鳥飼行博研究室Torikai Lab Network
Lockheed Warning Star  2024
Search the TORIKAI LAB Network

Googleサイト内

◆ロッキード(Lockheed) EC-121 ウォーニング・スター(Warning Star)早期警戒機
写真(上):1968年、ベトナム中部東岸、ダナン南50キロ、アメリカ海軍チューライ航空基地(Chu Lai)、太平洋ミサイルテストセンター、アメリカ海軍第1航空偵察飛行隊(VW-1)ロッキード(Lockheed)EC-121 ウォーニング・スター(Warning Star)早期警戒機のTE-7 (BuNo 145928) とTE-8 (BuNo 145938)

VW-1 TE-7 (BuNo 145928) and TE-8 (BuNo 145938) on the ramp at Chu Lai, RVN, circa 1968. Photo courtesy of Terry Hall. Lockheed Constellation Military Collection Photo Repository: San Diego Air and Space Museum Archive Date 27 July 2010, 15:41 Source VW-1 TE-7 & TE-8 WEB Author SDASM Archives
写真はWikimedia Commons, Category:Chu Lai Air Base File:USNavy Lockheed WV-2 (BuNo 145928 - TE 7) and (BuNo 145938 - TE 8) of VW-1 at Chu Lai (4836024390).jpg引用。

写真(上):1980年頃、アメリカ、カリフォルニア州ポイント・ミューク、アメリカ海軍太平洋ミサイル試験センター(Pacific Missile Test Center:PMTC)のロッキード(Lockheed)EC-121K ウォーニング・スター(Warning Star)早期警戒機
:PMCTは、1946年にロスアンゼルス北西30マイルに設置された海岸部にあるミサイル試験場である。
PMTC EC-121K 890 WEB Pacific Missile Test Center EC-121K (BuNo 137890) at Pt. Mugu, date unknown. This aircraft is now on display at Tinker AFB in Oklahoma City. Photo courtesty of Baldur Sveinsson. Lockheed Constellation Military Collection Photo
写真は, San Diego Air and Space Museum Archive 引用。

写真(上):2000年頃、アメリカ、フロリダ州ペンサコーラ、国立航空博物館、アメリカ海軍第4航空偵察飛行隊(VW-4)の塗装を施したロッキード(Lockheed)EC-121K ウォーニング・スター(Warning Star)早期警戒機

EC-121K NC-121K at the National Museum of Naval aviation in Pensacola, Florida in the markings of VW-4. Lockheed Constellation Military Collection Photo
写真は, San Diego Air and Space Museum Archive 引用。


1. 原型ロッキード(Lockheed)コンステレーション(Constellation)

写真(右):1945−1947年、アメリカ、低空飛行中のアメリカ陸軍航空隊のロッキード(Lockheed)C-69 コンステレーション(Constellation)輸送機 :1945年製造のロッキード(Lockheed)L-049 コンステレーション(Constellation)輸送機の軍用仕様。
Description Lockheed Constellation - C-69 (military version) seventh production aircraft, production #1967, AAF #310315 (43-10315), 1945 Author USAF
写真はWikimedia Commons, Category:Lockheed Constellation File:C-69.jpg引用。


ロッキード コンステレーション(Lockheed Constellation)の諸元
乗員Crew: 5 flight crew, varying cabin crew
乗客Capacity: typically 62–95 passengers (109 in high-density configuration) / 18,300 lb (8,301 kg) payload
全長Length: 116 ft 2 in (35.41 m)
全幅Wingspan: 126 ft 2 in (38.46 m)
全高Height: 24 ft 9 in (7.54 m)
コンステレーション 主翼面積Wing area: 1,654 sq ft (153.7 m2)
アスペクト比Aspect ratio: 9.17
空虚重量Empty weight: 79,700 lb (36,151 kg)
離昇最大重量Max takeoff weight: 137,500 lb (62,369 kg)
発動機Powerplant: ライト(Wight)R-3350 デュプレックサイクロン(Duplex-Cyclone)空冷星型二重18気筒エンジン(排気量54.9L;3,350in³) 3,250 hp (2,420 kW)4基
プロペラ Propellers: 3-翅定速プロペラ
性能Performance
最高速力Maximum speed: 377 mph (607 km/h, 328 kn)
巡行速力Cruise speed: 340 mph (550 km/h, 300 kn) at 22,600 ft (6,888 m)
失速度Stall speed: 100 mph (160 km/h, 87 kn)
航続距離Range: 5,400 mi (8,700 km, 4,700 nmi)
実用上昇限度Service ceiling: 24,000 ft (7,300 m)
上昇率Rate of climb: 1,620 ft/min (8.2 m/s)
翼面荷重Wing loading: 87.7 lb/sq ft (428 kg/m2)
出力重量比Power/mass: 0.094 hp/lb (0.155 kW/kg)

写真(右):1943年7月-1947年、アメリカ軍の国籍マークを付けたロッキード(Lockheed)C−69 コンステレーション(Constellation)の一群:国籍マークは、1943年9月以降、青丸白星、両側に白色袖・青縁付き”STAR AND BAR”を描いている。
Lockheed : C-69 : Constellation Catalog #: 00013545 Manufacturer: Lockheed Designation: C-69 Official Nickname: Constellation
写真は, San Diego Air and Space Museum Archive-引用。


戦争終結後、軍用輸送機のロッキード(Lockheed)C-69 コンステレーション(Constellation)7機はモデル049として、TWAとイギリス航空(BOAC)に引き渡された。C-69は、発動機にライトR-3350−35空冷エンジン2200hp4基、3翅プロペラを装備、客席44席、4人掛け長椅子4台、洗面2か所を備えている。この初めの1機がXC-69となった。ヒューズらが強く希望したのか、軍用仕様7機が、民間仕様L-049に改造された。

第二次世界大戦初・太平洋戦争初頭(1942年春まで):青丸白星、白星中央に赤丸
1942年春以降、青丸白星、白中央の赤丸は削除
1943年6月以降、青丸白星、両側に白色袖・赤縁付き”STAR AND BAR”。中央の青丸の縁が青と赤では明暗度合いが異なるので、白黒写真でも識別可能。
1943年9月以降、青丸白星、両側に白色袖・青縁付き”STAR AND BAR”
第二次世界大戦後、1947年6月以降、青丸白星、両側に白色袖・青縁・赤ストライプ入り”STAR AND BAR”

写真(右):1943年7月-1947年、アメリカ軍の国籍マークを付けたロッキード(Lockheed)C−69 コンステレーション(Constellation):国籍マークは、1943年9月以降、青丸白星、両側に白色袖・青縁付き”STAR AND BAR”を描いている。
Lockheed : C-69 : Constellation Catalog #: 00013540 Manufacturer: Lockheed Designation: C-69 Official Nickname: Constellation.
写真は, San Diego Air and Space Museum Archive引用。


ロッキード L-749 コンステレーション(Lockheed Constellation)の運行上の難点は、大西洋横断航路では、安全を期すためには航続距離が不足していたことである。そこで、ニューヨークからロンドン/パリに飛行するには、カナダ東部、あるいはアイルランドにストップオーバーし、給油しなけらばならなかった。

1951年7月14日のアメリカ独立記念日、機体を拡張し航続距離を向上させた新鋭機ロッキード L-1049 コンステレーション(Lockheed Super Constellation)を初飛行させた。発動機はライト(Wright)R-3350デュプレックスサイクロン(Duplex Cyclone)空冷星型18気筒エンジンで同じだが、 出力はL-049の2,200 hp (1,600 kW)からL-749では 3,250 hp (2,420 kW)に大幅に向上している。

ロッキード(Lockheed) スーパーコンステレーションSuper Constellation)旅客輸送機の原型は、1943年初飛行のロッキード L069 コンステレーションLockheed Constellation)でボーイング(Boeing)B-29超空の要塞(Superfortress)と同じライト(Wright)R-3350デラックス・サイクロン(Duplex-Cyclone)空冷星形2200馬力4基を装備、巡航速力555 km/hを誇り、乗客60-81名の与圧キャピン(高高度6100mでも客室気圧は低高度2400mと同じ)を持っている。

連合国軍最高司令官総司令部General Headquarters:GHQ)/連合軍最高司令官(Supreme Commander for the Allied Powers:SCAP)司令官ダグラス・マッカーサー(Douglas MacArthur)元帥の専用機は、ロッキード(Lockheed)VC-121Aコンステレーション(Constellation)「バターン」'Bataan' である。

第34代アメリカ大統領ドワイト・“アイク”・アイゼンハワーDwight "Ike" Eisenhower)専用機もロッキードSuper Constellation)「コロンバインIII」Colombine III (53-7885)はアメリカ海軍仕様R7V-1輸送機(BuN 131650)として製造されていたロッキード スーパー・コンステレーション(Lockheed Super Constellation)を改修して、大統領専用機とした。1954年アメリカ空軍にVC-121E 53-7885 "Columbine III" (製造番号:c/n 4151)として引き渡された。

写真(右):1949年5月3日、スイス、チューリッヒ空港、タキシング中のインド航空(Air India)ロッキード(Lockheed)L-749A コンステレーション(Constellation)輸送機(VT-CQP) :インド首相ネルーを空輸した。彼はスイスを3日間滞在している。
LBS_SR01-05138 Photographer: Swissair, Fotograf Title: Lockheed L-749 Constellation, VT-CQP of Air India International taxis to the stand at Zurich-Kloten after landing Original title: Ohne Titel Caption: Arrival at Zurich-Kloten of India's Prime Minister Pandit Nehru [Jawaharlal Nehru] on a three-day official visit to Switzerland. Dating: 03.05.1949
写真はWikimedia Commons, ETH Library引用。


