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◆中国の福建土楼の生活から持続可能な開発を考える
1.【地球温暖化】【地球観測】【熱帯林減少】【生物多様性】【廃棄物問題】【国際協力】【人口問題】などを研究しています。
2.地域コミュニティの共有資源(コモンズ)や貧困もふまえて、持続可能な農業を再考します。
3.中国福建省の2010年人口は3689万人、面積は12万平方キロと日本の3割で、省内生産(GDP)は1兆4357億元、前年比13.8%増。
4.福建省でも都市1人当たり所得は平均2万1781元、農村1人当たり所得7427元と格差があります。そこで南靖県の山村に2007年3-4月に滞在し調査した写真をもとにして、その生活を解説します。
5.他の写真は、貴州省のバイオマスエネルギー貴州省の持続可能な農業福建省のお茶生産四川省チベット族のバイオマス利用とソーラークッキング等を参照してください。

中国福建省お茶生産点描

Agriculture of China

 
 















世界遺産の土楼群

 World Cultural Heritage

 
家
中国南部、福建省のいわゆる福建土楼(ふっけんどろう)は、厦門西200kmの南靖県と永定県の辺地に分布している円形や方形土楼で、客家の集合住宅といえる。客家は、3世紀、中国の北部・中部から、新たに侵入してきた異民族を逃れて、南下した中国人である。この客家が、福建省に安住するために要塞のような福建土楼を建築したといわれている。
家
 福建省南靖県は、城壁のような高い土塀に囲まれた巨大な建築物で、振成楼福裕楼承啓楼など有名な建物もあるが、小さなものも入れると4000軒ほど建築されている。集合住宅の福建土楼は、今でいうアパートやマンションのようでもあり、共同生活を営む伝統的建築物として、2008年7月世界遺産に登録された。有名など土楼では、中国内外からたくさんの観光客がやってくるので、見学料を取るところが増えたけれども、一人で行き、話をしたり、聞き取りをしたりしていると、そうでもない。かえって、おいしい素朴な食事を出していただいた。
  家
世界遺産にも登録されたことで円形あるいは方形の福建土楼には、中国内外からたくさんの観光客がやってくる。中を見学するのに見学料がかかるところも増えてきた。
 世界遺産とは、「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」(Convention Concerning the Protection of the World Cultural and Natural Heritage世界遺産条約)によって、世界中の顕著で普遍的な価値のある文化遺産・自然遺産を人類共通の宝として保全し、次世代に伝えようとする国際条約である。世界遺産リスト登録件数は2010年8月現在、文化遺産704、自然遺産180、複合遺産27(合計911)。
 宇治茶は、京都府茶協同組合が「三重、滋賀、京都、奈良の4府県産の茶20+ 件を京都府内で、府内業者が宇治地域に由来する製法で仕上げ加工した緑茶」と定義、商標登録している。これを、宇治茶の歴史や製法、茶室などの茶文化、茶20+ 件畑の景観など文化的価値を検証し、宇治茶世界遺産登録目指す政府と企業団体の官民連携の動きがある。専門家であれば、おいしく安全なお茶の提供に心を込めてほしい。

福建省南靖県の土楼衛星画像
福建省南靖県の山村

南靖县 Nanjing County

 
家
南靖県の城壁のような高い土塀に囲まれた巨大な福建土楼の中には、振成楼福裕楼承啓楼のように日本人がたくさん宿泊している土楼もある。これは、ツーリストが訪れる場所が見栄えのいい土楼と決まっているからで、目立たない土楼は、観光化されていないし、そのようなひっそりとした土楼のほうが実は多いことに気が付いた。なにしろ4000軒もあるので、山道をあるいたり、バイクに乗ったりして、地元生活や産業を訪ねていると、次々に出くわした。
家
 福建土楼は、方形のほうが円形の土楼より古く、数も遥かに多いが、観光客のお目当ては、巨大な円形の土楼である。これらは客家が18世紀末から19世紀に建築されたもので、土楼の中では、古いものではない。方形のほうが大きくできるということか、方形が流行したが、近代になって大きな円形土楼が資産誇示もあって、作られるようになった。
村の川
水の得やすい渓谷沿いに村落があり、細い道路で結ばれています。野菜や服を洗ったり、泳いだり沐浴したりするのは、村の中央を流れる渓流でです。気分よく泳ぎました。ここらの農村には、バスはない。そのかわりにバイクタクシーがある。
福建省万屋
中国の集落には、日本では、既になくなってしまった個人雑貨屋「よろず屋」(万屋)が健在。南靖県でも懐中電灯、お菓子、PETボトル飲料、野菜の種、缶詰、ライターなど日用品が安価に手に入る。
家マヒ
丘陵連なる福建省内陸部の南靖県では渓流沿いに村落が点在してる。周囲の丘陵地帯では、お茶生産が盛んで、道の走る下からはよくわからないが、段々畑がある。これには、山の上でも農地としなくては収入が得られないという事情がある。
川まひ
福建省内陸部の南靖県の渓谷沿いの村落。大きな家の裏側には、役に立ちそうなものが置かれている。集合住宅の土楼は、今でいうアパートであり、生活は豊かとはいえないが、その共同生活・伝統的生活・伝統技法は興味深く、持続可能な開発を草の根民活の視点で見直させてくれる。
渓流
福建省南靖県の村落を流れる渓流。
福建省南靖県
福建省南靖県の村落にそそぐ水流
福建省南靖県の村落

