにこセンターの広報担当特別スタッフタマ。
多摩清掃工場に展示してあったエコにこセンターの広報担当特別スタッフタマ。
多摩清掃工場エコにこセンターにあったエコキッズのポスター。
市民が3Rs講座を受けて作った作ったポスター。
多摩清掃工場エコにこセンターにあった小学生の作った近くにあるトンボ池散策のポスター。
多摩清掃工場エコにこセンターにあった小学生たちの発案したエコ標語。
多摩清掃工場エコにこセンターに展示してあったインパクトあるポスター。
にこにこセンター
Recycle Shop
廃棄物として収集できないもののサンプル。
廃棄の仕方を表示するサンプル。
多摩ニュータウン環境組合エコにこセンターの牛乳パック利用のリサイクル品。
多摩ニュータウン環境組合エコにこセンターの廃材利用の手作り草履。
市民が多摩ニュータウン環境組合エコにこセンター3Rs講座を受けて作った陶器。
市民が多摩ニュータウン環境組合エコにこセンター3Rs講座を受けて作った陶器。
廃棄された紙類から作られた再生紙利用トイレットペーパー。
廃材から作られた木炭。活性炭として利用できる。
多摩ニュータウン環境組合エコにこセンターを訪問した鳥飼ゼミナール。
多摩ニュータウン環境組合エコにこセンターを訪問した鳥飼ゼミナール。
多摩ニュータウン環境組合エコにこセンターの市民バザーで販売されている中古陶器。 陶器の回収といっても、その他の物質が混在した道具や品物が多く、リサイクルが困難である。
多摩ニュータウン環境組合にこにこセンターの市民バザーで販売されている中古家具。
多摩ニュータウン環境組合エコにこセンターの市民バザーで販売されている中古家具。
多摩ニュータウン環境組合エコにこセンターの市民バザーで販売されている中古家具ボックス。
多摩ニュータウン環境組合エコにこセンターの市民バザーで販売されている中古本棚。
多摩ニュータウン環境組合エコにこセンターの市民バザーで販売されている中古家具を見る鳥飼ゼミナール。
多摩ニュータウン環境組合にこにこセンターの市民バザー。廃材を使って生産された卓上本棚。
多摩ニュータウン環境組合エコにこセンターの市民バザーで販売されている中古家具。
多摩ニュータウン環境組合エコにこセンターで販売されている授産施設(Sheltered workshop)の作った福祉商品。
多摩ニュータウン環境組合エコにこセンターに設けられている木工作業所。
多摩ニュータウン環境組合エコにこセンターで開催される野菜販売の看板。
多摩市総合福祉センター
Tama City Integrated Welfare Center
多摩ニュータウン環境組合エコにこセンターの正面にある多摩市総合福祉センター 。この中にある老人福祉センターは、市内在住の60歳以上の老人が利用できる。陶芸室、風呂、休憩室(スカイウェル、マッサージ機あり)、談話室、ラウンジ(囲碁、将棋、ビリヤード、新聞閲覧)が利用できる。アクアブルー多摩プールは、温水プールで、多磨清掃工場のごみ焼却炉で発生した排熱を回収利用している。
多摩ニュータウン環境組合エコにこセンターの向かいにある多摩市総合福祉センター 。ここのデイサービスセンターは、在宅障害者デイサービス事業を、市内在住の18歳以上65歳未満の在宅の障がい者で、身体障害者手帳または愛の手帳の保持者を対象に実施している。機能訓練、社会適応訓練、創作活動、給食・入浴、送迎サービスなどが利用できる。通所入浴サービス事業は、市内在住の障がい者(65歳未満の在宅で身体障害者手帳の保持者)で介護保険の対象にならない、自宅での入浴が困難な老人が利用できる。
「唐木田駅」から多摩清掃工場に向かう途上に多摩市立温水プールと多摩市総合福祉センター がある。後者の中にある老人福祉センターは、市内在住の60歳以上の老人が利用できる。風呂、休憩室(スカイウェル、マッサージ機あり)、談話室、ラウンジ(囲碁、将棋、ビリヤード、新聞閲覧)が利用できる。
多摩ニュータウン環境組合エコにこセンターの向かいにある多摩市総合福祉センター は、地域ぐるみの福祉の推進に向けて建設された。7階建てで、水浴訓練室(プール)、福祉機器展示コーナー、音楽活動室、男子浴室、女子浴室があり、趣味、教養、健康に役立つ事業を会議室・研修室で行っている。