⇒写真集Album:ヒューズのロッキード(Lockheed)コンステレーション(Constellation)を見る。 


2.ロッキード(Lockheed)L-1049 スーパーコンステレーション(Super Constellation)旅客機

写真(右):1956年6月以前、アメリカ、アリゾナ州グランドキャニオン上空を飛行するTWAトランス・ワールド航空のロッキード(Lockheed) L-1049 ス―パ−コンステレーション(Super Constellation)輸送機 :1956年6月30日、カリフォルニア州ロサンゼルスから、飛び立ったTWAトランス・ワールド航空のミズーリ州カンザスシティ行きロッキードL-1049スーパーコンステレーション(機体記号:N6902C:Star of the Seine)とユナイテッド航空のイリノイ州シカゴ(ミッドウェー空港)行きダグラス DC-7(機体記号:N6324C:Mainliner Vancouver)がグランドキャニオン上空で空中衝突し、両機とも墜落した。
Lockheed : L-1049 : Super Constellation Catalog #: 00068350 Manufacturer: Lockheed Designation: L-1049 Official Nickname: Super Constellation Notes: Square windows, longer fuselage
写真は, San Diego Air and Space Museum Archive 引用。


TWAトランスコンチネンタル・ ウェスタン航空は、1950年2月22日には国際路線拡充に乗り出し、社名もTWAトランスワールド航空(Trans World Airlines)として世界有数の航空会社を目指した。ロッキード(Lockheed)L-1049 スーパー コンステレーション(Super Constellation) のような豪華な旅客機を採用したのもその一環である。

スーパーコンステレーション ロッキード(Lockheed)L-049 コンステレーション(Constellation)の改良型となるロッキード C-1049 スーパー・コンステレーションSuper Constellation)は、1951年7月14日初飛行で、民間259機、軍用320機とロッキード・コンステレーション輸送機シリーズの中の過半の生産機数の占めた。

ロッキード(Lockheed) L-1049スーパーコンステレーション(Super Constellation)旅客輸送機の原型は、1943年初飛行のロッキード・コンステレーション(Constellation)でボーイング(Boeing)B-29超空の要塞(Superfortress)と同じライト(Wright)R-3350デラックス・サイクロン(Duplex-Cyclone)空冷星形2200馬力4基を装備、巡航速力555 km/hを誇り、乗客60-81名の与圧キャピン(高高度6100mでも客室気圧は低高度2400mと同じ)を持っている。第34代アメリカ大統領ドワイト・“アイク”・アイゼンハワーDwight "Ike" Eisenhower)専用機もロッキード(Lockheed)Super Constellation)「コロンバインIII」Colombine III輸送機である。

写真(右):1956年6月以前、アメリカ、雲海上空を飛行するTWAトランス・ワールド航空のロッキード(Lockheed) L-1049G ス―パ−コンステレーション(Super Constellation)輸送機
Lockheed : L-1049G : Super Constellation Catalog #: 00068366 Manufacturer: Lockheed Designation: L-1049 Official Nickname: Super Constellation Notes: Square windows, longer fuselage
写真は, San Diego Air and Space Museum Archive 引用。


L-649A(ロッキード・モデル 649):6機生産。主翼先端に燃料増加タンク4690から5820ガロン(17753−22031L)を装備した長距離旅客仕様。総重量98000ポンド(44452kg)に増加。

ロッキード L-649 コンステレーション(Lockheed Model 649 Constellation)の航続距離延長、大型化を図るために、胴体中央部分を円筒状に5.64 m延長したロッキード L-1049 スーパー・コンステレーションSuper Constellation)が開発された。

ただし、L-1049 大型化し重量増加にもかかわらずエンジンが同一だったロッキード(Lockheed)L-1049 スーパー コンステレーション(Super Constellation)は出力不足となり、大西洋横断路航路にあっても、安全な旅行とは言えなかった。そこで、1950年にL-1049の発動機をターボコンパウンド付きのライトR-3350に換装し出力を増強し、1951年には左右主翼端に流線形の大型燃料増加タンクを設けたL-1049Gが開発された。

スーパーコンステレーション ロッキード(Lockheed) C-121 コンステレーションConstellation)輸送機は、1947年3月14日初飛行のロッキード・コンステレーション(Constellation)の軍用仕様で、1948年11月から、アメリカ陸海軍の航空隊に採用された。民間機としては、戦時中、1942年に初飛行したダグラスDC-4輸送機が生産されており、コンステレーションは高価だったために、量産されなかった。しかし、C-121 コンステレーション輸送機の装備した発動機は、日本本土空襲をしたボーイング(Boeing)B-29超空の要塞(Superfortress)と同じライト(Wright)R-3350デラックス・サイクロン(Duplex-Cyclone)空冷星形2200馬力4基、4翅プロペラ装備であり、最高速力537km/h(334 mph)、巡航速力521 km/h(324 mph)、実用上昇限度7450mを誇った。搭乗員4名で、乗客97-107名の与圧キャピン(高高度6100mでも客室気圧は低高度2400mと同じ)である。

写真(右):1956年頃、山地上空を飛翔するKLMオランダ航空ロッキード(Lockheed)L-1049-E スーパーコンステレーション(Super Constellation):左右主翼先端に流線形増加燃料タンクを装備。
Lockheed : L-1049 : Super Constellation Catalog #: 00068347 Manufacturer: Lockheed
Designation: L-1049 Official Nickname: Super Constellation
Notes: Square windows, longer fuselage Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真は, San Diego Air and Space Museum Archive引用。


1951年7月14日のアメリカ独立記念日に初飛行したロッキード(Lockheed)C-121 スーパーコンステレーション(Super Constellation)は、ヒューズのTWAトランス・ワールド航空、エール・フランス航空、KLMオランダ航空、ルフトハンザ・ドイツ航空など大手航空会社がこぞって導入した。

⇒写真集Album:ロッキード(Lockheed)L-1049 スーパー コンステレーション(Super Constellation)を見る。 


3.ロッキード(Lockheed)C-121軍用輸送機

写真(右):1950年代、アメリカ、アメリカ空軍輸送機ロッキード(Lockheed)C-121 スーパーコンステレーション輸送機 :後方には、尾輪式のボーイングB-17F四発重爆撃機が駐機している。ワシントンDC 、アンドリュー空軍基地(Andrews AFB :89 MAW)を基地は、1942年にキャンプ・スプリング航空基地(Camp Springs Air Base)として整備された飛行場である。
Description English: Lockheed C-121 Constellation - mid 1950s Date 1950s Source Williams (1999), Aircraft of the United States' Military Air Transport Service, Midland; illustrated edition edition, ISBN 1857800877 Author United States Air Force
写真はWikimedia Commons, File:C-121 Constellation - mid 1950s.jpg File:Andrews Air Force Base - Lockheed VC-121E Super Constellation 53-7885 Colombine III Presidential Aircraft.jpg引用。


ドワイト・デイヴィッド・アイゼンハワー(Dwight David Eisenhower:1890-1969)専用機は、欧州方面空軍総司令官時代はVC-121A(Serial Number 48-614)コンステレーション(Constellation)"Columbine"であり、胴体延長型のロッキード(Lockheed)L-1049 スーパー コンステレーション(Super Constellation)ではない。 他方、1954年のアイゼンハワーの大統領時代の専用機VC-121E"Columbine III" は、胴体延長型のロッキード(Lockheed)L-1049 スーパー コンステレーション(Super Constellation)である。

写真(右):1952年代、日本、立川基地、アメリカ空軍航空輸送サービス(Military Air Transport Service:MATS)太平洋方面軍のロッキード(Lockheed)C-121C-LO ス―パ−コンステレーション(Super Constellation)輸送機(1128436):1952年製造の機体。
English: English: A U.S. Air Force Military Air Transport Service Lockheed C-121C-LO Super Constellation (s/n 54-0168) at Tachikawa Air Base, Japan, in 1952. This aircraft was later converted to an VC-121C. Date 1962 Source Military Air Transport Service via Stanley M. Ulanoff, MATS: The Story of the Military Air Transport Service, 1964, The Moffa Press, Inc. Author United States Air Force
写真はWikimedia Commons, Category:54-0168 (aircraft) File:UsafC-121-54-0168.jpg引用。


スーパーコンステレーション アイゼンハワー専用機は、欧州方面空軍総司令官時代はVC-121A(Serial Number 48-614)コンステレーション(Constellation)"Columbine"であり、胴体延長型のスーパーコンステレーションではない。

他方、大統領時代の専用機VC-121E"Columbine"は、胴体延長型のロッキード(Lockheed)L-1049 スーパー コンステレーション(Super Constellation)である。 つまり、第34代アメリカ大統領ドワイト・デビッド・“アイク”・アイゼンハワー(Dwight David "Ike" Eisenhower)専用機は、ロッキード(Lockheed)VC-121E スーパーコンステレーション(Super Constellation)輸送機「コロンバインIII」Colombine III(53-7885)である。この機体は、アメリカ海軍仕様R7V-1輸送機(BuN 131650)として製造されていた機体を改修して、大統領専用機としたものである。1954年アメリカ空軍にVC-121E 53-7885 "Columbine III" (製造番号:c/n 4151)として引き渡された。当初は、ワシントン空港(Washington National Airport :1254 ATW)を基地としていたが、のちにワシントンDC 、アンドリュー空軍基地(Andrews AFB :89 MAW)を基地に変更された。

