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◆雲南省剣山県定期市マーケットから持続可能な開発を考える
1.【地球温暖化】【熱帯林減少】【生物多様性】【国際協力】【人口問題】を、現地調査も踏まえて研究してきました。
2.中国雲南省(州都昆明市)の2010年のGDPは7220億元で全国24位、1人あたりGDPは1万5750元です。
3.雲南省でも都市1人当たり所得は平均1万5800元、農村1人当たり所得3750元と格差があります。そこで云南大理州剑川县の古鎮に、2004年9月に滞在調査した時の写真をもとに、フリーマーケットを解説します。

中国雲南省点描

 Agriculture of China

 
 



中国の公設肉売り場

Tobacco field


運搬準備
云南大理州剑川县の標高2000mの盆地に広がるタバコ畑。ここは山に囲まれ,渓谷を中心にした盆地は,農地として利用されている。集落内には、漢民族もいるが,住民の多くは白族(ベーツー)で、ほかにもリス族,ナシ族など少数民族も隣接してすむ珍しい地域である。 

函館朝市」は「函館朝市の信用と秩序を保つ連合会推奨店看板・あさいっちゃん推奨店看板(あさいっちゃんマーク)を掲げている連合会および渡島蔬菜農業協同組合加盟店による約150店舗。 函館朝市協同組合連合会:約160店舗(4法人・3任意組合・1株式会社・7個人)であり、「『第20回全国朝市サミット2015in八戸』開催! 我々「全国各地における朝市を組織する団体」が一堂に会して催される『全国朝市サミット』が、今年は、来る10月17・18日(土・日)の両日に【青森県八戸市】で開催されます。 全国朝市サミットとは、朝市間の交流を促進すると共に朝市の活性化や文化交流を図ることを目的に1988年「五城目町朝市(秋田県)」での第1回を皮切りに、毎年開催している地域振興イベントです。ぜひ皆様、当日は元気な日本の朝市の空気を体感しに、会場までお越し下さい!!」とある。 肉運び
2004年9月1日剣川県(Jianchuan)の古鎮市場。この村は、2500-2800mの山に囲まれた盆地に位置していて、中国南部のために日の出は,午前7:00ごろと遅い。そこで、週一回開かれる定期市。商品の品ぞろえ準備は、午後8:00過ぎから始まる。町の店から,牛やなどを解体して,荷車に積み込み,公設市場に向かう。早朝に豚一頭を屠殺,血液を抜き,内臓を取って,皮をはいでから,荷車を使って、市場に運んでいる。 肉市場
 剣川県Jianchuan Countyの山に幾重にも囲まれた古鎮の定期市の朝。豚を解体して、荷車で市場に運搬。

 この剣川県の古鎮では、稲作のほかにも、タバコ生産、牧畜が行われている。三階建てくらいの塔が点在しているが、これはタバコの葉を乾燥させる煙草乾燥塔(たばこサイロ)。 日本では、米国産の葉煙草を乾燥させる場所のために「米(べい)葉」の意味で「ベーハ小屋」と呼ばれる。 市場
剣川県定期市。豚を郊外に連れていく「放牧」。
コモンズ利用型放牧伝統的で多角的牧畜は、キノコの採取など副業、家庭で使う燃料の薪を集める柴刈りと同時に行われる。つまり、金を稼ぐ労働・勤労と家族の仕事・家事労働が同一の空間・時間で行われる。換言すれば、「仕事」と「家庭」は両立している。開発途上国の社会開発を論じる場合、仕事、家族、家庭を総合してみることが重要である。