鳥飼ゼミ研修レポート
多摩清掃工場報告書
星
今回は環境にやさしい安全で開かれた多摩清掃工場を見学に行きました、多摩清掃工場全名は多摩ニュータウン環境組合多摩清掃工場です、昭和44年の時東京都および多摩町と地元落合ゴミ焼却反対連合との三者の間で地元の要望を入れた覚書が締結され、多摩清掃工場の建設が決定しました、そして平成5年になったら八王子市・町田市・多摩市のゴミの共同処理を目的として多摩ニュータウンを設立した。敷地面積約35600m、処理区域面積約3782ha、処理対象人口は約255404人です。多摩清掃工場今は焼却施設、不燃・粗大ゴミ処理施設とリサイクルセンターが持っています。
多摩清掃工場の焼却施設は高温安定燃焼により有害物質の発生抑制と発電によるサーマルリサイクルを目指したシステムです。毎日朝ゴミ収集車は搬入した可燃ゴミを計量した後プラットホームからゴミピットに投入されます、1日約172トンのゴミを収集できます、ゴミピットの最大容量は3500トン、約2週間分のゴミを貯められます。ゴミクレーンはゴミピット内のゴミを攪拌して、ピット内のごみを乾燥させます。そして焼却炉にゴミを投入します。焼却炉はゴミを効果的に混合・攪拌できる階段状火格子です、燃焼温度は850℃〜950℃、焼却炉の内壁は1500℃の温度を耐えることができます。炉の中で溶着金属を貯めて炉が止まる危険がありますので焼却炉は一週間一回ぐらい点検やっています。焼却炉を管理しているところは管理室です、焼却炉安全のために管理室中の人は24時間交代で焼却炉の状態を監視しています、ゴミの焼却により発生する余熱を最大限に活用するために、蒸気タービン発電機で発電しています。その電力を工場内で利用し、さらに大量の電力を売電しています、大体年間2億円の売上があります。また、隣の多摩市総合福祉センターと温水プールへ熱供給を行っています。 ゴミは可燃ゴミと不可燃ゴミがあります、可燃ゴミの処理は焼却施設で焼却してサーマルリサイクルします、いわゆる廃棄物発電です。不可燃ゴミの処理は不燃ゴミに含まれている鉄やアミル、金属を含む廃携帯電話等を選別・回収して、資源として再利用します。
最後見学したのはリサイクルセンターです。リサイクルセンターでは、粗大ゴミとして捨てた家具等の再生・修理・展示・販売を行っています。また。粗大ゴミなどの部品の販売や端材を利用した看板作りなどを行っています、センター内の再生家具はとても安くって綺麗です。 今回の多摩清掃工場を見学終わった後一番学んだのは『分ければ資源、捨てればゴミ』この言葉です、資源は地球誕生以来ずっと存在し、膨大な量になるが決して無限ではなく、更に、容易に利用可能なものは限られている。産業革命以降、人間は地球の資源をどんどん搾り取って利用しています、地球の資源が将来枯渇するかもしれません、人間は各種の資源を使って様々な生活用品を作って。使用済みの用品は普通にゴミとして捨てました、そこで、「分ければ資源、捨てればゴミ」この言葉が現れました。一方、有害物質などを含んだゴミがそのまま捨てられると自然環境を破壊するだけはなく、人間たちの健康にも影響が出てきます。ゴミが衛生的に、また環境に負荷を少ないようにする事と地球の資源を守るためには資源リサイクルを積極的に進むが大事であると思っています。
中歩
私たち鳥飼ゼミナール学生は2016年6月10日、多摩清掃工場にフィールド調査へ伺った。多摩清掃工場は、東京都多摩市唐木田に位置する。ゴミの分別や発生抑制といった循環型社会の形成を目指した取り組みを行っており、ゴミの効率的な処理のみならず、地域一体となった継続的な協働による環境活動も重要視している。今回、ゴミと清掃工場について説明と見学に伺った。
