Search the TORIKAI LAB Network

Googleサイト内

◆ダグラス(Douglas)B-18 ボロ(Bolo)爆撃機
写真(上)1937年、アメリカ、カルフォルニア州サンディエゴ、リンドバーグ飛行場( Lindbergh Field)、ダグラス(Douglas) B-18 ボロ“Bolo”爆撃機前期短機首型(製造番号c/n 223)の左側面
:初飛行は、1936年4月。1928年8月26日にサンディエゴ飛行場(San Diego Municipal Airport)はリンドバーグ飛行場(Lindbergh Field)として開港した。
Douglas B-18 223 at Lindbergh Field 1937 ---Image from the Edward Sly Collection. Mr. Sly worked for over 50 years at Ryan Aeronautical. Note: This material may be protected by Copyright Law (Title 17 U.S.C.)--Repository: San Diego Air and Space Museum
写真はWikimedia Commons, Category:Douglas B-18 Bolo museum aircraft, File:Douglas B-18 Bolo ‘BI-24’ (37-029) (N52056) (29903884395).jpg引用。


写真(上)1940-1941年、アメリカ、ハワイ諸島沖合、太平洋上を飛行するアメリカ陸軍航空隊ダグラス(Douglas)B-18 ボロ(Bolo)爆撃機前期短機首型の大編隊
:第二次大戦参戦前のアメリカ国籍マークを垂直尾翼方向舵に描いている。
T Photograph of Douglas B-18 Bolo formation during exercises over Hawaii, taken in 1940-1941. Source Self-photographed Author Harold Wahlberg
写真は Wikimedia Commons, , Category:Douglas B-18 Bolo File:B-18 Bolos in Formation over Hawaii..jpg引用。


写真(上)2016年3月4日、アメリカ、ワシントン州レイクウッド、マコード航空博物館(McChord Air Museum)、ダグラス(Douglas) B-18 ボロ“Bolo”爆撃機前期短機首型(製造番号c/n 1890)の右側面
:初飛行は1936年4月。
c/n 1890. Full US military serial 37-029. Of the five preserved Bolos, this is the only straight B-18, the others are either B-18A or B-18B models. Another B-18 exists in the Kohala Mountains, Hawaii where it crashed in 1941. Date 4 March 2016, 11:56 Source Douglas B-18 Bolo ‘BI-24’ [37-029] (N52056) Author Alan Wilson from Stilton, Peterborough, Cambs, UK
写真はWikimedia Commons, Category:Douglas B-18 Bolo museum aircraft, File:Douglas B-18 Bolo ‘BI-24’ (37-029) (N52056) (29903884395).jpg引用。

1.ダグラス(Douglas)B-18爆撃機ボロ“Bolo”前期短機首型

写真(右)1937年頃、アメリカ、飛行場で待機中のダグラス(Douglas) B-18 ボロ“Bolo”爆撃機前期短機首型の左側面:無塗装だが、方向舵は赤白ストライプの国籍マークを描いている。初飛行は1936年4月。
Douglas : B-18 : Bolo Catalog #: 00005817 Manufacturer: Douglas Designation: B-18 Official Nickname: Bolo Notes: Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真はFlicker, San Diego Air and Space Museum Archive, 引用。


アメリカ軍の国籍マーク変遷
第二次世界大戦初期・太平洋戦争初頭(1942年春まで):青丸白星、白星中央に赤丸 垂直尾翼方向舵の赤白帯ストライプ
1942年春以降、青丸白星、白中央の赤丸は削除、方向舵の赤白帯ストライプは廃止
1943年6月以降、青丸白星、両側に白色袖・赤縁付き”STAR AND BAR”
1943年9月以降、青丸白星、両側に白色袖・青縁付き”STAR AND BAR”
第二次世界大戦後、1947年6月以降、青丸白星、両側に白色袖・青縁・赤ストライプ入り”STAR AND BAR”

写真(右)1937年頃、アメリカ、飛行場で待機中のダグラス(Douglas) B-18 ボロ“Bolo”爆撃機前期短機首型の左側面:無塗装だが、方向舵は赤白ストライプの国籍マークを描いている。初飛行は1936年4月。
Douglas : B-18 : Bolo
Catalog #: 00005819
Manufacturer: Douglas Designation: B-18 Official Nickname: Bolo
Notes: Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真はFlicker, San Diego Air and Space Museum Archive, 引用。


ダグラス(Douglas) B-18の諸元
初飛行:1936年4月
全幅 89 ft 6 in (27.28 m)
全長 57 ft 10 in (17.63 m)
翼面積 89.1 m2
自重 16,320 lb (7,403 kg)
総重量: 24,000 lb (10,886 kg)
発動機: ライト(Wright) R-1820サイクロン(Cyclone)空冷星形9気筒1,000 hp (750 kW)2基
最高速力 216 mph (348 km/h, 188 kn)
航続距離 900 mi (1,400 km, 780 nmi)
乗員6名
兵装:M1919ブローニング(Browning).30cal(7.62mm)機関銃3丁、爆弾 2,000 lb (910 kg)
生産機数:1939年までに351機量産。

写真(右)1937年頃、アメリカ、飛行場で待機中のダグラス(Douglas) B-18 ボロ“Bolo”爆撃機機首銃座の正面:半球形機首銃座に機関銃が搭載されている。銃身は細長いガラス風防ごと上下に移動できる。左右に重心を動かすには、半球形の銃座を回転させる。
Ray Wagner Collection Image PictionID:46702886 - Catalog:16_007819 - Title:Douglas B-18 nose turret - Filename:16_007819.tif - Image from the Ray Wagner Collection. Ray Wagner was Archivist at the San Diego Air and Space Museum for several years and is an author of several books on aviation --- ---Please Tag these images so that the information can be permanently stored with the digital file.---Repository: San Diego Air and Space Museum
写真はFlicker, San Diego Air and Space Museum Archive, 引用。


写真(右)1937年頃、アメリカ、飛行場で待機中のダグラス(Douglas) B-18 ボロ“Bolo”爆撃機前期短機首型の左側面:機首銃座に機関銃が搭載されている。尾輪支柱にはカバーがかかっていない。胴体後上方は、銃座ではなく天測ガラスカバーのようだ。無塗装だが、方向舵は赤白ストライプの国籍マークを描いている。初飛行は1936年4月。
Ray Wagner Collection Image PictionID:46702960 - Catalog:16_007825 - Title:Douglas DB-2 37-34 [mfr] - Filename:16_007825.tif - Image from the Ray Wagner Collection. Ray Wagner was Archivist at the San Diego Air and Space Museum for several years and is an author of several books on aviation --- ---Please Tag these images so that the information can be permanently stored with the digital file.---Repository: San Diego Air and Space Museum
写真はFlicker, San Diego Air and Space Museum Archive, 引用。


写真(右)1937年頃、アメリカ、飛行場で待機中のダグラス(Douglas) B-18 ボロ“Bolo”爆撃機前期短機首型の右前方:機首銃座に機関銃が搭載されている。尾輪支柱にはカバーがかかっていない。胴体後上方は、天測ガラスカバー兼用の引込み式銃座が設置されている。引込み式としたのは、降着装置同様、飛行中の空k抵抗を減少させるため。
Ray Wagner Collection Image PictionID:46702972 - Catalog:16_007826 - Title:Douglas DB-2 37-34 [mfr] - Filename:16_007826.tif - Image from the Ray Wagner Collection. Ray Wagner was Archivist at the San Diego Air and Space Museum for several years and is an author of several books on aviation --- ---Please Tag these images so that the information can be permanently stored with the digital file.---Repository: San Diego Air and Space Museum
写真はWikimedia Commons, San Diego Air and Space Museum, 引用。


ダグラスB-18 ボロは1936年制式で、ダグラスDC2旅客機の主翼を流用した設計で、開発期間を短縮できたものの、速力不足(357km/h)、爆弾搭載量(2000lbs/908kg)は十分ではなかった。

写真(右)1937年頃、アメリカ、舗装飛行場で待機中のダグラス(Douglas) B-18 ボロ“Bolo”爆撃機前期短機首型(BS-32)の左前側面:国籍マークは、参戦前、青丸白星赤丸、垂直尾翼方向舵の赤白帯。コックピット後上方にあった方位測定用環状ループアンテナはついていないが、アンテナ支柱が2本あり間に無線が張られている。
Catalog #: 00046953 Manufacturer: Douglas Designation: B-18 Official Nickname: Notes: Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真はFlicker, San Diego Air and Space Museum Archive, 引用。


写真(右)1937年頃、アメリカ、舗装飛行場で待機中のダグラス(Douglas) B-18 ボロ“Bolo”爆撃機前期短機首型の左側面:国籍マークは、参戦前、青丸白星赤丸、垂直尾翼方向舵の赤白帯。コックピット後上方にあった方位測定用環状ループアンテナはついていないが、アンテナ支柱が2本あり間に無線アンテナ線が張られている。
Douglas : B-18 : Bolo Catalog #: 00005808 Manufacturer: Douglas Designation: B-18 Official Nickname: Bolo Notes: Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真はFlicker, San Diego Air and Space Museum Archive, 引用。


アメリカのダグラス・エアクラフト社Douglas Aircraft Company)は、カリフオルニア州サンタモニカ(Santa Monica)飛行機工場を拠点にして、輸送機開発で名を挙げたが、アメリカ海軍航空隊では1935年のTBD デヴァステイター艦上雷撃機、1938年のSBD ドーントレス艦上爆撃機、アメリカ陸軍航空隊では1938年のA-20 ハヴォック(ボストン)攻撃機、1942年攻撃機A-26インベーダー攻撃機など多種類の航空機を開発・製造してきた大企業である。

写真(右)1936-1939年、アメリカ、ノースダコダ州北中部、マイノット基地所属、飛行中のアメリカ陸軍航空隊第5爆撃飛行隊ダグラス(Douglas)B-18 ボロ(Bolo)爆撃機前期短機首型(34)の前左側面 :胴体後上部に隠顕式の銃座が引き上げられた状態にある。引込み式主輪は、ナセル後方に収納されるが、ゴムタイヤが半分露出してる。胴体上面には、アンテナ支柱2本の間に無線アンテナが張られている。方位測定用の勘定ループアンテナが設けられている。
Douglas B-18 of the 3rd Bomb Group (BC 20) after over-running the runway Source www.nationalmuseum.af.mil Permission (Reusing this file) US Goverment
写真はWikimedia Commons Category:Douglas B-18 Bolo File:3d Bombardment Group Douglas B-18 Bolo.jpg引用。


写真(右)1937年頃、アメリカ、未舗装飛行場で待機中のダグラス(Douglas) B-18 ボロ“Bolo”爆撃機前期短機首型の右側面:無塗装だが、垂直尾翼に機体番号4を記入している。機体が風で煽られないように、主翼下面にロープを2本張って、地面のアンカーと繋いでいる。奥にも僚機のB-18爆撃機が並んでいる。胴体下面に銃座は設けられていない。
Douglas : B-18 : Bolo Catalog #: 00046918 Manufacturer: Douglas Designation: B-18 Official Nickname: Bolo Notes: Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真はFlicker, San Diego Air and Space Museum Archive, 引用。


グラス(Douglas)B-18 ボロ(Bolo)は1936年制式で、ダグラスDC2旅客機の主翼を流用した設計で、開発期間を短縮できたものの、速力不足(357km/h)、爆弾搭載量(2000lbs/908kg)は十分ではなかった。1939年までに351機が量産された。

写真(右)1937年頃、アメリカ、舗装飛行場で待機中のダグラス(Douglas) B-18 ボロ“Bolo”爆撃機前期短機首型の左側面:無塗装だが、主翼下面に青丸白星赤丸、方向舵は赤白ストライプの国籍マークを描いている。滑走路脇には花が咲いていて、撮影者も咲き乱れる花を映しこんで撮影している。
Douglas : B-18 : Bolo Catalog #: 00005802 Manufacturer: Douglas Designation: B-18 Official Nickname: Bolo Notes: Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真はFlicker, San Diego Air and Space Museum Archive, 引用。


写真(右)1937年頃、アメリカ、未舗装飛行場で待機中のダグラス(Douglas) B-18 ボロ“Bolo”爆撃機前期短機首型の左側面:無塗装だが、機首に機体番号87を記入している。 3翅プロペラの中央にスピナはついていない。機首銃座はあるが、胴体下面に銃座は設けられていない。
Douglas : B-18 : Bolo Catalog #: 00005804 Manufacturer: Douglas Designation: B-18 Official Nickname: Bolo Notes: Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真はFlicker, San Diego Air and Space Museum Archive, 引用。


写真(右)1937年頃、アメリカ、滑走路から離陸したアメリカ陸軍航空隊ダグラス(Douglas) B-18 ボロ“Bolo”爆撃機前期短機首型(RE9)の左側面:第二次世界大戦初・太平洋戦争初頭(1942年春)までの国籍マーク、すなわち青丸白星、白星中央に赤丸 垂直尾翼方向舵の赤白帯ストライプを描いている。無塗装の機体。コックピット後上方に方位測定用環状ループアンテナを装備している。固定式尾輪の支柱が長いのは、胴体下面が山刀(ボロ:タガログ語)のように湾曲しているため。
Douglas, B-18, Bolo USA Catalog #: 01_00090713 Title: Douglas, B-18, Bolo Corporation Name: Douglas Designation: B-18 Official Nickname: Bolo Additional Information: USA Tags: Douglas, B-18, Bolo Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真はSDASM Archives 引用。


写真(右)1937年頃、アメリカ、市街地上空を編隊飛行するアメリカ陸軍航空隊ダグラス(Douglas) B-18 ボロ“Bolo”爆撃機前期短機首型(R35とR64 など)の右側面:機首には銃座が取り付けられている。この前期型は、第二次世界大戦初・太平洋戦争初頭(1942年春)までの国籍マーク、すなわち青丸白星、白星中央に赤丸 垂直尾翼方向舵の赤白帯ストライプを描いている。無塗装の機体。コックピット後上方に方位測定用環状ループアンテナは装備されていない。固定式尾輪の支柱が長いのは、胴体下面が山刀(ボロ:タガログ語)のように湾曲しているため。胴体後上部に隠顕式の銃座が引き下げられた状態にある。引込み式主輪は、ナセル後方に収納されるが、ゴムタイヤが半分露出してる。
Douglas : B-18 : Bolo
Catalog #: 00005816 Manufacturer: Douglas
Designation: B-18 Official Nickname: Bolo
Notes: Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真はSDASM Archives 引用。


写真(右)1936-1940年頃、アメリカ、アメリカ陸軍航空隊第88偵察飛行隊ダグラス(Douglas)B-18 ボロ(Bolo)双発爆撃機前期短機首型(R35とR64 など)の編隊飛行:固定式尾輪の支柱が長いが、その理由は、胴体下面が山刀(ボロ:タガログ語)のように湾曲しているため。胴体後上方の引込み式銃座は、引き込まれた状態にある。引込み式降着装置は、飛行中、ナセル後方に収納されるが、ゴムタイヤが半分露出してる。
English: Douglas B-18 of the 88th Reconnaissance Squadron Source US Goverment
写真はWikimedia Commons Category:Douglas B-18 Bolo File:Douglas B-18 061128-F-1234S-010.jpg引用。


ダグラス(Douglas)B-18 ボロ(Bolo)爆撃機の防御火力は、M1919ブローニング(Browning).30cal(7.62mm)機関銃3挺、1939年までに351機量産された。1936年制式ダグラスB-18の後継機ダグラス(Douglas)B-23 ドラゴン(Dragon)は、第二次大戦勃発直前の1939年7月23日に初飛行しているが、量産されずに終わっている。