「あらゆる人々は、生活必需品、便利な商品、娯楽の消費程度によって、豊かだったり貧困だったりする。しかし、十分に分業が広まった状況では、人が自らの労働で提供できるのは、その一部に過ぎない。残りの大半は、他人の労働に依存しなくてはならない。つまり、あらゆる商品の価値は、その商品を持っていて、それを自分で使ったり消費したりするつもりがなくて、他の商品と交換するつもりなら、購入したり自由にしたりできる労働量に等しい。だから投下した労働量は、あらゆる商品の交換価値の尺度となる。」(アダム・スミス:Adam Smith諸国民の富』(An Inquiry into the Nature and Causes of the Wealth of Nations市場
剣川県Jianchuan Countyの定期市の準備。早朝に準備して9時頃から人手が多くなる。町外れには幾重にも重なる山並みの谷間,そこに水田やタバコ畑が広がっている。 

2014年11月中国アリババグループの電子商取引プラットホーム「タオバオ(淘宝)」は、農村タオバオを始動した。これは、農村インターネット通販市場の形成を目指すもので、websiteには、日用品、アパレル用品だけでなく、農業機械、肥料など農業投入財も販売されている。
 農村タオバオは、ネットが普及していない農民を対象に、農村単位で「サービススポット」を設置し、ここを訪れる消費者に、農村タオバオ専用サイトを通じた商品の購入・配送、「タオバオ(淘宝)」を通じた農産物販売を実施するという売り買い双方向のサービスを提供している。 市場
追い立てられている黒豚は,エサを食べさせに町外れにまで出かける、すなわち「放牧」に出かけるところ。今日の市場で売られる商品ではない。は売買されるが,生きた牛,豚は取引されていなかった。

農村タオバオのようなwebsiteが普及する遥か昔から、農村市場は存在し、そこで農産物だけでなく、衣類、農機具、日地用品が売買されていた。websiteが普及していないから、農村生活が物資的に乏しいのではない。農村が貧困状態にあるとすれば、それは農村タオバオのネット市場が普及していないためではなく、土地の狭隘、農外雇用機会の乏しさから農業の労働生産性が低いためである。


中国の雲南省剣川県の地図を見る

中国の定期市場

Tobacco field


市場
剣川県の古鎮の露店。週一回の市が立つが、その時は、普段は空いている公設市場もたくさんの店と客で溢れる。市場(market)は野菜、コメ、豚肉、雑貨が中心。写真中央では、袋に入れた刻みタバコ葉を販売している。定期市では、商業的生産目的のタバコ葉を売っているところはなかった。  

 剣川県(Jianchuan)の総人口は17.21万人,そのうち農業人口15.52万人,非農業人口1.69万人;白族人口が総人口の92﹪を占め,全国で白族人口比率が最高の県で“白族之郷”といわれる。

雲南省剣川県の定期市

Tobacco farmers


定期市
中国南部剑川县(白族の言葉でyit-dut)定期市

 雲南省剣川県の古鎮では、2004年9月、1週間民宿(客桟)に泊まって付近を調査した。

 「陸奥湊駅前朝市」では、「刺身や惣菜を少量ずつ提供する市場は他にもあるが コチラの陸奥湊駅前朝市は安価で量も多く地元のお客さんも多い。 タラコと筋子の盛り合わせ、カレイやマグロの刺身、ごはんと味噌汁でも800円程度。 飾りっけはないかもしれないが八戸を味わいたいなら」とある。

定期市
剣川県の定期市の一角には,コメを農家から買い取る集荷業者が並んでいる。そこに、コメを買い付けに来る顧客がやってきて、取引が始まる。50kg入りを1袋あるいは2,3袋と買って,村に帰ってから販売(転売)する。