多摩清掃工場は多摩ニュータウン開発による急激な人口増加と社会経済の発展・進展に伴い、八王子市・町田市・多摩市のゴミを共同処理している。平成27年度に多摩清掃工場に運ばれてきたゴミの量は、可燃ごみが年間56’570トン、1日に約172トン、不燃ごみが年間2’340トン、粗大ごみが年間1’980トン。焼却灰は年間6’384トンで、不燃残渣は27年度から無くなった。このように、ゴミの大半が可燃ごみで、不燃ごみや粗大ごみは大幅に減少している。トラックで回収された可燃ゴミは、ゴミピットへ投入される。ゴミピットは深さ25mほどで、約2週間分のゴミが貯蓄できる。ゴミピット内のゴミはクレーンによって攪拌され、ゴミの質を均一化させる。また、ゴミピットにゴミを貯めておくことで、水分が下へ落ちて燃えやすくなる。通常1炉のみの運転で、故障やゴミの量が増加したときは2炉も使う。また、これらの工程は、全自動でも行える。燃やせるゴミの量は1日最大で400トンである。炉の温度は約900度で、ダイオキシン類などの発生を抑制するために850度以上で燃焼している。燃焼されて出た焼却灰は、灰押出機によって消火・冷却される。そして磁選機やふるい等を使い、鉄分と非磁性物に分離回収される。また、分析室では焼却灰の中身と処理水が分析される。処理水を使い、熱帯魚なども育てられていた。不燃ゴミや残渣も可燃ゴミと同じようにピットへと投入される。不燃ゴミの中の資源ごみや有害なゴミは人の手で選別される。また、鉄やアルミ缶などは機械によって選別される。粗大ゴミも高速で回転するハンマーでほぼ15�以下に破砕され、鉄やアルミが選別される。こうして選別・回収された鉄や希少金属・アルミ等は、資源として再利用される。
エコにこセンターはいわゆるリサイクルコミュニティセンターである。運営コンセプトに「地域」「わざ」「次世代」を掲げ、ゴミの少ない暮らしや情報を提供・紹介している。粗大ごみを清掃し、展示販売を行ったり、講座やイベントを開いたりしてリサイクルやゴミの減量が出来るヒントを提供、ゴミや3Rに関心のある子どもを対象とした活動などの取り組みを行っている。また、インターネットや月刊エコにこニュース等で随時情報を発信し、多くの人に取り組みを知ってもらう機会を増やしている。実際に展示販売されている家具などを拝見したが、どれもまだまだ使えそうなものばかりで、新品のようにきれいに見えるものもあった。またセンター内で回収しているものや、清掃工場からの便り等も発信している。
今回多摩清掃工場を訪問し、焼却時に発生した余熱は蒸気タービン発電機によって発電され、工場内で利用し、余った電気を売電していることや、隣接する総合福祉センターと温水プールへは熱供給を行う等、地域一体となった継続的な協働による環境活動を伺うことが出来た。地球にやさしい取り組みや活動が目に見え、もっとたくさんの人がこういった施設を訪れ、見学やイベントに参加等していければと感じた。また、そういった再生家具販売や講座などの取り組みから、働く人たちの環境やエコに対する意識の高さが感じられた。分別することで資源になるのだから、私たちも無駄な資源を出さない、増やさないよう努めていくのは当たり前で、新しいものに目移りしがちになるが、使えるものは極力長く使っていくべきだろう。
坂里
2016年6月10日、鳥飼ゼミナールのフィールド調査で多摩市にある多摩清掃工場を訪問した。多摩清掃工場は多摩ニュータウン開発による急激な人口増加と社会経済の発展によって排出されるごみの中間処理を行うために昭和一期施設が稼働した。多摩ニュータウン開発の進展によって八王子市及び町田市の一部と多摩市全域を処理対象区域とした多摩ニュータウンが設立された。八王子市・多摩市・町田市でごみ処理、火葬場などそれぞれ役割分担をしている。ここ多摩清掃工場は約25万5千人のごみを集めている。ごみの焼却により発生する余熱を最大限に活用するため、蒸気タービン発電機で発電している。その電力を工場内で利用し、大量の電力を売電している。多摩清掃工場に隣接する多摩市総合福祉センターと温水プールへ熱供給を行っている。温水プールには以前行ったことがあるが綺麗で広い印象だった。多摩清掃工場ごみ発電所で発電した電気が温水プールにも活用されていることに驚いた。