写真(右)1937年頃、アメリカ、舗装飛行場で待機中のアメリカ陸軍航空隊ダグラス(Douglas) B-18 ボロ“Bolo”爆撃機(前期短機首型)の右側面:コックピット後上方に方位測定用環状ループアンテナを装備している。奥の僚機の国籍マークは、第二次世界大戦初・太平洋戦争初頭(1942年春まで)の垂直尾翼方向舵の赤白帯ストライプで、本機も同様の国籍マークが描かれてるようだ。
Douglas : B-18 Catalog #: 00046923 Manufacturer: Douglas Designation: B-18 Official Nickname: Notes: Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真はFlicker, San Diego Air and Space Museum Archive, 引用。


写真(右)1937年頃、アメリカ、陽光を浴びて待機中のアメリカ陸軍航空隊ダグラス(Douglas) B-18 ボロ“Bolo”爆撃機の機首右面:無塗装だが、機体番号212と部隊マークを記入している。機首銃座には機銃が設置されていない。
Douglas : B-18 : Bolo Douglas : B-18 : Bolo Catalog #: 00005809 Manufacturer: Douglas Designation: B-18 Official Nickname: Bolo Notes: Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真はFlicker, San Diego Air and Space Museum Archive, 引用。


ダグラス(Douglas) B-18A ボロ“Bolo”双発爆撃機の諸元
初飛行:1936年4月
乗員6名
全幅 89 ft 6 in (27.28 m)
全長 57 ft 10 in (17.63 m)
翼面積 89.1 m2
自重 16,320 lb (7,403 kg)
総重量 24,000 lb (10,886 kg)
発動機:ライト(Wright) R-1820サイクロン(Cyclone)空冷星形9気筒1,000 hp (750 kW)2基
最高速力 216 mph (348 km/h, 188 kn)
航続距離 900 mi (1,400 km, 780 nmi)
M1919ブローニング(Browning).30cal(7.62mm)機関銃3丁
爆弾 2,000 lb (910 kg)
生産機数:1939年までに351機量産。

写真(右)1937年頃、アメリカ、舗装飛行場で待機中のダグラス(Douglas) B-18 ボロ“Bolo”爆撃機前期短機首型(183)の右側面:国籍マークは、第二次世界大戦初・太平洋戦争初頭(1942年春まで)の形式で青丸白星、白星中央に赤丸 垂直尾翼方向舵の赤白帯ストライプ。コックピット後上方に方位測定用環状ループアンテナを装備している。右側の飛行場管制塔は、風向・風力を測る吹流しが掲げられてる。手前左には、飛行機の車輪止めが2個置かれている。胴体後上方の引込み式銃座は、引き込まれた状態にある。
Douglas : B-18 Catalog #: 00046927 Manufacturer: Douglas Designation: B-18 Official Nickname: Notes: Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真はFlicker, San Diego Air and Space Museum Archive, 引用。


写真(右)1937年、アメリカ、舗装飛行場で待機中のダグラス(Douglas) B-18 ボロ“Bolo”爆撃機前期短機首型(228)の右後方側面:胴体後上方に引込み式重銃塔を装備して、銃塔は引き上げられている。国籍マークは、第二次世界大戦初・太平洋戦争初頭(1942年春まで)の形式で青丸白星、白星中央に赤丸 垂直尾翼方向舵の赤白帯ストライプ。コックピット後上方の方位測定用環状ループアンテナは装備していない。
Sly_0074 Douglas B-18 223 at Lindbergh Field 1937 ---Image from the Edward Sly Collection. Mr. Sly worked for over 50 years at Ryan Aeronautical. Note: This material may be protected by Copyright Law (Title 17 U.S.C. Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真はFlicker, San Diego Air and Space Museum Archive, 引用。


写真(右)1939-1940年頃、アメリカ、ハワイ諸島、飛行場に集結したアメリカ陸軍航空隊第19爆撃団ダグラス(Douglas)B-18 ボロ(Bolo)爆撃機(BS-34,36,39,41)の編隊飛行:第二次世界大戦初・太平洋戦争初頭(1942年春まで)の国籍マークとして、青丸白星、白星中央に赤丸 垂直尾翼方向舵の赤白帯ストライプを描いている。
Description English: Douglas B-18 of the 19th Bombardment Group Source US Goverment
写真はWikimedia Commons, Category:19th Bombardment Group (United States Army Air Forces) File:Douglas B-18 flying field 061128-F-1234S-019.jpg引用。


写真(右)1939-1940年頃、アメリカ、ハワイ諸島、第二次世界大戦参戦前のアメリカ国籍マークを描いたアメリカ陸軍航空隊第19爆撃団ダグラス(Douglas)B-18 ボロ(Bolo)爆撃機(BS-34,36,39,41)の編隊飛行
Description English: Douglas B-18 of the 19th Bombardment Group Source US Goverment
写真はWikimedia Commons, Category:19th Bombardment Group (United States Army Air Forces) File:Douglas B-18 061128-F-1234S-020.jpg引用。


「二基発動機の中型爆撃機にも世界最高水準をゆく優秀な新鋭機が相次いで完成している、現在の制式機であるダグラスB18[ボロ]型、同A型は旅客機のダグラスDC3型の改装で、性能も最大速度三五二キロ航続力は爆弾二噸搭載で三、二〇〇瓩、全備重量一〇・五瓲であるか、新鋭中型爆撃機はこの制式機を全ての点で飛躍する性能をもっている」(侮り難きその性能 : 米空軍最新機の全貌『日本工業新聞/産業経済新聞』Vol: 第 6巻 Page: 137 1940-10-25引用)

写真(右)1939-1940年頃、アメリカ、ハワイ諸島、舗装滑走路で待機しているアメリカ陸軍航空隊第19爆撃団ダグラス(Douglas)B-18 A ボロ(Bolo)爆撃機(BS-34)の左側面:第二次世界大戦参戦前から第二次世界大戦初・太平洋戦争初頭(1942年春まで)の青丸白星、白星中央に赤丸 垂直尾翼方向舵の赤白帯ストライプのアメリカ国籍マークが描かれている。胴体後上方の引込み式銃座は、天測窓のような半球形ガラス風防に置き換えらている。
Description Douglas B-18A of the 31st Bombardment Squadron, 19th Bombardment Group Date 1 January 2008, 19:52 Source Douglas B-18A Author Bill Larkins
写真はWikimedia Commons, Category:19th Bombardment Group (United States Army Air Forces) File:Douglas B-18A (5104234826).jpg引用。


写真(右)1937年頃、アメリカ、舗装飛行場で待機中のダグラス(Douglas) B-18 ボロ“Bolo”爆撃機前期短機首型(BS-32)の右側面:国籍マークは、参戦前、青丸白星赤丸、垂直尾翼方向舵の赤白帯。コックピット後上方にあった方位測定用環状ループアンテナはついていないが、アンテナ支柱が2本あり間に無線が張られている。胴体後上方の引込み式銃座は、引き込まれた状態にある。
Douglas : B-18 : Bolo Catalog #: 00005812 Manufacturer: Douglas Designation: B-18 Official Nickname: Bolo Notes: Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真はFlicker, San Diego Air and Space Museum Archive, 引用。


写真(右)1937年頃、アメリカ、舗装飛行場で待機中のダグラス(Douglas) B-18 ボロ“Bolo”爆撃機前期短機首型(182)の右前側面:国籍マークは、参戦前、青丸白星赤丸、垂直尾翼方向舵の赤白帯。コックピット後上方に方位測定用環状ループアンテナがついている。アンテナ支柱が2本あり間に無線が張られている。
Catalog #: 00046926 Manufacturer: Douglas Designation: B-18 Official Nickname: Notes: Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真はFlicker, San Diego Air and Space Museum Archive, 引用。


ダグラス(Douglas)B-18 ボロ(Bolo)爆撃機は、アメリカ陸軍航空隊が1936年に制式した。ダグラスDC2旅客機の主翼を流用した設計で、開発期間を短縮できたものの、速力不足(357km/h)、爆弾搭載量(2000lbs/908kg)は十分ではなかった。防御火力は、7.62mmブローニング機関銃3丁、1939年までに351機量産。

1936年制式ダグラスB-18ボロの後継機がダグラスB-23ドラゴンで、第二次大戦勃発直前の1939年7月23日に初飛行したが、生産機数は僅か38機で終わっている。

写真(右)1937年頃、アメリカ、舗装飛行場で待機中のダグラス(Douglas) B-18 ボロ“Bolo”爆撃機前期短機首型の正面:胴体下部の爆弾倉が大きいために、胴体下部が大きく膨らんでいるが、尾部を絞り込んでいるために仮面は湾曲し、側面からみると胴体が山刀(ボロ)のような形状になっている。エンジンナセル上部に集合排気管が長く後方に伸びている。コックピット後上方には装置がみえる。アンテナ支柱はついていない。
Douglas : B-18 : Bolo Catalog #: 00005748 Manufacturer: Douglas Designation: B-18 Official Nickname: Bolo Notes: Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真はFlicker, San Diego Air and Space Museum Archive, 引用。


写真(右)1939年9月以降、アメリカあるいは南西太平洋方面、未舗装エプロンで駐機しているアメリカ陸軍航空隊第3爆撃飛行隊第2特別飛行中隊ダグラス(Douglas)B-18 ボロ(Bolo)双発爆撃機(BE 32)の前左側面 :第3爆撃飛行隊は、1939年9月、「第二次大戦勃発時にB-18を受け取った。全幅 89 ft 6 in (27.28 m)、全長 57 ft 10 in (17.63 m)、翼面積 89.1 m2、自重 16,320 lb (7,403 kg)、総重量 24,000 lb (10,886 kg)、 発動機 ライト(Wright) R-1820サイクロン(Cyclone)空冷星形9気筒1,000 hp (750 kW)2基、最高速力 216 mph (348 km/h, 188 kn)、航続距離 900 mi (1,400 km, 780 nmi)、乗員6名。 0.30 in (7.62 mm) ブローニング機関銃3丁、爆弾 2,000 lb (910 kg) 。1939年までに351機量産。
Douglas B-18 of the 3rd Bomb Group (BC 20) after over-running the runway Source www.nationalmuseum.af.mil Permission (Reusing this file) US Goverment
写真はWikimedia Commons Category:Douglas B-18 Bolo File:3d Bombardment Group Douglas B-18 Bolo.jpg引用。


写真(右)1943年頃、オーストラリア、舗装飛行場で待機中のアメリカ陸軍航空隊第21輸送飛行隊(21TCS)のダグラス(Douglas) B-18 ボロ“Bolo”輸送機(前期短機首型)(36-343) の左側面とダクラスC-47貨物輸送機:国籍マークは、1943年6月以降、青丸白星、両側に白色袖・赤縁付き”STAR AND BAR”。コックピット後上方にあった方位測定用環状ループアンテナは取り外され、新型のカプセル状の方位測定装置に変換されている。
Ray Wagner Collection Image PictionID:46702911 - Catalog:16_007821 - Title:Douglas B-18 36-343 21TCS Australia 1943 - Filename:16_007821.tif - Image from the Ray Wagner Collection. Ray Wagner was Archivist at the San Diego Air and Space Museum for several years and is an author of several books on aviation ---Repository: San Diego Air and Space Museum
写真はFlicker, San Diego Air and Space Museum Archive, 引用。


写真(右)1943年、オーストラリア東部、クイーンズランド州南東ブリスベーン、ブリスベン川上空を低空飛行しているアメリカ陸軍航空隊ダグラス(Douglas)B-18 ボロ(Bolo)双発爆撃機(VHCWB)の前左上面 :主輪は引込み式だが、主輪は降ろした状態になっている。機首のマーキングにユーモアがある。B-18は、太平洋戦争の始まった1941年末には旧式化していたために、連絡・輸送、練習など後方任務やレーダーを搭載しての対潜哨戒任務に使用された。胴体後上方の引込み式銃座は、輸送機なので手kkyポされ成形されている。
B-18 Digby flying above the Brisbane River near Eagle Farm, Queensland. Douglas B-18 Digby plane VHCWB. (Description supplied with photograph.). Date circa 1943 Source Item is held by John Oxley Library, State Library of Queensland.
写真はWikimedia Commons Category:Douglas B-18 Bolo File:3d Bombardment Group Douglas B-18 Bolo.jpg引用。



2.ダグラス(Douglas)B-18爆撃機ボロ“Bolo”中期長機首型

写真(右)1937年頃、アメリカ、舗装飛行場で待機中のダグラス(Douglas) B-18 ボロ“Bolo”爆撃機中期長機首型の左側面:機首上部が突出し爆撃手用の平面ガラス風防があり、機首下部に半球形の銃座が取り付けられた。これが中期型である。無塗装の機体。
Douglas : B-18 : Bolo Catalog #: 00005757 Manufacturer: Douglas Designation: B-18 Official Nickname: Bolo Notes: Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真はFlicker, San Diego Air and Space Museum Archive, 引用。



写真(右)1937年頃、アメリカ、舗装飛行場で待機中のダグラス(Douglas) B-18 ボロ“Bolo”爆撃機中期長機首型(BI−70)の左側面
:機首上部の突出部下に爆撃手用の平面ガラス風防があり、機首下部に半球形の銃座が取り付けられたのが、中期型である。無塗装の機体だが、国籍マークは、第二次世界大戦初期・太平洋戦争初頭(1942年春まで)の青丸白星、白星中央に赤丸 垂直尾翼方向舵の赤白帯ストライプが描かれている。胴体後上方の引込み式銃座は、固定式の半球形ガラス風防に変更されているが、これは航法用の天測窓であろうか。
Douglas : B-18 : Bolo Catalog #: 00046921 Manufacturer: Douglas Designation: B-18 Official Nickname: Bolo Notes: Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真はFlicker, San Diego Air and Space Museum Archive, 引用。


アメリカ軍の国籍マーク変遷
第二次世界大戦初・太平洋戦争初頭(1942年春まで):青丸白星、白星中央に赤丸 垂直尾翼方向舵の赤白帯ストライプ
1942年春以降、青丸白星、白中央の赤丸は削除、方向舵の赤白帯ストライプは廃止
1943年6月以降、青丸白星、両側に白色袖・赤縁付き”STAR AND BAR”
1943年9月以降、青丸白星、両側に白色袖・青縁付き”STAR AND BAR”
第二次世界大戦後、1947年6月以降、青丸白星、両側に白色袖・青縁・赤ストライプ入り”STAR AND BAR”


写真(右)1937年頃、アメリカ、未舗装滑走路に待機しているアメリカ陸軍航空隊ダグラス(Douglas) B-18 ボロ“Bolo”爆撃機中期長機首型(75)の機首左前面
:ほとんど無塗装だが、エンジンナセル上半分には塗装されているようだ。左右の3翅プロペラには、プロペラ・スピナーがついている。環状ループアンテナが装着されている。
SDASM ArchivesFollow Douglas B-18A Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真はFlicker, San Diego Air and Space Museum Archive, 引用。



写真(右)1937年頃、アメリカ、未舗装滑走路に待機しているアメリカ陸軍航空隊ダグラス(Douglas) B-18 ボロ“Bolo”爆撃機中期長機首型(38-586)の左側面
:ほとんど無塗装だが、エンジンナセル上半分には塗装されているようだ。第二次世界大戦初期・太平洋戦争初頭(1942年春まで)の国籍マークとして、青丸白星、白星中央に赤丸 垂直尾翼方向舵の赤白帯ストライプが描かれている。主翼下面にロープが張られ、地面と繋がれているが、これは風に機体が煽られないようにするためである。
Douglas : B-18 Catalog #: 00046917 Manufacturer: Douglas Designation: B-18 Official Nickname:.---Repository: San Diego Air and Space Museum
写真はFlicker, San Diego Air and Space Museum Archive, 引用。