写真(右):2005年2月以降、アメリカ海軍MATS軍航空輸送サービス(Military Air Transport Service)のロッキード(Lockheed)C-121A ス―パ−コンステレーション(Super Constellation)輸送機(Bn 128438):アメリカで749Aとして生産された機体で、アメリカ軍から韓国に貸与され、済州島で訓練用に使用された機体だが、2005年にアメリカが購入した。
The MATS Connie is a military version of the Constellation 749A, also known as a C-121A. It was delivered to the U.S. Air Force in 1948 and used as a VIP transport, accumulating 16,000 hours of flying time during its Air Force career. Unfortunately the MATS Connie was purchased by United Technologies Corporation (Pratt and Whitney Division) in February 2005, and donated to Korean Air for static display at their training facility on Jeju Island. I am very glad that I had the opportunity to see the great plane on several occasions. I can describe the donation of this plane to Korean Air as a static display only one way – A TERRIBLE Waist. United Technologies Corporation should have helped the MATS team restore and display the MATS CONNIE right here in the USA. United Technologies Corporation should follow Boeings example of helping groups to restore, fly and display historic aircraft at air shows right here. (Scan from photo) Date 29 March 2007, 22:29 Source C121A Lockheed Constellation "MATS Connie" Author D. Miller from IL. USA
写真はWikimedia Commons, Category:48-609 (aircraft) File:C121A Lockheed Constellation "MATS Connie" (439359022).jpg引用。


写真(右):1967年、フランス、パリ航空ショー、アメリカ海軍ロッキード(Lockheed) C-121J ス―パ−コンステレーション(Super Constellation)輸送機:旅客輸送機ではないので、胴体には少ない丸ガラス窓しかない。
Description LHR - Scanned from print. I think this was passing through LHR to/from the Paris Air Show in support of The Blue Angels in 1967. You may be interested in viewing a video of the Paris Air Show '67, when air shows were air shows www.youtube.com/watch?v=uwLAU0QD6cI Date 1967 Source 131623 Lockheed C-121J Super Constellation R7V-1 US Navy Author aceebee from Camberley, UK
写真はWikimedia Commons, Category:128436 (aircraft) File:131623 Lockheed C-121J Super Constellation R7V-1 US Navy (10992291384).jpg引用。


写真(右):1963年6月23日、西ベルリン、テンペルホーフ飛行場に物資を空輸したアメリカ海軍第107艦隊航空サービス飛行隊のロッキード(Lockheed)C-121J ス―パ−コンステレーション(Super Constellation)輸送機輸送機(131635):エンジンナセルと機首下面の降着用ゴム車輪が引き出されている。この輸送機は、アイスランド、レイキャヴィーク西50キロ、主翼後縁のフラップを下げて、降下、着陸態勢に入っている。ケプラヴィーク(Keflavík)海軍基地第107艦隊航空隊(Fleet Air Service Squadron FASRON-107)所属機である。アイスランドには、第二次世界大戦中からアメリカ軍駐留部隊があり、北大西洋方面の海上護衛、哨戒、輸送の任務にあたっていた。
A U.S. Navy Lockheed C-121J Willie Victor (BuNo 131635) from Fleet Air Service Squadron FASRON-107, based at Naval Air Station Kevlavik, Iceland. Date 28 June 1963 Source http://www.abpic.co.uk/photo/1122125/ Author Ralf Manteufel
写真はWikimedia Commons, Category:128436 (aircraft) File:Navy MATS Lockheed C-121C Super Constellation (R7VS Bn 128438) from Moffett Naval Air Station CA.jpg引用。


<1940年5月10日イギリスのアイスランド侵攻と1941年7月7日のアメリカのアイスランド占領>


写真(上)1941年10月、アイスランド南西部、カルダーダ―ネス(Kaldadarnes)基地、イギリス空軍第269飛行隊のロッキード(Lockheed)ハドソン(Hudson)Mk III爆撃機("Spirit of Lockheed-Vega Emplyees")
:1934年2月23日に初飛行した全金属製、低翼のロッキード・モデル10エレクトラ高速輸送機の発展型スーパー・エレクトラの軍用仕様がハドソンである。
HUDSON MARK 3 (LOCKHEED) No 269 Squadron's most-photographed Hudson, T 9465 'Spirit of Lockheed-Vega Employees', bathed in early-morning sunshine while being readied for an anti-submarine patrol from Kaldadarnes, Iceland, October 1941.
写真は,Imperial War Museums  IWM CS 112引用。


アイスランドはデンマーク領だったが、1874年に自治を認められ、1904年には自治領へとなり、1918年にデンマーク国王を抱く連合王国として独立した。デンマークは、1939年9月の第二次世界大戦勃発に際し、中立を宣言したが、ドイツの侵攻を受けた。

アイスランドも中立を宣言したが、融和政策をとってきたイギリス首相アーサー・ネヴィル・チェンバレンArthur Neville Chamberlain )に代わって1940年5月10日チャーチルが政権をとった。

1940年5月10日、チェンバレン首相が退陣、チャーチルが新首相に就任したが、ドイツの西方侵攻に直面した。しかし、チャーチルは、同日、直ちに中立国アイスランド侵攻Invasion of Iceland )を発動した。当時、アイスランドは、連合していたデンマークがドイツに占領され、ドイツ軍がアイスランドに無血占領するリスクがあり、そうなればアイスランドを基地としたドイツ海軍潜水艦や航空兵力によって大西洋補給ルートが遮断される恐れがあった。

1940年5月10日、チェンバレン首相が退陣し、チャーチルが新首相となったが、同日即座に、イギリス軍はアイスランド侵攻「フォーク作戦Operation Fork )」を発動し、大西洋の海上交通確を意図して1000名弱の1個大隊規模のイギリス海兵隊をアイルランドに派兵した。


The Secret Submarine Corridor That Defined The Cold War | Iceland: Cold War Frontier | Timeline

当時中立を宣言していたアイスランドには、武装警察程度の兵力しかなかったから、アイスランドのドイツ占領を恐れたチャーチル政権に入ったイギリスは、先回りしてアイスランド全土を支配下に置いてしまったのである。もちろん1940年5月10日に開始されたイギリスのアイルランド占領は、ソ連のバルト諸国併合と比すべき、国際法違反の侵略行為である。

しかし、アメリカの参戦と大西洋防衛へのアメリカ進出を目論むイギリスは、アイスランド占領・防衛をアメリカに委ねようとしていた。1941年6月22日にドイツがソ連に侵攻した直後の1941年7月7日、ルーズベルト大統領は、イギリス首相チャーチルの駐留要請を受けて、大西洋の安全保障を理由に、アイスランドにアメリカ海兵隊4000名を派遣し、アイスランドを再占領した。

1941年7月7日の中立国アメリカによるアイスランド侵攻は、アイスランドは、宗主国といえるデンマークがドイツに占領されなすところがなかった状況で、アメリカの豊富な物資支援、軍事援助を歓迎した。アメリカはまた戦争末期、1944年にアイスランドは、デンマーク国王を元首に戴く連合を解消してしまった。デンマークより、アメリカを頼り、同盟国とする選択をしたのである。


Tales of the American Empire 3,750 回視聴 2019/10/26 On July 7, 1941, a large American naval task force with a 4000-man Marine brigade arrived off Iceland. Despite British pressure, the government of Iceland refused to invite the American troops ashore. President Roosevelt ordered the Marines to invade and informed the US Congress that Marines had landed because it was in Iceland’s best interest.

写真(右):1964年10月4日、西ベルリン、テンペルホーフ飛行場に物資を空輸するアメリカ海軍サービス飛行隊のロッキード(Lockheed)C-121J ス―パ−コンステレーション(Super Constellation)輸送機輸送機(131635):この輸送機は、アイスランド、レイキャヴィーク西50キロ、ケプラヴィーク(Keflavík)海軍基地第107艦隊航空隊(Fleet Air Service Squadron FASRON-107)所属機である。1961年8月から東西冷戦の中、ベルリンの壁が建設されたが、ベルリンへの交通は遮断されてはいない。
Lockheed C-121J Super Constellation, 131635 / 635, US Navy Date 4 October 1964 Source http://www.abpic.co.uk/photo/1125410/ Author Ralf Manteufel
写真はWikimedia Commons, Category:Lockheed Super Constellation at Berlin-Tempelhof Airport File:Lockheed C-121J Super Constellation, 131635 635, US Navy.jpg引用。


写真(右):1963年頃、飛行場に待機しているアメリカ軍ロッキード(Lockheed)L-1049 スーパーコンステレーション(Super Constellation)輸送機の一群:左右主翼先端に流線形増加燃料タンクを付け、胴体中央上にレーダードームを突出させた早期警戒機WV-2ウォーニングスター2機と民間機塗L-1049旅客機2機が混じっているが、すべて三枚垂直尾翼で胴体延長型のスーパーコンステレーションである。
Lockheed : L-1049 : Super Constellation Catalog #: 00068352 Manufacturer: Lockheed Designation: L-1049 Official Nickname: Super Constellation Notes: Square windows, longer fuselage Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真は, San Diego Air and Space Museum Archive引用。