工場内を見学すると私のイメージでは清掃工場はごみを集める場所なので臭いがきついイメージがあったが工場内を見学している時に一切ごみの臭いがしなくて周辺住民への配慮がされていると感じた。工場は可燃ごみと不燃ごみ・粗大ごみとで施設が分かれている。収集車で集められたごみは軽量したあとプラットホームからごみピットへ投入される。プラットホームからごみを落とす時に臭いが漏れないようにエアカーテンの工夫がされている。次にごみピットに行くとここには約2週間分のごみを貯蓄できるそうで実際に見た時にも大量のごみがあった。ごみは一度に3tのごみを持ち上げられるクレーンによってごみホッパと呼ばれるところに投入される。見学の中でも一番ごみピットの工程が見学者から喜ばれるそうで専門家の方は熱心に話してくださった。その後、850℃以上もある焼却炉で燃やす。焼却ガス温度を850℃以上に自動制御しダイオキシン類の発生を抑制している。焼却灰となったものは冷却して鉄分と非磁性物と分離させる。焼却灰はセメントに入れて、テトラポットや道路の縁石などに使われる。強度は普通のセメントと同じである。ごみを焼却するときの熱を有効利用するためにボイラを設け燃焼エネルギーを効率よく吸収する。高温高圧蒸気によって最大8000kWの高効率発電が行えて発電した電力は工場で使用するか電力会社に送電する。その他の蒸気は給湯や冷暖房の熱源として利用している。清掃工場の可燃ごみの焼却処理は中央制御室で人によって監視している。不燃ごみ・粗大ごみは集められ鉄やアルミ、ガラスなど選別して資源として再利用している。
工場に隣接するリサイクルセンター、エコにこセンターでは子どもたちによるエコ活動、不要になった陶磁器製食器を使った陶芸体験教室などが行われている。一番驚いたのは粗大ごみが販売されていたことである。ここでは処分する家具を清掃し展示販売していた。見てみると普通のお店に売っているようなものばかりであった。実際に見学している時も夫婦が棚を買いに来ていて多くの人が利用していた。いらなくなったものでまだ使えるものはその持ち主にとってはいらないものだが別の人にとっては必要なもので、ここのお店では再活用されていてとても良かった。
今回のフィールド調査で多摩清掃工場がごみを処理するだけではなく環境のために行っている取り組みを知ることができた。清掃工場ではあるが隣にリサイクルセンターがあり、小学生の見学や住民が行きやすいとこにも配慮しているところがうかがえた。
山巴
多摩市にある多摩清掃工場に訪問しました。小田急線唐木田駅から歩いて5分のところにあり、周辺には大学や公園、総合福祉センターや市民温水プール施設があり、清掃工場といっても市民が生活するまちの中にあります。清掃工場ではまず、説明室で清掃工場とごみについて説明をしていただきました。多摩清掃工場では、ごみを焼却時にでたものを再資源化しています。焼却時にでた焼却灰はセメントに混ぜられエコセメントになり、テトラポット、縁石や側溝などに使用されます。また、焼却時にでた余熱も最大限に活用するためにごみ発電として蒸気を使い蒸気タービン発電機をまわして発電し、その電力を工場内で利用しさらに大量の電力を売電しています。隣接している多摩市総合福祉センターと、温水プール施設に熱供給も行っています。ガスは水と窒素に分解されクリーンな空気が煙突から排出され、磁選機やふるいで別けられた鉄、アルミ、小型家電などは専門の業者に売り再利用されます。このようにして焼却時にでたものは100%資源化しています。説明していただいたあとは工場内の案内をしていただきました。プラットホームには八王子市・町田市の処理区域と多摩市全域から塵芥収集車でごみが運ばれてきて、そこからピットに入れられます。多摩清掃工場では1日に120台ほどの塵芥収集車がごみを入れにきます。ごみピットは25mの深さがありますが案内をしていただいたときは16mまでごみがためられていました。そのままにしておくと下のほうのごみは上のごみの重さで固まってしまうので、クレーンでごみを混ぜたり攪拌したりしています。クレーンでごみをごみホッパに投入もしています。 ホッパに投入されたごみは焼却炉で、約900度で焼却され、ダイオキシンなどの発生を抑制しています。焼却されてでた焼却灰は灰ピットに運ばれて再利用されます。不燃・粗大ごみはクレーンで均等に攪拌された後携帯電話や鉄、アルミなどを機械で選別します。