写真(右)1937年頃、アメリカ、 orosi ダグラス(Douglas) B-18A ボロ“Bolo”爆撃機中期長機首型(38-586)の左側面
:機首上部が突出し、機首下部に爆撃手用ガラス風防も設けた中期型で第二次世界大戦初・太平洋戦争初頭(1942年春)までの国籍マーク、すなわち青丸白星、白星中央に赤丸 垂直尾翼方向舵の赤白帯ストライプを描いている。降着装置を降ろし、プロペラも回転していないようなので、地上で撮影し飛行しているように見せるために背景を消したのであろうか。
Douglas : B-18 Catalog #: 00046922 Manufacturer: Douglas Designation: B-18 Official Nickname:.---Repository: San Diego Air and Space Museum
写真はFlicker, San Diego Air and Space Museum Archive, 引用。



写真(右)1937年頃、アメリカ、飛行場から離陸したダグラス(Douglas) B-18A ボロ“Bolo”爆撃機中期長機首型(38-586)の左側面
:機首上部の突出部下に平面ガラス風防を設け、爆撃照準器を備えた。機首下部には半球形の銃座が取り付けられている。この中期型は、第二次世界大戦初・太平洋戦争初頭(1942年春)までの国籍マーク、すなわち青丸白星、白星中央に赤丸 垂直尾翼方向舵の赤白帯ストライプを描いている。無塗装の機体。コックピット後上方に方位測定用環状ループアンテナを装備している。固定式尾輪の支柱が長いのは、胴体下面が山刀(ボロ:タガログ語)のように湾曲しているため。
Ray Wagner Collection Image B-18A PictionID:46702985 - Catalog:16_007827 - Title:Douglas B-18A 38-586 Santa Monica - Filename:16_007827.tif - Image from the Ray Wagner Collection. Ray Wagner was Archivist at the San Diego Air and Space Museum for several years and is an author of several books on aviation --- ---Please Tag these images so that the information can be permanently stored with the digital file.---Repository: San Diego Air and Space Museum
写真はSmugMug+Flickr., San Diego Air and Space Museum Archive, 引用。


ダグラス(Douglas) B-18A は、発動機をより強力なライト(Wright)R-1820-53空冷星形9気筒エンジンに換装している。ダグラス社ではDB-4の形式を与えられたが、これはダグラス(Douglas)爆撃機(Bomber)4型の意味である。

写真(右)1936-1940年頃、アメリカ、舗装滑走路脇で待機するアメリカ陸軍航空隊ダグラス(Douglas)B-18 ボロ(Bolo)双発爆撃機中期長機首型の右側面:防御火力は、7.62mmブローニング機関銃3丁、1939年までに351機量産。
Douglas : B-18 : Bolo Catalog #: 00005767 Manufacturer: Douglas Designation: B-18 Official Nickname: Bolo Notes: Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真はSmugMug+Flickr. San Diego Air and Space Museum Archive 引用。


写真(右)1936-1940年頃、アメリカ、舗装滑走路脇で待機するアメリカ陸軍航空隊ダグラス(Douglas)B-18 ボロ(Bolo)双発爆撃機中期長機首型の右側面:機首上部の下面に平面ガラス風防を設け、爆撃照準器を備えた。機首下部には半球形銃座が設置されたる。この中期型は、第二次世界大戦初・太平洋戦争初頭(1942年春)までの国籍マーク、すなわち青丸白星、白星中央に赤丸 垂直尾翼方向舵の赤白帯ストライプを描いている。無塗装の機体。コックピット後上方に方位測定用環状ループアンテナを装備している。固定式尾輪の支柱が長いのは、胴体下面が山刀(ボロ:タガログ語)のように湾曲しているため。防御火力は、7.62mmブローニング機関銃3丁、1939年までに351機量産。
Douglas : B-18 : Bolo Catalog #: 00005789 Manufacturer: Douglas Designation: B-18 Official Nickname: Bolo Notes: Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真はSmugMug+Flickr. San Diego Air and Space Museum Archive 引用。



FDR 2−A. 独に劣る米空軍 : リンバーグ大佐証言『東京朝日新聞』第 46巻、p.71、1939-05-19
https://hdl.handle.net/20.500.14094/0100339055

【ワシントン十七日発同盟】 リンバーグ[Charles Lindbergh]大佐は現役復帰以来陸軍省の委嘱により米陸軍航空諸施設の視察を行っていたが、最近右視察旅行を終り十七日陸軍追加予算審議中の下院歳出分科委員会に出席米国空軍の現勢に関して重要意見を発行した、リンバーグ[Charles Lindbergh]大佐の証言は特に秘密会で行われたが確聞するにリンバーグ大佐の証言はドイツ空軍と比較して米陸空軍の劣勢なる点を指摘し且空軍大拡張の必要な力説したものでその内容左の通り

一、米国空軍の発達はドイツ空軍に比べて遥かに立遅れている
一、ドイツの戦闘機並に軽爆撃機は米国のそれより遥かに優秀である 但し米国陸軍の発動機四基附超重爆撃機は長距離爆撃に非常な効果を挙げるものと思われる(独に劣る米空軍 : リンバーグ大佐証言引用終わり)

◆1935年12月にイギリス・フランスで暮らし始めたチャールズ・リンバーグ[Charles Lindbergh]と妻のアン(Anne)は、1936年に、駐独アメリカ大使館武官の要請で、ドイツ空軍の視察のためにドイツを訪問した。有名人の彼は、ドイツ機、航空機工場へのアクセスを認められ、ドイツ空軍総司令官ヘルマン・ゲーリングとも面談の機会を持った。そして、1938年10月18日、ドイツからドイツ鷲十字章を授与されるなど、ドイツとの親交を深めた。また、1939年9月に第二次世界大戦が勃発すると、リンドバーグは共和党とアメリカの孤立主義を支持し、アメリカ第一委員会America First Committee)の立場で、アメリカがイギリス支援のために第二次大戦に介入すべきではないと公言した。イギリスは、ドイツには勝てないというのである。


Charles Lindbergh and the Rise of 1940s Nazi Sympathizers
Charles Lindbergh may have been known as a legendary pilot, but he had another, more sinister position in American History: as a Nazi sympathizer and spokesperson for the America First Committee.

1941年には、チャールズ・リンバーグ[Charles Lindbergh]は、アメリカ第一委員会America First Committee)の大会で、ルーズベルト民主党政権が、アメリカを戦争に巻き込もうとしていると非難し、物議をかもしたため、フランクリン・ルーズベルト大統領はリンドバーグのアメリカ陸軍航空隊での活動をやめさせた。

その後、1941年12月7日、日本軍によるハワイ奇襲攻撃でアメリカ世論が参戦を決めたときには、アメリカ第一委員会America First Committee)のチャールズ・リンバーグ[Charles Lindbergh]は豹変して、戦争中は義務を果たすとして、アメリカ陸軍航空隊への復帰を求めた。しかし、FDRはそれを認めなかった。

写真(右)1938年頃、アメリカ、滑走路で待機するアメリカ陸軍航空隊ダグラス(Douglas) B-18A ボロ“Bolo”爆撃機中期長機首型(116MD)の左側面:初飛行は1936年4月で、1939年までに351機が量産された。1941年12月、第二次大戦にアメリカが参戦したときには、旧式化していたために、爆撃機としては使われずに、機首にレーダードームを搭載し、尾部に潜水艦の発する金属磁気を探知する磁力探知機(magnetic anomaly detector:MAD)を装備した哨戒機型が開発された。
Douglas : B-18 : Bolo Catalog #: 00005786 Manufacturer: Douglas Designation: B-18 Official Nickname: Bolo Notes: Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真はSDASM Archives 引用。


写真(右)1937年、アメリカ、舗装滑走路に戦列をなすアメリカ陸軍航空隊ダグラス(Douglas)B-18 ボロ“Bolo”爆撃機中期長機首型(BG-38、34など)の右側面:初飛行は、1936年4月。1928年8月26日にサンディエゴ飛行場(San Diego Municipal Airport)はリンドバーグ飛行場(Lindbergh Field)として開港した。
Douglas : B-18 : Bolo Catalog #: 00005780 Manufacturer: Douglas Designation: B-18 Official Nickname: Bolo Notes: Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真はWikimedia Commons, San Diego Air and Space Museum Archive, File:Douglas B-18 Bolo ‘BI-24’ (37-029) (N52056) (29903884395).jpg引用。


アメリカ軍の国籍マーク変遷
第二次世界大戦初期・太平洋戦争初頭(1942年春まで):青丸白星、白星中央に赤丸 垂直尾翼方向舵の赤白帯ストライプ
1942年春以降、青丸白星、白中央の赤丸は削除、方向舵の赤白帯ストライプは廃止
1943年6月以降、青丸白星、両側に白色袖・赤縁付き”STAR AND BAR”
1943年9月以降、青丸白星、両側に白色袖・青縁付き”STAR AND BAR”
第二次世界大戦後、1947年6月以降、青丸白星、両側に白色袖・青縁・赤ストライプ入り”STAR AND BAR”

写真(右)1937年頃、アメリカ、飛行場で待機中のダグラス(Douglas) B-18A ボロ“Bolo”爆撃機の機首左側面:機首下部の半球形銃座に機関銃が搭載されている。機首下面には、爆撃照準器を据え付け、平面ガラスを通して爆撃目標を視認する。コックピット後上方には、無線支柱と方位測定用環状ループアンテナが設けられている。
Douglas B-18A 37-503 28Jul39 From the Paul Fedelchak Collection. Fedelchak was born in Brownsville PA, June 22, 1917, served as an aerial photographer in the USAAC from 1939. His duties included service at Chanute Field, Washington and Alaska where he was involved in the aerial surveys that made the Alcan Highway possible. These photos were loaned to the museum for copy by the family. Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真はFlicker, San Diego Air and Space Museum Archive, 引用。


写真(右)1937年頃、アメリカ、飛行場で待機中のダグラス(Douglas) B-18A ボロ“Bolo”爆撃機の胴体後上方(背部)引込み式銃座の左側面:胴体背部に機関銃が搭載されたが、飛行中は空気抵抗を減少させるために、引込むことができる。ただし、引き込んでも銃塔上部のガラス風防は、観測窓として利用する。
Ray Wagner Collection Image PictionID:46703021 - Catalog:16_007830 - Title:Douglas B-18A upper turret exterior details - Filename:16_007830.tif - Image from the Ray Wagner Collection. Ray Wagner was Archivist at the San Diego Air and Space Museum for several years and is an author of several books on aviation --- ---Please Tag these images so that the information can be permanently stored with the digital file.---Repository: San Diego Air and Space Museum
写真はFlicker, San Diego Air and Space Museum Archive, 引用。


写真(右)1939年以降、アメリカ、飛行場で待機中のダグラス(Douglas) B-18 ボロ“Bolo”爆撃機(14)銃座正面:機首銃座からは機関銃が取り外されている。正面の金属蓋が銃身を出す開口部である。
Ray Wagner Collection Image Ray Wagner Collection Image PictionID:46703045 - Catalog:16_007832 - Title:Douglas B-18A upper turret exterior details - Filename:16_007832.tif - Image from the Ray Wagner Collection. Ray Wagner was Archivist at the San Diego Air and Space Museum for several years and is an author of several books on aviation --- ---Please Tag these images so that the information can be permanently stored with the digital file.---Repository: San Diego Air and Space Museum
写真はFlicker, San Diego Air and Space Museum Archive, 引用。


写真(右)1939年以降、アメリカ、飛行場で待機中のダグラス(Douglas) B-18A ボロ“Bolo”爆撃機の胴体後上方銃塔(ターレット):胴体内部から銃塔を撮影した。中央部に機関銃が搭載されているのが見える。機首下面には、爆撃照準器を据え付け、下方の爆撃目標を視認できるように平面ガラス風防が取り付けられている。
Ray Wagner Collection Image Ray Wagner Collection Image PictionID:46702948 - Catalog:16_007824 - Title:Douglas DB-2 37-34 nose turret - Filename:16_007824.tif - Image from the Ray Wagner Collection. Ray Wagner was Archivist at the San Diego Air and Space Museum for several years and is an author of several books on aviation --- ---Please Tag these images so that the information can be permanently stored with the digital file.---Repository: San Diego Air and Space Museum
写真はFlicker, San Diego Air and Space Museum Archive, 引用。


写真(右)1939年以降、アメリカ、飛行場で待機中のダグラス(Douglas) B-18A ボロ“Bolo”爆撃機胴体後上方の引込み式円筒銃塔(ターレット)と胴体床面:中央に旋回機関銃が搭載されているのがわかる。左右に鋼管が垂直に立っているが、ハンドル回転式の歯車を使って、曲面ガラス風防で覆われた銃塔が、上部に移動し、飛行機の胴体上部に銃塔が出現するのである。
Ray Wagner Collection Image PictionID:46702862 - Catalog:16_007817 - Title:Douglas B-18 upper turret interior - Filename:16_007817.tif - Image from the Ray Wagner Collection. Ray Wagner was Archivist at the San Diego Air and Space Museum for several years and is an author of several books on aviation --- ---Please Tag these images so that the information can be permanently stored with the digital file.---Repository: San Diego Air and Space Museum
写真はFlicker, San Diego Air and Space Museum Archive, 引用。


銃塔(ターレット:Turret)は、爆撃機、飛行艇など双発以上の航空機の防御力を高めるために設置された旋回機関銃座である。円筒形、球形、鍋形など機関銃を設け、照準射撃が可能なように視界と射界を確保している。機関銃の操作は、人力、動力回転があるが、第二次世界大戦中のアメリカ航空機では、動力遠隔操作の銃塔も広く普及している。

銃塔が設置される場所は、双発以上の大型機では、胴体後上方、機首、胴体下方が主流であるが、尾部、主翼上面に銃塔が設けられることもある。

銃塔は、飛行中でも空気抵抗を増やしたり気流の乱れを大きくしたりしないように流線形に成形されている場合が多い。また、長距離侵攻する場合には、長時間にわたって銃塔が空気抵抗を増加させることを避けるために、銃塔を胴体内部に格納する引込み式銃塔も開発されている。

写真(右)1939年以降、アメリカ、飛行場で待機中のダグラス(Douglas) B-18A ボロ“Bolo”爆撃機機首内部の半球形銃座と搭載された旋回機関銃:機首下部に銃座が設けられているが、それを機首内部から撮影している。機首上部には、爆撃照準器を設置、爆撃目標を視認できるように平面ガラス風防が取り付けられている。
Ray Wagner Collection Image Ray Wagner Collection Image PictionID:46703057 - Catalog:16_007833 - Title:Douglas B-18A bow turret interior details - Filename:16_007833.tif - Image from the Ray Wagner Collection. Ray Wagner was Archivist at the San Diego Air and Space Museum for several years and is an author of several books on aviation --- ------Repository: San Diego Air and Space Museum
写真はFlicker, San Diego Air and Space Museum Archive, 引用。


写真(右)1939年以降、アメリカ、飛行場で待機中のダグラス(Douglas) B-18A ボロ“Bolo”爆撃機機首内部の半球形銃座と搭載された旋回機関銃:機首下部に銃座が設けられているが、それを機首内部から撮影している。機首上部には、爆撃照準器を設置、爆撃目標を視認できるように平面ガラス風防が取り付けられている。
Ray Wagner Collection Image PictionID:46703033 - Catalog:16_007831 - Title:Douglas B-18A bow turret interior details - Filename:16_007831.tif - Image from the Ray Wagner Collection. Ray Wagner was Archivist at the San Diego Air and Space Museum for several years and is an author of several books on aviation --- ---Please Tag these images so that the information can be permanently stored with the digital file.---Repository: San Diego Air and Space Museum
写真はFlicker, San Diego Air and Space Museum Archive, 引用。



Douglas B-18 Bolo Flying Over at Lassen Peak
The Douglas B-18 Bolo manufactured by Douglas Aircraft Company is a medium bomber aircraft. The B-18 Bolo was a military adaptation of the DC-2 commercial transport to the long-range bombing role. At the beginning of World War II the USAAC considered the B-18 Bolo as the most important long-range bomber in service to take the initial steps entering WWII. The maiden flight of the B-18 Bolo took place on April 1935 and it went into service in 1936. Primary users of the Douglas B-18 Bolo were the United States Army Air Corps, United States Army Air Forces, Royal Canadian Air Force and the Brazilian Air Force. There were approx. 350 produced. The last B-18 Bolo retired from service in 1946 to the Brazilian Air Force. Cost per unit was approx. 58,500 USD in 1935.