 Family & Labor


土楼
福建省南靖県の土楼。
福建省土楼裏のまひ
福建省南靖県の土楼の裏側。湾曲した壁と石組みが面白い。

福建省お茶の葉みるマヒ
土楼は、本来、防衛拠点だったり、経済力の誇示の記念物だったりと、社会的な意味が強いが、円形のアパート兼仕事場としても現役である。決して、観光資源だけが「土楼」の魅力ではない。
土楼
1980年に厦門が経済特別区に指定されて以来、開発区として、湄州島国家観光レジャー区、武夷山国家観光リゾート、東山経済技術開発区、福州経済技術開発区、廈門輸出加工区、福州輸出加工区などが設けられている。福州と厦門には、国家級のハイテク産業開発区(高新技術産業開発区)が設定されているのである。しかし、内陸部南靖県にはこんな山間部の村落がたくさんある。
川まひ
福建省南靖県の渓谷沿いの村落。川には、小魚やカエルもたくさんおり、水泳・沐浴もできる。アナグマも見た。
福建省土楼まひ
南靖県渓谷沿いの村落。小川のせせらぎ。
福建省土楼まひ
福建省南靖県の川沿いの村落。小川のせせらぎ。

川沿い
福建省南靖県の山村。川沿いの村は気持ちのいい場所。
福建省南靖県のお茶産業

Cinese Tea


南靖県のお茶
南靖県の丘陵斜面の段々畑でお茶生産がなされている。摘み取った茶の葉の選別作業をする。半発酵茶の「青茶」が日本でも普及し、商業化の中で、「烏龍茶」(ウーロンちゃ)と総称され有名になった。
福建省の沿海部は、沿海経済開放区として外国資本を巻き込んだ経済開発が盛ん、2008年に対内直接投資実行額は全国シェア6.14%を占めている。しかし、内陸部は外資主導ではなく、農業と地場産業に依存しており、内需主導型経済といえる。
茶摘み女性
 烏龍茶とは、本来「烏龍」品種の茶樹から作られるお茶のこと。しかし、日本では青茶の総称として、「烏龍茶」(ウーロンちゃ)が使われている。本来の烏龍茶の生産地は、中国・福建省・広東省、台湾に限られる。
茶摘み兄貴まひ
烏龍茶は「血液中の中性脂肪の減少」「成人病の予防」 「ダイエット効果」があるなどと日本では喧伝されおり、油分の多い中国理を食べた後のお茶は、後味をすっきりとさせる。
兄貴鳥飼
茶摘み作業に従事していたお兄さんに協力していただいて、聞き取りをした。
台湾のウーロン茶は、19世紀、中国清朝時代に中国大陸から台湾にもたらされた福建省の茶の苗がもとになったが、今では台湾産の凍頂烏龍茶が高級ブランドとなった。  
土楼でのお茶選別作業

Laboure House


土楼中庭
土楼内側の中庭でお茶の選別作業が行われていた。
まひ選別
お茶の選別作業。土楼の内側の中庭なので、雨も風も防ぐことができる。

選別
福建省土楼の自家労働によるお茶の選別作業。
 現代日本では「働く」という意味を、サラリーマンという外仕事の意味で使用している。この場合、老人は、労働力を提供しない「老齢従属人口」として、扶養対象として認識され、邪魔者扱いされてしまう。高齢者を「非労働」=退職者・失業の概念で理解しようとすれば、老人は社会保障の問題を引き起こす「厄介者」出しかない。厚生労働省や一部の学者の「高齢者への認識」は、「自家労働」を等閑視しており、開発途上国も含まれるグローバルな少子高齢化問題をも理解していない。
福建省南靖県の農業

Agriculture



農作業土楼
福建省南靖県の土楼の住民が畑作業に出かける。

農作業にお出かけ
1972年のユネスコ世界遺産条約「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」に登録されたことで観光客も増えた福建省南靖県有名など土楼では、中国内外からたくさんの観光客がやってくるので、見学料を取るところが増えた。しかし、一人で行き、話をしたり、聞き取りをしたりしていると、そうでもない。かえって、おいしいお茶をいただいたり、素朴な食事を出していただいたりした。ツーリストが関心を持たず素通りする土楼でも、素通りする山村でも、であった皆さんは親切だった。
農作業にお出かけ福建省
福建省南靖県の農作業に出かけるおばさん。