不燃ごみは機械だけではなく人の手での選別も行っています。ごみの処理は中央制御室、操作室で監視されています。清掃工場に届いた粗大ごみの中で使用可能なものは修理、清掃され、隣接しているエコにこセンターというリサイクルセンターで販売されます。修理、掃除は丁寧に行われており、粗大ごみに出されていたとは思えないほどしっかりした家具が販売されていました。リサイクルセンターには地域の人が立ち寄っていて、リサイクル家具の購入や情報交換など地域の人の交流の場になっていいます。また、販売だけではなく、不要になった布や木材を利用するリサイクル講座を企画するなどしてごみ減量のヒントを提供したり、子供を対象にイベントを行いごみや3Rについて関心を持ってもらう活動や、家庭でいらなくなった陶磁器製食器を回収し、資源化するための事業などを取り組んだりしていて、地域にリサイクルについての情報を発信することができます。熱供給を行っている多摩市総合福祉センターと、温水プール施設は売店やフリースペースもあり誰でも利用することができ、資源をムダにせずエコというだけでなく市民に憩いの場を提供することにも役立っています。 博
今回のフィールド調査では多摩市の多摩清掃工場と隣接する多摩ニュータウン環境組合リサイクルサンタ―を訪問した。まずは初めに清掃工場の説明を受けたあと、工場内の見学をした。多摩清掃工場は昭和48年に稼働を始め、八王子市及び町田市の一部と多摩市全域を処理対象区域として平成5年に多摩ニュータウン環境組合が設立された。また、その翌年の平成6年には新たなごみ処理施設の建設が始まり、焼却炉を2炉の焼却施設が平成10年に完成した。また平成14年には不燃・粗大ごみ処理施設とリサイクルセンターが稼働を開始した。また、ごみの焼却で発生した余熱を蒸気タービン発電機で発電を行い、発電した電力は工場内で利用しまた隣接する多摩市総合福祉センターと温水プールに熱供給している。また、余った電力は充電と一部を電力会社に売っている。
初めに私達は灰ピットと言われる場所に案内されここで焼却されたものは集められ別の業者に運ばれる。多摩清掃工場が稼働したころは日野市の山奥に廃棄していたそうだが今現在では焼却された灰はセメントの原料として再利用される。次にごみピットへ移動したが高さ25メートルある長方形のスペースにごみが集められていた。ここでは約2週間分のごみを貯蓄することができる。ごみの中には生活で出る生ごみや紙類、さらには布団などもあった。また私達が訪問した時期的に木の枝や葉などもあり、様々なごみが集めてあった。また、ごみクレーンによるごみピット内のごみを攪拌させることにより、重さで圧縮されたごみに空気を入れ焼却しやすくする工夫もしてあったのである。これはパンフレットや資料にも載ってなく、案内の方が解説をして知ったのである。またごみクレーンは24時間稼働のため日中は人によって作業するが、夜間はコンピューターによる制御で操作してある。焼却炉では効率的に燃えるよう階段状火格子になっており、ごみが少しずつ上から下って燃えるようになっている。このとき焼却炉の中は約850度以上で焼却しており、高温で燃やすため有害であるダイオキシンの発生を抑えているのだ。
また焼却中の発生した熱を利用し蒸気タービンで発電を行っている。この蒸気タービンは最大8000キロワット発電することが出来るが、この数字は2炉の焼却炉をフル稼働した際の発電量であり、現在では約半分の4000キロワットを発電している。4000キロワットのうち2000キロワットを清掃工場で使用し、残りは隣接するリサイクルセンターや多摩市総合福祉センターに供給し最後に余った電力を電力会社に売っている。ごみの焼却によって発電した量は施設全体を賄い、また隣接する施設や電力会社に売るくらいの能力を持っている。見学した際、写真や資料で見たタービンは大きいように見えたが実際はそんなに大きくなく、たくさん発電できるかと思っていたが膨大な量を発電していたことに驚いた。また、ごみクレーンはただごみを焼却炉に運ぶだけでなく攪拌する役目もあることも資料には載っていなかったので見学をして知ることが出来たのはとても参考になった。