2−B.布哇(ハワイ)に五百機集結 : 十七ヶ所に空軍基地
掲載誌 大阪朝日新聞 Vol: 第 50巻 Page: 187 出版年 1940-12-30
https://hdl.handle.net/20.500.14094/0100338187 情報源/出処 新聞記事文庫(デジタルアーカイブ)

グラス(Douglas)B-18 ボロ(Bolo) 【ワシントン二十八日発同盟】二十八日ハワイより帰任した駐米ハワイ代表キング氏は最近ハワイ島における飛行基地建設状況につき次の如く語った

 ハワイ陸海軍当局はオアフ島を中心にハワイのみならず附近島嶼に十七ヶ所の飛行基地建設を急いでいる、工事開始は約一ヶ年前であるが予定より六ヶ月以上も工事が進捗している

【ホノルル二十八日発同盟】当地陸軍当局は二十八日ハワイ空軍拡張計画に関し次のごとく語った  ハワイ陸軍は少くとも五百機以上の軍用機をハワイに集中すべく計画しており、当地にあるボーイングB十八型重爆撃機をさらに大型の四発重爆機と交換すべく考慮している、ただしこれは現在の対英飛行機供給状況からみて多少遅延するかも知れないが新鋭重爆機到着の上は[ボーイング]B十八型重爆撃機はフィリッピンに根拠地を移す予定である


写真(右)1941年6月、南アメリカ、ベネズエラ北岸、トリニダード・トバゴ(Trinidad and Tobago)中部、クムート基地に初めて到着したアメリカ陸軍航空隊ダグラス(Douglas) B-18 ボロ“Bolo”爆撃機中期長機首型
:右エンジンはまだ稼働中で、3翅プロペラが回転している。無塗装で、方向舵の赤白ストライプも描かれているようだ。トリニダード・トバゴ(Trinidad and Tobago)のクムート基地は、1940ー1956年の間、アメリカ陸軍基地が設置され、カリブ海を挟んで1200km北西がアメリカ領プエルトリコである。
Description English: Airplane Date 1 June 1941 Source Own work Author Bmgsierra
写真はWikimedia Commons Category:Douglas B-18 Bolo File:US Bomber Cumuto.jpg引用。


2−C.爆撃四十台米更に泰へ供与 : 英と呼応・躍起の誘引策『読売新聞』Vol: 第 9巻 Page: 53 出版年 1941-11-20
https://hdl.handle.net/ 20.500.14094/ 0100142487

【サイゴン本社特電】(十九日発)アメリカの対泰[タイ]国武器援助はその後愈々積極化しているが、当地に達した確報によれば最近また泰[タイ]国政府とアメリカ政府との間にボーイング[Boeing B-18]爆撃機約四十台の購入契約成立し、同じく泰[タイ]がアメリカより購入することになった五千トン級の商船に右のうち三十台を積載既にアメリカ本土を出帆した模様で本月中にバンコクに到着するが、右は英米の泰[タイ]国野望[インドシナ周併合]をいよいよ露骨化したものとして注目される(爆撃四十台米更に泰へ供与 : 英と呼応・躍起の誘引策引用終わり)

写真(右)1939-1941年頃、カナダあるいはアメリカ、発動機整備中のイギリスあるいはカナダ空軍ダグラス(Douglas) B-18 ボロ“Bolo”爆撃機中期長機首型(740)の右側面:機首の銃座の前では、平服の民間技術者らしい人物たちが話している。
Douglas Digby Title: Douglas Digby Catalog #: 15_000924 ADDITIONAL INFORMATION: RAF Collection: Charles M. Daniels Collection Photo Album Name: US Manufacturers III D - K Page #: 39 Tags: Douglas Digby , RAF A30yoyo 11y Think this is one of twenty issued to Royal Canadian Air Force in 1940? Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真はSDASM Archives 引用。


写真(右)1939-1941年頃、カナダあるいはアメリカ、カナダ空軍のダグラス(Douglas)B-18 ボロ(Bolo)双発爆撃機中期型:単色のオリーブ色に迷彩塗装が施されている。前期型の段なし機首は、機首上部が突出した二段式機首に変更になった。機首銃座も機首の上部から下部に移されている。0.30 in (7.62 mm) ブローニング機関銃3丁、爆弾 2,000 lb (910 kg) 。
Ray Wagner Collection Image PictionID:46703303 - Catalog:16_007853 - Title:Douglas Digby RCAF 740 - Filename:16_007853.tif - Image from the Ray Wagner Collection. Ray Wagner was Archivist at the San Diego Air and Space Museum for several years and is an author of several books on aviation --- ---Please Tag these images so that the information can be permanently stored with the digital file.---Repository: San Diego Air and Space Museum
写真はSmugMug+Flickr Category:Douglas B-18 Bolo引用。


写真(右)1937年頃、アメリカ、雲海を飛行するアメリカ陸軍航空隊ダグラス(Douglas) B-18A ボロ“Bolo”爆撃機中期長機首型の右側面:機首上部の突出部下に平面ガラス風防を設け、爆撃照準器を備えた。機首下部には半球形の銃座が取り付けられている。この中期型は、第二次世界大戦初・太平洋戦争初頭(1942年春)までの国籍マーク、すなわち青丸白星、白星中央に赤丸 垂直尾翼方向舵の赤白帯ストライプを描いている。無塗装の機体。コックピット後上方に方位測定用環状ループアンテナを装備している。固定式尾輪の支柱が長いのは、胴体下面が山刀(ボロ:タガログ語)のように湾曲しているため。
Douglas : B-18 : Bolo Catalog #: 00005768 Manufacturer: Douglas Designation: B-18 Official Nickname: Bolo Notes: Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真はSDASM Archives 引用。


写真(右)1937年頃、アメリカ、編隊飛行するアメリカ陸軍航空隊ダグラス(Douglas) B-18 ボロ“Bolo”爆撃機中期長機首型(7-18R)の右側面:機首には銃座が取り付けられている。この前期型は、第二次世界大戦初・太平洋戦争初頭(1942年春)までの国籍マーク、すなわち青丸白星、白星中央に赤丸 垂直尾翼方向舵の赤白帯ストライプを描いている。無塗装の機体。コックピット後上方に方位測定用環状ループアンテナを装備している。
Douglas : B-18 : Bolo Catalog #: 00005753 Manufacturer: Douglas Designation: B-18 Official Nickname: Bolo Notes: Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真はSDASM Archives 引用。


写真(右)1937年頃、アメリカ、編隊飛行するアメリカ陸軍航空隊ダグラス(Douglas) B-18 ボロ“Bolo”爆撃機中期長機首型(7-18R)の右側面:機首には銃座が取り付けられている。この前期型は、第二次世界大戦初・太平洋戦争初頭(1942年春)までの国籍マーク、すなわち青丸白星、白星中央に赤丸 垂直尾翼方向舵の赤白帯ストライプを描いている。無塗装の機体。コックピット後上方に方位測定用環状ループアンテナを装備している。
Douglas : B-18 : Bolo Catalog #: 00005754 Manufacturer: Douglas Designation: B-18 Official Nickname: Bolo Notes: Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真はSDASM Archives 引用。


写真(右)1937年頃、アメリカ、飛行場上空を飛行するアメリカ陸軍航空隊ダグラス(Douglas) B-18 ボロ“Bolo”爆撃機中期長機首型(7-18R)の右側面:機首には銃座が取り付けられている。この前期型は、第二次世界大戦初・太平洋戦争初頭(1942年春)までの国籍マーク、すなわち青丸白星、白星中央に赤丸 垂直尾翼方向舵の赤白帯ストライプを描いている。無塗装の機体。コックピット後上方に方位測定用環状ループアンテナを装備している。下方には、ダグラスDC-2輸送機2機が飛行している。
Douglas : B-18 : Bolo Catalog #:00005785 Manufacturer: Douglas Designation: B-18 Official Nickname: Bolo Notes: Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真はSDASM Archives 引用。


写真(右)1937年頃、アメリカ、飛行場舗装滑走路に待機するアメリカ陸軍航空隊ダグラス(Douglas) B-18 ボロ“Bolo”爆撃機中期長機首型(BS-39)の左側面:機首下側には半球形銃座が、胴体後上方には引込み式銃塔が取り付けられている。この前期型は、第二次世界大戦初・太平洋戦争初頭(1942年春)までの国籍マーク、すなわち青丸白星、白星中央に赤丸 垂直尾翼方向舵の赤白帯ストライプを描いている。無塗装の機体。コックピット後上方にアンテナ支柱2本、方位測定用環状ループアンテナを装備している。
Douglas : B-18 : Bolo Catalog #: 00005751 Manufacturer: Douglas Designation: B-18 Official Nickname: Bolo Notes: Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真はSDASM Archives 引用。


写真(右)1937年頃、アメリカ、飛行場舗装滑走路に待機するアメリカ陸軍航空隊ダグラス(Douglas) B-18 ボロ“Bolo”爆撃機中期長機首型(BS-39)の左後方:胴体後方側面には、搭乗者の昇降用ドアが開いている。胴体後上方には引込み式銃塔が取り付けられているが、引込まれた状態にある。第二次世界大戦勃発時、太平洋戦争初頭(1942年春)までの国籍マーク、すなわち青丸白星、白星中央に赤丸 垂直尾翼方向舵の赤白帯ストライプが描かれている。無塗装の機体。コックピット後上方にアンテナ支柱2本、方位測定用環状ループアンテナを装備している。
Douglas : B-18 : Bolo Catalog #: 00005750 Manufacturer: Douglas Designation: B-18 Official Nickname: Bolo Notes: Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真はSDASM Archives 引用。


写真(右)1938年頃、アメリカ、大編隊で飛行するアメリカ陸軍航空隊ダグラス(Douglas) B-18A ボロ“Bolo”爆撃機中期長機首型の下面:初飛行は1936年4月で、1939年までに351機が量産された。1941年12月、第二次大戦にアメリカが参戦たときには、旧式化していたために、爆撃機としては使われずに、機首にレーダードームを搭載し、尾部に潜水艦の発する金属磁気を探知する磁力探知機(magnetic anomaly detector:MAD)を装備した哨戒機型が開発された。
Douglas : B-18 : Bolo Catalog #: 00005810 Manufacturer: Douglas Designation: B-18 Official Nickname: Bolo Notes: Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真はSDASM Archives 引用。


爆撃機が編隊を組んで飛行する第一の理由は、目標上空まで航法に優れた先導機が率いる嚮導に好都合だったからである。

第二の理由は、爆撃する際に、絨毯爆撃を行い、爆弾を集中的に投下して、目標への命中率を上げ、目標を破壊するためである。また、爆撃機にパスファインダーとして、爆弾投下の名人芸あるいは爆弾投下技術に優れた爆撃機が先導し、それに嚮導されて目標に爆弾を投下することもある。

爆撃機が編隊を組んで飛行する第三の理由は、敵戦闘機の迎撃を受けた場合に、防御火力を集中して、敵戦闘機に反撃するためである。密集した編隊を組んでいれば、多数の防御用火力、機関銃の弾幕を敵機に集中できるので、これをアメリカ爆撃機部隊はコンバット・ボックスと称していた。


写真(右)1942−1943年頃、アメリカ、舗装滑走路に降下し着陸態勢に入ったアメリカ陸軍航空隊ダグラス(Douglas) B-18 ボロ“Bolo”爆撃機中期長機首型の右側
:迷彩塗装が施され、方向舵の赤白ストライプも廃止されているので、太平洋戦争中の撮影と思われる。
Douglas : B-18 : Bolo Catalog #: 00046920 Manufacturer: Douglas Designation: B-18 Official Nickname: Bolo Notes: Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真はFlicker, San Diego Air and Space Museum Archive, 引用。


軍用機に対する迷彩塗装は、発見されにくいように、あるいは標的になりにくいように輪郭を欺くためのカモフラージュ塗装で、第一次大戦のころから普及している。機体表面を地面、森林、あるいは高空と紛らわしくする単色あるいは複数色の塗装であり、斑迷彩、雲形明細など模様のパターンは多数ある。


写真(上)1943年、南アメリカ大陸カリブ海岸、イギリス領ガイアナ、アメリカ陸軍航空隊第12爆撃飛行隊ダグラス(Douglas)B-18 ボロ(Bolo)爆撃機の編隊飛行
:第二次大戦参戦後に変更されたアメリカ国籍マークを垂直尾翼方向舵に描いている。ガイアナは、オランダ領だったが、ナポレオン戦争に勝利したイギリスの領土となった。東にスリナム、西にベネズエラ、南にブラジルと国境を接している。北はカリブ海、大西洋に面する。首都はジョージタウン。
English: B-18 Bolos of the 12th Bombardment Squadron flying over British Guiana, 1943 English: B-18 Digby flying above the Brisbane River near Eagle Farm, Queensland. Douglas B-18 Digby plane VHCWB. (Description supplied with photograph.). Date circa 1943 Source Item is held by John Oxley Library, State Library of Queensland.
写真は Wikimedia Commons, , Category:Douglas B-18 Bolo File:B-18s of the 12th Bombardment Squadron flying over British Guiana.jpg引用。


図(右)1942年9月刊行のハンドブックの掲載、アメリカ陸軍航空隊ダグラス(Douglas)B-18 ボロ(Bolo)双発爆撃機三面図上面:全幅89フィート6インチ、全長56フィート8インチ。
English: A 3-view silhouette of the Douglas B-18A Bolo. Head on view has been moved from prior position on page. Date September 1942 Source http://babel.hathitrust.org/cgi/pt?id=uiug.30112061968001&seq=10 Author Chief, Field Services, Air Service Command, United States Army Air Forces
写真はWikimedia Commons Category:Douglas B-18 Bolo File:Douglas B-18A Bolo 3-view silhouette.png引用。


