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◆薪炭利用はエシカル消費

近年の森林破壊、特に熱帯林の減少の要因を、開発途上国の貧困に求める論者が少なくない。彼らが言うには、成熟社会の人間は想像できないであろうが、開発途上国ではインフラが未整備で、薪や木炭を使っている教養のない住民が多数おり、かれらが森林の大切さを理解できず、無秩序に樹木を伐採しているというのである。日本が輸入する熱帯材などの何倍もの熱帯木材が、貧困者によって燃やすために伐採されており、そのために熱帯林が減少し、生物多様性も損なわれてしまうというのである。貧しい住民は、焼き畑によって銛を焼き払い、密猟をして希少な野生生物を捕獲するなど、開発途上国環境脅威論が主張されている。つまり、貧しい開発途上国住民は、再生可能エネルギーのような新エネルギーに思い至ることはなく収奪的に森林を利用してエネルギーを獲得しようとしている、この貧困と無知が世界の森林破壊の元凶であるとの指摘である。昔話桃太郎冒頭を「お爺さんは山に芝刈りに」と誤解している状況では、このような森林減少の最大の要因は、貧困者によるフリーライダー、コモンズの悲劇であるとされてしまう。

写真(右):2006年3月,中国南部、貴州省黎平県、山村から山道を住民たちが牛を追って登って、里山に着いた。あたりを見回して、薪採取がしやすいところを探し傾斜面を下って柴刈りを始めた。これは、アクセスしやすいというより、薪が十分にとれる場所という意味である。樹木は時間がかかるが、再生することを知っている。再生可能な範囲で木質バイオマスを集めるのである。筆者撮影。

中華人民共和国貴州省は、面積18万平方キロと日本の半分の大きさを誇るが、2010年人口は4000万人、省内生産(GDP)は4550億元(中国全土26位)、1人当たりGDPは1万2000元と全国最下位の31位である。雲南省は山岳地とはいっても、に鉱業・観光業も栄えているが、貴州省は農業が主流である。

写真(右):2006年3月,中国南部、貴州省黎平県、里山における薪採取。ナタで小枝を切り、同じ長さにそろえる。このような細い枝を粗朶という。山村では、薪を用いて熱エネルギーを起こし、それによって調理をしている。調理に熱エネルギーが利用できなければ、人々の生活はどうなるだろう。筆者撮影。

「シバ」を集めるといっても、落ちている枝は少ないので,鎌で小枝を殺ぎ落として集めている。灌木の中に、柴を集めておいてから、再び上の山道に運び、束ねて人力で運ぶ。これが、伝統的エネルギー(バイオマスエネルギー)の利用方法である。

開発途上国の山村居住者、農民は、教育水準が低い、未熟練だと悪く言われるたり、社会的弱者と見下されて援助対象者のように扱われたりする。彼らが、バイオマスを重要なエネルギーとして、再生可能エネルギーで生活の大半のエネルギーを賄っていることは忘れられている。「商業的エネルギー」という認識があれば、電気・ガスをエネルギーとして利用するには、支払いが必要だと思い当たるが、木質バイオマスなら、里山で採取した薪・粗朶ならただである。

薪、藁のようなバイオマスは、燃料や飼料として有効利用できるが、広い範囲に分散しているために、収集する手間と時間がかかる。運搬するにも労力が必要である。バイオマス直接利用には、手を汚し、汗をかく作業が必要で、「クリーン」ではない。使用すれば、灰や燃えカスが残り、真黒な煤が付着する。固形バイオマス直接燃焼は「グリーン経済」の一翼を担っているが、実は利用時に汚れを気にしなくてはならず、真の意味での「クリーン・エネルギー」ではない。しかし、直接熱エネルギーを利用することで、電気エネルギーに変換・送電するときの損失がなく、効率的に利用することが可能である。



写真(右)2006年3月,中国南部、貴州省黎平県、山村からさらに里山に分け入って、薪を採取し、それを束ねて家路を帰る。「シバ」を、人力で運搬し、山道を下って30分から45分かけて自宅にまで運ぶ。分散したバイオマスエネルギーを収集し利用するには、労力が欠かせないのであって、現在の日本の「里山」では運搬には、自動車を使うしかないであろう。山道を下るが、担いでいる薪(粗朶)は重いので、下り道だからといって楽なわけではない。山林から棚田を通り、集落に向かう。筆者撮影。

  重労働であるにも関わらず薪を運搬し再生可能エネルギーを利用しているのは、薪がただである、すなわち無料エネルギーであるからだが、このことは、エネルギーの地産地消であり、食料の地産地消が有償であるのとは異なっている。その違いを比較すると面白い。