写真(右):1963年頃、飛行するアメリカ軍ロッキード(Lockheed)R7V-1 (C-121J)スーパーコンステレーション(Super Constellation)輸送機
Lockheed : R7V-1 (C-121J) : Super Constellation Catalog #: 00032054 Manufacturer: Lockheed Designation: R7V-1 (C-121J) Official Nickname: Super Constellation Notes: Repository: San Diego Air and Space Museum Archive
写真は, San Diego Air and Space Museum Archive引用。


写真(右):1965年11月27日、ニュージーランド、クライストチャーチ近郊を低空飛行するアメリカ海軍ロッキード(Lockheed)VX-6 C-121J輸送機 :機首に天馬ペガサスのエンブレムを描いている。
VX-6 (JD 5) C-121J (BuNo 131644) in flight near Christchurch, New Zealand, 27 November 1965. Note the "Pegasus" emblem under the pilots window. Photo from the Naval Historical Center.
Lockheed Constellation Military Collection Photo Repository: San Diego Air and Space Museum Archive Date 27 July 2010, 15:41 Source VX-6 C-121J WEB Author SDASM Archives
写真はWikimedia Commons, Category:131644 (aircraft) File:VX-6 C-121J WEB (4836024080).jpg引用。


写真(右):1965年12月、アメリカ、メリーランド州パタクセント・リバー海軍航空基地(NAS Patuxent River)、アメリカ海軍ロッキード(Lockheed)NC-121Jブルーイーグル "Blue Eagle I"(BuNo 131627) :ベトナム戦争時に、南ベトナムから発信し、アメリカ軍ベトナムネットワーク放送(American Forces Vietnam Network)を1965ー1970年に実施した。この作戦は、ジェニー計画("Project Jenny")と呼ばれた。帰還後も3本ラジオ用無線アンテナマストを立てている。
OASU NC-121J (BuNo 131627) at NAS Patuxent River, MD, December 1965. Lockheed Constellation Military Collection Photo Repository: San Diego Air and Space Museum Archive Date 27 July 2010, 15:41 Source OASU NC-121J WEB Author SDASM Archives
写真はWikimedia Commons, Category:Lockheed Constellation File:Chicago Midway Airport - TWA - Lockheed Constellation (L-1049A).jpg引用。



写真(上):1955-1965年、フィンランド、ヘルシンキ空港、アメリカ海軍ロッキード NC-121K輸送機「パイサノ ドス」
:東西冷戦の中、ソ連を封じ込めるためにフィンランドは最前線基地と考えられた。
Yhdysvaltain laivaston Lockheed NC-121K ”Paisano Dos” Helsingin lentoasemalla Yhdysvaltain laivaston Lockheed NC-121K ”Paisano Dos” Helsingin lentoasemalla. Saari. Paavo, valokuvaaja 1955–1965 CONTENT TYPE Photo ORGANISATION Finnish Aviation Museum COLLECTION Saari, Paavo IDENTIFIER SIM VK 569:81 MEASUREMENTS Negatiivi CREATED 1955-1965 Helsingin maalaiskunta, Helsingin lentoasema (EFHK) Saari. Paavo, valokuvaaja
写真は, Finna 引用。



4.ロッキード(Lockheed)WV-2/EC-121ウォー二ング・スター(Warning Star)早期警戒機

写真(右):1950年代、アメリカ、メリーランド州パタクセント・リバー海軍航空基地(NAS Patuxent River)近郊を飛行するアメリカ海軍ロッキード(Lockheed)NC-121K「パイサノ ドス」輸送機
Photographer Commander Richard Timm, U.S. Navy Description English: One of two U.S. Navy Lockheed PO-1W in flight near Naval Air Station Patuxent River, Maryland (USA), circa in the early 1950s. The PO-1W made its first flight on 9 June 1949 and was redesignated WV-1 in 1952. Depicted place Naval Air Station Patuxent River Date 1950s Collection Naval History & Heritage Command Blue pencil.svg wikidata:Q3250126 Accession number NH 101807-KN Source U.S. Navy photo NH 101807-KN
写真は, Category:Lockheed EC-121 Warning Star (United States Navy) File:Lockheed PO-1W in flight near Naval Air Station Patuxent River, circa in the early 1950s (NH 101807-KN).jpg引用。


短胴体のL-049/C-69コンステレーションを原型として、1949年6月9日初飛行のPO-1Wは、海軍の早期警戒哨戒機として2機が試作され、1951年にWV-1早期警戒機として制式された。胴体を5.6m延長したロッキード(Lockheed)L-1049/C-121C スーパー コンステレーション(Super Constellation)を原型とした早期警戒機の量産型がロッキード(Lockheed)WV-2 ウォー二ング・スター“Warning Star”早期警戒機である。

写真(右):1959年12月、アメリカ、カリフォルニア州サンディエゴ北20キロ、トーリー・パインズ(Torrey Pines)、アメリカ海軍第3哨戒飛行隊(VW-3)のロッキード(Lockheed)WV-2 “レイドーム”早期警戒哨戒機の機首の前輪で記念撮影した将兵:ダブルタイヤの首輪(前輪)、降着装置脚カバーの記号VW-3は飛行隊、3は3号機。アメリカ空軍ロッキードEC-121早期警戒機(Lockheed EC-121)ウォー二ング・スター(Warning Star)の海軍仕様がWV-2である。
WV-2, VW-3, PM-3, NAS Atsugi, L.Cdr. Del Mendenhall, lightning repair patch, Dec59
From a collection of 16mm slides showing the US Navy and Gliding at Torrey Pines, from an unknown donor..
写真は, San Diego Air and Space Museum Archive 引用。


ロッキード(Lockheed) R7V- WV スーパー コンステレーション(Super Constellation)早期警戒機の形式別シリアルナンバー(Serial)と生産機数
R7V-1 128434 -128444 11機
R7V-1 131621 - 131629 9機
R7V-1 131632 - 131659 28機
R7V-1 140311 - 140313 4機
R7V-2 131630 - 131631 2機
R7V-2 131660 - 131661 2機
PO-1W 124437 - 124438 2機
PO-2W 126512 - 126513 2機
PO-2W 128323 - 128326 4機
WV-2 126512 - 126513 2機
WV-2 128323 - 128326 4機
WV-2 131387 - 131392 6機
VW-2 131393 - 131399 (7)機
WV-2 135746 - 135761 16機
WV-2 137887 - 137890 4機
WV-2 141289 - 141333 45機
WV-2 143184 - 143230 37機
WV-2 145924 - 145941 18機
PO-2W 145942 - 145956 (15)機

写真(右):1960年5月、アメリカ、カリフォルニア州サンディエゴ北20キロ、トーリー・パインズ(Torrey Pines)、アメリカ海軍ロッキード(Lockheed)WV-2 ウォー二ング・スター“Warning Star”早期警戒機
WV-2, 145928, VW-3, PM-6, NAS Agana, May60 1 From a collection of 16mm slides showing the US Navy and Gliding at Torrey Pines, from an unknown donor..
写真は, San Diego Air and Space Museum Archive 引用。


856機生産されたロッキード(Lockheed)C-121 コンステレーション/スーパーコンステレーション(Super Constellation)のうち、207機はアメリカ海軍仕様で、 2 機の PO-1W (WV-1), 51機の R7V-1輸送機、4 機の R7V-2輸送機、142機の ロッキード(Lockheed)WV-2 ウォー二ング・スター“Warning Star”早期警戒機、8 機の WV-3哨戒機がある。

写真(右):1960年5月、アメリカ、カリフォルニア州サンディエゴ北20キロ、トーリー・パインズ(Torrey Pines)、アメリカ海軍ロッキード(Lockheed)WV-2 ウォー二ング・スター“Warning Star”早期警戒機:1949年6月9日初飛行した原型のス―パ−コンステレーション(Lockheed Super Constellation)輸送機の軍用発展型として1954年型就役し、空軍では1978年まで、海軍では1982年まで使用された。
WV-2, 145928, VW-3, PM-6, NAS Agana, May60 2 From a collection of 16mm slides showing the US Navy and Gliding at Torrey Pines, from an unknown donor..
写真は, San Diego Air and Space Museum Archive 引用。


アメリカ海軍ロッキード(Lockheed)WV-2 ウォー二ング・スター“Warning Star”早期警戒機は、搭乗員から「ウィリー・ヴィクター」“Willie Victor.”の愛称で呼ばれた。

写真(右):1960年5月、アメリカ、カリフォルニア州サンディエゴ北20キロ、トーリー・パインズ(Torrey Pines)、アメリカ海軍ロッキード(Lockheed)WV-2 ウォー二ング・スター“Warning Star”早期警戒機: 1953–1958 Number built 232
WV-2, 145928, VW-3, PM-6, Ernie Rivers, May60 2 From a collection of 16mm slides showing the US Navy and Gliding at Torrey Pines, from an unknown donor.
写真は, San Diego Air and Space Museum Archive 引用。


東西冷戦中、ロッキード(Lockheed)WV/EC-121 スーパー コンステレーション(Super Constellation)早期警戒機は、空の封鎖戦“flew the barrier”として使用され、味方に接近する敵機を搭載レーダーによって早期に発見する役割を担った。そのほか、航続力を生かして、気象・天候偵察にも使われたが、そこから「ハリケーン・ハンター」"Hurricane Hunters”の愛称も生まれた。