イモ
福建省南靖県。土楼の周囲にも小さなイモ畑がある。

イモ
福建省南靖県。周囲の山と段々畑で収穫されたイモ。

農作業にお出かけ福建省
福建省南靖県の農作業に出たり帰ったりする人たちが行き交う山村のメインストリート。

川向う
福建省南靖県。周囲の山と段々畑、棚田に囲まれています。

福建省南靖県の農機具と調理道具

Resources



ウス
福建省南靖県の棚田に水を汲み上げる揚水用の水車。これは、水車の上を人が歩いて回転させる人力ポンプの役割を果たしている。



ウス
福建省南靖県には棚田もあって米作も行われている。これは、脱穀作業に使う日本と同じ「キネウス」。

ウス
福建省南靖県で脱穀作業に使う日本と同じ「杵臼」はみんなが使用するので土楼の入り口のところにある。これは、他の土楼でも同じ場所だった。

ウス
福建省南靖県の農家にある「キネウス」は、シーソー遊びにも使われる。



石ウス
福建省南靖県の農家にある「挽き臼」。ヒキウス。軸が長いので梃子の原理で少ない力で重たい石臼を回転させることができる。



とおみ
福建省南靖県には棚田もあって米作も行われている。これは、風選作業に使う日本と同じ「とおみ」。



バイオストーブ
福建省南靖県の調理道具。ストーブの燃料は薪炭で、周囲のコモンズの森林から薪を採取する。

イモ
福建省南靖県の調理道具のストーブ。燃料の薪。

家禽飼育

 Feeding


ダック福建省
土楼の外、入り口近くにあるアヒルの飼育場所。

ダック福建省
アヒル飼育場に、人が入るには板を外すが、作業中にアヒルが逃げないように、再び板をはめ込んでいる。福建省南靖県の泊まった土楼で。

ダック福建省
アヒルはマガモ捕らえて飼育しながら改良された家禽。中国では3000年前に家禽化されている。福建省南靖県ではたくさんの家庭で家禽を飼育して自家消費したり販売したりしている。

ダック福建省
アヒル飼育場所は、土楼の外側にある。福建省南靖県では家族規模での家禽飼育が盛ん。日本のニワトリ飼育は、農家1世帯で数万羽以上を飼育する大規模工場的養鶏。

ダック福建省
日本では家禽飼育は規制対象である。例えば、「化製場等に関する法律(昭和23年7月12日法律第140号)」及び「化製場等の構造設備の基準等に関する条例(昭和59年7月20日東京都条例第85号)」により、指定する区域内で、一定数以上の動物を飼養又は収容する施設を設置したときは、動物の種類ごとに施設の許可が必要とされている。アヒルは50羽以上が対象となっている。

ダック薬
福建省南靖県

ダック捕まえ
福建省南靖県。2007年9月15日、広東省広州市番禺区新造鎮思賢村のアヒル飼育農家でH5N1亜型鳥インフルエンザ感染があったことが発表された。これは、中国だけでなく各国の家禽の安全性を見直すきっかけになった。

ダック飲ませ
福建省南靖県。広東省動物防疫監督総所によると、鳥インフルエンザで死んだアヒルは一度ワクチン接種を受けたという。ここでも薬を飲ませていた。

ダック戻し
家禽類(ニワトリ, ウズラ, アヒル, ハト)の卵黄の一般化学成分並びにアミノ酸含量の測定した古賀克也ほか(1972)「家禽類と海亀の卵黄の一般成分およびアミノ酸について」によれば、
1)ニワトリ, ウズラ, アヒルの卵黄の乾物および脂肪の含量は鳥類間には差はほとんど認められない。卵黄の蛋白含量はニワトリが最も多く次でウズラ, アヒル, ハトの順である。
 2)卵黄に共通して多く含まれるアミノ酸はグルタミン酸, アスパラギン酸, リジン, アルギニン, ロイシンおよびセリンであり, とくにグルタミン酸の含量は著しく多い。これに反し含量の少ないアミノ酸はシスチン, メチオニン, トリプトフアン, グリシンおよびヒスチジンである。
3)アミノ酸の相対的割合についてみれば家禽類の卵黄間ではハトのリジン, ニワトリとウズラのセリン含量が他のものより多い.ニワトリのリジン, シスチンおよびメチオニンは他のものより少ない。
4)酸性アミノ酸と塩基性アミノ酸のモル数の差はニワトリの卵黄が最大であり, 卵黄のProtein scoreはニワトリは89で最も低く他のものはほゞ100である。

ダック麻
泊まっている福建省南靖県の土楼では、食事を作っていただいた。アヒルが美味しかった、というと、じゃあアヒルを焼いてあげましょうと、アヒルをとってくれた。
大学

 University

 
鳥飼
福建省南靖県のお茶の段々畑を調査した。

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