ダグラス B-18 ボロ(Douglas B-18 Bolo)双発爆撃機の諸元
乗員Crew: 6名
全長Length: 57 ft 10 in (17.63 m)
全幅Wingspan: 89 ft 6 in (27.28 m)
全高Height: 15 ft 2 in (4.62 m)
主翼面積Wing area: 959 sq ft (89.1 m2)
空虚重量Empty weight: 16,320 lb (7,403 kg)
総重量Gross weight: 24,000 lb (10,886 kg)
最大離陸重量Max takeoff weight: 27,673 lb (12,552 kg)
発動機: 2 × Wright R-1820-53 Cyclone 9-cylinder air-cooled radial piston engines, 1,000 hp (750 kW)
プロペラPropellers: 3-羽フルフェザリング(fully-feathering)ハミルトン(Hamilton Standard)可変ピッチ
最高速力: 216 mph (348 km/h, 188 kn) /10,000 ft (3,000 m)
巡行速力Cruise speed: 167 mph (269 km/h, 145 kn)
航続距離Range: 900 mi (1,400 km, 780 nmi)
フェリー距離Ferry range: 2,100 mi (3,400 km, 1,800 nmi)
実用上昇限度Service ceiling: 23,900 ft (7,300 m)
上昇時間Time to altitude: 10,000 ft (3,000 m) / 9 分 54 秒
翼面荷重Wing loading: 25 lb/sq ft (120 kg/m2)
出力重量比Power/mass: 0.0833 hp/lb (0.1369 kW/kg)
兵装Guns: 3 × M1919ブローニング(Browning).30cal(7.62mm)旋回機関銃
爆弾Bombs: 2,000 lb (910 kg) 通常; 4,400 lb (2,000 kg) 最大


3.ダグラス(Douglas) B-18 ボロ“Bolo”哨戒機(後期型) 


写真(右)1942年春-1943年頃、アメリカ、アメリカ陸軍航空隊ダグラス(Douglas) B-18B ボロ“Bolo”哨戒機(6262)の尾端踏査された磁力探知機(magnetic anomaly detector:MAD)
:機首にレーダードームを搭載し、尾部には潜水艦の発する金属磁気を探知する磁力探知機を装備した。しかし、国籍マークは、1942年春以前の青丸白星赤星、垂直尾翼方向舵に赤白ストライプの旧マークのままである。実験機として目立つ旧国籍マークを修正していないのかもしれない。
SDASM Archives Follow Ray Wagner Collection Image PictionID:46703264 - Catalog:16_007850 - Title:Douglas B-18 36-262 MAD tests - Filename:16_007850.tif - Image from the Ray Wagner Collection. Ray Wagner was Archivist at the San Diego Air and Space Museum for several years and is an author of several books on aviation --- ---Please Tag these images so that the information can be permanently stored with the digital file.---Repository: San Diego Air and Space Museumt
写真はWikimedia Commons, Category:Douglas B-18 Bolo, File:Douglas B-18B (SN 37-530, originally a B-18A) with the MAD tail boom 061128-F-1234S-023.jpg引用。


写真(右)1941-1943年頃、アメリカ、アメリカ陸軍航空隊ダグラス(Douglas) B-18 ボロ“Bolo”哨戒機(N5604047):長機首をソリッド化してレーダーを搭載した。ドームのようなカップ状ではなく、既存の機首ガラス風防をそのままの形状でソリッド化しているので、哨戒型の試作機であろうか。垂直尾翼側面に、登録コードN5604047が記入されている。主翼下に支柱が張り出していて、そこに金属アンテナ棒が張られている。これは潜水艦の探知用装置を装着しているのであろう。尾部には磁気探知機は装備していない。
Douglas : B-18 Catalog #: 00005765 Manufacturer: Douglas Designation: B-18 Official Nickname: Notes: Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真は, San Diego Air and Space Museum Archive , 引用。


日本海軍の九州飛行機「東海」Q1Wは、1943年12月に開発され、日立ハ13天風空冷星型9気筒エンジン(排気量17.9 L)出力500hp装備の双発対潜哨戒機で、並列複座で目視哨戒に便利なようにJu88と類似した機首ガラス風防を設けた。そして、250kg爆弾2発搭載、時速70ノット(120km)の低空で哨戒飛行して、敵潜水艦を発見すると急降下爆撃するのである。ただし、戦争悪化の中、九州飛行機「東海」Q1Wの制式は、1945年1月と戦争末期にずれ込んだ。

しかし、日本海軍では潜水艦のような小型間を探知する電波探信儀(レーダー:電探)が実用化できず、普及していたのは、大型艦艇捜索用の三式空六号無線電信機(H-6電探)程度だった。そこで、九州飛行機「東海」Q1Wは、性能不足のH-6電探と、新たに開発され、実績をあげていた時期探知機の三式一号探知機(KMX)を装備した。

写真(右)1941-1943年頃、アメリカ、アメリカ陸軍航空隊ダグラス(Douglas) B-18 ボロ“Bolo”哨戒機:主翼下に支柱が張り出していて、そこに金属アンテナ棒が張られている。これは潜水艦の探知用装置を装着しているのであろう。機首レーダードームが設けられているが、尾部には磁気探知機は装備していない。
Douglas : B-18 Catalog #: 00046919 Manufacturer: Douglas Designation: B-18 Official Nickname: Notes: Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真は, San Diego Air and Space Museum Archive , 引用。


写真(右)1942-1944年頃、アメリカ、アメリカ陸軍航空隊ダグラス(Douglas) B-18 ボロ“Bolo”哨戒機実験機(N66116):機首にレーダードームを搭載した。垂直尾翼側面に、登録コードN66116が記入されている。主翼下に探知用装置を装着している。機首レーダードームが設けられているが、尾部には磁気探知機は装備していない。1942年春以降の国籍マークで、青丸白星、白中央の赤丸は削除、方向舵の赤白帯ストライプは廃止。
Douglas : B-18 Catalog #: 00005762 Manufacturer: Douglas Designation: B-18 Official Nickname: Notes: Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真は, San Diego Air and Space Museum Archive , 引用。


ダグラス(Douglas) B-18 ボロ“Bolo”爆撃機は、1941年12月のアメリカの第二次大戦参戦時には旧式化していて、爆撃機としては、速力・航続距離などの飛行性能も、M1919ブローニング(Browning).30cal(7.62mm)機関銃の防御力・爆弾搭載力など武装も不足していた。

そこで、アメリカ参戦時に大問題になったアメリカ近海における潜水艦による船舶攻撃に対抗して、航空機による対潜水艦制圧・哨戒、空中よりの潜水艦攻撃が必要となり、B-18は哨戒機に改装された。

哨戒機として、B-18の機首には、レーダードームが搭載された。また、尾部に潜水艦の発する金属磁気を探知する磁力探知機 (magnetic anomaly detector:MAD)を装備したB-18哨戒機も開発された。低速の"ボロ"でも、潜水艦相手の哨戒作戦であれば、十分に活用できたのである。

写真(右)1942-1944年頃、アメリカ、アメリカ陸軍航空隊ダグラス(Douglas) B-18 ボロ“Bolo”哨戒機(N66116):機首にレーダードームを搭載した。主翼下に支柱が張り出していて、そこに金属アンテナ棒が張られている。これは潜水艦の探知用装置を装着しているのであろう。尾部にも磁気探知機は装備されていない。1942年春以降の国籍マークで、青丸白星、白中央の赤丸は削除、方向舵の赤白帯ストライプは廃止。
Douglas : B-18 Catalog #: 00005764 Manufacturer: Douglas Designation: B-18 Official Nickname: Notes: Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真は, San Diego Air and Space Museum Archive , 引用。


写真(右)1943年頃、アメリカ、アメリカ陸軍航空隊ダグラス(Douglas) B-18 ボロ“Bolo”哨戒機の正面に整列しての部隊記念撮影:機首にレーダードームを搭載した。尾部に潜水艦の発する金属磁気を探知する磁気探知機を装備した哨戒型。低速の"ボロ"でも、潜水艦相手の哨戒作戦であれば、十分に活用できた。
Douglas : B-18 Catalog #: 00046924 Manufacturer: Douglas Designation: B-18 Official Nickname: Notes: Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真は, San Diego Air and Space Museum Archive , 引用。


写真(右)1943-1944年、アメリカ、舗装滑走路上のアメリカ陸軍航空隊ダグラス(Douglas)B-18A ボロ“Bolo”哨戒機の右下面:右主翼から探知用無線を伸ばして飛行している。機首レーダードームはなく、尾部にも磁気探知機は装備していない。1942年春以降の国籍マークで、青丸白星、白中央の赤丸は削除、方向舵の赤白帯ストライプは廃止。
Ray Wagner Collection Image PictionID:46703239 - Catalog:16_007848 - Title:Douglas B-18A retro bomb tests - Filename:16_007848.tif - Image from the Ray Wagner Collection. Ray Wagner was Archivist at the San Diego Air and Space Museum for several years and is an author of several books on aviation --- Repository: San Diego Air and Space Museum
写真は, San Diego Air and Space Museum Archive , 引用。


写真(右)1943-1944年、アメリカ、舗装滑走路上のアメリカ陸軍航空隊ダグラス(Douglas)B-18A ボロ“Bolo”哨戒機の右下面:右主翼から探知用無線を伸ばして飛行している。機首レーダードームはなく、尾部にも磁気探知機は装備していない。1942年春以降の国籍マークで、青丸白星、白中央の赤丸は削除、方向舵の赤白帯ストライプは廃止。
Ray Wagner Collection Image PictionID:46703252 - Catalog:16_007849 - Title:Douglas B-18A retro bomb tests - Filename:16_007849.tif - Image from the Ray Wagner Collection. Ray Wagner was Archivist at the San Diego Air and Space Museum for several years and is an author of several books on aviation --- ---Repository: San Diego Air and Space Museum
写真は, San Diego Air and Space Museum Archive , 引用。


写真(右)1943-1944年、アメリカ、舗装滑走路上のアメリカ陸軍航空隊ダグラス(Douglas)B-18A ボロ“Bolo”哨戒機の右下面:左右の主翼から探知用無線を伸ばして飛行している。機首レーダードームはなく、尾部にも磁気探知機は装備していない。1942年春以降の国籍マークで、青丸白星、白中央の赤丸は削除、方向舵の赤白帯ストライプは廃止。引込み式降着装置を採用しているが、エンジンナセルの主輪収納庫は大きくなく、引込まれた状態でも主輪の半分は露出している。尾輪は固定式なので、引込まれることはない。
Ray Wagner Collection Image PictionID:46703227 - Catalog:16_007847 - Title:Douglas B-18A retro bomb tests - Filename:16_007847.tif - Image from the Ray Wagner Collection. Ray Wagner was Archivist at the San Diego Air and Space Museum for several years and is an author of several books on aviation --- ---Please Tag these images so that the information can be permanently stored with the digital file.---Repository: San Diego Air and Space Museum
写真は, San Diego Air and Space Museum Archive , 引用。



写真(上)1944年頃、アメリカ、海上を低空飛行中のアメリカ陸軍航空隊ダグラス(Douglas) B-18B ボロ“Bolo”哨戒機(SN 37-530)
:機首にレーダードームを搭載し、尾部に潜水艦の発する金属磁気を探知する磁力探知機(magnetic anomaly detector:MAD)を装備している。国籍マークは、1942年春以降の青丸白星、両側に白色袖・赤縁付き”STAR AND BAR”で、1943年6月以降、青丸白星、両側に白色袖がつく。ただし、旧マークのまましばらく修正していない機体も少なくなかったようだ。
English: Douglas B-18B (SN 37-530, originally a B-18A) with the MAD tail boom Source US Goverment
写真はWikimedia Commons, Category:Douglas B-18 Bolo, File:Douglas B-18B (SN 37-530, originally a B-18A) with the MAD tail boom 061128-F-1234S-023.jpg引用。


写真(右)1944年、アメリカ、舗装滑走路上のアメリカ陸軍航空隊ダグラス(Douglas)B-18A ボロ“Bolo”哨戒機(37-537 )の左側面:機首にレーダードームを搭載した。尾部に潜水艦の発する金属磁気を探知する磁気探知機を装備している。1943年6月以降、青丸白星、両側に白色袖・赤縁付き”STAR AND BAR”の国籍マークをつけている。
Ray Wagner Collection Image PictionID:46703276 - Catalog:16_007851 - Title:Douglas B-18A 37-537 1944 Peter Bowers collection - Filename:16_007851.tif - Image from the Ray Wagner Collection. Ray Wagner was Archivist at the San Diego Air and Space Museum for several years and is an author of several books on aviation --- Repository: San Diego Air and Space Museum
写真は, San Diego Air and Space Museum Archive , 引用。


写真(右)1966年11月、カリフォルニア州南端岸サンディエゴ、ギレスピー・フィールド(Gillespie Field)舗装滑走路上のアメリカ陸軍航空隊ダグラス(Douglas)B-18B ボロ“Bolo”哨戒機改造型輸送機(N66272)の左側面:このB-18機首にレーダードームが残っているが、尾部には金属磁気を探知する磁気探知機は装備していない。また、機首下側の偵察窓はふさがれており、武装も撤去されているので、哨戒機を改造した輸送機であろう。
Ray Wagner Collection Image PictionID:46703316 - Catalog:16_007854 - Title:Douglas B-18A 37-561 B-18B N66272 Gillespie Field Nov66 - Filename:16_007854.tif - Image from the Ray Wagner Collection. Ray Wagner was Archivist at the San Diego Air and Space Museum for several years and is an author of several books on aviation ---Repository: San Diego Air and Space Museum
写真は, San Diego Air and Space Museum Archive , 引用。


写真(右)1966年11月、カリフォルニア州南端岸サンディエゴ、ギレスピー・フィールド(Gillespie Field)舗装滑走路上のアメリカ陸軍航空隊ダグラス(Douglas)B-18B ボロ“Bolo”哨戒機改造型輸送機(N66272)の機首左側面:このB-18機首にレーダードームが残っているが、尾部には金属磁気を探知する磁気探知機は装備していない。また、機首下側の偵察窓はふさがれており、武装も撤去されているので、哨戒機を改造した輸送機であろう。
Ray Wagner Collection Image PictionID:46703329 - Catalog:16_007855 - Title:Douglas B-18A 37-561 B-18B N66272 Gillespie Field Nov66 - Filename:16_007855.tif - Image from the Ray Wagner Collection. Ray Wagner was Archivist at the San Diego Air and Space Museum for several years and is an author of several books on aviation --- Repository: San Diego Air and Space Museum
写真は, San Diego Air and Space Museum Archive , 引用。


写真(右)1966年11月、カリフォルニア州南端岸サンディエゴ、ギレスピー・フィールド(Gillespie Field)舗装滑走路上のアメリカ陸軍航空隊ダグラス(Douglas)B-18B ボロ“Bolo”哨戒機改造型輸送機(N66272)の機首左側面:このB-18機首にレーダードームが残っているが、尾部には金属磁気を探知する磁気探知機は装備していない。また、機首下側の偵察窓はふさがれており、武装も撤去されているので、哨戒機を改造した輸送機であろう。
Ray Wagner Collection Image PictionID:46703341 - Catalog:16_007856 - Title:Douglas B-18A 37-561 B-18B N66272 Gillespie Field Nov66 - Filename:16_007856.tif - Image from the Ray Wagner Collection. Ray Wagner was Archivist at the San Diego Air and Space Museum for several years and is an author of several books on aviation --- ---Please Tag these images so that the information can be permanently stored with the digital file.---Repository: San Diego Air and Space Museum
写真は, San Diego Air and Space Museum Archive , 引用。



4.現存するダグラス(Douglas) B-18 爆撃機ボロ“Bolo”前期短機首型 


写真(上)2023年3月23日、アメリカ、カリフォルニア州アトウォーター、キャッスル航空博物館(Castle Air Museum)、ダグラス(Douglas) B-18 ボロ“Bolo”爆撃機前期短機首型(BI24)の右側面
:1930年代前半では斬新な爆弾倉を装備したが、爆弾倉の膨らみのある胴体が、側面からみると山刀に似ているので、フィリピンの山刀ボロの命名がなされたのであろう。
Castle Air Museum is on the edge of what is today KMER, Castle Airport, but was formerly USAF Castle AFB. The collection is superb and features several rare types such as the Douglas Bollo and Dragon, the Convair B-36 and Boeing WB-50 & B-29 in addition to the SR-71A. Aircraft are well spaced for photography and staff are very helpful. Located on California Highway 99 at Attwater. Date 23 March 2023 Source www.flickr.com/photos Author kitmasterbloke
写真はWikimedia Commons, Category:Douglas B-18 Bolo museum aircraft, File:BI-24 Douglas B18 Bollo Castle Air Museum 050323.jpg引用。