 アダム・スミスSmith, Adam(1776)『諸国民の富』(An Inquiry into the Nature and Causes of the Wealth of Nations)は、戦前の日本では国家主義を強調していたので『国富論』と邦訳された。1776年、スミス53歳の著作で、「国民の年々の労働は、その国民が年々消費する生活必需品と便益品のすべてを本来的に 供給する源であって、この必需品と便益品は、つねに、労働の直接の生産物であるか、またはその生産物によって他の国民から購入したものである」と述べて、あらゆる富の源泉は労働であるという労働価値説を提唱した。
 そして、「多くの利益を生む分業とは、元来、社会の富裕を予見し企図した人々の知恵の所産ではない。分業とは、広範囲の有用性には関心のない人間の本性、すなわち、物と物との交換、交易を望む門室が、順次で進んでゆき、必然的な結果として帰結するのである」として分業の有用性を主張した。
 また、市場には神の見えざる手an invisible hand)によって、各自が利己的に行動しても、結果として、参加者のバランスをとった近郊が達成されるとした。そして、「あらゆる人々は、正義の法を犯さぬかぎり、各人各様のやり方で自己の利益を追求し、 自分の労働および資本の双方を他のどのような人々と競争しようとも、完全に自由に放任される」として、自由放任主義(laissez-faire:レッセ・フェール)を主張した。そこで、政府の役割は、通貨の発行や安全・治安の確保など、最小限の介入にとどめるべきことを主張した。つまり、市場経済を信頼し、小さな政府・夜警国家が望ましいこと説いた。 定期市
雲南省剣川県地域コミュニティにおける定期市。朝の準備作業。

アダム・スミスSmith, Adam諸国民の富』(An Inquiry into the Nature and Causes of the Wealth of Nations)第2章に次のようにある。
 He generally, indeed, neither intends to promote the public interest, nor knows how much he is promoting it. By preferring the support of domestic to that of foreign industry, he intends only his own security; and by directing that industry in such a manner as its produce may be of the greatest value, he intends only his own gain, and he is in this, as in many other cases, led by an invisible hand to promote an end which was no part of his intention. Nor is it always the worse for the society that it was not part of it. By pursuing his own interest he frequently promotes that of the society more effectually than when he really intends to promote it.

コメの取引と運搬

Rice


かご
大理白族自治州剣川県の市場(market)にを買いに来た夫婦。手に取ってを吟味して回ってから、卸売商を選び、買い付ける。

◆国際協力の分野では、1980年代以降開発途上国の女性の地位向上に着目した「開発と女性(WID)」、「ジェンダーと開発(GAD)」というアプローチがある。

WIDは、女子を家事・育児以外にも、生産活動における役割を重視するもので、従来の女子の生産活動が過小評価され、女子が開発プロジェクトから疎外されてきたとした。そこで、女子を単なる受益者として一方的に捉えるのではなく、人的資源として活用するために、開発に統合すべきであるとした。

◆「ジェンダーと開発GAD」は、ジェンダー不平等の要因を、女性と男性の関係と社会構造の中で把握し、役割固定化と役割分担、ジェンダー格差を生み出す仕組みを変えることを目指す。換言すれば、GADは、ジェンダー不平等を解消するうえでの男性の役割に注目し、社会・経済的に不利な立場におかれた女子のエンパワーメントを促進する政策である。


コメ運び
雲南省剣川県(Jianchuan)古鎮。 公設市場では,力の荷物運搬が当たり前。一人でコメなら1袋40kg以上を運ぶ。 定期市
大理白族自治州定期市での取引価格は、は1kg(公斤)当たり約2元(30円弱)です。山村の貧困地域にあっても,米価から考えて,流通費用まで負担して日本が食糧援助をすることは,無駄が多い。

「国民は労働を用いる熟練、技量、判断力のがどのようであっても、年間の供給が豊富であるか稀少であるかは、有用労働に従事する人々と、有用労働に従事しない人々との数との比率に応じている。有用で生産的な労働者の雇用量は、運用する資本量と資本の技術とに比例する。したがって、資本の性質、資本の蓄積、資本の技術に応じて資本が雇用する労働量は異なってくる。」(アダム・スミス『諸国民の富』