貧困者は、節約、もったいないの意識が高い貧困者は、少ないエネルギー利用で調理を済ませたい。これがエネルギー利用効率の向上である。山村、農村では、バイオマス・エネルギーが利用がとても盛んである。これは、日本の農村とは大違いである。環境意識がなくては環境保全できないという人は、人類の長らく使ってきた伝統的エネルギーの薪炭が再生可能エネルギーであり、現在でも貧困者がバイオマスエネルギー消費に依存した生活を送っていること、すなわちグローバルな視点で、節約の意味する「意図せざる環境保全」がエシカル消費を支えている点に気付くべきであろう。


太古から世界で利用されてきた薪炭は、食事の調理、土器の製造、金属加工・製鉄に用いられた伝統的エネルギーの代表格であり、人類の進化も、文明の創造もこのなバイオマス・エネルギー、すなわち再生可能エネルギーと結びついていたと気づかされる。先端技術が再生可能エネルギーを普及させるという誤謬や成熟社会のみを身近な世界とする貧弱な発想から脱却することができる。


写真(右):2004年9月、中国南部、雲南省大理州、出来上がった瓦を「だるま窯」の中から運び出す窯業労働者。この瓦を焼くのは、褐炭・泥炭など低級な石炭である。しかし、発想力があれば、朝鮮由来の日本の陶芸で、登り窯の燃料は何だったか、思い出すべきであろう。日本の縄文土器・弥生土器は、文明の成果であるが、これがどのように作られたのか。エネルギーなしで製造することは無理なのである。
2013年4月18日、中国科学院地球環境研究所がこのほど発表した研究結果によると、中国のレンガ製造の歴史は5000年前まで遡ることが可能で、中国のレンガ製造の確かな歴史が証明された。人民日報が伝えたことは、粘土やレンガだけでなく、どのようなエネルギーをいつから人類が使用したのかのヒントとなる。


写真(右):2013年8月,フィリピン共和国ルソン島北部、コルディリェラ行政地域(Cordillera Administrative Region (CAR))、カリンガ(Kalinga)州の山村の鍛冶屋(Blacksmith)。ブッシュナイフ(鉈)の本体を熱して、大きなハンマーでたたき鍛えている。これを鍛造(たんぞう)という。鍛冶屋では、鉄を熱することが第一である、つまり、熱エネルギー利用無しに金属利用はできない。文明に金属が果たした役割はとてつもなく大きい。熱エネルギーを産業上、本格的に利用をし始めて、初めて金属製の道具が入手できるようになった。これが、ナイフやカマなど農具なのか、1万トン級の貨物船なのかよりも、金属の抽出、熔解、鍛造に熱エネルギーが必要で、このエネルギーの源を推測する必要があろう。鍛冶屋の作業は、近代的製鉄所とは異なり、労働集約的技術に依拠しているが、金属を加工に熱エネルギーを利用するのは同じである。

写真(右):2013年8月,フィリピン共和国ルソン島中央部、マニラ首都圏ケソン市カのスラム、ビニールシートや板でつくったバラックの家屋の片隅に、囲炉裏ふうの調理場がある。ここでは、廃材や木炭を用いて熱エネルギーを起こし、それによって調理をしている。調理に熱エネルギーが利用できなければ、人々の生活はどうなるだろう。筆者撮影。
開発途上国のスラム居住者は、教育水準が低い、未熟練だと悪く言われるが、バイオマスを重要なエネルギーとしている利用している点は忘れられている。「商業的エネルギー」という認識があれば、電気・ガスをエネルギーとして利用するには、支払いが必要だと思い当たるが、木質バイオマスなら、廃材ならただである。節約、もったいないの意識が高い貧困者は、少ないエネルギー利用で調理を済ませたい。これがエネルギー利用効率の向上である。都市のスラムにあっても、農村同様、バイオマス・エネルギーが利用されている。


Virtual Lecture Series鳥飼行博研究室アジア写真集やVirtual Classバーチャルクラス掲示もご覧ください。

5月下旬には、生協東海大学出版部などでテキスト(教科書)『開発と環境の経済学―人間開発論の視点から』東海大学出版部の入手が可能です。「環境政策I/II」授業は、テキストを手元に置くことが前提ですが、教科書入手できていない履修者に配慮して、5月中は、講義部分だけ教科書をPDFで開示しました。6月以降の受講には、テキストが必須です。入手しないと講義は理解できません。

「消費者行動論」講義コンテンツ

Environmental Cooperation



熱帯林には、次のような森林の多面的機能がある。
1)木材生産機能
2)生物多様性保全機能
3)CO2貯蔵による地球温暖化抑制機能
4)保水機能・土壌保全機能
5)無償の再生可能エネルギー供給・生物・林産物の供給機能
したがって、森林の減少はこのような森林の多面的機能を減退させ、地球環境を悪化させてしまう。それでは、なぜ森林が減少しているのか、その理由として、国際連合食糧農業機関FAO:Food and Agriculture Organization)の公開している用途別木材生産データに基づいて、産業用と燃料用の木材生産のために樹木を伐採するという人為的行為について考察してみよう。