多摩清掃工場に併設してあるリサイクルセンターでは粗大ごみとして届いた家具などを清掃し、職人さんのボランティアによる修理を行って販売をしている。またリサイクルセンターでは食器の回収も行っており、再資源化として取り組みをしている。私がリサイクルセンターで家具などを見ていたが、ほとんど損傷がなく、中には新品のような物まであった。そして新品のような物が販売している価格が半額以下なのに驚いた。それ以外にもリサイクルセンターには家具などを買いに来るお客さんが絶えず来店されているのを見て、ホームセンターで買うよりも安く手に入り、処分するために使うエネルギーを消費しない、買い手にも環境にも優しい施設であると私は感じた。 紫
今回多摩の清掃工場に行きましたが、来る前の清掃工場のイメージは工場と言ってもひっそりとしていてあまり人の出入りの多いような場所ではなく多少に嫌なにおいがする、騒音もするのではないかと、いいイメージはありませんでした。ですが今回多摩の清掃工場に調査させていただいたことによりイメージなどが大きく変わり現在行っている取り組みに驚きました。
多摩清掃工場は八王子市町田市多摩市の協力、連帯により建てられた工場でこの三市のごみを処理している。
この敷地内にある施設は管理棟、焼却施設、不燃・粗大ごみ処理施設、リサイクルセンター、計量棟があり計量棟は入り口と出口の二つある。
多摩清掃工場の焼却施設は、高温安定燃焼により有害物質の発生抑制と高効率エネルギーリサイクルをめざし、各機器・装置には先進技術を採用。とくにダイオキシン類等などの公害防止対策を最優先していた。また、設備全体は自動燃焼制御を含めた高度なコンピュータシステムで的確にコントロールかつ常に人の目による焼却状態、温度の確認をしていた。 不燃・粗大ごみ処理施設はごみの資源化・減量化をさらにすすめるための施設で不燃ごみと粗大ごみに含まれている鉄やアルミ、ガラス、プラスチック類を選別・回収して、資源として再利用を行っていた。不燃ごみは手選別や不燃系磁選機、不燃系アルミ選別機、金属プレス機にかけられ処理される。粗大ごみは破砕機にかけられ細かくされてから磁選機やふるい選別装置にかけられ内部の細かいものまで分別処理していた。
ここでのごみの行方は再利用できるものは多摩清掃工場リサイクルセンターで住民に向けて売られていた。燃やせるごみを焼いた灰、燃やせないごみをくだいた破片は最終処理場に送られエコセメントや埋め立てをされ処理されていた。有害性ごみは再生工場へ送られていた。 ごみの焼却により発生する余熱を最大限活用し蒸気タービン発電機で発電した電力は工場運営のための電力として使用、あまった電力は電力会社へ売電し、隣接する総合福祉センターや温水プールに熱供給を行っていた。
清掃工場には煙突がありそこからは煙がほとんど目視することができなかった。煙突自体は高さが100m、太さが8mもあり煙突内の小窓のある最上階の踊り場まで、煙突内部のらせん階段を登って行くことができる。そのため夏休みなど小学生を対象とした煙突のぼりチャレンジを開いていたり、エコにこセンターで様々な体験ができる教室が開かれていたりしており自分の中の清掃工場のイメージが大きく変わった、エネルギーや物の再利用をしており住民に良い影響を与える工場だと今回見学して感じました。 石
多摩清掃工場に運ばれてくるゴミは多摩ニュータウン25万人の住民のゴミが処理されている。それらの中には粗大ゴミもあり、その内のまだ使えそうな物は綺麗にされセンターでリサイクル品として売られている。
そしてこの工場での焼却灰は奥多摩方面の日の出町に持っていき埋めていたことあったそうだ。場内には焼却炉が2機設置されている。しかし年々ゴミが減っていることもあって現時点ではその内の1機で間に合っているそう。そしてそれら機器は24時間運転となっている。
一方で不燃ゴミは一日当たり80t運ばれてきている。また粗大ゴミである自転車は再利用として海外へ譲渡されることも少なくない。
灰ピットで毎日焼却炉を貯めた後、現在では日の出町に持っていきそこでエコセメントにする。それは石灰などを混ぜているため、身体には良くないそうだ。