役畜による運搬

Hourses



こめ
雲南省大理州剣川県の古鎮の定期市場ロバにコメ袋を背負わせる。 こめ
 茶馬古道の古鎮を訪ねて 雲南少数民族と大理・雲龍・蘭坪・麗江 7日間:「茶馬古道(ちゃばこどう)とは雲南省で取れたお茶(磚茶)をチベットの馬と交換したことから名付けられた交易路のこと。唐の時代にはすでに交易が始められ、20世紀中ごろが流通の絶頂期だったと言われています。雲南省南部からチベット 、ミャンマー 、ネパール、インド などへ抜ける幾つかのルートが存在します。
 主な交易品は雲南地域より塩、茶、銀製品、食料品、布製品、日用品など。チベット地域より毛織物、薬草、毛皮など。チベットを経由してインド・ネパールで生産されたの物資も雲南に届きました。」 こめ
雲南省剣川県(Jianchuan)地域コミュニティ。馬の背中に米袋を載せて、定期市場(market)に運んできた。険しい山道では,依然として馬やロバが重要な役畜として、運搬をになっている。 こめ
地域コミュニティの定期市。大切な米袋が雨で濡れないように,ビニールシートを掛けてある。しかし,次第に馬による運搬は減少しているようで,この定期市の立つ日,は2頭しか見かけることができなかった。 ろば
剣川県市場(market)にやってきたロバ〈驢馬〉。ロバは、粗食なうえに忍耐強いこともあり、荷物運びの役畜として、古代から利用されている。

 牧畜:家畜を飼育して乳製品や肉を生産する農業で、放牧、遊牧を含む。

放牧:牧畜の一局面あるいは一形態で、家畜を野外で放し飼いにして、牧草を食ませること。遊休地、休耕田、道の脇の草、傾斜地などローカルコモンズを利用することも、牧草地を柵で囲った牧場を利用することもある。日本の放牧は、主に夏に行われ、冬は家畜舎で飼育することが多い。
放牧:牧草を求めて家畜と人間が長期間移動する放牧。

公設肉売り場

Weekly Market



肉
 雲南省の剣川県の公設市場。 アダムスミスの言う神の見えざる手an invisible hand)は、良識ある市民による自由な市場(market)取引が、需給バランス、両社にとって公平な市場価格をもたらし、そこで均衡するという概念である。

 2015年6月現在、中国農村website利用人口は2億人で、中国全体の28%を占め、農村ネット通販市場規模は、2014年に1800億元(約3兆3400億円)、2016年には4600億元(約8兆7400億円)に拡大する見込みである。中国農村はwebsite普及率30.1%(都市は64.2%)にとどまっており、工業製品の選択肢は都市よりも乏しい。そこで、websiteを活用した農村タオバオによって、農村住民を客層とする大型家電など新たなビジネスを開拓しようというのである。 肉
雲南省の朝9:00時ごろから徐々に販売し,正午近くが最もにぎわう。夕方15:00にはほぼ生肉は売り切れ。

 アリババグループは、5年内に100億元(約1900億円)の投資で、県レベルで1000カ所のサービスセンターを、鎮(村)レベルで10万カ所のサービススポットを設置する予定である。中国では、インターネットを駆使した地域活性化、地域振興を目指す「互聯網+(インターネットプラス)」が進んでいる。



肉
雲南省の少数民族「白族」(ベーツー)の週一回の定期市。朝9:00時ごろから徐々に販売し,正午近くが最もにぎわう。夕方15:00に生肉はほぼ売り切れになる。

午前11:00には,古鎮のメインストリートは,農家など個人経営体の人たちで溢れる。路上市場は,自由市場なので,ここでは個人が少量の野菜,農機具,お線香,刺繍,雑貨などを販売している。

2015年9月10日現在、農村タオバオのサービス拠点は全国21省に進出している。河南省新郷県では農村タオバオのために地方政府が300万元(約5700万円)を拠出し、37カ所のサービススポットを設置した。河南省八柳樹村のサービススポットではが「農村タオバオ」開業日に、特売6.5万元(通常10数万元)のシボレー(自動車)7台が販売された。