写真(上)2018年4月10日、アメリカ、ワシントン州レイクウッド、マコード航空博物館(McChord Air Museum)、ダグラス(Douglas) B-18 ボロ“Bolo”爆撃機前期短機首型(製造番号c/n 1890)の左側面

English: Douglas B-18 Bolo at Castle Air Museum Atwater Date Taken on 10 April 2018, 23:39:55 Source Own work Author Alexander Migl
写真はWikimedia Commons, Category:Douglas B-18 Bolo museum aircraft, File:Castle Air Museum Atwater Douglas B-18 Bolo P4100349.jpg引用。


写真(右)2016年3月4日、アメリカ、ワシントン州レイクウッド、マコード航空博物館(McChord Air Museum)、ダグラス(Douglas) B-18 ボロ“Bolo”爆撃機前期短機首型(製造番号c/n 1890)の機首右側:胴体中央部の爆弾倉が膨らみ、側面形状がと山刀に似ている。そこで、アメリカ領フィリピンの山刀"ボロ"の命名がなされたのであろう。
c/n 1890. Full US military serial 37-029. Of the five preserved Bolos, this is the only straight B-18, the others are either B-18A or B-18B models. Another B-18 exists in the Kohala Mountains, Hawaii where it crashed in 1941. Although stripped for parts (the nose turret was used in the restoration of 37-029 seen here) it may yet be recovered for display in Honolulu. ’37-029’ is on display at the Castle Air Museum, Atwater, CA. 4th March 2016 4 March 2016, 11:57 Source Douglas B-18 Bolo ‘BI-24’ [37-029] (N52056) Author Alan Wilson from Stilton, Peterborough, Cambs, UK
写真はWikimedia Commons, Category:Douglas B-18 Bolo museum aircraft, File:Douglas B-18 Bolo ‘BI-24’ (37-029) (N52056) (29820630921).jpg引用。


ダグラス(Douglas) B-18 ボロ“Bolo”爆撃機前期短機首型は、発動機としてライト R-1820-45 サイクロン 9(Wright R-1820-45 Cyclone 9)空冷星型9気筒(排気量29.87L:1,823in³)エンジン 930 PS (694 kW)を装備したが、1930年代半ば、この発動機は高出力の強力なエンジンだった。同じエンジンは、主翼の原型となったダグラス DC-2、ブリュスター(Brewster)F2A バッファロー(Buffalo)ダグラス DC-3輸送機だけではなく、ボーイングB-17 フライングフォートレス重爆撃機、ブリュスター(Brewster)F2A バッファロー(Buffalo)艦上戦闘機、カーチスSBC ヘルダイバー艦上爆撃機、SBD ドーントレス艦上爆撃機と多数のアメリカ機が採用している。

写真(右)2017年頃(?)、アメリカ、ワシントン州レイクウッド、マコード航空博物館(McChord Air Museum)、ダグラス(Douglas) B-18 ボロ“Bolo”爆撃機(製造番号c/n 1890)の機首右側:発動機はライト R-1820-45 サイクロン 9(Wright R-1820-45 Cyclone 9 )空冷星型9気筒(排気量29.87L:1,823in³)エンジン 930 PS (694 kW) 2基を搭載。
Douglas B-18 Bolo at Castle Air Museum, Atwater, CA
写真はWikimedia Commons, Category:Douglas B-18 Bolo museum aircraft, File:Douglas B-18 Castle.jpg引用。


ダグラス(Douglas) B-18 ボロ“Bolo”爆撃機の胴体中央部には、爆弾倉があるが、1930年代前半、密閉式の爆弾倉を装備した爆撃機は斬新で、飛行中の空気抵抗を減少させ、航続距離、最高速力を向上させた。B-18のような胴体の厚みある膨らみが、側面からみると山刀に似ているので、フィリピンの山刀ボロの命名がなされたのであろう。

写真(右)2016年3月4日、アメリカ、ワシントン州レイクウッド、マコード航空博物館(McChord Air Museum)、ダグラス(Douglas) B-18 ボロ“Bolo”爆撃機(製造番号c/n 1890)の機首右側:胴体中央部に向かって、爆弾倉がある。1930年代前半、爆弾倉を装備した爆撃機は斬新で、飛行中の空気抵抗を減少させ、航続距離、最高速力を向上させた。
c/n 1890. Full US military serial 37-029. Of the five preserved Bolos, this is the only straight B-18, the others are either B-18A or B-18B models. Another B-18 exists in the Kohala Mountains, Hawaii where it crashed in 1941. Although stripped for parts (the nose turret was used in the restoration of 37-029 seen here) it may yet be recovered for display in Honolulu. ’37-029’ is on display at the Castle Air Museum, Atwater, CA. 4th March 2016 Date 4 March 2016, 11:38 Source Douglas B-18 Bolo ‘BI-24’ [37-029] (N52056) Author Alan Wilson from Stilton, Peterborough, Cambs, UK
写真はWikimedia Commons, Category:Douglas B-18 Bolo museum aircraft, File:Douglas B-18 Bolo ‘BI-24’ (37-029) (N52056) (29779385481).jpg引用。


飛行機の引込み式降着装置、引込み脚は、爆撃機では、1932年2月16日初飛行のマーチンB-10が採用し、民間輸送機では、1933年2月8日初飛行のボーイング247(Boeing Model 247)輸送機、1933年7月1日初飛行のダグラスDC-1輸送機、1934年2月23日初飛行のロッキード10エレクトラが採用していた。戦闘機の引込み脚は、1933年12月30日初飛行のポリカルポフI-16戦闘機が採用している。


5.現存するダグラス(Douglas) B-18 ボロ“Bolo”爆撃機中期型 


写真(上)2015年12月17日、アメリカ西岸、ワシントン州ジョイント・ベース・ルイス=マコード航空博物館(McChord Air Museum)所蔵のダグラス(Douglas) B-18A ボロ“Bolo”爆撃機(s/n 37-505)の右後方
:固定式尾輪とその緩衝スプリングが確認できる。
English: Douglas B-18 Bolo at McChord Air Museum Date 17 December 2015, 13:53:15 Source Own work Author Articseahorse
写真はWikimedia Commons, Category: Douglas B-18 Bolo at McChord Air Museum, File:Douglas B-18 Bolo at McChord Air Museum rear view.jpg引用。



写真(上)2015年12月17日、アメリカ西岸、ワシントン州ジョイント・ベース・ルイス=マコード航空博物館(McChord Air Museum)所蔵のダグラス(Douglas) B-18A ボロ“Bolo”爆撃機(s/n 37-505)の左側面

English: Douglas B-18 Bolo at McChord Air Museum
Date 17 December 2015, 13:53:15
Source Own work Author Articseahorse
写真はWikimedia Commons, Category: Douglas B-18 Bolo at McChord Air Museum, File:Douglas B-18 Bolo at McChord Air Museum 1.jpg引用。



写真(上)2015年4月2日、アメリカ西岸、ワシントン州ジョイント・ベース・ルイス=マコード航空博物館(McChord Air Museum)、アメリカ空軍博物館(National Museum of the U.S. Air Force)、ダグラス(Douglas) B-18A ボロ“Bolo”爆撃機(37-0469)の機首右正面
:段差のある機首ガラス風防と機首銃座の形状は、射撃範囲を広げるように配慮されているが、空力学的な洗練さに欠けている。発動機は、ライト(Wright) R-1820-53サイクロン(Cyclone 9)空冷星型6気筒エンジン(排気量29.87L) 1,000 hp (750 kW) 2基を搭載。
English: Douglas B-18 Bolo at McChord Air Museum
Date 2 April 2015, 15:14:58
Source Own work Author Articseahorse
写真はWikimedia Commons, Category:Douglas B-18 Bolo at the National Museum of the United States Air Force , File:Douglas B-18 Bolo at McChord Air Museum.jpg引用。


写真(右)2014年11月11日、アメリカ西岸、ワシントン州ジョイント・ベース・ルイス=マコード航空博物館(McChord Air Museum)、ダグラス(Douglas) B-18A ボロ“Bolo”爆撃機(37-0469)の機首左正面:段差のある機首ガラス風防と機首銃座の形状は、射撃範囲を広げるように配慮されているが、空力学的な洗練さに欠けている。
English: Douglas B-18 Bolo JBLM
Date 11 November 2014, 10:20:16
Source Own work Author Articseahorse
写真はWikimedia Commons, Category:Douglas B-18 Bolo at the National Museum of the United States Air Force , File:Douglas B-18 Bolo JBLM.JPG引用。


写真(右)2014年11月11日、アメリカ西岸、ワシントン州ジョイント・ベース・ルイス=マコード航空博物館(McChord Air Museum)、ダグラス(Douglas) B-18A ボロ“Bolo”爆撃機(37-0469)の機首左側面:段差のある機首ガラス風防と機首銃座の形状は、射撃範囲を広げるように配慮されているが、空力学的な洗練さに欠けている。
Description English: Douglas B-18 Bolo JBLM
Date 11 November 2014, 10:31:56
Source Own work Author Articseahorse
写真はWikimedia Commons, Category:Douglas B-18 Bolo at the National Museum of the United States Air Force , File:Douglas B-18 Bolo JBLM Side view.JPG引用。


写真(右)2016年9月10日、アメリカ西岸、ワシントン州ジョイント・ベース・ルイス=マコード航空博物館(McChord Air Museum)、ダグラス(Douglas) B-18A ボロ“Bolo”爆撃機(37-0469)の尾翼左側面:固定式尾輪の構造がよくわかる。垂直尾翼の形状は、前作ダグラスDC-2輸送機とほぼ同じである。胴体後上方に、引込み式銃座(収納状態)の一部が見えている。アメリカ軍の国籍マークは、第二次世界大戦初期・太平洋戦争初頭(1942年春まで)の青丸白星、白星中央に赤丸 垂直尾翼方向舵の赤白帯ストライプが描かれている。
Description English: B-18 Bolo tail
Date 10 September 2016, 12:50:13
Source Own work Author Thornfield Hall
写真はWikimedia Commons, Category:Douglas B-18 Bolo at the National Museum of the United States Air Force , File:B-18 Bolo tail 37-505.jpg引用。


写真(右)2016年9月10日、アメリカ西岸、ワシントン州ジョイント・ベース・ルイス=マコード航空博物館(McChord Air Museum)、ダグラス(Douglas) B-18A ボロ“Bolo”爆撃機(37-0469)の機首左側面:エンジンナセルの形状も引込み式降着装置の構造も、前作ダグラスDC-2輸送機とほぼ同じである。
Description English: B-18 Bolo 37-505
Date 10 September 2016, 13:00:57
Source Own work Author Thornfield Hall
写真はWikimedia Commons, Category:Douglas B-18 Bolo at the National Museum of the United States Air Force , File:B-18 Bolo tail 37-505.jpg引用。


写真(右)2016年7月3日、アメリカ、オハイオ州デイトン(Dayton)近く、ライトパターソン空軍基地(Wright-Patterson Air Force Base)、アメリカ空軍博物館(National Museum of the U.S. Air Force)、ダグラス(Douglas) B-18A ボロ“Bolo”爆撃機(37-0469)の機首右側:機首下部に半球形銃座が設けられている。胴体中央部の爆弾倉が折り畳み式に開放されているが、重量軽減の穴の開いた強度維持骨格が見える。降着装置は、飛行中はエンジンナセル後方に引込み可能である。奥はB-25ミッチェル爆撃機。
Description Douglas B-18 Bolo Date 3 July 2016, 17:06 Source Douglas B-18 Bolo Author Clemens Vasters from Viersen, Germany, Germany
写真はWikimedia Commons, Category:Douglas B-18 Bolo at the National Museum of the United States Air Force , File:Douglas B-18 Bolo (27619766714).jpg引用。


写真(右)2016年6月22日、アメリカ、オハイオ州デイトン(Dayton)近く、ライトパターソン空軍基地(Wright-Patterson Air Force Base)、アメリカ空軍博物館(National Museum of the U.S. Air Force)、ダグラス(Douglas) B-18A ボロ“Bolo”爆撃機(37-0469)の機首左側:胴体中央部の爆弾倉が折り畳み式に開放されている。降着装置は、飛行中はエンジンナセル後方に引込み可能である。
English: B-18A Bolo 37-0469 from the 38th Reconnaissance Squadron on display at the National Museum of the U.S. Air Force. Date 22 June 2016 Source Own work Author Arjun Sarup
写真はWikimedia Commons, Category:Douglas B-18 Bolo at the National Museum of the United States Air Force , File:Douglas Bolo.png引用。


ダグラス(Douglas)DC-2輸送機から発展させたダグラス(Douglas)B-18ボロは、胴体中央下部に、爆弾倉(bomb bay)を設けた。そこで、DC-2のような低翼ではなく、張出した爆弾倉を下にする中翼しきを採用した。ダグラスB-18ボロの爆弾搭載量は、爆弾倉に2,000 lb (910 kg)だったが、これは後継機のダグラス(Douglas) B-23ドラゴン“Dragon”爆撃機でも変わっていない。

写真(右)2016年5月3日、アメリカ、オハイオ州デイトン(Dayton)近く、ライトパターソン空軍基地(Wright-Patterson Air Force Base)、アメリカ空軍博物館(National Museum of the U.S. Air Force)、ダグラス(Douglas) B-18A ボロ“Bolo”爆撃機(37-0469)の爆弾倉:胴体中央部の爆弾倉が折り畳み式に開放されている。降着装置は、飛行中はエンジンナセル後方に引込み可能である。
Description Photo ref; Nikon-D80-2018-DSC_0267
Date 3 May 2018, 15:24
Source Douglas B-18 Bolo bomb bay, National Museum of the US Air Force, Dayton, Ohio, USA. Author Roland Turner from Birmingham, Great Britain
写真はWikimedia Commons, Category:Douglas B-18 Bolo museum aircraft , File:Douglas B-18 Bolo bomb bay, National Museum of the US Air Force, Dayton, Ohio, USA. (31042698368).jpg引用。


アメリカ軍用爆弾(質量:英ポンド(1lb.=0.453 592kg)
100lb
250lb
500lb
1000lb
1600lb 徹甲爆弾
2000lb
4000lb
10000lb

爆弾の種類には、対象となる目標に応じて、陸用、対人用、対艦船用、対コンクリート用、対潜水艦用などで自由落下するものであるが、第二次世界大戦中には、無線誘導式の滑空爆弾も実用化された。

爆弾を爆発させる信管(ヒューズ)には、瞬発信管、遅延信管が主流だが、第二次世界大戦中には、火災を発生させる石油化学物質を含んだ焼夷弾、数時間後に爆発する遅延信管、電波や光利用の近接信管も実用化された。

破壊力は、爆弾本体に炸薬を埋め込み、その爆発による爆裂弾が主流だが、本体の強度を高めた徹甲弾、爆弾破片を散布するコンテナ弾などもある。さらに、爆発ではなく、毒ガス、細菌を散布する化学弾、焼夷弾もある。