写真(右):1959年12月、アメリカ、飛行中のカリフォルニア州サンディエゴ北20キロ、トーリー・パインズ(Torrey Pines)所属のアメリカ海軍ロッキード(Lockheed)WV-2 ウォー二ング・スター“Warning Star”早期警戒機の左主翼とライト(Wright)R-3350-34 空冷星型18気筒エンジン 3,400 hp:エンジン停止でプロペラは角度を垂直にし空気抵抗を減らしたフルフェザリング状態にしてある。フルフェザー(Feathering)とは、エンジン停止時に進行方向と垂直にすることによって空気抵抗を減少させ、飛行性能を低下させない仕組みである。これは、プロペラのピッチコントロールの延長線上にあり、第二次大戦中の欧米の多発機では普及した技術だった。
WV-2, engine feathered, Dec59 From a collection of 16mm slides showing the US Navy and Gliding at Torrey Pines, from an unknown donor.
写真は, San Diego Air and Space Museum Archive 引用。


アメリカ海軍ロッキード(Lockheed)WV-2 早期警戒哨戒機
全幅 38.45 m
全長 35.40 m
全高 7.54 m
主翼面積 153.27 m²
発動機 4× ライト(Wright)R-3350-34 空冷星型18気筒エンジン 3,400 hp
最高速力 481 km/h
空虚重量 31,387 kg
全備重量 65,000 kg
上昇率 4.87 m/s
実用上昇限度 7,620 m
航続距離 6,843 km
武装 なし
乗員 クルー6名
レーダー操作員11−25名

写真(右):1959年9月、アメリカ、太平洋、ミッドウェー島付近を飛行するカリフォルニア州サンディエゴ北20キロ、トーリー・パインズ(Torrey Pines)、アメリカ海軍ロッキード(Lockheed)WV-2 ウォー二ング・スター“Warning Star”早期警戒機のコックピット操縦席:左が正操縦士の座席で、右が副操縦士の座席である。
1953–1958 Number built 232
WV-2, Eaves and Snicer, Midway Isl, Sep59 From a collection of 16mm slides showing the US Navy and Gliding at Torrey Pines, from an unknown donor.
写真は, San Diego Air and Space Museum Archive 引用。


写真(右):1960年5月、アメリカ、カリフォルニア州サンディエゴ北20キロ、トーリー・パインズ(Torrey Pines)、アメリカ海軍ロッキード(Lockheed)WV-2 ウォー二ング・スター“Warning Star”早期警戒機のコックピット操縦席:左が正操縦士の座席である。
1953–1958 Number built 232
WV-2, Lynn Vowell, May60 From a collection of 16mm slides showing the US Navy and Gliding at Torrey Pines, from an unknown donor.
写真は, San Diego Air and Space Museum Archive 引用。


Warning Star 1950年7月14日、アメリカ海軍はロッキード(Lockheed)L-1049スーパーコンステレーションを軍用仕様に改造した輸送機202機を発注をしたが、これらはアメリカ海軍輸送機としてMATS軍空輸サービス(Military Air Transport Services)の所属である。その後、大西洋方面での写真偵察機として、 ADS(Antarctic Development Squadron (VXE))が 導入され、さらに空中早期警戒(airborne early warning (AEW))と気象天候観測(weather reconnaissance)ようの機体が開発された。

写真(右):1960年頃、アメリカ、飛行中のアメリカ海軍ロッキード(Lockheed)WV-2 ウォー二ング・スター“Warning Star”早期警戒機 :perma_002819 Permann Collection Image Piction ID: 83164405 Filename: perma_002819.tif Title: Lockheed WV-2 Super Constellations--Perman Collection Image--Please tag these photos so information can be recorded.---Note: This material may be protected by Copyright Law (Title 17 U.S.C.)--Repository: San Diego Air and Space Museum.
写真は, San Diego Air and Space Museum Archive 引用。


写真(右):1960年頃、アメリカ、飛行中のアメリカ海軍ロッキード(Lockheed)WV-2E EC-121L)(Super Constellations)早期警戒実験機 :胴体上部にAN/APS-70機上回転式レーダードーム(rotating radar dome)を装備した実験機。
Experimental Robert Reedy Collection Image PictionID:46545332 - Catalog:Array - Title:Array - Filename: Reedy_0227 Lockheed WV-2E 126512.tif - Robert Reedy was a native of Amarillo Texas. He attended college in Wichita Kansas, studying aeronautical engineering. On graduation he was quickly snapped up by Stearman Aircraft. During his subsequent career he made stops at Lockheed, Thorp and back to Lockheed where he retired as a vice president of sales. Reedy was involved in the design of several Stearman, Vega and Thorp types, the Lockheed P2V, Little Dipper, Big Dipper, and L-1011.--Please Tag these images so that the information can be permanently stored with the digital file.---Repository: San Diego Air and Space Museum
写真は, San Diego Air and Space Museum Archive 引用。


Warning Star 東西冷戦中の遠距離早期警戒ライン(Distant Early Warning Line)は、そこに飛来するソビエト爆撃機、特に核兵器を搭載した爆撃機を早期に発見すること、そして、その爆撃機を迎撃支援をすることだった。大西洋方面では、カナダのニューファウンドランド(Newfoundland)、アイスランド(Iceland)、グレーンランド(Greenland)が、太平洋方面では、ミッドウェー環礁(Midway Atoll)、燃料補給基地としてのアラスカが重視された。ロッキード(Lockheed)WV-2 ウォー二ング・スター“Warning Star”早期警戒機は、空の障壁“flew the barrier”として、長時間の任務に就いたのである。

写真(右):1960年頃、アメリカ、飛行中のアメリカ海軍ロッキード(Lockheed)WV-2E EC-121L)(Super Constellations)早期警戒実験機 :胴体上部にAN/APS-70機上回転式レーダードーム(rotating radar dome)を装備した実験機。
Experimental version of WV-2 modified to carry a rotating radar dome Follow Lockheed : WV-2E Super Constellation Catalog #: 00035175 Manufacturer: Lockheed Designation: WV-2E Official Nickname: Super Constellation Notes: Repository: San Diego Air and Space Museum Archive A30yoyo 12y Experimental WV-2E (C-121L) Super Constellation variant with a rotating radome www.dean-boys.com/ec-121.htm
写真は, San Diego Air and Space Museum Archive 引用。


ロッキード(Lockheed)C-121 スーパーコンステレーション(Super Constellation)を原型としてロッキード(Lockheed)WV-2 ウォー二ング・スター“Warning Star”早期警戒機“Willie Victors”は、142機が生産された。9機は機構天候偵察用に改装されて、第4気象観測飛行隊(Weather Reconnaissance Squadron (VW)4)に配備され、ハリケーン・ハンター “Hurricane Hunters”と呼称された。この気象観測器によって、アメリカを襲うハリケーンの進路予測など多くの上方が入手でき、市民の生命・財産の安全保障に役立った。

写真(右):1960年頃、アメリカ、滑走路に待機するアメリカ海軍ロッキード(Lockheed)WV-2E EC-121L)(Super Constellations)早期警戒実験機の右後方 :胴体上部にAN/APS-70機上回転式レーダードーム(rotating radar dome)を装備した実験機。
Lockheed : EC-121L (WV-2E) : Warning Star Catalog #: 00035177 Manufacturer: Lockheed Designation: EC-121L (WV-2E) Official Nickname: Warning Star Repository: San Diego Air and Space Museum Archive A30yoyo 12y Experimental WV-2E (C-121L) Super Constellation variant with a rotating radome www.dean-boys.com/ec-121.htm
写真は, San Diego Air and Space Museum Archive 引用。


写真(右):1960年頃、アメリカ、降着装置を降ろしたまま飛行するアメリカ海軍ロッキード(Lockheed)WV-2E EC-121L)(Super Constellations)早期警戒実験機の右後方 :胴体上部にAN/APS-70機上回転式レーダードーム(rotating radar dome)を装備した実験機。
Lockheed : EC-121L (WV-2E) : Warning Star Catalog #: 00013999 Manufacturer: Lockheed Designation: EC-121L (WV-2E) Official Nickname: Warning Star Repository: San Diego Air and Space Museum Archive A30yoyo 12y Experimental WV-2E (C-121L) Super Constellation variant with a rotating radome www.dean-boys.com/ec-121.htm
写真は, San Diego Air and Space Museum Archive 引用。


写真(右):1960年頃、アメリカ、着陸したアメリカ海軍ロッキード(Lockheed)WV-2E EC-121L)(Super Constellations)早期警戒実験機の右後方 :胴体上部にAN/APS-70機上回転式レーダードーム(rotating radar dome)を装備した実験機。
Lockheed : EC-121L (WV-2E) : Warning Star Catalog #: 00014000 Manufacturer: Lockheed Designation: EC-121L (WV-2E) Official Nickname: Warning Star Repository: San Diego Air and Space Museum Archive A30yoyo 12y Experimental WV-2E (C-121L) Super Constellation variant with a rotating radome www.dean-boys.com/ec-121.htm
写真は, San Diego Air and Space Museum Archive 引用。


写真(右):1960年頃、アメリカ、滑走路で監査中のアメリカ海軍ロッキード(Lockheed)WV-2E EC-121L)(Super Constellations)早期警戒実験機の右前方:胴体上部にAN/APS-70機上回転式レーダードーム(rotating radar dome)を装備した実験機。
Lockheed : EC-121L (WV-2E) : Warning Star Catalog #: 00014002 Manufacturer: Lockheed Designation: EC-121L (WV-2E) Official Nickname: Warning Star Repository: San Diego Air and Space Museum Archive A30yoyo 12y Experimental WV-2E (C-121L) Super Constellation variant with a rotating radome www.dean-boys.com/ec-121.htm
写真は, San Diego Air and Space Museum Archive 引用。