肉売り場
大理白族自治州剣川県市場(market)では朝9:00時ごろから徐々に販売し,昼近くが盛況。夕方15:00にはほぼ生肉は売り切れ。 
牛を一頭解体して次々に捌いてゆく。市場(market)では肉1kg当たり7〜10,(140円)と日本の10%水準の低価格である。しかし,この農村の住民にとっては,日当の50%に相当する。
豚肉売り場

 Tobacco leaves



豚肉売り場
剣川県の公設市場(market)。
 公設市場は,個人の立ち売りはいない。公設市場(market)内部は商品ごとに区分され,コンクリート棚に肉,布団・毛布を並べたり,衣類を衣文掛けに吊るしたりして販売する。

 集落には農村家内工業労働者もいるが、地域コミュニティという地縁・血縁と雇用契約による賃金労働という就労が完全に分離しているわけではない。現代日本では「仕事」と「家族」という概念が完全に分離している。
脂身肉
脂身天秤ばかりで計量して販売。1kg当たり7〜8元(60〜70円)。脂身は,調理用に重宝する。

 2011年10月現在、剣川県委書記(县委书记)は、莽绍标氏、県委副書記(县委副书记)は、李劲松氏、赵喜旺氏、王跃氏。

 現代日本では「働く」という意味を、金を稼ぐ会社での勤労と同一視している。このような近視眼的な「仕事」や「労働」の概念では、開発途上国も含まれるグローバル市場(market)に対応できない。
  肉売り
脂身は,保存が利くので,冷蔵庫のない大半の世帯にとっては重要なタンパク源。  

魅力ある食材が産出する田舎の市場(market)でも、「新鮮な取り立て食材を買える市場」は少ない。新鮮な魚は、都市の富裕層が高価に買い入れてくれるとすれば、地元で安く売却されることはない。「産地直売」は、流通が近代化した現在、都市の高級市場に売却できないような低品質の商品が出回ることになる。ただし、形が悪い、色が悪い、傷がついているとしても、味が悪いとはいえないので注意。

船橋漁港の朝市」では、「魚貝類だけではなく、船橋産の農作物・加工物の販売や、地元船橋のお店もたくさんのお店も出ます。出店者は皆、農業も漁業も盛んな、地元船橋を愛する人々ばかりです」とある。

 現代日本では「働く」という意味を、勤労サラリーマンという外仕事の意味で使用しているが、このような範囲に限定すれば、老人は、労働力を提供しない「老齢従属人口」として、扶養対象としてのみ認識されてしまう。高齢者を「狭い範囲の労働」の概念で理解しようとすれば、老人は「社会保障」の問題を引き起こす「厄介者」でしかない。日本での「高齢者への認識」は、開発途上国も含まれるグローバルな「少子高齢化問題」には応用できない場合が多い。
 例えば、柴刈りのようなバイオマスエネルギーの採取は立派な仕事で,家事労働の一環で行われている。   

村の伝統的生活

Life



雑貨売り場
公設市場(market)では,雑貨,お菓子,昼食も若干売っている。

 露天市場では、日よけパラソルで日射や雨を避けている。

現地生活を知るためには、公設市場を見て回るとよい。その地域の人々の生活振りが推測できる。世界遺産など観光地巡りでは触れることのできない庶民の生活感覚が伝わってくる。市場を見て回る外国人観光客はほとんどいないので、外国人ツーリスト向けのぼったくり価格ということはない。提示してある価格よりも値引きも可能。リテックス市場では、野菜を始め果物、肉、スパイス、魚などいろいろな種類の商品が並んでいる。天井が高い公設市場には、たくさんの店が決められた場所に陣取っている。肉や魚の臭いも漂ってくる。