写真(右)2018年5月3日、アメリカ、オハイオ州デイトン(Dayton)近く、ライトパターソン空軍基地(Wright-Patterson Air Force Base)、アメリカ空軍博物館(National Museum of the U.S. Air Force)、ダグラス(Douglas) B-18A ボロ“Bolo”爆撃機(37-0469)の左側引込み式降着装置とエンジンナセルの主脚収納庫:支柱2本の間に主輪を配置し、その後方にフォーク上の引込み装置をつなげている堅実な方式である。ダグラスDC-2輸送機の引込み式降着装置を流用したので、DC-3輸送機とも同じ構造の脚である。
Description Photo ref; Nikon-D80-2018-DSC_0268 (Edited) Date 3 May 2018, 15:24 Source Douglas B-18 Bolo undercarriage detail, National Museum of the US Air Force, Dayton, Ohio, USA. Author Roland Turner from Birmingham, Great Britain
写真はWikimedia Commons, Category:Douglas B-18 Bolo museum aircraft , File:Douglas B-18 Bolo undercarriage detail, National Museum of the US Air Force, Dayton, Ohio, USA. (44865655872).jpg引用。


引込み式降着装置は、引込み脚とも呼ばれる飛行機を地上で駐機させ、滑走、離着陸させる移動装置である。ゴム車輪の主輪とそれを支える支柱、降着装置を稼働する動力、降着装置を収納するスペースで構成されている。主輪が出たままでは、飛行中に空気抵抗が増加するので、収納して抵抗を減らし、速力、航続力、操縦性を向上させることに寄与した。

しかし、降着装置を引込み式にするには、構造が複雑化する、機体が大型化する、重量が増加する、など飛行性能を低下させる要素もあるために、引込脚が採用されたのは、1920年代の終りにノースロップ,ロッキードが高速試作機に用いた程度だった。

写真(右)2018年7月27日、アメリカ、オハイオ州デイトン(Dayton)近く、ライトパターソン空軍基地(Wright-Patterson Air Force Base)、アメリカ空軍博物館(National Museum of the U.S. Air Force)、ダグラス(Douglas) B-18A ボロ“Bolo”爆撃機(R-33)の胴体後方と垂直尾翼の右側面:胴体後上方の引込み式銃塔が引き出されている。固定式尾輪の衝撃吸収スプリングが確認できる。
Description National Museum of the United States Air Force Date 27 July 2018, 13:30 Source Own work Author Bubba73
写真はWikimedia Commons, Category:Douglas B-18 Bolo at the National Museum of the United States Air Force , File:Douglas Bolo.png引用。


その後、1930年代半ばエンジンナセル後方に収納される引込み式降着装置が実用化され、ボーイング287輸送機、ダグラスDC2輸送機,ロッキード(Lockheed)モデル 10 エレクトラ (Electra)輸送機など民間双発輸送機が採用した。そして、巡行速力や航続距離を向上させて、本格的な空輸旅客ビジネスを成功に導いたのである。

写真(右)2019年9月21日、アメリカ、オハイオ州デイトン(Dayton)近く、ライトパターソン空軍基地(Wright-Patterson Air Force Base)、アメリカ空軍博物館(National Museum of the U.S. Air Force)、ダグラス(Douglas) B-18A ボロ“Bolo”爆撃機(37-0469)の正面左側の引込み式降着装置とエンジンナセルの主脚収納庫、中央の爆弾倉(開放状態):支柱2本の間に主輪を配置し、その後方にフォーク上の引込み装置をつなげている堅実な方式である。ダグラスDC-2輸送機の引込み式降着装置を流用したが、エンジン出力に見合った3翅金属プロペラは、後年の高出力エンジンとのプロペラと比較して、直径が小さい。機首は2段式で、上部が平面ガラスと爆撃照準器のついた爆撃手席、下部が半球形銃座が設置されている。
Description Photo ref; Nikon-D80-2018-DSC_0260 (Edited) Date 3 May 2018, 15:22 Source Douglas B-18 Bolo, National Museum of the US Air Force, Dayton, Ohio, USA. Author Roland Turner from Birmingham, Great Britain
写真はWikimedia Commons, Category:Douglas B-18 Bolo museum aircraft , File:Douglas B-18 Bolo, National Museum of the US Air Force, Dayton, Ohio, USA. (29979069277).jpg引用。



写真(上)2022年1月22日、アメリカ、オハイオ州デイトン(Dayton)近く、ライトパターソン空軍基地(Wright-Patterson Air Force Base)、アメリカ空軍博物館(National Museum of the U.S. Air Force)、ダグラス(Douglas) B-18A ボロ“Bolo”爆撃機(37-0469)の機首正面
:胴体中央部の爆弾倉が折り畳み式に開放されている。降着装置は、飛行中はエンジンナセル後方に引込み可能である。
English: Photo taken at the National Museum of the United States Air Force. Date 22 January 2022, 16:13:08 Source www.flickr.com Author loganrickert
写真はWikimedia Commons, Category:Douglas B-18 Bolo at the National Museum of the United States Air Force , File:National Museum of the United States Air Force - 51838025232.jpg引用。


写真(右)2016年6月22日、アメリカ、オハイオ州デイトン(Dayton)近く、ライトパターソン空軍基地(Wright-Patterson Air Force Base)、アメリカ空軍博物館(National Museum of the U.S. Air Force)、ダグラス(Douglas) B-18A ボロ“Bolo”爆撃機(37-0469)の機首コックピット複式操縦席とガラス風防内側:転輪式操縦桿2個が装備されている。機首は二段あり、上部が操縦席、下部が爆撃手席で、ともにガラス風防で覆われていて、視界を確保している。ただし、二段構造のために、上の操縦席と下の爆撃手の連絡には支障があるように思われる。
Description: Douglas B-18 cockpit Source:USAF Museum
写真はWikimedia Commons, Category:Douglas B-18 Bolo at the National Museum of the United States Air Force , File:Douglas B-18 cockpit USAF.jpg引用。


写真(右)2015年12月17日、アメリカ、コロラド州デンバー郊外、「ロッキーの翼」航空宇宙博物館(Wings Over the Rockies Air and Space Museum (WOTR))、ダグラス(Douglas) B-18A ボロ“Bolo”爆撃機(s/n 39-25/64)の機首正面
B-18A s/n 39-25/64 Model DB-1 delivered to the USAF February 20, 1940 Feb 40 --To Chaute Field, IL Air Base and Headquarters of the Air Corp Technical School Jul 41 -- To Barksdale Field, LA Bombardier School Dec 41 -- To Albuquerque Field, AZ new Bombardier School and Training Base Sep 42 -- To Midland Field, TX, Bombardier School May 43 -- To Big Spring Field, TX Jun 43 -- To Hill Field, UT Jul 43 -- To Patterson Field, OH Nov 43 -- To Hamilton Field, CA Nov 44 -- Dropped from inventory, to Reconstruction Finance Corp. for disposition To RFC at McKellar Field, TN, Nov 3, 1944. To civilian registry as NC62477. 1958 -- To Cuba used by FAR. (Revolutionary Air Forces) 1960 -- To USA ?? Cannon AFB?? Mar 82 -- Lowy Heritage Museum requested a B-18 from USAF Museum, Dayton OH Jul 88 -- USAF Museum authorized a B-18 from Cannon AFB, S/N 39-25 Aug 88 -- To Lowry Heritage Museum, Lowry AFB, Denver CO, nose-art: "Fireball Annie", in storage Dec 94 -- To Wings Over the Rockies Air and Space Museum, Old Lowry AFB, Hangar No. 1, followed by reconstruction of bombardiers's nose, and alerions, elevators, and rudder covered with fabric and dope.[2] SOURCE: Maxwell AFB History Office report to Lowry Heritage Museum, now Wings Over the Rockies Air and Space Museum, Denver CO, Collections Dept, aircraft history files. Date 24 September 2007 Source Own work Author LanceBarber (talk) (Uploads)
写真はWikimedia Commons, Category:Douglas B-18 Bolo museum aircraft, File:B18AwingsMus.jpg引用。


写真(右)2010年1月17日、アメリカ、コロラド州デンバー郊外、「ロッキーの翼」航空宇宙博物館(Wings Over the Rockies Air and Space Museum (WOTR))、ダグラス(Douglas) B-18A ボロ“Bolo”爆撃機(s/n 39-25/64)の機首正面
Description 1938 B-18A Bolo Date 17 January 2010, 14:59 Source 1938 B-18A Bolo Author Ryan Frost from Omaha, NE, USA
写真はWikimedia Commons, Category:Douglas B-18 Bolo museum aircraft, File:1938 B-18A Bolo (4283413386).jpg引用。


ダグラス(Douglas) B-18A ボロ“Bolo”爆撃機の諸元
乗員:6名
全長:17.6m
全幅:27.3m
全高:4.6m
自重:7,403kg
総重量:10,030 kg
発動機:ライト R-1820-53サイクロン 9空冷星型9気筒(排気量29.87L:1,823in³)エンジン2基1,000 PS (740 kW)
最高速力:348km/h
航続距離:1,450km
武装:7.62mm機銃 3門、爆弾2,000kg

ダグラス(Douglas) B-18 ボロ“Bolo”爆撃機は、ダグラスDC-2輸送機の主翼を流用し、発動機としてライト R-1820-45 サイクロン 9(Wright R-1820-45 Cyclone 9 )空冷星型9気筒(排気量29.87L:1,823in³)エンジン 930 PS (694 kW)を搭載して、1936年4月に初飛行し、133機が発注された。

その後、発動機を同形式ながら高出力にしたライト R-1820-53 サイクロン 9(Wright R-1820-53 Cyclone 9)空冷星型9気筒(排気量29.87L:1,823in³)エンジン1,000 PS (740 kW)に換装したダグラス(Douglas) B-18A ボロ“Bolo”爆撃機が開発された。また、胴体後上方に引込み式銃塔が増設され、機首銃座も設置されている。B-18Aは、1937年に177機、1938年に40機、合計217機が発注された。


6.ダグラス(Douglas)B-18B 哨戒機


写真(上)2005年9月、アメリカ、アリゾナ州ツーソン、ピマ航空博物館( Pima Air & Space Museum)、ダグラス(Douglas)B-18B 哨戒機(8593)の機首右側
:胴体中央部の爆弾倉が膨らみ、側面形状がと山刀に似ている。そこで、アメリカ領フィリピンの山刀"ボロ"の命名がなされたのであろう。
Douglas B-18B Bolo at Pima Air Museum, Tucson, AZ 05:32, 24 September 2005 Dabarkey~commonswiki
写真はWikimedia Commons, Category:B-18 at Pima Air & Space Museum , File:Douglas B-18B Pima.jpg引用。


写真(右)2013年4月23日、アメリカ、アリゾナ州ツーソン、ピマ航空博物館( Pima Air & Space Museum)、ダグラス(Douglas)B-18B 哨戒機(8593)の機首右側:胴体中央部の爆弾倉が膨らみ、側面形状がと山刀に似ている。そこで、アメリカ領フィリピンの山刀"ボロ"の命名がなされたのであろう。
English: At Pima Air & Space Museum Date 23 April 2013, 16:36:28 Source Flickr Author Aeroprints.com
写真はWikimedia Commons, Category:B-18 at Pima Air & Space Museum , File:Douglas B-18 Bolo ‘BI-24’ (37-029) (N52056) (29820630921).jpg引用。


ダグラス(Douglas)B-18B は、対潜哨戒機としての装備を備えた形式で、既存の機体から122機が改造され、機首にレーダーを、尾部に磁気探知機(magnetic anomaly detector:MAD)を搭載した。しかし、装備したM1919ブローニング(Browning).30cal(7.62mm)は、対潜兵器としては貫通力が不十分だったため、爆撃による攻撃が必須だった。

写真(右)2011年2月22日、アメリカ、アリゾナ州ツーソン、ピマ航空博物館( Pima Air & Space Museum)、ダグラス(Douglas)B-18B 哨戒機(8593)の機首正面:機首はガラス風防がソリッド化された状態に変更されている。
Description I had a chance to visit this great aviation and space museum in February 2011. This place is huge and it has a very extensive collection of airplanes - this is probably the largest collection I've ever seen in one place. Planes are stored in several hangers and also on a huge apron. If you are in the Tucson area and have any interest in aviation this is a must see stop! Date 22 February 2011, 09:24 Source Not sure about this one Uploaded by High Contrast Author Frank Kovalchek from Anchorage, Alaska, USA
写真はWikimedia Commons, Category:B-18 at Pima Air & Space Museum, File:Douglas B-18 Bolo at Pima (5735944190).jpg引用。


磁気探知機 とは、地球表面(地表や海面)の磁場が、金属や磁石の存在のために変化することを感知する装置で、目視はできなくとも、海中や海面の潜水艦の金属を探知できる。このほか、民間機でも磁気探知機によって、地中の鉱物を探索したり、地質を調査したりすることに用いられる。

写真(右)1938年7月26日、アメリカ、ハワイ諸島オアフ島真珠湾の湾口とアメリカ陸軍航空隊ヒッカム(Hickam)飛行場に並ぶ飛行機格納庫(右):1935年に真珠湾の湾口にヒッカム(Hickam)飛行場が建設されたが、基地の名称は、航空機の戦力化の重要性を主張したホレース・ヒッカム(Horace Hickam:1885–1934)陸軍中佐にちなんで名付けられた。滑走路は基地に隣接するホノルル国際空港と共用た。1941年12月7日、日本海軍による真珠湾奇襲攻撃によって、大きな被害を受けた。1944年までは戦闘機・爆撃機の基地として使用された。
Author Unknown Record creator War Department. Army Air Forces. 6/20/1941-9/26/1947 Title Hawaii - Oahu Island Date 1917 – 1964 Collection National Archives at College Park - Archives II (College Park, MD) Record ID the National Archives and Records Administration, cataloged under the National Archives Identifier (NAID) 23938493.y
写真はWikimedia Commons, Category:Ford Island, File:Hawaii - Oahu Island - NARA - 23938493.jpg引用。


7ーA.米国、躍起となって太平洋防備を強化 : 四千万ドル案下院に提出 : 空軍根拠地も拡張『大阪朝日新聞』 第36巻 P.54 1935-02-11
https://da.lib.kobe-u.ac.jp/da/np/0100346320/

【ニューヨーク特電九日発】アメリカ下院では今回太平洋の防備をかためるため四千万ドルの新規国防費を支出すべく陸海軍両委員会は下院[house of representatives]予算委員会に成案を提出した、この案によるとこの費用は一九三六年度の通常公共事業費三億ドルから捻出されるもので、陸海軍はそれぞれ二千万ドルずつを折半することになっている、しかして陸軍側ではその中の千百万ドルをもって最初千八百万ドルの予定であったハワイの飛行場建設に着手し、残額をもって太平洋岸或いは洋上の防空砲及び陸軍廠舎の建設に充てる予定である

しかしてハワイの新飛行場はホノルルと真珠湾の中間に建設される予定で、従来のリューク飛行場は専ら海軍の使用に供しホイーラー飛行場も改善されることになる模様である、一方海軍は一部の費用は大西洋岸にも用いるが、大部分は挙げて太平洋岸の設備に用いるもので主なるものは太平洋岸ハワイの真珠湾及びパナマ地帯のココソロの港湾設備、造船所、浮ドック設備に使用する予定である、委員会に対し海軍当局は太平洋岸の今日の設備では艦船、ことに戦艦の運用に非常に不便であると訴えた、