写真(右):1960年頃、アメリカ、滑走路で監査中のアメリカ海軍ロッキード(Lockheed)WV-2E EC-121L)(Super Constellations)早期警戒実験機の右後方 :胴体上部にAN/APS-70機上回転式レーダードーム(rotating radar dome)を装備した実験機。
Lockheed : EC-121L (WV-2E) : Warning Star Catalog #: 00014003 Manufacturer: Lockheed Designation: EC-121L (WV-2E) Official Nickname: Warning Star Repository: San Diego Air and Space Museum Archive A30yoyo 12y Experimental WV-2E (C-121L) Super Constellation variant with a rotating radome www.dean-boys.com/ec-121.htm
写真は, San Diego Air and Space Museum Archive 引用。


写真(右):1960年頃、アメリカ、アメリカ海軍ロッキード(Lockheed)WV-2 ウォー二ング・スター“Warning Star”早期警戒機:ロッキード(Lockheed) L-1049 (Super Constellation)を原型にした軍用仕様で、アメリカ空軍ではロッキードEC-121早期警戒機(Lockheed EC-121)ウォー二ング・スター(Warning Star)と呼称された。
VW-4 MH-8 IN-FLIGHT WEB VW-4 (MH 8) WV-2 (BuNo 143198) in-flight, date unknown. Lockheed Constellation Military Collection Photo Repository: San Diego Air and Space Museum Archive.
写真は, San Diego Air and Space Museum Archive 引用。


ウォー二ング・スター

ロッキード(Lockheed)WV-2 ウォー二ング・スター“Warning Star”早期警戒機の諸元
全長Length: 116 ft., 2 in.;
全高Height: 27 ft.;
全幅Wingspan: 126 ft., 2 in.;
空虚重量 Empty: 80,611 lb.;
総重量Gross: 143,600 lb.
発動機Power Plant: ライト(Wright) R-3350-34 (or 42)空冷星型18気筒エンジン4基3,400馬力
性能Performance:
最高速力Maximum Speed: 321 M.P.H./20,000 ft.;
実用上昇限度乗用限度Service ceiling: 20,600 ft.;
航続距離Range: 4,600 miles
搭乗員Crew: 26名

ロッキード(Lockheed)L-1049スーパーコンステレーションを改造したロッキード(Lockheed)WV-2 ウォー二ング・スター“Warning Star”早期警戒機は、後に WV (1962年には EC-121 と命名)” Warning Star”で、胴体に電子機器を搭載した。搭乗員はレーダー操作員含めて26−人である。搭載されたのは AN/APS-20 空中捜索レーダー(air-search radar)、AN/APS-45 高度測定レーダー(height-finding radar)である。アメリカ海軍の将兵は、WV機を文字って “Willie Victors”の愛称で呼んだが、胴体上部と下部に突出したレーダーは、その形状から容易に識別できる。

写真(右):1959年9月、アメリカ、太平洋、ミッドウェー島付近を飛行するカリフォルニア州サンディエゴ北20キロ、アメリカ海軍空母ミッドウェー(USS Midway)の上空を飛行する、アメリカ海軍第1哨戒飛行隊 (VW 1)のロッキード(Lockheed)WV-2 ウォーニング・スター“Warning Star”早期警戒機
1953–1958 Number built 232
Title: WV-2 Warning Star over USS Midway Caption: A WV-2 of Airborne Early Warning Squadron (VW) 1 overflies the aircraft carrier Midway (CVA 41) in 1962..
写真は, San Diego Air and Space Museum Archive 引用。


図(右)1955年5月17日刊行、Beschrijving : Vliegend Radarstation掲載のロッキード 1049C スーパーコンステレーション(Lockheed L-749A Super Constellation):ロッキード L-1049 スーパーコンステレーション(Lockheed L-1049 Super Constellation)を原型に、捜索レーダー・高度測定レーダーを搭載した早期警戒機を使ったソ連爆撃機の海空合同迎撃システムの図解。
Nederlands: Collectie / Archief : Fotocollectie Anefo Reportage / Serie : [ onbekend ] Beschrijving : Vliegend Radarstation Datum : 17 augustus 1955 Fotograaf : Pot, Harry / Anefo Auteursrechthebbende : Nationaal Archief Materiaalsoort : Glasnegatief Nummer archiefinventaris : bekijk toegang 2.24.01.09 Bestanddeelnummer : 907-2824 Date 17 August 1955 Author Harry Pot / Anefo
写真はWikimedia Commons, Category:Lockheed Constellation in art File:Vliegend Radarstation, Bestanddeelnr 907-2824.jpg引用。


E-2C ホークアイ 現代日本の航空自衛隊によれば、早期警戒機とは、航空作戦を効果的に遂行する使命を担っているとし、 E-2C早期警戒機の役割は、
1)低空侵入機の早期発見、
2)侵入機への対処の迅速化、
3)陸・海部隊との作戦連携、
4)捜索・救難・指揮の円滑化、
5)陸上レーダーサイト機能の代替、
6)通信の中継、
である。そして、事前の情報を入手し、情報網を拡大迅速化することによって航空作戦を効果的に遂行する使命を担っている。E-2C早期警戒機は、1987年から実戦配備され、現在13機が運用されている旧式機だが、役に立っているようだ。

アメリカ海軍が配備しているE-2C早期警戒機の性能向上型E-2C ホークアイ2000早期警戒機と同等機能にアップグレートされた改修機は、2005年から部隊配備されている。

写真(右):1962年頃、ベトナム沖(?)、太平洋、アメリカ海軍のロッキード(Lockheed)WV-2 ウォーニング・スター“Warning Star”早期警戒機
Title: WV-2 Warning Star in Flight Caption: A side view of a WV-2 shows the ventral and dorsal radomes of this airborne early warning version of the Lockheed Aircraft Corporation Super Constellation..
写真は, Naval History and Heritage Command 引用。


写真(右):1962年、アメリカ海軍航空隊のロッキード(Lockheed)WV-2 ウォーニング・スター“Warning Star”早期警戒機の胴体のレーダー操作員
Title: Interior Layout of WV/EC-121 Warning Star Caption: An interior view of some of the radar stations that packed the fuselage of the WV/EC-121 Warning Star, the operators monitoring their scopes and sensors for contacts..
写真は, Naval History and Heritage Command 引用。


ロッキード L-649 コンステレーション(Lockheed Model 649 Constellation)の航続距離延長、大型化を図るために、胴体中央部分を円筒状に5.64 m延長したロッキード(Lockheed)C-121 スーパーコンステレーション(Super Constellation)が開発された。その軍用仕様として大型レーダーを搭載したのが、ロッキード(Lockheed)WV-2 ウォー二ング・スター“Warning Star”早期警戒機である。

写真(右):1964−1965年、アメリカ、アメリカ海軍第1艦隊航空偵察飛行隊(Fleet Air Reconnaissance Squadron 1 (VQ-1))ロッキード(Lockheed)EC-121M ウォーニング・スター(Warning Star)早期警戒試作機:1949年6月9日初飛行のPO-1Wは、海軍の早期警戒哨戒機として開発され、1951年にWV-1早期警戒機として制式された。随行飛行しているのは、ベトナム戦争時に大活躍した第151戦闘飛行隊マクダネル・ダグラス F-4B ファントムII(Phanton II)艦上戦闘機が随伴しているので、1947年10月1日就役のアメリカ海軍ミッドウェイ級航空母艦の3番艦コーラルシー(USS Coral Sea (CVA-43))がベトナム戦争に第7艦隊所属として派遣された1964年12月7日から1965年11月1日の間に撮影されたと思われる。
A U.S. Navy Lockheed EC-121M Warning Star (BuNo 143209 ?) of Fleet Air Reconnaissance Squadron 1 (VQ-1) "World Watchers" accompanied by a McDonnell F-4B Phanton II of Fighter Squadron 151 (VF-151) "Vigilantes" from Attack Carrier Air Wing 15 (CVW-15). An EC-121M of VQ-1 was shot down by North Korean Mikoyan-Gurevitch MiG-21s on 15 April 1969, killing all 31 crewmembers. Due to the black radome of the F-4B, the photo was probably taken during the deployment of VF-151 with USS Coral Sea (CVA-43) to Vietnam from 7 December 1964 to 1 November 1965. Date circa 1965 Source commons.wikimedia Author U.S. Navy
写真はWikimedia Commons, Category:Lockheed EC-121 Warning Star (United States Navy) File:Lockheed EC-121M with F-4B (cropped).jpg引用。


写真(右):1960年代初期(?)、アメリカ、アメリカ海軍第2航空偵察飛行隊(VW-2)ロッキード(Lockheed)WV-2 ウォーニング・スター(Warning Star)早期警戒機(BuNo 145940)と飛行隊員の記念写真:退役軍人会では、EC-121 Constellationと呼称している。
Squadron photo of VW-2 prior to the disestablishment of the command. Aircraft is BuNo 145940. Photo from the Naval Historical Center. Lockheed Constellation Military Collection Photo Repository: San Diego Air and Space Museum Archive Date 27 July 2010, 15:41 Source VW-2 GROUP WEB Author SDASM Archives
写真はWikimedia Commons, Category:Aircraft at Point Mugu NAS File:VW-2 GROUP WEB (4835414067).jpg引用。