市場
雲南省の公設市場に集まってきたベーツー(白族)の女性たち。

 剑川县の住民の多くは、ベー族である。県内には,リス族ナシ族など少数民族も居住している。女性は、伝統的な服装をしている場合も多いが、男性の場合、服装の民族色は薄い。  雑貨
 雲南省公設市場の外の通りには、個人の露天商が雑貨を売っている。    

 市場(market)では、どんな消費者でも、すきな生産者と相対して、自由に「安くていいもの」を購入する。すべての取引・売買は、自由な意志・自発性によって実行される。 これは、生産者・消費者が、イデオロギー・民族・国籍・性別・年齢・障害の有無などによって差別されることのない民主的な公正な取引である。個人の自由意思に基づく取引は、自由主義民主主義、国際主義、市民社会につながる。市場が創設されたことで、近代市民社会の前提となる市民(ブルジョアジーBourgeoisie)が形成された。政府の介入(関税や取引制限)を排除し、個人の自由な経済活動を保証することが民主主義的な形で、価値自由な状況で「安くていいもの」を市場にもたらす。この予定調和は、自由な市場によって保障される。  

キノコの取引

Life



きのこ
剣川県の古鎮のキノコ取引。「ミクロ経済学」でいう生産者と消費者が供給者と需要者として取引をする市場は、大資本を要する仲介者、すなわちスーパーマーケットやショッピングモールを介した取引どこにあるかといえば、本源的市場の役割が注目されています。つまり、両者の情報共有、コミュニケーションに基づく信頼という市場における取引の基本的条件が、何回も繰り返される同一者間の取り引き反復から、満たされているということです。インターネット取引でもモノ・商品だけに注目した取引ではなく、生産者・消費者という人間・ヒトにも注目が集まっています。これを考察するには、本源的市場の実態や意義を知ることが必要です。ここの雲南省の定期市は、その現代的意義をくみ取ることのできる場所だと思います。 きのこ
剣川県の古鎮のキノコ取引。 きのこ
剣川県の古鎮の市場(market)におけるキノコ取引。松茸(ソンジュ)は1kg300元以上。ここからも日本に向け輸出されている。薪採取,放牧に山に行った人たちが,夕方になってから古鎮に売りに来る。松茸以外のキノコも豊富だが。その価格の30分の1以下。本場では安くておいしいキノコ料理だが、日本のキノコ料理は価格が全く異なる。 きのこ
剣川県の古鎮の定期市場(market)において、キノコ天秤はかりで量って売る白族の女性。松茸を試食するために買い取った。


縄ない
剣川県の古鎮市場(market)の脇で縄を綯う白族の女性。


トラック
剣川県の古鎮。街には,自家用乗用車はまず見かけない。小型バスやこのようなトラクターエンジンを装着した小型改造トラックが主な交通機関となっている。


うどん
剣川県の古鎮。清朝時代まで、雲南省の産物を運び出す通商ルートだったため、現在でもアーチ式石橋など古い建築物が残っている。朝食はウドン1品で2元,夕食は10元(140円)。 夕食
剣川県の古鎮。民宿で出してもらった夕食。キノコ,松茸は炒めて食べる。肉は1kg8元程度で市場(market)で買ってきたもの。
東海大学

Tokai University

祭礼
雲南省剣川県の古鎮。清朝時代以前に創建された寺院の祭礼に出席した。この時、楼閣の二階(二楼)の長老席で,食事に預かった。既に、正午をはるかに過ぎ、このときには大半の参拝客は食事を早々に終えて,引き上げている。一番最後に偉い男性客に対して、食事が振舞われる。つまり,一番ゆっくり食事を頂けるのが,二の長老席である。2004年9月、剣川県農村に1週間滞在して、タバコ農家、入会の牧草利用、里山など山村生活のフィールド調査を行った。

『アジア地域コミュニティ経済学 フィリピンの棚田とローカルコモンズ』東海大学大学出版部、2015年刊行

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東海大学教養学部人間環境学科社会環境課程
鳥飼 行博 TORIKAI Yukihiro
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