写真(右)1940年1月、アメリカ、ハワイ諸島オアフ島真珠湾の湾口にあるアメリカ陸軍航空隊ヒッカム(Hickam)飛行場、アメリカ陸軍航空隊ボーイング(Boeing)P-26ピーシューター(Peashooter)追撃機(戦闘機)とダグラス(Douglas)B-18 ボロ(Bolo)双発爆撃機の戦列:1932年3月20日初飛行のP-26は、 乗員:1名 全長:7.18 m (23 ft 7.25 in) 全幅:8.50 m (27 ft 11.5 in) 全高:3.04 m (10 ft 0.5 in) 主翼面積:13.90 m2 (149.5 ft2) 空虚重量:996 kg (2,197 lb) 全備重量:1,330 kg (2,955 lb) 発動機:プラット・アンド・ホイットニー(Pratt & Whitney)R-1340 ワスプ(Wasp)空冷星型9気筒エンジン(500 hp) 最高速力:377 km/h (234 mph) 航続距離:580 km (360 miles) 実用上昇限度:8,350 m (27,400 ft) 兵装:ブローニング M1918M1 / AN-M2 7.62 mm 機関銃 ×2 または M1921E1 / AN-M2 12.7 mm 機関銃 ×1 および M1918M1/AN-M2 7.62 mm 機関銃 ×1 爆装:90 kg (200 lb)
Description Boeing P-26s and Douglas B-18s were parked on the ramp at Hickam Field, Hawaii, in January, 1940. Date January 1940 Source http://www.af.mil/shared/media/photodb/photos/061205-F-0000G-002.jpg USAF Author USAF
写真はWikimedia Commons, Category:History of Hickam Air Force Base, File:Hickam Field.jpg引用。


この案に対し下院の予算委員長ブキャナン[John Andrew Buchanan]氏は出来るだけ速かに審議すべき旨を答え、多数の民主党議員は賛意を表しているので、政府側の承諾があれば議会通過の見込は十分あるといわれている、なおアメリカ下院陸軍委員会では十一日ウィルコックス氏提案になる合衆国本土の太平、大西両洋間において九ヶ所の空軍根拠地を、また運河地帯に一ヶ所の根拠地を設置する法案を審議することに決定した

 ウィルコックス氏は右提案が日本を目指すものではなくアメリカの国防的見地よりなされたものだと釈明しているが、ハワイの空軍根拠地設置といい最近アメリカの国防充実計画は注目に値しタイムス紙の如きは右は日本のワシントン条約廃棄通告によってもたらされている機運だと解釈している

米爆撃機近くパナマへ編隊飛行

【電通ワシントン九日発】アメリカ陸軍省は空軍改編の実際の効果を試すために来る三月初旬パナマへ向って爆撃機十台の編隊飛行を行うことに決定した旨九日発表した、なお陸軍首脳部では現在の予算で認められている建造計画のほかに更に八百八十台の新飛行機の建造を至急実現する必要を感じ、予算関係当局と折衝を進めておりこれによって新式軍用機二千三百二十台常備の理想計画に到達せんことを期している(米国、躍起となって太平洋防備を強化 : 四千万ドル案下院に提出 : 空軍根拠地も拡張引用終わり)

写真(右)1942年3月15日、アメリカ、ハワイ諸島オアフ島真珠湾に浮かぶフォード島(Ford Island)の米軍基地:1916年、アメリカ陸軍はフォード島に飛行場を設けることを決めた。その後1939年までに、アメリカ海軍が戦艦と潜水艦の整備基地とするため用地を順次取得していく。
80-G-451056: Aerial oblique of Ford Island, Pearl Harbor, Territory of Hawaii, showing revetments before camouflage, altitude 3,000 feet. Photographed by Wolf, March 15, 1942. (2015/11/03). Date 15 March 1942 Source 80-G-451056 Author National Museum of the U.S. Navy
写真はWikimedia Commons, Category:Ford Island, File:80-G-451056 (22766987142).jpg引用。



7−B.アリューシャン群島に米国空軍根拠地設置 : 海軍航空局長言明す
大阪時事新報 Vol: 第 43巻 Page: 135 出版年 1937-06-23
https://hdl.handle.net/20.500.14094/0100347304

[図表あり 省略] 日本海軍 水上機母艦 聖川丸 【ワシントン同盟二十一日発】アメリカ下院海軍委員会は二十一日特別補助艦建造案 審議可決した、右は「艦隊能率を最高度に維持せん」ことを目標とするアメリカ海軍の既定補助艦計画の一部を為し、総額五千万弗で艦隊附の補助艦艇六隻を建造せんとするものである内訳左の通り

 水上機母艦、駆逐艦母艦、給油船、掃海艇艦隊附軽艇各一隻宛

更に同委員会で海軍省航空局長アーサー・クック少将はアメリカ海軍空港拡充計画につき次の如く言明した

日本海軍 水上機母艦 相良丸  海軍省は目下鋭意海軍航空隊の拡充計画中である、既存の空港拡張計画と同時に新規空港開設の下調べをも行うはずで、まず今夏シトカを中心としてアラスカ方面の調査を行う予定である、その結果恐らくアリューシャン群島に新に空軍根拠地を建設することとなろう、大西洋岸でも現在の空港外の更に東海岸及び南方海岸に新らしい着陸場を建設する必要があると思う

 海軍省は目下鋭意海軍航空隊の拡充計画中である、既存の空港拡張計画と同時に新規空港開設の下調べをも行うはずで、まず今夏シトカを中心としてアラスカ方面の調査を行う予定である、その結果恐らくアリューシャン群島に新に空軍根拠地を建設することとなろう、大西洋岸でも現在の空港外の更に東海岸及び南方海岸に新らしい着陸場を建設する必要があると思う(アリューシャン群島に米国空軍根拠地設置 : 海軍航空局長言明す引用終わり)

7−C.護送制の新方法 : 米空軍の哨戒に主眼
大阪朝日新聞 Vol: 第 52巻 Page: 76 出版年 1941-09-18
https://hdl.handle.net/20.500.14094/0100339586

【ニューヨーク特電十六日発】ニューヨーク・タイムス紙ワシントン特電によるとアメリカ海軍は英米船舶護衛の新方式を案出、ルーズヴェルト[Franklin Roosevelt]大統領も十六日の新聞会見でこの旨を暗示したが、ロンドン駐在のアメリカ海軍将官がイギリス海軍省と協力して「発砲哨戒」方法の詳細を取極めたといわれる、米国軍艦が商船団を護衛して行く従来の方法とは異なり新方法では米国爆撃機および偵察機は数ヶ所の主要地点を基点として休みなく哨戒をつづけることになっている、過般ロンドンへ派遣された米海軍将官は今日までの商船護衛記録からつぎのごとき結論に達した

 すなわち速力の大きな商戦を遅い船と一緒にして護送船団を組織しこれを護衛しつつ航行するよりも速力のはやい船だけを単独で航行させ航路の妨害を絶えず排除する方がはるかに効果的であるというのである

なお米海軍の哨戒範囲については正確なことは発表されていないが信ずべき情報によるとアイスランドまで延長されていることは確実であり、さらに北アイルランドへも延長される予定ともあるいはまたすでに延長されているともいわれる(護送制の新方法 : 米空軍の哨戒に主眼引用終わり)


8.ダグラス(Douglas)B-23爆撃機

前作ダグラスB-18 ボロは1936年制式だが、後継機B-23は、第二次大戦勃発直前の1939年7月23日に初飛行。38機生産。

写真(右)1939−1941年初期、アメリカ、無塗装のダグラス(Douglas)B-23爆撃機の左前方:第二次世界大戦参戦以前の国籍マークを付けている。尾部には .50 インチ(12.7mm)ブローニング(Browning)機関銃1丁を装備した尾部銃座とその銃手用のガラス窓がある。
sdasm image pictionid56894657 - catalogbd douglas b-23 dragon 2.jpg - title--bd douglas b-23 dragon -- - filenamebd douglas b-23 dragon 2.jpg--Born digital image that was acquired by the San Diego Air and Space Museum----Repository: San Diego Air and Space Museum
写真はWikimedia Commons,Category:Douglas B-23 Dragon File:B-23 Dragon 1.jpg引用。


ダグラス社はB-18 ボロを1936年に制式した。その改良型が、量産していたDC-3輸送機の主翼とライト(Wright)R-2600ツイン・サイクロン14(Twin Cyclone)空冷星型14気筒エンジンを流用して胴体を再設計したB-23爆撃機である。

ダグラスB-23爆撃機大きな垂直尾翼の形状は、B-17フライングフォートレスと似た形状である。発動機出力が強化され、速力向上、航続距離が長くなったため、アメリカ陸軍航空隊は旧式化B-18に次いで、B-23を38機発注した。

ダグラス(Douglas)B-23爆撃機は、1939年7月から1940年9月までに38機が生産されたにとどまった。その理由は、1940年8月19日初飛行のノース・アメリカン B-25 ミッチェル(North American B-25 Mitchell)、1940年11月25日初飛行のマーチンB-26 マローダー(Martin B-26 Marauder)、1941年1月10日初飛行のダグラスA-20 ハボック(Douglas A-20 Havoc)など新鋭機が第二次大戦後に完成し、その量産が進んだためである。

ダグラス(Douglas)B-23 ドラゴン(Dragon)爆撃機の諸元
乗員:6名
全長:58 ft 4+3⁄4 in 17.8m
全幅: 92 ft 28.0m
全高:5.6m
主翼面積: 993 sq ft (92.3 m2)
空虚重量:19,089 lb (8,659 kg)
総重量: 26,500 lb (12,020 kg)
発動機:ライト(Wright)R-2600空冷星型14気筒エンジン 2基1,600 hp (1,200 kW)
最高速力: 282 mph (454 km/h, 245 kn) / 12,000 ft (3,660 m)
航続距離:1,400 mi (2,300 km, 1,200 nmi)
兵装:7.62mm機銃 3挺、12.7mm機銃 1挺、爆弾 4,000 lb (1,814kg)

⇒写真集Album:ダグラス(Douglas)B-23 ドラゴン(Dragon)爆撃機を見る。 


9.マーチン(Martin) B-10/139WC 爆撃機


写真(上):1932-1935年頃、アメリカ、マーチ・フィールド基地舗装滑走路に待機するアメリカ陸軍航空隊マーチン(Martin)B-10B爆撃機(200)
:マーチンB-10爆撃機の初の量産型がB-10B爆撃機で,これは試作テストしたYB-10とほぼ同じだった。全長44 feet 9 inches (13.640 m)、全幅(wingspan)70 feet 6 inches (21.488 m)、全高 15 feet 5 inches (4.670 m)で、空虚重量 9,681 pounds (4,391 kg)。搭載発動機はライト・サイクロン(Wright Cyclone)SGR-1820-F3 (R-1820-33)700馬力、毎分1,950回転、B-10Bの巡航速度(cruising speed)は時速193 miles(311 km)、最高速力 213 miles (343 km)/10,000 feet (3,048 m)だった。
AL61A-457 Martin B-10B March Field Images from an Album (AL-61A) which belonged to Mr. Lowry and was donated to the Leisure World Aerospace Club. Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真は Flickr, a Yahoo company, SDASM Archives AL61A-460 引用。

マーチン社は1932年2月に爆撃機試作機XB-907を試作し、1932年3月に最高速力317 km/hをだした。これは当時としては高速で、当時のアメリカ戦闘機よりも早かったため、高速爆撃機として注目を浴びた。1933年に機首に機関銃座を設けたXB−907Aが、YB-10の名称で、アメリカ陸軍により48機が発注された。

マーチンモデル123(Martin Model 123)は、アメリカ陸軍のXB−907Aの原型となった。軍用機として、機首に機関銃座を設けたのが、XB−907Aで、アメリカ陸軍は1933年に48機をマーチン社に発注した。

マーチンB-10爆撃機の初めての量産型が、B-10B爆撃機で,これは試作テストしたYB-10とほど同じだった。全長44 feet 9 inches (13.640 m)、全幅(wingspan)70 feet 6 inches (21.488 m)、全高 15 feet 5 inches (4.670 m)で、空虚重量 9,681 pounds (4,391 kg)。搭載発動機はライト・サイクロン(Wright Cyclone) SGR-1820-F3 (R-1820-33)で海面上で700馬力、毎分1,950回転、B-10Bの巡航速度(cruising speed)は、時速193 miles(311 km)、最高速力 213 miles (343 km)/10,000 feet (3,048 m)だった。

1933年1月17日、アメリカ陸軍は48機の マーチン・モデル(Martin Model)139単葉爆撃機(monoplane bomber)を発注し、この中で合計32機がYB-12とB-12A(7機がYB-12、25機がB-12A)である。この両機の差異は、搭載エンジンの種類で、YB-10の発動機は、プラット・アンド・ホイットニー(Pratt & Whitney:P&W)R-1690-11空冷星形エンジン「ホーネット」(Hornet)で、B-10爆撃機は、ライト(Wright)社の空冷星形エンジン「サイクロン」(Cyclones)である。

⇒写真集Album:マーチン(Martin) B-10/139WC 爆撃機を見る。 


2011年7月刊行の『写真・ポスターに見るナチス宣伝術-ワイマール共和国からヒトラー第三帝国へ』青弓社(2000円)では、反ユダヤ主義、再軍備、ナチ党独裁、第二次世界大戦を扱いました。

フォッカー(Fokker)F.VIIb-3mトライモーター三発輸送機
シェルバ(Cierva)/ピトケイアン(Pitcairn)/ケレット(Kellett)のオートジャイロ
ロッキード(Lockheed)モデル 10 エレクトラ (Electra)輸送機
ロッキード14スーパーエレクトラ(Super Electra)/ロードスター(Lodestar)輸送機
ボーイング(Boeing)247旅客機
ダグラス(Douglas)DC-1旅客輸送機
ダグラス(Douglas)DC-2輸送機
ダグラス(Douglas)DC-3輸送機
ダグラス(Douglas)DC-4E旅客機
ダグラス(Douglas)C-39軍用輸送機
ダグラス(Douglas)C-47スカイトレイン(Skytrain)輸送機
アメリカ陸軍ダグラス(Douglas)C-54 スカイマスター(Skymaster)輸送機
アメリカ海軍ダグラス(Douglas)R5D スカイマスター(Skymaster)輸送機
シコルスキー(Sikorsky)S-36水陸両用飛行艇
シコルスキー(Sikorsky)S-38水陸両用飛行艇
シコルスキー(Sikorsky)S-40飛行艇「アメリカン・クリッパー」"American Clipper"
シコルスキー(Sikorsky)S-42飛行艇アメリカン・クリッパー"American Clipper"
マーチン(Martin)M-130チャイナ・クリッパー/M-156四発飛行艇
ボーイング(Boeing)314飛行艇クリッパー"Clipper"
ブローム・ウント・フォス(Blohm & Voss)BV222バイキング/BV238飛行艇


2023年3月13日公開の鳥飼研究室へのご訪問ありがとうございます。データ引用の際は,出所を明記するか,リンクをしてください。
連絡先: torikai007@yahoo.co.jp
〒259-1292 神奈川県平塚市北金目4-1-1
東海大学HK社会環境課程 鳥飼 行博
TORIKAI Yukihiro, HK,Toka University,4-1-1 Kitakaname,Hiratuka,Kanagawa,Japan259-1292
Fax: 0463-50-2078
Flag Counter
Thank you for visiting our web site. The online information includes research papers, over 10,000 photos and posters published by government agencies and other organizations. The users, who transcribed thses materials from TORIKAI LAB, are requested to credit the owning instutution or to cite the URL of this site. This project is being carried out entirely by Torikai Yukihiro, who is web archive maintainer.


Copyright © Torikai Yukihiro, Japan. 2023 All Rights Reserved.