写真(右):1964−1965年、アメリカ、アメリカ海軍第13航空偵察飛行隊(VW-13)ロッキード(Lockheed)WV-2 ウォーニング・スター(Warning Star)早期警戒機(BuNo 141309):海軍第13航空偵察飛行隊は、1955–1965年に編成、活動した。
VW-13 (MK 309) WV-2 (BuNo 141309) at an unknown location, date unknown. Photo courtesy of Baldur Sveinsson. Lockheed Constellation Military Collection Photo Repository: San Diego Air and Space Museum Archive Date 27 July 2010, 15:41 Source VW-13 WV-2 MK-309 WEB Author SDASM Archives
写真はWikimedia Commons, Category:Aircraft at Point Mugu NAS File:PMTC EC-121K 309 WEB (4836025034).jpg引用。


写真(右):1964−1965年、アメリカ、カリドルニア州ロスアンゼルス東40km、アメリカ海軍ポイント・マグー航空基地(NAS Pt. Mugu)、太平洋ミサイルテストセンター(Pacific Missile Test Center)、アメリカ海軍第1艦隊航空偵察飛行隊(Fleet Air Reconnaissance Squadron 1 (VQ-1))ロッキード(Lockheed)EC-121K ウォーニング・スター(Warning Star)早期警戒機(BuNo 141309):1951年に制式されたWV-1早期警戒機の左右主翼先端に増加燃料タンクを増設した長距離仕様。
Pacific Missile Test Center EC-121K (BuNo 141309) at NAS Pt. Mugu, date unknown. This aircraft is now on display at McClellan AFB Museum in Sacramento, CA. Photo courtesty of Baldur Sveinsson. Lockheed Constellation Military Collection Photo Repository: San Diego Air and Space Museum Archive Date 27 July 2010, 15:41 Source PMTC EC-121K 309 WEB Author SDASM Archives
写真はWikimedia Commons, Category:Aircraft at Point Mugu NAS File:PMTC EC-121K 309 WEB (4836025034).jpg引用。


ロッキード(Lockheed)L-1049G スーパーコンステレーション(Super Constellation)は、左右主翼主翼先端に燃料増加タンク4690から5820ガロン(17753−22031L)を装備した長距離旅客仕様。総重量は98000ポンド(44452kg)に増加した。この航続力を生かした軍用哨戒機が、 ロッキード(Lockheed)EC-121K ウォー二ング・スター“Warning Star”早期警戒機である。

写真(右):1968年、ベトナム中部東岸、ダナン南50キロ、アメリカ海軍チューライ航空基地(Chu Lai)、太平洋ミサイルテストセンター、アメリカ海軍第2航空偵察飛行隊(VW-2)ロッキード(Lockheed)EC-121 ウォーニング・スター(Warning Star)早期警戒機のTE-9 (BuNo 145939)とTE-4 (BuNo 145932)
VW-2 TE-9 (BuNo 145939) and TE-4 (BuNo 145932) on the ramp at Chu Lai, RVN, circa 1968. Photo courtesy of Terry Hall. Lockheed Constellation Military Collection Photo Repository: San Diego Air and Space Museum Archive Date 27 July 2010, 15:41 Source VW-1 TE-4 & TE-9 WEB Author SDASM Archives
写真はWikimedia Commons, Category:Chu Lai Air Base File:USNavy Lockheed WV-2 (BuNo 145932 - TE 4) and (BuNo 145939 - TE 9) of VW-1 at Chu Lai (4835414805).jpg引用。


写真(右):1968年、ベトナム中部東岸、ダナン南50キロ、アメリカ海軍チューライ航空基地(Chu Lai)、太平洋ミサイルテストセンター、アメリカ海軍第1航空偵察飛行隊(VW-1)ロッキード(Lockheed)EC-121 ウォーニング・スター(Warning Star)早期警戒機のTE-7 (BuNo 145928) とTE-8 (BuNo 145938)
VW-1 TE-7 (BuNo 145928) and TE-8 (BuNo 145938) on the ramp at Chu Lai, RVN, circa 1968. Photo courtesy of Terry Hall. Lockheed Constellation Military Collection Photo Repository: San Diego Air and Space Museum Archive Date 27 July 2010, 15:41 Source VW-1 TE-8 AND TE-7 WEB Author SDASM Archives
写真はWikimedia Commons, Category:Chu Lai Air Base File:USNavy Lockheed WV-2 (BuNo 145932 - TE 4) and (BuNo 145939 - TE 9) of VW-1 at Chu Lai (4835414805).jpg引用。



写真(上):1968年、ベトナム中部東岸、ダナン南50キロ、アメリカ海軍チューライ航空基地(Chu Lai)、太平洋ミサイルテストセンター、アメリカ海軍第1航空偵察飛行隊(VW-1)ロッキード(Lockheed)EC-121 ウォーニング・スター(Warning Star)早期警戒機のTE-5 (BuNo 145931) とTE-8 (BuNo 145938)

VW-1 TE-5 (BuNo 145931) and TE-8 (BuNo 145938) on the ramp at Chu Lai, RVN, circa 1968. Photo courtesy of Terry Hall. Lockheed Constellation Military Collection Photo Repository: San Diego Air and Space Museum Archive Date 27 July 2010, 15:41 Source VW-1 TE-5 & TE-8 WEB Author SDASM Archives
写真はWikimedia Commons, Category:Chu Lai Air Base File:USNavy Lockheed WV-2 (BuNo 145931 - TE 5) and (BuNo 145938 - TE 8) of VW-1 at Chu Lai (4835414897).jpg引用。


写真(右):1970年代、ベトナム(?)、アメリカ海軍第2艦隊航空偵察飛行隊Batmen(Fleet Air Reconnaissance Squadron 2 (VQ-2))ロッキード(Lockheed)EC-121M ウォーニング・スター(Warning Star)早期警戒試作機TE-5 (BuNo 143209)
A U.S. Navy Lockheed EC-121M Warning Star (BuNo 143209, tal code JQ-14) of fleet air reconnaissance squadron VQ-2 Batmen in the early 1970s. Date early 1970s Source U.S. Navy employee [1] or here [2] Author USN
写真はWikimedia Commons, Category:Chu Lai Air Base File:USNavy Lockheed WV-2 (BuNo 145931 - TE 5) and (BuNo 145938 - TE 8) of VW-1 at Chu Lai (4835414897).jpg引用。



5.日本に配備されたロッキード(Lockheed) EC-121 ウォーニングスター(Warning Star)早期警戒機

写真(右):1965年5月9日、日本、本州、厚木飛行場、舗装滑走路エプロンで待機しているアメリカ海軍ロッキード(Lockheed) EC-121D ウォーニングスター(Warning Star)早期警戒機 (L-1049A) (23):アメリカ海軍 Lockheed Constellation (23) 航空フォト、ロッキード(Lockheed) EC-121D (Warning Star) (L-1049A)は、L-1049A スーパーコンステレーション(Super Constellation)を改造し、早期警戒レーダー(捜索用と高度測定用)を搭載した。
不明 Lockheed Constellation(L-1679A) (N1102)航空フォト 撮影日 1965/05/09 撮影場所 厚木飛行場 - Naval Air Facility Atsugi [NJA/RJTA] アメリカ海軍厚木基地エプロン 航空会社 アメリカ海軍 - United States Navy 機材・機種 Lockheed Constellation Lockheed EC-121D Warning Star (L-1049A) 機体記号 23
写真は航空フォト, apphgさん Lockheed Constellation(L-1679A) 引用。


写真(右):1968年1月25日、日本、本州、厚木飛行場、舗装滑走路エプロンで待機しているアメリカ海軍ロッキード(Lockheed) EC-121 ウォーニングスター(Warning Star)早期警戒機 (L-1049A) 右後方:アメリカ海軍 Lockheed Constellation (PR25) 航空フォト、ロッキード(Lockheed) EC-121D (Warning Star) (L-1049A)は、L-1049A スーパーコンステレーション(Super Constellation)を改造し、早期警戒レーダー(捜索用と高度測定用)を搭載した。
不明 Lockheed Constellation(L-1679A) (N1102)航空フォト 撮影日 1968/01/03 撮影場所 厚木飛行場 - Naval Air Facility Atsugi [NJA/RJTA] ランウェイ19エンド北 航空会社 アメリカ海軍 - United States Navy 機材・機種 Lockheed Constellation Lockheed EC-121 Warning Star 機体記号 不明
写真は航空フォト, apphgさん Lockheed Constellation(L-1679A) 引用。


写真(右):1968年1月25日、日本、本州、厚木飛行場、舗装滑走路エプロンで待機しているアメリカ海軍ロッキード(Lockheed) EC-121 ウォーニングスター(Warning Star)早期警戒機 (L-1049A) (R25):アメリカ海軍 Lockheed Constellation (PR25) 航空フォト、ロッキード(Lockheed) EC-121D (Warning Star) (L-1049A)は、L-1049A スーパーコンステレーション(Super Constellation)を改造し、早期警戒レーダー(捜索用と高度測定用)を搭載した。
不明 Lockheed Constellation(L-1679A) (N1102)航空フォト
撮影日 1968/01/25 撮影場所 厚木飛行場 - Naval Air Facility Atsugi [NJA/RJTA]
綾瀬スポーツ公園北側 アメリカ海軍厚木基地エプロン 航空会社 アメリカ海軍 - United States Navy 機材・機種 Lockheed Constellation Lockheed EC-121 Warning Star (L-1049A) 機体記号 PR25
写真は航空フォト, apphgさん Lockheed Constellation(L-1679A) 引用。