きこりのホームページでは、森林破壊の原因は、貧困・人口爆発とこれを背景にした薪や木炭の生産であると指摘している。

「燃料のために、食料のために(人口爆発という爆弾)
 食事のため、暖をとるため人は火を利用します。石油、石炭、原子力等々ありますが、世界を見ると一番多くの人が使っているのが薪なんです。世界の木材利用の80%が燃料に使われているとか。(1説には56%というのもあります)
  ジワジワと身体、地球を蝕んでいると言っていいかも知れません。癌のように
農場、牧場開発は目に見える形の破壊
経済情勢が変われば、森に変わるのも早いです。でも、貧困地帯にある森は、人がいなくならない限り、減る一方です。植えるという、資源管理という意識がないからです。もし、あっても、飢えてしまってもう気力がない。財力がないという状態です。(引用終わり)

Open ブログでは、森林破壊の原因は、無秩序な薪や木炭の生産であると指摘している。
「薪と森林破壊
 森林の破壊に大きな影響を及ぼすのは、薪(まき)である。炊事の燃料として、薪を取るせいで、次々と森林が破壊されていく。この問題をどうするべきか?」(引用終わり)

『フォレスト パートナーシップ』では、森林破壊の原因は、森林の農地への転換、焼畑農業、燃料用木材の過剰な採取であると指摘している。
「世界の森林は今、この瞬間も減少を続けています。世界の森林面積は約40億ヘクタールで全陸地面積の約31%を占めていますが、2000年から2010 年までの10年間に年間1,300万ヘクタールもの森林が失われてしまいました。年間1,600万ヘクタールであった1990年代よりもその速度は緩くなっているものの、依然、広大な面積の森林が失われ続けています。中国の大規模な植林事業などによる増加もあったため、世界全体での森林の純消失面積は年間520万ヘクタール、日本の国土の約14%にあたる森林が地上から消えたことになります。
近年、世界で最も森林減少が著しいのは、ブラジル、インドネシア、そしてアフリカの熱帯諸国です。南米、東南アジア、アフリカ地域の熱帯に位置する国々の多くは、元来、熱帯気候と豊富な降水量により国土の大半が森林に覆われていましたが、20世紀に入って急速に森林が失われてきました。また森林面積の減少だけでなく、伐採により立木の密度が低下するなどの劣化した森林も大きな問題となっています。オーストラリアでは2000年以降発生している深刻な干ばつや森林火災により、2000年から2010年の純消失がブラジルに次いで第2位となっています。」
「森林減少・劣化の原因
森林減少の原因はさまざまです。プランテーションといった農地等への土地利用の転換、自然回復力に配慮しない非伝統的な焼畑農業、燃料用木材の過剰な採取、森林火災のほか、違法伐採等によって持続可能な森林経営がなされていないことも大きな原因となっています。」
「燃料用木材の過剰な採取
開発途上国においては、日常生活の燃料として薪や炭を利用しており、そのために森林が伐採されています。世界の木材需要の約半分は燃料として利用されています。人口の増加などにより森林回復のスピードが追い付かず、森林減少・劣化の原因となっています。」(引用終わり)

 このように日本では、産業用の用材生産ではなく、開発途上国の貧困者による薪炭生産が森林減少の一番の原因とされることが少なくない。これは、国連農業機関(FAO:Food and Agriculture Organization)の講評している統計データからも確認できる。つまり、世界の木材生産は、産業用の用材生産とエネルギーようの薪炭生産とに区分できるが、特に広葉樹林から成る熱帯林のある開発途上国では、薪炭生産が多く、これが樹木の伐採、森林減少に繋がっているというわけである。

実は、これは森林の多面的機能の中の(5)無償の再生可能エネルギー供給・生物・林産物の供給機能、と関連している。

森林のもつ生物多様性は、薪・木炭の供給だけではなく、住民による生物多様性の利用を可能にしてきた。これが、薬草・薬用植物から、自給用の建築材料としての、丸太・ニッパヤシ(屋根の材料)・蔦(柱を縛るツタ)・壁板となる薄板や竹である。家具や農機具から棺まで、里山の木材を使って自作される。これが、林産物の供給である。さらに、鳥、魚介類、昆虫、蘭など食料や観賞用生き物を入手することもできる。これは、無料で森林や里山の住民が利用している機能であるが、住民は森林の重要性に思い至らず、無秩序に樹木を伐採し、森林を丸裸にしているのであろうか。地域コミュニティは、森林管理には全く携わらないフリーライダーの住民の集まりなのであろうか。