そしてプラットホームでは匂いが外に漏れないようにするため、エアカーテンが設けられていた。 この多摩清掃工場は八王子、町田、多摩市が共同で設けることにしていた。また、場内ではそれぞれの部位で水を使うことが多いため、それらの水はしっかり検査を行い、再利用するようになっている。薬品の使用や微生物が余計なゴミを食べてくれ、ろ過して冷却している。
焼却炉の未使用期間は内部の点検をきめ細かく行っているそう。またこの工場の塔の高さは25m。これは日光の華厳の滝と同じくらいの高さであるそう。
破砕機は1分間に740回転するそうで大きさの割には回転数が多い。これら場内の機器の大半が日立製であるということも気づいた。
また場内では電気を発生させていて見学した日は電光掲示板で8490世帯分は発電しているということを示していた。
この工場がある場所は他の清掃工場がある場所と比べるとかなり整備され、ニュータウン開発がされてから建てられたため綺麗に感じた。多摩地域(八王子、町田など)で全面協力して建てられたと案内の方がおっしゃっていたが相当な大プロジェクトであったと思う。元々は山であった地域でそれらを切り崩してから工場建設へ至ったと後でわかった。あれだけ整備された場所なら集合住宅や大型マンションを建ててもおかしくない場所でもあるし、工場ができてからの環境問題への懸念を住民は訴えて反対されていた可能性もあったのではと感じた。元々工業地帯でもない場所に一つの清掃工場を建てるだけで住民との厳しい戦いや環境保全などをしっかりと立てなければその地域を代表する清掃工場は出来上がらないのではないか。
川
今回行った多摩清掃工場では前回の川崎の浮島処理センターとほとんど一緒だった。ただ市によって、ごみ処理場の呼び名が違うだけで設備には差異はない。ごみはまず収集車によって集められ、施設内に入ると計量・記録をする。そこからごみピットにごみを落とす。この作業を午前やったら、午後もやらなければならない。だから最低2回はやる。夏の時期は特に大変だと思う。ごみピットに落とされたごみはクレーンで新しいごみと古いごみを混ぜなければならない。この作業をやらないとごみどうしがくっついてしまうからである。ごみピットに落とされたごみの量は山のように積まれていた。マニラのスモーキーマウンテンはこれよりもはるかに大きいとなると衝撃的である。日本にごみ山のような場所は自分が知る限り、無いからスモーキーマウンテンを見るのが怖い感じはある。ピットのごみは焼却炉で燃やされる。焼却炉には耐火レンガによって、熱を逃がさないようにできている。この熱は一旦止めしまうとごみを燃やせる温度になるまで約10時間待たなければならない。そこで焼却炉を使わない日を決めて、区別している。ごみを完全に燃やせる温度を保ち、ごみを一気に燃やしたほうが効率がいいからである。燃やしたごみはエコセメントに変換させ、それはテトラポットや道路に活用される。施設内には牛乳パックを使った小物入れなどのごみから作った利用価値のある物を展示されていた。浮島処理センターでもこのような活動があったが、多摩清掃工場は食器入れや机などの粗大ごみが安い価格で売られていた。ちゃんと家庭から業者によって売られているものもあるだろうけど、不法投棄によるもののほうが多いと思う。
これらを通して、自分達が出したごみ処理をするためのエネルギーが一番問題であり、これからの日本を含めた世界全体の課題である。
東海大学鳥飼行博研究室 Torikai Laboratory and Field Studies
東京都昭和島市にある東京都下水道局 の多摩上流水再生センター の専門家と鳥飼行博ゼミのメンバー。
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〒259-1292 神奈川県平塚市北金目4-1-1東海大学教養学部 人間環境学科 社会環境課程
鳥飼 行博 TORIKAI Yukihiro Department of Human Development,Toka University 4-1-1 Kitakaname, Hiratuka,Kanagawa, Japan 259-1292