6.ロッキード(Lockheed) EC-121 ウォーニングスター(Warning Star)の開発経緯

ロッキード社の飛行機の形式名称は、多肢に渡る記号を付けるので、カーチス、ダグラスのような他のアメリカ機に比して、わかりにくい。ロッキード コンステレーションLockheed Constellation)の系統は、次のような形式名称がつけられている。

ロッキード モデル(Lockheed Model)049(モデル049:L-109):ロッキードの命名は、モデル049で、民間仕様を前提としている。また、ロッキード(Lockheed)の頭文字を付けL-049とも表記される。民間機として開発された機体だが、1939年9月に第二次世界大戦の勃発、1941年12月にアメリカ参戦とによって、民間輸送機としての採用が見込めなくなった。そこで、軍用輸送機として制式され、C-69と命名された。

ロッキード モデル(Lockheed Model)C-69-LO(ロッキード・モデル 049-46-10)(13機):民間機採用は望み薄になったため、軍用仕様ロッキード コンステレーション(Lockheed Constellation)はC-69と命名された。初めての注文は、試作機1号機(登録コードNX2560;43−10309)も含め9機がヒューズのTWAによってなされたが、戦時中だったため、これら9機はC-69-1-LOとして、アメリカ陸軍航空隊に引き渡された。さらにアメリカ陸軍航空隊は5機を追加発注した。しかし、戦争終結のために、7機はモデル049として、TWAとイギリス航空(BOAC)に引き渡された。C-69は、発動機にライトR-3350−35空冷エンジン2200hp4基、3翅プロペラを装備、客席44、4人掛け長椅子4台、洗面2か所を備えている。この初めの1機がXC-69となった。ヒューズらが強く希望したのか、軍用仕様7機が、民間仕様L-049に改造された。

ロッキード モデル(Lockheed Model)L-649 (ロッキード・モデル 649):1945年5月に設計開始、客室キャビンの防音性能を高め、エアコンを導入した。発動機にライト(Wright)749C-18BD-1サイクロン(Cyclone)18空冷星型18気筒エンジン2500hp(排気量3350立方インチ/54.86L)を搭載。総重量92000ポンド(41730kg)。1号機(製造番号c/n:649-2518、登録コード:NX101A)は1946年10月18日初飛行。プロペラの振動のために新たにカーチス社、ハミルトン社の5種類のプロペラをテストした。1947年3月14日に承認され、イースタン航空に1947年5月に14機が引き渡された。胴体下面に貨物格納コンテナ(スピードパック)400立方フィート(11.3m3)8200ポンド(3719kg)を取り付け可能。1946−1951年22機生産。L-049を原型に、アメリカ大陸横断飛行用に客室キャビンをデザインしなおし豪華にした旅客機。

ロッキード モデル(Lockheed Model)C-121A-LO(ロッキード・モデル 749-79-36):1947年3月14日初飛行、1947−1958年332機生産。民間仕様 L-049(ロッキード・モデル 049)は豪華な機体だったが、それをコスト節減のために経済的に変更し、燃料タンクを増設したのが L-749(ロッキード・モデル 749)。これがアメリカ陸軍にC-121、アメリカ海軍にR7として採用された。

図(右)1952年刊行、The Observer's Book of Aircraft 1952掲載のロッキード 1049C スーパーコンステレーション(Lockheed 1049C Super Constellation)
English: Lockheed 1049C Super Constellation Source The Observer's Book of Aircraft 1952, William Green and Gerald Pollinger, Fredericke Warne & Co London 1952C Author Crown Copyright
写真はWikimedia Commons, Category:Lockheed Constellation in art File:Lockheed 1049C Super Constellation silhouette.jpg引用。


1943年1月9日初飛行ロッキード(Lockheed)L-046/C-69コンステレーション(Constellation)の胴体中央部を5.6m延長した
民間機ロッキード(Lockheed)L-1049 スーパー コンステレーション(Super Constellation)の各型式

初飛行 1951年7月14日
就役 1951年12月15日
生産期間 1951−1958年
生産機数 民間仕様 259機 軍用仕様320機 合計579機

ロッキード モデル L-1049 初期量産型 24機生産。

Constellation L-1049C 発動機にライト(Wright)R-3350 972-TC-18DA-1ターボコンパウンドエンジン(Turbo-compound engines)を搭載。48機生産。

L-1049D ライト(Wright)R-3350 972-TC-18DA-1ターボコンパウンドエンジン(Turbo-compound engines)搭載で、生産機4機で全機がシーボード・ウェスタン航空(Seaboard & Western Airlines)に引き渡された。

L-1049E L-1049Dの旅客輸送仕様(Passenger version)で同じライト(Wright)R-3350 972-TC-18DA-1ターボコンパウンドエンジン(Turbo-compound engines)搭載。 28機生産。

L-1049G L-1049Cにライト(Wright)R-3350 972-TC-18DA-3エンジンを搭載、主翼端に増加燃料タンク装備可能。

L-1049G/01 ブラジル航空(Varig)向け長距離仕様として主翼端に増加燃料タンクを増設、ライト(Wright)R-3350 988-TC-18EA-3 エンジンを搭載。

L-1049H 旅客用にも貨物用にも変更可能なL-1049Gで、53 機生産。

L-1049H/01 フライングタイガー航空(Flying Tiger Line)向け長距離仕様として主翼端に増加燃料タンクを増設、ライト(Wright)R-3350 988-TC-18EA-3 エンジンを搭載。

L-1149 L-1049G と L-1049Hの発動機をアリソン(Allison)501D ターボプロップ(turboprop)エンジンに換装。

図(右)1955年12月刊行、ロッキード RC-121C ウォーニング・スター(Lockheed RC-121C Warning Star)早期警戒機
English: A 3-view line drawing of the Lockheed RC-121C Warning Star. Date 15 December 1955 Source T.O. 1C-121(R)C-2, page 4 Author U.S. Military
写真はWikimedia Commons, Category:Lockheed Constellation in art File:Lockheed RC-121C Warning Star 3-view line drawing.png引用。


軍用機仕様ロッキード(Lockheed)L-1049 スーパー コンステレーション(Super Constellation)の各型式

L-1049A: アメリカ海軍用の早期警戒機 WV-2, WV-3、輸送機RC-121Dの原型。

ロッキード モデル L-1049B: アメリカ海軍軍用の輸送機 R7V-1, RC-121C 、要人輸送機 VC-121Eの原型。

ロッキード モデル L-1049F: 軍用輸送機 C-121C で降着装置を強化。

ロッキード モデル EC-121 College Eye: ベトナム戦争で使用された早期警戒管制機(AEW&C)

ロッキード(Lockheed)EC-121 ウォーニング・スター(Warning Star)早期警戒機の各型式

ロッキード モデル WV-1: L-749A コンステレーション(Constellation)を原型とした試作機で2機製造、1952年まではPO-1W と命名されていた。

ロッキード モデル EC-121K / WV-2:. アメリカ海軍向け早期警戒機で、当初1952年までは PO-2W と命名された。主生産型で 244機発注、142 機がアメリカ海軍に、残りがアメリカ空軍に引き渡された。


スーパーマリン(Supermarine)サザンプトン(Southampton)双発飛行艇
サンダース・ロー(Saunders-Roe)A.19 / A.29 クラウド(Cloud)双発飛行艇
ブラックバーン(Blackburn)アイリス(Iris)/ パース(Perth)飛行艇
ショート(Short)シンガポール(Singapore)四発飛行艇
スーパーマリン(Supermarine)ウォーラス(Walrus)水陸両用飛行艇
スーパーマリン(Supermarine)シーオッター(Sea Otter)水陸両用飛行艇
スーパーマリン(Supermarine)ストランラー(Stranraer)飛行艇
シコルスキー(Sikorsky)S-36水陸両用飛行艇
シコルスキー(Sikorsky)S-38水陸両用飛行艇
シコルスキー(Sikorsky)S-40飛行艇「アメリカン・クリッパー」"American Clipper"
シコルスキー(Sikorsky)S-42飛行艇アメリカン・クリッパー"American Clipper"
マーチン(Martin)M-130チャイナ・クリッパー/M-156四発飛行艇
ボーイング(Boeing)314飛行艇クリッパー"Clipper"
ブローム・ウント・フォス(Blohm & Voss)BV222バイキング/BV238飛行艇


2023年4月3日公開、2024年8月30日改定公開の鳥飼研究室へのご訪問ありがとうございます。データ引用の際は,出所を明記するか,リンクをしてください。
連絡先: torikai007@yahoo.co.jp
〒259-1292 神奈川県平塚市北金目4-1-1
東海大学HK社会環境課程 鳥飼 行博
TORIKAI Yukihiro, HK,Toka University,4-1-1 Kitakaname,Hiratuka,Kanagawa,Japan259-1292
Fax: 0463-50-2078
Flag Counter
Thank you for visiting our web site. The online information includes research papers, over 10,000 photos and posters published by government agencies and other organizations. The users, who transcribed thses materials from TORIKAI LAB, are requested to credit the owning instutution or to cite the URL of this site. This project is being carried out entirely by Torikai Yukihiro, who is web archive maintainer.


Copyright © Torikai Yukihiro, Japan. 2024 All Rights Reserved.