このような熱帯林には、商業的な用材の販売以外、市場取引を経由しないで利益をもたらすような外部経済が特徴であるが、そこでフリーライダーが蔓延すれば、森林減少が続いてしまう。また、貧困状態にある住民は、科学知識がなく、怠け者であり、森林管理の仕方を知らないし、森林管理のための経費や労力の負担を避けてしまうために、森林を守ることは不可能であるというのである。森林管理の仕方に無知であることを口実にして、モラルハザードに陥ってしまい、森林を無秩序に伐採してコモンズの悲劇The Tragedy of the Commons)を招来してしまうのであろうか。過剰な森林利用をするフリーライダーになってしまうのであろうか。これは、外部経済のフリーライダーに注目した「コモンズの悲劇」である。

しかし、地域コミュニティの住民が利用する里山・森林は、外部経済を地域住民にもたらすが、その受益者たる地域住民は、現地に居住しているのであり、森林を熟知している、地域コミュニティ住民相互も情報共有から、住民の間に信頼関係が生まれている。このような地域コミュニティ住民ンお間で、過剰な森林伐採というフリーライダー的行動によるコモンズの悲劇The Tragedy of the Commons)が起きるのであろうか。地球市民の森林利用の外部経済と地域コミュニティ住民の里山利用の外部経済とを比較することで、森林管理に必要な条件が見えてくる。

森林が持つ外部経済、公共財の特徴は、実はローカルな視点で地域コミュニティの森林利用、地域コミュニティのグリーン経済Green Economy)と住民の関係から、有益な指摘が可能である。森林には、木質バイオマスの供給、生物多様性の利用などの利益があり、その受益者である地域コミュニティの住民は、森林の重要性が経験的にわかったいる。住民相互の利用方法についても、情報を共有している。そのような状況で、地域コミュニティの住民の森林の利用にフリーライダー、コモンズの悲劇が生じにくい。地域コミュニティ住民に気候変動防止となる炭素貯蔵機能についての認識がないとしても、それが森林の収奪的利用をするフリーライダーを生み出すことはまれである。持続可能な開発を考えるに際しても、地域コミュニティの住民の森林利用をどのように評価するかである。彼らが貧困で無学で「フリーライダー」となり、無秩序に鈴々を伐採しているに違いないというのは、短絡的発想である。グリーン経済Green Economy)の形成のためにも、現地の暗黙の共同管理に注目する必要がある。

鳥飼行博研究室の左バナー・ボタン公開論文の中ほど単著『開発と環境の経済学―人間開発論の視点から』東海大学出版会 「第9章 地球環境問題」を熟読し、外部経済、公共財の視点から見直し、モラルハザード、フリーライダーを抑えて、コモンズの悲劇を回避する森林利用が行われていることを再認識してもらいたい。

「消費者行動論」課題

Report writing

<課題サンプル>

講義コンテンツと鳥飼行博研究室の左側にある研究業績の『開発と環境の経済学―人間開発論の視点から』「第9章 地球環境問題」を引用しながら、熱帯林の減少を引き起こしているとされる要因を4つに整理して、世界・開発途上国における木材生産の過半を占める薪炭生産が熱帯林減少の最大の要因であるとの説を批判的に検討しなさい。

その際、鳥飼研究室左バナー「アジア写真集」所蔵の
(左段)中国 薪採取とバイオマス Harvesting Firewood in Commons (右段)フィリピン カリンガ州の柴刈り Firewood Collection の2本にリンクし、掲載の写真から薪炭生産の実態に言及すること。

1)今週と来週の課題のまとめレポートをワード(Word)で作成、添付ファイルとしてmanabaレポート提出機能で送信。
2)文字数は、1000文字以上2500文字以下の予定。他サイトの引用は不可。
3)まとめレポート本文には,ふさわしい題名,学番,学生氏名を明記。
4)manabaのレポート提出名には「fire」に続けて学番、学生氏名を明記。来週の課題も一つにまとめて提出のこと。 例「fire 10B1200092E 山田花子」

東海大学HK社会環境課程

TorikaiLab, Tokai University

大学での講義「消費者行動論」「開発経済学」「環境協力論」は、持続可能な開発を、開発途上国、地域コミュニティの視点も含めて、経済学的に分析する授業です。俗説とは異なる議論を展開し、批判的検討能力を身につけます。

当研究室へのご訪問ありがとうございます。論文,データ,写真等を引用する際は,URLなど出所を記載してください。ご意見,ご質問をお寄せ下さる時には,ご氏名,ご所属,ご連絡先を明記してくださいますようお願い申し上げます。

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〒259-1292 神奈川県平塚市北金目4-1-1
東海大学HK社会環境課程
鳥飼 行博 TORIKAI Yukihiro
HK,Toka University,4-1-1 Kitakaname,Hiratuka
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